ルルーシュ「フハハハハハハハ! いけるぞ! 世界を変えられる! インターネットの力があれば!」
女1「うわー」
男1「突然大声で気持ち悪い笑い方すんなよ、カマキリ」
ルルーシュ「むっ」
男1「だいたいなんでトランプ当選で喜んでるんだよ。あんなゴミクズレイシスト」
ルルーシュ(面倒なやつに絡まれてしまった)
ルルーシュ「まあ、トランプは米軍を世界から撤退させると言ったからな。戦争は少なくなるだろう」
男1「バカが! 重要なのはあいつが人種差別主義者で狂ってるってことだ! トランプは第三次世界大戦を起こす!」
ルルーシュ「ははっ(何も知らない愚か者め)」
男2「あー、やだねやだね。現実の見えていない極右と極左は。アメリカが世界の警察をやっているから平和が維持されているんだ」
男1「はあ?」
男2「トランプが当選して戦争のリスクが高まるのはその通りさ。しかしそれはあいつが米軍を撤退させるつもりだからだ」
カレン「それはどうかしら?」
男2「えっ」
カレン「コロンビア、ドミニカ、フィリピン、アフガニスタン、そして日本」
カレン「米軍が居座った場所は借金漬け。そして麻薬が溢れる。これって偶然かしら?」
ルルーシュ「ほう?」
男2「何言ってんだ! 借金漬けなのは働いてないのに金を使うから! 麻薬を売ってるのはマフィアとかヤクザ! 米軍関係ないじゃんバカ!」
カレン「バカはあんたでしょ! この!」ぼこっ
男2「ぐっ、女のくせにいきなり殴りかかってんじゃねえよ!」すたこらさっさ
ルルーシュ(紅月カレン、やつは裏の世界を知っているのか?)
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ルルーシュ『首脳陣を米軍関係者で纏めている。やはりトランプはオバマやヒラリーとは違う』
ルルーシュ『石油会社や金融業界の操り人形ではない。ニューヨークミリタリーアカデミーの人脈を使った独自路線で動く』
ルルーシュ『ティラーソンはエクソンモービルだが親ロシアだ。やはり戦争から遠ざかる方向に動くだろう』
ルルーシュ『心配なのは中国との関係だが』
ルルーシュ『キッシンジャーの訪中に合わせて台湾の首脳を認める発言をしている。オバマのように中国に一方的に有利な政策は取らないだろう』カタカタッ、カキコミー
ミレイ「ルルーシュ、楽しそうね」
ルルーシュ「会長」
ミレイ「私は退屈よ。世間はトランプ当選でお祭り騒ぎなのに、我がアッシュフォードインターナショナルスクールには祭りがない」
ルルーシュ「昨日ゲイレズ祭りをやったばかりじゃないですか」
ミレイ「私は今を生きてるの! 今祭りがしたいのよ!」
カレン「失礼します」
ミレイ「あら? 誰かしら」
ルルーシュ「紅月カレン。うちのクラスの女子です」
ミレイ「へー。ルルーシュに何か用?」
カレン「いえ、用があるのは生徒会です」
ミレイ「そうなの」
カレン「昨今、グローバリズムが否定され始め、愛国主義が世界に広まっていることはご存知でしょう」
ミレイ「ええ」
リヴァル「うげーっ(政治の話かよ)」
カレン「しかし、日本の若者は政治に関心がない。国に、いいえアメリカに言われるがまま」
カレン「増え続ける米軍駐留費。無視される日本の主権と法律。大企業の役員や投資家、1%だけが勝てる国作り」
カレン「これでいいのか! 否! いいはずがない!」
リヴァル「なあルルーシュ。カレンってこんなキャラだったっけ?」
ルルーシュ「さあな」
カレン「そこで、提案します! 我が学園が先頭を切ってやりましょう! 日本の学生運動を! 日本の独立を!」
シャーリー「ええーっ、学生運動!? 危ないよ!」
リヴァル「というか日本って独立国だろう」
ルルーシュ(どうする? ミレイ)
ミレイ「うんうん! カレンさんの熱意、私のハートにグッと来たわ! やりましょう! 学生運動!」
カレン「ありがとうございます!」
シャーリー「ええーっ!」
ルルーシュ「学園で学生運動をやるにしても、うちには反日の親米派、親中派もいる。教師の中にも」
ルルーシュ「彼等を日本の独立運動に参加させることはできないでしょう。いくら理事長の孫でも」
ミレイ「そうね。どうしたらいいかしら?」
ルルーシュ「それぞれ立場で代表となる学生に演説させ、他の生徒にはどの立場でデモをやるか選ばせたらいいでしょうね」
ルルーシュ「いくらジャパンハンドラーでも言論の自由を真っ向から否定することはできないでしょう」
ルルーシュ(そもそもジャパンハンドラーは没落中だしな)
シャーリー「デモ……。危ないよ」
リヴァル「というか俺たち、アメリカ人じゃん。日本の味方してどうするよ」
ミレイ「それは気にしなくていいわ。うちは300年前に没落したブリタニア皇帝の系譜だから。アメリカにもイギリスにも忠誠を誓った覚えはないわ」
リヴァル「会長。それって言ってもいいんですか?」
ミレイ「もっちろん、他言無用よ」
リヴァル「うひーっ」
学園内で演説が始まった
演説内容は犯罪を教唆しない限り自由
演説時間も8時から18時の間で自由とした
男1「戦犯日本は永遠に謝罪しろ! 慰安婦20万! 南京大虐殺30万! 教科書にきちんと書け! 慰安婦ハルモニ20万人その子孫2000万人に賠償しる!」
男2「朝鮮ヤクザ、シナマフィアを追い出せ! パチンコ禁止! 留学生への無償の奨学金禁止! 売国奴禁止! 米軍賛成! オスプレイ賛成!」
男3「満州国復活! 日本はモンゴル、チベット、台湾、満州と協力! 中共とは国交断絶!」
男4「日本は南京を反省し、アジアと協力しろ! アメリカの犬はやめろ! オスプレイ反対! 沖縄独立!」
カレン「日本独立! ヤクザはもちろん、ヤクザを操っている米軍を追い出せ! メディアから外資を追い出せ! 歴史教科書に日本のやったいいことをきちんと書け!」
カレンを除いて演説者は男ばかりであり、容姿もよくなかった
自然とカレンの周りに支持者が集まっていったが、日本が嫌いな教員が生徒を恫喝し、親中派や親米派を増やしていった
ルルーシュ「日本の独立派はザッと4分の3くらいか」
リヴァル「アメリカ人、イギリス人までほとんどこっち入ったもんなあ。意外だった」
ミレイ「女子の代表がカレンだけってこともあって、女子の支持者が多いわね。あとはルルちゃんのファンとか」
シャーリー「な、なんで私を見るんですか!」
ミレイ「またまたー」
シャーリー「やめてください! 私とルルはそんな関係じゃありません!」
ルルーシュ(カレンがこれほどの支持を集めるとは思わなかった。単に彼女の熱意や容姿に魅せられただけではなさそうだ)
ルルーシュ(Brexit、トランプ当選、台湾のひまわり学生運動。世界中で愛国者が見直される中、この学園にもグローバリストを嫌う生徒が増えてきているのだろう)
ルルーシュ(敵の敵は味方。日本人ではない生徒が日本の独立派を応援している)
ミレイ「ところでルルーシュ、あなた自分で演説したいと思わなかったの? こういうの人に任せるタイプじゃないでしょう?」
ルルーシュ「日本の独立ですからね。俺が先導してしまったら結局外国に頼ることになってしまう」
ルルーシュ「日本人の進む道は、日本人が決めるべきなんです」
ミレイ「なるほどねー」
リヴァル「でもカレンってアメリカ人のハーフだろ?」
シャーリー「リヴァル、そういうこと言っちゃダメ!」
リヴァル「ご、ごめん」
ルルーシュ「リヴァル、日本人とは何だと思う?」
リヴァル「えっ? 日本人? そりゃあまあ、日本に住んでいる人だろ?」
ルルーシュ「国籍、土地、血筋、そんなものが日本人なのか?」
リヴァル「え? 違うのか?」
ルルーシュ「日本国籍を持ちながら国を裏切りスパイになる者もいる。移民でありながら日本に尽くす者もいる」
ルルーシュ「ならば日本人とは、心だよ」
リヴァル「うーん、そうなのかなあ」
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