フレデリカ「掘りごたつでおでんごっこ」 (25)
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フレデリカ「ふんふんふふーん、冬」
肇「雑過ぎませんか?」
文香「冬といえば…こたつでみかんですね」
杏「ポテチとコーラがあれば尚良しだよね」
フレデリカ「こたつでおでんとかもやりたいねー」
文香「いいですね…しかし、おでんは食べるまでにかなり時間が掛かってしまいます」
肇「でしたら、近くのコンビニで70円セールやってましたし、仕込み前の具材を買いにいきませんか?」
杏「30分で完成するしいいかもね」
文香「では、買ってきて下さい」
肇「文香さんはビニール袋でいいですか?」
フレデリカ「せめてカロリーあるものにしてあげよ?」
文香「…お二人とも、少し外にでましょうか」
杏「うわっ、さっむいなー…」
肇「手袋も着けてくればよかった…」
フレデリカ「みんなで踊ってあったまる?」
文香「…ダンスは、苦手なので…」
杏「そう言えばコンビニどこの?」
肇「セフンイレフンです。個人的には一番好きなので」
フレデリカ「具材は何かうのー?」
文香「普通の食材では面白くありませんし…少し、変わりダネを」
杏「鍋の悲劇を忘れたの?普通のにしとこ」
フレデリカ「何鍋にしよっか?」
杏「聞けよ」
~7~
フレデリカ「わぁお、あったかい!」
肇「さて…私は取り敢えず、店員さんに一通り頼んできます」
杏「あれ?文香ちゃんは?」
肇「立ち読みでもしてるんじゃないですか?」
文香「いえ…おせちやケーキのパンフレットをみておりました」
杏「あー、もう年末なんだなぁ」
フレデリカ「みんなクリスマスの予定入ってるー?」
肇「…ひ、秘密です」
文香「…わ、私はデートです。クリスマスにボッチなはずがありません」
杏「全員スリーエフでライブだよ」
肇「う…おでんの具材、結構重いですね」
杏「まー大根とかあるからね」
フレデリカ「カラシ買ったー?」
文香「当然です…抜かりはありません」
肇「荷物持つの手伝って下さいよ!」
文香「すみません…両手が本で埋まっていますので…」
フレデリカ「フレちゃんも今Fgoやってるから無理かなー」
文香「物理担当は肇さんの役割ですし…」
肇「お二人は食べていいの割り箸だけで」
フレデリカ「肇ちゃん疲れたでしょ?一袋持ってあげるよー」
文香「あらあら、肇さんそんな大荷物を…気付かずにすみません…」
~事務所~
杏「…ねぇ、なんか部屋の真ん中にでっかい箱が見えるんだけど」
肇「見間違いにするには大き過ぎますね…」
文香「ええと…『懸賞で頂いたのですが、私には床を掘るパワーが無いのでお譲りしますーー一富士二鷹三茄子、ナスじゃなくて茄子ですよー』…と、書き置きが…」
杏「床を掘るパワーが無いからこっちに、って…」
肇「私達を何だと思ってるんでしょう…」
フレデリカ「ねー、あっちには美優さんもいるのに」
文香「取り敢えず…肇さん、床に1メートル四方ぴったり穴を掘って下さい」
肇「無理です!道具も無いのに…」
フレデリカ「メジャーならあるよー」
杏「もう私は何も突っ込まないよ」
文香「まさか、ボーリングの体験がここで活きてくるなんて…」
フレデリカ「人生何があるかわからないねー」
肇「先日、お茶教室で共演した765プロの方から頂いた角スコが凄く便利でした」
杏「一応ここ事務所だからね、ちゃんと後で埋めて補修しとくんだよ」
肇「…あっ、事務所のガスコンロ、杏ちゃんの家に置きっぱなしのままです」
フレデリカ「あちゃー、誰か火遁の術使えるアイドルいないかなー」
文香「肇さん…石を二つ渡すので、火を熾して下さい」
肇「文香さん、その本燃やしていいですか?」
文香「…では、肇さん…昨日持ってきた力作とやらを七輪代わりに…」
杏「はいはいおふざけはそこまでね。朋ちゃん達の部屋にガスコンロないか聞いてくるから」
フレデリカ「じゃーその間にお鍋に具材入れてまってるねー」
朋「ガスコンロのレンタル代代わりに、おでんあやかりに来たわ!」
茄子「あっ、本当に床を掘ったんですね。さすがスリーエフですねっ!」
肇「あれ、美優さんはいらっしゃらないんですか?」
朋「美優さんは今日は撮影よ。とときら学園のゲストだってさ」
文香「さて…あと15分程で完成ですか…その間、何かしましょうか」
フレデリカ「じゃー定番のマリカやる?」
朋「普通にダウトにしない?フレデリカちゃんとか杏ちゃんなら茄子さんがいても勝てる可能性あるでしょ?」
杏「積み込んでも勝てる気しないかな」
文香「では、どなたかこたつからでてトランプを持って来て下さい。引き出しの2段目に入ってますので…」
朋「あ、あたし丁度持ってるわよ」
肇「では…始めましょうか」
杏「じゃー杏からいくよ。1を2枚で」
茄子「ダウトですっ!私3枚持ってますから!」
杏「…うっそだろ…」
フレデリカ「じゃーフレちゃんいくよー。2を1枚!」
茄子「私4枚持ってますよ」
文香「では、ダウトで…」
フレデリカ「…むーん、当たりー」
肇「…流石ですね」
朋「やっぱり無理かしら」
文香「で、では…ええと、3を…2枚くらいで…」
朋「ダウトよっ!分かりやす過ぎるわね」
文香「残念、本当に3です」
肇「では私ですね。4を2枚です」
茄子「私3枚持ってますよ」
朋「じゃあそれはダウトね!」
肇「はい、本当に4を2枚です」
朋「…茄子さん?!」
茄子「てへっ!」
朋「5を1枚よ!ほら、誰かダウトしなさい!」
肇「…見え見えですね」
杏「だねー、もちろんダウト」
朋「…当たりよ…」
茄子「では私ですね、6を4枚で」
杏「いやダウトでしょ、明らかに手札の枚数と合致しないし」
肇「いえ、最初に杏ちゃんとフレデリカさんにダウトをした時、本当に茄子さんが1を3枚、2を4枚持っていた確証はありませんから」
文香「そうですね…現に私は2を持っています」
フレデリカ「迷ってもしょうがないしダウトかなー!」
茄子「残念でした!本当に6が4枚ですっ!」
杏「…勝てる気がしないんだけど」
茄子「ふふっ、私が頂点です!」
杏「うーん、まぁ二位取れたしいっか」
フレデリカ「スリーエフにちなんで三位だしフレちゃんはサティスファクションだよー」
肇「この時点で私達三人はお互いの手札ほぼわかっていますし、やめておきましょうか」
朋「そうね、って言うか肇ちゃんもう1から13まで全部持ってるでしょ?」
文香「…おでんが完成するまで、まだあと10分ほどありますが…」
杏「あ、じゃあ人狼やる?」
茄子「初日に私が殺される事確定していませんか?」
朋「騎士が絶対茄子さん守るし大丈夫じゃない?」
フレデリカ「やってみないとわかんないよー。占い師と騎士と人狼と市民でやろっか」
杏「…ふむふむ…ふむふむマジか」
文香「…あら…」
肇「…成る程…」
フレデリカ「…ふんふん…ふふーん…」
朋「…あっ!」
茄子「…あー…」
杏「さて、一晩目の犠牲者は…茄子さんだ」
茄子「オオカミさんには、私はナスじゃなくて茄子だと説得したのですけど…」
肇「と言うか、茄子さんが死んだ時点で騎士がもう確定してますよね」
朋「じゃああたしから言うわ!あたしが占い師で、人狼は肇ちゃんよ!」
肇「…さぁ、どうでしょう?朋さんが嘘をついているかもしれませんね」
杏「…へー、朋ちゃん占い師なんだ」
文香「…成る程、朋さんが…」
フレデリカ「へー、朋ちゃん占い師なんだー」
朋「さぁ、さっさと投票よ!」
杏「はい、パス」
文香「迷う必要もありませんね」
肇「…成る程、そういう事でしたか」
フレデリカ「ふふーん、これが団結の力だねー」
朋「さて、あたしの投票ね…って、あたしに4票入ってるんだけど!」
『投票の結果、朋さんが消されました』ババーン!!
杏「ふう、これで杏達の勝ちだね」
肇「と言うか、皆さん全員茄子さんを狙ったんですね」
フレデリカ「まーもちろんね」
文香「最優先ですから」
朋「えっ、どう言うこと?」
茄子「どうやら、人狼が四人いたみたいです」
朋「勝てるわけないじゃない!」
文香「さて、そろそろおでんが完成したでしょうか」
肇「そうですね、だいたい30分くらい経ちましたし」
フレデリカ「いぇーい、待ってました!」
杏「あ、割り箸2膳貰ってくる」
フレデリカ「フレちゃんお鍋持ってくるねー」
文香「その必要はありません。私が持ち歩いていますので…」
朋「なんでよ…って言うか、文香ちゃんなんでそんな腹ペコキャラに…」
茄子「人間、食べて健康に生きる事が一番の幸せですから」
杏「それさ、こないだも思ったけどデレステの茄子さんのウワサ重くない?」
茄子「もしかしたら、私の過去に何かあるのかもしれません。かこだけにっ!」
杏「誰か窓開けてる?」
肇「さて、食器は行き渡りましたね。ではっ!」
みんな「いただきますっ!」
鍋ぱかっっっっっっっっ!
杏「…ねぇ、杏言ったよね?」
朋「…おでんってさ、鍋の底が見えないくらい黒かったかしら」
茄子「あー…これはさすがに私でも怖いです」
肇「え、私はちゃんと店員さんにおでんのスープ付けて下さいって頼んだのですが…」
フレデリカ「あ、この鍋はねー」
文香「…昨日、杏さんの家で闇鍋をやった時の残りです」
杏「二人はこたつからでて外で食べてていいよ」
肇「あ、こっちのお鍋ですね」
朋「それじゃ、改めて」
杏・肇・朋・茄子「いただきますっ!」
happy end
70円セールの時期は、おでんは好物から憎き敵に変わります
ちなみに竹輪が苦手です、莉緒さんすみません
お付き合い、ありがとうございました
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