菜々父「我々はウサミン星人」 (43)

~安部宅~

菜々P(以下、P)「・・・それ、なんですか?」

菜々「・・・」

菜々父(以下、父)「ん? これですか?」

父「なにって・・・」サワサワ・・・



父「ウサ耳じゃないですか」

・モバマスSSです
・書き溜めをどんどん投下していきます
・誤字脱字がありましたら申し訳ございません


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P「あ、いえ・・・それは見れば分かるんですが・・・」

父「いい年こいたオッサンがウサ耳つけたら見苦しいと?」

P「い、いえ! そんなことは・・・!」

菜々母(以下、母)「お父さん、そんな言い方良くないわよ?」ピコピコ

P(お母様のウサ耳動いてないか・・・?)

父「すまんすまん、冗談ですよPさん」ワハハ!

P(どこまでが冗談なの?)

父「さて、じゃあ本題に入りましょうか。契約更新のお話でしたよね?」

P「え?・・・あ、はい・・・そうなんですけど・・・」


P「それどころじゃないと言いますか・・・」

菜々「なんで二人はウサ耳なんてつけているの!?」バンッ!

父「なんでって、そりゃあ・・・」

父・母「ウサミン星人だからに決まってるだろ?(でしょ?)」

P・菜々「」

P・菜々「・・・・・・・」

菜々「えーっと・・・」

菜々「ウサミン星人・・・?」

母「えぇ」

父「菜々はウサミン星人なんだろ?」

菜々「いや、それはまぁ・・・そうなんだけど」

父「だったら親もウサミン星人じゃないといかんだろ」

P「そんなことはないと思いますけど」

菜々「え、もしかしてその格好って私のせいなの!?」

母「違うわよ、菜々ちゃん。私達、菜々ちゃんのアイドル活動を本気で応援したいの」

菜々「お母さん・・・?」

母「菜々ちゃんはウサミン星人という『体』で頑張ってるでしょ?」

菜々「体とか言わないでよっ!」

母「初めは私達も戸惑っちゃったけど・・・」

母「私達は菜々ちゃんがずっと頑張ってきたことを一番知っているから」

母「その夢が叶うなんて・・・こんな嬉しいことはないわ」グスッ

菜々「お、お母さん・・・」ウルウル・・・

父「父さんはまだ完全に許したわけじゃないがな・・・」

菜々「お父さん・・・」

母「とか言ってるけど、実はお父さんったら菜々ちゃんがデビューする前のステージも全部見に行ってたのよ?」ウフフ

菜々「え・・・?」

父「こ、こら・・・!」

菜々「ほ、ほんとうなの・・・・?」

父「・・・・たまたまだ! たまたま通りかかっただけだ」プイッ

菜々「ありがとう・・・お父さんっ・・・!」グスッ

P「とても素晴らしいご家族ですね」グスッ

父「なんか湿っぽい雰囲気になっちゃったな・・・ちょっとトイレに行ってくるよ」ガタッ

P「その格好は菜々さんのことを思ってだったんですね・・・大変失礼いたしました」

母「気になさらないで下さい」ウフフ

P「・・・ん?」

父「」モコッ

P(なに、あのお尻の膨らみ・・・)

P「・・・」

P(まさか・・・いや、さすがにそんな・・・でもトイレに行くって言ったよな?)

P「」チラッ・・・

菜々「ヒック、ヒック・・・」

P(みんな気づいてないか・・・うん、ここは俺が見なかったことにすればいいだけの話・・・忘れよう)

父「いやぁ、すみませんね・・・お待たせしました」

P「いえいえ・・・あの、私もお手洗いお借りしてもよろしいでしょうか?」

父「どうぞどうぞ。場所は廊下の突き当りにありますから」

P「はい、ありがとうございます」ガタッ

P「」テクテクテク・・・・チラッ

父「いつまで泣いてるんだお前は・・・」

菜々「うぇ~ん、だって~・・・」

P(あ、なくなってる・・・!)

ザーッ・・・ガチャン

P(やっぱお尻の膨らみってアレだったのか?)フキフキ

P(特に臭いとかは感じなかったけどなぁ・・・)テクテク

母「菜々ちゃんはお茶目ね~」ウフフ

菜々「も、もういいよ~。お母さん///」

父「全く、そんなことで芸能界をやっていけるのk・・・うぇーーっくしゅん!」モコッ!



P「わー」

P(うそだろ・・・また漏らしたのか?)



父「うぃ~・・・すまんすまん」アハハ!


P(気づいてないっ!?)

菜々「あれ、Pさん? 何してるんですか?」

父「ん? どうかしましたか?」クルッ

P「あ、いえ! なんでもありません!」アハハ・・・

P「あはは・・・」チラッ・・・

父「そうですか」   ウネウネ

P「うわぁぁぁぁぁ!!!???」ドテーン!

菜々「Pさん!?」ガタッ

P(う、うごいてるっ!?)

父「大丈夫ですか!?」ガタッ

P「あ、立ち上がったら・・・!」

菜々「・・・ん?」

父「お怪我は・・・!」モコッ

菜々「え・・・?」

父「ん?」ウネウネ

菜々「キャァァァァァ!!」

P(あちゃー)

父「ど、どうした!?」

菜々「お、お父さんのお尻に何か・・・」

父「え、お尻・・・?」サワサワ

P(中で動いてたってことは、もしかして大人のオモチャ的なやつか・・・?)

父「・・・」サワサワ

P(そうだったらかなりマズいよな・・・この状況、どう切り抜けるつもりなんだ?)

父「・・・」

父「あぁー・・・・・・これ尻尾だよ」

P・菜々「」

P・菜々「いやいやいやっ!?」

菜々「動いてたよっ!?」

父「そういうやつなんだよ。良くできているだろう?」

P「くしゃみの拍子にお尻から出てきましたけど!?」

父「それは・・・」

母「お尻で潰されてた尻尾がくしゃみの拍子にズレて元に戻ったんじゃないかしら?」

父「・・・そうそう、この尻尾はゴム製なので潰れても元に戻るんですよ」

P「な、なるほどー・・・」

P(もう何でもいいや・・・)

父「なんなら見てみますか?」スッ

P「い、いえいえ! 大丈夫です!!」

父「そうですか」

菜々「尻尾って・・・そこまでやらなくてもいいと思うんだけど」

母「お父さん、やり始めたらとことんやるタイプだから」

菜々「でも流石にそれは誤解を受けると思うんだけど・・・まさか、外ではやってないよね?」

父「・・・・・・・・・・やってないよ」

菜々「今の間はなにっ!?」

父「な、なんだ? やってないって!」

菜々「じゃあ、今の間はなんだったの!?」

父「知らん! そんな間なんてなかった!」

母「で、でも菜々ちゃん? ウサミン星人だって思ってもらうには、外でもこういう格好しないと意味がないと思わない・・・? あ、違うのよ!? もしやってたらの話であって・・・」

菜々「やっぱやってるんじゃん!」

父「母さんは少し黙ってなさい!」

P「み、みなさん落ち着いて!」

ワー! ワー!

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――――――

~夜~

父「頭おかしい人間だと思われただろうな・・・」ハァ

母「もう、お父さんが慌てたりするから」

父「元はと言えば母さんが耳なんか出すからこっちも慌てちゃったんだろ!」
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――――――
ガラガラ・・・ <タダイマー!

母『あら!』ピコッ

父『ぶっ!』

母『おかえりなさーい♪』タッタッタッタ・・・・

父『か、母さんっ! 待ちなさい! 耳! 耳っ!』
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―――――――――――――――――
母「仕方ないじゃない。よりによって今日はスーパームーンだし・・・それに年のせいか、意図せずに勝手に出ちゃうのよ」ピコピコ

母「お父さんだって尻尾出ちゃったでしょ?・・・しかも『脱ぎましょうか?』ってなんなの?」

父「あ、あれは動揺してつい・・・」

母「変な間も作るし・・・」

父「今日みたいに意図せず出てることがあるのかもと思って・・・というか、母さんがあんなアタフタしなければ上手くごまかせたと思うんだが」

父・母「・・・」

母「ハァ・・・もう止めましょう。なんとかなったんだから良いじゃない」

父「あぁ、そうだな・・・」

父「・・・そう言えば母さん」

母「なに?」

父「耳と尻尾を見た時の菜々の顔、かなり驚いているようだったが・・・」

父「まさか、まだ自覚してないなんてことあるわけないよな?」

母「そんなわけ・・・あれ、でも菜々ちゃんから相談されたこと一度もないかも」

父「おかしいな・・・菜々の歳で自覚してないなんてこと、あるわけないはずなんだが」

母「地球で産んだからとか? ほら、私達もコッチに住むようになってからスーパームーンの日以外は自制できるようになったでしょ?」

父「とは言っても菜々は純血なんだぞ? 育った環境で出なくなるものなのか?」

母「うーん、分からないけど・・・でも、これからはここで生きていくわけだし出ないに越したことないじゃない?」

父「・・・」

父「それもそうだな」

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―――――――――――
――――――

― 数年後 ―

父「・・・」

P子(5歳)「わー、赤ちゃんかわいー!! 」
P次郎(4歳)「これP次郎の!」バシッ!
P郎(5歳)「そ、それお兄ちゃんのだよ? それお兄ちゃn・・・・あ“あ”あ“あ”あ“ーーーーーー!!! P次郎が僕のオモチャどっだぁーーーーーー!!!」ギャンギャン!

母「こら! 病院では静かにしなさい!」

P恵(2歳)「ぱぱ・・・だっこ・・・」グイグイ

P「今、P乃抱っこしてるからね?」  P乃(1歳)「zzz」

看護婦「菜々ちゃんのところはいつも賑やかね~」

菜々「あはは・・・すみません」

看護婦「しかし驚いたわ~、まさか三つ子だなんて・・・」

(赤ちゃん)男・女・男「zzz」

P子「あのねー、家はねー、女の子4人いるから【フルボッコちゃん】ごっこができるんだよー?」

看護婦「あら、それは楽しみね~」

P子「うんー!」

看護婦「お父さん、頑張りなさいよ!?」ポンッ

P「あはは・・・頑張ります」

キャー キャー ワイワイ

父「うーん・・・」

父「こっちの方に出てきたかー」

終り

おまけ (※ちょっと下描写あり)

~P宅~

子供たち「zzz・・・」スヤァ

P「ふぅ、やっと寝てくれた・・・」

P「おやすみ」

・・・・・カチャン

P「さてと・・・ん? おぉ、満月か・・・」

P「そう言えば今晩はスーパームーンとか言ってたっけ・・・」

菜々「Pさん・・・」

P「お、三つ子ちゃんは寝たのか・・・えぇ!?」

菜々「Pさん・・・///」モジモジ

P「な、なんだ!? その際どい下着は!///」

菜々「早苗さんと瑞樹さんが選んでくれて・・・似合うかな?///」モジモジ

P「そ、それは・・・似合うけど///」

菜々「あ、あの・・・もうみんな寝たから・・・ね?」ピトッ

P「! おいおい、先週もやったばかりだろ・・・」

菜々「でも・・・なんだか今日は身体がすごく熱くて・・・明日は日曜日だし・・・」ギュー

P「いや、確かにそうだけd・・・んむっ?」

菜々「んっ・・・」チューッ

菜々「・・・ぷはぁ・・・・はぁ、はぁ・・・プロデューサーさん、今夜はナナを好きなようにプロデュースしてください///」ボソッ・・・

P「」プツーン

P「じゃあまずは体力テストからだ!」ガバッ

菜々「きゃーっ♪」

― 翌朝 ―

『キャーッ!!』
『ふははは! 』

P子「あぶない! みぎ! みぎからきてるよ!」

P「・・・」ボーッ
P恵「・・・」チョコン・・・

菜々「~♪」トントン

P「ふわぁ~・・・」

P恵「・・・ぱぱ、おねむ?」

P「ん~? ちょっとだけなー」

『もう・・・無理だよ』
『強すぎる・・・』
『み、みんな!』

『貴様らの力はこんなものか? まぁ、いい・・・今楽にしてやろう』キュイーン

P子「がんばれぇーー!・・・パパも応援して!」

P「わー、がんばれー」

P子「P恵ちゃんもパパのお膝の上なんかじゃなくてこっちに来て応援しようよっ!」

P恵「(・‐・`≡´・‐・)フルフル」ギュー

『喰らえっ!』・・・・・・・ドカーン!

P子「わーーーー!!!」

『・・・あれ?』
『生きてる?』

『な、なに・・・相殺された!?  誰だ!?』

『アーッハッハッハッh・・・ごほっごほっ!』

『こ、この特徴的な高笑いは・・・!』
『もしかして!?』

『アンタ達情けないわねッ!』

『先生!?』

P子「麗奈先生だっ!」

菜々「え、麗奈ちゃんって今は先生役やってるの!?」<ハイ、ゴハン

P「麗奈ちゃんも成人してるからな」<アリガト

菜々「時の流れって早いね・・・」

『次回、魔法少女フルボッコちゃん! 【生ける伝説 初代フルボッコちゃん参戦!? ~バリバリ最強No.1!~】  来週もまたみてね♪』

P(これ作ってる人俺と同じ年代だろうなぁ・・・)

菜々「懐かしいね~」シミジミ

P「なにが懐かしいの?」チラッ

菜々「さて、お味噌汁できたかなー?」プイ


P子「あの麗奈先生がフルボッコちゃんだったなんて・・・」

P「なんだ、ショックだったのか?」

P子「ううん、すごくカッコよかった!」キラキラ

P「そっか、麗奈先生強かったもんな」ポンポン

P子「うん!・・・あっ、そうだ!」

P「どうした?」


P子「ママー! もう一人女の子が欲しいなー!」


P「ちょっ・・・!」

菜々「ん~・・・」サスリサスリ・・・

菜々「うん!・・・次のP子ちゃんのお誕生日にね?」

P「え?」

P子「わーい! お誕生日だから1、2、3・・・カレンダー十回めくればいいんだよね!?」

P「ど、どど・・どういうことっ!?」

終り

以上になります
最後までご覧いただきありがとうございました!

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