クルピンスキー「あちゃー、飲まれちゃったか」

菅野「いや、俺の予想が正しければ中身は無事だ。一滴も減ってはいないはず」

ロスマン「そう、良かった。アレ結構高かったのよね。良かったら菅野さんも一緒に…」

菅野「断固、辞退させてもらう」

クルピンスキー「ノリ悪いねぇ。それじゃあ、ひかりちゃんに聞いてみるとするか。おーい、ひかりちゃん！」

ひかり「はい！どうしました？」

ロスマン「ここに置いておいたワイン、ひかりさんが持っていったって聞いたのだけどまだ飲んでないわよね？ みんなで飲もうかと思ってるんだけど」

ひかり「あぁ、アレですか。アレなら飲んでませんよ」





ひかり「瓶の太さがちょうど良かったのでちょっと使いましたけど、飲み終えたら瓶だけでも私にくださいね」

ロスマン「酷い……これじゃあ中身が無事でも注ぐときに……」

ラル「魔法で消毒すれば」

ロスマン「無茶言わないで！」

クルピンスキー「先生の特技に瓶切りとかいう技があっただろ？あれで何とかならない？」

ロスマン「無茶言わないで！それにそんな特技持って無いわよ！」

ラル「先生は究極のウィッチだ。やればできる」

ロスマン「隊長も無茶言わないで！」

菅野「……討論中悪いけどさ、瓶の口を切っても解決しないと思うぞ」

クルピンスキー「……？まあ実物持ってきてもらった方が早いな。おーい、ひかりちゃん！」

ひかり「はい、なんですか？」

ロスマン「さっき話してたワインなんだけど、なんとか口を通さずにワインを注げないかしら」

ひかり「……ロスマン先生、何か勘違いしてませんか？私が食べ物を粗末にするような事をすると思いますか？」





ひかり「突っ込んだのは底の方です。飲み終えたら瓶だけでも私にくださいね」