真美「珍しいねぇ、千早お姉ちゃんが事務所で居眠りなんて」
千早「私だって、疲れて眠くなることくらいあるわよ……昨日は寝るのも遅かったし」
真美「……」パシャッ
千早「なっ……何よ、いきなり写真なんて……」
真美「んふ! ち、千早お姉ちゃん、顔洗ってきたら?」
千早「? ええ、そうするわ」
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千早「真美っ!!」
真美「どしたの? 千早お姉ちゃん」
千早「とぼけないで、あなたの仕業でしょう? あの落書きは……!」
真美「んっふっふー、真美のいる前でムボービに寝てるのが悪いんだよー」
千早「さっき撮った写真、消しなさいっ!」
真美「そんなこと言ったってもう遅いよー、メールで送っちゃったし」
千早「……誰に送ったの?」
真美「え、はるるん……」
千早「他には?」
真美「えーと、ゆきぴょんと、ミキミキと、亜美と、ひびきんと、いおりんと……」
千早「くっ……美希にまで……」
千早「まるで生き恥を晒した気分だわ……」
真美「お、大げさすぎるよー千早お姉ちゃん……」
千早「真美にとってはそうかもしれないけれど、私にとっては……!!」
真美「だ、大丈夫だって! ほら、はるるんも『千早ちゃんかわいい♪』って」
千早「くっ……」
真美「ね、気にすることないっしょ? 千早お姉ちゃんは考えすぎなんだよ~」
千早「……そうやって他人事みたいに言うけれど、元はといえば私の顔に落書きをしたのは真美じゃない」
真美「あはは……」
千早「だいたい、眠っていて抵抗できない相手に対して手を出すなんて卑怯だわ、そうでしょう!?」
真美「ち、千早お姉ちゃん落ち着いて、どうどう」
千早「私は落ち着いていますけれど。そもそも、真美はいつも……」
真美「ご、ごめん、真美が悪かったよ! イタズラしてごめんなさい!」
千早「口ではそう言うけれど、本当にそう思っているのかしら?」
真美「お、思ってるよぉ……真美、メッチャ反省した……」
千早「……そう。それならいいのだけれど」
真美「ふう……」
千早「はあ……それにしても、どうしたものかしら……」
真美「どうもしなくていいっしょ、ほら、ゆきぴょんも『千早ちゃんかわいいですぅ♡』って」
千早「は、萩原さんまで……」
真美「ね、みんなさっきの写真見て、かわいいって思ってるっしょ! あれくらいで幻滅したりしないって!」
千早「そ、そうかしら……」
真美(真美的には『面白い』じゃないのがちょっぴりフホンイだけど)
千早「で、でも……そんな、かわ……ぃぃ、だ、なんて、私のイメージとは……」
真美「んー……確かに、クールな千早お姉ちゃんもいいけどさ、真美はかわいい千早お姉ちゃんも好きだよ?」
千早「っ………」
真美「真美だけじゃなくて、ミキミキも、他のみんなもきっとそうだって思うな」
千早「………」
真美「あり、千早お姉ちゃん、もしかして照れてる?」
千早「くっ……て、照れてなんか……」
真美「んふっ! かわいいよ、千早お姉ちゃん♪」
千早「っ……」
真美「かわいい! メッチャかわいいよ!」
千早「………」
真美「ち・は・や・お姉ちゃん?」ニヤニヤ
千早「………真美とは、しばらく口をきかないことにするわ」
真美「えぇーー!! なんでぇ!?」
千早「……」プイッ
真美「う、うあうあー、ごめん千早お姉ちゃん! 真美、ちょっと調子に乗って……」
千早「……」
真美「うぅ……」
真美「千早お姉ちゃーん……」
千早「……」
真美「ううぅぅ………」
千早「……」スッ
真美「あっ……ちは……」
千早「ふふ……真美はかわいいわね」なでなで
真美「う、あ……」
千早「……これでどうかしら? 少しはイタズラされる気持ちが分かったでしょう?」ドヤッ
真美「……」
千早「真美?」
真美「ち、千早お姉ちゃんのムッツリスケベー!!」タタタッ
千早「真美!! 待ちなさい!!」
このあと(主に音無さんに対して)あらぬ誤解を招いたという。
完
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