・ガルパンのSS
・みぽりん誕生日おめでとう!
・社会人みほさお友情風味です
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高校生の頃は、お昼のワイドショー番組なんて見てるのおばさんだけでしょって思ってたんだけど。
最近、気がついたら見ちゃってるんだよねえ。っていっても私がおばさんになったってわけじゃないよ! ちょっと昔からの念願であるところの結婚を果たした上についでに娘まで授かっちゃったとはいえ、まだまだ一桁を切り捨てすればハタチなんだから。
でもねぇ……こんなこと言うとぜいたくかもしれないけど……夫が仕事に出た後の主婦って暇なんだよね。掃除、洗濯、炊事。毎日の家事も子供の頃から女子力アップを目指してスキル身に付けてきた私にとっては、手早くきっちり終わらせるのもお手の物。手早すぎて、午後になるともうやることがないの。
じゃあ遊びにでも行けばって?そういうわけにもいかないんだよね。何でかって?
「あーっダメーっ! それもぐもぐしちゃダメよ! ぺーしなさい、ペー!」
うちの子がちょうど1歳半になったとこでやんちゃ盛りだからだよ! 私は大慌てでベビーベッドに駆けていき、ゆかりんからもらった戦車型のぬいぐるみをその口から引きはがす。あーもー、よだれまみれにしちゃって……と思ってたら、ふぇっ、ふぇ……っ、という例の予備動作が始まった。
ぬぅっ……来るかー! と構える私の前で、案の定びぇぇぇぇ! と盛大な大噴火が始まってしまった。
「よーしよし……いい子ねー、でもママを怒んないでくだちゃいねー、わるいのはヘンなオモチャをくれたゆかりんおばさんなんでちゅよー」
と努めて冷静に抱き上げてなだめるその後ろで、つけっぱなしのテレビが浮気した芸能人の謝罪会見やら、セレブマダムの超豪華なご邸宅拝見やらの特集を放送していた。
要するにこういうこと。小さい子持ちの主婦業をやりつつ平日何となく過ごしてると、結局ワイドショー番組が一番頭の中に流れ込んできちゃうってわけ。
だから司会のこんなコメントが耳に入ったのも、本当にたまたまだった。
『次は戦車道の話題です。海外親善試合の遠征を3勝1敗の好成績で終えた日本代表チームは本日帰国、中でも代表チームの隊長を務める西住みほ選手は本日がちょうどお誕生日ということで大勢のファンが空港ロビーに詰めかけ──』
私はいきなり頭を殴りつけられたような気がした。
どういう状況なんだろう。親友──多分今だって、ちゃんとまだ親友──の誕生日を、テレビの番組で思い出させられるっていうのは。
確かに、みぽりんたちと会う機会は年々少しずつ減ってきてはいた。私は家庭。みぽりんはプロの国際強化選手。麻子は総合病院の救命救急医。華は国内、海外の展示会にいつも飛び回ってる。戦車道連盟に所属して事務や審判員を務めてるゆかりんは、一番みぽりんに会う機会が多いかもだけど……今回みたいな海外の場合は、きっと無理だよね。
それぞれが全然別々の方向に忙しくて、見ている光景も、いつの間にか全然違うものになっていって……気がついたら私たちは、お互いの誕生日を祝うことすらろくにしなくなってしまっていた。
友情を維持するのにも、きっとエネルギーを消費するんだよね。距離が遠くなるほど必要なエネルギーは大きくなるのに、時間が経つほどエネルギーは減っていって……なんてことを考えるのすら、何だか言い訳みたいで哀しくなった。
まだぐずっている娘を抱っこしながらぼんやりと試合の光景や試合後のインタビューが流れるのを眺めていると、司会がとっておきの話でもするかのように大げさな身振りをした。
『ところで知ってましたか、皆さん。西住みほ選手と言えば、先月の月刊戦車道の巻頭インタビューでのある発言に、ネットで大変な注目が集まっているんです』
カメラに映るチャンスとばかりに、知ってる知ってるとアピールする若手の芸人。戦車道なんて大して興味もないのか、空虚な笑顔を可愛らしく傾げるティーンエイジャーのアイドル。
懐かしいな、月刊戦車道。高校になって戦車道始めてからは、毎月熟読してた。内容はマニアックで何が書いてあるのかわかんない記事も多かったけど……大抵みぽりんやゆかりんが解説してくれて、何よこれもっと簡単に書いてくれればいいのに! って怒ると華がまあまあって宥めて、麻子が眠たそうに鼻を鳴らして……
懐かしいな。あの時は、みんなといつも一緒だったんだ。
ぎゅうっと腕の中の子供を抱きしめると、娘はとまどったように私のゴム紐で適当に括った後ろ髪を引っ張るのだった。
トリップ付け間違えたので訂正 ていうか忘れた
もう一回訂正
『これはいわゆる炎上ってやつですかね』
炎上? おだやかじゃない言葉が聞こえて、私はテレビに注意を戻す。
みぽりんは有名人だ。プロ入りしてからはチームの勝率も個人成績もうなぎ上り、優勝チームとMVPの常連。ルックスもいいし性格はいいし。高校の時から人気者ではあったけど、今ではもう次元が違う。公式ファンクラブ会員が何万人……だったかな? グッズも街角でよく見かけるし。
でも当然だけど、人気が出たからってみぽりんが天狗になっちゃうなんてことはなかった。むしろもうちょっとしっかりしてもいいんじゃないの?って言いたくなるぐらい、たまにモニタ越しに見かける戦車を下りたみぽりんは、いつもおどおど、おろおろ、あわあわしていた。そんなみぽりんが失言なんてイメージわかないけど、慌てるあまり変な事でも言っちゃったんだろうか? 心配する私をよそに、司会者は出演者とスタジオの観客を煽るように続ける。
『いわゆるネガティブな意味の炎上とは違うと思いますが、盛り上がっているのは間違いないですね』
ネット評論家がメガネのブリッジを押し上げながらコメントする。
『この”あなたの人生にもっとも大きな影響を与えた一言は?”という質問への答えなんですけどね。みほ選手、何て答えたと思います?』
芸人が狙ったようなボケた回答、アイドルは多分狙ってないだろういい加減な回答。他にも出演者が指名されたり挙手したりして、さまざまな答えが並べられた。
『はい、それでは正解は何なのか。見てみましょう』
司会者がしたり顔で笑い、アシスタントの女性キャスターがフリップに手を掛ける。
人生に与えた影響、か。
まだ私たち、実感としては人生の1/3も生きてないのに。ずいぶん大仰な質問するんだなと思った私も、その答えに注目する。
フリップのカバーテープが剥がされて、答えがアップでモニタに表示された。
トリップでこんなに苦戦してるアホはぼくだけだろうなw
ひな壇と観客席から一斉に、どっ、という笑い声が上がった。
『なんだこの答えは。真面目な質問なのにふざけてんのか』
白髪の政治コメンテーターが顔をしかめる。
『何というか、西住選手らしいですよね』
戦車道出身のスポーツ解説者のおばさんは比較的好意的な反応を示している。
『あははは、何それ!意味わかんな~い』
アイドルはつい素の反応をしてしまったのか、大口を開けて笑っていた。
『はい、はい、そうなんです。一体どうしてこんな答えになったのかということが、ネットの掲示板やSNSで大変話題になっていましてね……さまざまな仮説に憶測が飛び交って、最近では大喜利大会のようなまとめページへのアクセスが……』
笑いの渦の中で、私だけは笑っていなかった。
次々とテープがめくられてネットの珍解説が紹介され、そのたびに喧噪のボリュームが大きくなっていく中で。
私だけが、その答えの真の意味を知っていた。
「やだもー……みぽりんたら……」
モニタの画面がぼやける。
「そんなの他の人に……私たち以外の人に、意味なんて分かるわけ、ないじゃん……!」
久しぶりに……本当に久しぶりに。頬を熱いものが伝わる感触を、私は覚えていた。
『それでですね、今日はそのご当人の西住みほ選手が帰国されるとのことで、突撃取材で直接真意を教えていただこうと、うちの局の特派員も既に空港にスタンバイしておりまして……』
みぽりんが帰ってくる。
遠く離れていた距離が、近くなる。
忙しい? エネルギーが足りない? 子供がいるから無理?
何おばさんみたいなこと言ってんの、私。
たった2回、電車を乗り換えるだけ。ここから空港まで1時間半。
行こうよ!
みぽりんに、親友に会いに。
みんなと、仲間と一緒に。
たったそれだけのことじゃない。昔と……高校生のときと、何が違うっていうの。
私はスマホを手に取った。
「お母さん、今家にいるっ?」
◇◇◇
「じゃあお母さん、その子お願いね! 夜には戻るから」
すっかり孫バカお祖母ちゃんになり下がってしまったお母さんは、いいよいいよ帰ってこなくても、と片手で子供を抱っこしながらぞんざいに手を振った。
全く、これじゃ甘やかされ過ぎてダメな子になりそうで、かえって心配だ。とはいえ今は電車の時間の方が大事……! と、久しぶりのパンプスにつんのめりそうになりながら実家の玄関を出ようとすると。
びぇぇぇぇ、と悲しげな泣き声が後ろから上がった。おーよしよし、と慌てるお母さんがあやしても全然効果はなく、娘は身も世もない勢いで泣き続ける。
「ああ……ごめんね。あなたの世界には、今はママしかいないんだもんね」
急に胸が愛しさで締め付けられた。つま先立ちに身を乗り出して、ぷくぷくのほっぺたにちゅっとキスをする。
「ごめんね。ママ、お友達に会いに行きたいの」
「ふぇ……ふぇぇ……?」
きょとんとした表情で泣くのをやめた我が子に、私はにっこりと笑いかけた。
「そう。大事な大事な……ずっと遠くに離れちゃってた、お友達」
あなたもきっとわかるよ。そう遠くない未来に。幼稚園に上がって、小学校、中学校と、いろんな同世代の子たちと出会って……いつか家族と同じぐらいに大事な、親友ができたら。
だから今日だけは、許してね。
お母さんと娘に見送られながら、今度こそ私は駅に向かって駆け出すのだった。
◇◇◇
ホームで普通列車の到着を待つ時間も惜しく、私はスマホを取り出す。
もう大分前に送信欄からも着信欄からも脱落しちゃったけど、指先はアドレス帳のどの辺りに目的の連絡先があるのか、ちゃんと記憶していた。
お願いだから当直とかに当たってないでよ、麻子。また海外に行ってないよね、華。ゆかりんも、連盟の本部ビルの仕事で缶詰になってたりしないよね?
願いは割と、あっさりと届いた。たちまち返って来た、メール着信3件という形で。
◇◇◇
空港の到着ターミナルを、人波を掻き分けるようにして進む。ものすごい混雑だった。普通の空港利用客と出迎えの人々以外に、明らかにみぽりんの出待ちと思われる旗やら横断幕を掲げた人たちがずらりと並んで、しかもどんどん人数が増えてきているからだ。
「早く早く! もー二人とも遅いよー!」
「いきなり当直明けの人間を呼びつけておいてそれか」
しわくちゃのトレーナーにデニムという恰好でふらふらとエントランスから入って来た麻子は、せっかくの綺麗な髪もぼさぼさなまま、眼の下には隈という形相で私を睨みつける。
「なによもー、疲れてるからってみぽりんの誕生日をお祝いしたくないの?」
「そんなわけあるか。もっと早く教えろと言ったんだ。こういうのはおまえの役目だろ」
「何よそれー!」
「まあまあ、お二人とも」
黒塗りの高級そうな運転手付き自家用車で麻子をピックアップしてきてくれた華が、いつもの通りおっとりとなだめてくる。
「間に合ったんだから、良かったじゃありませんか」
華の方は展覧会か何かの後なのか、牡丹柄の可憐な色留袖姿だった。大急ぎで直行してくれた様子なのに、結い上げた髪にもお化粧にも着こなしにも、全く隙というものがない完璧な美人ぶりが麻子と好対照だ。通りがかる海外からの観光客が、オーとか言いながら勝手に写真を撮ったりしている。
「間に合いましたけど、もうすぐ到着時間ですよ!」
そんな私たちの下に駆けてきたのは、連盟の腕章にグレーのパンツスーツがよく似合った、ゆかりんだった。女子高時代は広がり放題だった天然パーマも、根気強いストパーとヘアスプレーにヘアジェルの効果か、ボリュームは大人しめに落ち着いて後ろに流している。
みんな、装いも立場も、昔とは違う。ゆかりんも華も背は変わらないけど、大人っぽい身体つきになってるし(まあ麻子は全然変わらないけど)。思えば私たちが出会ってから、もう十年近くが経っているのだ。
でも私たちには、ぎごちなくお互いの近況を確かめ合ったり、共通の友人を引き合いに会話のとっかかりを探したり、なんていう余計な儀式は全然必要なかった。
「こちらです!」
ゆかりんの先導で、私たちは走る。着物に草履姿の華に速度を合わせるのにも、わざわざ声を掛けあったりなんかしない。ちょっとぐらい会えない時間があったって、私たちは私たち。以心伝心の仲間だった。
ゆかりんの腕章の威力でどうにか人混みを潜り抜け、出迎えのファンたちの最前列まで辿りついたとき。
わぁぁっ、とどよめきが上がった。
大勢の到着客がごった返すなか、荷物受取場を潜り抜けて、代表チーム主将にして隊長であるところの西住みほが、みぽりんが姿を現したのだ。
「西住選手ー!」
「にしずみさーん!」
「みほさんおつかれさまでーす!」
「カワイイー!」
黄色い声やら野太い声やら甲高い声やらが一斉に響き渡る。みぽりんファンの構成の最大の特徴は、老若男女問わないというところなのだ。
ほんといい加減に慣れてもいい頃なのに、地味なスカートスーツ姿のみぽりんは大歓声に迎えられた途端にビクッとしてスーツケースのハンドルを取り落としかけている。
ようやく体勢を立て直した顔には、大きすぎてサイズの合ってないサングラス。きっとチームのマネージャーさんとかに言われて外国で慌てて買ったんだね……全然変装になってないけど。
その顔つきも身体つきも、高校生のときより少しだけシャープなシルエットになっている。見慣れないサングラスのせいもあって、何だか知らない人のように感じられた。
その前にばらばらと無遠慮に飛び出したのは、何人ものテレビ局や新聞の腕章をつけた記者たちだった。
「きゃっ……!?」
無数のフラッシュが焚かれ、みぽりんが小さな悲鳴を上げて顔の前に手をかざす。
「西住選手、今回の海外遠征について一言……!」
「お姉さんのまほ選手の海外チーム移籍という噂については……!」
みぽりんはたちまち大勢の記者とカメラマンに取り囲まれて、見えなくなってしまった。
ちょっとちょっと、何なのよこの人たち。これじゃ私たちに気づいてもらえないじゃない!
ぐぬぬ、となりつつどうしようか焦っていると、みんなが……華に麻子にゆかりんが、じーっと私を見つめていた。
「な、何? みんなどうしたの……?」
「沙織さんこそ、どうしたんですか?」
「らしくないぞおまえ。いつもの通りにやれ。傍若無人におせっかいぶりを発揮しろ」
「私たちも援護しますから、武部殿!」
「……」
そっか……そうだった。
なんてったって、私たちはあんこうチーム。高校戦車道最強のクルーとまで言われた仲間たちだ。こんなパパラッチもどきの人たちなんかに邪魔されて引き下がるなんて、するわけない。
Twitterでかなり前に見たようなヤツだ
「事前に申し入れましたように、空港での取材は他のお客様のご迷惑になるのでお止めください! 質問は後日の正式な記者会見で……!」
ゆかりんが、記者の列に割って入る。
「おまえら……長旅の後の人間の疲労も少しは考慮しろ」
ゾンビのような形相の麻子に睨みつけられた記者が仰け反って一歩下がる。
「申し訳ありませんが、私たちのお友達にお会いする邪魔はやめていただけますか?」
清楚な着物姿の華にまるで猫の子かなんかのように襟首を掴まれたカメラマンが、ぎょっとした表情のままクレーンみたいに移動させられる。
私は人混みと混乱の中で、引っかかって邪魔になった後髪のゴムをえいやと外した。
ふわりとウェーブした髪が広がって、奇しくも高校生のときと同じヘアスタイルになったけど。そんなことには構わず、大声で集団の中心に呼びかける。
「みぽりんっ! 誕生日、おめでとう!」
世界で私しか……私と彼女の間でしか使われない呼び名に、おろおろと人波に翻弄されていたみぽりんが顔を上げる。
大きすぎるサングラスがずり落ちて、視線が合った。
「沙織……さん! みんなも! 来てくれたの?」
みぽりんの顔に、みるみると。ぱぁっと満開の花が咲いた。
知らない人みたいなんてこと、全然なかった。
私たちがよく知ってる、私たちが大好きな、みぽりんの笑顔だった。
「お、教えてください西住みほ選手! 月刊戦車道で、なんであんな回答をしたんですか……!」
そんな感動的な再会の場面だっていうのに、ゆかりんたちのバリケードを潜り抜けた一人の記者が──多分例のワイドショーの特派員とやらだと思う──かわいそうによれよれの姿のままマイクをみぽりんに突きつけてきた。
「月刊戦車道?」
お人好しのみぽりんは、律儀に首を傾げた。こんなにネットで騒ぎになってたっていうのに、全然気づいてなかったんだね。まあみぽりんらしいっちゃらしいかな。
「そうです! あの質問、ええとええと、あなたの人生に……ええと……」
特派員はカンペ用のメモでも探しているのか、焦ったように乱れたスーツのポケットを叩いている。
まったくもう。取材するならそれぐらいちゃんと暗記しておきなさいよね。まあ暗記してたとしても、取材の時間なんてあげられないけど。
何しろ既に、空港ビル最上階のとっておきのレストランで5人分のランチが予約してあるのだ。スマホでばっちり、女性客専用の特別メニューも予習済み。もちろん、バースデー用のスペシャルサービスも準備してもらってるよ。
学園艦の学食じゃなくても。
懐かしい大洗の制服じゃなくても。
あのとき──私たちが初めて出会ったときと同じ、友達同士の大事な時間を。邪魔する権利なんて、誰にも無いんだから。
私は決然と慌てふためいている記者の前に出て、みぽりんを誘う。いつかと全く同じ言葉で。
すると……みぽりんは驚いたように目を丸くして。それから飛びつくような勢いで、私に抱き付いてきた。
放り出されたスーツケースを、慌ててゆかりんが受け止める。
突然の勢いにみぽりんを抱きとめきれず、よろめきかけた私の背中を、華が支える。
落っこちて踏まれそうになったサングラスを、すかさず麻子が拾う。
遠く隔てられていたみんなの時間と距離が今、ゼロになっていた。
そうそう、で結局、どんな質問だったっけ?
そっか。人生、ね。
人生をどう生きるべきか、なんて難しいことはわからないけど。
きっと人生って、ちょっとしたきっかけで変わっていくんだと思う。私たちが願えばいくらでも、より佳い方向に。
そう、例えば。
ほんの少しだけ勇気を出した、小さな一言で……
──あなたの人生に、もっとも大きな影響を与えた一言は?
「ヘイ彼女! 一緒にお昼、どぉ?」
・終わりです
・読んでくれた方さんくす
>>16 ご指摘通り自分のこのツイートを元にしました
・後スレ立てそこなってすいませんでした
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