みほ「西住流とは勝つこと……?」 (20)
黒森峰時代
まほ「みほ。なぜ昨日の試合で離脱が遅れた?」
みほ「戦車から火が出てるのが見えて、あのままだと危ないかなって思って」
まほ「……そうか。だが、命令には従ってもらわなくては困る。結果的には乗員は無事だった、お前がしたことは命令違反でしかない」
みほ「でも……」
まほ「西住流とは勝つことだ」
みほ「でも仲間を見捨てるなんて……」
しほ「勝たなくては意味が無いのよ」
みほ「お母さん……」
しほ「みほ、貴方は少し甘いわ」
みほ「…………」
しほ「もっと勝つ事に必死になりなさい」
みほ「……はい」
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まほ「来週は横浜でグロリアーナと試合だな」
みほ「うん」
まほ「お前が指揮をしてみろ」
みほ「え?」
まほ「きっと良い経験になるはずだ」
みほ「……うん。分かった」
聖グロリアーナとの試合当日
みほ「えーっと、じゃあガスタンクに向けて砲撃してください」
「……え?」
みほ「ですからガスタンクを爆発させてください。流石にそこまでの爆発はしないと思いますが、周辺は火に包まれると思います。今日は風も強いですし、町まで火がまわってくれるかもしれません」
みほ「ここは相手のホームですから混乱させることが出来ると思います。その隙に一気に叩きましょう」
「…………」
みほ「?」
みほ「どうかしましたか?」
「りょ、了解しました」
ドッガァアアアアーーーーン
………………
………
…
オレンジペコ「っ!?」
アッサム「ま、町が……」
ダージリン「私の家もあの辺に……」クラッ
オレンジペコ「ダージリン様っ!」ガシッ
アッサム「住民の退避はすんでいますし、補助金もおりるはずです。気を確かに」
ダージリン「でも……私の思い出は火の中に……」
オレンジペコ「…………」
アッサム「…………」
ダージリン「黒森峰の隊長……西住まほ。これが貴方の戦い方なの?」ギリッ
後日
しほ「…………」
まほ「…………」
みほ「?」
しほ「か、勝つ事が、すべ、全てじゃない、んじゃないかしら」カタカタ
まほ「そ、そうですね。あんっぜ、安全面も、こ、ここ考慮して」カタカタ
みほ「そっか……。やっぱお姉ちゃんみたいには上手くいかないな」
まほ「あ、ああ。みほはもう少し味方に頼った方がいい」
しほ「な、仲間を信頼することも必要よ?」
みほ「うん!」
みほ「やっぱり、みんなと協力するのが大事なんだよね!」
まほ「そ、そうだ」
赤星事件後
みほ「…………」
しほ「やっぱり貴方には勝つための戦いは向いていないのよ。仲間と楽しみながら戦車道をするのがいいんじゃないかしら?そう、例えば黒森峰以外でやってみるとか。もし、今回のことが辛いっていうのなら辞めてしまうのもありかもしれないわね。きっと、このまま黒森峰で戦車道を続けても辛いだけよ。転校するのも良いんじゃないかしら?ええ、きっとそれが良いわ」ペラペラペラペラ
みほ「転校……」
まほ「そうだ。昔も言ったと思うが、お前はお前の戦車道を探すんだ。今回のように人を助ける優しいお前には西住流は合っていない。そう、お前は仲間と面白おかしく戦車道をやっていればいいんんだ。勝とうだなんて考えるべきじゃあない。もし、今回のことがトラウマに感じるなら戦車道をやめてもいい。非常に、ひじょーに悲しいことだがな。やめてもいいんだ」ペラペラペラペラ
みほ「戦車道をやめる……」
みほ「うん。私、戦車道のない学校に転校する」
しほ「そう。残念だわ」
まほ「ああ、残念だ」
………………
………
…
数ヵ月後
審判「大洗、全車輌走行不能。勝者、聖グロリアーナ女学院!」
ダージリン「良い試合だったわ。あなた、名前は?」
みほ「……西住みほです」
ダージリン「西住流の……!」
ダージリン「(町を燃やさないなんて)ずいぶん、まほさんとは違うのね」ニコッ
To Be Continued
完
続かないです。アホなss書いてしまってすみませんでした。
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