おれ「た~ね~つ~け~」パンパンパンパンパンパン
お前ら「あおおおお~!」
おれ「プレスぅ」ドピュルルルル…!!!!
お前ら「あ……あ」
おれ「孕め」
おれ「今日も種付けぇぇぇ」
お前ら「ひ、ひっ…!」
おれ「逃がさないぃ」
お前ら「も、もう許してくれよおれさん…!」
おれ「孕め」
おれ「さ、今日もゴルゴ13に出てくるような喘ぎ声を上げようね」パンパンパンパンパン!!
お前ら「あおおおおおおおお~!!」
おれ「いい感じいい感じー」パンパンパンパンパン…ミシミシ
お前ら「(ゆ、床が…)」
ズドォオオオオオン!!
パラパラ…
お前ら「うっ…古びたビルに監禁されてたのか…」
おれ「」
お前ら「ハ、ハハ!瓦礫で頭が潰れてら!いくらおれさんでもさすがに…」
おれ「…らめ」
お前ら「!?」
おれ「孕め」ムクリ
お前ら「ひっ…ひいい!」タッタッタ!
カサカサカサ!
お前ら「て、天井を凄いスピードで這ってる…!」
おれ「種付け~」
お前ら「く…くる!」サッ!
おれ「プレスッ!!」ズドォオオオオオン!
お前ら「ひいぃ!」
タッタッタ
お前ら「く、車!」
ブルルン!ブルルン!
お前ら「早く!早くかかってくれ!」ブルルン!
カサカサカサ…
おれ「た~ね~つ~け~…」
おれ「プレス!!」
ガンッ!!!!
お前ら「ひゃっ…!車が潰れる!?」
おれ「孕め」
ズボッ!!!!
お前ら「うわぁ!?お、おちんぽが板金を貫いた…!?」
おれ「車孕め~」ガッシガッシ
お前ら「ひ、ひいぃ!」
ドピュルルルル!
お前ら「う、うぷっ…!!首のあたりまでおちんぽめうくでいっぱいだよ…!」
おれ「まだまだ~」ドピュルルルル!
お前ら「このままじゃ溺死…っ!でも降りたら妊娠確実…っ!」
『この先、車高2.1まで!』
お前ら「!」
お前ら「しめた!」ブルルン!!
お前ら「アクセル全開!」ブルルン!!!!
おれ「はら?」
お前ら「くたばれ!おれさん!いや…この汚い精子ダム野郎!!」
ドガッ!!!!!!!!
おれ「――はららぁああああ!!!!!!」
お前ら「さすがにくたばったか…」
おれ「はら…はら…はらら…」ピクピク
お前ら「ウソだろ!ま、まだ息がある…!な、なんなんだコイツは…!?」
カッ!!
お前ら「うおっまぶし!」
ザッザッザ!
軍人s「コ、コレは…!」
お前ら「ぐ、軍人…!?」
おれ「はらら……」
軍人「はい、こちらブラボー。例の脱走した『ORE』を捕獲しました…いえ、それが既に虫の息で…」
お前ら「あ、あんたら何なんだよ!」
軍人「ムム、君は…確か1週間前から行方不明になってる警察官の…」
お前ら「…お前らだ。一体、何がどうなってんのか説明してくれよ」
お前ら「俺は確かあの日、例の連続失踪事件を調べようと付近を見回りに出てて…」
お前ら「暗い路地を歩いてるときだった。突然、ゴミの山から異様な男が飛び出してきたかと思ったら意識が…」
軍人「そして目が覚めたら廃ビルにいた、というわけだ」
お前ら「あ、あぁ。毎日毎日種付けプレスで口からザーメンが逆流するくらい出されたよ…教えてくれ、この化け物は何なんだ!」
軍人「…しょうがない。おい、この警官も連れていけ」
「し、しかし隊長!」
軍人「騒がれると厄介だしな。来い」
お前ら「あ、あぁ」
おれ「はら…」
研究施設――
お前ら「こんな所に研究施設が…!?」
軍人「機密事項だ。他言無用で頼むよ」
お前ら「……」
おれ「ウー…ウー…!」ガシャンガシャン!シコシコシコ!
軍人「安心したまえ。彼には鎮静剤を打ってあるし、メガストアを定期的に与えていれば人は襲わないのだ」
軍人「コイツは『ORE』。通称おれさん。人より遥かに高い知能や膂力を持ち、なおかつ種付けプレスで対象を確実に仕留める…」
博士「究極の生物兵器、というわけじゃ」
お前ら「せ、生物兵器だって…!?」
軍人「そう、地球の長い生物史の中でも究極の生物だ。
…他にいるかね?これほどまでの高い能力に加え、種付けプレスも両立してこなせる逸材が」
おれ「アー…」シコシコシコ
お前ら「生物兵器なんて許されるわけが…!
だいたい、こんな化け物…何をどうやって作ったんだよ。メガテンの悪魔合体でもこうはならないぞ」
軍人「…」
博士「ワシが説明しよう。君はこの件にかなり深く関わってしまっているからな」
お前ら「…」
博士「『ORE』シリーズは元々一人の人間の遺伝子から始まった。
もっとも、遺伝子ホストとなった人間はこのことを知らんがね。…その男の名はおれ。
ノーマルおれさんシリーズは彼の特徴を色濃く残しておる。コミックLOや週刊少年チャンピオンや筋トレを好み、子供好きで扱いやすい」
軍人「ノーマルは兵器としては難があるがな」
博士「そうじゃ。おれさん遺伝子はとても特殊でいくら弄くり、凶暴性を増しても成長すると結局どれも似たような奴等に収束する」
軍人「ただの呑気なクソニートになり、軍の研究施設の穀潰しにしかならんのだ」
博士「通常のノーマルおれさんは攻撃性が薄く、能動的ではない。
兵器運用は難しかった。総じて子供好きな為、子供のピンチには奮起するが…」
お前ら「…ちょっと待て。シリーズってまさか…」
おれNo.96「アーイ…」
お前ら「ひ、ひぃい!」
博士「おお…試作品96号か」
おれ96「おれ、紅茶、お持ちした!」
おれ72「ウッウー…おれ、ケーキ、お持ちした!」
博士「ありがとうよ」
お前ら「ひ、ひいい…」
軍人「情けない。これはノーマルおれさん。雑用にしか使えないただのクソニートだ」
お前ら「96号て…一体、何頭こんなもん作ったんだよ…!」
博士「年のせいか4桁以上の数字は覚えられなくての…試作品2000、いや3000…」
お前ら「試しすぎだろ!」
軍人「とにかく、見ての通り通常のおれさんに凶暴性は殆どない」
お前ら「じゃあ俺を襲った、そこにいる巨漢のおれさんは何なんだよ?」
おれ「はらら…」
軍人「うむ。おれさんに凶暴性を加えたり、更なる能力の向上の為、特殊な調整が考えられた」
博士「あるときは後天的に改造を施し、サイボーグおれさんにしたり、自動車型おれさんにしたり。
またあるときは様々な分野の…スポーツ選手や科学者、果てには占い師など…その道のトップの遺伝子をおれさんに加えたりした」
博士「そうしたものは総評して『強化おれさんシリーズ』と呼ばれている。
単にプラスとも呼んでいるがね。通常のおれさん以上に、彼等の存在はトップシークレットなのだ」
お前ら「そんなこと出来んのか…」
軍人「あくまでおれさん遺伝子が特殊だからだ。おれさん遺伝子は動物の遺伝子や無理な調整も受け入れる」
博士「ガバガバな遺伝子なんじゃよ」
軍人「…まぁプラスは言語能力が人並みにあるが、やはり凶暴性には欠けた」
博士「おまけに能力と知能が高すぎたのか、殆ど逃げて帰ってこん」トホホ
お前ら「……つまり、俺を襲ったおれさんは…」
軍人「ノーマルより高い知性、ノーマルより高い能力、そして他にはない凶暴性を手に入れた…生物兵器として理想のおれさん……ッ!」
おれ「孕」
博士「ワシの知り合いのマッドな組織にいたマッドな科学者から高値で買い取った遺伝子サンプルを織り混ぜたら…
こんなのが出来たんじゃが、何でも南極に墜落した隕石にいた生物由来とかで…」
お前ら「見るからにヤバそうじゃねえか」
博士「ごめん」
おれ「あ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」ガシャン!ガシャン!
博士「いかん!新しいオカズを!」
職員「は、はい!おれさん!らするの同人誌ですよ!」
おれ「……」ペラッ…
お前ら「ひい…」
軍人「些か凶暴過ぎるのが珠にキズだがな。そこは追々解決すればいい」
お前ら「で、でも何だって一般庶民の俺なんかにこんな話したんだよ!」
博士「ふむ…本題に入ろうか」
お前ら「は……な、何だって!?」
博士「言った通りじゃ」
お前ら「――あ、あのおれさん(種付けプレッサー)は双子で……」
お前ら「しかもより凶暴なもう一体はまだ捕まってないだって!?」
軍人「そうなのだ。そこで、あの種付けプレスのおれさんを瀕死にまで追い込んだ君の手腕を見込んで頼みがある」
軍人「我々に力を貸してほしい」
博士「動物図鑑に載っていない不思議な不思議な生き物、おれさん…」
博士「そんなおれさんの力は未知数…おれさんと相対し生きている、その経験だけでも貴重なのだよ」
お前ら「や、やなこった…!だいたい、なんで俺なんか!警察に通報して捜索して…手に負えないならそれこそ軍隊の出番だろ!」
博士「…軍隊は動かせん。警察はもっての他じゃ」
お前ら「は?」
軍人「言ったろう?おれさんはトップシークレット」
お前ら「…」
博士「国家の安全保障に関わる最重要機密じゃ。あくまで小数で動き…可能ならば生け捕りにしたい」
お前ら「…その最重要機密が安全をメチャクチャにしてんだろが。
なのに生け捕りだ?機密だ?そりゃ、そうか!貴重な怪物だもんな。
結局、お偉いさんが困るからってのが本音だろ!こんなのが明るみに出たら不味いもんな」
軍人「手伝ってはもらえんか」
お前ら「お断りだね」
軍人「ふん…腑抜けが」
ガシッ!
お前ら「な、何しやがる!」
軍人「安心しろ。眠ってもらうだけだ」チクッ
お前ら「な……」コテン
――――――――――
――――――
後輩「せんぱ~い!」
お前ら「ん…おう、後輩か」
後輩「どうしたんスか?元気ないっス」
お前ら「いや、何でもねぇ」
お前ら「(アレは夢…だったのかな。いや、夢じゃない。未だガバガバでライフリーのLサイズ着用必須なアナルが…アレが現実だったと教えてくれる…)」
後輩「せんぱ~い。それより聞きました?例の連続失踪事件、また被害者が出たみたいっス」
お前ら「なに?またかよ!」
後輩「一体、なんなんスかね?この街も物騒になったもんスよ。ほい、地元紙」
お前ら「なになに…『怪奇!街を襲う謎の怪物!?』だって?面白がりやがって!許せん!」ワナワナ
後輩「警察は以前として成果が0、信用は地に落ちただとかディスられてるっス。
みんな不安なのは分かるけど、最近は苦情も来るんスよ。署内でも街でもあたしら刑事課がスケープゴートにされてるっス」ワナワナ
お前ら「実際、隣の警察署と違って俺達は弱小刑事課ってバカにされてるからな…」
後輩「それは言わないお約束っス…」ズーン
お前ら「(街を襲う謎の怪物、か…いや、まさかな…)」
後輩「るんるんるーん!今日も先輩ん家でゴ・ハ・ン!」
お前ら「別に作ってくれなくてもいいんだぞ。そうしょっちゅう大変だろ」
後輩「あたしが好きでやってるんでーお気になさらず!」
ガチャ!
後輩「お邪魔しまーす。って…えぇ!?」
おれNo.96「アーイ」
お前ら「おれさん!?なんでこんなとこに!?」
おれNo.96「トゥットゥルー」ニッコリ
おれNo.96「おれ、試作品96」
後輩「わぁ…何これ?撫でても大丈夫っスか?」
お前ら「た、多分な。そいつは刺激しなきゃ安全らしい」
おれNo.96「おれ、ごはん、つくった!」
お前ら「え…!カ、カレーが作ってある」
後輩「(な、なんと!あたし、パスタ持ってきたのにぃ…)」ズーン
おれNo.96「!…おれ、カレースパゲッチーたべる!」
後輩「え?」
お前ら「おー、いいな」
おれNo.96「……」ニッコリ
後輩「(ま、まさか気を遣って…?いい人っス!)」ジーン
おれNo.96「おれ、もうおなかいっぱい」
後輩「よく食べますねぇおれさん」
おれNo.96「オイシイ パスタ ツクッタ オマエ」
後輩「じゃ、片付けはあたしに任せてください!」ジャー!
おれNo.96「…話があってここへ来た」
お前ら「話…だと?」
おれNo.96「あぁ」
おれNo.96「先日のお話、考え直して!アーイ!」
お前ら「…まだ捕まってないのかよ。メチャクチャ凶暴なおれさんは」
おれNo.96「アイ」
おれNo.96「この街を活動拠点にしているのは明白…でも、どこに潜んでいるか、根城がわからない」
お前ら「…」
おれNo.96「仮に見付けられたとして、『おれたち』じゃ正攻法でプラス、ぜったい、とめられない」
お前ら「止められない、勝てない上にアイツは化け物でもお前にとっちゃ兄弟だろ?」
おれNo.96「ウッウー」ニコッ
お前ら「な、なに笑ってやがる。ハッ、やっぱりお前らは全員化け物だ…!頭おかしいぜ」
おれNo.96「…兄弟、だからだ」
お前ら「……!」
おれNo.96「そうさ。あんなんでも俺にとっちゃぁ兄弟よ。…テメェの兄弟がしたことの落とし前、テメェでつけるのが筋だろ…」
お前ら「お前…」
お前ら「」
>>40
おれNo.96「先日のお話、考え直して!アーイ!」
お前ら「…まだ捕まってないのかよ。メチャクチャ凶暴なおれさんは」
おれNo.96「アイ」
おれNo.96「この街を活動拠点にしているのは明白…アイ。
でも、どこに潜んでいるか、根城がわからない」
お前ら「…」
おれNo.96「仮に見付けられたとして、『おれたち』じゃ正攻法でプラス、ぜったい、とめられない」
お前ら「止められない、勝てない上にアイツは化け物でもお前にとっちゃ兄弟だろ?」
おれNo.96「ウッウー」ニコッ
お前ら「な、なに笑ってやがる。ハッ、やっぱりお前らは全員化け物だ…!頭おかしいぜ」
おれNo.96「…兄弟、だからだ」
お前ら「……!」
おれNo.96「そうさ。あんなんでも俺にとっちゃぁ兄弟よ。…テメェの兄弟がしたことの落とし前、テメェでつけるのが筋だろ…違うかい?」
お前ら「お前…」
後輩「片付け終わったー!」
おれNo.96「アッオーイ!」
後輩「先輩、皿洗い終わったしゲームして遊びましょー!」
おれNo.96「おれ、桃鉄、すき!」
後輩「いいっスね!何年する?」
おれNo.96「96年!」
お前ら「はッ?泊まる気か!」
おれNo.96「…いい返事を聞くまではここに厄介になるぜ」ニヤッ
お前ら「テメェ…ッ!」
後輩「ちょっとちょっとー二人で何話してんスか?桃鉄準備しましょうよー」
おれ「アーイ!おれ、ゲーム、すきー!」キャッキャッ
お前ら「くぅ…厄介なことになったぜ」ハァ
チュン、チュン
後輩「んーっ……今日もいい朝っスねぇ」ノビールノビール、ストップー
お前ら「ぐがー…」
後輩「あ、そうか。昨日は先輩ん家で桃鉄してたっス。ふふ、先輩の寝顔。無防備っス」カシャ♪
おれ「アーイ」
後輩「あ、おれさん」
おれ「ニャンパスー」
後輩「おはようございます」
おれ「チョゲップリリィィ」
後輩「うえ?朝御飯出来てる?あ、ありがとうっス」
>>52
チュン、チュン
後輩「んーっ……今日もいい朝っスねぇ」ノビールノビール、ストップー
お前ら「ぐがー…」
後輩「あ、そうか。昨日は先輩ん家で桃鉄してたっス。ふふ、先輩の寝顔。無防備っス」カシャ♪
おれNo.96「アーイ」
後輩「あ、おれさん」
おれNo.96「ニャンパスー」
後輩「おはようございます」
おれNo.96「チョゲップリリィィ」
後輩「うえ?朝御飯出来てる?あ、ありがとうっス」
警察署――
お前ら「おはようございます」
先輩刑事「おはようさん」
後輩「おはようございまーす!」
おれNo.96「アーイ!」
先輩刑事「ん?おい、お前ら。浮浪者持ち込むなよ」
お前ら「す、すみません…ほら、おれ!近くの公園で遊んでろ!」
おれNo.96「……」カサカサ
先輩刑事「たくっ…来て早々だが、大変な事態だ」
後輩「ま、まさか」
先輩刑事「また一人、失踪した…」
おれNo.96「……」カサカサ…ピタリ
お前ら「ガイシャは30代のサラリーマンですか」
先輩刑事「三日前から行方知れず。特に変わった様子も人間関係のトラブルもなし。
最後に目撃されたのは自宅付近のコンビニだ」
後輩「老若男女関係なく、ある日プツリといなくなる…本当、何なんでしょうね」
先輩刑事「他の警察署からの応援もあってな。特別対策本部が設置されることになった」
後輩「そ、そんな!あたしらのシマっスよ!?それじゃまるで…!」
お前ら「上の決定だろ。それに、住民の安全を考えるなら遅すぎたくらいだよ」
後輩「先輩は悔しくないんスか!これじゃまるであたし達…」
お前ら「悔しいさ…!」ギリ…!
スタスタ…
後輩「わぁーヤフーニュースでも取り上げられてるっス」
お前ら「なになに…警察は今や地に落ちた、事件解決の力が疑問視…刑事課は無駄飯ぐらいのウンコ…」
お前ら「チッ!なんだよ、これ」
後輩「先輩、あたしも悔しいっス。あたしら、まるで署内から爪弾きモノですよ…おまけに特別対策本部って…あたしらは戦力外ですか」ウルウル
お前ら「後輩…」
お前ら「…ま、今はとにかく現場を見てみるぞ」
お前ら「この辺りがガイシャが最後に目撃された…っておれさん!」
おれNo.96「おまえら、後輩、おそかった!」
お前ら「何やってんだよお前よ」
後輩「うーん…見たところ普通の道っスよね。人通りは少なそう。道幅は車一台分、横には川が流れてるっス」
おれNo.96「……」
お前ら「おい、おれさん。やっぱりこれは…」
おれNo.96「…かもな」
お前ら宅――
おれNo.96「最初の被害者がここ、次がここ。…今回はここだ。
人通りが少ないとはいえ、地図を見れば分かる通り、大通りからそう遠くはない。
付近で怪しい車の目撃情報もないときた」
お前ら「…大の男を担いで行方を眩ます、か」
おれNo.96「奴なら出来る」
お前ら「十中八九、種付けプレスのおれさんか」
ピンポーンガチャ!
後輩「せんぱーい!今日は鍋しましょうよー!」
おれNo.96「アーイ!おれ、鍋、すき!」
グツグツ…!
おれNo.96「アーイ…アヂッ!アーン!」
後輩「だ、大丈夫っスかおれさん!ほら、ふーふーしてあげるっスよ」
おれNo.96「アーイアイッアイッアイッアイッアイッwww」
お前ら「おい、桃鉄続きからかよ!?」
後輩「30年目からっスね。鍋しながらゲーム最高っス」
後輩「くー…くー…」
お前ら「あーあ、寝ちまいやがってからに」
おれNo.96「アーイ」
お前ら「…んで、話の続きだけど。大通りが近いし、夜とはいえ民家がたくさんある道で男を襲って、目撃されずに姿を消す」
お前ら「可能なのかよ」
おれ「種付けプレッサーのおれさんの力は身をもって知っているだろう」
お前ら「…」ゾクッ
おれ「可能だ。奴は特殊な力を持つ強化おれさんの中でも化け物…なんせ、種付けプレスに特化したおれさんだからな」
>>62
後輩「くー…くー…」
お前ら「あーあ、寝ちまいやがってからに」
おれNo.96「アーイ」
お前ら「…んで、話の続きだけど。大通りが近いし、夜とはいえ民家がたくさんある道で男を襲って、目撃されずに姿を消す」
お前ら「可能なのかよ」
おれNo.96「種付けプレッサーのおれさんの力は身をもって知っているだろう」
お前ら「…」ゾクッ
おれNo.96「可能だ。奴は特殊な力を持つ強化おれさんの中でも化け物…なんせ、種付けプレスに特化したおれさんだからな」
おれNo.96「アーイ」
お前ら「そのおれさんと同等かそれ以上のおれさん、か…」
おれNo.96「明日、俺は一度施設へ戻る。お前らも来るか?」
お前ら「ケッ!誰が!俺は警察官だぜ?曲がりなりにもな。いいか、生物兵器なんて犯罪だ」
おれNo.96「アーイ…」
お前ら「国防の為だか何だか知らねぇが、犯罪だ。いくらでかい権力がやってても罪は罪だ。
俺は奴等に協力はしない。俺は警官だ。俺なりの正義で動く」
おれNo.96「…」
お前ら「失踪事件の犯人があの巨漢のおれさんなら、捕まえてやる。そして存在を公表してやるさ」
おれNo.96「…そうしたら、罪のない約一万のおれさんも全員殺処分になるな」
お前ら「!」
おれNo.96「当然だろう。生かすはずがない。俺達は存在そのものが罪だからな」ハハハ
お前ら「お、俺は…」
おれNo.96「いいか、お前ら。俺は組織とは別に動いてる」
お前ら「何だって?」
おれNo.96「組織は奴を生かすつもりだからな」
お前ら「…」
おれNo.96「お前との接触も俺の独断。単独行動だ。俺は俺の正義で動いてるのさ」
お前ら「…」
おれNo.96「お前が自分の理念に則って動くのは勝手だが…俺もそうさせてもらう。
組織より、お前ら警察より早く奴を追い詰め……仕留める」
おれNo.96「道を違えた兄弟を、この手でな…」
お前ら「お、おれ……」
おれNo.96「あばよ、お前ら。短い間だったが、楽しかったぜ。…家族、ってヤツが出来たみたいでな。
後輩にもよろしくいってくれ」
お前ら「おれ!待てよ!」
おれNo.96「桃鉄…最後の年まで出来なくてすまなかったな」ニコッ
おれNo.96「アーイ!」ダッ――
お前ら「もう見えなくなっちまった…!クソ…」
後輩「……」
翌朝――
後輩「……」
お前ら「…朝飯、美味いな」
後輩「おれさんには及びませんが」
お前ら「いや、後輩のも美味いよ」
後輩「ありがとっス。それより、おれさんはどこいったんスか?
姿が見えませんが…」
お前ら「あ、あーアイツか。アイツは故郷に帰ったよ。
まったく、別れの挨拶もなしに…薄情な奴だよなぁ」ポリポリ
後輩「ウソだ」
お前ら「!」
後輩「先輩、ウソつくとき鼻の頭掻く癖があるんスよ。知ってました?」
お前ら「さては昨日の話、聞いてたな!」
後輩「盗み聞きするつもりはなかったんスけど」
お前ら「…後輩、忘れろ」
後輩「なんでっスか!」
お前ら「お前の手に負えない話だからだ!失踪事件の犯人は化け物なんだぞ!
おまけに、裏で巨大な権力が動いてる…!分かるだろ?俺が失踪から生還して、何があった?
俺のは例の事件と何ら関係付けられてない!何か言っても、まともに取り合ってくれなかった!」
後輩「だから!あたし達でその化け物を捕まえればいいじゃないっスか!」
お前ら「つ、捕まえてどうするつもりだ」
後輩「決まってるでしょ?公表するんスよ」
お前ら「そしたら、害のないおれさん達が処分される。大勢な」
後輩「…それでもっス。そんな大問題、暴いたら大手柄どころじゃないっスよ」
お前ら「!…お前!後輩!一体どうしちまったんだよ!」
後輩「どうもしてないっス!」
後輩「あたしは…イヤなんスよ、もう!馬鹿にされるのが!」
お前ら「後輩…」
後輩「他の警察署に比べて、あたし達は確かにヘボっス…けど…!
この連続失踪事件を解決して、おまけに真犯人の化け物の存在をおおやけにすれば、あたし達は時の人っス!
世間に認められるっス!なにより…もう、先輩も馬鹿にされないっス!」
お前ら「え?お、俺?」
後輩「そうっスよ!あたしが一番嫌なのは…先輩が馬鹿にされることなんス!!」
後輩「先輩、腕は確かなのに。人が良いからいつも手柄を横取りされたり、他の課に面倒事を押し付けプレスされたり…我慢ならないっス」
お前ら「俺は街が平和ならそれで…」
後輩「あたしが良くないっス!!」
お前ら「な、なんでお前が怒るんだよ」
後輩「先輩のことが好きだからっスよ!!」
お前ら「へ?」
後輩「あ…///」カァー
お前ら「はぁ!?俺!?」
後輩「こ、この鈍感!バカ!」
後輩「とにかく…腑抜けの先輩は放っといて、あたしは一人でもやりますから!」タッタッタ!
お前ら「馬鹿!危険だぞ!」
お前ら「……」ポツーン
お前ら「はぁ…この部屋こんなに広かったっけ?最近はアイツらがいつもいたからなぁ…」
おれ『お前が自分の理念に則って動くのは勝手だが…俺もそうさせてもらう。
組織より、お前ら警察より早く奴を追い詰め……仕留める』
後輩『世間に認められるっス!なにより…もう、先輩も馬鹿にされないっス!』
お前ら「おれさん……後輩……そして組織、か」
お前ら「……あー、わかんねぇ」
お前ら「俺にはもう…何が正しいことなのか分からねぇよ…!」
お前ら「はぁ!?俺!?」
後輩「こ、この鈍感!バカ!」
後輩「とにかく…腑抜けの先輩は放っといて、あたしは一人でもやりますから!」タッタッタ!
お前ら「馬鹿!危険だぞ!」
お前ら「……」ポツーン
お前ら「はぁ…この部屋こんなに広かったっけ?最近はアイツらがいつもいたからなぁ…」
おれNo.96『お前が自分の理念に則って動くのは勝手だが…俺もそうさせてもらう。
組織より、お前ら警察より早く奴を追い詰め……仕留める』
後輩『世間に認められるっス!なにより…もう、先輩も馬鹿にされないっス!』
お前ら「おれさん……後輩……そして組織、か」
お前ら「……あー、わかんねぇ」
お前ら「俺にはもう…何が正しいことなのか分からねぇよ…!」
警察署――
お前ら「おはようございます」
先輩刑事「おい、遅刻だぞお前ら」
お前ら「すんません…」
先輩刑事「まぁいいや。たくっ、後輩なんざまだ来ないし」
お前ら「――は?後輩は俺より早く…」
先輩刑事「あーヤル気出ねぇな。お前ら、サボってパチンコいかない…ってお前ら…?
顔が真っ青だぜ」
お前ら「先輩!ちょっと出ます!」
先輩刑事「お、おい」
お前ら「ハァ…ハァ…!」
お前ら「昨日の人通りの少ない道だ…」
お前ら「こ、これは…後輩の手帳!」
お前ら「後輩…」ゾクッ
お前ら「アイツ…まさか一人で捜査に来て…」
ピリリ…!
お前ら「電話…!?」
『後輩』
お前ら「!」
お前ら「後輩!!無事か!」ピッ
後輩《せ、先輩…》
お前ら「後輩!無事なのか!」
後輩《た、助け…ひっ!》
お前ら「お、おい!どうした!?」
??《た~ね~つ~け~…》
お前ら「お、お前はやっぱり…!?」ゾクッ…
??《はらら…ハラマチオ…》
後輩《助けて先輩…今はサラリーマンの男性が種付けプレスされてますが…!
その人が壊れたら次は…!!》
??《ハラマチオ…》
プツッ――――
ツー…ツー…ツー…
お前ら「おい!…クソッ!まさか後輩の奴まで…!」ガンッ!
お前ら「(どうすりゃいい。どうすりゃ…!)」
お前ら「はい…はい、今日は早引きさせてください。ちょっと気分が…」フラフラ
お前ら「はぁ、どうやって家まで来たのか覚えてねぇ。まさか後輩の奴まで…助ける方法もないし…」
ガチャ!
おれNo.96「よう、相棒」
お前ら「おれ!?」
おれ(種付けプレス)「はららァァァァァァアアア!!!!」
お前ら「なんでテメェまでいるんだよ!!」
おれNo.96「どうしてもって聞かなくてな」ニィ
おれNo.96「コイツも役に立ちたいらしい。おまけに、お前に酷いことをしたと謝りたいそうだ」
おれ(種付けプレス)「孕め」ペコリ
お前ら「お、おう。戦力にはなるが」
おれ(種付けプレス)「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
お前ら「ひっ!」
おれNo.96「どう、どう!落ち着け、アーイ。どうやらお前に会えて興奮しているらしい」
お前ら「お、おい。コイツ凶暴なんだろ」ヒソヒソ
おれNo.96「大丈夫だ。ほら、柚木Nの同人誌だぞ」
おれ(種付けプレス)「……」ペラッ…シコシコシコ
おれNo.96「――ところで、知らせがある」
お前ら「あぁ。俺もだ」
おれ(種付けプレス)「孕め?」
おれNo.96「奴の居場所が分かった。大体、だが」
お前ら「!…本当か?」
おれNo.96「俺達のいた秘密の研究施設はいまかなり動揺しててな。
警備が手薄になったところで奴の資料を拝見させてもらった」
おれNo.96「何せ、混ぜられた素材が素材だからな。研究者も把握しきってはないが…」
おれNo.96「奴、『ORE-タイプ・種付けプレス』は元々熱帯地域の気候に適性を示すおれさんらしい」
お前ら「熱帯地域…?でもよ、日本に熱帯なんて」
おれNo.96「あるんだな、それが」
おれ(種付けプレス)「孕め孕め」ウンウン
おれNo.96「――下水道だよ」
お前ら「下水道だって!?」
おれNo.96「そう。常に温水が流れ、一年を通して暖かい気温と高い湿度が維持されているのさ」
お前ら「…おまけに、マンホールから神出鬼没に現れ、消える…なるほど、痕跡を残さないわけだ」
おれNo.96「そういうことだ」
お前ら「問題は細かい住処が分からないことか」
おれNo.96「アーイ。片っ端からしらみ潰しに…」
お前ら「いや、時間がかかる。下水道ってのはかなり入り組んでんだぜ?」
おれNo.96「アイ?」
お前ら「新しい下水道を作る方が、作り直すよりだいぶ簡単なのさ。費用も掛からない」
おれ(種付けプレス)「はらら…」
おれNo.96「つまり、古い通路が残り、迷路みたいになってるというわけか」
お前ら「そういうことだ」
おれNo.96「ウッウーそれは骨が折れそうだが、他に方法はない。やるしかない」
お前ら「……後輩が拐われた」
おれNo.96「!…本当か」
お前ら「あぁ」
おれNo.96「気の毒に…」
お前ら「時間がねぇ。後輩は最後にこの携帯に…」
おれ(種付けプレス)「!…アーイ!ウーウー!」
お前ら「?…おい、コイツ何いってんだ?」
おれNo.96「待て。…アーイ、ドシタノワサワサ?」
おれ(種付けプレス)「アーイ!ヤッハロー、エルタソー」
おれNo.96「!…なるほど!確かに!その手があったか!」
お前ら「お、おい。俺にも分かるように…」
お前ら「携帯電話の基地局だって!?」
おれNo.96「あぁ」
おれ(種付けプレス)「孕め」
おれNo.96「ケータイは何も直接他の端末機に掛けられるわけじゃない」
お前ら「あぁ。それは分かるが…」
おれNo.96「一番近い基地局にまず電波が送られ、そこから電話局に送られる。
そして電話相手の近くの基地局、最後に相手のケータイに接続される」
お前ら「つまり…!後輩が掛けたとき、近くの基地局を経由してるわけだから…電話局にその記録が残っているのか!」
おれNo.96「あぁ、その基地局が分かれば」
お前ら「そこから数百メートル以内に…後輩と『奴』がいる…!!」
おれ(種付けプレス)「孕め(そういうことだ)」ニヤリ
お前ら「」
>>89
お前ら「携帯電話の基地局だって!?」
おれNo.96「あぁ」
おれ(種付けプレス)「孕め」
おれNo.96「ケータイは何も直接他の端末機に掛けられるわけじゃない」
お前ら「あぁ。それは分かるが…」
おれNo.96「一番近い基地局にまず電波が送られ、そこから電話局に送られる。
そして電話相手の近くの基地局、最後に相手のケータイに接続される」
お前ら「つまり…!後輩が掛けたとき、近くの基地局を経由してるわけだから…電話局にその記録が残っているのか!」
おれNo.96「あぁ、その基地局が分かれば」
お前ら「そこから数百メートル以内に…後輩と『奴』がいる…!!」
おれ(種付けプレス)「孕め(そういうことだ)」ニヤリ
おれNo.96「さて、解決の糸口が見えてきたな」
お前ら「電話局ね」
おれNo.96「アーイ。任せろ。強化おれさんの中には電子機器の扱いに特化したハッキングタイプのおれさんがいる」
お前ら「戻るのか?」
おれNo.96「あぁ。今かなりピリピリしててな。このまま事件が大事になっていったら『おれシリーズ』は全員破棄されてなかったことになっちまいそうだ。
まぁ、そんなの最終手段だろうが…」
お前ら「おいおい…」
おれNo.96「裏を返せば、呑気なノーマルおれさんも動いてくれるはずなのさ。出来るだけ戦力を揃えてくる」
おれNo.96「お前らはその間、とある人物に会ってみてくれ」
お前ら「とある人物?」
おれNo.96「『ORE-タイプ種付けプレス』の元、博士に謎の細胞を譲ったマッドな科学者だよ」
お前ら「!」
おれNo.96「資料を漁っているうちに見付けてな。彼に会えば奴の弱点が分かるかも」
お前ら「分かった!そっちの方は任せろ!」
おれNo.96「よし、任せたぜ二人とも」
お前ら「は!?」
おれ(種付けプレス)「アーイ」
お前ら「おい!コイツとペアとか身がもたねぇよ!」
おれNo.96「アーイ。大丈夫だ。秘策を教えてやる。俺のケツを見てみな」
お前ら「!…これは…テンガ!」
おれNo.96「こいつをアナルに入れとけば、いざというとき種付けプレスされてもテンガが犯されるだけでアナルは無事って寸法よ」
お前ら「なるほど!考えたな」ズニュニュ…!
おれ(種付けプレス)「ウーウー?」
お前ら「へへ、これでもうこのおれさんも怖くないな!よし、行くぞ!」
おれNo.96「夜に落ち合おう。俺は戦力を…お前は情報を」
お前ら「あぁ。今夜…最終決戦だ!」
お前ら「ここが例の科学者の家、か」
おれ(種付けプレス)「アーイ」
お前ら「あぁ。普通の民家だよな」
老人「?…なんだね、君達は」
お前ら「っと、あんたが科学者か。今は隠居してるみたいだが…」
老人「!」
娘「お客さん?…じゃないか。うちの父に何か用ですか?」ギロリ
老人「よせ、娘。ワシの過去の清算をうけるときがきたようじゃ…」
娘「父に手出しはさせません…!」
お前ら「おう、そんな怖い顔すんなよ。聞きたいことがあるだけだ」
老人「博士に譲ったある生物の細胞…か。なるほど、そこの男は彼の作ったモノか」
おれ(種付けプレス)「ウー…!」
お前ら「そして、そのもう一体が今連続失踪事件を起こしてる」
老人「ふむ。……ワシが極地で見つけた…隕石にいたそいつは、眠っていた」
お前ら「眠って…?」
老人「あぁ。奴は規格外の恐ろしい力を秘めていたが、寒さに弱くてな。
気温が低くなると休眠状態になるのじゃ」
お前ら「なるほど、な…」
老人「これを持っていけ」
お前ら「これは…」
老人「冷凍メーサー銃じゃ。酸素が液化する-183度まで冷却できる。
もう、ワシには必要のないモノじゃからな」
お前ら「?」
老人「過去の償いをすべくその地球外生物を追っていたが、彼は今すっかり人間社会に溶け込んでてな」ハハハ
お前ら「……」
老人「分かり合えない、なんてことはないのかもな」
お前ら「いまそいつは…」
老人「娘がマネージャーをしている野球部におるよ」
お前ら「…そっか」
老人「じゃあな。幸運を」
お前ら「あぁ」
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