ライラ「ライラさんのお芝居ですねー」【Icecream Cinderella Episode】_disc1 (206)

【上映前の注意点】

・お芝居なのでみんな演技です、映像作品だと思ってください。

・登場アイドルは30名ほどを予定、登場時に軽く紹介入れます。

・台詞に改行を使いたかったので、体裁が通常のSSとは違うと思われます。

・チャプター1~10まで、長いです。
…書き貯めしかありません。投稿は初めてなので、投下タイミングを学ぶ姿勢でやります。

・【=】の記号のところは後日、
ディレクターズカット版で公開予定。
この通常版では、いくつか疑問点が残る仕様です。

・では、お好みのアイスを片手にご覧ください。お楽しみいただけたら、幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472908443



プロローグ



ここはアイス界。

人々の生活にアイスが深く根付いている不思議な世界。
今日も皆がアイスを作り、口にし、微笑む。

そんな平和な世界がトルコアイスの如く
のびのびと続いていた…
あの一連の事件が起こるまでは。

これは、そんなアイスにまつわる
とあるシンデレラのエピソード。





Icecream Cinderella Episode



Chapter1


鬼悪魔との契約


~アイス界、某所ビル~


???
「わたしをこの世界に喚んだのは、あなた方ですか?」


レイコ
「ええ、そうよ。」

シノ
「あなたが…【黄緑色の鬼悪魔】さんね?」

鬼悪魔
「そうですね、そういう呼称もされます。」
「で、喚んだからには、何のご用でしょうか?」


レイコ
「世界を…変えたいのよ。」

シノ
「この冷ややかな世界を、躯の熱くなる世界へ…ね。」

鬼悪魔
「でしたら、まずは相談料をいただきますね。
そのあとに見積もりを出しますのでその手数料と…」

「あ、どの時点で領収書いります?」

シノ
「………まず、相談料はおいくら?」

鬼悪魔
「ただいまお得な限定SHOP開催中なので、100CCですね。
えーと、この世界での通貨だと…本日の為替レートで…」

「1000アイスコイン、ですかね。980にまけてあげましょう。」


レイコ
「思ったより良心的なお値段なのね。はい。」

鬼悪魔
「はい…相談料いただきました。
では、こちらオマケのドリンクどうぞ。」



シノ
「お酒…ではないのね?」

レイコ
「栄養ドリンクかしら…」


○シノ…柊志乃
https://imgur.com/60K49BM

常に醸造酒と共にある
アルコール分解酵素たっぷりの31歳
最年長アイドル、衣装は背中バックリ。


○レイコ…高橋礼子
https://imgur.com/QKNYnE2

醸造酒より蒸留酒が得意らしい
最年長アイドル31歳パリピ、扇情的要素の塊。


○黄緑色の鬼悪魔
…ご想像におまかせします。


鬼悪魔
「では、ご相談をどうぞ。」



レイコ
「このアイス界をね、変えたいのよ。」

シノ
「そう…私たちアイスじゃ、いまいちなの…。」

レイコ
「ほら、やっぱりアルコールがないと、ねえ?」

シノ
「ラムレーズンは飽きちゃったのよ…」

レイコ
「ということで。」

レイコ・シノ
「この【アイス界】を
【パーティーリキュール界】に変えたいの。」



鬼悪魔
「世界の改変…ですか、大口の契約になりそうですね。」


レイコ
「お金ならあるのよ、私たち大企業の創始者なの。」

シノ
「二人で始めた
【SHINO・REIKO's 31アイスパーラー】は
今やこの世界で並ぶものの無い団体となったわ…。」


鬼悪魔
「じゃあ、見積もり書出しますので、少々お待ちください。
見積もり終わったら手数料と書類を交換します。」


レイコ
「………こんどは、おいくらなの?」

鬼悪魔
「見積もりは最終の額面によって変動しますけど、
初回限定サービスということで最低額の300CCにしますね。」


シノ
「つまり…3000IC(アイスコイン)ね、金庫いらないわね。」

レイコ
「わざわざ金庫を用意したけど、自分のお財布で済むのね…。」


…数十分後…





鬼悪魔
「見積もり書できました。それで、3000ICいただきました。」



レイコ
「見た目はごく普通な書類だわ…あなた本当に悪魔なの?」

シノ
「どこかのOLさんみたいね…」


鬼悪魔
「鬼悪魔って呼ばれることがあるだけですよ。
あ、これオマケのガチャチケットです。
…せっかくなので、2枚どうぞ。」


シノ
「ガチャって、なに?」

鬼悪魔
「いいものが出るかもしれない福引きみたいなものですよ。」


シノ
「悪魔が福を引かせるってなにそれ…」

鬼悪魔
「鬼悪魔って呼ばれるだけで、ちがいますから。」


レイコ
「ふぅん、じゃあ早速やってみようかしら。」

鬼悪魔
「じゃあ、ココにタッチしてください。」

シノ・レイコ
「ポチッとなー」


\ガチャっとなー/


鬼悪魔
「あっ、【契約料半額チケット】じゃないですか、
これかなりのレアものですよ。」


レイコ
「あら?運もってるわね。」

シノ
「もう1つの景品は…さっきと同じドリンクね。」


レイコ
「じゃあこのチケット使えば、この見積もりの契約料半額?」

鬼悪魔
「あー、いえ。チケットのご利用は
見積もり前に限られてますしので、ご遠慮ください。」

シノ
「そのへん妙にシビアなのね…」


鬼悪魔
「あと、さすがにこちらの契約料を
半額にするのはムリがありますしね。」

レイコ
「そういえば、まだ契約料見てなかったわ。」

シノ
「で、おいくらなのかしら?」



鬼悪魔
「もろもろこみこみの
【パーティリキュール界】乗り出し価格で
『1000000000000CC』ですね。」

シノ
「………………………」

レイコ
「………………………」





シノ
「…ぜろ多すぎないかしら?」

レイコ
「これ、CCってあるから、ICにしたらもいっこ増えるわよ。」


シノ
「ぜろ、いくつあるの?」


鬼悪魔
「えーと、ICにすると13こ、ですね。」

レイコ・シノ
「「10兆」」





シノ
「…そこの金庫で、総額どれぐらいだったかしら?」

レイコ
「たしか…多く見ても6000億ほどね。」






シノ・レイコ
「「10兆」」







鬼悪魔
「どうします?これでも結構がんばって削ったんですよ。」

「ちなみに、契約日が今日から2日ほど過ぎると、
見積もりやり直しになっちゃいますので…
他の業者の都合で、多分12兆ぐらいになりますよ。」





レイコ
「…ラムレーズンであきらめる?」

シノ
「いえ、31アイス全体の資産かき集めれば…」

レイコ
「うーん、それでも…3兆ぐらいまでしか…」



鬼悪魔
「あ、そういえばこれ。
私を喚びだした際のお約束なんですけど…」

「何の契約も無しに帰ると上司にどやされますんで…
私と契約しないとなると、あなた方に
色々不利を働かせていただく次第になりますよ。」

レイコ
「え、不利ってなによ?」


鬼悪魔
「うーん、今回の様子だとそうですねぇ…」

「まあ確実にあなた方が
【メダルみたいな何か】になりますね。」



シノ
「えっなにそれこわい」

レイコ
「よくわからないけど、絶望的な響きに寒気がするわね。」



シノ
「あなたが悪魔と言われるのがわかったわ…」

レイコ
「どうしても10兆集めなきゃ、なのね…。」




鬼悪魔
「まあ、折角なんでがんばってください。
…その半額チケット使えば他のお仲間釣れませんかね?
契約したい他の方をご紹介くださると、私もありがたいですし。」


レイコ
「なんか妙に希望が残してあるあたり本当いやらしいわね。」

シノ
「パンドラの箱を開けてしまったみたい…」

レイコ
「鬼悪魔を喚び出すっていうのは、そういうことね。」


シノ
「悪魔との契約料半額に飛びつく金持ちとかいるかしら…」

レイコ
「このチケットに7兆の価値は難しいわよ、他の方法を…」



鬼悪魔
「ま、そんなに慌てないでください。
乗り出し価格で10兆なんで、すぐ用意しないで大丈夫ですよ。」

「とりあえず、そこの金庫を前金でもらっておきますね。」


レイコ
「あら?契約する。って、まだ言ってないわよ?」

シノ
「結局はせざるを得ないのだけどね…」

レイコ
「そうね…仕方ないわ。覚悟を決めなきゃね…」

シノ
「10兆の期限はどれくらいなの?」



鬼悪魔
「一応ローンがありますけど、一括払いであれば666日ですね。」

レイコ
「2年ないぐらいねぇ…思ったより何とかなりそうね。」

シノ
「ローンだと地獄にたたき落とされそう…」


レイコ
「あと1年半で7兆集めるわよ。」

シノ
「がってんだーい…」



鬼悪魔
「では、お待ちしていますねー。」






鬼悪魔との契約
・to be continued...





○簡易

鬼悪魔
「お疲れさまです、カスタマーさん!」

シノ・レイコ
「アイス界を改編したいの」

鬼悪魔
「たくさんお金がいりますよ。」

シノ・レイコ
「がんばって集めます。」




Icecream Cinderella Episode




Chapter2


HAT48乳業



~アイス界某所、31アイス・オフィスビル~


レイコ
「どう?今回の計画は順調かしら?」

シノ
「ええ、半額チケットで釣った相手が正解だったわ…」




女帝セツナ
「悪魔との契約料が半額になるだなんて素敵ねぇ~
どんなお願いも叶えてくれちゃうんでしょ?」

レイコ
「でも見積もり手数料はまた別でとられるわよ。」

シノ
「相談料もとられるわよ…」

女帝セツナ
「なにそれ…?」

「まぁ、いいわぁ。我がコスメティア帝国の軍隊を
傭兵として利用しようだなんて、中々面白いじゃない。」


○女帝セツナ…井村雪菜https://imgur.com/Jvqr7Hz

お化粧にこだわるコスメティックアイドル、
秋田出身のおかげか肌が白めの17歳。
個人的に思う、成人後酒に強そうな
未成年アイドル2位。



シノ
「あなた達コスメティア軍の力が必要なのよ、この計画にね…」

レイコ
「このアイス界における先端軍事帝国が味方とは、頼もしいわ。」

女帝セツナ
「あらぁ、褒めても化粧小物しか出ないわよぉ?はい。」


シノ
「あら、この化粧落とし、すっごい助かるやつよこれ。」

レイコ
「ほんと?ちょっと使ってみようかしら」

女帝セツナ
「ひと拭きでバッチリ落ちるうえに保湿効果があるのよぉ」









レイコ
「…んん!」

「…今回コスメティア軍に動いてもらうのは
このアイス界を支える3柱の女神のうち
【乳の女神】を拉致する計画よ。」


シノ
「アイス界には
【乳の女神】【糖の女神】【冷の女神】がいて、
それぞれがその要素を司ることにより
乳、糖、冷が供給されて
日々アイスが創られているわけで…」


女帝セツナ
「そのうち1つを牛耳ることができれば、
需要と供給のバランスを思うままに…ということねぇ?」



レイコ
「それで、一番やりやすいであろう
【乳の女神】がターゲットよ。」


シノ
「私たちの調べでは、【乳の女神】が居る
【オイカワ・ミルクファーム】の実権を握っている人物が、
どうやらコスメティア帝国軍出身のようでね…?」

女帝セツナ
「我が帝国軍を味方につければ
その人物を利用するのに容易いと踏んだのねぇ。」

レイコ
「そういうことよ…さて、行きましょうか?」

シノ
「その【オイカワ・ミルクファーム】があるのは
【パッション国】ね、すぐ着くわ…」




…数時間後…



~パッション国、オイカワ・ミルクファーム~




従業員(モブ)
「マスター!本日分の
【おっぱい(直球)アイス】出荷完了しました!」


アツミ
「うんうん、よくやったね。これで今日も山登りができるよ。」


○マスター・アツミ…棟方愛海
https://imgur.com/U6LY5lx

師匠。そのお山に対する執念と美意識と行動力に、
誰もが敬意を払う千岳の開拓者(フロントランナー)14歳。


従業員
「そういえば、先ほどからマスターに用があると
【31アイス】の創始者がいらしているのですが…」

アツミ
「31アイスの創始者…シノとレイコ!?うっそ!?」

「TVで見る度にあのお山とお山をどうしようかと思ってたけど
実物が来てるの!?なんで!?おやまあ!!うひゃひゃ!」



シノ
「お初にお目にかかります…マスター・アツミ…」

レイコ
「【乳の女神】有する【オイカワ・ミルクファーム】にて、
貴女のたゆまぬ研鑽により生み出された
【極上生搾り、おっぱいアイス】
あれは見事な逸品だわ、マスター・アツミ。」


アツミ
「あ…、あ…、そのお山と、そのお山は…!」



シノ
「自己紹介が遅れたわ…私は、シノよ…」

レイコ
「私がレイコよ、31アイスの創始者…は、分かるわね。」


アツミ
「いやあもう、そんな2人が本日はどういったご用件で…?」

レイコ
「貴女に会わせたい人が居るのよ。」

シノ
「女帝さん、どうぞ、いらっしゃいな…」



女帝セツナ
「誰かと思えば…あらぁ、
度重なる暴走で帝国軍の研究施設から追放された
アツミさんじゃないのぉ?」

アツミ
「っ!!!?その、お山は…まさか…」


女帝セツナ
「元コスメティア軍のアツミさん、ご協力くださらない?」

アツミ
「女帝セツナ様…いったいなにを?」

女帝セツナ
「これをね、【乳の女神】様にくっつけるだけでいいのよぉ。」

アツミ
「何ですか…これ?茶色い、輪っか…みたいな、冠?」

女帝セツナ
「深く知らなくていいのよぉ、ただ…そうねえ。」

「それをくっつけたら女神様の登山しほうだいよぉ?」

アツミ
「イエス、マム。いってきます。」


\DASH/


レイコ
「目の色があんなに変わるものだと知らなかったわ」

シノ
「内からにじみ出るような凄みを感じるわね…」



…四ヶ月後…




~アイス界某所、31アイス・オフィスビル~






レイコ
「さて、【乳の女神】シズクを手中に入れたことで…」

シノ
「アイス界全体の乳の供給を、
私たちがコントロールしてるわけね…」

「女神の失踪により、世界が大混乱。
乳がないのでアイスが作れない…と。」


レイコ
「それで、私たちが乳を高く供給するために
架空の団体を作り上げたわけで…。」



シノ
「…で、それがこの【HAT48乳業】ね。」

「独自の技術で乳を提供できる唯一の団体…
えいちえーてぃ、ふぉーてぃえいと。
ほんとは独自の技術なんてなくて、
ただ女神様のパワーを利用してるだけ…」



レイコ
「この【HAT48乳業】のみが乳を供給できる寡占常態、
おかげでかなりの利潤を得ることが出来たわね。」

「あの契約からの666日間で残り7兆を用意するのも
順調に済みそうで一安心…って言いたいところなんだけど…。」

シノ
「あら?不安要素があるの?」






レイコ
「この、【HAT48乳業】による高利の乳供給は
高い需要あってのもの、つまり他の会社は
高い乳を買うたびに疲弊していく…けど、
私たち【31アイス】だけが今まで通りにしていると
絶対怪しまれるじゃない?そうして
『女神失踪の原因が31』って感づかれると困るわよ。」

「だから、うちに匹敵するあの会社と談合して
【HAT48乳業】を立ち上げたのよね。
その会社には乳の安価供給をしているのだけど…」

シノ
「だけど?」



レイコ
「不安なのよ、あの【Forever17アイス】の
ナナ・ウサミンっていう代表者…」



シノ
「アイス界に目新しい【ジハンキ】という形態で
大ヒットして世界中に浸透した17アイス…
あの【ジハンキ】というテクノロジーは
他の世界のものだっていう噂があるわね…」

レイコ
「ウサミン星の技術だとか何とか、ウサミン星…ねぇ。」

シノ
「だいぶ前に見かけたゴシップ誌に
『ウサミン星人の伝統芸能!ディグ・ボケーツ特集!』
とか、あったような気がするわ…」


レイコ
「…何かしらね、それ。
今度ナナさんに会ったら聞いてみようかしら?」

シノ
「なんなら披露してもらいましょう?伝統芸能…」




レイコ
「あら?そんなこんなで噂のお方がTVに出ているわ。」

シノ
「インタビュー受けてるところね…見てみましょう」




TV

『ハァイ!アナウンス兼レポーターのミズキよぉ!
今回は、乳不足による混乱の最中にも関わらず
業績の低迷を免れる辣腕の持ち主!
【Forever17アイス】の代表!
ナナ・ウサミンさんに話をうかがいまぁーす!』


『キャハッ☆ナナでーす!』

『今回の急な取材に応じていただき、ありがとうございますー!』


『いえいえ~!ナナ、TVに出るの夢でしたから!
アポなしでもど~んと来い!ですよ~!』



○レポーター・ミズキ…川島瑞樹
https://imgur.com/x3RnTSf

元地方局アナの現アイドル、28歳。
川島さんは、クールに振る舞える大人だが
その秘めたパッションにより、
いくらでもキュートに輝くことができる。全能。


○ナナ・ウサミン…安部菜々
https://imgur.com/nfLCdzc

様々な地方より集結している
デレマスアイドルでも、唯一の異星人。
地球とは時間の換算が違うのか、永遠の17歳である。


シノ
「確かに、あの代表者は…
なにかしらの…えもいわれぬ不安を感じるわね。」





TV


『じゃあ!ナナさんに質問です、
【Forever17アイス】ではどうやって
乳不足を解消しているのですかー?』

『あー、それはですねー!
ナナのところにはシズクちゃんから…』




『えっ?女神様がいらっしゃる…?』


『…ハゥアァッ!!!あっ!あー!えーとですねー!
その!シズクちゃんの残ったパワーといいますか!
そう!今失踪しちゃって大変なんですよねー!
ナナの17アイスも乳が少なくて!そう!
その、残ったパワーをですね!
ウサミン星のテクノロジーで、こう…集める?
みたいな!そう!そんな感じで…!!はい!』



『…ええと、ウサミン星の技術で…ってことで?』

『はい、はいそうです…あはは、また墓穴を…ハゥッ!?ん゛ん゛!!』



『…ええー、はい。そーなの、ね?うん。わかるわ。』










シノ
「…あれかしら?伝統芸能。」

レイコ
「…披露してもらったわね、伝統芸能。」



シノ・レイコ
「……………………………まずいわ。」





HAT48乳業
・to be continued...





○簡易



女帝セツナ
「半額チケットで手伝ってあげる」

アツミ
「茶色の輪っか?を女神シズクにドーン!」

シノ
「乳の供給を牛耳ってお金ゲットね…」

レイコ
「シズク隠蔽のために談合してる相手が居るのだけど…」

ナナ・ウサミン
「伝統芸能ー!キャハッ☆シズクちゃんはいまーす!」

シノ・レイコ
「わかるわ」





Icecream Cinderella Episode




Chapter3




パッション警察とコスメティア軍





~アイス界、Forever17アイス本部~




サナエ
「パッション警察よー!!はい捜査令状ー!!!
シズクちゃんどこぉぉぉおーーー!!?」


ナナ・ウサミン
「うひぃーー!?やっぱり来たーー!!
シズクちゃんはいませんよー!!?」


サナエ
「それを確かめに来たのよー!!突入ー!!!」

パッション警察官(モブ)
「イエス、マム!!!」




\Woooooooo!!!/





女帝セツナ(Sound Only)
『メイクのなってない方々はお帰りくださぁ~い』

コスメティア軍
「ワリィコは、イネガーー!」



\GoooooSetsuuuu!!!!/
(なんかすんごい寒波みたいなの)





サナエ
「うそーーー!?なによあんたらー!!」

警察官
「やばい!なんだあの【アイス力】は!?」
「かなわねぇ!撤退だ、撤退!」

サナエ
「ただの捜索じゃ済まなさそうね、
一旦帰って手を打ちましょう…。」


○サナエ…片桐早苗
https://imgur.com/EaOCtEm

元婦警、現アイドルの28歳。
身長が低いけども出るとこが出てる、
エストロジェンの分泌量が多そうな体型で
ジュリアナ等の昭和文化への憧れが強い舞踏派。
元婦警という役柄から「シメる」オチ担当や
ツッコミ役もこなせるものの、
溢れるパッションからエネルギッシュな暴走っぷりを
発揮してボケにも回れる万能アイドル。
28歳はバケモノ揃いの魔境。



…撤収後…





ナナ・ウサミン
「はぁ~、助かった…の、かなぁ…?」


女帝セツナ
「シノとレイコが、言ってたわよぉ
『シズク騒動が17アイス本部で盛り上がってくれれば、
31アイスに目が向かないから粘っておきましょう』
ってねぇ。切るしっぽを活用するのねぇ。」


ナナ・ウサミン
「うううう、助かってなかった~!」

女帝セツナ
「あらぁ?大丈夫よぉ、パッション国に武力はないじゃない。
アイス界最高の軍事力を誇るコスメティア軍に任せなさぁい?」





…後日…






~パッション国、パッション警察署~



サナエ
「んなぁにあれ!?なんか謎の強いやつ居たわよ!?
17アイスの持つウサミンテクノロジーだっての!?
あんなの居たら私たちじゃ勝ち目ないわよ…!」


警察官
「どうしましょうか…」

サナエ
「とりあえず、シズク発言の17アイス本部じゃなくて
何だかんだ怪しい【HAT48乳業】の方を見ましょう。」

「以前からそこに潜入させていた捜査官の報告は?」




マキノ
「その潜入捜査官の私たちが今からするわ。」

ツバキ
「こっちも大変でした…」


サナエ
「2人とも帰って来ていたのね!おつかれさま!
…で、何か収穫あった?」


○マキノ…八神マキノ
https://imgur.com/Vz0LEHn

諜報活動を趣味特技と主張する18歳、
その自答に恥じない知性と身体能力を備える。
潜入捜査官の役柄がピッタリだが、
現実のスパイは諜報活動が趣味だなんて公表しない。
全く忍ぶ気のない現代忍者の2人目とも喩えられる。
治水の歴史を学んで来たであろう岐阜出身、
個人的偏見で、成人後に飲酒すると本当は弱いのに
ムリして飲んでしまいそうな未成年アイドル1位。


○ツバキ…江上椿
https://imgur.com/X6zcoOC

カメラを片手に、日常の輝きを収めんとする
記録係アイドル19歳。おかげか
シャッターチャンスの神が常駐しており、
ファンには絶対お見せできないレベルな
仲間アイドルの秘蔵写真を抱えている。
記者や本物のスパイ的な人間から
実は最も標的とされるアイドルかもしれない。


マキノ
「あった…といっていいのかわからないけど、
【HAT48乳業】にシズクの影はなかったわ…。」

ツバキ
「あそこ、なかなか正体を掴めないんですよね…
こうしてなんとか写真で記録してきたんですけど…」

マキノ
「私たちが潜入捜査してると感づかれたのか
うまくかわされていたようね。」

ツバキ
「でも、写真の中にとあるヒントがありました。
どうやらコスメティア軍が関与してるようですね。」

サナエ
「うっそ!?【HAT48乳業】のバックに
コスメティア帝国がいるってえの!?」


ツバキ
「はい。私、元帝国民だからわかるんですけど…」

「ここの、これ。」


サナエ
「この…化粧落としのパッケージかしら?」

ツバキ
「はい、これ、コスメティア帝国限定で流通してる
お化粧ごっそり落ちるうえ保湿効果のあるモノで…」

マキノ
「私も知ってるわ、確か…女帝のお気に入りよね?
事あるごとに女帝が配ってるっていう…」



サナエ
「マキノちゃん、あなた確か
【クーリッシュランド】の出身だったわよね?
どうしてそんなこと知ってるのよ?」

マキノ
「諜報活動が趣味なので…」

サナエ
「完全にワーカホリックじゃない…」


ツバキ
「とにかく、コスメティア帝国のせいで
うかつに【HAT48乳業】に手を出せないんですよね…。」


サナエ
「こっちも膠着かぁ~、さぁどうしたもんやら…。」


アイコ
「サナエさぁ~ん、17アイス本部での写真あがりました~」

サナエ
「おっ、アイコちゃんおつかれー!」

「17アイスのあんにゃろ共が何者かも調べなきゃね…」


ツバキ
「お写真…見てもいいですか?」

サナエ
「どーぞどーぞ。マキノちゃんは、ウサミン星人には詳しい?」


マキノ
「ああ、17アイスの…さすがに異星人は調査対象外ですね。」

サナエ
「あーんもぉ!17アイス本部も
【HAT48乳業】もお手上げかしら…」


○アイコ…高森藍子
https://imgur.com/WzJ2hLp

時空操作系能力を持つ、ゆるふわ都民。
トイカメラを趣味にしてたりする
サブカル系女子が目指したくなるような
洒落っ気全開のセンスのカリスマだったりする、
某カリスマギャルとは違う層の女性ファンが多そう。
16歳高校生でそういうレベルだから
家庭環境が相当によろしいものと思われる
隠れセレブリティをにおわせる。





ツバキ
「これ、コスメティア軍ですね…」

サナエ
「えっ?」


ツバキ
「17アイス本部のこの写真の兵隊…らしきもの、はい。」

サナエ
「なになに?17アイスにもコスメティア軍いたの?」

「ていうか、あのクソ強いの軍だったのね…どうりで。」



マキノ
「これは確実に裏で繋がってる…」

サナエ
「17アイスと【HAT48乳業】とコスメティア帝国…
これは怪しさムンムンじゃない!」


マキノ
「17アイス本部に潜入してきますか?」

サナエ
「いえ、多分今の17アイス本部には潜入できないわ…
だとしても、どうにかしてあの連中を打破しないと…!!」

ツバキ
「パッション国に武装はありませんし…」



サナエ
「私たちの【アイス力】じゃ敵わないし…」
「こりゃ、もう【アイス力】の高いひとを公募するしかないわ!」


マキノ
「私の出身【クーリッシュランド】の人なら
【アイス力】高いひとが多いですよ、やってみましょう。」


サナエ
「広報のエマちゃぁぁーーーん!!」



エマ
「はァァイ!!!!広報のエマですッッ!!!!」

サナエ
「高い【アイス力】を持つ人を公募するから!
…スピーカー、よろしく!」



エマ
「おっまかせェェェェー!!!!!」


○広報のエマ…仙崎恵磨
https://imgur.com/WedPvup

ブリーチかけたベリーショートヘアで
ピアスとレザーの小物を好む、
やかまし系なナニワのネーちゃん21歳。
そのパワフルすぎる肉声で
マイクを壊すことができるという、兵器。
撮影でつけるピンマイクの集音感度は
特別に調整されているに違いない。



…数分後…


パッション警察の広報エマの肉声により
全アイス界に

『女神シズクの手がかりを探すために
パッション国は高い【アイス力】の人材を求む』

という旨が一瞬で伝達された。

パッション警察署は一部崩壊、
全ての窓ガラスが割れた。





~アイス界、クーリッシュランド~






ライラ
「やっと出番ですねー、えーっと…」

「パッション国へ行ってみよー、ですねー。」


カエデ
「あら、ライラちゃん行くの?」






ライラ
「ライラさんはアイス大好きですからー、
この一大事に駆けつけてきますねー。」

カエデ
「アイスを愛す…ふふっ、いってらっしゃーい。」
「それじゃ、私カエデこと【冷の女神】の
ご加護をあげちゃいましょうかね。(堀式述術)」




○ライラ…ライラ
https://imgur.com/sjaIJdE

ライラさんはUAE
アラブ首長国連邦のドバイ出身、
デレマス内で最も実家が桁違いの金持ちである
可能性を秘めている。アイスLOVEな14歳。
独特な口調は、公園で知らない人とおしゃべりを
続けて鍛えてきた賜物であり、
よからぬ思惑を抱いた不審者との
いざこざが語られないあたり
その公園の近辺の治安の良さが窺える。
このお話の主人公。


○【冷の女神】カエデ…高垣楓
https://imgur.com/N18F9CX

25歳児。




パッション警察とコスメティア軍
・to be continued...







○簡易


サナエ
「シズクちゃんはここー!?」

ナナ
「ここじゃないから帰ってええ!」

セツナ
「帰らせちゃいましょうねぇ」

サナエ
「なにあれ敵わないわ…」

マキノ・ツバキ
「48も17もコスメティア帝国が絡んでます」

エマ
\つよいひとたすけてェェェェェェェェ!!!!/

ライラ
「いってきますですよー」


○単語の解説○


・アイス界
世界全体の総称、地球みたいなもの。

・【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】
通称『31アイス』
アイス界各地に多数ある店舗型の
アイス販売形態と、研究により生み出された
オリジナルの人気レシピにより
世界一の大企業へと発展。
この世界の民の生活の一部へとなっている。

・コスメティア帝国
実際にあったモバマスの鋼鉄公演のものとは別物。
しかし女帝セツナの衣装は共通。
アイス界にある3つの国のひとつ、
先端軍事技術が日夜研究されている。
他国への技術輸出により経済は好調。
この話に登場するキュートアイドルは
全員ここで出生している設定。

・パッション国
アイス界で一番にぎやかな城下町を擁する
明るいアイスの中心地、つまり都会。
様々なアイスを開発した野心家が集う
アイス屋の激戦区でもある。
警察組織はあるが武力はない、
必要最低限の制約で成り立つほど民度が高く平和。


○単語解説つづき○

・クーリッシュランド
不思議な力を持つ民が長閑に暮らす、
寒い地方に位置する自然地帯の総称。
全体を統治する機構は無く、
基本村単位での自治が行われている。
もちろんクール属性のアイドルは
みんなここ出身の設定である。

・【Forever17アイス】
通称『17アイス』
アイス界各地に設置された、無人の
【ジハンキ】により、いつでも
アイスを提供できる形態をとり
【31アイス】に肉迫する業績を上げている。
【ジハンキ】に纏わる技術は
ウサミン星のテクノロジーということで
機密事項として扱われている。
噂によると、無人の【ジハンキ】に
アイスを補充する、四角い頭をした
ウサギ型のロボットがいるとかいないとか。


○単語解説さらにつづき○

・【おっぱいアイス】
俗称だと思っているけど、実在するアイス。
水風船にアイスが詰まっているようなやつ、
牧場で直売してるのがたまにあるけど本当にうまい。
たまごアイス、が普遍的な名称かも。
https://imgur.com/eBxovsJ


・【アイス力】
ドラゴンボールの戦闘力的なアレ。
アイス界に生まれた者、皆が有する。
超ご都合主義的な、優劣をつけるための
能力値という認識が望ましい。


・【堀式述術】
「○○(俗称)こと○○(正式名)です。」
という言葉の使い方を反転させた述式、
某サイキックアイドルが使用したことにちなむ。
これを使えばあなたもサイキッカー。



Icecream Cinderella Episode





Chapter4




ライラさん in パッション国


~パッション国、パッション警察署~







サナエ
「すごい!すごいじゃない!?
この【アイス力】の値は見たことないわ!」


ライラ
「ライラさんも、数字で見るのは初めてですねー」




ツバキ
「コスメティア帝国の伝説の発明者
【ドクター・アキハ】が作った
【アイスカウター】持っててよかったです…」


マキノ
「これで【アイス力】を数値化してるのね、
警察署の人たちで試してみたけれど
やっぱりパッション国のひとは総じて
【アイス力】が低い傾向にあるみたいね。」



ツバキ
「うちの署で一番は、マキノさんでしたね?」

マキノ
「いえ…2人ほど『測定不能』が…」

ツバキ
「あら?そんなのあった?」


マキノ
「広報のエマさんと、給仕のアカネさんです。」
「二人ともパッション国民ですが、侮れませんね。」

ツバキ
「それって多分だけど、マイナスの値が出てるんじゃ…」







サナエ
「いいわね!これならコスメティア軍にも勝てるかも!
ライラちゃんだっけ?よろしく頼むわね!」

ライラ
「ライラさんは、ライラさんですねー。よろしくですー。」


サナエ
「いやー、あんまり微妙な強さのひとにお願いして
行ってもらって、怪我されちゃっても困るからねー。
…これだけ飛び抜けて強ければ大丈夫ね、きっと!」

ライラ
「ライラさんは、アイスが大好きですからねー。」



マキノ
「サナエさん、決まりましたね?」

サナエ
「うん。じゃあ行きましょうか、準備できてる?」

マキノ
「はい、表へ出ましょう。」


ツバキ
「ライラちゃん、こちらへどうぞー」




ライラ
「さっそく、17アイスのところへ行くのですか?」


サナエ
「いいえ、どうやらこの件に関して
【パッション国王】が協力してくれるそうなのよ。」

マキノ
「今から国王の居る【レッドキャッスル】へ向かいます。」

ツバキ
「公募したなかで一番強いひとが決まったら
城に連れてきてください、って言われていてね。」


ライラ
「ライラさんが一番強かったのですねー?」

サナエ
「そりゃもうね、ケタがちがったわよ?」




…数十分後…



~パッション国、レッドキャッスル~





ミカ
「パッション警察の方々ですね?」

リカ
「ようこそいらっしゃいました!」

ミカ
「私たちはレッドキャッスルの使用人です。」

リカ
「何かあったらすぐ言ってね☆」

ミカ
「申し遅れました、私はレッドキャッスル使用人統括長
【カリスマサーヴァント・ミカ】と申します。」

リカ
「あたしはその妹!リカだよー☆」





サナエ
「これはどーもどーも。んで、王様は?」






ミカ
「王は不在なので…」

リカ
「お姫様のとこへ案内するね!」






○ミカ…城ヶ崎美嘉
https://imgur.com/Awa8cGO

うまい、うますぎるの彩の国から
池袋へ散々行脚したであろうカリスマギャル。
チャラく見えるが中身はガチもんの根性家、
中身がチャラい輩にカリスマは務まらないのだ。
背後霊【ルル】に性格が引っ張られがち。


○リカ…城ヶ崎莉嘉
http://imgur.com/VFuoELB.jpg

カリスマの妹。なんだかんだ姉の能力値を
超えている場合が多い、潜在能力を秘めている。
カリスマ姉妹を見るに城ヶ崎家は賑やかで、
かつ育ちが良さそう。挨拶はきっちり。
母親が箸の持ち方を厳しく指導したであろうことが
想像に難くない。母はカリスマ主婦。
城ヶ崎家の所在は某嵐を呼ぶ幼稚園児の棲む、
彩の国は春日部だと勝手に思っている。


~レッドキャッスル、姫の間~






リカ
「姫様ー!リカだよー☆」




ミリア姫
「やっほー!リカちゃーん!ミカちゃーん!」


ミカ
「ふひひ★ミリア姫~★」

サナエ
「カリスマサーヴァント…?」



ミリア姫
「ねぇねぇ、ライラさーん!あなたが、
【アイス力】が高いひとなんだよね?」

ライラ
「ですねー。」


ミリア姫
「ライラさんの【アイス力】をもっと強くしちゃうよ!」

サナエ
「えっ?まだ高くなるの!?どうやって?」




ミリア姫
「ミカちゃん!よろしく!」


ミカ
「イエス!マイロード!!」


○ミリア姫…赤城みりあ
https://imgur.com/NAL8SZZ

世の中の老若男女、おとなもこどももおねーさんも
その圧倒的な【チャーム】の秘術により
容易く籠絡する夢魔のような存在。
理想の妹のような親しみと愛嬌を持ちながら、
実際はお姉さんという属性を持つ。
狂気じみた凶器のようなその魅力に狂喜し、
溺れた哀れな子羊は、崇め奉り跪き頭を垂れる。



…数分後…


ミカ
「お連れしました!ハート様です!」


ハァト☆
「コラ☆『ハート様』って呼ぶなよ☆
…ひでぶっ!じゃねえんだよ☆」

リカ
「お姉ちゃん違うよ~!『はぁと☆様』だよね?」


ハァト☆
「そうそう!やるじゃんリカちゃ~ん!スウィーティー☆」



サナエ
「あ、あなたは!【糖の女神】様じゃない!?」

ハァト☆
「そのとーりー!しゅがしゅが☆はぁと、で
女神様がスウィーティーにしてやんよー?」



ミリア姫
「ねぇねぇ、はぁとさん!力を貸して!」

ハァト☆
「よっしゃまかせろ~☆」


ミリア姫
「アイスには、【乳】がなくても大丈夫なんだよ!」

「残ってる【冷】と【糖】で…はいっ!これ!」




サナエ
「これは…?」


ミカ
「どうぞ、ライラさん。」


○【糖の女神】ハァト☆…佐藤心
https://imgur.com/K5hD0z5

佐藤という普遍的な名字の持つイメージから
脱却しようとしているのか、自らを常に
『しゅがーはぁと』と呼称する信濃の民26歳。
独特な服飾センスは自身で磨き上げたもの、
おかげでお裁縫とか服のアレンジがお得意らしい。
スウィーティー☆とか言いながら
佐久の鯉とか野沢菜とか食べてほしいアイドル。


ライラ
「このアイスを持つと…何だか元気がでますねー?」


ミリア姫
「レッドキャッスルに伝わる秘伝のアイス…」

「【冷】と【糖】の
【ガリガリちゃん】!!だよ!」



ライラ
「【ガリガリちゃん】ですかー。」

「なんだかリーズナブルでライラさんに嬉しい響きですねー。」



サナエ
「この力は…!さっきのスカウターなくてもわかるわ…!」

リカ
「うわー☆すんごい【アイス力】だね!」



ミリア姫
「がんばってね♪ライラさん!」


ミカ
「ふひっ★ミリア姫~★
あとで積み上げゲームやろうね~?
アタシもう、いろいろ積んじゃうから~★ふひひひひ」

リカ
「あっやばい!お姉ちゃんの我慢が限界だ!」

サナエ
「カリスマサーヴァント…」


リカ
「ちょっとお姉ちゃんこっち向いて!」

ミカ
「ふひっ?★」

リカ
「めくる!【封の力】!
【カリスマシール】!!!」




ミカ
「ふひっ…あう!」

リカ
「おっけー☆これでコントロールできるね。」



ライラ
「はー、今のはなんでございますかー?」


ミリア姫
「リカちゃんはね、特別なシールを使えるんだ!」

リカ
「【封の力】で、シールしたものを制御するんだ☆
暴走するものを抑えつけたりできるんだよ!」


サナエ
「その能力、うちに欲しいわね…」

ハァト☆
「そのカリスマサーヴァントは暴牛か何かかよ☆」





ライラ
「じゃあ、こんどこそ17アイスへ行くのですねー?」


サナエ
「うん!ライラちゃん、よろしくね!頼もしいわ~!」



ライラさん in パッション国
・to be continued...






○簡易

サナエ
「ライラちゃん、強い!」

マキノ・ツバキ
「レッドキャッスル行ってらっしゃーい」

ミリア姫
「【ガリガリちゃん】あーげる!」

ライラ
「すんごい強くなりましたですねー」

ハァト☆
「じゃ、17アイス本部へ行ってらっしゃーい☆」


○単語解説○

・積み上げゲーム
http://imgur.com/HriUvGn.jpg

これ。みりあちゃんがお仕事の合間にやってる
お気に入りのゲーム、高く積めたらOKだとか。
美嘉姉がいろいろと何を積むのかは謎。


○ライラさんの衣装イメージ
※手描きのイメージ図
https://imgur.com/F59qj6g

○【ガリガリちゃん】の大きさイメージ
https://imgur.com/3YYcASl




Icecream Cinderella Episode





Chapter5





17アイス本部の戦い


~アイス界、Forever17アイス本部~









ナナ・ウサミン
「ウサミン星人の勘が告げています…
間もなくピンチになることを…!」


女帝セツナ
「あらぁ?どうしました?」


ナナ・ウサミン
「なんかすごく強い子がここに来そうです、
綺麗な金髪と綺麗な瞳の褐色肌な女の子が…」

女帝セツナ
「これまた随分と具体的な勘ねぇ…」







\KABOOOOOOOOOOM!!/








ライラ
「ライラさん参上ですよー。」



ナナ・ウサミン
「うひぃー!?ナナは逃げます!!脱兎の如く!!」


女帝セツナ
「あらあら~なんだかとっても強そうねぇ?
しかもほんとに綺麗な子じゃない?」


ライラ
「おおー、ありがとうございますですよー。
みなさん、よく褒めてくれますー。」


女帝セツナ
「だからぁ…メイクしたら、
もっとキレイになると思わなぁい?」

「と…いうことで。さぁ、行きなさい帝国軍!」



コスメティア軍
「イエス!エンプレス!」


\WOOOOOOOOOOOOO!!!!/





ライラ
「ライラさんはお化粧よりアイスが好きですねー。
大好きなアイスを、取り戻すですよー。
【ガリガリちゃん】で、どーん。でございますねー。」





\KABOOOOOOOOM!!!!/


コスメティア軍兵士(モブ)
「んああああ!!やられるゥー!!」

兵士
「つ…強すぎるゥー!!」

兵士
「我々の【アイス力】では敵わぬゥー!!」

兵士
「徒党を組んでも、通用せぬゥー!!」

兵士
「ゥー!!」






女帝セツナ
「あらぁ…」

「強そう、じゃなくてホントに強いのねぇ~。」


兵士
「セツナ様あぁ~!」


女帝セツナ
「なら、こっちも強い単騎を出しちゃうわね~。」

「ミサトさぁ~ん!!」




ミサト将軍
「はい、セツナ様。」

女帝セツナ
「帝国軍の最高士官、将軍の肩書きを持つ貴女なら…」

ミサト将軍
「お任せください、あの者を倒して参ります。」



○ミサト将軍…間中美里
https://imgur.com/4YUei4Y

ハタチのアヒル口なチャンネー。
趣味が旅行。基本情報がこれだけなので、
デレマスアイドル内では没個性気味。
それが逆に珍しく、唯一とも言える
「普通のチャンネー枠」となっている。
Cuの正統派アイドルの一角を担う。


○コスメティア軍一般兵イメージ
※手書きクソラフ
https://imgur.com/gyt0pyv


○ミサト将軍イメージ
※手書き、肩幅がアイドルじゃない。
https://imgur.com/nifIWoq









ミサト将軍
「そこの者、名を聞こう。」


ライラ
「ライラさんは、ライラさんですねー。」


ミサト将軍
「そうか。では、ライラさん。
…我が女帝の前に頭を垂れひざまづくがいい!」

ライラ
「ライラさんはアイスを取り戻しに来たので、
それはしませんねー。
【ガリガリちゃん】で、どーん。ですよー。」






\KABOOOOOOOM!!!!/





ミサト将軍
「おふん!」






女帝セツナ
「…あらぁ?」


ミサト将軍
「あっさりやられましたぁ…ばたんきゅー。」



ライラ
「女帝さまー、降参しますー?」


女帝セツナ
「うぅーん、そぉねぇ…
確かに、ミサトさんは『最高士官』なんだけどぉ
『最も強い』とは言ってないわよぉ?」


ライラ
「まだいらっしゃるんですかー。」


女帝セツナ
「パティシエール!いらっしゃぁい!」





カナコ
「はい、セツナ様。こちらに。」

女帝セツナ
「ねえ、『あの子』はミサトさんより…」

カナコ
「ええ、ティアラのおかげで強くなってます。」

女帝セツナ
「じゃ、よろしくねぇ?パティシエール・カナコさん。」

「私は奥に控えるとするわねぇ。」


カナコ
「…はい、仰せのままに。」


○パティシエール・カナコ…三村かな子
https://imgur.com/LsHBXTR

個人的に、デレマスアイドル内で
最も正常なBMI値を持っていると思う、
やわらかあまあまなパティシエール女子。
「おいしいから、大丈夫だよ。」は至言、
雑食性である人間の野性を根元とした
生理学的に説得力のある意見といえよう。
さっきの軍の衣装のイメージでお願いします。


ライラ
「つぎは、あなたですかー?」


カナコ
「ううん、違うの。私はね、軍の研究員なんだ。」

「それで…」
「うん、それで…研究の成果を、あなたと対峙させます。」

「来て…カレンちゃん。」



カレン
「はい。」


カナコ
「ごめんね、あの子を倒してきて。
できれば怪我させないで…」


カレン
「はい。」





ライラ
「おー?あなたは、はい。しか、
しゃべれないのですかー?」


カレン
「はい。」


ライラ
「おー。じゃあ、ライラさんと一緒に
公園で知らない人と、おしゃべりしませんかー?
言葉をよく覚えるにはいいですよー。」


カレン
「はい。」



○カレン…北条加蓮
https://imgur.com/zR49ppS

ホスピタル系ネイラーアイドル。
過去病弱で半ば諦めがちな性格のところから
プロデューサーとして彼女を成長させる、
一連のグロウアップストーリーと
「あなたの育てたアイドルだよ?」発言で
関わった大多数のPを集中爆撃し
心を鷲掴みアイアンクローへと陥れた。
…ちょうど文を投下している本日が誕生日なのは
べっ、別にたまたまなんだからね!


カナコ
「じゃあ、行ってきて。あなたも無事に…」


カレン
「はい。」






カレン
「【チョコミント・アイス】!!!」





\SPLOOOOOOOOSH!!!!/






ライラ
「おやー?ちゃんと喋れる…わぷっ。」

「これはなんだか不利な状況ですねー。
…けっこう困りますねー。」




カレン
「………
【チョコミント・アイス】!!

【チョコミント・アイス】!」

\SPLOOOSH!!/

\SPLOOOSH!!/


「【チョミk…っっ!!】」

\SPLOOOSH!!/




カレン
「んんっ、【チョコミント・アイス】!!!」


\SPLOOOSH!!!/


ライラ
「あの攻撃のおかげで近づけませんねー、
【ガリガリちゃん】を当てたいのですがー。」

「おおっ、あぶないですねー。」

\SPLOOOSH!!!/\dodge!/



ライラ
「チョコミント、避けてますがー
受けてみたら、どうなりますかねー?
【ガリガリちゃん】壊れませんかねー?」


カレン
「【チョコミント・アイス】!!」


\SPLOOSH!!/


ライラ
「とりあえず、やってみましょー。」

「えい。」




\KABOOM!!/






ライラ
「チョコミントが弾けてもやもやになりましたねー。」

「今のうちに近づきますかー」






カナコ
「ああ…あの子が見えなくなっちゃった…
カレンちゃん!気をつけて!」


カレン
「はい。」


カナコ
「どこにいるんだろう…
さっきの辺りにはもういないなぁ…」

ライラ
「ここですよー?」

カナコ
「ひゃっ!?」

「あっ、私のすぐとなり!?」


ライラ
「よいしょー、えーい。」

「チョコミントのひとに近づいたので…
【ガリガリちゃん】で…どーん、ですねー」


カレン
「…!!っ【チョコミント…】!!!」



カナコ
「あっ…いやっ、だめ!!
カレンちゃん『止まって』!!!」



カレン
「…はい。」


ライラ
「っ、…おやー?」

「じゃあ、どーんしません。」






カナコ
「…よかったぁ。怪我は、ないよね?」

「…ごめんなさい、こんなことになって。」


ライラ
「ライラさんは元気ですねー。」

カレン
「はい。」


カナコ
「もう…こんなこと、やめるね。」

「私の研究成果は…
【ショコラ・ティアラ】は、こういう事に使いたくない。」


ライラ
「てぃあら…?なんでしょー?」


カナコ
「うん、カレンちゃん。こっち来て。」

カレン
「はい。」


\snap/


ライラ
「カレンさんの頭にあった、
ブラウンの輪っかについてる飾りを…折りましたねー。」


カナコ
「この冠はね、【ショコラ・ティアラ】っていうの。
これを被せたひとを強くしたり、操れたりするんだ…」

「最初は、甘くって幸せな気持ちを分かち合いたくて
始めた研究だったんだけど…。それが…。」


カレン
「うぅ…」

カナコ
「あっ、カレンちゃん…」


カレン
「私、もう自由…?」

カナコ
「ごめんね…ごめんね…辛かったよね…」






カレン
「ふぅ…洗脳が解けてすっきりしたよ。」

「…操られてるときの記憶はあるよ、
パティシエール・カナコさん。確かに大変だったかなー。」


カナコ
「うん…そうだよね、本当にごめんなさい…。」


カレン
「でも、カナコさんはいつも優しくしてくれたね。
記憶残っててよかったかもねー?なかったらむしろ
今すぐ私の【ミント】で憂さ晴らし、しちゃったかも。」


ライラ
「おやー?【チョコミント】ではないのですかー?」


カレン
「そ。私はもともと
【クーリッシュランド】に居てね、【ミント使い】だったの。」


ライラ
「おやー。ライラさんも、そこから来ましたですよー。」


カナコ
「それで、うちの帝国病院に入院していたところ、
【ショコラ・ティアラ】と相性が良いことがわかっちゃって…」


カレン
「ほーんと困ったもんだよ、
スイートポテトアイスの食べ過ぎでお腹壊して入院したら
こーんなことになっちゃうとはねー?」

カナコ
「…カレンちゃん、私はこれからセツナ様のところへ行って
『カレンは敗北して失踪した』って伝えておきます。」

「今まであなたの自由を奪ってしまった私に、
できる罪滅ぼしは…これくらいしか…。」


カレン
「えっ?一緒に逃げないの?」


カナコ
「…えっ?」



カレン
「このティアラで強化された【チョコミント】
けっこう気に入ってるんだ、だから…
ティアラのメンテナンスとか?あるかわからないけど
とりあえず、わかるひとが必要なんだよねー。」

カナコ
「それって…」


カレン
「だから、ほら!一緒に行こっ!」



カナコ
「…ありがとう、ございます…!」


カレン
「ライラさんだっけ?私たちここから逃げるけど、
コスメティア軍に仕返しはしたいから…
あとでまた会おーね!それじゃあね。」


ライラ
「おおー、また会いましょー。」






ライラ
「それでは、奥へ行きますですよー。」

「このお写真の、ナナさんを捕まえるのが目的でしたねー。
どこにいらっしゃるのですかねー?ナナさんー?」






女帝セツナ
「ナナさんは、もうここには居ませんよぉ?」


ライラ
「おー、女帝さんですねー。
ナナさんはどこにいらしてるのですかー?」


女帝セツナ
「あらぁ、教えてあげてもいいけどぉ?
次の子を倒してから…で、どうかしらぁ。」


ライラ
「おやー?」

「一番強いのはさっきのカレンさんじゃないのですかー?」


女帝セツナ
「そうねぇ…あの子は
『最高士官よりも強い』ってだけよ?
『軍で一番強い』のは、また別の子なのよぉ。」


ライラ
「ほー。じゃあ、次の方は何番目なんですかー?」

女帝セツナ
「その、『一番』よぉ。私の最高傑作である、
【あずきボー】を携えたコスメティア帝国最強の戦士!」

「いらっしゃぁい!アズキ参謀!」







アズキ参謀
「はいっ、セツナ様!」


女帝セツナ
「私が授けた【あずきボー】の硬さ…
キレイに見せつけてあげましょおねぇ。」

アズキ参謀
「【あずきボー】で倒しちゃうぞ大作戦、いきます!!」




ライラ
「ライラさんもー、
【ガリガリちゃん】でがんばりますねー」


○アズキ参謀…桃井あずき
https://imgur.com/HxEZKdi

長野にある呉服屋の看板娘、
おかげで和服の取り扱いや着付けに長ける
服飾系アイドル日本代表。
ちゃんと和服の伝統やしきたりを理解したうえで
皆に認めてもらおう、楽しんでもらおうと
自ら大胆にアレンジを披露したりと、
その持ち前の明朗かつ友達思いな性格から
様々な【大作戦】を考案しては実行し、
トライ&エラーを繰り返す行動派。
名前が食植物アイドルの一角を担う。


○アズキ参謀イメージ図
※手書きで、頭身が異常。
https://imgur.com/BBu68oA






アズキ参謀
「世界最硬!【あずきボー】にかかればそんなアイス!」


\KABOOOOOOOOOOM!!!!!/




ライラ
「おやー、ライラさんの
【ガリガリちゃん】より強そうですねー。」


アズキ参謀
「セツナ様から授かったこの威力、硬さ!受けてみてよ!」


ライラ
「さっきも、技を受けたら大丈夫だったのでー、
試してみますですよー。【ガリガリちゃん】どーん。」




\THUD!!/




アズキ参謀
「…おっ?」

ライラ
「んー?」


アズキ参謀
「一撃で壊れない。やりますね、そのアイス!」

ライラ
「おおー、ありがとうございますですよー。」


アズキ参謀
「じゃあ、たくさん受けたらどうなるかな…っ!!よいしょ!」

ライラ
「どうなりますかねー?それー」



\THUD!/

\THUD!!/

\THUD!!!/

\THUD!!!!/


○ライラさんとアズキ参謀イメージ図
【ガリガリちゃん】と【あずきボー】を手に。
https://imgur.com/vxXfocw



ライラ
「おおー、なんだかちょっとまずい気がしてきましたねー」


アズキ参謀
「やっぱり!【あずきボー】のほうが硬くて強い!」



\THUD!!!!/

\THUUUD!!!!/



ライラ
「おやー?ヒビが…」



アズキ参謀
「もうちょい、よいしょおー!!」



\THUD/

\CLUUUUNK!!/\clash/





ライラ
「ああー。【ガリガリちゃん】が…」


アズキ参謀
「持ち手の棒だけになっちゃったね?」


ライラ
「ううー、ミリア姫ごめんなさいですねー。」

アズキ参謀
「さー、もう武器はないし、降参しない?」


ライラ
「ううー。ここはー、ううーむー。」
\pipipipi.../
「うー?あっ、おおー。」


アズキ参謀
「なにを呻いているかわからないけど、抵抗、かな?
…じゃ、【倒しちゃうぞ大作戦】続けるね!」

「よいしょお!」



\KABOOOOOM!!!!/








ライラ
「これはー、【逃げるが勝ち小作戦】にしますねー。」

\DASH/


アズキ参謀
「えっ?あっ!待ってー!
倒せないと、大作戦が失敗しちゃうからー!」




ライラ
「棒だけになったおかげか、身軽な気がしますねー。」


\Escape!/



アズキ参謀
「く、くそー!逃げられちゃったぁー!?」




女帝セツナ
「アズキ参謀、よくやったわ。さすがねぇ。」


アズキ参謀
「あっ、セツナ様!私の大作戦が~」

女帝セツナ
「あなたがライラさんを足止めしてたおかげで、
ナナさんは…ここから見えないぐらいの場所に
逃げることができたみたいよぉ?
少なくとも、私はどこ行ったかわからないわぁ。」


アズキ参謀
「それもそうですね!
【ナナさん逃がすぞ大作戦】は成功でした!」









ライラ
「これで、ちゃんと逃げられましたねー。」

「えーとー、このあたりでしたかー?」







サナエ
「あっ!ライラちゃん!おかえり~!」


ライラ
「おー、サナエさん、ただいまでございますよー。」








ナナ・ウサミン
「お…お帰りなさいませ、ご主人さま…。あはは。」

サナエ
「いやー!ライラちゃんが見事に陽動してくれたおかげで
逃げ出すウサミンを捕まえられたわ!ほんっとありがとう!」


ライラ
「やったー、ですねー。
【逃げるが勝ち小作戦】が成功しましたねー。」



サナエ
「さ、パッション警察署に戻るわよ!」

ナナ・ウサミン
「ああああ!!あまり強く引っ張らないで!腰が!腰がぁ!」


サナエ
「帰ったらたっぷり尋問よぉー!」

ナナ・ウサミン
「おおお、お手柔らかにお願いしますうう!」





ライラ
「はやく、おいしいアイスが食べたいですねー。」




17アイス本部の戦い
・to be continued...








○簡易


ライラ
「17アイスを、どーん。」

ナナ・ウサミン
「うひぃー!脱兎ー!」

女帝セツナ
「コスメティア軍、GO!」


「やられたー」

ミサト将軍
「やられたー」

カレン・カナコ
「逃げましたー」

アズキ参謀
「倒せなかったー!」

ライラ
「逃げましたですねー」

女帝セツナ
「ナナさんいなくなったからOKよぉ」

サナエ
「ウサミン確保ー!」














Icecream Cinderella Episode






Chapter6





帰還と再出発


~パッション国、パッション警察署~




サナエ
「…で、シズクちゃんは?どこ?」



ナナ・ウサミン
「ええと…ナナは、知りませんよー?キャハッ☆」


サナエ
「ふぅーん、そうなの?ウソついてないのね?」


ナナ・ウサミン
「ううううウサミン星人は、ウソつきませんから!…たぶん。」

サナエ
「へぇー、知らなかったわー?じゃあ、
ナナさんはウサミン星人じゃなかったのね~?」



ナナ・ウサミン
「へっ?…いや、そうですけど…そうじゃないですッ!」


サナエ
「マキノちゃーん」


マキノ
「はい、サナエさん。」



サナエ
「それじゃ、聞いてねナナさん?」

「この子は、凄腕の潜入捜査官なんだけど
【HAT48乳業】でこーんなお写真を撮ってきてくれたのよー?」


ナナ・ウサミン
「ん゛ん゛ん゛!?【HAT48乳業】で!?…って、
ななななナナは、あそこと、かっ、関係ない、ですよー?」

サナエ
「あら?そう…この写真からはそう見えないんだけどー?」



マキノ
「こちらをご覧ください。どうぞ。」


・写真
【HAT48乳業を背景にナナとシズクの2ショット】


ナナ・ウサミン
「おわわわわわわわワワわわ!!!?
ここここコレはですねぇー?ナナがー、えーと!
そう!【HAT48乳業】に乳を買いに行ったんです!
そしたら!そう!女神様リスペクトで!
シズクちゃんのコスプレ上手なひとが!うんッ!!」


サナエ
「けど、【Forever17アイス】はウサミン星の独自技術で
乳を得られるから、乳を買う必要がない…
って、ナナさん、TVでおっしゃってましたよねえ~?」


ナナ・ウサミン
「ぬわぁぁー!?んにぃぃぃ!!!!」


マキノ
「そもそも、この写真を【本物】だと思ってる時点で…」

サナエ
「いやー、まーっくろ確定ねーこれ。」


ナナ・ウサミン
「え゛」




ツバキ
「そのお写真は、合成でーす♪」


サナエ
「うん、よくできてる!ツバキちゃんナイスよ~!」


ナナ・ウサミン
「うえぇぇぇぇ!!?
あああ、あなたたちウソつくなんてヒドぃですよぉ~!!?」



サナエ
「いやーん、私たちウサミン星人じゃなぃからぁ~?
ウソつけちゃうのよねー。さて、お縄を強くして…と。」

\TIGHT/

ナナ・ウサミン
「ハゥッ!!あっ…ちょっと腰がラクかも。」




サナエ
「じゃあ、もう一回聞くわね。」

「シズクちゃんはどこ?」









~パッション国、レッドキャッスル~



ライラ
「たのもー」


リカ
「あっ!ライラさんじゃーん☆」

ライラ
「ライラさんですよー」



ミカ
「ライラちゃんおっつー★どったの?
シズクちゃんは取り戻せた?」


ライラ
「いえー、まだですねー。でも、作戦は成功したのですよー。」

リカ
「イェーイ!やったねー☆」


ライラ
「でも、ミリア姫にもらった
【ガリガリちゃん】が壊れてしまいましてー」



ミカ
「えぇー!?あれ壊れるんだ…?」

ライラ
「ミリア姫にごめんなさいーって、言いにきましたですよー」

リカ
「じゃ、お姫様のところ行こっか☆」










~レッドキャッスル、姫の間~




ミカ
「ふひひ★ミリア姫~」



ミリア姫
「あー!ライラさんおかえりー!どうだったー?」


ライラ
「おひめさま、ごめんなさいですー。
【ガリガリちゃん】こわれちゃったですよー」


ミリア姫
「えー!?すごいね!どうやって壊れたの!?」


ライラ
「アズキさん?のボーが、すごかったのですねー」

ミリア姫
「えー!なにそれ!すごいねー!強ーい!」



ミカ
「もしかして、コスメティア帝国の
【あずきボー】じゃないかな?」

ライラ
「そう、それですねー。」


ミカ
「あー、なら仕方ないかー★
女帝セツナが作った【あずきボー】は
世界で一番硬いアイスだからねー。有名なんだよ。」


ライラ
「うー、おかげで
【ガリガリちゃん】が、ここの持つ棒だけに
なってしまいましたねー。」


ミリア姫
「あっ、棒あるんだ!見せてライラさん!」

ライラ
「はいー」



ミリア姫
「【あたり】が出てるから、もう一本あげるー!」


ライラ
「おやー?【あたり】ですかー?おおー」



リカ
「イェーイ!おめでとーライラさん!」

ミリア姫
「じゃあ、【糖の女神】さま連れてきてー!」

リカ
「と思って、もう来てもらってるよ☆」



ハァト☆
「マジでリカちゃんデキる女だな☆スウィーティー☆」

ライラ
「もう一本。うれしい響きですねー」








ミリア姫
「はい!できたよっ【ガリガリちゃん】どーぞ!」



ライラ
「やりましたですねー」


ミカ
「で、これからどーすんの?」

ライラ
「サナエさんが知ってますですねー」





サナエ
「と、いうことで来たわよ!」

ミリア姫
「あ!サナエさーん!」




サナエ
「やっぱり、【Forever17アイス】と【HAT48乳業】は
裏でつながりがあったわ、コスメティア帝国もよ。」



ハァト☆
「…で、シズクちゃんは結局どこに?」



サナエ
「どうやら、【HAT48乳業】はダミー会社で、本丸は
【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】らしいわよ。
ウサミン星人が言うには多分、そこに居るってさ。」




ミカ
「あー、31アイスかー。たしかにあそこなら、
これぐらいデッカイことできそーだしねー★」

リカ
「リカ、あそこのアイス好きなんだけどなー」


サナエ
「まーこんだけ悪いことしちゃったから、
これから31アイスは無くなるでしょーねー。」


ライラ
「アイスが食べられなくなりますかー?かなしいですねー。」


ハァト☆
「アイスのレシピだけそっくりもらって
他のところに作ってもらえよ☆それでよくね?」


ライラ
「それもそうですねー」



サナエ
「じゃ!これからその【31アイス・オフィスビル】に
突撃するんだけど…まあ、どーせ
コスメティア軍がいらっしゃるでしょーから
私たち警察じゃまた返り討ちになるだけねー。」


ライラ
「ライラさんが、行きますですねー?」


ミカ
「えっ、でもコスメティア軍の
【あずきボー】に負けちゃったから…」


ライラ
「そーですねー、
【ガリガリちゃん】だけではライラさんも
返り討ちになってしまいますですねー。」


サナエ
「あそこ、そんな強いのいるわけー?まいったわねー。」



リカ
「うーん、あたしの【封の力】はあんまり
戦うのが得意じゃないから、手伝えないしー。」



ハァト☆
「おっ?誰かこっち来んぞ☆」


ミリア姫
「え?今日おきゃくさん、もういないはずだけど…」




ハァト☆
「あっ、カエデちゃんじゃないの?」



カエデ
「みなさん、おはようございます。」


ライラ
「おやー?【冷の女神】さまー、どうしてここにー?」


カエデ
「楽しそうだから、来ちゃったの♪」


ミリア姫
「あー!【冷の女神】さま!
わざわざ【クーリッシュランド】から来てくれたのー!?
わーい!ありがとー!」



カエデ
「うふふ、でも本当はね?
この子たちを連れてきたのよ、おいでー。」


カレン
「ライラさん、やっほー」


ライラ
「おおー、カレンさんですねー?」


カレン
「そ、カレンさんですよー?
言ったよね、コスメティア帝国に仕返しするってさ。」

ライラ
「カナコさんはいらっしゃらないのですかー?」


カレン
「あー、パティシエールさんは
スイートポテトアイスの食べ過ぎでお腹壊しちゃったよ。」


ライラ
「おいしくても、大丈夫じゃないのですねー。」


カレン
「で、ついでに【クーリッシュランド】から
腕利きを連れてきたよ。【乳の女神】様の失踪は
こっちでも大問題だからねー?」


カエデ
「さあ、みなさんおいでー。」



ユキミ
「……………」

シューコ
「おやーん?このお城、ほんっと豪華だねー」

チナミン
「こんな別荘ほしいわねー」

クール・タチバナ
「外にイチゴ畑がありました!あとで見たいです!」

リン
「取り戻そうか、私たちの女神様。」



○ユキミ…佐城雪美
https://imgur.com/eW65rzd

クールアイドル最年少10歳の畿内盆地育ち。
某サイキッカーが羨むミラクルテレパシーの使い手
それにより、愛猫【ペロ】と心を通わすことが可能。
猫の力を借りることがメインの某前川とは
レベルの違う猫パワーを有する。
担当Pは常に膝に雪美を乗せながら働いている。

○シューコ…塩見周子
https://imgur.com/JCDwthc

四代目。畿内盆地育ちの18歳家出娘。
何でも「適当」でテキトーにこなすことができる
才能タイプな印象が強い、が、個人的には
「練習の最適解」を見つけ出すのが
上手いためだと思っている。


○チナミン…小室千奈美
https://imgur.com/CqmX7vh

チョイ悪系のイケイケねーちゃん19歳。
ダーツを趣味としてアイドル仲間を
ダーツバー等へ連れ込み嗜んだり、
真面目っ子を適度にからかうのがお上手。


○クール・タチバナ…橘ありす
https://imgur.com/nOW0Vn7

アイドルの中にあっても、
その本人知らずの圧倒的愛嬌で
みんなのアイドルと化す橘さん。
上記シューコとチナミンは危険視しとこうね。


○リン…渋谷凛
https://imgur.com/Dg6NIL9

三代目。東京の花屋の娘。
スカしてピアスつけて制服で街をぶらついてた。
「ふーん、あんたが私のプロデューサー?」
ときたま蒼くなる。


サナエ
「おー!これみんな強いの!?すごいわ!」


シューコ
「いんやー、あたしらはそんな強くないよー?」

ユキミ
「…リンが…………強い…?」

リン
「カレンよりちょっと、っていうぐらいだよ」

チナミン
「ライラちゃんのほうが【アイス力】は断然高いわね。」

クール・タチバナ
「私たちはリンさん以外、皆非力ですが…
【特別な力】を持ってるんです。」





カレン
「はーい、じゃ皆ー自己紹介してねー。リンから!」


リン
「えっ、ちょっカレンそんないきなり…」

カレン
「3、2、1、どぞー」


リン
「…わたしは、リン。
【蒼の力】を扱えるから、戦えるよ。」

カエデ
「【蒼の力】は、確かに強力なんですけど、
その力が強すぎてコントロールするの難しいんですよねー?」

リン
「うっ…まあ、そうなんだよね。」



カレン
「じゃー、ユキミちゃん」



ユキミ
「……………私、…ユキミ、ね…?」

カエデ
「ユキミちゃんは、美しい雪に見立てた大福
【雪美だいふく】を作ることができるの。」

ユキミ
「………だいふく、おいしい…。」
「食べると…ちょっと、……元気に、なるよ。」


ライラ
「おおー、これはすごくおいしそうなアイスですねー」


ユキミ
「……今は、食べない…。効果、ずっと…じゃない。」


ライラ
「んー、がまんですねー。」


カレン
「はいつぎ、そこのお二人。」


シューコ
「シューコでーす、よろしゅーこー。」

チナミン
「チナミンよ、よろちなみーん。」

シューコ
「えー?チナミンなんそれー?おもろいやん」

チナミン
「流れでやってみただけよ、ガラじゃなかったかしら」


カエデ
「二人は、とっても強力な武器
【ナーゲン・ダッツ】を作ることができるのよ。」


チナミン
「世界に1つだけしか存在できない、この矢尻
【ナーゲン・ダッツ】は、刺されば一撃必殺なの。」

シューコ
「使って無くなっちゃえば、また作れるんだけどー
これ1こ作るのでもすんごいしんどいーん。つまーり、
使ってすぐ新しいのを作れないんで、大事にしてねー。」

チナミン
「投げて刺しやすいように、矢尻を針にして
ハンドサイズのロケット槍の先につけてあるわ。」

シューコ
「誤爆したら困るから、安全キャップしてあるよん
外してから使ってねー。じゃあー、ほい。あげる。」



ライラ
「おおー、これはすごいですねー。」


サナエ
「一撃必殺って…どれくらいの強さなの?」


シューコ
「『一撃』で」

チナミン
「『必ず○す』威力ね。」



サナエ
「なんか、とんでもないものが存在するのね…」

カエデ
「だから、世界に同時に2つ以上は存在できないんですよね。」


カレン
「じゃあ、最後は…」


クール・タチバナ
「私は、クール・タチバナです。魔導師です。」


カエデ
「【クーリッシュランド】でも高位の魔導師にのみ与えられる
【クール】の称号を持つ凄腕なんですよ♪」


クール・タチバナ
「私は、色々できますので、
何かお手伝いできることがあれば…」


リン
「【蒼の力】を制御したいんだけど…」

クール・タチバナ
「その力は強すぎて私でもできかねます…」






クール・タチバナ
「それでは、ライラさん。私に何を望みますか?」


ライラ
「そうですねー、アズキさんに勝てないので
もっと強くなりたいのですがー」


ハァト☆
「この【ガリガリちゃん】でも勝てないんじゃ、キツいな☆
【あずきボー】だっけ?どんだけスウィーティなんだよ。」


クール・タチバナ
「これは…?アイスですか?」

ハァト☆
「そ、【冷】と【糖】の力だけで作った
ここレッドキャッスル秘伝のアイスだぞ☆」


クール・タチバナ
「これは、このアイスは…まだ強くなります!」

ハァト☆
「うっそ?マジかよ☆」



ライラ
「おおー、
【ガリガリちゃん】が強くなるのですかー?」


クール・タチバナ
「任せてください…!いきます!」

「タチバナ流、ストロベリーフィール・フォーエバー!!!」



\BOMB/




ライラ
「おおー、なんだかほんのり赤くなりましたー。」

ハァト☆
「マジで強化されてるわコレ…スウィーティーだなオイ☆」


クール・タチバナ
「これで、
【ガリガリちゃん】は…
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】へと
進化することができました。どうぞ。」



ライラ
「イチゴの…パスタ味なんですかー?」


ハァト☆
「なんだか、レッドキャッスルに苦情が来そうなシロモノだな☆」


クール・タチバナ
「その【あずきボー】とやらに、
どこまで敵うかわかりませんが…やれることはやりました。」




ミリア姫
「わーすごい!!魔導師さん!
【ガリガリちゃん】が、強くなっちゃった!」


ミカ
「いやー★魔導師さんも…うん、すごいね!
スゴいねー★ふひひ★ありすちゃーん★ふっひー★★」

リカ
「あっやばい、お姉ちゃんこっち向いて!
めくる!【封の力】!【カリスマシール】!!!」


ミカ
「ふひっ★うっ!」




クール・タチバナ
「…この力は、いったい?」


リカ
「リカはね!【封の力】でシールができるんだ☆」



クール・タチバナ
「それって…!、リンさん!ちょっとこちらへ!」


リン
「なに?どうしたの?」

クール・タチバナ
「このリカさんのシールを使えば、リンさんの
【蒼の力】を制御できるかもしれません。」

リン
「ほんと?やった。」



リカ
「えーなに?なんの話?」


クール・タチバナ
「リカさんに、リンさんの【蒼の力】を
【封の力】でシールしてもらいます。」

リン
「私の【蒼の力】、暴走気味なんだよね…」

リカ
「えー!そーなの?見たい見たい☆」


カレン
「リンの【蒼の力】はすごいよー?」
「私も、【ショコラ・ティアラ】のおかげで
【チョコミント】に強化されたけど、敵わないんだよねー。」

リン
「うん、でも、ここじゃみんな居て危ないかな…」


サナエ
「それならほら、あそこ向こうにちょうどよく
【スーツ着たPっぽい形のマネキン】が
あるみたいだから、マトにどう?」






マキノ
「サナエさん、マネキン確保しました。」




サナエ
「マキノちゃん、ナイスよ。」






カレン
「そういや私も憎たらしいんだよね、あのマネキン。」





リン
「カレンを苦しめた形状してるあのマネキンなら
【蒼の力】ぶつけていいかもね、全力でいくよ!」







リカ
「リンちゃーん!見せて見せてー!」


リン
「ほとばしれ【蒼の力】!!
【アイオライト・ブルーアイス】!!」





\ZWAAAAAAAM!!!!!/



サナエ
「うひゃー!すごー!」

リン
「あのマネキンめがけて…それ!」





\KABOOOOM!!!/


ミカ
「る゛る゛キャンっっ!!!」\Woops!/







リン
「あっ…」

リカ
「あっ…」

カレン
「あっ…」

ミリア姫
「ミカちゃーん!?」


クール・タチバナ
「…このとおり、制御が難しいんですね。」


リン
「ごめんミカ。」


クール・タチバナ
「じゃあ、リカさん。この【蒼の力】にシールを。」


リカ
「おっけー☆やってみるね!」



リン
「それじゃ、【アイオライト・ブルーアイス】!」


\ZWAM!/



リカ
「よーっし☆めくる!
【封の力】!【カリスマシール】!!☆」



\WRAP!/



リン
「あっ、よくなった。うん、すぐわかる。」


リカ
「へへーん☆これがアタシの【カリスマシール】!」



サナエ
「じゃ、今度こそあっちに当ててみて?」


カレン
「徹底的にやろ、よろしくリン。」





『ンムン!』





リン
「新しくなった【蒼の力】…いける!
【アイオライト・ブルーシールアイス】!!!」




\BLAAAAAM!!!!/


リン
「あっ、これ連射いける。」


\BLAM!/

\BLAM!!/

\BLAM!!!!/



カレン
「やっぱ私も攻撃しよっと
【チョコミント・アイス】!!!」


\SPLOOOOOSH!!!!/



ライラ
「ライラさんもー
【ガリガリちゃん】…なんでしたっけー?」


クール・タチバナ
「【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】です。」








シューコ
「ひゃー、けっこう豪華だねこれ?」






\KABOOOOOOOOOM!!!!/



「ウォルト!!」\WHOOOPS!!/







サナエ
「さ!戦力も揃ったし!
【31アイス・オフィスビル】へ、行きましょう!」


ライラ
「はやく、おいしいアイスが食べたいですねー。」





帰還と再出発
・to be continued...







○簡易


サナエ
「吐けー!」

ナナ・ウサミン
「うぼぁー!」


ミリア姫
「あたりが出たからもう一本!」

ライラ
「でも、このままでは敵わないですねー」

カレン
「やっほー、加勢だよー」

ユキミ
「だいふく…」

シューコ・チナミン
「ダーツあげる」

クール・タチバナ
「イチゴパスタ味です!」

リン
「アイオライト・ブルー…」
リカ
「シール!」
リン
「アイス!」


カエデ
「みんなこれで準備OKね、」

ハァト☆
「31アイスへ、行ってこーい☆」





Icecream Cinderella Episode






Chapter7





アズキ参謀



~31アイス・オフィスビル入口~









ライラ
「新しい【ガリガリちゃん】で、どーん。」





\KABOOOOOOOOOOOM!!!!!/





リン
「【アイオライト・ブルーシールアイス】!!!」



\BLAM!!/

\BLAM!!BLAM!!/

\BLAAAAAAAAAM!!!!/




カレン
「【チョコミント・アイス】ー!!」


\SPLOOOOOOSH!!!!/








コスメティア軍兵(モブ)
「ぐばあああああああああああああ!!!」




\KABOOOOOOOOOOOOM!!!!!/


~31アイス・オフィスビル最上階~



女帝セツナ
「あらぁ~、なんだかパワーアップしてるわぁ?
お仲間も増えてますしぃ…」

「それにカレンちゃん、
【ショコラ・ティアラ】の強化はそのままに
洗脳だけ解放してあるのねぇ、いいわねぇ。」



コスメティア軍兵(モブ)
「セツナ様!我々では抵抗すらできません!」

兵士
「このビルの最上階まで
攻め上られるのも、時間の問題かと…!」



女帝セツナ
「今、アズキ参謀が下へ行ってるわ。
【あずきボー】で全て蹴散らしてくれるわよぉ?」








~31アイス・オフィスビル20階~





カレン
「このビル高いねー?はぁー、
もうけっこう登ったと思うけど、最上階まで
どれくらいかなー?しんどくなってきたよ…」


リン
「入口の案内で見たけど、31階建て。だってさ。」

カレン
「はぁー?そこも数字合わせてるのね、
なーんかこだわり過ぎてて趣味悪いなぁー」


ライラ
「今は何階なんでしょーかー?」

リン
「んー、20階。だね、半分は過ぎてるみたい。」

カレン
「あーもう疲れたー!
ザコは撤退して静かだし、ちょっとここで休まない?」


リン
「そんな余裕あるかな…わからないけど、どうする?」


ライラ
「ライラさん、これ食べたいですねー」

カレン
「あっ、【雪美だいふく】じゃん!
じゃ、これ食べて休憩!ってことで。」

ライラ
「とてもおいしそうで楽しみでしたよー」

リン
「これ、元気になるんだっけ。じゃあ丁度いっか。」


ライラ
「いただきますですよー」


カレン
「あーん、んん。」

ライラ
「…………………!!」

リン
「んむっ、…」



カレン・ライラ・リン
「……………………………………………」





リン
「…どう?」

カレン
「…うん、これは、うん。」

ライラ
「うーーん、おおーーー」




カレン・ライラ・リン
「すっっっごくおいしい……」


ライラ
「ライラさんの思っていた通り…いえ、
それよりすごーく…おいしいですねー」


リン
「中のアイスもいいけど、外の皮がたまらないね。」

カレン
「1人2つ、でよかった…これ1つだけじゃ堪能しきれないよ」

ライラ
「帰ったらユキミさんに、また頼みたいですねー」


カレン
「でも、これ普通のアイスだね?何か変化あった?」

リン
「私は、特になにも…」

ライラ
「ライラさんは、幸せですよー」


カレン
「もしかして、ただおいしいだけのアイスかな。」

ライラ
「ただごとじゃないおいしさのアイスですねー」

リン
「ふふっ…でもさ、『元気が出る』ってわかる気がするよ。」

ライラ
「はいー、おいしいアイスでライラさん元気出ましたー。」


カレン
「ま、ちょっと休憩できたし、確かに元気出たねー。」







\KABOOOOOOM!!!/




アズキ参謀
「いえーい!私の出番だよー!」


カレン
「あっ!アズキ参謀!やばー、
でもそりゃ居るよねー。やっぱりねー」


リン
「あのひと?一番強いって言ってたの。」

ライラ
「そーですねー、アズキさんですねー」






アズキ参謀
「また会ったねライラさん!今度こそ、この
【あずきボー】で倒しちゃうから、覚悟してね!」


ライラ
「こっちも【ガリガリちゃん】がパワーアップしましたよー
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ですよー」



アズキ参謀
「…えっ?ごめんもう一回お願いしていい?」








ライラ
「こっちも【ガリガリちゃん】がパワーアップしましたよー
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ですよー」




アズキ参謀
「ほんとごめんなさい、何味だかもう一回聞いていい?」


ライラ
「イチゴパスタ味ですよー」


アズキ参謀
「うん、私の耳はおかしくない。ありがとう。」

「いちごは、わかるけど。…パスタって?」


ライラ
「イチゴパスタですねー」


アズキ参謀
「えっ?アイスだよね?パスタ?なんで!?」








カレン
「アイスにパスタってすごいよねー、
そういうもの味にするんだったら…
せめてコーンポタージュとか、
クリームシチューとかじゃない?」

リン
「アイスもそうだけどさ、そもそもイチゴにパスタって…」

チナミン
「mountain cafe」



カレン・リン
「んん?」





リン
「…今誰かいなかった?」

カレン
「なんか、【山】と【喫茶】っていう言葉が…」







アズキ参謀
「…なんか今、他のひと居なかった?」

ライラ
「んー?そうなんですかー?
おおそうでしたー、アズキさん、これどうぞですよー」


アズキ参謀
「あ、これはこれはご丁寧にどうも…って、これは?」

ライラ
「とてもおいしいアイスですよー
【雪美だいふく】ですねー」



アズキ参謀
「ほんとだ、おいしそう!いただきまーす!」

ライラ
「どうぞー」



アズキ参謀
「んんー!?おいひい!なにこれー!?」

ライラ
「【雪美だいふく】でございますねー」


アズキ参謀
「これはすごいよ!
【やわらかしっとりな皮でふっくらアイスを包んじゃう大作戦】
見事に成功しているよ!!」


ライラ
「おー、気に入ってくれたみたいですねー
ユキミさんも喜ぶと思いますですよー」






カレン
「ねえ、今のうちに攻撃しない?」

リン
「いくら最強の敵とはいっても食事中はちょっと…」


カレン
「いーカオしちゃってるしねー、確かに。」

リン
「それより、敵の後ろから…ぞろぞろ出てきたよ?」

カレン
「えー?…うわっ、あいつらみんな
【ショコラ・ティアラ】ついてんじゃん…」

リン
「カレンのそれと、同じやつ?」

カレン
「んー、多分…あっちとはちがうかなー?
私のやつは、ティアラの開発者の
パティシエール・カナコが手をかけた特別製で、
多分あっちはカナコちゃん製じゃないやつだね。」



リン
「何か、違いがあるのかな」


カレン
「ま、詳しくないから当てずっぽだけど…
あっちのやつは私のより劣化版だろーね。
兵士にくっつけてあるから洗脳の飾りはないし
多分、強化の具合もそれほどじゃなさそう。」

リン
「じゃ、私たちでも手こずらないね。」


カレン
「あーでも油断しないほうがいいかもねー、
ちょっとした強化でもなかなか厄介だと思うよ?
あの数だとキツそー。やられはしないけどさー。」


リン
「そうなると…一気に来られたらまずいね、
3人で分散したほうがいいかな。」









アズキ参謀
「さあ!コスメティア軍最強の私に加えて
【ショコラ・ティアラ】で強化した兵士たち!」



コスメティア軍兵
\Wooooooooo!!!!/




アズキ参謀
「最高戦力の結集にかなうかな?行くぞー!」




ライラ
「来ますねー、ライラさんがんばりますよー」




アズキ参謀
「【あずきボー】で、どーん!」


ライラ
「【ガリガリちゃん】で、どーん」


\THUUUUUD!!/





アズキ参謀
「んー、確かに!前のアイスより強くなってるね。」


ライラ
「イチゴパスタのパワーですねー」



アズキ参謀
「でも、敵は私だけじゃないんだよ?行け兵士たち!」





リン
「【アイオライト・ブルーシールアイス】!!」


兵士(モブ)
「うわああああああああ!!!」




カレン
「ライラさーん、こいつらは私たちに任せて!」

リン
「そっちに集中して、こっちは大丈夫だから。」



ライラ
「おー、ありがとうございますですねー」


アズキ参謀
「おーや?まさかあの程度で強化兵がやられるとでも?」



兵士
\REVIVAL!/




リン
「…もう復帰してる、今までのザコより打たれ強いね。」

カレン
「なーに、ちょっと時間かかっちゃうだけよ。」
「【チョコミント・アイス】!!」










アズキ参謀
「さ、前はしとめられなかったけど…今度こそ!」
「【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】だ!!」


ライラ
「むー、ライラさんもいきますよー」


アズキ参謀
「世界最硬!打ち砕け!【あずきボー】!!えいやっ!」


ライラ
「【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ー、よいしょー」




\THUD!/

\THUD!!/
\THUD!!!/


\THUD!!THUD!!THUD!!/





アズキ参謀
「うぐ…丈夫になってる…!」


ライラ
「うーん、アズキさんにはまだ勝てないですかー」


アズキ参謀
「くそー、【あずきボー】に匹敵する強さのアイスが
ほかにあったなんて…どうしよっかなー?」

ライラ
「ライラさんもー、どうしましょー」


アズキ
「兵士に手伝ってもらう…のもムリか、
あの2人の足止めで精一杯みたいだね。」


ライラ
「おおー、2人ともかっこいいですねー」



アズキ参謀
「こーなったら、持久戦だね。
アイスも私たちも、どっちが先にバテるか勝負だ!」

ライラ
「おー」




\THUD!!!!/



ライラ
「うんしょー」

アズキ
「ちょいやー!」



\THUD!THUD!!THUD!!!/


…数分後…







カレン
「【チョコミント】!」

リン
「【ブルーシール】!」




カレン
「あーん、もう疲れたー!」

リン
「ほらカレン、もうちょっとだから、がんばろ。」


カレン
「たしかに減ってはいるんだけどねー、めんどー」

リン
「私ちょっと楽しい。力をコントロールできるって、いいね。」

カレン
「ふーん、ねえそれどうやってんの?」


リン
「えっ、これ?」


\BLAM!!/\whoops/



カレン
「そうそう、弾出てるじゃん。」

リン
「なんか…こう、絞るイメージでやるといいよ。」

カレン
「絞る、うーん?こうかな。それっ」


\BLAM!!!/\whoops/



カレン
「あっ!いけた。」

リン
「それだと、ちょっと楽しくない?」

カレン
「あー、そうかも。これで残りやってみるかな。」




カレン・リン
「せぇの!」




\BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!!!/















\THUD!!/

\THUD!!THUD!!/

\THUUUUUUD!!!!!/





アズキ参謀
「もう、けっこう疲れたかも…」

ライラ
「ライラさんもー」


アズキ参謀
「しかし、さすがセツナ様の
【あずきボー】!傷一つない究極の、硬さ!」


ライラ
「ライラさんの、新しい
【ガリガリちゃん】は、くたびれてきてますねー」



アズキ参謀
「このままなら私の勝ちだ!続けるぞー!」

ライラ
「こまりましたねー」



\THUD!!/



ライラ
「うーん…どうしますかねー?
このままだと…あっ、そういえばー。」

【ナーゲン・ダッツ】

ライラ
「これをまだ使っていませんでしたねー」


アズキ参謀
「ん?なにそれ、ダーツ?」


ライラ
「あたれば、かならず○○すーでしたかねー?」


アズキ参謀
「えっなにそれこわい」


ライラ
「えい」

アズキ参謀
「ひゃあ!?」



\clank/




アズキ参謀
「…ん?何ともない、このダーツは
【あずきボー】に当たったけど。不発?」


ライラ
「おやー、そういえば
『安全キャップを外してから使ってね』でしたねー。」


アズキ参謀
「そのダーツ、思ったより怖くないね!」



ライラ
「ひろって、はずして、もう一度ですねー。」


アズキ参謀
「でも私に刺さるのは怖いから、
【あずきボー】で防いじゃうよー!」



ライラ
「よーしこれでそのアイスを壊せますねー、」

アズキ参謀
「…えっ?うそ?なにその自信」

ライラ
「えい」




\clank/






アズキ参謀
「………………」

ライラ
「……………………?」

アズキ参謀
「…また、何ともない?」


ライラ
「おやー?ちゃんと針を出して当てたのですがー」


アズキ参謀
「はっはっはー!もうこれで打つ手ないかな?
【あずきボー】に依然、傷一つなし!くらえー!」


\THUD!!!/


ライラ
「こまりましたー、ピンチでございますねー。」





アズキ参謀
「やったー!今度こそ
【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】成功だ!」


ライラ
「おおー。なら、ライラさんこんどは
【逃げないが勝ち中作戦】で、がんばりますねー」



\THUD!!!/



アズキ参謀
「ライラさん、もう勝ち目ないでしょ?降参しよ!ねっ!」



\THUD!THUD!!/


\THUD!THUD!!/


ライラ
「【ガリガリちゃん】が、そろそろ限界…かもですねー」



\THUD!!THUD!!THUD!!!/




ライラ
「うー、もうだめですかねー」


アズキ参謀
「よーっし!とどめだ!
【あずきボー】!!どぉーん!!」





カレン・リン
「【ブルーシール・チョコミント】!!!!」



\BLAAAAAAAM!!!!!!/




アズキ参謀
「うピャー!!!?」\whoops!/


カレン・リン
「ダメ押しぃー!」



\BLAM!BLAM!BLAM!/
\BLAM!!BLAM!!BLAM!!/
\BLAM!!!BLAM!!!BLAM!!!/



アズキ参謀
「あばばばばばばばばばばば!!!!」
「【あずきボー】は丈夫だけど、私はそうじゃないから!」

「防がなき…んぶっ!?」
「ああ!?手放しちゃった!!うあっ!ちょ!やめて!!」




ライラ
「どーん」



\KABOOOOOOOM!!!!!/




アズキ参謀
「うああーん!また作戦失敗ー!」


ライラ
「【逃げないが勝ち中作戦】成功しましたー」


リン
「ふう。間に合ってよかった。」

カレン
「ザコ掃除終わったよー」







アズキ参謀
「うううううう、
【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】じゃなくて
【3人まとめて倒しちゃうぞ大作戦】に
するべきだったぁ~!ばたんきゅー」







ライラ
「リンさん、カレンさん、ありがとうございますですよー」


カレン
「んーん、後半けっこう楽しかったし」

リン
「にしてもすごいね、このアイス。
【あずきボー】だっけ?ほんと硬い…」



ライラ
「ダーツもききませんでしたー、当たったのにー」


リン
「うーん、『当たった』けど
『刺さらなかった』んじゃないかな…」

カレン
「【ナーゲン・ダッツ】は
『刺されば一撃必殺』って言ってたしねー」

リン
「この硬さのアイスには、刺さらないね。」

カレン
「結局ダーツいらなかったんじゃ…」





ライラ
「シズクさんは、最上階ですかねー?」

リン
「よし、上行こっか。」

カレン
「えーちょっと休憩しよーよー」



ライラ
「おいしいアイスまで、あと少しですねー」




アズキ参謀
・to be continued...








○簡易


ライラ
「31アイスを、どーん」

女帝セツナ
「アズキさぁーん」

アズキ
「よいしょー!」

カレン・リン
「よいしょー!」

ライラ
「やったー、勝ちましたー」

チナミン
「mountain cafe」



Icecream Cinderella Episode





Chapter8






ミサト将軍


~31アイス・オフィスビル最上階~








シノ
「まいったわ…」


レイコ
「10兆まで、あともう少しだったのに…」



女帝セツナ
「コスメティア軍最強のアズキ参謀まで
やられたとなると…これは潮時かしらぁ~」


ミサト将軍
「セツナ様…」


女帝セツナ
「悪魔との契約料半額チケットに対して
これ以上はやる価値ないわねぇ、去りましょうかぁ」




レイコ
「あら?ちょっと待ってよ。将軍なんだから、
一番強いのはあなたじゃなかったの?」

シノ
「それに、女帝…あなたは?」



ミサト将軍
「いえ…残念ながら私は…」

女帝セツナ
「私も、武器を作れるけど戦えないのよぉ。」


レイコ
「私、てっきり最終兵器はあなたたちかと。」

シノ
「じゃあもう為す術がないのね…」



女帝セツナ
「そういうことよぉ、私達は国に帰るわね。」


ミサト将軍
「いえ、セツナ様…私は残ります。」


女帝セツナ
「あらぁ、どうしたのミサトさん?」




ミサト将軍
「私は…前回、ライラさんにあっけなくやられました。
それだけ実力差があったのは事実ですが…
だからといってここで引き下がるのは
私の、将軍としての矜持が許しません。」


女帝セツナ
「…………」

ミサト将軍
「セツナ様は先にお帰りください、私は…
せめて戦ってから帰ります。たとえ負けようが…」


女帝セツナ
「ふふっ、いい顔してるわぁ。お化粧が映えてるわよ?
では、ミサト将軍。そうねぇ…じゃ、ここに残って
アズキ参謀を連れ帰ってきて。よろしく頼むわねぇ。」


ミサト将軍
「はい、女帝の仰せのままに。ありがとうございます…」


女帝セツナ
「ふふ、感謝されたって【コレ】しか出ないわよ?」


ミサト将軍
「…!!セツナ様!こ、これは!あの…!」


女帝セツナ
「それなら、ライラさんに一矢報いることが…
どうかしらねぇ?強力だけど、自我が保つかどうか…」





レイコ
「やっぱりあるんじゃない、最終兵器。
もしかしたら、何とか追い返せるのかしら?」

シノ
「ちょっと期待しちゃう…」



女帝セツナ
「あらぁ、そういえば忘れるとこだったわぁ。
傭兵としての報酬を貰っておかないとね。」


レイコ
「半額チケット?それならあげるわ。」

シノ
「ふふ…でも、あなたたちは悪魔の召還方法わかる…?」



女帝セツナ
「そのチケットはいらないわよぉ、
あなたたちの計画が成功したときの報酬じゃない?
これは計画失敗でしょうからぁ、別の物をもらうわぁ。」


シノ
「まだ、万が一の成功もあるから。お金はいやよ…」

レイコ
「悪魔の召還方法も、教えられないわね。」


女帝セツナ
「ミサトさん?アレはあった?」


ミサト将軍
「はい、こちらに。」




レイコ
「あ。」

シノ
「31アイスの門外不出レシピ…」

レイコ
「やられたわね…」

シノ
「まあ、世界の改編が出来たらいらないものだし…」

レイコ
「そうね、失敗したとしても私達はお縄…いえ、たしか
【メダルみたいな何か】になってしまうもの。あげるわ。」



女帝セツナ
「それじゃ、ミサトさん。あなたもアズキさんも
できれば無事に帰ってらっしゃいねぇ。
【コスメティ・アイスパーラー】手伝ってもらうわよぉ?」

ミサト将軍
「はい、女帝の仰せのままに。」


女帝セツナ
「さよぉなら~!」

「ん~、どのアイスから作りましょうかぁ、
やっぱりまずはこの大納言…」









シノ
「去ったわね…」





レイコ
「将軍さん?さっきもらっていたソレ、なあに?」

シノ
「【乳の女神】にくっつけた、あの冠に似てるけど…」



ミサト将軍
「これは、我が軍の研究者、パティシエール・カナコの
【ショコラ・ティアラ】に…
セツナ様が特別な強化を施したものです。」


シノ
「ふぅん…」



ミサト将軍
「そこで…お二人に頼むことがあります。」


レイコ
「あら、どうしたの」



ミサト将軍
「【ショコラ・ティアラ】の持つ、強化と洗脳の能力は
それぞれの強さにそれぞれが比例します。つまり
強化の具合が高いほど、自我が抑圧されるのです…」


レイコ
「あらそう?じゃあ、それはもしかしたら
すんごい強くなるけど、自分で自分を動かせなくなるの?」


ミサト将軍
「はい。なので、コントロールする人間が必要です。」


シノ
「そういうこと…ならいいわよ、
私達も、もう捨て身のヤケクソなの…」

レイコ
「貴女を、操ればいいのね?」



ミサト将軍
「お願いします。このブローチを…」


レイコ
「これを私にくっつけていれば、貴女を動かせるのね。」


ミサト将軍
「はい、ですが…多分ライラさんには敵いません。」


シノ
「…?ずいぶん弱気に出たわね…」



ミサト将軍
「自我抑圧の洗脳状態で強化された、あの
【ミント使い・カレン】ですら…ライラさんより弱い。
何の特殊能力も持たない私が、
たとえそれより強化されたとしても…」



レイコ
「それは確かに、心もとないわね。」


ミサト将軍
「なので、お二人の望む結果は難しいと思います。」


レイコ
「いいのよ、さっき言った通り私達だってヤケクソなの。」



シノ
「ねえ将軍さん…?その冠もっと強くならないかしら…」


ミサト将軍
「それは、いったいどういう…?」



シノ
「これ、使ってみたらどう…?」


レイコ
「あらそれ、悪魔がオマケでくれたドリンクじゃない。」


シノ
「もう1つあったほう、
この前飲んでみたらすごかったじゃない…」

レイコ
「そうね。激し~い元気?が沸いてくるシロモノだったわね。」

シノ
「ああ…あの夜は熱くなってしまったわ…」

レイコ
「気持ちも、おっ?きく…なったわね~?」












シノ
「このドリンク…ティアラに混ぜてみたらどう…?」

レイコ
「悪魔のエナジードリンクなら、もっと強くなりそうね。」



ミサト将軍
「ええー。でも私ぃ、そんな技術ないわぁ~」



シノ
「ま、そのへんならまかせて…
これでも31アイスを作り上げたんだから、
こういったものの加工技術はあるわ…」


レイコ
「将軍さんも、ヤケクソでしょ?
やれるだけやってみようじゃない。」



ミサト将軍
「それでライラちゃんを倒せるかもしれないなら…
鬼にも、悪魔にも、なってみせるわぁ。」










~31アイス・オフィスビル29階~






リン
「カレン、そろそろ疲れたって、言わないの?」


カレン
「……言っていいの?」

ライラ
「どうぞですよー」



カレン
「あーん、もう疲れたー!最上階まであといくつー?」

ライラ
「今はー、29階ですねー」


リン
「最上階の31まで、もう少しだね。」


ライラ
「ライラさんのおいしいアイスが、待っていますですよー」


カレン
「はー、帰ったらどーしよっかな。
【クーリッシュランド】より【パッション国】のほうが
面白そうだから、移住しちゃおうかなー?」


リン
「スイートポテトアイスって
【クーリッシュランド】限定じゃなかったっけ?いいの?」

カレン
「そこなんだよねー、捨てがたいんだけど
おかげでイヤな思いもしちゃったし。
【パッション国】にも気になるのがあるし…」


ライラ
「気になる…どんなアイスですかー?」


カレン
「食べるとネイルがキレーになる
【-爪-(そう)】っていうアイスなんだー、
あたしらと同じとこ出身のひとがやってる
【KISHI-Bay】っていうお店なんだって。」


リン
「へえ…そんなのあるんだ。」


カレン
「あとは…元コスメティアの人が作ったらしいんだけど、
【CHARM(チャルム)】っていう棒つきの楕円アイス。
お守りの意味合いがあるらしいけど、
実際は食べると不幸に見舞われるんだってさー?
お店の名前は…【ふぁいやふらい】だったかな?」

リン
「なんで、そんな不幸を被るものを気にしてるの?」


カレン
「なんでも、不幸を被ってでも
食べたくなってしまうぐらい美味しいとか…
リピーター続出なんだって。
人に食べさせると不幸にできるから、とかいう
はた迷惑なウワサもあったけどねー。」



ライラ
「ライラさん、それなら食べたことありますですよー」

カレン
「えっほんと?どうだった?」


ライラ
「とてもおいしかったですねー」


リン
「なにか悪いことは起こったりした?」


ライラ
「そのときの不幸はわかりませんでしたねー、
でも、今、悪いことが起こってますのでー。それならー?」



カレン
「あーたしかに、悪いことになってるよねー。」


リン
「でも、もう少しでそれもおしまい。でしょ?」


ライラ
「30階に着きましたですねー。」


~31アイス・オフィスビル30階~






カレン
「そういえば、コスメティア軍を見なくなったねー」


リン
「さっき、一番強いっていう子を私達が
倒したから、撤退したんじゃないかな?」




ライラ
「あそこ、どなたかいらっしゃいますねー?」





シノ
「みなさんようこそ、
【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】へ…」


レイコ
「歓迎してあげたいところだけど、
今日はあいにくパーティの気分じゃないの。」




リン
「あ!あの2人…私でも知ってるよ、」

カレン
「ここの創始者、シノとレイコ…」

ライラ
「シズクさんはここでしょーかー?」


シノ
「…上の31階に居るわ、眠ってる状態よ…」


レイコ
「ここに来たからには、さすがに事情はご存じね。」




ライラ
「シズクさんをお返しくださいですよー、
ライラさんは、おいしいアイスを所望しますよー。」





レイコ
「…ふうん、アイス。ねえ…?」



リン
「そもそも、世界一の大企業の創始者…
何にも困らない力を築いたはずの貴女たちが、
どうしてこんなことを…?」


カレン
「そーそー、もうお金いらないんじゃないの?十分でしょ?」





シノ
「どうして、ね。…じゃあ、答えてあげる。
そのかわり、ひとつ…聞いていいかしら…?」

レイコ
「あなたたち、この世界に不満はない?」



ライラ
「ないですねーアイスがあって幸せですよー」

カレン
「あんまり不満ないよねー」

リン
「私も…」




レイコ
「…即答ね」

シノ
「まあ、だからここまで来たのでしょうけど…」



レイコ
「この、【アイス界】よりもっと
いい世界にする、って言ったらどうかしら?」

シノ
「毎日おいしいワインが飲めて…」

レイコ
「盛んな社交場が、毎夜賑わいを見せるのよ。」

シノ
「とても素敵な世界になる…いえ、できるのよ…」





カレン
「いやあたしらお酒飲めないし」

リン
「あんまり夜更かしは…」

ライラ
「アイスのほうがステキですねー」






シノ
「交渉決裂…ね、」

レイコ
「ダメもとで懐柔してみたけど、ダメなものはダメね。」




カレン
「さ、もうコスメティア軍は居ないんでしょ?」


ライラ
「いちばん強いアズキさんも倒しましたですよー」


リン
「シノさん、レイコさん、投降しましょう。」






レイコ
「パンドラの箱にはね…
絶望だけじゃなくて、一抹の希望が入ってるの。」

シノ
「その希望こそが、悪魔のいやらしいところ…」



リン
「急に何の話…?」





レイコ
「…シノ、あのドリンク入れてどうなった?」

シノ
「いやらしい悪魔の残した希望よ?未知数ね…」


レイコ
「それじゃ、将軍さん。」

シノ
「あなたが、パンドラの希望なの。」



ミサト将軍
「…………………」






カレン
「あっ、ミサト将軍!」


リン
「将軍ってことは、もしかして…強い?」

ライラ
「前にライラさんが、ふつうの
【ガリガリちゃん】で倒しましたですよー」

カレン
「うん、今の私より弱いよ。」


リン
「…でも、あれ。ティアラじゃないの?」



カレン
「うわーほんとだ、
【ショコラ・ティアラ】持ってんじゃん。
しかも一般兵のと明らかに違うやつだよアレ…」


リン
「さっきの参謀より強いのかな…」


カレン
「んー、多分…私より強化されたとしても
ライラさんのほうが強いだろーねー。」







ミサト将軍
「……ライラさん、私は貴女に敗れた。
だから私は、今から悪魔に魂を差し出すの。
どうなるかはわからないけどぉ、せめて一矢報いるわ!
【悪魔のティアラ】!!私に力を!!」


「うっ…!」

「うぐうっ!うぐぐぐ…!!」













Chapter9






絶望の中の希望



…………





ミサト将軍
\GOOOO-AAAAAA!!!!!!/



シノ
「未知数の【悪魔のティアラ】の力…」

レイコ
「あら…将軍さんが、おっ?きくなってるわ。」






ミサト将軍(?)
『わたしは…チョコマナカジャンボ…!!』

『悪魔のティアラのパワーで…お前たちを…倒す!』




レイコ
「さ、将軍さんを操作しなきゃね。」

シノ
「もうミサト将軍ではなくなってるのね…」


レイコ
「そうね…チョコマナカジャンボ…
ライラさんじゃなく、お連れさんを先に倒しましょう。」



ライラ
「おー、とっても強そうですねー」




チョコマナカジャンボ
『WooooAA!!!』




\KABOOOOOOOOOM!!!!/





リン
「…!?狙いは、わたしたちから!?」

カレン
「まずい!なによこのパワー!?こんなの受けたら…!」




ライラ
「でしたら、ライラさんは攻撃しますですよー」


チョコマナカジャンボ
『GoooAA!!!』



\KABOOOOOOM!!!!/



リン
「こんなの、いつまで避けられるか…!」

カレン
「こっちも反撃しなきゃ!」



ライラ
「近づいたので、
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】で、どーん」



\WHAM!!/


ライラ
「うー、あんまり効いてないですねー?」




チョコマナカジャンボ
『その程度では効かない…まずはその2人だ!WooA!』



\KABOOOOM!!!/



リン
「…!いくよカレン!」

リン
「よしきた!」


カレン・リン
「【ブルーシール・チョコミント】!!」



\BLAAAAAAAAAM!!!/



カレン・リン
「連打連打連打ー!」


\BUDDA BUDDA BUDDA BUDDA!!!/



チョコマナカジャンボ
『そちらのほうが、かゆいぞ!WoooAAA!!』



\KABOOOOOOOM!!/

チョコマナカジャンボ
『Goo-ooAAAA!!!!』



\KABOOOOOOOOOM!!!!!/




カレン・リン
「ひぃぃー!!」


ライラ
「【ガリガリちゃん】どーんですよー、どーん」

\WHAM!WHAM!!/



チョコマナカジャンボ
『大した攻撃じゃない…のけ!』


\THUD!/


ライラ
「うー」










リン
「なんなのもう…攻撃がいっさい通らない…!」

ライラ
「これはー、こまりましたー」


カレン
「リン、ライラさん聞いて!チョコマナカジャンボは
【ショコラ・ティアラ】で強化されたはずだから…
これだけ強ければ、抑圧された自我を
操ってる誰かが居るはずなの!そいつを!」


ライラ
「でしたらー、あそこの2人ですねー。」


リン
「確かに。ライラさんじゃなくて私達を先に狙ったあたり、
あの敵の様子にしては冷静すぎるよね…」



カレン
「ホントの敵は…31の2人、あっち狙うよ!」





チョコマナカジャンボ
『どこを向いている、背中が的だぞ!WooA!』



\WHAM!!/



ライラ
「させませんねー」




チョコマナカジャンボ
『しつこい…なら止めてみろ!』



\THUD!!/

\WHAM!!!/







レイコ
「あら、お連れの2人がこっち来ちゃうわ。」

シノ
「そのブローチを狙いにきた…?」

レイコ
「どうやら仕組みを知ってる子がいたのね。」

シノ
「ブローチを私達でシャッフルして攪乱…」

レイコ
「する暇はなさそうね。」




カレン
「ティアラで操っているのはどっち!?」

リン
「いや、どっちでもいいから…停止命令出して!」




レイコ
「さーて、どっちが持ってるのかしら?」

シノ
「当ててみましょうよ…」



カレン
「あーもう!いいわ、2人とも倒して
私がブローチ使って停止させるから!」


リン
「まずい…!もうライラさんが…!!」



チョコマナカジャンボ
『その得物…そろそろ限界だろう!砕いてやるぞ!』



\THUD!THUD!!/


ライラ
「アズキさんと戦ったときから
【ガリガリちゃん】はくたびれてましたねー、よいしょー」



\THUD!!THUUUD!!/


ライラ
「あー、これはもうダメでございますねー」



チョコマナカジャンボ
『WooooAA!!』



\WHAM!/

\CLAAAAASH!!!/




ライラ
「…!【ガリガリちゃん】がー」










カレン
「やばい!もうあんたたち倒す!」

リン
「【ブルーシール…!!」


レイコ
「ほらこれ、ブローチよ。」

シノ
「私も、ちょっとつけてみたかったわ…」




\pick!/


リン
「カレン!はやく!」


カレン
「チョコマナカジャンボ!『止まれ』!!!」







チョコマナカジャンボ
『…………次は、お前たちだな…』






カレン
「なっ…なんで…?」



シノ
「さっきから自発的にしゃべってたじゃない…」

レイコ
「悪魔の力で自我を維持したまま強くなったのね。」

シノ
「これはもしかすると…」

レイコ
「【パーティリキュール界】が待ってるわ。」


リン
「そんな…わたしたちじゃ敵わない…!」

カレン
「あれを倒すしかないなんて…!?」







チョコマナカジャンボ
『覚悟しろ…逃げても無駄だぞ…』



カレン
「…っっ!」

リン
「呆けてる場合じゃないよ!抵抗しなきゃ!
【アイオライト・ブルーシールアイス】っっ!!」


カレン
「【チョコミント・アイス】ー!!!」




\BUDDA BUDDA BUDDA BUDDA!!!!/




チョコマナカジャンボ
『一撃で沈めてやる!Gooo-ooAAAA!!』




\KABOOOOOOOOM!!!!!/






カレン・リン
「いやぁー!」\whoops!/











シノ
「…倒せたわね、これで…」

レイコ
「引き続き、お金を集めましょう。あともう少しよ。」


シノ
「そうしたらアイスとはおさらば…」

レイコ
「ワインとテキーラが待っている…」


シノ
「チョコマナカジャンボ…ありがとうね…」

レイコ
「パンドラの希望は見事に輝いたわ。」


チョコマナカジャンボ
『私の悲願も達成された、あとは…
アズキ参謀を連れて、セツナ様のもとへ戻ろう。』











ライラ
「カレンさん、リンさん…」

「この手に【ガリガリちゃん】も、ありません…
また壊してしまいましたー、ミリア姫、
【糖の女神】さまも、タチバナさんも…ごめんなさいですねー。」

「ライラさんも、ここまでなんでしょうかー?」

「ライラさんは、おいしいアイスが大好きで…
アイスのあるこの世界が大好きで…」


「アイスが好きなだけでは、ダメなんでしょうかー」















ライラ
「………?」

「おやー?…声が、これはー?」











ライラ
「アイスの呼ぶ声が、聞こえますー
ライラさんの大好きな…アイスが呼んでいますねー」

「…あっちですねー」












レイコ
「ライラさんも、敗走したわね。」

シノ
「追い返すのに成功…」



チョコマナカジャンボ
『この2人も、つまみ出しておこう。』



\Pick!/

カレン・リン
「ぷりむすっ!」




チョコマナカジャンボ
『外に放ってくる、アズキ参謀も回収して戻る。』



~31アイス・オフィスビル20階~




ライラ
「ライラさんを呼んでいたのは…このアイスですねー」










チョコマナカジャンボ
『下に降りてみれば…ライラさん、まだ建物に居たのか…!
このまま帰るなら見逃してやるが…』





ライラ
「ライラさんは、アイスが大好きです…
この大好きな気持ちが負けるまではー、がんばりますよー」



チョコマナカジャンボ
『その手にあるのは…【あずきボー】…!!』




ライラ
「このアイスは、新しい
【ガリガリちゃん】より強かったですねー」



チョコマナカジャンボ
『…抵抗するなら、容赦はせんぞ!
【あずきボー】の硬さは危険かもしれん…!』




ライラ
「さー【今度こそ倒しちゃうぞ大作戦】ですよー」




チョコマナカジャンボ
『全力でいくぞ…!!GooooAAAA!!!!』


ライラ
「【あずきボー】で、どーん」






\CLUUUNK!!!/



ライラ
「おおー、すごい硬いですねー」


チョコマナカジャンボ
『…わずかに装甲が割れはするが…問題ない!』



ライラ
「ねばりますよー、まだまだ、どーん」




\CLUNK!CLUNK!!/


チョコマナカジャンボ
『ふん…いつまでそれが続くか、やってみろ!』



\CLUNK!!/

\CLUNK!CLUNK!!CLUNK!!!/


ライラ
「うーん、もうすこしですかねー?」


チョコマナカジャンボ
『少しも痛くはない!そのまま続けようが…無駄だ!』






\CLUNK!CLUNK!!/



\CLUUUUNK!!!!/




ライラ
「よーし、どうでしょうかー」



チョコマナカジャンボ
『装甲の亀裂が少し大きくなっただけだ…それで終いか!』




ライラ
「そうでございますですねー」


チョコマナカジャンボ
『ならば…これで倒れろ!WOOOOOAAA!!!』



ライラ
「よいしょー」


\stick/



チョコマナカジャンボ
『…?、亀裂に…何かが刺さって…』





ライラ
「ライラさんを呼んでいたのは…このアイスでしたねー」

「『おなかすいたーん』ですねー、それでは。
【ナーゲン・ダッツ】を…」


「【あずきボー】で、どーん」




\clank/








チョコマナカジャンボ
『これは…いったい!?うっ!』







\KAA-BOOOOOOOOOOOOOOOOOOM/






チョコマナカジャンボ
『チョコマナカジャンボが、負ける…!そんな……っっ!?』

『うぅあっ…!!あぁぁぁぁぁ…』









ライラ
「…勝ちましたですねー」

「おー、あそこにー。」






ライラ
「カレンさん、リンさんー、終わりましたですよー」




リン
「あっ…ライラさん、」

カレン
「うーん…」



ライラ
「大丈夫でございますかー?」


カレン
「大丈夫じゃない…」

リン
「さすがにもう動けないかも…」


ライラ
「これ食べて元気を出しましょうですよー」



リン
「これは…【雪美だいふく】…」

カレン
「ライラさん、まだそれ持ってたんだ?」



ライラ
「ライラさんは、おいしいアイスが大好きですからねー」

「これでまた、アイスをおいしく食べられますねー」










絶望の中の希望
・『もうちっとだけ続くんじゃ』









○簡易


レイコ
「契約がパーになりそう…」

女帝セツナ
「アズキさん負けちゃったから帰るわね~」

ミサト将軍
「居残りします」

シノ
「悪魔のドリンクで強化するわ…」


チョコマナカジャンボ
「うおわーあ!」

カレン・リン
「やられたー!」


ライラ
「なんやかんやで倒しましたですよー」



Icecream Cinderella Episode





Chapter10





アイスの世界





~パッション国、マキハラ・スイートパレス~







サナエ
「えー、このたびはーお集まりいただきー
まっことに感謝するわ!
【乳の女神シズク失踪事件】を解決したおかげで、
こうして平和にアイスが並んでおります!
あれから二ヶ月ほど経ち…ちょっと落ち着いたので、
さあ!祝勝会よ!!
盛り上がれないヤツは全員タイホしちゃうからねー!!」



ツバキ
「はーい、では、最大の功労者である
ライラさんに一言いただいてからスタートします。」


サナエ
「さあ、ライラちゃん!どぞっ!」





ライラ
「やったー」




エマ
「宴だああああああああああああああぁぁーーーー!!!!!!」

サナエ
「宴だああぁぁぁああああ!!!!」

アイコ
「宴だー♪」




シホ
「いやー!?うちのお店のガラス割れちゃうー!!」

マキノ
「警察署はしょっちゅうよ。」


ツバキ
「んー、いい写真撮れた。
やっぱり笑顔!がいいですね。」

・店主シホ…槙原志保
https://imgur.com/acxBDm1

パフェフリークの元ウェイトレス。
常人からは考えられない時間あたり量の
摂取した糖分は総て臀部や胸部へと送られる模様、
超絶バディ犇めくパッションアイドル内でも
屈指のとんでも体型をしていたりする。



ライラ
「うたげだー」



ミリア姫
「うたげだー!」

ミカ
「宴だー★」

リカ
「うたげだー☆」


ハァト☆
「んー、スウィーティー☆」


カエデ
「はぁとさん、そのチョコ…ちょこっとくださいな♪」


シズク
「みなさん、ありがとうございますー。今日は
【オイカワ・ミルクファーム】からも
たぁーっくさんおいしいものを持ってきましたよー。」



ミズキ
「ハァイ!アナウンス兼レポーターの
ミズキでぇっす!女神三人揃い踏みなんて
なかなか無いわよ~!…って、言ってるけど
今日はオフなので…楽しんじゃうわよー!!!」

・【乳の女神】シズク…及川雫
https://imgur.com/aNcjYju

デカアァァァァァイッ!!説明不要!!
お話には初期から囚われヒロインとして
登場していたものの、実質ここで初めて喋った。



ツバキ
「TVのひと…なんで…?関係者だけのはずなのに…」


マキノ
「サナエさんと旧知の仲だそうよ、
なんでも、祝い事があったらお互いを
絶対に招待する鉄の掟があるのだとか…」



サナエ
「オラー!ミズキィィー!!
いつまでネコかぶってんのよー!
はっちゃけが足りないんじゃないのー!?」

ミズキ
「お゛お゛ぉん゛!?そんないうんやったら
大人のヤンチャ、見したろーやないかい!
上等やぞアホンダラ!!いてこましたろかワレェ!!
…こんなもんでいいかしら?うふふ!」


カエデ
「わー♪」

ハァト☆
「わー☆」









クール・タチバナ
「わたしたちも招待されましたが…なんというか…」


シューコ
「さーすがパッション国だねー、
あたしらとはテンションが違うわぁ。」

チナミン
「ま、だからと言ってキライじゃないけどね。」


ユキミ
「…………だいふく、……人気…うれしい。」

リン
「うん、【雪美だいふく】おいしいよ。
戦いに行ったときも、これ食べたら元気出た。」



カレン
「あーん!気になってたアイスがたくさん!
来て良かったー!どれから食べるか迷う!
【-爪-】(そう)もあるしー
【CHARM】(チャルム)もあるしー!」


カナコ
「スイートポテトアイスも!他にもたくさん…!!」


カレン
「カナコちゃーん、食べ過ぎでお腹壊さないでねー?」

カナコ
「それ、カレンちゃんが言う~?ふふっ!」


クール・タチバナ
「みなさん、はしゃいでいますね…」


チナミン
「タチバナさんも、いい加減ベール脱いだら?」

シューコ
「ほらほら~、このニッキのアイス、おいしーよー?」



クール・タチバナ
「ふふん、私は高貴なる魔導師です。
常に冷静なたたずまいの、理性のカタマリです。
みっともなくアイスに飛びついたりしません。」



ミリア姫
「ありs…おっといけない!
タチバナさぁーん!イチゴのアイスあるよー!」


ミカ
「イチゴのソフトクリームもあるよ~★」

リカ
「イチゴのシャーベットもあるよー☆」




クール・タチバナ
「………!!!!!!!………!!!」



シューコ
「おーっと、理性のカタマリがふるえはじめたー」

チナミン
「これは一体なにごとでしょうか、解説のシューコさん」

シューコ
「これはきっと高貴なる魔導師に特有の
膨大なる魔力の奔流を抑えつけるための行為なのではー」

チナミン
「われわれには決してわかることのない
高貴なる魔導師ならではの現象なのでしょうかー」


クール・タチバナ
「うぐぐぐ…!!!!からかわないでくださいよ…!
仕方ないじゃないですか…イチゴですよ…!?」



シューコ
「あーこれはしかたないー溢れる自身の魔力を
抑えつけることができずに、暴走してしまうのかー」

チナミン
「暴走してしまうのなら仕方ないー
魔導師の高貴なたたずまいをもってしても、
この現象にあらがうことはできないー」

シューコ
「高貴なる魔導師ならではの魔力の暴走により
一時的に振る舞いが粗野になってしまうのは
しかたがないことなんだー」

チナミン
「あばれる牛のように、赤いものにとびついてしまうー」


シューコ・チナミン
「これはしかたがないー」



クール・タチバナ
「……いってきます。」



シズク
「はーい、こちら
【極上生搾り・ばくだんアイス】ですー」


サナエ
「…あれ?そのアイス名前変わった?」


マキノ
「シズク失踪事件の犯人の一人である
【オイカワ・ミルクファーム】の権力者、
マスター・アツミの失脚後に改名したそうです。」



シズク
「はいー、このアイスすーっごくおいしいので
開発したアツミさんの、悪い影響を
なるべく取り除いてリニューアルしましたー。」


ツバキ
「でも、どうして『ばくだん』なんですか?
ちょっと物騒な気もしますが…」


シズク
「警察署に、とぉーっても元気な給仕さんが
いらっしゃいますよねー?
あの方の明るさと、元気にあやかりましたー。」


サナエ
「…アカネちゃんだわ。」

ツバキ
「ボンバー、ですね。納得。」


シズク
「ばくだんアイス、めしあがれー」


シホ
「超濃厚なミルク感がたまりませんよー!」



カナコ
「いただきまぁ~す?しあわせ~!」


リン
「これ超おいしい…!ほんと濃厚…!」


ユキミ
「………だいふくの皮で、……包んで、みる?」


シホ
「それはいけませんね!やみつきまちがいなしです!」





ライラ
「……たくさんのアイス、
食べきれないほどありますねーやったー」



シズク
「助けてくれたライラさんには
もぉーっと豪華な、特別製がありますよぉー!」


シホ
「はいっ!この、ばくだんアイスを使用した…
【マキハラ・スイートパレス】渾身の逸品です!
今、奥にあるのでお持ちしますね♪
ナナちゃーん!あれ持ってきてー!」

シズク
「シホさん、ありがとうございますー」

シホ
「いえいえ~
是非、これからも懇意にしてください!」




ナナ・ウサミン
「お待たせしました、ご主人さま!キャハッ☆」


ライラ
「おやー?あなたは、17アイスの…」

ナナ・ウサミン
「はは…これには、ちょっと事情が…」


シホ
「はいっ!こちら店主シホ特製の
【マキハラ・アイスクリームパフェ】です!」


ライラ
「これは…しあわせのかたまりですねー」



シホ
「かなりの難題でしたが…今回のあらましを聞いて、
ライラさんが助けてくれた、たくさんの人たちの
たっくさんの感謝の気持ちを込めてありますよ!
是非、おいしく召し上がってくださいね。
私が代表しちゃってますが…みんなからのお願いです!」





ライラ
「これはこれはー、食べる前からおいしい…
きっと食べたあともおいしい、一番のアイスですねー。」

「まわりのみなさんも、みんなアイスで笑顔ですねー」

「ライラさんは、アイスにも、みなさんにも囲まれて…
きっと、これを食べるためにがんばりましたー。
ありがとうございますです、いただきますですよー。」








シホ
「…で、じつを言うともう1つ、スペシャルメニュー!」

シズク
「ミリア姫さまー、こちらへどうぞー。」


ミリア姫
「えっ!なにかくれるの?わーい!」



シホ
「じゃ、アイリちゃーん!よろしくね!」


アイリ
「はぁ~い!」


シズク
「この、濃厚ばくだんアイスをですねー、」

アイリ
「私の用意した、ちょっとすっぱめな
甘さ控えめのサクサクアップルパイに~」

シホ
「合体させまーす!」


ミリア姫
「ふわああああ!!すごい!すごーい!」

・アイリ…十時愛梨
https://imgur.com/4haM0Rm

デカアァァァァァイッ!!説明不要!!
初代シンデレラガール。
その圧倒的な圧倒力ある容姿や仕草、言動に
圧倒されて凝り固まり癒着し
出来上がったのが、かの高名な【十時軍】である。


アイリ
「はい?私アイリと、シズクちゃん特製の
【プリンセス・アップルパイアイス】で~す!」


ミリア姫
「えー!?これ食べていいのー!?」

シズク
「はいー、プリンセスのアイスですからー!」

アイリ
「パイがあっついので、アイスが溶けきらないよう
早めのうちに食べてくださいね~。」



ミリア姫
「やった!やったー!
ねーライラさん!いっしょに食べよー!」


エマ
「ああーー!!!!ウサミン星人だ!!!!
なんでここに居るの!!!?? 17アイスはー!!!?」



ナナ・ウサミン
「ハウッ!!そんな大声できかれたら…!!?」



全員
「…………………………………」


ナナ・ウサミン
「うううう、みなさんの目が痛いです…!!」





サナエ
「エマちゃん、それわざとかしら?」

ミズキ
「色々と凶悪な大声ね、アレ。」


ツバキ
「はいみなさん聞いてくださーい」

マキノ
「ナナさんは今回の事件で、31アイスと共に
【HAT48乳業】を運営していました。
失踪した女神の所在を知りつつ隠蔽していたのは
皆さん、周知のことでしょうが…調べたところ
実は、半ば無理矢理に協力させられたことが
判明しました。ある意味では被害者ですね。」


サナエ
「そーなのよ。でも、
一連の騒動のおかげで17アイスは解体。
おかげで食い扶持のなくなってしまったナナさんに
せめてお仕事を斡旋してあげた…ってわけよ。」




ナナ・ウサミン
「はい…その通り、ですね…
すみません、ナナが不甲斐ないばかりに
こんな事件の片棒を担いでしまって…
たくさん迷惑かけちゃいました…。」



カレン
「被害者なんでしょー?仕方ないじゃんねー、
私だってそんな感じだったし…大丈夫だよ。」

カナコ
「うん…私も、いろいろ後悔したけど…」



ナナ・ウサミン
「でもッ!!ナナは…!!
たくさん迷惑をかけてしまったからには、
それよりたくさんの笑顔を届けてみせます!!
絶対へこたれませんッ!がんばりますッ!!!」



ライラ
「おおー、やっぱりナナさん、
わるいひとじゃなかったですねー。」





ミズキ
「はい、じゃあ今の内容をプロの私が
伝えやすいようにまとめたから…はいサナエ。
それで広報の、エマちゃんだっけ?世界に発信よ。」


サナエ
「ん、これね。エマちゃーん、いつものよろしくっ!」


エマ
「おっまかせェーー!!!!!!」





シホ
「お店の中では絶対やめてーー!!」

ナナ・ウサミン
「斡旋してくれたお仕事場がーーー!!?」




ミカ
「あれ、警察のひとー、それ何やってるの★」

リカ
「それなんの機械?おもしろそー☆」



マキノ
「これはね、みんなの
【アイス力】を計測しているのよ。」

ツバキ
「コスメティア軍の、とある伝説の研究者が作った
【アイスカウター】っていうものです。」


マキノ
「せっかくだから、ここに集まっている人たちの
【アイス力】の数値を…」

ツバキ
「わたしが一緒に写真で記録しているんです。」




ミカ
「へー★力の大きさを測れるんだ!」

リカ
「ねえねえ、アタシたちどれくらい?」


ツバキ
「うーん、警察署の人間を測ってみたとき同様、
【パッション国】のひとは値が低い傾向にありますね。」

マキノ
「えーっと、カリスマサーヴァント・ミカさんは…
うちのサナエさんより低いぐらい、ですね。」


リカ
「あたしはー?お姉ちゃんと、どっちが強いかな☆」


マキノ
「リカさんは…お姉さんより、少しだけ高いですね。」


ミカ
「うそー!アタシ、リカより低いの!?」

リカ
「やった勝ったー☆」



ミカ
「測った中で一番高いのって、誰だったー?」

リカ
「えーお姉ちゃん、それライラさんに決まってるじゃん!」

ミカ
「あそっか、だからお城来たんだよね★うっかり。」


リカ
「ねー!ライラさんって、
お姉ちゃんと比べたらどれぐらい高いの?」


ツバキ
「うーん、そうですねー。たとえば…
ミカさんの強さが『カブトムシ』くらいだとすると…」


リカ
「お姉ちゃん、カブトムシだって!かっこいー☆」

ミカ
「いやべつに、そういうんじゃないでしょ…
で、そうするとライラさんは…猫くらいかな?犬?」



マキノ
「…『恐竜』ぐらいが、いい例えかと。」

ツバキ
「うーん、たしかに。」





リカ
「えっ…」

ミカ
「なにそれめっちゃヘコむ…」


リカ
「アタシとお姉ちゃんの差は…?」


マキノ
「カブトムシの、オスとメス…ぐらいかと。」

ツバキ
「ちなみに、サナエさんだとカエルくらいですね。」


ミカ
「なんか余計にヘコむなー」

リカ
「おねーちゃん、凹レーションだねー。
じゃあ、ふつーのひとはどれくらいなの?」



マキノ
「警察署のひとはアリンコくらいね、あなたたちは
【パッション国】のひとの平均よりかなり高いほうよ。」


ミカ
「なーんだ、それ聞いてちょっと安心。」

リカ
「ここ出身じゃないひとだと、どれくらいなのー?」




ツバキ
「とりあえず、元コスメティア帝国の私で
『ネコ』…くらいかな?」

マキノ
「私が【クーリッシュランド】出身で、
警察内で一番高く出ているの。
この流れでいうと『熊』ぐらいで考えていい程度ね。」





ミカ
「うわー、そんなに差があるんだ…」

リカ
「じゃー、ライラさんは
【クーリッシュランド】出身のひとの中でもスゴいんだね!」



マキノ
「そうね、私の『熊』に対しては、
『恐竜』では例えがぜんぜん足りないと
思えるほど高い値が出てるの。」


ツバキ
「で、こうして今居るひとたちを測ってみているの。
たとえばあの…リンちゃん。あの子だと…」

マキノ
「その子もかなり高かったみたい、
それこそ私の『熊』に対して
『恐竜』の例えがしっくり来るぐらいね。」





ミカ
「へぇー、恐竜とか熊がそのへん居る中、
アタシは虫か…なんかやるせないなー。」

リカ
「カブトムシの、ツノがあるほうでよかったー☆」








ツバキ
「さて、続けて見てみましょう。あの子は…」


マキノ
「【ミント使い】のカレン…
『象~草食恐竜』といった具合ね。」



ツバキ
「隣の、あの…だいふくの子は?」

マキノ
「ええと、ユキミ…ね。あれは………っ!!?」

ツバキ
「…これまたすごい高い!
『恐竜』で足りないライラさんに届きそう…。」



マキノ
「…!!これは測定不能!?…って、」

ツバキ
「…エマさんですね?」

マキノ
「そのとおりよ。」


ツバキ
「そしたら他のテーブルの…
せっかくですから、あそこ。女神様たち見ませんか?」


マキノ
「それはとても気になるわ。見てみましょう。」


ツバキ
「どれぐらいが出ました?」


マキノ
「…えっ、なに?これは…!!!」

ツバキ
「…どうしました?」





マキノ
「この機械、こんな桁まで…!?」

ツバキ
「…それって、もしかして」


マキノ
「…三人とも、女神様なだけあるわ。ライラさんが
『恐竜』なら…『隕石』でしょうね…。」



ツバキ
「………とんでもない、力をお持ちですね…。」



マキノ
「けれど、これで一つ大きな謎が
浮かび上がってしまったわ…
これだけの力を持つ女神に対して
そう簡単に、あの洗脳器具を設置できるとは思えない。」


ツバキ
「あの絶大な力で抵抗されたら…
普通に考えれば絶対に不可能ですよね。」




マキノ
「31アイスの2人は、
いったいどうやって女神シズクに
洗脳器具をセットしたというの…?」


ツバキ
「警察が31アイスのビルに着いた頃には
逃げられていましたから…
今更、聞くことも難しいですね。」








シホ
「はーい!では、こちらをどうぞ!
最近できた【コスメティ・アイス】ってところの
流行りの目玉商品なんですよー!」



リン
「えっ…それってもしかして…」


シホ
「丁度、うちで仕入れ始めたんです。これ
【大納言あずきボー】です!
優しい甘さとハードな歯応えにやみつきになりますよ!」



カナコ
「…うわぁー、いろいろ察しちゃうね。」



アズキ
「ささ!おいしいから食べてみて!」



カレン
「え?なんでここに居るの!?アズキ参謀…」


シホ
「【コスメティ・アイス】の看板娘として
プロモーションにいらしたんですよね?」



アズキ
「そうでーす!【宣伝大作戦】!
セツナ様が31アイスからレシピもらってね、
そこから改良を加えて商品を出してるの。
今は参謀じゃなくて看板娘だから…よろしくね!」


ミサト
「こないだの戦いで、軍も疲弊しちゃったからぁ…」


女帝セツナ
「アイスでたくさん稼いで、復帰するのよぉ。」





ライラ
「おやー、みなさん、また会いましたですねー」



女帝セツナ
「ライラさん、どうかしらぁ?私の作ったアイス。」


ライラ
「んふー、おいしいでございますですよー」




女帝セツナ
「さて…私は用事がもう一つ、カナコさーん?」



カナコ
「…ひっ!…セツナ様、なな、何かご用ですか…?」


女帝セツナ
「あなたの研究が、また必要なの。
【ショコラ・ティアラ】の最初の目的…
甘くて幸せな気持ちを分け合いたいのよねぇ?
それが今の私達にとっても好都合なのよぉ。」



カナコ
「えっ…でも…」


ミサト
「もう軍事利用はしないわよぉ、
【コスメティ・アイス】のためだけに使うの。」



カナコ
「…それなら。たくさんの人に幸せになってもらえる
そんな研究だったら、やりたいです。」



ライラ
「おやー?女帝さんは、わるいひとではないのですかー?」



女帝セツナ
「私は国のミカドなのよ?つまり…
悪い人ではないし、かといって良い人でもないわぁ。」



ライラ
「でも、今はいいひとに見えますよー
これもアイスのおかげですねー」



女帝セツナ
「あらぁ?褒めてもお化粧の小物しか出ないわよぉ。」


ミズキ
「それほしい!すっごい助かるやつだわ!」

ハァト☆
「ひとふき保湿の化粧落とし…!」






ライラ
「みなさんも一緒にアイスを食べましょー」



アズキ
「ミサトさん!これこれ、
前ライラさんがくれたやつだよ!おいしかった!」


ミサト
「んー、これ?…すっごくおいしいわぁ!」

ユキミ
「……【雪美だいふく】……ね?」










ライラ
「やっぱりアイスの世界がしあわせですねー」












…数日前…




~アイス界、某所~







鬼悪魔
「…おひさしぶりです。私を再び
喚んだということは、10兆そろったのですか?」




レイコ
「いえ…残念ながら10兆は集まらなかったわ。」

シノ
「あともうちょっと、だったけどね…」


鬼悪魔
「おや、つまり…契約破棄ですか?
そうしますと、お二方とも…」



シノ
「…その、【メダルみたいな何か】に
なってしまうつもりはないわ…」



レイコ
「あなた、最初に言ってたわね?
『何の契約もなしに帰るのがイヤだ』と。」


シノ
「今ここで、別の契約してお金を払えば
大人しく帰っていただけないかしら…?」



鬼悪魔
「そうですねー、これだけの大きい契約を
破棄されたともなると、こちらもおいそれと
引き下がるわけにはいかないので…」

「8兆以上の新しい契約なら、よしとしましょう。」




レイコ
「8兆ね…」


シノ
「今、手元にあるのは
逃げるときに何とか確保した5兆ほど…」


レイコ
「この5兆でなんとかならないかしら?」


鬼悪魔
「鬼悪魔と呼ばれるわたしに
それほど慈悲があるとでも、お思いですか?
こちらの譲歩した条件すら飲めないとなると…」



シノ
「だめみたいね…」

レイコ
「ま、こうなることも承知していたわよ。」


シノ
「さ、準備しましょう…」




鬼悪魔
「あえなく【メダルみたいな何か】に
なってしまうぐらいなら、
せめて最後の抵抗をしようということですか?」



レイコ
「ま、そんなところね…」

シノ
「私達は、もうダメだと思って転んでも、
絶対に何かをむしり取って立ち上がるのよ…」




鬼悪魔
「ま、あなた方が抵抗したところで無駄です。
私が鬼悪魔と呼ばれる理由のひとつに、ただ純粋に
『強い』ということもありますから。」




シノ
「私達は戦わないわ…」


レイコ
「さて、ブローチつけたわよ。」


シノ
「さあ、行きましょう【マスター】…」











マスター・アツミ
「…うひひ。」




鬼悪魔
「…これは、さすがの私でも悪い予感がします…。」





レイコ
「女神シズクにつけてた
【ショコラ・ティアラ】と、そのブローチを
回収しておいてよかったわ。」


シノ
「このマスター・アツミは、
その抵抗する女神に対して一方的に
ティアラをくっつけられるほどの
異様な実力の持ち主なの…」


レイコ
「さて…そんな異様なマスターを、
【ショコラ・ティアラ】で
洗脳・強化したらどうなるか…」

シノ
「聡明な鬼悪魔さんなら、おわかりよね…」








鬼悪魔
「これは…まずい!」






マスター・アツミ
「うひひひひ、ち○ろさ~ん…
ち○ろさんはアイドルじゃないし、
これは撮影だし…いいんだよね?うひっ」


鬼悪魔
「…って、えっ!?いや、これ撮影…
ちょっと待って愛海ちゃん本気!?」


マスター・アツミ
「私はいつだって目の前のお山に全力!本気!
超役得!ありがとうプロデューサー!!!」





鬼悪魔
「やめて愛海ちゃん!ここカットできないから!
【ノーカット版】じゃないほう観てるひとが
最後になんだこりゃ?ってなっちゃう!!」








マスター・アツミ
「うひょー!!登山、登山、登山!!」






\CATCH!/


マスター・アツミ
「う゛っ!?」


木場真奈美
「これはいけないな…ラストが台無しだ。」


アツミ
「あははははは…
木場さん、声の出演だけじゃなかったっけ…?」



真奈美
「そういったルールを破るものには、
同じ道理が返ってくるものさ。さあ、向こうで
鬼悪魔より怖いナースさんが待っているからな。行こう。」


マスター・アツミ
「うえええええ~、ご勘弁くだせえ~!」















鬼悪魔
「…いちおう、ここで私が怖じ気づいて
お二人に譲歩しておしまい…なんですが、」



シノ
「どうしましょうか…」


レイコ
「ある意味、予想通りの展開ね。」






鬼悪魔
「これは、しまりが悪いですね…」


レイコ
「主役にしめてもらいましょう、それでいいじゃない。」


シノ
「ライラちゃん…こっち来て…」









ライラ
「はーい、ですよー」




レイコ
「終わりの一言、
あっちのカメラに向かって、お願いよ。」











ライラ
「おわりー」












Icecream Cinderella Episode
◎FIN


・disc1おしまい・

…これで全シナリオ終わりました。
こんな長いものを最後まで
ご観覧くださった方、いらっしゃれば
それだけで本当にありがたいです。


あとで、別スレにて
【ノーカット版】(disc2)を始めます。
お話の内容は基本的に不変ですが、
一部多大な追加要素があります。

このdisc1の【=】マークの部分に
舞台裏の様子が挿入されるやつです、
登場アイドルが増えます。

お暇が許すのであれば、
また是非お付き合いください。
宜しくお願い致します。

このSSまとめへのコメント

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