西住みそ (63)

ガルパンです

主にまほ姉のキャラが崩壊すると思います。

「西住みそ」という商品が実在するかは知りませんがこのSSはフィクションです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468926329

まほ「スーパーで『みそ』が『みほ』に見えてな……」

まほ「つい買ってきてしまった」

エリカ「はい?」

まほ「もうこれで10個目だ」

エリカ「買いすぎですって、なんで見かける度に買うんですか」

まほ「みほが売られていると思うと回収せずにはいられないんだ……」

エリカ「いや、売られてるのはみそですから……」

エリカ「仕方ないから料理して消費しましょう」

まほ「みそを使う料理なんてみそ汁くらいしか……」

エリカ「……実は私もそれくらいしか」

まほ「……!いいことを思いついた!」

エリカ「さすが隊長です!どんなアイディアですか」

まほ「『みそ汁』を『みほ汁』だと思えば何杯でも飲める気がするぞ!」

エリカ「健康面でも倫理面でも問題があるのでやめてください」

エリカ「もう人にあげちゃいましょうよ」

まほ「駄目だ!みほを人にあげるなんて、どこの馬の骨ともしれん奴にみほは絶対に嫁にはやらない!」

エリカ「もうみほとみその区別がつかなくなっちゃってるじゃないですか」

まほ「やはりここはみほ汁を作ろう」

エリカ「せめてちゃんとみそ汁って言ってください。誰かに聞かれたら変な誤解を生みます」

まほ「ふふふ。そうだ、このみほでみほ汁を作ってみほに持って行ってやろう」

エリカ「もう何言ってるかわからない……」

まほ「出来た!よし、すぐにみほの元へ持っていこう」

エリカ「今からですか?大洗の学園艦がどこかに寄港でもしてない限り難しいですよ」

まほ「大丈夫、発信機によれば今ちょうど大洗に居るらしい」

エリカ「で、でもうちの学園艦は今海上ですからヘリや飛行船でもすぐには……」

まほ「それも手配済みだ」

キィーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

エリカ「何?!」

ケイ「マホ!、迎えに来たわよ」

エリカ「サンダースのC-5Mスーパーギャラクシー…?!」

まほ「いくぞ、エリカ」

みほ「それでね、『ボコシャツ』だと思ってつい注文しちゃったんだけど、よく見たら『ポロシャツ』だったの」

沙織「あははっ、みぽりんったらそそっかしいんだから」

優花里「それにしても西住殿のお部屋でお泊まり会なんて楽しみです!」

華「でも大勢で押しかけて迷惑じゃありません?」

みほ「そんなことないよ、ウチじゃあ友達とお泊まりなんてできなかったから、私も楽しみだよ」

キィーーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

沙織「え!?なになに?やだもー、何この音」

優花里「あれはサンダースのC-5Mスーパーギャラクシーです!」


華「ずいぶん低く飛んでますけど、着陸するんでしょうか?」

麻子「何か降りてきたぞ」

まほ「まったーーーーーーー!!!!」

優花里「すごい!ティーガーⅠが空挺戦車みたいな降下を!」

ガシャン!ギャギャギャギャ!

みほ「今の声……お姉ちゃん?」

優花里「降下したあとのティーガーが動きませんね……」

麻子「なにかあったのか?」

沙織「行ってみよう」タタタ

ガチャ

みほ「お姉ちゃん、大丈夫……!?」

優花里「どうしました西住殿、まほさんに何か!?」

まほ「……」

エリカ「……」


麻子「車内がビッシャビシャだな」

エリカ「……鍋が…」

沙織「鍋?」

エリカ「……降下の衝撃でみそ汁の入った鍋がひっくり返ったの…」

みほ「えっ!?大丈夫、お姉ちゃんエリカさん。火傷してない?」

エリカ「大丈夫、みそ汁はとっくに冷めてたから……それより」

まほ「みほ汁が全身に…!いや、これはまるでみほに全身を愛撫されてるような……!」

エリカ「あなたの姉でしょ、早く何とかしなさいよ」

みほ「とりあえずうちのシャワー使って」

エリカ「悪いわね」

まほ「すまないなみほ」

エリカ「あれ?」

まほ「どうしたエリカ」

エリカ「隊長も一緒に入るんですか?」

まほ「ああ、そうだが」

みほ「ごめんね、狭いかもしれないけど待ってると風邪ひいちゃうから」

まほ「そういうことだ、行くぞ」

エリカ「え、あっ、はい」

優花里「このティーガーどうしましょうか?」

麻子「道路にあると邪魔になるし、学校の倉庫まで動かしておこう」

華「麻子さん、ティーガーも操縦できるんですか?」

麻子「んー?」ゴソゴソ

優花里「ああ、勝手に漁っちゃダメですよ」

麻子「マニュアルがあった、今から覚えればいい」

沙織「みぽりん、お姉さんと逸見さんの服選択しちゃうね」

みほ「あ、ありがとう沙織さん」

沙織「それにしてもみそ汁を届けにわざわざ大洗まで来るなんて、みぽりんのお姉さんも面白いね」

みほ「あはは、いきなり飛行機から降下した時は、ちょっとびっくりしたけどね」

沙織「私にも飛行機から飛ぶくらい情熱的な愛の伝え方をしてくれる恋人がほしいなー」

みほ「え、こっ恋人!?」

まほ「みほ、みほの為に毎朝みそ汁を作ってやろう」

まほ「みほ、一緒に犬の散歩に行こうか」

まほ「みほ、今日は一緒に寝ないか?」

まほ「みほ」

まほ「みほ」

まほ「みほ」



沙織「みぽりん?」

みほ「こ、恋人……お姉ちゃんが……」

沙織「ちょっとみぽりん大丈夫?顔赤いよ!?」

沙織「着替え置いておきますね。今洗濯してるんで乾くまで着ててください」

まほ「ありがとう、助かるよ」

エリカ「…………」

まほ「エリカ?さっきからやけに静かだけど……」

エリカ「……nackte Kapitan!!」バタン

まほ「エリカ!?エリカー!!?」


ガチャ

まほ「大変だ!エリカがのぼせて鼻血を出して倒れた!」スッポンポン

みほ「……nackte schwester!!」バタン

沙織「みぽりん!?みぽりーん!!?」

おりょう「はて、倉庫の前に停まっているあの戦車は?」

エルヴィン「黒森峰のティーガーⅠだな。西住隊長の姉上が乗っている戦車だ」

カエサル「どうしてこんなところに?」

キィーーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

エルヴィン「なんだこの音は!?空挺軍か?」

おりょう「ペリー来航の蒸気船ぜよ」

左衛門佐「武田軍の騎馬隊」

カエサル「いや、サンダースのC-5Mスーパーギャラクシーだ!」

一同「それだっ!!」

ケイ「マホの戦車、回収に来たわ!」

まほ「重ね重ね迷惑をかけたな」

エリカ「申し訳ないわ……」

みほ「いや、全然迷惑なんかじゃないよ」

まほ「お詫びに私たちが夕飯を作ろう、持ってくるつもりだったみほ……みそ汁もダメになってしまったしな」

沙織「えっ、お姉さんたちが?」

みほ「お姉ちゃん、もしかして…」

まほ「ああ、もちろんカレーだ」

みほ「やったぁ、お姉ちゃんのカレーだ!」

優花里「西住殿がはしゃいでいるであります……」

華「お姉さんのカレー、よっぽど好きなんですね」

沙織「得意料理で胃袋から制圧か、まぽりんって恋愛上級者なのかな」

麻子「いや、そういう話じゃなかっただろ……」

まほ「じゃあ作るぞ、エリカ」

エリカ「はい、私は何をすれば?」

まほ「カレーの作り方はわかるな?」

エリカ「袋をお湯で温めてご飯にかけるだけの簡単な料理ですよね」

まほ「分かった、座っていてくれ」

まほ「よし、カレーは出来た」

エリカ「さすが隊長です、まさかルーを使って本格的なカレーを作れるなんて」

まほ「ああ、うん。……あとはこれだ」ドンッ

エリカ「みそ……わかりました、カレーに隠し味ですね」

まほ「いや、違う。みほ汁リベンジだ」

エリカ「みそ汁ですね!みそ汁」

まほ「どうした、急に大声を出して」

エリカ「トチ狂った事を言ってるのがみほの友達に聞こえないようにですよ。まだあの子たちにはクールなお姉さんで通ってるんだから体裁取り繕ってください」

みほ「んーー、やっぱりお姉ちゃんのカレーおいしい!」

優花里「ホント、おいしいです」

華「おみそ汁もおいしいですね、さつま芋が入ってます」

まほ「よろこんで貰えて何よりだ」

エリカ「隊長、そろそろ戻らないと寮の門限が」

まほ「ああ、もうそんな時間か」

みほ「お姉ちゃん…もう帰っちゃうんだ……」

優花里「……これは」

華「……私たちが」

沙織「……一肌脱いであげようか」

麻子「……zzz」

優花里「西住殿、ちょっとこちらへ」

みほ「優花里さん?どうしたの」

沙織「せっかくお泊まり会なんだからお姉さんたちにも泊って行ってもらおうよ」

みほ「ええ、でも何か用事があったら悪いし」

麻子「用事があったらわざわざみそ汁を届けに来ないだろ」

みほ「うーん、それもそうかぁ…」

エリカ「ところでどうやって帰るんですか」

まほ「ケイに連絡して来てもらうか」

みほ「あっ、あの、お姉ちゃん、エリカさん」

まほ「どうしたみほ、おかわりか」

みほ「二人とも、今日は泊って行って」

華「もともと私たちもお泊まり会のつもりでしたから」

みほ「二人もどうかなって……」

まほ「……いいのか?チーム水入らずなんじゃないのか」

沙織「みぽりんのお姉さんたちなら大歓迎ですって」

まほ「わかった、ちょっと外泊の連絡だけしてくる」

西住しほ       □ ▽

          お母様>

    今日は外泊するので
    私は寮に居ません >


<わかりました

<何かの用事ですか?

      お泊まり会です>

<そんな友達がいたんですね

<お母さんはうれしいです

        みほの家で>
       
<え

西住しほ       □ ▽

       みほの友達と>

<ちょっと

  みほのパジャマを借りて>

<話が

    みほと一緒の部屋で>
 
       お泊まりです>

         ʅ(◔౪◔ )∫>

まほ「(お母様から返事が来なくなった)」

エリカ「どうしたんですか?隊長、もしかして『すぐに戻れ』とか返事が……?」

まほ「いや、まだ返事はない。だけど今日くらい大丈夫だと思う」

しほ「娘たちが仲良くしているというのは喜ばしいことだけど……」

しほ「子の親離れはちょっと寂しいものね……」

キィーーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

しほ「あれは、サンダースのC-5Mスーパーギャラクシー?」

ガシャン!ギャギャギャギャ!

ケイ「ティーガーⅠ、確かに届けたわよ!」

沙織「うわぁー、負けたぁ。ゆかりん強すぎー」

まほ「なにをやってるんだ?」

優花里「ゲームですよ、ボコられグマ―レーシングです」

沙織「ゆかりんも麻子も華も強くって私全然勝てないのー」

麻子「でも一番強いのは……」

みほ「おねえちゃん、対戦レースやろうよ」

まほ「ああ、いいぞ」

麻子「西住さんなんだけどな」

まほ「みほはボコが好きだったろ、使わないのか?」

みほ「うん、私はウクレレくんを使うからお姉ちゃんはボコ使っていいよ」

まほ「わかった」


READY! GO!

まほ「(ボコは主役なだけあって扱いやすいみたいだ)」

まほ「(今の所一位を走れているけど、…みほはすぐ後ろをついてきてる)」

まほ「(でもこのままいけば……勝てる!)」

ガァン!

まほ「!?」

まほ「(このタイミングで後ろから攻撃!?)」

ガン、ドコ、バキ、ボコボコ

まほ「なっ!?みほだけでなくCPUの攻撃まで一斉に攻撃を!」

みほ「それがボコだから」

みほ「やったぁ!」1位

まほ「……」ビリ

優花里「ボコは他のCPUから優先的に狙われる設定なんです」

沙織「でも今の腕だったら他のキャラにすればみぽりんにも勝てるかも!」

まほ「いや、西住流に後退は無い。このままボコで行かせてもらおう」

エリカ「隊長……」

沙織「みぽりんのお姉さん、キリッとしててカッコいいね」

一時間後………

まほ「も、もう一回!もう一回だ、次こそボコでみほに勝つ!」

みほ「何回でもボコにしてあげるよ」

沙織「キリッと……?」

優花里「意外と負けず嫌いだったんですね」

エリカ「ああ、隊長のクールなイメージが……」

沙織「そろそろ寝よっか」

みほ「うん、布団しくからテーブルどけてね」

麻子「目一杯しいても5人分だな」

華「みほさんのベッドを合わせても6人しか寝られませんね……」

優花里「ということは、誰か西住殿と一緒にベッドで……」チラッ

まほ「……?」

優花里「お姉さん!西住殿とのベッドを賭けて勝負してください!」

まほ「いいだろう、受けて立つ!」

優花里「勝負方法はシンプルに腕相撲であります」

沙織「装填手のゆかりんに有利な勝負だよね」ヒソヒソ

麻子「それだけ勝ちたいんだろう」

華「まずみほさんの同意をまだ得てませんけどね」

エリカ「はい、レディー」

優花里「いざっ!」

まほ「こいっ!」

エリカ「ゴー」

優花里「ぬぅうう!」

まほ「ふんっ!」ゴッ

沙織「凄い!お姉さん強い!」

まほ「まだまだだな、みほを私から奪いたいならもっと鍛えてこい!」

優花里「ううっ、今日は敗北を噛み締めて下で寝るであります……」

みほ「あれ、二人ともなにしてるの?」

まほ「いや、ベッドは誰が使うのか決めてて」

みほ「ああ、ベッドは畳んじゃえば全員分布団しけると思うよ」

優花里「えっ?」

みほ「せっかくだし皆で一緒に寝た方がいいと思って」

優花里「そ、そうですよね、皆で一緒の方が楽しいですよね!」

沙織「もう前言翻してるよ……」

みみほ「お姉ちゃん、まだ起きてる?」

まほ「どうした、みほ?」

みほ「聞きたいことがあるんだけど……」

まほ「なに?」

みほ「みほ汁って何?」

まほ「……みそ汁の言い間違いだ」

みほ「へぇー、じゃあ戦車の中でみほ汁被って悦に入ってたのはどうして?」

まほ「…………」

みほ「言えないの?お姉ちゃんの私への愛はそんなものなの?」

まほ「そ、そんなことはない。でも今ここでは皆が起きちゃうから……」

みほ「私は、今この場で証明できるよ、お姉ちゃんへの愛」

まほ「みほ、ちょっと待って、皆が起きちゃうから!あ、砲手の子、薄目開けて見てる!」

みほ「んん、お姉ちゃん。大好きだよ」

まほ「みほっーーーーー!!」



まほ「っは!!!!」ガバッ

まほ「……夢か」

みほ「……んー、ボコテニス肘verだぁ…」

まほ「うん、それでこそみほだ…」

まほ「おやすみ」

翌朝……

まほ「世話になったな、お礼に今度は皆で黒森峰に来るといい。歓迎する」

みほ「うん、大洗のお土産いっぱい持っていくね」

キィーーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

優花里「あれは!サンダースのC-5Mスーパーギャラクシー!」

エリカ「迎えに呼んだんですか?」

まほ「いや?普通にうちのヘリを頼んだはずだが……」

しほ「まったーーーーーーーーー!」

優花里「あ!今度はⅡ号戦車ですよ!」

みほ「まさか……」

まほ「この声……」

みほ「あの戦車もウチにあるやつだよね……」

ガシャン!カパッ

しほ「姉妹のふれあいは終わったようね、なら今度は親子のふれあいの時間よ」

まほ「逃げよう」

みほ「うん」ダッ

しほ「あ、待ちなさい!……あ、みほのお友達のみなさん。これ、お土産のみほ…じゃなくて九州みそよ」

まほ「お母様、みほとみそを間違えるのは重症すぎます!」

エリカ「隊長は人のこと言えないじゃないですか……」


おしまい

以上です。

1日経ったらHTML化依頼を出します。

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