【工廠施設】



提督「…本当にやったのか」

夕張「では…オープーン！」




ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!


















金剛(学ラン)「関係ねえ人間を襲うのは…筋が通らねえ」



提督「」

夕張「」

提督「…夕張、何を入れた？」

夕張「て、提督の部屋にあった漫画…『金剛番長』を全巻」

提督「お前……」

夕張「ですが！学ランを着た金剛さんって異文化交流みたいな感じですね！！」ｱｾｱｾ!

提督「何を言ってるんだお前は」





金剛「…おい」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

夕張「は、はい！！」ﾋﾞｼｯ!



金剛「これからこの喧嘩を終わらせてくる…少し待ってろ」ｺｷｯ!

夕張「は、はい！帰りに間宮特製プリンを用意してお待ちしてます！！」ﾋﾞｼｯ!!


金剛「…期待してるぜ」ﾌｯ…

夕張「はい！！」ﾋﾞｼｯ!!!



ｽﾞｼｰﾝ!ｽﾞｼｰﾝ!…





夕張「…いやー、迫力満点ですね」

提督「夕張、すぐに青葉の出撃命令を出せ。金剛番長の活躍をカメラに納めろ、と」ｸﾙｯ

夕張「(青葉が巻き込まれない事を祈ろう)」ﾅﾑ…

【南西諸島海域】





ｽﾞﾀﾞﾀﾞｧｧﾝ!ﾄﾞｶｧｧｧｧﾝ!!!




戦艦タ級「…ホウゲキモツカワズ、ナカマヲスベテ…キサマ、ナニモノダ……！！」ﾊｧ…ﾊｧ…




金剛「答える義理はねえな」ｺｷﾘｯ


戦艦タ級「クソォォォォ！！！」ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!



金剛「…フン！」ﾌﾞｫﾝ!




金剛「打舞流叛魔ぁぁぁ！！！」ﾌﾞｫﾝ!!



ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧｧｧﾝ!!!!






戦艦タ級「」ｽﾞｼｬｯ…







金剛「筋を通させてもらったぜ」ｺﾞｷｺﾞｷｯ

【次の日・工廠施設】



夕張「…あ！来た来た！ていとくー！！」ﾌﾘﾌﾘ

提督「…今度はなんだ？」ｽﾀｽﾀ

夕張「前回の成功で味をしめた明石がまたやりました！そのキャラクターの能力も手に入るのなら無敵じゃね？って感じで！」ﾌﾞｲｯ!

提督「お前、また俺の部屋から勝手に…」

夕張「はい、そしてタイミングよく…オープーン！」

提督「聞け」




ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!



















潮(獣の槍装備)「人が襲われてんだ…ほっとけねえよ！」



提督「………」

夕張「………」

提督「『うしおととら』、漫画とＤＶＤ…どっちを持って行った」

夕張「単行本全巻を」

提督「………」


夕張「…しかし、獣の槍って深海棲艦に効くのでしょうか？」

提督「深海棲艦を魔とするなら、効くだろうな」





潮「うーん？とらがいねーけど……ま、俺一人で頑張るか！」ﾆｶｯ


ﾊﾞｼｭﾝｯｯ!!








夕張「…猛スピードで飛び出して行きましたね。…提督？通信機を取り出して何を……」


提督「…青葉に繋げろ。…出撃から戻ったばかり？ならお前から伝えろ。今出撃した潮を追跡せよ、と」ｶﾞｶﾞｯ!

夕張「鬼かアンタは」

【北方海域】




ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!



軽巡ツ級「ナンダ…ナンダソレハ！！アリエナイ……ワレワレノソンザイヲハカイスル…ソンナヤリガソンザイスルナンテ…！！」


潮「ごちゃごちゃうるせえ！！人を襲っておいてうだうだ言いやがってよ！！」

潮「艦娘が沈み、みんなが涙する姿を…俺はこれ以上見たくねえんだッ！！」ｷｨｨｨｨﾝ!!

軽巡ツ級「ヒッ…！！」


潮「いくぜぇぇぇぇぇ！！！！」ﾊﾞｼｭﾝｯｯ!!


軽巡ツ級「ア…アァ……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ…




ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!







軽巡ツ級「」ﾊﾞｼｬﾝ…









潮「…また、戦いが始まるのか……」ｷﾞｭｯ…

【次の日・工廠施設】



夕張「はい、では次に参りましょう」

提督「そろそろ俺の部屋から無くなった物を請求してもいいか？」

夕張「オープーン！」

提督「…………」





ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!























龍鳳(HOLY隊服)「謝罪など意味がない。罪は、償わなければならないのだから」ｽｯ…


提督「」

夕張「」

提督「……『スクライド』、ＤＶＤを持ってったな？」

夕張「ＤＶＤＢＯＸを、少々…」

提督「いいかげんお前達に請求しても問題ないな？」



提督「…しかし、名前の発音は同じだが漢字が違ったはずだ。　劉鳳と龍鳳……」ｽｯｽｯ

夕張「こまけぇこたぁいいんですよ」

提督「……………」





ﾋﾞｰｯ!ﾋﾞｰｯ!ﾋﾞｰｯ!


《司令官！西方海域に敵部隊の存在が確認されました！至急部隊を編成し出撃準備をお願いします！！》



龍鳳「…隊長。この任務、私にお任せください」

提督「…行けるか？」

龍鳳「ハッ！私と、私のアルター…『絶影』がいる限り」ｶｯ!!


ﾄﾞｼｭﾝﾄﾞｼｭﾝ!!ｷｨｨｨｨｨ…

ｼｭｩｨﾝ!



絶影『……』ｷｭｨｨ…



夕張「(絶影カワイイ…///)」ｷｭﾝ

提督「…分かった。だが敵データも欲しい。青葉も連れて行け」

龍鳳「ハッ！」ﾊﾞｯ!


ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…




提督「…頑張れよ、青葉」

夕張「青葉に何か恨みでもあるんですか？」

提督「アイツが販売する裏写真の値段が上がってきててな…」ﾌｩ…



夕張「……提督？裏写真とh」

提督「昼飯食うの忘れてた」ﾀﾞｯ!!





夕張「…………」ﾀﾞｯ!!!

【西方海域】




ｻﾞｼｭｼｭｯ!!ｽﾞｶﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ!!!


装甲空母姫「…ソノニンギョウ、ナカナカツヨイナ」ﾌｯ

龍鳳「…なるほど、毒虫の頭に立つだけはあるか」

装甲空母姫「キサマ…」

龍鳳「なら、特別に見せてやる…絶影の真の姿を！！」ﾋﾞｼｯ!



ﾄﾞｼｭﾝﾄﾞｼｭﾝ!!ｷｨｨｨｨｨ…

ｼｭｩｨﾝ!





真・絶影『……』ｷｨｨﾝ



装甲空母姫「スガタヲ、カエタ…？」

龍鳳「俺の絶影は普段力を抑えている…強すぎるからだ」

装甲空母姫「…！！！」ｶﾞｼｬｼｬﾝ!!!

龍鳳「絶影ッ！！」ﾊﾞｯ!!


ﾊﾞｼｭﾝｯｯ!!



ｽﾞﾀﾞﾝｯ!ｽﾞﾀﾞﾝｯ!ﾊﾞｼｭｯ!!



装甲空母姫「(クッ…ミエナイ……ダト！？)」ｸﾞﾗｯ!

龍鳳「剛なる右拳『伏竜』！剛なる左拳『臥竜』！！」ﾊﾞｯ!!

真・絶影「」ﾄﾞｼｭｼｭｩｩｩﾝ!!!!


ｺﾞｫｫｫｫｫ!!!


装甲空母姫「クソ…ク…ソ……」




ｽﾞｶﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ!!!



装甲空母姫「」ｸﾞﾗｯ…ﾊﾞｼｬｧｧｧﾝ!












龍鳳「悪は処断しなくてはならない。罪は処断されなくてはならない。」ｻﾞｯ!

【次の日・工廠施設】



夕張「さあ、今日は誰が来るのでしょうか！？」

提督「…………」




ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!



















飛龍(ｽﾄﾗｲﾀﾞｰ衣装)「ストライダーズの使命を果たす」



提督「」

夕張「」

提督「『ストライダー飛竜』…あのゲームを使ったのか」

夕張「名前からして行けるかな、と」




ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…ｶﾞﾁｬ､ｷﾞｨｨ…


青葉「司令官ー、上層部が確認された南方海域の報告書が来たよー」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

提督「…分かった」ｽｯ…



ｼｭﾊﾞｯ!




飛龍「………」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…

青葉「…あれ？いつの間に報告書が飛龍さんの手元に……その格好はなんです？」






飛龍「…任務了解」ｽｯ…


ｽﾀｽﾀｽﾀ…




青葉「……司令官、青葉もちょっと出掛けて来ます」ﾁｬｷｯ

提督「…武運を祈る」

夕張「(もはや自主的に…いや、これはもう彼女の性分なんでしょう)」ﾎﾛﾘ

【南方海域】



ｻﾞｻﾞｧｧｧ…ﾄﾞｶｧｧｧﾝ!!



南方棲戦姫「バ、バカナ……」


飛龍「………」ｽﾀｽﾀｽﾀ…




南方棲戦姫「グンゼイデキタワレワレノナカヲトツゲキダト…！？……アリエナイ！！キサマハ、“シ”ガコワクナイノカァッ！？」







飛龍「貴様の辞世の句なら、その程度だろうよ」ｽﾁｬｯ


南方棲戦姫「ナ…ナメルナァァァァ！！！」ｶﾞｼｬｼｬｼｬﾝ!!!


ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧﾝ!!!




ｼｨｨｨｨｨｨﾝ………



南方棲戦姫「…フン！ワタシノテキデハナイ……」



ｼｭﾀｯ


飛龍「黄昏に消え去るがいい」ｶﾞｼｯ!ｼｭｯ!!

南方棲戦姫「！？ウシロカラウチアゲ……！！」ﾌﾜｯ…


ｻﾞｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｯ!!!!


飛龍「ラグナロク！！」ｻﾞｼｭｯｯ!!!

装甲空母姫「ガァァァァァアア！！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯｯｯ!!!





ﾋｭｩｩｩｩ…


南方棲戦姫「」ﾊﾞｼｬｧｧﾝ!!









ｽﾀｯ


飛龍「露と消えるがいい」ｽｯ…

【次の日・工廠施設】



提督「…同じ漫画やゲームで同じ艦娘を建造しないのか？」

夕張「資材の消費量が半端ないから無理だそうです。各艦種のレシピでまずは実験…との事で」

提督「ほぅ……」

夕張「はいオープーン！」




ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……ﾄﾞｶｧｧｧｧｧﾝ!!!
















球磨(全身熊毛皮)「…………」



提督「…………」

夕張「…………」

提督「……熊か」

夕張「……熊ですね」

提督「……何を入れた？」

夕張「………」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟﾋﾟﾎﾟ…ﾌﾟﾙﾙﾙ……


夕張「……もしもし、明石？今回の重巡の……うん、あ…はーい、分かった」ﾋﾟｯ!









球磨「……グォ？」

夕張「鉄拳だって」

提督「ハイスペックベアーか」





球磨「……！！」ｷｭﾋﾟｰﾝ!


ﾀﾞｯ!!ﾄﾞｶｧｧｧﾝ!!!





夕張「ちょ、提督！球磨が急に壁破って海に走ってったんですけど！？」

提督「………」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟﾋﾟﾎﾟ…ﾌﾟﾙﾙﾙ……


提督「…青葉か。………ああ、まただ。よろしく頼む」



提督「……よし」ﾋﾟｯ!

夕張「…………」

【中部海域】




ｽﾞｶﾞｶﾞｧｧﾝ!!ﾊﾞｷｯ!ﾊﾞｷｬｯ!!!

ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧｧﾝ!!!




球磨「グルル…」

離島棲姫「ナ、ナゼケモノガウミノウエヲ…！！」



ｼｭﾝｯ!!



球磨「グォォォォォォォ！！！！」ﾌﾞｫﾝｯ!!!




ｽﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ!!!






離島棲姫「」ｽﾞﾙｯ…ﾊﾞｼｬﾝ












球磨「グォ？」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

【次の日・司令室】



提督「…まさか現在確認されてる敵海域全て制圧するとは、な」

夕張「いやー、凄かったですね」

青葉「ではでは、そんな提督さんから一言どうぞ」

提督「ふむ……」











提督「建造に夕張メロンを入れて軽巡レシピ回せば、胸が夕張の夕張が生まれるのだろうか…」ﾑｩ…

夕張「張り倒すぞ」

青葉「(メロン熊みたいなのが出てきそう…)」







こうして提督は暁の水平線に勝利を刻み、つかの間の安息を楽しむのであった。






終わり

【おまけ】



『軽巡レシピにストライダー飛龍を混ぜてみた』

【とある海域】





ﾁｬﾎﾟﾝ…ｻﾞｻﾞｧｧｧﾝ…




川内「………」




軽巡棲姫「…………」




川内「生き残りか…」ｽﾁｬｯ


軽巡棲姫「……」ｽｯ…



ﾊﾟｷｯ…






軽巡棲姫(仮面無し)「…………」


川内「…神通？」





軽巡棲姫「センダイネエサン……ワタシハ…タタカウキハナイノ……」

軽巡棲姫「ワタシハ…チンジュフニカエリタイダケ……アタタカイ、アノバショニ…」ｼﾞﾜｯ…

軽巡棲姫「アネデアッタアナタト……タタカイタクハナイノ……」ﾂｩｰ…

川内「素人めいた言葉を吐くな」ｼｬｷﾝ!

ﾀﾞｯ!!!

軽巡棲姫「！！？センダイ…キサマァァァァ！！」ｶﾞｼｬｺﾝ!!





ｻﾞｼｭｯｯ!!!







軽巡棲姫「」ｸﾞﾗｯ…ﾊﾞｼｬﾝ










川内「川内より本部へ…任務、完了」












この後青葉が録画していたこの戦いを食堂で流した所、クールな一面がみんなの心をわし掴みしたらしくファンクラブが設立され、妹の那珂ちゃんにライバル視されるようになったらしい。

そしてその会員番号Ｎｏ．１が彼女の妹である神通だったとか。








本当に終わり

雪風が秘書艦の私としては戦闘妖精雪風という言葉に釣られないわけがなかった。

誰か雪風が戦闘機になる話を書いてくれることを祈ります。



お付き合い、ありがとうございました！

長門「ユニーク」