芳乃「挙式はいつにいたしますー？」

P「……はい？」

ちひろ「芳乃ちゃん！？」

芳乃「そなたがわたくしへの素直な気持ちをこの日この時に打ち明けてくれてとても嬉しいのでしてー。つまるところ今すぐにでもわたくしとそなたは結ばれる運命であったのでしょー」

P「ま、待て芳乃。違う、違うんだ。確かに俺はお前の事を好ましく思っていると言えばそうだがこれは違うんだ」

芳乃「違わないのでして。先の告白はそなたの本心ですー」

P「いやいやいやいや本心から出たような感じじゃ無かったぞ！？何か…口が勝手に動いて…！！」

芳乃「きゃーでしてー。そんなにもわたくしを想ってくださっていたのですねー」

ちひろ「プロデューサーさん…辞表の準備はできましたか…？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

P「だから違うんです！俺は」




芳乃「わたくしの事が好きなのですねー？」




P「あぁ。俺は芳乃の事が好きだ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

P(！？)

芳乃「きゃーでしてー」ﾃﾚﾃﾚ

P「な…何がどうなってるんだ……？！」

ｶﾞｼｯ

ちひろ「言い訳の準備はできましたか？」ﾆｯｺﾘ

P「ひいぃぃぃぃぃぃぃーーーっ！！」






ちひろ「…はぁ。口が勝手に動いたと」

P「えぇまぁ…信じてくれとは言いませんが。俺ですら何が起こってるのか分からない」ﾎﾞﾛｯ

ちひろ「……」

P「なんだろう…病気か…？精神疾患か何かなのか俺は…」

ちひろ「…本当に、プロデューサーさんが本心をブチまけたわけじゃないんですね？」

P「は、はい…」

ちひろ「芳乃ちゃん。何か心当たりは…」

芳乃「わたくしはわたくしへの愛の告白をしかと受け止めましたー。あとは籍を入れて式を挙げるだけでしてー」

ちひろ「………」

芳乃「これでそなたはわたくしのも、」

ちひろ「プロデューサーさんは本当に芳乃ちゃんの事をそういう目で見ていないんですよね？」

P「えぇ。確かに数いるアイドルの中でずば抜けた才能と容姿を持っているし、俺も一般人だったら芳乃をそういう目で見ていたかもしれませんが……いくらなんでもプロデューサーとアイドルの関係は変えようがないでしょう」

芳乃「の…………………」

P「ん？」

芳乃「…………」

P(あ…やっぱり不快な気持ちにしちゃったんだろうか…。そうだよな、いきなり俺なんかに告白されたら動揺するししかもそれが俺の本心じゃないって言ったら…)

P「その、ごめんな芳」




芳乃「ほー…まだわたくしの力が不完全なばかりにー……時期尚早でしたかしらー？ですがこのままでは余計な女子が寄り付いてしまうのでしてー…なればこそ尚更ほおっておくことができないのでー…つまりわたくしがもっともっと力を高めー、わたくし無しでは生きられぬ方へ導くことがまず最初の一手なのでして。なにからいたしましょー…『間引き』か『禁』か、はたまた今の時点から《誠の気》の流れの向きを捻じ曲げーわたくしとの想いをかけがえのなきものとする…のは早すぎるのですー。やはり『縛』の字を以ってしてでも、そなたとわたくしはいつでもどこでも寄り添うことのできるよう、わたくしとの逢瀬を何よりも至上としていただくようにしなければいけないのでしてー？そうですーそうしましょー。下準備もないとはいえー簡単な事なのでしてー」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


P「」

ちひろ「…」

P「……」

芳乃「……ほ？そなたー？」ｽｩｯ

P「」ﾀﾞｯ!

P(ヤバイやばいヤバイ。何がヤバいのかはよく分からんがこれは、これは………ヤバい！！！)



芳乃「そなたー。そなたー。どこに行かれるのでしてー？わたくしもお供いたしますー」ﾄﾃﾄﾃ




P「うおおぉぉぉぉぉお！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ



芳乃「そなたー？聞こえてましてー？わたくしもー」





ちひろ(………………)

ちひろ「………あー…」

ちひろ(……うん)

ちひろ「………私、しーらないっと」ｶﾀｶﾀ

P『…………』ｼﾞｯ




芳乃「そなたー？どこに行きましてー？」


芳乃(…………)


芳乃「…そなたー？」ﾄﾃﾄﾃ




P『………ふぅ』

P「行ったか…」ｶﾞﾀﾝ

P(うお…くっさいな……初めて路地裏のバケツに隠れるなんて体験しちゃったよ…)



芳乃「それはすぐ洗濯をばしなくてはなりませんー」

P「あぁ。服に臭いが沁みついたら嫌だもんな…」

芳乃「それからお風呂にも入らねばー」

P「あぁ。体に臭いがついたら嫌だもんな…」

芳乃「それなら2人で湯屋にゆきましょー」

P「あぁ。2人で……………ん？」

芳乃「そなたー」ｷﾞｭｯ

P「よよよよ芳乃ォ！？」

芳乃「突然どうされたのでしてー？まるでわたくしから逃げるような……」ｽｩｯ

P「い、いいいいや違うぞハハハ！プロデューサーがアイドルから逃げるなんて、避けるなんてするわけないだろう？！」

芳乃「……その通りでしてー。わたくしったらおちゃめでしてー」ｷﾞｭｰｯ

P「………」ﾊｧ

芳乃「……………………やっぱり臭うのでして」ｸﾝｸﾝ

P「ハハ…まぁゴミ箱に入ってたし……」

芳乃「とってもとーっても臭き香が…女子の臭いがするのでして」ﾎﾞｿｯ

P「ん？」

芳乃「それでは”2人で”湯屋にまいりましょー」

P「いやいやいやいや！ほら、アレだからさ！」

芳乃「アレとはー？」

P「アレは……ほら、俺ってば今から営業だからさ！家に帰って風呂入ったらそのまま仕事でないとだし芳乃にかまってやれる時間がなくてさ」

芳乃「むー…」ﾌﾟｸｯ

P「ごめんな。また暇な時にな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

芳乃「…わかったのでしてー」ｽﾘｽﾘ

P「じゃあそういう事で」

芳乃「わたくしはそなたの家でそなたの帰りをお待ちするのですねー」ﾆｺﾆｺ

P「なんで！？！？」

芳乃「愛し合う男女が同じ屋根の下で暮らす事は当然なのですー。そうでございましょー？」

P「……愛し合う2人って…？」

芳乃「えへへー、そなたはいけずですー。そなたとわたくし以外に愛し合う2人なんていないのでしてー」ﾃﾚﾃﾚ

P「」

芳乃「ゆきましょー」

P「そ、それはちょっと無理じゃないかなぁ？！ほら、俺たちアイドルとプロデューサーなわけだし…さ？」

芳乃「…わたくしと暮らす事が嫌なのでして…？」ｳﾙｯ

P「そうじゃないけどさ、いや、なんというか……お前のためだからな」

P(こんな状況でも週刊誌沙汰なんてとんでもないし)

芳乃「………」

P(………)ｶﾀｶﾀ

P「……」ﾁﾗｯ

芳乃「ほー…」ﾎﾟｰｯ

P「………」ﾎｯ

ちひろ「お茶です、プロデューサーさん」

P「あぁ…どうも。うん、うまい」

ちひろ「…ようやく落ち着きましたね」

P「昨日は一体どうなるかと…もう、いつもの芳乃ですよ……ね？」

ちひろ「私に聞かれても…」


芳乃「ねーねーそなたー」ﾁｮﾝﾁｮﾝ


P「お、おう？！」

芳乃「これをそなたに受け取っていただきたくー」

P「これは…？」

ちひろ「ミサンガ…ですか。ワンポイントの鈴が可愛いですね」

芳乃「夜なべして作ったのでして」

P「そっか。ありがとう、大事にするよ」ｷｭｯ

芳乃「…」

P「どう？」

ちひろ「よく似合」

芳乃「よく似合っておりましてー」

ちひろ「…」

芳乃「………」

P「…何？」

芳乃「肩をお揉みしましてー」

P「………そ、そっか。ありがとうな」

芳乃「(一生)そなたの力になりたいのですー」

P(嬉しいことを言ってくれて……るんだけど…あれー？何か言葉が重く感じるなぁー)ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ちひろ(違和感が…)

ﾜｲﾜｲ

P「おーい静かにしろよー」ｶﾀｶﾀ

舞「静かに、ですねっ」ｼｰｯ

薫「はーいっ」ﾋﾞｼｰｯ

瑞樹「ﾐｼﾞｭｷｰ」ｷｬﾋﾟﾙｰﾝ

P「はーいお前らは良い子だなー」ﾖｼﾖｼ

芳乃(……)

ﾜｲﾜｲ

ﾎﾞﾝﾊﾞｰ!

ﾆｮﾜｰ!

P「あの辺は全ッ然静かにしないな…」

芳乃「鎮めればよろしいのでしてー？」

P「ん？あぁ…」

P(今手が離せないし芳乃に行ってもらう方が早いか…)

P「じゃあお願いできるか？」

芳乃「はーいでしてー」ﾄﾃﾄﾃ

ﾋﾟﾀｯ

P(お…静かになった。流石は芳乃だな)

芳乃「終わりましてー」

P「よしよし、芳乃は偉い子だなー」ﾖｼﾖｼ



茜「……！……！！………！？！？」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

きらり「ーー！……ー……！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


P「」

芳乃「そなた、愛撫が止まっておりますー」

P「ど、どうやって静かにしたのかなー？なんて…」

芳乃「…明後日には声が出せるようになりましてー」

P「今すぐ戻してあげなさい！」

芳乃「そなたの言う事を聞いていなかったのでして」ﾑｽｯ

P「そこまでしなくていいから！」

芳乃「…わかりましたー」ｽｯ

P「？」

芳乃「ぶおおおーー」ﾌﾞｵｫｰ

P「…」


茜「…ァイ…アー！…bンバー！！…おぉぉ！！」

きらり「…ょわー……、にょわ？」

P「…」ﾎｯ


茜「プププププロデューサーーー！！ここここ怖かったですーーー！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

きらり「怖かったにぃぃぃーーーーっ！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


P「おい待てお前ら気持ちは分かるが全力トライはやめっ」


ﾄﾞｯｼｰｰﾝ!!

P「ぐふ……」

P「芳乃には何らかの超能力みたいなものが宿っているもしくは催眠術を使えると考えるべきでしょうか」ﾎﾞﾛｯ

ちひろ「今更ですか………いえ、私も半信半疑でしたが」

P「気付いてたんですか！？」

ちひろ「薄々ですが。それっぽい現象は何度か見かけてますし…」

P「マジスカ」

ちひろ「直近ですと……ほら、昨日ですね」


P『芳乃ォ！結婚しろオォ！！?」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


P「………」

ちひろ「プロデューサーさんが本性を叫んだ可能性もありましたけど…芳乃ちゃんとプロデューサーさんの様子を見てて、違和感はありましたね」

P「自分で言うのも何ですけど…」

ちひろ「はい？」

P「俺って芳乃に懐かれてますよね？その、”そういう意味”で」

ちひろ「…」

P「そんでもって昨日みたいな事とかさっきみたいな事とか………」

ちひろ「……」

P「もしかして俺の状況って」

ちひろ「……」



P「かなりやばくないですか」



ちひろ「……事務所に迷惑がかかるまで追い詰められたら潔く諦めてくださいね。応援はしてます」ｺﾄｯ

P「ちょっと」

ちひろ「はい？」

P「同僚のピンチですよ？」

ちひろ「…男性的には嬉しい展開でしょう？」ｻｯ

P「目をそらさないでください！こうなったらちひろさんと寝食を共にしますからね！！」

ちひろ「何でですか！やめてくださいよ私にまで被害が」

P「助けてください！俺1人の力じゃこんな状況どうにもならない！同僚としての頼みですから！！」

ちひろ「私に言わないでくださいますか！？プロデューサーさんの事なんてカモかモルモットぐらいにしか思ってませんよ！！」ﾀﾞｯ

P「鬼！悪魔！千川ちひろおぉぉお！！」

P(うぅぅ…)

P「誰か、誰か助けてくれ…」


「お困りでしてー？」



P(！)

P「あ、あぁ助けてくれ！俺1人の力じゃどうにも…！」ﾊﾞｯ

芳乃「かしこまりましてー。わたくしはいつでもそなたの力となりましょー」

P「」

芳乃「そなたー、わたくしに何ができますー？」

P「あ…」

芳乃「？」ｷｮﾄﾝ

P「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」ﾀﾞｯ

芳乃「そなたー？そなたーー？？」ﾄﾃﾄﾃ




茜『……！……！！………！？！？』ﾊﾟｸﾊﾟｸ

きらり『ーー！……ー……！』ﾊﾟｸﾊﾟｸ


P「あわ…あわわわわわわわ」

P(な、何されるか分かったもんじゃねぇ…！休暇！休暇の連絡を入れて少し遠い所にいこう！！)

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

P「もしもし、ちひろさん！」

電話『お客様の都合によりお繋ぎする事ができません』

P「ま、まさか…あのアマ、着拒を…？！」

<ｿﾅﾀｰ？

P「ひっ」

P(こうなったら応接室の掃除用具入れに隠れるべしッ！！)

掃除用具P「…いや、これ見つかったら終わりだよな？逃げ道無いよな？」

掃除用具P(何やってんだ俺…いや、俺のステルス能力を持ってすれば流石にわからんだろう)


ｶﾞﾁｬｯ

芳乃「そなたー？ここでしてー？」

掃除用具P「ッ！？」

芳乃「……はてー？」

掃除用具P「………」ﾊﾞｯｸﾝﾊﾞｯｸﾝ

芳乃「ほー………？」

P「………」

芳乃「………」

掃除用具P「……………？」




芳乃「ここでしてー」ｶﾞﾁｬｯ

見つけられP「！？」

芳乃「そな」

P「うわぁぁぁぁぁあおおぉぉぉぉ！！！」

芳乃「？」ﾋﾞｸｯ

P「今だっ！」ﾀﾞｯ



芳乃「そなたー…？」

P「はぁ、はぁ……」

芳乃「そなたー？」ﾋｮｺｯ

P「うわぁ！？」ﾀﾞｯ



P(こ、ここなら…)

芳乃「そなたー」ｶﾞﾗｯ

P「なんでだよっ！？！」ﾀﾞｯ




P(…………)ﾊｧﾊｧ

P「そうだった…そういえば芳乃の特技って失せ物探しとかだった……」

P(どこに行っても無駄なのか…)


芳乃「そなたー？そなたー。どこでしてー？」ﾄﾃﾄﾃ

P(うっ…)

芳乃「……急に分からなくなったのでして…」ｼｭﾝ

P(………ん？)

芳乃「そなたー…そなたー……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ



.

P「………なんだか知らんが助かった、のか？」


茄子「こんなところでしゃがみ込んで何してるんですか？プロデューサー」

P「どぅおぉい！！………な、何だ…茄子か」

茄子「…何だとはご挨拶ですね」

P「あ、すまん、なんか…はは」

茄子「？」

P「ちょっと追われているというか身の危険というか…」

茄子「よく分からないですけど…私の助けが必要ですか？」

P「……いや、茄子に迷惑はかけられないし…」

茄子「何言ってるんですか、私とプロデューサーの仲でしょう？きっと幸せにしてみせますよ♪」

P「……ありがとう」

ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ

P「ん？」

ﾁﾘﾝﾁﾘﾝﾁﾘﾝﾁﾘﾝ

茄子「何の音ですか？」

P「何が何だか…あ、これか……！」

ﾘｰﾝﾘｰﾝ!!

P「うるさっ！？」

茄子「何なんですかもう…」

P「と、取れねぇ！！」

茄子「はぁ、手を貸してください…よっと」

P「えっ」

茄子「なんですかコレ」ﾎﾟｲｯ



芳乃『これをそなたに受け取っていただきたくー』

芳乃『夜なべして作ったのでして』


P「………」

茄子「プロデューサーさん？」

P「あ、あぁ…ありがとうな。飯でも奢るよ」

芳乃「…」ﾄﾃﾄﾃ


芳乃(この辺りから聞こえましてー)ｷｮﾛｷｮﾛ


芳乃「……！」ﾋｮｲｯ



P『そっか。ありがとう、大事にするよ』



芳乃(………)ｷｭｯ


芳乃「…………」ﾄﾃﾄﾃ

P「あーお腹減った」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

茄子「ふふっ、すごくお腹が空いてたんですね」

P「あぁ。走り回ってたら疲れちゃってさ」

茄子「走り回って……そう言えば、追われていたんでしたっけ」

P「あぁ。誰とは言えんが追いかけられてさ、あー怖かった」

茄子「？？」

P(……怖かった…？)

茄子「プロデューサー？」

P「そもそも何で…まだ俺は何もされたわけじゃない…わけでもないな。初っ端でやられた…のか？あれは本当に芳乃が…？もしかして俺自身が…？？」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

茄子「……」

P「どちらにしても…俺は芳乃を傷つけたんじゃ…！」ﾊｯ

茄子「……」

P「そういえば芳乃は俺の為に茜達を静かにしようとしてああなったわけだし…俺に害意があったわけじゃ…むしろ」

茄子「……ふふっ」

P「茄子？」

茄子「私は何も分かりません。でもプロデューサーが早く行かないといけないって事は分かります」ﾆｺﾆｺ

P「はは……とりあえずあのミサンガ探してくる。お会計置いとくから」

茄子「はい、行ってらっしゃい♪」

芳乃(…………)


P『あぁ。誰とは言えんが追いかけられてさ、』


芳乃「そな…」


P『あー怖かった』


芳乃「…！」


芳乃(………)


芳乃「………そなたー…」ﾄﾃﾄﾃ




.

やたらID変わりますけど…
よしのん(SSR)出ないんですけど…
副業で弾(ジュエル)装填するしかないですけど…

一旦離席します
お目汚し失礼いたしました

おはようございます2日分の休日ゲットだぜ

P「やばいな…何がやばいかって今でさえ俺自身が何も分かってない辺りがかなりやばいと思う」ﾀｯﾀｯﾀｯ

P(でもとりあえず芳乃には謝らなくちゃ…。あと、一応茜たちの事もありがとうって言わないと…！)

P「………ここだった筈…確かこの辺りに………………無いな。なんでや…」

P(確かに茄子はこの近くにポイ捨てしたんだけど…)








P「クソ…無いな…」

P(芳乃が俺を見つけるのは簡単だけどその逆が難しいんだよなぁ)

P「あーもう！！」

P(口惜しいが…1度事務所に戻るか)

ｶﾞﾁｬｯ


ちひろ「あ、プロデューサーさん！」

P「……ぅゎ」ﾋｷｯ

ちひろ「な、何ですかその態度ぉ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

P「こう見えて俺は器が小さな男なもんで」

ちひろ「うっ…それはそのー…そ、そんな事より！」

P「なんすか(半ギレ)」

ちひろ「大変なんです！芳乃ちゃんが、帰っちゃったんです！！」



P「は？」

TV『ご覧の通り、鹿児島県の中心に位置する桜島を中心に超巨大な黒雲が九州を覆っています』

TV『気象庁によりますと、およそ1時間前に突如発生したこの雲は全く勢いを衰える事なく急激に広がり続け、このまま30分と待たずしてには九州全土にまで広がる見込みです』

TV『また専門家によると”異常だ”、”この世から光が消える”など…』




P「……………芳乃はどのくらい前に？」

ちひろ「…1時間くらい前に事務所で『探さないでくださいー』と…」

P「………」

ちひろ「で、でも鹿児島ってすぐに帰れる距離では無いですし芳乃ちゃんの仕業では無い可能性も…」

P「………………」

ちひろ「もし、もし仮にそうだとしても、ウチ(の事務所)のせいじゃ無いですよ！……無いですよね？」

P「…………………………」

ちひろ「あわわわ、流石にこっちまであの雲は来ないですよね…？流石に…流石に…」

P「………………………………………」

ちひろ「い、今のうちに銀行からお金を下ろさなきゃ…！」



P「…………………………………………………よし」

ちひろ「へ？」

P「早退と休暇願いお願いよろしくお願いします」ｲｿｲｿ

ちひろ「え……っと？」

P「野暮用ができたのでちょっくら鹿児島行ってきますわ」ｽﾀｽﾀ

ちひろ「は…！？な、何言ってるんですか！どう考えても危ないですよ！」ｶﾞｼｯ

P「何です、心配してくれるんですか？」

ちひろ「そりゃ金ヅ…モルモッ……………同僚がそんな所に行くなんて止めないわけ無いじゃ無いですか！」

P「今更本性は隠し切れませんね！」

ちひろ「ど、どちらにしてもアイドルの皆さんが心配するでしょう！？プロデューサーさんに何かあったら私だって困ります！」

P「…いや、芳乃もアイドルでしょうに」

ちひろ「それはそうですけど…どうしたんですか。怯えていた数時間前とは打って変わって芳乃ちゃんの事を気にかけておいでですが」

P「本当はこれが普通なんです。そうじゃないといけないのに…俺って本当に浅はかなプロデューサーですよね、まったく」ﾔﾚﾔﾚ

ちひろ「何を今更…芳乃ちゃんの事を怖がってたくせに」

P「俺だって人間ですから、日常からかけ離れたものを見ると恐怖だって出てきますし。…でもそれは芳乃に対してじゃなくて、芳乃に宿ってるナニカに対してだったんですよ」

ちひろ「はぁ…」

P「芳乃も、一途に俺の事を想ってくれた普通の女の子なんです。………”失ったら気付くもの”ってあるんですね、プロデューサーって立場で線引きして保身を考えてたはずなのに、今となっては芳乃が恋しくて仕方がない」

ちひろ「えぇぇ…」

P「…自分でも手のひらを返すようにコロッと変わってる気がして情けない限りですハハハ」

ちひろ「……」

P「というわけで芳乃を迎えに行って土下座して連れ帰ってきます！」ﾀﾞｯ

ｶﾞﾁｬｯ

ちひろ「………」

ちひろ(…………………)

ちひろ「………あぁもうっ！私にだって情とか罪悪感とかあるんですからねっ！」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

P「車は…距離的に無理だな。飛行機って飛んでくれるのかなぁ…」

P(なんとかなるか…ん？)

【プロデューサーへ】

P「なにこれ。小包？」ｶﾞｻｶﾞｻ

【私の幸運がプロデューサーを導いてくれると思います。頑張ってくださいね！ 茄子】

P「……御守り、か。ありがとう」


P(…芳乃は許してくれるだろうか…最初は謝り倒すしかコマンドが無いけど…)

P「つくづく俺は最低だな…ごめんな芳乃」ﾊｧ




.

きらりダブりましたけどー
今日まで早番らしいですけどー

もうダメですけど…今夜のところは書き貯めモードに移行しますけどけどけど……

i|!| |i┏┓! i!┏┳┓| |||i|!i| ||!i|| |||ii| ||| ||| |i||!|i│i!┏┓i!|
|i|┏┛┗━╋┻┛|i!||!|ii|| i|!i||i|┏━┓ ┏┓i|i| i┃┃i!|
i||┗┓┏┓┃||i┏━━━━┓┗━┛ ┃┃|i||!i┃┃i!|
|i |!|i┃┃┃┃i||┗━━━━┛|i|| || ||||!┃┃i|i| i┗┛!i|
i||i ||┃┃┃┃|! |||i ||i　　　　!|||!|┏━━┛┃|i||!i┏┓i|!

|i!i |!┗┛┗┛i|!i|　 / |　　　/ |　┗━━━┛i|i| i┗┛i!|
i| |||i|!i| ||!|i||i!　　　/,_ ┴─/　ヽ　 　 　 |!i| ||| |i||!|i|i|||| ||i
|i|| ||i!i||　　　　　（_゜.,》.'(_゜,》)ﾐ ヽ　　　　　 　! | |!i||!|ii||!|ii|
i|ii　　　　　　　 / ,,_＿,ニ、、 ﾉ( |　　　　　　　　　　　i|i!|i|
|i　　　　　　　　|　Y~~/~y} ｀,　~ |　 そ、そんなー… 　 |i
!.　　　　　 　 　 | ,k.,.,!,.,.,r|　,!　 く　　 　 　 　 　 　 　 　 .!
i　　　　　　　 ／ <ニニニ'ノ 　 　＼　　 　 　 　 　 　 　 ｌ