―クチャラーの自宅―
クチャラー「…………」ムクッ
クチャラー「クチャ~……」
クチャラー「クッチャクッチャクッチャ……」スタスタ
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クチャラー「クチャクチャク」
母「行ってらっしゃい」
クチャラー「クチャチャ~!」スタスタ
母「しっかり勉強してくるのよ~」
―通学路―
友人「おっす!」
クチャラー「クチャチャックチャ!」
女「おはよ~!」
クチャラー「クチャクッチャクチャ!」
友人「あ~あ、今日はこないだのテスト返ってくるだろうな。イヤだなぁ」
クチャラー「クッチャクッチャ!」
友人「ちぇっ、お前はいいよな。勉強できるから」
―学校―
教師「え~、ではさっそくこの間のテストを返却する」
えぇ~……
教師「クチャラー、よくやったな」スッ
クチャラー「クチャチャッ!」
友人「おい、お前何点だった?」
クチャラー「クッチャ」スッ
友人「95点!? 流石だな、おい」
女「あたしは88点だったわ。やっぱり敵わないな~」
友人「へっ、優等生どもが。俺なんて45点だぜ……」クシャッ
友人「なぁ、今度勉強教えてくれよ」
クチャラー「クチャックチャク」ニコッ
友人「ありがとよ、持つべき者は頭のいい友達、だな」
教師「……さて、この問題が分かる者、いるか? ちょっと難しいぞ」
クチャラー「クチャッ」サッ
教師「お、クチャラー、答えてみろ」
クチャラー「クチャチャックチャクチャ」
教師「正解だ」
おぉ~……
クチャラー「クチャックチャックチャ」
同級生A「クチャラーってホント頭いいよな。大学はどこ狙ってんの?」
クチャラー「クチャチャクチャ」
同級生B「えぇ~、お前ならもっと上狙えるんじゃね?」
クチャラー「クッチャクッチャクチャックチャ」
同級生C「そうかぁ~? ま、行きたい学部があるのなら、仕方ないけどさ」
クチャラー「!」ハッ
クチャラー「チャック」
同級生C「あ、わりぃ……さっきトイレ行った時、開けっ放しにしてたわ」
友人「お前らもう大学の話かよ、俺らまだ高二よ? 気が早すぎるだろ」
クチャラー「クチャックチャクチャチャ」
友人「そりゃあ、早いに越したことはないかもしれねえけどよ」
クチャラー「クチャックチャックチャクチャックチャッ」
友人「ハハハ、まさかお前の口からそんな下ネタギャグが飛び出すとはな」
体育――
同級生A「ほれっ、レイアップシュートだ!」シュッ パサッ
友人「くっそぉ~、もう10点差もついちまった」
クチャラー「クチャックチャ」
友人「クチャラー、なにか作戦があるのか?」
クチャラー「クチャクチャクチャッチャ」
友人「おおっ、それいいかもな!」
ピピピーッ!
30 ― 29
友人「よっしゃ、逆転勝ちだぁ!」
友人「クチャラー、お前の作戦のおかげだぜ!」
クチャラー「クッチャクチャクチャ」
友人「あ~……ハラ減った。体育の後に食う昼飯は格別なんだよな~」グゥゥ…
友人「二人とも、今日は学食行こうぜ学食」
クチャラー「クチャッチャ」
女「行こう行こう!」
―食堂―
友人「おばちゃん、カツ丼ね! もちろん大盛りで!」
おばさん「あいよ!」
女「あたしはカレーライス!」
おばさん「あいよ!」
クチャラー「クチャ」
おばさん「あいよ!」
クチャラー「…………」モクモク
友人「うんめぇ~!」ガツガツ
女「ちょっとぉ! 食べながらしゃべらないでよ、汚いわね!」
クチャラー「…………」モクモク
女「それに比べてクチャラー君って上品にご飯を食べるわよね~。魚もキレイに骨しか残ってないし」
クチャラー「…………」ニコッ
友人(こいつ……メシ食ってる時だけは異常に静かになるんだよな……)
おわり
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