ある日、シカダ駄菓子にて、
ココノツ「なんだよ父さん、話って?」
ヨウ「ああ、実はな………シカダ駄菓子でツイートを始めてみたんだけどな」
ココノツ「はぁ!? ツイッターってあのツイート? 突然何してんだよ父さん!?」
ヨウ「ほら、少しでも店の宣伝になればいいなって思ってさ、これがアカウントだ」っ
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460910859
ココノツ「フォロワーたったの四人て………」
ヨウ「いや〜、始めたばっかりだしさ」
ココノツ「だいたい、YouTubeのレビュー動画といいオヤジこういうの向いてねぇよ! やめろって時間の無駄だから」
ヨウ「実は俺もうすうす自覚があってな、そこでそういう才能がありそうなお前にこのツイッターのことを任せたい」
ココノツ「はぁ!?ちょ、いきなり何言って……」
ヨウ「じゃ、そういうわけでよろしこ〜〜〜」
タタタタタタッ
ココノツ「あ、待てーーー!………ったく、また変なこと押し付けてどこか行っちゃったよ」
ガラガラ
サヤ「おっす、ココナツーー」
ココノツ「あ、サヤちゃんいらっしゃい」
サヤ「あれ? ココノツスマフォいじって一体何してんの?」
ココノツ「ああ、実は父さんがツイッターでお店のアカウント作ったんだけど、無理やり押し付けられちゃってさ」
サヤ「ツイッターって、あの呟くやつ?」
ココノツ「そうだよ。まったく父さんったら、無責任に作ってそのまま僕に任せるだなんて」
サヤ「でもさ、そういうのってお店の宣伝に繋がって良いんじゃないの? ほら、今時テレビや雑誌よりネットじゃん」
ココノツ「まあそうなんだけどさ、こんな田舎の駄菓子屋をネットで宣伝しても人が遠くから来るかどうか」
サヤ「せっかくだし、なんか適当につぶやけば?」
ココノツ「そうだな………」
カタカタ、ポチポチ!
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ココノツ「こんな感じかな」
サヤ「ツイッターって私もあんまりやったことないんだけど、どんなつぶやきをみんなしてるのかな?」
ココノツ「そうだな、ちょっと見てみようか」
カタカタ、
ココノツ「うわ!」
サヤ「え、どうしたのココノツ?」
ココノツ「サヤちゃん、ちょっとこのツイートを見てみてよ」っ
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サヤ「うわ、何だしこのツイート? これってつい最近熊本で起きた地震のニュースの画像だよね?」
ココノツ「うん、熊本地震だよ。ついこの間起きた震度7の大地震で、今も多くの人が避難所で生活してるんだよね」
サヤ「これって確か、ラブライバー?って言うんだっけ。ラブライブとかいうアニメが好きなキモいオタクのことだよね」
ココノツ「そうだよ、ラブライバーはダサくてキモい社会不適合者のことで、犯罪者集団とも言われてるんだ。器物損壊や暴行といった犯罪行為を平気でするし、実際に警察に逮捕された例もあるし、みんなから嫌われてる悪い奴らなんだよ!」
サヤ「うっわぁ………マジキモっ! それにそのツイート、あまりにも不謹慎だよね」
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サヤ「しかも、おそ松腐女子から怒られてるっていう……」
ココノツ「そうだよね、地震で怪我をしたり、実際に亡くなった人もいるってのにこんな馬鹿なツイートして本当にラブライバーはゴミ以下だよ」
ほたる「その通りよココノツ君!!」
ココノツ「あ、ほたるさん! いつの間に?」
ほたる「話は聞かせてもらったわ、本当にラブライバーは最低でゴミ以下な連中なのよ」
サヤ「やっぱり、ほたるちゃんもそう思うんだ!」
ほたる「ええ、ラブライバーったらラブライブのグッズがついた駄菓子を買うは良いけどグッズだけ取り出して肝心の駄菓子をその辺にポイ捨てするような最低な連中なのよ!!」
ココノツ「それ、ほたるさんは僕らとは違った点で怒ってるんじゃ……?」
サヤ「でもポイ捨てもいけないことだよね」
ほたる「その通りよサヤ師! ラブライバーは存在そのものが汚いゴミのようなものなのに、駄菓子や袋をポイ捨てして自然を汚す悪い奴らなの」
ココノツ「まあ確かに、ラブライバーはいなくなった方がいいのは事実ですからね」
サヤ「私もラブライバーとかマジで無理、キモいし近づきたくないもん」
ほたる「私も同感だわ、そこでココノツ君とサヤ師に相談があるのだけれど」
ココノツ「え、相談?」
ほたる「ええ、実は今回の熊本地震を受けて枝垂カンパニーでは被災地に大量の駄菓子を寄付することになったわ」
ココノツ「へえ〜、それは良いことですね!」
サヤ「うん、被災地の人もきっと喜ぶよ!」
ほたる「そこで、ココノツ君とサヤ師にも是非とも協力をしてほしいのだけれど」
ココノツ「わかりました、そういうことなら喜んで協力をしますよ」
サヤ「うん、それで何をすればいいの?」
ほたる「ええ、実はこれなんだけれど……」っ
ココノツ・サヤ「こ、これは!?」
そして被災地にて、
子供「お母さん、お腹すいたよ〜」
母親「もう少しで支援物資が届くはずだから、我慢するのよ」
ガラガラガラ
係りの人「避難所のみなさんお待たせしました! お菓子メーカーの枝垂カンパニーから駄菓子と水が届きましたよ」
被災者A「おおーー、枝垂と言ったら製菓業界じゃナンバーワンの大企業じゃないか!」
被災者B「ちょうど甘いものが欲しかったから、これは助かる」
子供「わぁ〜い、お菓子だーー!」
母親「良かったわね!」
係りの人「それでは順番に配りますので、こちらへ来てください」
被災者達「はぁーーい!」
ワイワイ、ガヤガヤ……
ラブライバー「チッ、こんな時に駄菓子かよ、気が利かねえな……せっかくなら新田恵海の聖水でも送れっての」
係りの人「あ、こっちにラブライブのキャラクターが描かれたお菓子もあるので、良かったらどうぞーー!」
ラブライバー「え、マジでッ!? はいはいーーーー欲しいです!!」
子供「ママ、ラブライブって?」
母親「こら、見ちゃいけません!」
係りの人「どうぞ」っ
ラブライバー「わーい、いっただきまーーす!」
パクッ
アナウンサー『ここで熊本地震の被災地に関する新しい情報が入って来たのでお伝えします』
アナウンサー『熊本各地の避難所にて、ラブライバー達が次々と死亡するという現象が起きているとの情報が入りました』
アナウンサー『情報によりますとラブライバーは避難所に届けられた枝垂カンパニーからの支援の駄菓子を口にしたと同時に、口から泡を吐いてそのまま倒れ、死亡したとのことです』
ほたるの指示により、ココノツとサヤはラブライバーに配る分の駄菓子に毒を入れ、それにより避難所のラブライバーは死亡しました。
ラブライバーが死亡したことにより、避難所のスペースが空き多くの人が屋内で過ごせるようになり、またラブライバー達に配っていた分の食料なども節約することがでに、トイレなどの節水にも繋がったため、結果としてラブライバーが死亡したことは被災地にとってはプラスとなりました。
このことがきっかけで枝垂カンパニーは世間からの評価が上がり株価が上昇、手伝ったココノツとサヤにも賞賛の声が届き、シカダ駄菓子と喫茶エンドウの売り上げも伸びましたとさ!
めでたしめでたし!!
ヨウ「……………ツイッターは?」
おしまい
最後に、
作者です。
今回の熊本地震で被災された方々や亡くなられた方々を思い、心からお悔やみ申し上げます。
一日も早い復興を、わずかながら寄付しました。
本当におしまい
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