希「μ'sストイック暗記王ー!」 (23)
にこ「...いやなんなのよこれ」ポカーン
海未「急に練習中止して集合をかけるので何かと思えば...希!ふざけてないで練習を、」
ことり「海未ちゃん!」クワッ
海未「は、はい」オロオロ...
ことり「アイドルに必要なものはなんだと思う?」ニコニコ
海未「必要なものですか?えっと...ダンスの腕や歌唱力も大切だと思いますが、やはりファンの方を笑顔にする愛嬌ではないでしょうか?」
絵里「たしかに。笑顔にするのがアイドルの仕事よね」ハラショー
希「えりちの言うとおり。でもそんなアイドルが誘惑に負けるような事があったら大問題ちゃう?」
にこ「誘惑って?」
真姫「異性とか喫煙飲酒...まぁアイドルが手を出してはいけない事全般じゃない?」カミノケクルクル
希「真姫ちゃんよくわかっとる。アイドルは常にファンの事を考えなきゃあかんと思うんよ。そう...アイドルはストイックにならなあかんねん!」ドーン
海未「ストイック?」
真姫「禁欲的で...まぁ誘惑に惑わされないって事かしら」
海未「して、そのストイックと暗記がどう関係するのでしょうか...というか穂乃果、凛、花陽はどこに?」キョトン
フゥハハハー...ソラソラソラキヲソラ...
絵里「ん?何この音楽」
ガラガラッ
?「どーんっ!」
真姫「ヴェェェ!?だ、誰っ!?」
?「...」スタスタスタ...
?「は、はぅ...///」トテトテトテ...
?「愚かな人間どもよ!我々は...」
?・?「気をそらせ隊だ!(にゃ!)(です!)」ドーン
海未「...穂乃果何してるんですか?」
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穂乃果?「わ、私は穂乃果ではなーい!」
真姫「凛はわかるような気もするけど...花陽まで何してるのよ」ハァ
凛?「凛じゃないにゃ!ちなみにこっちもかよちんじゃないにゃ!」
花陽?「そ、そうだよ!かよちんじゃないよ!」
絵里「...希、どういう事なの?」
希「あれ、恐怖の気をそらせ隊やで?怖ない?」
絵里「どこに恐怖を感じるのよ...」
希「とにかく、ストイックに暗記を行う事によって普段の生活にはびこる誘惑に打ち勝つ精神力を鍛えようって事やんな」
希「気をそらせ隊は置いといてルールを説明しよか。ことりちゃんお願い」
ことり「はーい。これから海未ちゃん、絵里ちゃん、にこちゃん、真姫ちゃんには1人ずつあるテーマに沿った暗記問題を出すよ。それを制限時間内に暗記できたら...なんと!」
ことり「1日μ'sの女王になれる権利を差し上げちゃいます」
真姫「女王...つまりμ'sを思いのままにできるって事なの?」
ことり「そう。にこちゃんと1日デートなんて事も出来るよ真姫ちゃん」ボソボソッ
真姫「っ///!?べ、別にそんな事したくないわよっ///!?」
絵里「女王権...いいわね」
絵里「(希とあんな事やこんな事...)」ニヤニヤ
海未「(穂乃果と...///破廉恥すぎますっ///)」ニヤニヤ
にこ「(え?なんでこいつらニヤニヤしてるの...)」オロオロ...
絵里「...いいわ!このかしこいかわいエリーチカ、どれほど賢いのか見せてあげるっ!」
海未「私もやらせて頂きます。暗記程度なら得意ですので」
希「ふっふっふ...普通の暗記と思ったら大間違いやでぇ...?」ニヤッ
にこ「どういう事よ」
希「まぁお楽しみは本番でね?じゃあ早速真姫ちゃんから行こか。隣の空き教室で待っててな?」
真姫「わかったわ」スタスタスタ...
穂乃果?「じゃ穂乃果達も行こっか」ボソボソッ
凛「了解にゃ」タッタッタッタ...
花陽「はい!」トテトテトテ...
海未「一緒に穂乃果達も行っちゃいましたね」
絵里「...」
にこ「どうしたのよ絵里」
絵里「普通の暗記じゃないって事は...穂乃果達が邪魔でもするのかなって」
海未「ありえますね。でもクールな真姫の事です。簡単に覚えて帰ってきますよ」
にこ「そうだといいけど...」
希「真姫ちゃん行ったね...よし、隣の様子はこのモニターから観察しよか」
絵里「希、カメラなんてよく準備したわね...」
ことり「ちなみにスピーカーも準備したからこっちの声はマイクで届くよ」
希「真姫ちゃーん。隣部屋に移動してもらったんだけど、聞こえるー?」
真姫『えぇ。でもカメラやスピーカーなんてよく準備できたわね』
ことり(にこちゃんのアイドルグッズ売ったお金で買ってきたなんて言えないよね)
にこ「何で私の方見てるのよ」
ことり「な、なんでもないよぉ?」アセアセッ
真姫『なんか部屋の真ん中に机があるんだけど、これに座って暗記すればいいの?』
希「そうそう。机の上にプリントあるやろ?そこに暗記して欲しい10個書いてあるから頑張ってなー」
絵里「ちなみに真姫が暗記する問題ってどんなの?」
希「ことりちゃん、フリップ取って」
ことり「はいっと。真姫ちゃんにはネコ科の動物10種類を覚えてもらいまーす」
真姫『ネコ科?どうして?』
海未「真姫がネコっぽいからでしょうか?」
にこ「あー、たしかに。ツンデレなところとか目付きとか」
真姫『イミワカンナイ!』
希「まぁ知ってる動物も何匹かいるから簡単やな。それじゃ...スタート!」
真姫「(ネコ...トラ...ピューマ...オセロット...)」
真姫「(まったく...たかが暗記でしょ?こんなのさっさと終わらせてにこちゃんとのデートコース考えなくちゃ...!)」ゴゴゴゴゴゴ...!
真姫「(スナネコ...)」
ガチャ...
真姫「ん?」
穂乃果「はぁー!今日も練習疲れたねー!」スタスタスタ...
凛「今日も海未ちゃん厳しかったにゃー!」テクテクテク…
花陽「私もヘトヘトだよぉ...」トテトテトテ...
穂乃果「今日は皆疲れてたよね。ことりちゃんなんか一瞬真顔になってたし」
花陽「そうなの?私も見てみたかったなぁ」
凛「皆お疲れ顔だったけどにこちゃんだけ笑ってたよねー」
穂乃果「そうそう!練習中もずっと笑顔で踊ってさ!にっこにっこにーってやってたよね」
花陽「やっぱりアイドルに熱いにこちゃんはいつでも笑顔なんだねぇ...」
真姫「(笑顔にするのがアイドルだと1番理解してるにこちゃんだからこそ練習の時から手は抜かない...さすにこね)」
凛「じゃあじゃあ!明日から凛たちも笑顔で練習してみようよ!」
花陽「で、できるかな...」オロオロ...
穂乃果「花陽ちゃんなら出来るよ!ほら!にっこにっこにー!」
真姫「(...手を動かすタイミングが2秒早いわよ穂乃果)」カキカキカキ...
凛「んー...違うにゃ」
穂乃果「え?」
凛「なんだか穂乃果ちゃんとにこちゃんのにっこにっこにー、全然違うにゃ」
穂乃果「そ、そうかな...凛ちゃんもやってみて」
凛「にっこにっこにー!」キラッ
真姫「(手の開き具合が甘いわ。左手をもう15度開かなくちゃ)」カキカキカキ...
花陽「なんだか凛ちゃんの場合は可愛いというか元気って感じだね」
凛「うむむ...中々難しいね。手の角度の問題かな?」クイックイッ
穂乃果「こう...かな?んー、花陽ちゃんもやってみてよ」
花陽「ワ、ワタシモォ!?え、えと...にっこにっこ、にー」アセアセッ
穂乃果「まだ恥じらいがあるね...」
真姫「(これはこれでありだけど...まだまだね)」カキカキカキ...
凛「凛はそんなかよちんも好きだけどね」
花陽「凛ちゃん...///」モジモジ
穂乃果「でもどうにかして上手くにっこにっこにーやってみたいなぁ...」
凛「じゃあ本人に聞いてみる?」
花陽「でもにこちゃん、今日は帰っちゃったよ...明日聞かなきゃね」
穂乃果「...2人とも待って」
凛「どうしたにゃ?」
穂乃果「1人...にっこにっこにーを完璧にコピーできる人がいるよ」
真姫「(完璧に...?同じ3年の希かしら?それとも絵里?)」
花陽「完璧に...?え、誰なの?」
穂乃果「ほら!真姫ちゃんだよ!」
真姫「っ!?」ビクンッ
凛「あぁ!!たしかに真姫ちゃんならにこちゃんの横で何百回とにっこにっこにー☆を見てるはずだよね!出来ないはずがないにゃ!」
花陽「いつも一緒にいるからこそ、いつの間にか体に染み付いて...真姫ちゃんすごいよ!」
穂乃果「よしじゃあ早速、」
凛「待って穂乃果ちゃん!真姫ちゃん...忙しいみたいだよ?」
真姫「(そうそう、私は暗記で忙しいの)」カキカキカキ...
花陽「邪魔しちゃ...悪いよね」ショボン
穂乃果「えー!?穂乃果、真姫ちゃんのにっこにっこにー見ーたーい!」ジタバタ
凛「凛も見たいけど...一応聞いてみる?」
花陽「そだね...あのぉ、真姫ちゃん?」
真姫「な、何よ」アセアセッ
花陽「よかったらなんだけど、にっこにっこにーを、」
真姫「オコトワリシマス」カキカキカキ...
凛「あぁ!即答されちゃったよ!?」
穂乃果「...もしかしてさぁ?」ニヤニヤ
凛「うん?」
穂乃果「にっこにっこにー、出来ないんじゃない?」ニヤニヤ
真姫「(あ?)」ブチッ
凛「まっさかぁ。あの真姫ちゃんだよ?いつもにこちゃんの隣にいる、にこまきの西木野真姫ちゃんだよ?なのに出来ないって...うぷぷ」ニヤニヤ
真姫「(は?)」プチンッ
花陽「穂乃果ちゃんに凛ちゃんもそんな事言っちゃダメだよ?真姫ちゃんにだって出来ない事くらいあるもんね?...ぷぷっ」ニヤニヤ
真姫「」ガタンッ!
穂乃果「あれ、どうしたの真姫ちゃん」
真姫「...くらい」
凛「え?」
真姫「出来るわよそれくらいっ!」ゴゴゴゴゴゴ...!
花陽「な、何このオーラ...すごい!」
凛「一体これは...はっ!」
穂乃果「ど、どうしたの凛ちゃん!」
凛「ま、真姫ちゃんがにこちゃんになってる...!?」ガタガタガタ...
にこ(真姫)「はぁぁぁぁああ...!」ゴゴゴゴゴゴ...!
穂乃果「何これ!?オーラのせいでにこちゃんに見えるって事!?」オロオロ...
花陽「ダレカタスケテー!」チョットマッテテー
真姫「...はっ!」クワッ
真姫「にっこにっこにー♪
あなたのハートににこにこにー♪
笑顔届ける矢澤にこにこー♪
にこにーって覚えてラブにこー♪」キラッ
真姫「はぁ...はぁ...ど、どう?これが...にこまきである私の実力よ!」ドーン
凛「ちょっと寒いにゃー」
真姫「イミワカンナイ!」
TIME UP!
ー5分後ー
希「じゃ、真姫ちゃんも帰ってきた事だし早速解答に移ろうか」
真姫「にこちゃん...にこまき...ラブにこ...」ブツブツ
にこ「これいろいろと大丈夫なの?」アセアセッ
絵里「なんだか真姫の闇の部分を見てしまった気がするわね」アセアセッ
海未「え、えぇ...」アセアセッ
ことり「何匹かは簡単なやつだから楽勝だよね」
希「それでは...ネコ科の動物10種類書いて下さい!」
真姫「にこちゃん...にこちゃん...にこちゃん」カキカキカキ...
【にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん、にこちゃん】
希「ざーんねん!真姫ちゃん惜しかったなぁ!」
絵里「惜しい!?」ハラショー
ことり「うんうん♪途中まで上手くいってたんだけどねー。これで真姫ちゃんは煩悩アイドル認定だよっ♪」
希「そいじゃ次行ってみよか!お次は......えりち!」
絵里「わ、私?」オロオロ...
希「どうしたん?自信ないの?」
絵里「だって今の見せられたら...」オロオロ...
希「...えーりちっ」グイッ
絵里「えっ?」
希「うちぃ...えりちと2人でお泊まりしたいなぁ...///」ボソボソッ
絵里「やるわ。行ってくる」スタスタスタ...
海未「絵里、なんだか清々しい顔でしたが...」
希「皆好きな人の事になると必死やねぇ。でもってえりちへの問題はこちら」
ことり「ロシアの有名観光スポット10箇所でーす」
にこ「クォーターの絵里なら簡単じゃない?それに有名スポットなんでしょ?」
海未「普通に暗記すればです。またも穂乃果達が邪魔するとなれば大変ですよ」
にこ「でも絵里の気をそらすような事ってある?」
海未「暗い所が苦手...ですがまだ外は明るいですからね。どう気をそらせてくるのか気になります」
真姫「にこちゃん...にこちゃん...」
にこ「真姫ちゃんもいつまで壊れてんのよ...」ハァ
希『えりち聞こえるー?』
絵里「えぇ。女神の声が聞こえるわ」キリッ
希『あはは...とにかく暗記頑張ってなー...スタート!』
絵里「(さっきの真姫の悲劇から勝つ方法は見えてる...そう)」キリッ
絵里「(昔の私に戻るのよ...厳格で冷たい生徒会長に私はなってみせる!そして希とピュアピュアできる権利を手にするの!)」ハラショー
ガラガラッ
絵里「(来たわね)」
亜里沙「...」スタスタスタ...
絵里「んえっ!?」
絵里「(ちょ!?なんで亜里沙がいるのよ!気をそらすのはあの3人だけじゃないの!?亜里沙を使うのは卑怯よ!)」
亜里沙「ごほん...これはもう1つのμ'sの物語です。少しだけ9人になるのが遅かった...μ'sのお話です」
亜里沙「...」ペコッ...スタスタスタ...
亜里沙「お姉ちゃん、頑張ってね」ガラガラッ
絵里「あ、うん」アセアセッ
絵里「(何今の...ナレーションってとこかしら?)」
ガラガラッ
絵里「(今度は何...)」チラッ
穂乃果「あー、楽しかった!今日のライブも盛り上がってたね!」テクテクテク…
凛「うんうん!ファンの人達との一体感がすごかったねー!」スタスタスタ...
花陽「凛ちゃんのダンスもキレッキレでカッコよかったよ!」トテトテトテ...
穂乃果「μ'sを結成した時はこうなるって想像もつかなかったね...凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃん、希ちゃんが参加してくれて8人になってこんなに最高のライブを出来るようになるなんて!」
絵里「(私がいない...)」オロオロ...
凛「ねー!」
花陽「...」ウツムキ
穂乃果「花陽ちゃん?」
花陽「...本当に8人で最高なのかな?」
凛「かよちん...生徒会長の事まだ悩んでるの?」
花陽「だって希ちゃんもずっと声をかけているんだよ?絵里生徒会長にμ'sに入って欲しいって」
穂乃果「穂乃果も会う度に誘ってはいるけど...」
凛「凛もだにゃ...」
穂乃果・凛・花陽「暗記で忙しいって断られるんだよね...」ハァ
絵里「っ!?」
絵里「(私そんな理由で断り続けてるの!?全然賢くない!)」ハラショー
穂乃果「あっ、ちょうど生徒会長いるし誘ってみる?」
凛「でもまた断わられるよ...」オロオロ...
花陽「そうだね...」アセアセッ
穂乃果「すいませーん!」タッタッタッタ...
絵里「(こっち来た...)」アセアセッ
穂乃果「あのぉ...生徒会長?もし良かったら何ですけどぉ...μ'sに入って下さい!」ペコッ
絵里「(これがもし、現実の話なら即答ね。でもこれは...)」
絵里「やめておくわ。そういうの興味ないの」キリッ
絵里「(これは穂乃果達の小芝居。私は私の戦いをするだけよ...)」カキカキカキ...
穂乃果「そ、そうですか。すいません...」ペコッ...タッタッタッタ...
絵里「(演技とは言え穂乃果の悲しそうな顔を見ると胸が痛むわ)」カキカキカキ...
穂乃果「やっぱりダメだったよ。生徒会長、美人だし昔バレエやってたって希ちゃんから聞いてるからアイドルに向いてると思ったんだけどなぁ」ショボン
凛「無理強いするわけにもいかないにゃ。穂乃果ちゃん、かよちん、ライブ後のミーティング行くにゃ」テクテクテク…
花陽「...うん」トテトテトテ...ガラガラッ
絵里「(赤の広場...エカテリーナ宮殿...エルミタージュ国立美術館......よし、半分程度は覚えたわね)」カキカキカキ...
亜里沙『そして時は流れ...ラブライブ東京地区最終予選1ヶ月前』
絵里「(スピーカーから...今度はナレーションっぽいわね)」
カチッ
絵里「っ!?」ビクンッ
絵里「(電気が消えた...!?まだ外が明るいからいいけど早くつかないかしら...)」オロオロ...
カチッ
絵里「(ほっ...て、あれ?あんな所にモニターなんてあったかしら)」
ピッ
『...では次はラブライブ東京地区最終予選に進まれたμ'sのリーダー、高坂穂乃果さんにお話を聞きたいと思います』
絵里「(ニュース番組!?何これ!?こんなのあったっけ!?ってよく見たら下の方にニセ番組って書いてあるじゃないの)」アセアセッ
『えっと、皆さんはじめまして!μ'sの高坂穂乃果ですっ!今回地区最終予選まで勝ち残れたのは本当にファンの皆さんのおかげです!ありがとうございます!』
『東京地区はA-RISEなどの強敵がいる中私たちは頑張ってきました!このまま本大会まで8人で.........』
『......ううん、やっぱり8人じゃダメなんです。今のμ'sはμ'sであってμ'sじゃないんです!あと1人、大切な仲間が残っているんです!』
『その人はいつも厳しくて不器用で...だけど大切なモノを守ろうと一生懸命なんです!そんな生徒会長が...私には...μ'sには必要なんです!だからお願いです!μ'sに、』ピッ
『以上、高坂穂乃果さんでしたー』
絵里「...」
絵里「(あの後また暗くなっていつのまにかモニターがなくなって...これ気をそらせるにしてはやり過ぎじゃないかしら...)」アセアセッ
絵里「(でもそうする程女王になる権利には価値があるのよね。待っててね希、私負けないチカァァァ!)」
絵里「...これで良いのよね」ボソッ
ガラガラッ
穂乃果「せ、生徒会長!」テクテクテク…
絵里「(こ、今度は何かしら...)」ソワソワ
穂乃果「これっ!受け取ってください!」スッ
絵里「...これは?」
穂乃果「今度の地区最終予選で歌う曲です!よかったら...ライブ見に来てください!それで気に入ってくれたらμ'sに、」
絵里「気が向いたら行くわ。ちょっと集中したいから、ね?」
穂乃果「...失礼します」ペコッ...テクテクテク…
絵里「(ああぁ...穂乃果ぁ...そんな泣きそうな顔しないでぇ...私とんでもない悪人みたいじゃないのぉ...)」ウルウル...
亜里沙『またまた時は流れ...東京地区最終予選日、μ'sライブ前です』
ガラガラッ
穂乃果「き、緊張するね」テクテクテク…
凛「り、凛どこかおかしくない?髪型とか大丈夫?ちゃんと可愛くなってる?」スタスタスタ...
花陽「凛ちゃんはいつでも可愛いから大丈夫!私の方こそどうかな...?」トテトテトテ...
穂乃果「このライブで全部決まっちゃうんだよね。あのA-RISEに勝って本大会に行けるかどうか...不安だなぁ」ハァ
花陽「弱気なんて穂乃果ちゃんらしくないよ!ほら!にっこにっこにー!」
真姫『花陽!口角上がってない!手のあげ方も』ピッ
凛「...穂乃果ちゃんファイトだにゃ!」アセアセッ
絵里「(なぜかスピーカーから真姫の声が...一応元に戻ったのね)」カキカキカキ...
穂乃果「生徒会長...来てくれるかな」ボソボソッ
凛「うーん...今の今まで一度もライブに来てくれなかったからね。どうかな」
花陽「でもちゃんとライブでやる曲は教えてあるんだよね?」
穂乃果「うん...」
凛「きっと大丈夫にゃ!」
穂乃果「凛ちゃん...そうだね!生徒会長...絵里ちゃんはきっと来るよ!」
花陽「あ!そろそろライブが始まります!」
絵里「...」カキカキカキ...
〜♪
絵里「...っ」カキk
不思議だね いまの気持ち
絵里「...」
空から降ってきたみたい
絵里「...」
特別な季節の色が
絵里「(当然だけど、私の声が抜いてあるわね)」ショボン
ときめきを見せるよ
絵里「(たかが小芝居なのに、何なのかしらねこの気持ち。私は本当にこのままでいいの?希とイチャイチャできる権利を掴む為に演技とは言えμ'sを裏切っていいの...?なんだかとても...切ない)」ショボン
絵里「(穂乃果だって言ってくれたじゃない...私が必要だと...でも...けど...暗記が...)オロオロ...
届けて
絵里「...ふふっ」
切なさには名前をつけようか
絵里「...最初っからわかってた事じゃない。私は何をしたいのかなんて」
絵里「Snow halation!」ガタンッ
絵里「想いが重なるまで」
絵里「待てずに悔しいけど好きって純情!」
絵里「微熱の中 ためらってもダメだね」
絵里「飛び込む勇気に賛成 まもなくStart!!」
絵里「(例え小芝居だろうと私は...暗記よりアイドルがしたいもの♪)」
TIME UP!
ガラガラッ
絵里「いやー、久々にスノハレやったけど案外体は覚えてるものね」スタスタスタ...
ほのうみことりんぱなまきにこのぞ&亜里沙「...」
絵里「あれ?ちょっと皆どうしたの?」
亜里沙「お姉ちゃん...」ポロポロ...
海未「...」ポロポロ...
ことり「えっく...」ポロポロ...
希「...ええ話やなぁ」ウルウル...
穂乃果「うっ...えぐっ...ぃえりぢゃぁぁぁああああんっ!」ボロボロ...
絵里「っ!?何で皆泣いてるのよ!?」オロオロ...
凛「だって...絵里ちゃんあんなに冷たかったのに...最後に凛達と踊ってくれたから...うにゃぁぁああああ!」ポロポロ...
花陽「うんうん...!やっぱり絵里ちゃんだよぉ!」ウルウル...
にこ「まったくこんな小芝居で何泣いてるのよ...」ウルウル...
真姫「...素直じゃないんだから」ウルウル...
にこ「真姫ちゃんこそ...」ポロポロ...
希「...一応解答いってみよか。えりち、ロシアの有名観光スポット10箇所書き出して」
絵里「...」
希「えりち?」
絵里「...ごめんなさい。なーんにも暗記できなかったわ」ニコッ
希「ふふっ...じゃあえりちも煩悩アイドル...いや、やりたい事がいっぱいの素敵なアイドルやんな♪」
絵里「ありがと希...でも希とのイチャラブ生活を手放してμ'sを取ってしまったわ...ごめんなさい」ペコッ
希「そんなんいいって。ウチとはいつでも会えるけど、μ'sでいられるのは今だけやろ?えりちはなーんにも間違ってないよ?」ニコッ
絵里「希...」キュン
ことり「というわけで今回は真姫ちゃんと絵里ちゃんの暗記王チャレンジでした〜」
にこ「ちょ、ちょっと!私と海未はどーなんのよ!」プンスカ
海未「ただ呼ばれただけなのでしょうか...」オロオロ...
希「2人はまた今度という事で。時間見つけてまた声かけるからそん時はよろしくねー」
真姫「じゃあ今回のこれ、女王の権利ってどうなるの?」
ことり「2人とも失敗なので次回に持ち越しでーす。もしにこちゃんと海未ちゃんも失敗したらじゃんけんになるよー?」
絵里「じゃんけん...」
希「まぁそれは次回のお楽しみって事で。ほな皆帰ろっか」
海未「え...?ってもう外暗くなってるじゃないですか!結局練習してませんよ!」プンスカ
ことり「う、海未ちゃん...今日は精神的に鍛える日って事で...ね?」オネガァイ
海未「...仕方ありません。でも明日は今日の分も厳しくいきますからね!」
穂乃果「えぇー...じゃあ明日すぐにストイック暗記王を、」
海未「...」ゴゴゴゴゴゴ...!
穂乃果「ひいぃ!?ほ、穂乃果先に帰るねー!」タッタッタッタ...
海未「こらっ!穂乃果待ちなさいっ!」タッタッタッタ...
希「あの2人は相変わらずやね...あ、ことりちゃん。企画の提案なんやけどね?」
ことり「なぁに?」
希「μ'sマジギライ5分の1を、」
ことり「それはぜったいダメッ!」チュンチュン
完
ゴッドタンの魅力を知って欲しくて書いてしまった。本家はもっと面白くて楽しいのでよかったら調べて見てちょ。
乙したー
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