シンデレラ女王杯(GI) (33)
※作者はアニデレから入ったのでアニデレとデレステしか知りません
※シンデレラガールズSSのようでシンデレラガールズSSではありません(多分)
シンデレラ女王杯(GI)
京都(芝右) 346プロ系15歳以上オープン(国際)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459955770
ちひろ「天高く馬肥ゆる秋、今年もやって参りましたこの季節」
ちひろ「今日のメインレースはシンデレラ女王杯、今年の牝馬女王を決めるGIレースです」
ちひろ「京都芝コースの2200m、346プロ系15歳以上18頭立て、牝馬限定の国際レースとなっております」
ちひろ「そして本日の実況はわたくし、千川ちひろでお送り致します」
ちひろ「解説はご存じこの方、モバPさんにお越し頂きました。よろしくお願いします」
モバP「よろしくお願いします」
ちひろ「間もなくパドック入場です。モバPさんと一緒に出走馬を見ていきましょう」
ちひろ「1枠1番、颯爽と入場してまいりましたのはシカクマニア、451kg、プラス1kg」
ちひろ「そのしなやかな馬体に定評がある馬です。モバPさん、いかがですか?」
モバP「この馬がしなやかに見えるのは調子のいい証拠ですね」
モバP「馬体にツヤがあって歩き方も艶めかしいです」
モバP「このレースに合わせてきっちり仕上げてきたと見ていいでしょう」
ちひろ「春の締めくくりのフェス、宝塚記念は発熱による体調不良で欠場となってしまいましたが」
モバP「非常に残念ではありましたが、こうして復帰できて何よりです」
モバP「枠番にも恵まれて、いつもの先行策から早めの抜け出しに期待できそうです」
ちひろ「幸運の女神の祝福でしょうか」
ちひろ「同じく白の帽子は1枠2番、ハタライタラマケ、308kg、プラス8kg」
ちひろ「このプラス8kgはどうなんでしょうか」
モバP「この馬は元々馬体重が低すぎるくらいでしたから、問題ないでしょう」
ちひろ「むしろこの8kg増はいい方に調整できているということでしょうか」
モバP「はい、筋肉による場体重増加、成長の証と見ていいでしょうね」
ちひろ「歩き方に覇気がないようにも見えますが……」
モバP「この馬はいつもこうですね。出走直前までやる気が見られないんです」
モバP「ゲート入りを嫌わないようなら本気の走りが見られると思いますよ」
ちひろ「きちんとやる気を出せば強い、ということでしょうか。馬券を買う人たちにはいい迷惑ですね」
モバP「まったくです」
ちひろ「続きまして2枠3番、黒の帽子に紅のメンコはヤンデレストーカー、400kg、増減なし」
ちひろ「かなり落ち着いて見えますが……いかがですか、モバPさん」
モバP「いい感じで落ち着いていると見ていいでしょうね」
ちひろ「と言いますと」
モバP「この馬はパドックではいつもこんな感じなんです」
モバP「ちょっとおっとりしているというか、のんびりしているというか」
モバP「ただレースが始まると内に秘めた気性の荒さが出てしまうんですね」
モバP「いつも追い込みで最後の直線勝負なのも気性の荒さを抑えてのものです」
モバP「本馬場入場までに気性の荒さが出なければいいんですがねー」
ちひろ「なるほど、今は力をためている感じでしょうか」
ちひろ「その後ろ、こちらも黒の帽子の2枠4番はツンデレマユゲ、441kg、プラス1kg」
ちひろ「なんだかきょろきょろしていますね」
モバP「好奇心旺盛というかなんというか、周囲を気にするタイプですね」
モバP「いつものように、本馬場入場直前にシャドーロールを付けると思われます」
モバP「それで落ち着くでしょう」
ちひろ「調教中でもレース中でも生真面目なタイプだそうですね」
モバP「ええ、走るときはきちんと走る馬なので問題はないでしょう」
モバP「ただ、枠番には恵まれなかったかも知れません」
ちひろ「と言いますと?」
モバP「この馬は自分が前へ前へ、というタイプではないんですよ」
モバP「馬群に揉まれてしまうと道を譲ってしまうタイプというか……」
モバP「できればゆっくり周囲を見渡せる外枠を引きたかったところでしょう」
ちひろ「なるほど、馬群に揉まれなければ、というところでしょうか」
ちひろ「その後ろ、赤い帽子の3枠5番はエイプリルスマイル、440kg、マイナス1kg」
ちひろ「春の桜花賞馬の登場です」
モバP「足取りも軽くていい感じですね」
ちひろ「オークスでは残念ながらいいところが発揮できませんでした」
モバP「ええ、オークスは4コーナーが大激戦でしたから抜け出せないままでした」
ちひろ「今回も内枠にいい先行馬が揃っているだけに馬群に埋もれてしまう可能性も?」
モバP「そうですね、向こう正面あたりの位置取りが大事になってくるでしょう」
モバP「これといった特長のない馬なので勝負所が難しいでしょう」
モバP「しかしその特長がなくても強い馬です。混戦にならなければ十分勝負できます」
ちひろ「2冠達成に向けてガンバリマス!といったところでしょうか」
ちひろ「続きましてはこちらも赤い帽子、3枠6番はハンバーグキャット、455kg、プラス5kg」
ちひろ「春頃から急激に伸びてきた馬の一頭ですね」
モバP「残念ながらオークスには間に合いませんでしたが、この馬の末脚は光る物があります」
モバP「本当ならオークスに出ていれば一波乱あったかも知れませんね」
ちひろ「そのくらいの実力はある、ということでしょうか」
モバP「ええ、トライアルの府中牝馬Sで見せた末脚は本物でしょう」
ちひろ「京都での実績がないのが残念です」
モバP「とはいえ関西馬ですし、そこは問題ないでしょう」
モバP「第4回総選挙杯2着でノリにノってる馬ですし注目の馬と言えるでしょう」
ちひろ「注目の『夏の上がり馬』の一頭、といったところでしょうか」
ちひろ「その後ろ、青い帽子は4枠7番メガネメガネメガネ、421kg、プラス1kg」
ちひろ「変わった形のブリンカーが特徴的な馬です」
モバP「この馬、ブリンカーを付けた馬がいると寄っていく癖があるらしいんですよ」
ちひろ「珍しい癖のある馬ですね」
モバP「だからパドックでも周囲に気が向かないようにブリンカーを付けています」
モバP「しかし今回は他にブリンカーを付けた馬がいないので問題ないでしょう」
ちひろ「仕上がりの方はどうでしょうか」
モバP「ちょっと胸周りの肉付きがいまひとつに見えますが、いつものことです」
モバP「むしろ足取りもしっかりしていて安定しています」
モバP「順調に仕上がってると見ていいでしょう」
ちひろ「そして同じく蒼の帽子の4枠8番はブルーブロッサム、442kg、プラス2kg」
ちひろ「本年度の樫の女王の登場です」
モバP「威風堂々とした佇まいは王者の風格が見えますね」
モバP「第3回総選挙杯、NG杯、TPカップと連勝街道まっしぐらでここも制したいところでしょう」
ちひろ「春のNG杯では他の馬のアクシデントに巻き込まれながらも1着でした」
モバP「ええ、アクシデントにも強い馬で、レース展開に左右されないのも強みです」
ちひろ「先行馬ながらNG杯で見せた末脚は強烈でしたね」
モバP「他の馬に合わせることも、自分でレースを作ることもできる強みがあります」
ちひろ「今日はどんなレースを見せてくれるのか注目ですね」
ちひろ「黄色の帽子、5枠9番はメテオスリースター、459kg、マイナス1kg」
ちひろ「昨年の新馬の女王が帰ってまいりました」
ちひろ「春のNG杯での故障から引退も危ぶまれましたが無事復帰できたようです」
モバP「この馬本来の持ち味である元気一杯な感じが見られますね」
モバP「長い休養からの復帰戦では惜しくも差されてしまいましたが3着入賞」
モバP「そこからこのレースのために仕上げてきたと見ていいでしょう」
ちひろ「奇しくもNG杯と同じくブルーブロッサムと隣枠です」
モバP「因縁めいた物を感じますがここを乗り越えてこその復活劇とも言えるでしょう」
ちひろ「なるほど、完全復活のカギはブルーブロッサムなのかも知れません」
ちひろ「果たして、メンコに描かれた星は勝ち星となるのでしょうか」
ちひろ「その後ろに続きますのは5枠10番、フンフンフフーンフンフフー、461kg、プラス1kg」
ちひろ「本レース出走馬の中では唯一の外国産馬となります……が……」
ちひろ「ずいぶんと足取りが軽やかですね。リズミカルというかなんというか……」
モバP「ウッキウキですね。まさに名は体を表すといったところでしょうか」
ちひろ「尾花栗毛のたてがみが金色に輝いてみえますね」
モバP「毛艶もいいし状態は良さそうです。輸送の影響もなさそうですね」
ちひろ「ロンシャンで行われたオペラ賞を制してシンデレラ女王杯に挑みます」
モバP「楽しそうに走る姿に魅了されたファンも多い馬です」
モバP「パドックでも楽しそうな雰囲気は十分伝わってきてますので期待できるのではないでしょうか」
ちひろ「続きましては緑の帽子、6枠11番はニジュウゴサイジ、490kg、増減なし」
ちひろ「無冠の女王の登場です」
ちひろ「第2回・第4回の総選挙杯でいずれも3着と安定して好成績を残しています」
モバP「いつも通り落ち着いていて状態も良さそうですね」
ちひろ「夏場は温泉療養でしたが休養明けの京都大賞典でも秋の天皇賞でも好走しました」
モバP「距離、コース共に問題ありませんし出走メンバーのどの馬にも引けを取らない実力です」
モバP「今日こそは無冠の女王を返上して、灰ならぬ杯をかぶる女王になってほしいですね」
モバP「熱燗呑んで、初冠を目指そう! なんちて」
ちひろ「……ムリに上手いこと言おうとしなくても大丈夫ですよ」ニッコリ
ちひろ「同じく緑の帽子は6枠12番、タツジンクローバーは420kg、増減なし」
ちひろ「秋華賞馬の登場です」
ちひろ「ちょっとオドオドしているようにも見えますが……」
モバP「いつも周囲に怯える馬ではあるんですが、単騎で逃げられれば強い馬です」
モバP「是が非でも逃げたい馬が他にいないようですし、スタート次第では単騎逃げも十分あります」
ちひろ「秋華賞では上手く逃げがハマったということでしょうか」
モバP「ええ、大逃げするタイプではありませんが、気持ちよく逃げられれば強いですよ」
ちひろ「秋華賞の再現なるか、乞うご期待です」
ちひろ「7枠13番、オレンジの帽子はヴァージンギャル、432kg、プラス2kg」
ちひろ「いつものように派手なメンコです。キラキラですね」
モバP「シカクマニアに勝るとも劣らない、しなやかな馬体が目を引きますね」
ちひろ「状態は良いと見ていいということでしょうか」
モバP「ええ、牝馬限定戦に強い馬ですし、ここは実力を発揮できるでしょう」
ちひろ「牡馬の馬群に揉まれて沈んでいく姿はもう恒例ですね」
モバP「幸い、枠番も外枠ですし馬群に沈む姿は今日は見られないでしょう」
ちひろ「こちらも展開次第といったところでしょうか」
ちひろ「続きまして7枠14番はユルフワタイム、419kg、マイナス1kg」
ちひろ「こちらも落ち着いていますね」
モバP「いつものようにゆっくりとした歩みですね」
モバP「こちらもタツジンクローバー同様に自分のペースで逃げられれば強い馬です」
ちひろ「いつのまにか超スローペースのレース展開していて気付くとゴール前だそうですね」
モバP「そこがこの馬の怖いところです」
モバP「関係者の間ではゆるふわ時空と呼ばれるレース全体を支配する空間を創り出すそうです」
モバP「この時空間にのまれたらなすすべなくゴールしてしまう」
ちひろ「怖いですねー。早めに捕まえに行かないとだめ、ということですね」
モバP「タツジンクローバーとどちらが先に行くのかも見所ですね」
ちひろ「その後ろ、オレンジの帽子は7枠15番メタルボッチキノコ、350kg、マイナス10kg」
ちひろ「なんだか目に生気が感じられませんが、どうなんでしょうか」
モバP「この馬はいつもこうです」
モバP「派手な星印のメンコはやる気を出しているときに付けるメンコです」
モバP「厩舎側もここ一番の勝負駆けに来ていると見ていいでしょう」
ちひろ「馬体重の増減も気になりますが」
モバP「ハタライタラマケ同様に、全体的に貧相な身体付きではあります」
モバP「しかし前走はあきらかに後半でバテていたように見られます」
モバP「このマイナス10kgは夏の休養で増えた体重を絞ってきたと見ていいでしょう」
ちひろ「なるほど、シンデレラ杯のために仕上げてきたということでしょうか」
ちひろ「大外枠へまいります。ピンクの帽子の8枠16番はコンチキドスエ、420kg、増減なし」
ちひろ「派手な実績はありませんが、その安定した戦績から収得賞金順位での出走となりました」
モバP「とはいえ、アニデレ杯コーディネート賞ではハタライタラマケにも勝利していますし」
モバP「KBYD散歩賞、デレステカップSSRと、戦績は十分です」
ちひろ「派手さはないが地味な実力馬、ということでしょうか」
モバP「はい、ユルフワタイム同様に自分のペースに持ち込めることができれば勝機はあります」
モバP「怖いのは枠順でしょうね。外に怖い馬がいますので、終盤で馬群に揉まれなければいいのですが」
モバP「第3コーナーまでにいい位置に付けたいところです」
ちひろ「地元京都でひと華咲かせたいところですね」
ちひろ「同じくピンクの帽子、8枠17番はキャハラビット、402kg、プラス2kg」
ちひろ「出走馬の中では最年長……と、失礼しました。最年長ではなかったようです」
モバP「最年長は次の18番でしょうか? いや、この馬の方がデビューが早いのか……?」
ちひろ「それ以上はいけません」
ちひろ「改めてパドックの様子を見ていきましょう」
モバP「若干お腹周りの肉が増えたようにも見えますがプラス2kgなら問題ないでしょう」
モバP「むしろ年齢の割には若々しく見えます。周囲の10代馬にも引けは取りません」
ちひろ「キャハラビットも10代ですよ?」
モバP「ああ、そうでした。えー、本当の10代馬にも負けていません」
ちひろ「おい」
ちひろ「最後となりました、8枠18番はワカルワー、441kg、プラス1kg」
ちひろ「こちらは威風堂々とした古馬の貫禄が見られます」
モバP「ニジュウゴサイジ、キャハラビットと共に時代を作ってきた牝馬の一頭です」
モバP「まだまだ女王の座は渡さないという自信に満ちあふれていますね」
ちひろ「世代交代にはまだ早い、ということでしょうか」
モバP「ハジける若さは健在、派手なレース展開に魅了されるファンも多い馬です」
モバP「見たところ馬体の艶も良く足取りも軽いですし」
モバP「今日も期待を裏切らないレースを見せてくれるのではないでしょうか」
ちひろ「以上、18頭で行われますシンデレラ女王杯」
ちひろ「最後にモバPさんに全体の印象と展開の予想を伺いましょう」
モバP「さすがに牝馬限定GI最終戦ということでどの馬もきっちり仕上げてきています」
モバP「自分のレースができればどの馬にも十分勝機はあると見ていいでしょう」
ちひろ「今日の出走馬で前に行く馬というとどのあたりでしょうか」
モバP「先頭はタツジンクローバー、ユルフワタイム辺りでしょうね」
モバP「どちらかと言えば前に出たいのはタツジンクローバーだと思います」
モバP「ユルフワタイムが競り合わなければ十分単騎で逃げられるのではないかと」
ちひろ「その後ろ、2番手集団はいかがですか」
モバP「シカクマニア、メガネメガネメガネ、キャハラビット辺りでしょうね」
モバP「もしかするとフンフンフフーンフンフフーやメテオスリースターがここに加わるかも知れません」
ちひろ「そうなれば2番手集団が混戦になる可能性が?」
モバP「シカクマニア、メガネメガネメガネは内枠ですから前に行きたいでしょうし」
モバP「メテオスリースターも馬群にもまれるのは避けたいでしょう」
ちひろ「2番手集団が混戦になると先行抜け出しは厳しくなりそうですね」
モバP「かといって逃げ2頭にすんなり行かせるわけにも行きません」
ちひろ「難しい展開になりそうですね」
ちひろ「その後ろはどうでしょう」
モバP「先頭のペース次第ではありますが、スローペースになると予想して」
モバP「外をキープしたいニジュウゴサイジ、ワカルワー辺りが若干前寄りに」
モバP「外に持ち出したいハンバーグキャット、ヤンデレストーカーは後方待機」
モバP「展開を見て動きたいのはエイプリルスマイル、バージンギャル、コンチキドスエ」
モバP「上手く前が開けば前に出たいツンデレマユゲ、ブルーブロッサムが中団に」
モバP「動向が読みにくいハタライタラマケ、メタルボッチキノコがどうするか」
モバP「といったところでしょうか」
ちひろ「先頭争いだけでなく2番手争いでも展開は変わってくる、と」
モバP「そうですね、むしろ2番手集団の動向が気になるところです」
ちひろ「モバPさんありがとうございました」
モバP「ありがとうございました」
ヤミニノマレーヨとかはいないのか・・・残念
ちひろ「以上、パドックの様子をお送りしました」
ちひろ「シンデレラ女王杯の本馬場入場は○分後、×時×分出走です!」
~おわり~
実在の競走馬を女の子に擬人化したアプリが出るそうですね。
それで思い出したSSを元に書いてみました。10年以上前のSSのパクりです。
元ネタを探したんですが見つからず……なんだったかギャルゲーの女の子を競走馬にしていました。
競馬知らない人には何のこっちゃかサッパリでしたかねー……
パドックの様子だけを書きましたが、どの馬が優勝したのかは皆の想像にお任せします。
>>24
自分の担当が加蓮、好きなキャラが蘭子、アナスタシア、奏なので、
あえてこの4人は外しました。私情入っちゃうのはどうかなーと思ってww
シンデレラは人数多いので少し数を限定する意味で15歳以上限定にしたんです。
なので蘭子もありすも年齢制限で外しちゃいました(´・ω・`)
ではhtml化依頼出してきます。
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