男「一度でいいから、呼ばれたかったな」?「やってやろうか?」(74)

男「……あー、誰だお前? なにいってんの?」

?「ん、あぁ。気にするな。それよりもその願い、叶えてやろう」

男「は? いや、いいです。失礼します(うわ、やってらんねぇ。異常者か。うわぁ、あのままオールに参加すれば良かった)」

?「あぁ、それじゃあな」

男「……(厄日すぎる。帰って寝よう。うん、そうしよう)」

次の日

ジリリリリリ

男「……んぁ」カチッ

男「あー、起きたくねぇよー、学校行きたくねぇよー、二度寝してぇよー」

?「……いや、起きないとギリギリだと思いますよ」

男「……うるせぇ、分かって……ん?」カチッ

?「起きました?」

男「……ん」

?「おはようございます」

男「……おはようございます。誰?」

?「私?私は神様からのプレゼント。またはバレンタインのプレゼントですよ」

男「…マジで?」


?「まぁ、どう捉えるかはあなた次第」

男「そうか、じゃあ夢だ。おやすみなさい」

?「はい、こんな美少女がいる前で寝ないで下さい」

グリグリ

男「……初対面で人の頭を踏んで、自分の事を美少女なんて言う人は居ないと思う」

?「まぁ、居てもいいじゃないですか。一人くらい」

男「……まぁいいや。これが夢じゃないっていうのも分かった。だけどちょっと理解出来ないから、説明してもらっていい?」

?「あぁ、まぁ。わかりやすい話。あなたが言ったからだと思いますよ。「妹」が欲しい的なことを」

男「いつ?」

?「さぁ、そこまでは知りませんけど」


男「……そうか、じゃあ君は俺の妹になるの?」

?「そうですね、あなたの妹の「妹」と申します」

男「……ふーん、神って居るんだな」

妹「……驚く所はそこなんですね」

男「とりあえず、細かいこと考えるのはやめとく」

妹「はい、その方がいいですよ」


男「え、要するに俺に妹が出来たってことでいいの?」

妹「はい、制限時間付きですけどね」

男「了解、一日二日ですね。分かります」

妹「とりあえず、一年間よろしくお願いします」

男「……とりあえず、親御さんとこ帰れよお前」

妹「……わぁ、普通制限時間の所で食いつくはずなのに。勝手に納得して、帰れってひどいですね」

男「……ごめん。で、何で一年なの?」


妹「まぁ、とりあえず。私は神の力で生まれたみたいなものなんですよ」

妹「それで、神の力って無限でも何でもないから、制限時間がありまして、それを計算したら来年の今日」

妹「つまりは次のバレンタインデーに入った時には消えちゃうんですよ」

男「……へー、神って人間作れるんだ。すげぇ」

妹「ですよね。ですけどまぁ、一年間よろしくお願いします」

男「あー、まぁー、うん。俺がなんかそんな事言って生まれたんなら。しかたないか。こちらこそ宜しく」

妹「こちらこそ」


男「……とりあえず、親には何て言えばいいのか。ちょっと一緒に考えてくんない?人攫いとか言われたか無いし」

妹「あぁ、それについては、多分神があなた以外の人の記憶をいじってるので大丈夫だと思いますよ」

男「神凄ぇ、けど半端なく怖いな」

妹「まぁ、そんな感じで大丈夫ですよ。それよりも、私はあなたの事をなんて言えばいいんですか?」

男「え、あぁ。そのままでいいんじゃない?」

妹「……え?」

男「あぁ、そうか、まだ自己紹介してなかったな。俺は「男」宜しく妹」

妹「……はぁ、どうも。ですけどちょっと待って下さい」

男「どったの?」

妹「私はあなたの妹なんですよね?」

男「あぁ、神がそうしたらしいな」

妹「えぇ、それなのに、私はあなたの事を「あなた」と呼ぶんですか?」


男「あぁ、そうなっちゃうか。いいんでないの?」

妹「いやいや待って下さい」

男「どうかしたか?」

妹「私ってある程度の知識はあります。ですけど、それでも、生まれたばかりです」

男「あぁ、そうなるのか」

妹「なので、兄妹の何たるかは知りません。けどそれは違う気がするんですけど?」

妹「もっとこう。「お兄ちゃん」とか、「お兄さま」とか色々あるもんじゃないんですか?」

男「あぁ、じゃあ、好きに呼んでくれ」



妹「いえ、仮にも妹が兄の事を呼び捨てで呼んだら不味くないんですか?」

男「……いやだってさ、別に気にしないし。それに妹……と言うより、君もほぼ初対面の俺をそんな風に呼びたかないだろ?」

妹「……」

男「だから、どう呼ぶかはある程度経ってから決めよう。今は少しずつ慣れようぜ?捉え方にもよるけど、一年あるんだし、さ」

妹「……そしたら、あなたの事、男って呼ぶことになりますけど、いいんですか?」

男「あぁ、全然構わん。君がストレスにならない呼び方でいいよ。それよか下に降りて飯食べよう。お腹すいた」

妹「はい、男」

男「ん」


一階

男「母さんおはよー」

母「おはよー」

妹「おはようございます」

母「はい、おはよー」

母「珍しいね、男が携帯がなる前に起きるなんて」

男「そう?」

母「どうせ妹に起こされたんでしょ?朝からゴメンね妹」

妹「ううん、大丈夫ですよ」

男「……神やべぇ」

妹「……でしょう?」

母「何の話?」

男「あぁ、こっちの話」

妹「……付け加えるなら、二階に私の部屋も出来てるはずです」コソッ

男「……やべぇな」

母「ほら、早く食べなさい」

男・妹「はーい」

男「……」キョロキョロ

男(……ふーん、そういう事か)

二階・男の部屋

男「飯も食い終わったし。とりあえず、だ」

妹「何でしょう?」

男「バレンタインデーとはいえ。今日は休みだ。何処かに遊びに行くか?」

妹「別に構いませんよ」

男「了解、どっか行きたい所とかある?」

妹「……何処かって。私はここのこと知りませんけど」

男「そっか、それじゃあ、この町、案内するよ」

妹「ありがとうございます」

男「ほんとは、あんまり外行きたか無いんだけどなー」ケラケラ

妹「?」




ワイワイガヤガヤ

妹「……人が多いですね」

男「バレンタインデーだし」

妹「……クリスマスならいざしらず、どうして?」

男「さぁ、てか、クリスマスは知ってるのか?」

妹「えぇ、キリストの生誕を祝う日って事だけですけどね」

男「……いやまぁ、ある意味違うけど、中身は同じようなもん……か?」

妹「さぁ?」

男「そういやある程度の知識があるって言ってたけど、どんなもんなの?」

妹「一般常識くらいなら大丈夫ですよ」

男「そっか、とりあえず、簡単な所案内するから着いて来いよー」

妹「はい……はっ!男、あのお店の中に何やら可愛い物が」ガシッ

男「……即効ではぐれようとするんじゃないよ」

妹「……ぅぅ」

男「とまぁ、街の中はこんなもんか」

妹「……ありがとうございます」

男「いやいや、別に構わんよー。色々時間かかったけどねー」

妹「……うぅ」

男「……まぁ、いいけどな」

妹「……うぅ」

男「……」

妹「……」

男「……」

妹「……そういえば、どうして妹が欲しかったの?」

男「ん、あぁ……うん」

妹「どうしてなんですか?」

男「……友達の兄妹話を聞いてかな」

妹「へぇ、本棚にあったあの本たちは関係ないんですか?」

男「ん、あぁ、アレ一応少年誌だし、問題ないよ。いかがわしいシーンの方はアレだけどな」

妹「いえ、その奥です」

男「あぁ、そっち方面、二次系はあったけど、実写系はなかったろ?というか、何で知ってる?」

妹「男が起きるまで暇だったので」

男「わぁーお。ゲームだから完全に把握はしてないだろうけど、痛いな」

妹「それで、妹を……その……」

男「あぁ、何だ一番初めにそれ見たのか、あれ友達から借りたもんだ。好きな声優さんが出てたからって……信用されないわな」

妹「……」ジトー

男「あっはっはっは、だからこんなに高感度低いのか、納得」


妹「私も男の部屋を漁るのは気が引けましたよ。だけど、私の兄になる人はどんな人なんだろうかと思って」

妹「悪いかなとか思いつつ、ドキドキしながら部屋を見渡して、中々オシャレな部屋だななんて思いながら」

妹「何となく本棚を見たらこれなんですよ」

男「あっはっは」

妹「親が見たら泣きますよ?」

男「わぁお、キツイな(つっても、母さんにはバレてるしなー。ストーリー重視系は母さんもやったみたいだし)」


妹「人それぞれ、趣味は異なります。ですけど、私のこと。そういうふうには見ないでくださいね」

男「……フフッ」スッ

妹「え、ちょ」ナデナデ

男「悪かったな。人から借りたもんなんだが、本当にすまんかった」

妹「……」ナデナデ

男「だけど、そういうのはこれから消すし、借りないようにするさ」

妹「……」ナデナデ

男「つっても、信じてもらえんだろうけどな」スッ

妹「……ぁ」シュン

男「だから、これからは態度で示す。ちゃんと大事にするから。これから宜しくな」

妹「……はい。と言っても先が思いやられますけどね」ニコッ

男「デスヨネー」

妹「それでは、次に行きましょう」

男「はいはい」

ごめんなさい、キリが良かったから、一旦上げただけです。

続きが現在製作中なので、ちょっと待って下さいね!

そして、このssどっかで見たなと思う方へ。多分そのとおりです。

妹「私?サンタからのプレゼントだけど」という作品をみて、俺もss書いてみようと思い立った結果。
今に至るわけなんですが……すいません。かなり最初が似てしまいました……ごめんなさいごめんなさい。

叩かれるよりも先に、謝罪致します。本当に申し訳ないです。

では、続きを書きますので、しばしお待ちを。

すいません、むしろちょこっとsisterを知らなくてorz 本当にごめんなさい



ジリリリリリ

妹「わっ!び、ビックリした」

男「……」

妹「……」

男「……」

妹「……」

男「……」

妹「……時計、止めちゃおうかな」

男「……」

ピピピピピピピピピピピピピ

妹「ひっ!え、え、二台目?」

男「……ぅぉぉおお」カチッカチッ

男「……ぉぉおおおおぉおおおおお。起きたくねぇよぉおおお」

妹「……」ジトー


男「……あぁ、起きたくねぇ…………zzz」

妹「……男」

男「zzz……ぉぅ?」

妹「……おはようございます」

男「……グンモーニン」カチッ

妹「……」

男「……あれ、母さんも寝てんの?」

妹「……いえ」

男「……え、じゃあ、前から聞こうと思ってたんだけど。何で俺の部屋にいるん?」

妹「……え、あ、その……」

男「……あぁ、まだ母さん達と話するの気まずかったりするん?」

妹「……ぅ」


男「なるほど、母さん達からしたら子供だけど、妹にとってはまだ少ししか会ったこと無いもんな」

男「そら、気まずいわな」

妹「……ごめんなさい」

男「いいよ。それはおいおい慣れような……さぁ、飯食って、学校にぃいいいい……」グググッ

男「あ、一つ質問」

妹「どうぞ」

男「なんで毎日起きたら枕元に座ってるの?」

妹「男を起こしに?」

男「起こされない……いや、この場合俺が気づいてないだけ、か?」

妹「……ですね」

男「……寝起き悪くてゴメンね」

妹「……いえ」


一階

男「おはよー」

母「おはよう、ご飯出来てるよ」

妹「おはようございます」

母「あら、今日も一緒に起きてきたわね」

男「いや、妹の方が先に起きてたよ。俺後だし」

妹「……起こしても起きませんしね」

母「……まぁ、それはそれとして早くご飯食べなさい妹。学校に遅れるわよ」

妹「はい」

男「今日学校に用があるから、俺も早く出るよ」

母「あら、最近早いわね」

男「課題制作。時間が惜しいんだ。この時間だと先生いるし」

母「そう、別に止めないけどね」

男「デスヨネー」

母「そういえば、妹?」

妹「はい?」

母「はい、これ。今日学校で使うんでしょう?」

男「なにそれ?」

妹・母「エプロン」

男「……見れば分かる。何すんのって話」

母「はぁ……これだからプーは」

妹・母「ねー」

男「……仲いいなおい。妹マジで急がんと間に合わんぞ。ごちそうさま」

妹「え、あ、はい」

母「制服、アイロン掛けておいたからね」

妹「ありがとう……ございます」

男(まだ、慣れない……か)


玄関

男「準備は?」

妹「多分」

男「忘れもんは?」

妹「多分、ないと……大丈夫」

男「よし、じゃあ行くぞ」

ピンポーン

男「ん?なんぞ?」ガチャ

?「あ、妹のお兄ちゃん、おはようございます」

妹「あ、おはようございます。妹友」

妹友「あ、おはー」


男「……タイミング逃したけど、おはよう(このレベルで仲いいんだな。正直驚いた)」

妹友「おはようございます。あ、これ一日遅れですけど、バレンタインのチョコです。あ、友チョコの応用?ですからね」テレテレ

男「そらどーも。お二方?そろそろ急がないと、不味くない?」

妹友「あ、そーでした。妹行こー」

妹「はい。それでは、行ってきます」

男「はい、行ってらっしゃい」

ガチャン

男「……早まった。課題あるから先に出るとか言うんじゃなかった。しくじった……コンビニ……行くか」




二週間前、バレンタインデーの次の日

男の部屋

男「……そういや、何だかんだで、妹って何年くらいなの」

妹「なんで聞くんですか?」

男「いやさー、俺さー、2ヶ月前に誕生日迎えて、まだ19なのよ」

妹「はい」

男「でも、馬鹿だとやっていけないかなと思って、専門学生で、次の4月で進級なんよ」

妹「はい」

男「で、ぶっちゃけると妹の見た目、かなり幼いんよ」

妹「……ぅ」

男「で、妹って学生なのかなと思った所存なんですが、どうだ?」

妹「んー、私の財布らしきものを見てみたんですけど、誕生日はまだらしく、今16らしいです」


男「ん、そうすると……高1どっち?」

妹「ですね」

男「……何高?」

妹「○○高校ですね」

男「……有名どこじゃん。マジか」

妹「なにか問題でも?」

男「……見た目が高校生に見えない」

妹「……どれくらいに見えます?」

男「……最悪小学生位。俺は中学生半ばくらいだと思ってるけど」


妹「それは私の責任じゃないですよ」

男「まぁ、そうだな」

妹「たぶん、男の趣味が反映されているかと」

男「……俺の好みのタイプってね。髪はショートタイプで、背は半ばくらいなんよ」

妹「はい」

男「どれも満たしてないんじゃんか。妹は髪はロングで、背はちょっと平均より低めだしな」

妹「……ぅ」

男「まぁ、いいさ。とりあえず学校の場所わかるか?」


妹「いえ、全然」

男「了解、明日からは暫く送ってあげるから。もう遅いし、今日は寝なさいな」

妹「はい。男も今日はいろいろ案内してくれてありがとうございます」

男「はい。それじゃあ、おやすみなさい」

妹「おやすみなさい」

男「母さんにも言えよ?」

妹「はい」

男「あと、しばらく友人達と遊ぶから声が聞こえるかもしれないけど流して下さいな」

妹「分かりました」

男「じゃあ、今度こそおやすみなさい」

妹「おやすみなさい」

回想終了

男(ってことがあって、しばらく学校まで送っていたんだが。まさか迎えに来る子がいるとはな)

男(で、学校に送って、迎えに行った時には大変だったな)

二週間前、バレンタインデーの次の日

高校前

ワイワイガヤガヤ

男(……気まず)

男(何時先生を呼ばれるか分からんなこりゃ)

妹「ただいま」

男「うぉぅ、お帰り妹」


妹友「…お兄ちゃん?」

妹「うん、カッコ悪いけど」

男「あっはっは、カッコ悪いけど兄だ」

妹友「こんにちはー」

男「こんにちは」

妹友「じゃあまた明日ね」

男「一緒に帰るんじゃないの?」

妹友「大丈夫ですよー、じゃあね妹」

妹「うん、またね」


男「……邪魔したか?」

妹「ううん、別に大丈夫ですよ」

男「そっか、じゃあ帰ろう」

妹「……はい」

男「友だちができてよかったよ」

妹「……うん」

男「……どったの?」

妹「いえ、大丈夫です。行きましょう」

男「あいよ」


帰り道

男「で、なんかあったの妹?」

妹「昨日今日で友だちができると思ってますか?」

男「あぁ、色々いじらてるから、前々から友達だっていうことか」

妹「そうです」

男「……なんかあったのか?」

妹「……男には分からないことですよ」

男「……ん?」



男「ただいまー……って(あぁ、そうか。誰も家にはいないんだよな)」

妹「……ただいまって、言う必要あるんですか?」

男「いや、癖」

妹「そうですか」

男部屋

イッキニセメオトス

テオー!!

モウヤメルンダ!!

セーフティーカイジョ!!



男「……」カチャカチャ

妹「……」

男「……」カチャカチャ

妹「……」

ピシューン。ウオォォォ!

男「……どうしたの?」ピッ

妹「……いえ、別に」



男「……どうしたさっきから」

妹「……なんでもないです」

男「そっか」

男「言いたくないなら言わなくても良いけどさ」

男「こんなんでも俺はお前の兄だから。困ってることあったら、何でも聞くから」

男「まぁ、頼りなさすぎだけどな」

妹「……自覚はしてるんですね」

男「ほっとけ」

妹「……私の好きな食べ物。知ってる?」



男「いや全然。普通に美味しそうに食べてるから、こっちまでうれしくなるレベル」

妹「……ふ、普通はそうだよね///」カァァ

妹「でもね。今日あった妹友曰く。私の好きな食べ物は大雑把に魚と野菜。あと甘いもの全般だそうです」

男「……そっか」

妹「私は、まだあんまり食べたこと無いのに」

男「……そっか」

妹「それで、あの妹友さん、さ……」

男「元気そうな子だな」

妹「朝、私が教室に入ったら真っ先に話しかけてきたんです。おはようって」

妹「私もおはようございますって返したら、私と妹の仲なのにやめてよーって笑って言いました」

男「そんだけ中の良い子って事、か」


妹「私の友達」

妹「私にとっては初対面なのに、クラスの人皆が私を知ってる。私の事を」

妹「すごく怖かった。皆が話す私は誰だろうって。周りの人が皆怖かった。先生でさえも」

男「……そうか」

妹「私の部屋もあるんだけど、さ」

男「あぁ、あるな。中は見てないけど」

妹「すごく整頓されてて、私が置いたんだろうなってものが沢山あるんですけどね。それは私が置いたわけじゃない」

妹「そう思ったら、すごく嫌になったんです」

男「あぁ、だから。基本的に俺の部屋にいるわけ、か」



妹「まぁ、しょうが無いんですけど。私はまだ生まれてからたったの一日」

妹「全部作り物ですしね」

妹「分かってるんですけど、すごく悲しくて」

男「……なるほど」

妹「まぁ、一年の辛抱だし、すぐなれますよきっと。男に迷惑は掛けませんから……」

男「……よし!」ガタッ!

妹「え?」

男「これより。第一回。妹の部屋の大模様替え大会を開催致します!イエーイ!」

妹「え?え?」


男「よし、移動」

妹「え、にいさ……男?」

ガチャ、バンッ!

男「おぉぅ、俺の知ってる部屋の数倍綺麗になってるな」

男「でも、駄目だ」

妹「え??」

男「さて、母さーん。妹の部屋模様替えすんの手伝ってー。物捨てるの得意っしょー!?」

母「えー、面倒!けど、手伝うよ」

男「えー?どっちだよ。まぁいいや」

妹「え、なにして…」

母「……え、全部捨てるの?」

男「色々あってねー、まぁ、手伝ってよ」

母「まぁいいケド」



男「よし、必要最低限な物以外、ほとんど捨てられるな。さて、預金下ろすか」

母「頭、大丈夫?」

男「うわひでぇ、まぁ、色々あって、買いたいものがあるんだ」

妹「……」

男「妹。一年我慢すればいいとか、慣れればいいとか。そんな事言うなよ」

男「確かにこうなったのは俺が原因だし、つらい思いをさせたのも俺のせいだ。だけど、だからこそだ」

男「お前のために、俺に出来ることがあったらやらせてくれ」

男「お前に出来ることはなんだってやるよ」

男「好きなことも、嫌いなことも、全部教えてくれ」

男「お前が後悔しないように、沢山思い出を作ろう」

男「今は何も知らないけど、だけど。妹が悲しまないように精一杯頑張るから。だから、そんな顔しないで、笑ってくれ」

妹「……うん」



男「じゃあ、買い物に行こうか」

男「結構降ろすから。なんでも言ってくれ。何でも買ってやるから」

妹「でも、それだと」

男「問題ない。俺はお前の兄ちゃんだぜ?「妹」が「兄」や「家族」にワガママ言わないでどうするよ?」

男「だから、行こうぜ?」

妹「……」

男「返事は?」

妹「……うん」


母「さて、なんか分からないけど、今日はごちそうを作るから。早く帰ってきて、ちょっとしたパーティをやりましょうか」

男「さすが母さんわかってるぅ~」

母「だろう?」ドヤァ

母「それじゃあ、いってらっしゃい。外は寒いから、これつけていきなさい」

妹「あ、母さん……ありがとうございます。あ、このマフラー可愛い……」

母「でしょう!暇だったから今日作った」

男「マジかよすげぇ」

母「まぁ、とりあえず。いってらっしゃい」

男「あい、行ってきます。ほら行くぞ」

妹「うん、行ってきます」

母「……」

母「……さぁ、ご飯を作ろうか」


男(……母さんは気づいてる?いや、まさかね)

男「さて、何を買おうか」

妹「……うん」

男「どうした?」

妹「私」

男「ん」

妹「はじめて、私のお母さんだなって実感しました」

男「あぁそうだよ」


妹「だから、もう大丈夫」

男「そっか」

妹「学校も大丈夫だし。これから気を使わない様にします」

男「あぁ、少しずつ慣れような」

妹「はい!」

男「あっはっは。ちったぁ、兄らしい事しないといけないしな」

妹「……十分だよ」ボソッ

男「なんか言ったか?」

妹「何でもありませんよ!」

今更だけど、>>1-18 が第一話

そして、>>21-47 が第二話です。すいません、今更でorz

次話より。第何話とか記載しますねー

そして、しばらく時間が掛かると思いますが、待っていてくださると有難いです。

見たことあると思ったら>>18
しかしこれは似てると言うよりパクりレベルでは

元ネタのスレでもちょこっとsister言われてたな

ここだとsagaは入れなくても大丈夫だと思う

でも、堂々というか、なんというか。しっかり自己申告するのは珍しいと思う。ただ作風はあんまり好きじゃないけどね

俺は好きなので途中で辞めずに完走してね

続きがきになるし、いい話になりそうだな
支援

>>50さんへ。 

すいません。あの作品を読んで、自分も書いてみようと思い立った結果。
非常に似たような作品が出来上がってしまいました。本当に申し訳ありません。
現状としては、創作物として、非常に微妙なラインですので、やめろといわれれば、やめますし。
続けて良いというなら、喜んで続けさせてもらいます。ワガママで申し訳ありません。

>>51さんへ。

すいません、sageを入れてたつもりが。sagaをご入力していましたorz
あんまり、掲示板に書き込んだことない、ペーペーの素人ですので、本当にすいません。

>>52さんへ。
一応、パクリに近いと自覚しているので、記載させて頂きました。
ただ、これから頑張りますので、これからも読んで頂けると幸いです。

>>53さんへ。
ありがとうございます!がんばりますんで、これからも読んで頂けると幸いです!

>>54さんへ。
ありがとうございます! 正直叩かれる方が多いと思っていたので、支援なんて……本当にありがとう御座います!

とりあえず、現在続きを書いているんです、なんというかクオリティがすごく低くて、涙目状態ですw

ただ、頑張って完走しますので、読んで頂けると幸いです。
ここが悪いとか、完走等を入れてくれるとすごく有難いです。では、三話目。参りますね。

クオリティがしょぼいですけどもw



第三話 sides

男(……って、ことがありまして。まぁ、妹の道具一式購入して。色々してあげたのが、ついこの前の話)

男(あ、ちなみに今授業中で、今日が終われば、春休みに突入だ。イエイ!)

友「男ー放課後になったしデュエルしよーぜー」

男「……えー」

友「かーらーの、イメージする?」

男「お前の勝手なイメージを俺に押し付けんなよー」

友「じゃあ、ひと狩りいこうぜ」

男「……えー」

友「なんだよ最近付き合い悪いぞ!?何、どうした!?」

男「んー、まぁ、何だ。ちょっと色々やることあんだよ」

友「やることって何よ?」

男「家の予定。まぁ、それが終われば遊べるから。もうちょっと待ってくれ」


友「まじかー。じゃあ、俺は帰るよ。またなー、休み中連絡入れるだろうけども」

男「おぉ、悪いなー今度埋め合わせすんよ」

友「りょーかい。じゃあ、彼女と戯れるよ」

男「……そういやバレンタインの日と重なって、買ったって言ってたな」

友「え、俺の嫁見る?」

男「いいよ別に。じゃあな」

友「おぉ。またなー……っつっても夜にまた対戦会するんだろうけどね」

男「ですよねー、じゃ」

友「おぅ、お疲れ様ー」


男・帰り道。

男(さぁ、家に向かって帰りますか……って、何ぞ?母さんから連絡が……)

母より。

メールに書いた物を出来るだけ買ってきて下さい。と言うか買え。

全てとは言わないけど、買ってこない場合。男の晩御飯が。めんつゆをかけたご飯になり。

私と妹の天丼がより豪華になります。

ではお願いします。あ、帰りに電子マネー買ってきてね。

男(……まじかーよ。いやまぁ、行くけど。何でこの時期にスイカ二玉に、みかん4つ。りんご3つなんだろう?)

男(うわぁ、めんどくせぇ……。それに妹の迎えは……ま、大丈夫か。妹友が居るし)

男(ま、なんとかなるか……あー、めんどくさい……しかも乙女ゲーの予約までせにゃならんとか、公開処刑じゃん……)


妹・放課後

妹友「遅くなあああああい!?」

妹「落ち着いて、妹友」

妹友「逆に何で、妹はそんなに落ち着いてんの!?」

妹「……とにかく、もう30分経ったし。私達も帰りましょう」

妹友「はーい。でも、何で今日に限って、お兄さん来ないんだろうね」

妹「さぁ?とにかく、行きましょう」

妹友「うん」


妹友「それでさー。その子、結局先輩と別れちゃったらしくて」

妹「やっぱり相性がわるいとしか言えない」

妹友「だよねー」

妹「……」

妹友「……そろそろ妹の家につくねー」

妹「……うん」

妹友「……今日で授業終わりじゃん?」

妹「……うん」

妹友「……そしたら、クラス替えじゃん?」

妹「……うん」

>>18読んできたけど、確かに影響受けまくってるな
まぁ申告はしたんだし、続けるのはいいんじゃね

ssの二次創作があってもいいと思うし



妹友「もし別々になっても、『ずっと』友達で居てね」

妹「勿論だよ。どうして、そんな事言うの?」

妹友「んーん、別にー。さ、妹の家に着いたよ」

妹「あ、うん」

妹友「じゃーにゃー」

妹「……妹友!明日から春休みだし、何処かへあそびに行こうよ!」

妹友「お。いいね!行きたいとこリスト。メールで送るから、明日一緒に行こうね!」

妹「うん。また明日!」

妹友「ばいにゃー!」


妹(……最近、妹友とあんなふうに無言の時間が出来ることがある)

妹(ただ、それについては、一つ心当たりがある。と言うか、既に分かってるんですけどね)

妹(私は作られた存在。人の記憶に無理やり植えつけられた存在。彼女が……妹友は私のことを知っている)

妹(だけど、そこに居たという記憶はあっても。一緒にいたという事を証明できる物は存在しない)

妹(早い話が、写真とかそういうもの。それに気づいたのか、はたまた私に気を使っているのか)

妹(突然彼女と私の間に。薄い壁のような物が出来た気がした。原因は分かってる。だけど)

妹(どうして良いのか、私には……分からない……です)



妹(……駄目ですね。だけど、今日はもう帰りましょう……)

妹「……ただいまもどりました」ガチャ

母「あー、妹ー。お帰りなさい。外寒かったでしょう?」

母「ちゃっちゃと着替えて来なさいな。あったかいココア入れてあげるから!」

妹「はい。ありがとうございます。じゃあ、着替えてきますね」ニコッ

母「はーい」


母「はい、ココア」

妹「ありがとうございます」

母「……」

妹「……」コクコクッ

母「……」

妹「……」コクコクッ

母「……」ニコッ

妹(……やっぱり気まずくなりました……何で今日に限って男は居ないんですか!?)


母「ねぇ、妹?」

妹「はい?」

母「……もっと、肩肘張らないで、家に居るくらい楽にしても良いんだよ?」

妹「……え、あ、その」

母「まぁ、ゆっくり慣れていけばいいんだよん」

妹「へ?」

母「あ、そうだ!ねぇ。一緒にゲームしない?」

妹「……へ?え、あ、その、私下手くそですし。いいですよ」

母「大丈夫。二人で一緒にやるタイプのゲームだから!」

母「ちょっと、準備するから待ってねー」



ミナギルァァァァァァ!!

レッツパーリィ!!

妹「わ、わ、わ!」

母「私の連打は名人を超え……あ、ミスった」

1時間後

妹「日輪の人。頑張って~~~」

母「絆の力は(ry」

1時間後

母「ふぅ。一旦休憩しましょうか?」

妹「うん!……じゃなくて、はい」

母「……フフッ。あったかい物と冷たいものどっちがいい?私は緑茶を飲むけど」

妹「母さんと同じもので」

母「分かった」



母「はい。どうぞ」

妹「ありがとう……ございます」

母「どういたしまして」ニコッ

妹「……」コクコクッ

母「……」ドヤァ

妹「……!」プッ

母「……やっと、笑った」ニコッ

妹「……ケホッケホッ……え、何?」

母「ううん。最近妹が本当に笑ってる所見たことないなぁと思ってね」


妹「え、あ、いや、その」

母「フフ、いいわよ。徐々に慣れていくことが大切なんだから」

妹「……!」ビクッ

母「大丈夫。あなたは私の娘。大切な私の家族なんだから。そうだ。良い物あげる」ゴソゴソ

妹「……?」

母「……あった。はい、これ」スッ

妹「……これは……鍵ですか?」

母「えぇ、二つで一つの鍵。もう一つは私が持っていて、錠の方は男が持ってるわ」

妹「……あの、これ」

母「本当は昔私がなくしたものなんだけど、最近になって急に出てきてね。あなたにあげようと思って」

妹「……でも、これ」

母「うちの家族の証なのだー。うちお父さん居ないからね。結構結束力は高いわよ」

妹「……でも、でも」

母「それに言ったでしょ。あなたは私の家族だって」

母「今はちゃんと笑えなくても、何時か、ちゃんと笑って頂戴。ね?」

妹「……」コクッ

母「さて、休憩終わり!関ヶ原の戦に参ろうぞー!!死なないように頑張りましょー!」

妹「お、おおぉー!」ポロポロ

10分後

母「あ、やべ、本ダムのせいで乙った!?」

妹「え、ちょ、お母さーん!?」

第三話 sides 終わり

とりあえず、キリが良い所で。一度終わりますねw

>>63さんへ。
自分でも本当に、そう思います……申し訳ないです。
頑張って行きますので、よろしくお願いします!

さて、次は第三話の別の人視点で話を進めます。この場合は別の時間軸といったほうがいいんでしょうかw
ただ、相変わらずクオリティがクソなんですけどね……orz

では、またしばらく時間をもらいます。失礼致します。

……ちなみにほぼ処女作なので、駄目な点のほうが目立ってます。
指摘なんてして頂けると本当に幸いです!では、失礼致します!

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