女騎士?「クッ、コロセ。」オーク「!?」 (104)

女騎士?「クッ、コロセ。」

オーク「……。」

女騎士?「クッ、コロセ。」

オーク「いやいやいや。ちょっとまて。何かがおかしい。」

女騎士?「クッ、コロセ。」

オーク「……あの、女騎士ですよね?」

女騎士?「クッ、コロセ。」

オーク「それしか言えないの?参ったなぁ……。」

オークB「おい、お前なんかやったのか?いつものと違って明らかにおかしいぞ?」

オークC「薬でもキメたか?」

オーク「いや、薬でどうにかなる問題じゃないでしょこれ。」

オークB「こういう場合どうすればいいんだ?」

オークC「たたけば治ったりして」バシッ!

女騎士?「クッコロセー。」キュイイイイン(あたま超回転)

オーク「」

オークC「すげえ、あたまがまわってるな。」

オーク「絶対別の何かだってこれ!女騎士以前に何かこう種族の問題というか……。」

オークB「人間の町でちょいと見たことあるぞ、こんな人形。」

オークC「え、じゃあ人工物なのこれ?」

オーク「まさか!今の時代そんな大それたものを……」

女騎士?「カタッ!」

オークたち「!?」

女騎士?「キュイィィィィィィン!カタカタカタカタカタカタ」

オークB「な、なんだぁ!?」

女騎士?「ロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウ」

オーク「」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457026348

信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)


オークB「ねぇ、マジなんなのこれ!?これほんとに女騎士なの!?」

オーク「もうわかんなくなってきた!!」

オークC「まさか、時代が変わったせいでこうなったのか?」

オーク「時代!?何でそんな話になるの!?」

オークC「だってよぉ、俺達と女騎士とくれば、くっ殺せのやりとりだろ?」

オーガB「もうそれしかやることないもんな。」

オークC「それを俺たちは何回もやってきたわけだろ?長い年月をかけて。」

オーク「それがどうしたんだよ?」

オークC「俺らが女騎士とのやり取りをやってるうちに、時間がものすごい経っちまったんじゃないのか!?
それで時代そのものが変わって……」

オークB「じゃあ、ここにいる女騎士は、その時代の移り変わりによる、なれの果て……?」

オーク「ありえない!何かの間違いだろう!!」

オークC「じゃあお前、女騎士と最初に会ったの、覚えてるのか!?」

オーク「当たり前だろ!確かあれは……あれ?あいつと最初に会ったのって……いや、そもそも何でおれはあの時……
いや、それはつじつまが合わない……だとしたら、俺があの時やってたことって、あのとき会ったのって……
あああああああああああああああ!!!」

オークB「やばい!なんか崩壊起こした!!」

オーク「教えてくれ!!俺は一体何者なんだ!?何のためのこの世界だ!?俺は何のためにここにいるんだぁぁぁぁぁ!!!!」

オークC「この世の終わりだー!!!」

女騎士「何やってんだお前ら。」

オークたち「!?」

オーク「お、女騎士なのか?」

女騎士「いかにも。」

オーク「いつものあれを。」

女騎士「くっ、殺せ!」

オーク「よし、この声のボリュームとハリ、本物だ!!」

オークB「ずいぶんずさんな声帯認証だな。」

女騎士「それで一体何を騒いで……あ!こんなところにあった!」

オークB「え!?これ!?」

オーク「この女騎士らしきものに心当たりあるんですか!?」

女騎士「心当たりも何もこいつは……」

オークC「なんですのんこれ?」

女騎士「こいつはな、我が王国の軍の兵器開発省で製造され、ようやく完成間近、
ロールアウトを控えた最新の兵器(メカニズム)だ。」

オークB「王国軍の兵器!?」

女騎士「その名も……メカ女騎士!」

メカ女騎士「ウィーン、ガシャ!クッ、コロセ!」

オーク「なん……だと……!?」

オークB「メカ!これで!?時代が進んだもんやの~。」

オーク「今の話でわんさかと質問事項が出てまいりました。」

女騎士「一個ずつ、ゆっくり頼むぞ。」

オーク「何でメカ兵器ができてるんですか?王国はどこまで文明ぶっ飛んでるんですか?」

女騎士「そんなもん前々からこれぐらいできるようになってる……っていうのはこっちだけの話なんだよなァ。
当初はもちろん極秘でやってたわけだし。」

オークB「極秘なら喋っちゃまずいんじゃないの?」

女騎士「いや、もうこの辺までの情報は解禁されてるから、極秘はなくなってるよ。」

オーク「極秘とはいえよくここまで……もう未来の話じゃないですか。」

女騎士「いやいや。これでもまだ今の時代に見合ったというか、今のレベルでも間に合っているというか……。」

オークC「とはいえよくできてるなぁ。」

女騎士「飛行艇が飛んでるこのご時世なら、モンスターの技術も含めれば、ここまでできても問題ないよ。」

オーク「何でモデルが女騎士なんですか?」

女騎士「それに関しては……あれだ。私、こう見えて軍の中でもエースということになってるらしい。
で、そんな私を象徴した結果、こういうデザインになったそうな。」

オーク「象徴ねぇ。まあ武骨な兵器よりなんかは、そんな……ヒーロー性?偶像性かなんか知らないけど、
そういうのがあった方が精神的にもいいかもしれないっすね。」

女騎士「あとは……大人の事情。」

オーク「なんだよ大人の事情って。」

オークC「これ、女騎士さんのメカてことだから、戦闘メカってことですよね?なんか武器とか内蔵されてたりとか!?」

女騎士「ああ、武器な。それは……」

オークC「あ、なんかボタンみたいなものがある。なんぞこれ?ポチっとな。」

オーク「ちょ、いきなり押すなよ!!爆発でもしたらどうするんだ!!」

女騎士「ああ、大丈夫。自爆スイッチの類は”まだ”入ってない。」

オーク「まだって……搭載予定かい。」

メカ女騎士「ウイーン、ガシャコン!ガシャガシャ。」

オークB「こいつ……動くぞ!!」

オークC「なんかポーズをとるようになったな。でもこのポーズって……。」

オーク「ただのおっぴろげのポーズじゃないか……。」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

オークC「いや、自分で股を広げといてそのセリフとか、矛盾してるしwwww」

オークB「なに?結局どっかに捕らえられたときにおこるアバンチュールイベントが目的なのこれ?」

女騎士「ああ、これなんだが、このポーズは確か……」

メカ女騎士「5、4、3、2、1……」

オーク「なんか秒読みを始めたぞ?」

女騎士「お前たち、離れろ。」

オークたち「?」

メカ女騎士「Fire!」ギュイイイイイイイイイイン!!!!



ズドオオオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!



オークたち「」

オークB「……なんか出た!!!!」

女騎士「うん。聞いた通りのものだな。」

オーク「……な、なんなんすか今のは!?」

女騎士「実はこのメカ女騎士には、股間に反粒子波導砲が搭載されているんだ。」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

女騎士「その威力は、軽くやって町を壊滅させるほどと聞いている。最大パワーとなれば……。」

オーク「自爆より危ないじゃねーか!!!」

オークC「あわわ……ビームが飛んでったあっちには、エルフたちの集落が……。」

女騎士「危ないも何もこれは一応兵器だぞ。こういうのも不謹慎だが、相手に害を与えてなんぼだからな。」

オーク「そういえばそうですけど……。」

オークC「他には、何か武器搭載されてないですかね?今の波導砲だけじゃスキがでかいのもあるし……」

女騎士「そうだな、ほかには……」

シーフ「ヒャッハー!!」

オーク「シーフの奇襲だ!!!」

オークB「だめだ!今の波導砲じゃ間に合わんぞ!!」

女騎士「そんな時にはこの一品。」

メカ女騎士「ウィーン!ガシャ!クッ、コロセー!」



ダダダダダダダダダダダダ!!!



シーフ「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

オークC「胸からなんかでた!!」

オークB「シーフがハチの巣……いや、ミンチよりひでぇや。」

女騎士「胸には即座に対応できる”ブレストバルカン”が搭載されているのだ。突然の出来事があってもこれで大丈夫。」

オーク「接近戦にぬかりなしか……。」

女騎士「それだけじゃないぞ。腹部には電撃砲。こいつを相手に浴びせることで一気に気絶させる。いわばスタン武器だ。」

メカ女騎士「ウィーン!ガシャ!クッ、コロセー!」

バリバリバリバリバリバリ!!!!

シーフ「あばばばばばばばばばば」

女騎士「そして膝の部分を開くと”ロケット砲”になっている。」

メカ女騎士「クッ、コロセー!」

ドシュゥゥゥゥゥん!

エルフ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

女騎士「まだまだあるぞ。目からは”原子分解光線”。」

メカ女騎士「クッ、コロセー!」ビー

エルフ「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

女騎士「背中には多連装ミサイルランチャー。数多くの敵が来てもこれで一網打尽。」

メカ女騎士「クッ、コロセー!」ターゲット、マルチロック

ピピピピピピピ!どばばばばばぁぁぁーん!!

メカエルフ軍団「うわらば」

女騎士「接近戦は先ほどのブレストバルカンだけじゃない。腕には超合金カッターが仕込まれている。いざとなれば
相手を"去勢"することだって簡単に!」

メカ女騎士「クッ、コロセー!」

ズバッ!!

エルフ「ぎええええええええええええええええ!!!」

女騎士「まあ、ざっとあげただけでこんなもんだ。開発省によると、まだ細かいところで仕込まれているらしいが。」

オーク「おそろしいブツだ……。」

オーク「そういえば、そもそもなんで女騎士はここに来たんでしたっけ?」

女騎士「あ、そうだ。本来の任をすっかり忘れてた。」

オークB「今回は何の用件で?」

女騎士「用件といえば、やはりそこのメカ女騎士だ。」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

女騎士「このメカ女騎士はな、昨日あたりから本格的配備(ロールアウト)に向けて最終調整がされていた。だが……」

オーク「なにがどうしたの?」

女騎士「開発省の連中によると、未明にひとりでに動き出したらしい。私はその捜索を行っていてな。
探していてここにたどり着いたというわけだ。そして今に至る。」

オークB「ひとりでに?悪霊でも乗り移ったのかな?」

Prrrrr

女騎士「おっと、通信だ。はい、こちら女騎士。……ふむふむ、はいはい。わっかりました。」

オーク「なにがあった?」

女騎士「たった今入った情報だが、メカ女騎士がこうなった原因が分かった。」

オークB「何なんです結局?」



女騎士「プログラム不具合による暴走らしい。」



オークたち「……暴走?」

オーク「それで勝手に動いてたってこと?」

女騎士「そういうことになる。それでもう一つ報告が。」

オークC「なになに?」

女騎士「見つけ次第、直ちにに破壊しろとのことだ。」

オークB「え!?せっかくここまで作ったのに何で!?」

オークC「作ったものを自分らの都合で壊す、人間とはつくづく度し難いな。」

女騎士「言ってることはもっともだが、それはその都合が人間の範囲内で収まってるときに言ってくれないか?」

オーク「どういうこと?」

女騎士「そもそも、すぐに破壊しろというその意味だが……」

メカ女騎士「ウィー、ジャキシ。ウィーン、ジャキシ。」

女騎士「暴走してから時間が経つと、搭載されている全火力をフルに稼働させて、無差別破壊を行うからだそうだ。」

メカ女騎士「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

女騎士「もちろん、お前たちも例外じゃない。」

オークたち「」

オークC「早く壊そう!!早く壊そうよォ!!!」

オークB「お前さっきまで大人ぶったコメントしといて、うまそうなケーキ目の前にしたガキみたいだな。
そんなんだからお前はたたかれるんだよ。」

オーク「言うとる場合か!!!あんなもんに暴れられたら俺たちも危ないわ!!」

メカ女騎士「ピガ―――――――――――――――――――――――――」

どどどどどどどどどどどどどど

オークB「すげぇ!さっきまでチャージ時間とかでスキがでかかった反粒子波導砲の発射頻度が、さっきよりも
べらぼうに多くなってる!!」

オークC「もうあれ連射やな。」

女騎士「反粒子波導砲は、今ので”秒間16連射”になったな。」

オークB「うわぁ……今ので町が3つか4つは消し飛んだぞ……!!」

オーク「どうすんだよ!!あんなキチガイ装備の奴にどう立ち向かえってンだ!!」

メカ女騎士「ピゴ―――――――――――――――――――――――――――」



股間反粒子波導砲(秒間16連射)
ブレストバルカン
背部多連装ミサイルランチャー
腹部サンダーキャノン
目から原子分解光線

以上全ての武装をフルバースト・超連射中。



女騎士「そうだな。この状況を何とかしなければ、お前たちはおろか、私の身も危ない。いつものような性的じゃなく物理的に。」

オークB「なんか策はないのか!?」

女騎士「とはいえ、現存する力で奴を止めるのは不可能に近い……。」

オーク「とりあえず、誰か助けを呼ぼう!!何かの糸口になるはずだ!!」

オークB「で、でもあんだけ火器ぶっ放してるんだぜ?狙われたらアウトだぞ!!?」

オーク「おそらく大丈夫だろう、あんだけ派手にぶっ放してりゃ、早々こっちには向けないさ!!」

勇者「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン」

メカ女騎士「ピゴッ!?」

一同「!?」

メカ女騎士「コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ!!!!!!!!!!」



ドガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!



勇者「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オーク「」

女騎士「あの火力で……何という反応速度だ……!!!!」

オークC「救いは!救いはないんですか!!!?」

メカ女騎士「ぷしゅ~……。」

オーク「な、なんだ!?」

オークB「一瞬動きが止まったぞ。」

女騎士「オーバーヒートのようだ。どんだけ火力を出そうが、インターバルは免れないということか。」

オーク「じゃあ、あれでもそういったスキがあるってこと?」

女騎士「そうなるな。」

オークB「じゃあ、今のうちに何とかできるんじゃないか!?」

オーク「ま、待て!!まだ確かやつには超合金カッターがあったはずだ。迂闊に近づけばバッサリだぜ。主にイチモツが。」

オークC「うう……。」

オーク「やはり助けを呼ぼう。俺たちだけで解決するのは無茶がある。別の人材に著る力が必要だ。」

女騎士「とはいえ誰を呼ぶ?勇者だったらさっき消し炭になったぞ。」

オーク「……様だ。」

オークB「え?」

オーク「まだ魔王様が残っている!!!」

オークC「そういえばそうだった!!!」

女騎士「魔王に救援をか?そう簡単に応じてくれるものか……。」

オーク「人類の問題だったら応じないかもですけど、あんなの相手だったらこの世界の全生物の死活問題ですよ!!」

オークB「事情を話せば分かってくれるってか。」

オーク「それに一応は世界征服目的とする魔王様なんだ。あいつを何とかできるほどの力を持っててもおかしくはないだろう!」

女騎士「一理はあるな。」

オークC「そうと決まれば、善は急げだな。」

メカ女騎士「コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ!!!!!!!!!!」

ドガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

オークB「まて。メカ女騎士の奴、インターバルが終わってまた一斉掃射を始めた。」

オーク「よし。ならば次にオーバーヒートした時がチャンスだな。」

オークC「よ~し……時が来るまで待つんだ……。」



ざわ……
      ざわ……



メカ女騎士「ぷしゅ~……。」

女騎士「インターバルだ!!!」

オークB「今だ!!」

オークC「魔王城までダッシュだ!!!」

オーク「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

女騎士「頼んだぞ……お前が魔王を連れてくることが、勝利へのカギなんだ……」

メカ女騎士「ピゴッ! ウィー、ジャキシ。ウィーン、ジャキシ。」

女騎士「メカが走ってったオークのほうに向いたぞ!!!」

オークB「まさか、まだなんか撃てるってのか!?」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

オーク「!!!!!!!!!!!」



ガラガラカタカタ……



オークC「へ?」

オークB「なんだ?なんか空回りしてるような音がするんだが。」

女騎士「これは、弾切れだな。それで撃とうとしてるからあんな音が出るんだろう。」

オークC「弾切れ!?チャンスじゃないのかそれ!?」

オークB「火力が使えないとなるとそれはそれで逆転の道だぞ!!」

女騎士「これで魔王がいれば何とか……。」



・・・



オーク「なんか後ろが静かになった……。これでメカ女騎士が弱体化していればいいが……お、魔王城が見えてきた!!!」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

オークB「こいつは今、その言葉を正しい意味で使った気がするぞ。とはいえ主力が使えなくなったか。ざまぁだな。」

オークC「NDK?NDK?」

女騎士「あまり近づいて煽り立てるなよ。超合金カッターで去勢されたいか?」

オークB「おっといけねぇ。」

メカ女騎士「ピゴッ! ウィー、ジャキシ。ウィーン、ジャキシ。」

オークB「また動き出した!!」

オークC「今度は何をする気だ!?」

メカ女騎士「ウィー、ジャキシ。ウィーン、ガシャ。」

女騎士「……このポーズは。」

メカ女騎士「OTL」

オークB「跪いてる?」

オークC「いや、ケツを向けているように見えるな。こんな時になんて今更性的な要素か?」

オークB「やってやるか?お前はこういうの率先してやるほど好きだろ。」

オークC「え~?やだよこんな危ないの相手にするの。」

女騎士(この体勢……まさか!!)

女騎士「おい、今メカ女騎士がケツを向けた方向、オークが魔王城に向かって走っていった方向じゃないのか!?」

オークB「言われてみれば、確かあっちだったような……。」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」

ズドン!!!

オークC「うわぁ!!ケツからなんか出したぞ!!」

オークB「また波導砲……いや、あれはロケット弾か!?」

オークC「なんでぇ、じゃあたいしたことないじゃないか。」


・・・


オーク「もう少しだ……!!もう少しで魔王城に!!!!!」

Prrrrr

オーク「女騎士から通信!?はい、もしもし?」

女騎士「今どこにいる!?」

オーク「魔王城の近くだ。もう目と鼻の先だぞ。」

女騎士「メカ女騎士がオークのいるほうに向かって、最後の一撃のようなものを放った。ロケット弾らしきものがお前の後ろから来ていないか!?」

オーク「ロケット弾?後ろから……あれか!!」

ロケット弾「ドーモ、オーク=サン。ロケットです。」

オーク「回避っ!!!!!!!!」

ロケット弾「」

オーク「……ぬはははははは!!たとえ恐るべきメカ女騎士の一撃だとしても、当たらなければどうということはないのだー!!」

女騎士「オーク?」

オーク「女騎士。大丈夫だ。後ろから来たやつは回避した。このまま魔王城まで直進する!!」

女騎士「そうか……。」

オーク「メカ女騎士め、最後の悪あがきか?」

女騎士「オーク、それともう一つ連絡がある。」

オーク「?」

 

―魔王城―


部下「魔王様、報告がございます。北方の王国が…….」

魔王「お城を探検なんだぬ~ん。」

部下「……北方の王国が何者かの手により、壊滅したとのことです。」

魔王「へぁぁぁ!?かあちゃん!!かあちゃんどこぉぉぉぉぉぉ!?」

部下「すでに他の地方も壊滅状態となっており、このままでは我がほうも……。」

魔王「あっひゃひゃhyはyひゃひゃhyはyhyはyはyひゃひゃ!!」

部下「混乱草なんか食っとる場合かぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

魔王「か、返してくれ!!俺のザビーゼクター!!!」



カッ!!!!!!!!!



部下「いいですから、いったん落ち着いてください魔王様ッ……!!!!!!!!!!」

魔王「!!!!!!!!!!!!!」

女騎士「今すぐそこから……魔王城から離れろ。」

オーク「なんだと!?なぜ今更!?」

女騎士「話している余裕はない。説明はあとでするから、できるだけそこから離れろ。」

オーク「そんな!あともう少しで着くのに!!!魔王様の力さえあれば……」

女騎士「だめだ、もう間に合わん!!離れろ!!」

オーク「だからどうして……」



カッ!!!!!!!!!



オーク「!?」

女騎士「!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



オークB「な、なんだ!?」

女騎士「……はじまったか。」

オークC「……夜だったのに、昼になっていく。」

オーク「魔王城から……何だあの光はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

オークB「何が起こったんだ!?」

女騎士「メカ女騎士が、最後にケツから放った一つのロケット弾。アレが原因だ。」

オークC「あれが!?あれが何だってんだ?」

女騎士「一つ忘れていた。メカ女騎士が一斉掃射していた武器の他に、もう一つだけ、ケツのほうに内臓武器が搭載されていた。」

オークB「あのロケット弾だよな。」

オーク「な、何だ……?目の前に魔王城があったのに……魔王城がなくなって……でかいきのこのような雲が立ってる……!!」

女騎士「そいつは着弾すれば、その威力、範囲は波動砲の数十倍をも上回る超兵器……」

オークC「なんなんだよそれ……?」



女騎士「アトミック・バズーカだ。」

メカ女騎士「もしゃもしゃもしゃ。」

オークB「な、なんだ?雑草と落ち葉を食い始めたぞ。」

女騎士「エネルギー補給だ。」

オークB「エネルギー補給!?雑草と落ち葉で動けるのか!!」

女騎士「エネルギーさえ補給できてしまえば、ついでに弾薬の補充もできるようになる。」

オークB「なんつーところでエコロジカルな。」

女騎士「まあ弾薬の場合は補充というか、”生成”だな。」

オークB「あの、これ俺たち勝ち目ありますかいね?」

女騎士「さらには、全くの新規の武器をも製造することができる。」

オークB「雑草一つで?」

メカ女騎士「クッ、コロセ。」



・メカ女騎士の現在の装備
股間反粒子波導砲(秒間16連射)
ブレストバルカン
背部多連装ミサイルランチャー
腹部サンダーキャノン
目から原子分解光線
ケツからアトミックバズーカ

ジェットスクランダー★New!!
イレイザーキャノン★New!!
フィン・ファンネル★New!!
ゴルディオンハンマー★New!!
反陽子爆弾(地球破壊レベル)★New!!



オーク「魔王城が消えてなくなった……もう魔王様も生きてはいない……打つ手は消し飛ばされてしまった……
どうやってあれを倒せばいいんだ……。」

パワーアップメカ女騎士「クッ、コロセ。」ガオーン

オーク「……なんだあれは?」

女騎士「おお、遅かったな。お前がちんたら帰ってくるまでの間に、メカ女騎士はその辺の雑草だけでエネルギーと武器の補充、
ついでに新規武器を作成しやがったぞ。」

オーク「」

オークB「ええ天気でんなぁ。」

オークC「そうでんなぁ。」

オークB「にぎやかでよろしおますなぁ。」

オークC「世界が活気づいとる証拠でんなぁ。」

オークB「どっかで祭りでもやってまへんやろうか。」

オークC「花見でもいかがでっしゃろ?この日和やと酒がさぞかしうまいとちゃいますか?」

オークB「ええでんなぁ。こんな清々しい日に乾杯と行きまひょか。」



女騎士「現実逃避はそこまでにしておけ。」



オーク「お前ら、あまりの恐怖に正気を失ったか!?」

オークB「だって、ええ天気やないかい。こんな明るく晴々として。」

女騎士「そりゃ、メカ女騎士が核を撃てば、あの光で明るくもなるだろう。」

メカ女騎士「ソロモンヨ、ワタシハカエッテキタ!!!」ケツを向けて

オークC「こんなにもにぎやかで平和じゃないか。」

オーク「メカ女騎士がバルカンや波動砲やフィンファンネルを一斉に撃ちまくってればそうなるだろうよ。」

メカ女騎士「ダテジャナイ!!」

オークC「鳥のさえずりが……」

オーク「メカ女騎士が高速で飛行しながら叫びながら爆撃しているんだ。」

メカ女騎士「ワガヨノハルガキタァー!!!!」

オークB「こんなに花が咲いて……花見をしない手はないんじゃないか?」

女騎士「メカ女騎士の攻撃で、森が大火事、いたるところが燃え盛って火花が散っているんだ。」

メカ女騎士「オマエタチガタタカウイシヲミセナケレバ、オレハスベテヲハカイシツクスダケダ!!!」

女騎士「あきらめろ。これは夢じゃない。」

オークB「……。」

オークC「……。」




オークB「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

オークC「いやだああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

王様「死にたくないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

オークC「どうすんだよぅ!?こんなキチガイ展開にどう対処しろってんだよ!?」

オークB「魔王も勇者も死んじまった!!世界のほとんどの国が壊滅した!!成す術あるのかよ!!」

女騎士「考えるんだ!!まだ何かあるはずだ!!」

メカ女騎士「ピピピ、クッ、コロセ!」



マルチロック一斉掃射



オーク「と、とにかく今は逃げるぞ!!死んだら思いつくものも思いつかん!!」

女騎士「同意!!!」

王様「ま、待ってくれ!!わしを置いていかんでくれ!!」

オーク「あんたも走れ!!死にたくなきゃな!!」

王様「わしゃ国王だぞ!!つれてってくれたっていいじゃん!!下民は上流階級、特に王族となったら運んで連れて行くのが常識だろう!」

オークC「じゃあその重い装備とかを捨てたら?軽くなるよ?」

王様「わしゃ国王だぞ!!これをなくしたらただのおっさんじゃん!」

オークB「命をなくしたら名誉とか権力どころじゃないがね。」

王様「わしゃこk……」

女騎士「うるっさい。チャっチャと走れ。」

王様「お、お前!!わしんところの家臣のくせして、なんつー態度だ!!」

オークB「さっきから自分が国王だとか言ってるけどさ、現状ではどうなの?」

女騎士「というと?」

オークB「この王……もといおっさん、女騎士の事を家臣って言ってるとこから、おそらく女騎士の国の国王だよな。」

王様「おそらくも何もわしはこk」

オークC「でも、女騎士さんには気の毒だけど、メカ女騎士が国をぶっ壊したよね?ってことは国そのものがないってことじゃない?」

女騎士「そういうことになるな。」

オークC「じゃあ国もないのに、なんでこの人国王やってるわけ?」

王様「……と、土地がなくとも、まだ国の民たちが……」

オークB「あの様子だと、だれも生き残っちゃいないだろうな。」

オークC「じゃあこの人には何も残っちゃいないじゃん。」

王様「……ま、まだ女騎士が残って……」

女騎士「あ、私別の国の生まれで、実家もそこなんで。」

オークB「正真正銘、何にもなくなったな。」

オークC「地位も資産もなくなったら、ただのDQNジジイだな。」

オークB「DQNかぁ。じゃあ仮にまた王位に返り咲いてもロクなことにならんな。」

女騎士「それもそうだな。第一メカ女騎士の計画立ち上げたのはこいつなんだが、最高責任者になるはずなのに、
言い出してからは自分は何にもせず部署に丸投げするわ、資金ケチるわ、なにかあっても知らんふりだわ……」

オークB「マジか。で、メカ女騎士は当初聞いたように戦闘兵器だから、ターゲットはまず俺たち魔獣だよな。
で、ここまでやらかしといて自分関係なしはムシがよすぎだな。」

勇者「ほんとだよなぁ。魔王討伐って、重要な仕事のはずなのに、くれるのはヒノキの棒と500Gぽっちだもんな。
資金も兵力も潤沢にあるのに。」

オークC「で、いざ成功したら成功したで、英雄とかカリスマの存在は政治の邪魔になるとか何とかで、
用済みを名目に即殺処分だもんな。」

オークB「それはなかった方向にしても、対して可愛くないブサイクな姫様を嫁に出されるしな。
そんなもんくれたかて、こっちの対処が困るっちゅーに。」

女騎士「本人は善意とお礼のつもりでやってるんだろうよ。人の話は聞かないでさ。」

オークC「エゴだよそれは!!!」

オークB「で、良い人のイメージを定着させて、支持率を上げたいってか。」

オークC「なんだよ、結局ロクでもねぇじゃんよ。これでおっさんだったらおっさんの風上にも置けないな!
全国のおっさんがかわいそうだ。」

女騎士「だったらこいつ(国王)をこれからなんて呼ぶ?」

オークB「DQN?」

オークC「ゴミだろ。」

女騎士「クソ虫だな。」

王様→クソ虫「」

オーク「なんだろう……見てる俺でもこいつがかわいそうに……。」

オークB「で、このクソ虫どうするよ?」

オークC「もうおいてく方向でいいんじゃない?どーせゴミだし。」

女騎士「いや、今はそのゴミですらも私たちが有効に活用しなければいけない状況だ。それだけで事態は極限なものとなっている。」

オークB「極限……まあ、あんなロボット相手にするんなら、その二文字がお似合いか。」

オークC「ってか、極限で済んでたらまだ優しいような気もする。」

女騎士「できればでいい。こいつの処分も兼ねて、何かいい有効利用法はないものか。」

王様→クソ虫「……。」

オーク「王様が道具以下の扱いに……。」

オークC「囮でいいんじゃない?」

オークB「囮か……ないよりはマシか。」

オークC「っていうか囮にするほかないでしょ。」

女騎士「よし。ならばこのクソ虫を生贄に時間を稼いで、やつを倒す策を練るしかない。」

王様→クソ虫「ま、待てお前ら!!人が大人しく黙っていれば好き勝手に言いおって!何が囮じゃ!何が生贄じゃ!!
お前らには人権という言葉がないのか!!」

女騎士「う~ん……辞書には載せておきたい言葉であるのは事実だが、このクソ虫の前では例え辞書に人権が書いてあっても、
マジックで塗りつぶして消したくなるわ。」

オークC「っていうか人権って何だ?俺たち魔獣だし。」

オークB「っていうかさ。これはあんたにとってもありがたい話だと思うよ?クソ以下のあんたでも、ようやくここで
役に立てるかもしれないんだから。生贄として。」

オークC「そうだな。生贄だな。それでだったらあんたを祀り上げられるかもしれない。」

女騎士「生贄か。」

オークB「生贄だな。」

オークC「そーれ、いーけにえ!いーけにえ!」

オークB「いーけにえ!いーけにえ!」

女騎士「いーけにえ!いーけにえ!」

一同「いーけにえ!いーけにえ!」

王様→クソ虫「……ひどいよ、こんなのあんまりだよぉ……。」

女騎士「はい、ここでこの話を呼んでくださっている皆さんもご一緒に!いーけにえ!いーけにえ!」

オーク「うわぁ……。」

メカ女騎士「ピピピ、クッ、コロセ!」

オーク「きた!完全にこっちをロックオンしてる!!」

女騎士「ほれ、クソ虫。出撃だ。」

王様→クソ虫「い、いやだ!死にたくない!!」

オークB「どうせ生きてたって何にもありゃしないんだから。ほれ、いけ。」

オークC「ちょっといいとこ見てみた―い♪」

女騎士「はい、イッキ!イッキ!」

オーク「生贄って、飲み会のようなノリでやるもんだっけ?」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」ギュイイイイイイ……!

ズドオオオオオオオオオオオオオオオン!

勇者「クウウウウウウウウウウウウガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

オークB「なんてこった!勇者が殺されちゃった!!」

女騎士「この人でなし!!」

オークC「おら!もたもたしてっから、また勇者が死んじまったじゃねぇか。」

オーク「もう国王の面影のかけらもないな……。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」ゴオオオオオオオオオオオオオ

女騎士「急降下してきた!来るぞ!」

オーク「全速後退!!」

王様→クソ虫「ま、待って!!ほんとに置いてかないでってば!!」

メカ女騎士「ターゲット、ロックオン。」ゴオオオオオオオオオオオオオ

王様→クソ虫「来、来たあああああああ!!」

メカ女騎士「オールウェポン、スタンバイ……ディスチャージ。」フルバースト

王様→クソ虫「ぎょれおあああああああああああああああああ!!」



ズドドドドゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!

オークB「やったか?」

オーク「もうそれはどっちに対してかわからんな。」

王様→クソ虫「うう……ま、まだ生きてる……なら今のうちに逃げ……」

王様→クソ虫は逃げだした。

メカ女騎士「クッ、コロセ!」ジャキン!

しかし回りこまれた。

王様→クソ虫「」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」フシュー

王様→クソ虫「ちょ、ちょっとまって!!!」

メカ女騎士「ショートレンジウェポン、スタンバイ。」

女騎士「超合金カッターで去勢か……。」

王様→クソ虫「ま、待ってください!!助けてください!!お金ならいくらでも差し上げます!!」

オークC「だから金も何もないって言ってんじゃん。とことん幻想見てんのな。」

王様→クソ虫「い、今はなくても、借金してでもこさえますから!!約束は果たしますから!!何卒、何卒!!!」

オーク「あれ……あれは超合金カッターじゃないぞ?」

女騎士「なに、新規武器をいつの間にか製造していたのか?」

オークB「一体どんな武器だ?」

オークC「あ、あれは……!!!刃物なんて易しいもんじゃない!!」



一同「パイルバンカーだ!!!」



女騎士「刺突武器か……しかし何でまたそんなものを……?」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」

王様→クソ虫「ぐはっ!!」

オークB「国王を四つん這いにさせた!!」

オークC「何であんなことを……それでどうやって刺して……はっ!?まさか!!!」

オーク「どうしたんだ!?」

オークC「あのパイルバンカーは刺すんじゃない!!”挿す”んだ!!」

オーク「……まさか……。」

王様→クソ虫「お前、人のモノを……!! 」

メカ女騎士「ステンバーイ……イエッサー。」

王様→クソ虫「や、やめろ!!今日は無理なのにぃ!!!」

オークB「おっほっほっほ~元気だ(^ω^) 」

王様→クソ虫「ぎゃああああああああああああああたすけてえええええええ!いやだああああああああああああああ!
ママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」

ブスリ

王様→クソ虫「アッ――――――――――――――――――――!!!!! 」

オーク「やつの霊圧が消えた……。」

オークC「南無~……。」

オークB「歪みねぇな。」

女騎士「無茶しやがって……。」

オーク「とりあえず、やつを撒くことができた。これからどうする?」

オークB「なんか弱点ないの?」

オークC「なんだったら、弱点なくてもあのメカ女騎士を完全にひれ伏せられる力がもらえる方法とか。」

女騎士「具体的な方法はない。」

オークB「エクスカリバーか何かが、この辺に転がってないかねぇ。」

女騎士「やめておけ。メカ女騎士の耐久試験の際に、エクスカリバーを用いたが……。」

オーク「だめだったのか?」

女騎士「194本中、194本のエクスカリバーが折れてしまった。それでダメージは些少。」

オーク「だめだ……だめすぎる……。」

オークB「誰かスーパーサイヤ人にでもならんかね。」

ゴゴゴゴゴ……

オークB「本当に成す術なしかぁ……。」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

オーク「……なんだ?メカ女騎士がもうこっちに来たのか!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

女騎士「いや、今望遠鏡で見た感じ、メカの方はまだこっちに気づいていないぞ。」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

オーク「じゃあいったいなにが……!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ドゴォッ!!!!!!

オークB「地面から何か出てきたぞ!?」

魔王「……。」

一同「魔王だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

オーク「魔王だ!!魔王様が生きてた!!」

オークB「これは逆転フラグか!?」

女騎士「核爆発の中、生きながらえたというのか!!」

オークC「ま、魔王様がヒーローに見える!!魔王なのに!!!」

魔王「……。」ジロッ

女騎士「今、魔王が見ている方向……メカ女騎士がいる方向か。」

魔王「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」



ズドォォォォォォォン!!!



女騎士「うおっ!?」

オークB「ロケットスタート!?」

オーク「いきなりメカ女騎士のところに飛んでった!?」

オークC「やる気マンマンですなぁ魔王様。」



ゴオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ……!!



メカ女騎士「!?」

魔王「貴様かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!我が魔王城を消し炭にしてくれたのはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」



炎の弾丸魔法連射。



オーク「メカ女騎士に当てたぞ!!」

女騎士「だが、あの程度の威力では……。」

オークB「とはいえ結構煙が立ってるなぁ……よく見えん。」

メカ女騎士「……!!」

魔王「誰がそんなものを主力だと言った?」

メカ女騎士「!!!!」

魔王「後ろだ!いつまで明後日の方角を見ておる!!!?」



ズドォォン!!



メカ女騎士「!!!!!」



キィィーン……ドゴォン!!!



女騎士「メカ女騎士がたたき落とされた!!」

オーク「さすが魔王様!!」

オークB「これはいけるかもしれない!!」

オークC「やべぇ、魔王様が魔王様してる!!」

女騎士「すごい空中戦だ……。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」ミサイル掃射

魔王「!!!!!!」

ズドドドドドオオン

オーク「あ!ミサイルが直撃した!!」

メカ女騎士「……。」

魔王「貴様……わしの最初の炎の攻撃で何も学ばんかったのか?」

メカ女騎士「!?」

魔王「威力は結構!しかし、火力はあれど無駄に煙を立ちこめさせるような武器では、逆に敵にチャンスを与えてしまうことを……」

オークB「魔王様の拳に……!」

オークC「なにあれ、ピンポイントバリアパンチ?」

魔王「知れえええええええええええええええええい!!!!!!!!!!」



ドガァァァァァァァァァッ!!!



メカ女騎士「!!!!!」

魔王「ほう……今回は地に落ちなかったか。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」バルカン、フィンファンネル掃射

魔王「かく乱戦法か、悪くはない……だが。」ビュン!

女騎士「消えた!!?」

オーク「魔王様、速ええ!!」

魔王「それは相手のスピードを補足したうえで、さらに追い抜けるほどの素早さがあればの話だ!!!」

ドガァァァァァァァァァッ!!!

メカ女騎士「!!!!!」

女騎士「また一撃!!」

オーク「すごい……」

オークC「(´;∀;`)だぁーーはっはっは!」

オークB「ええぞ!ええぞ!!ええぞ!ええぞ!!」

メカ女騎士「……。」

魔王「ふん。まだ力をそこまで出していないとはいえ、ここまで受けて平然としているとは、なかなかのものだ。」

女騎士「ふむ……。」

オーク「どしたの?この調子だったら、魔王様がメカ女騎士倒せるんじゃないの?それで事は解決なんじゃあ……」

女騎士「だったらいいのだが、まだ問題が残っているのだ。」

オーク「なんだよ、まだなんかあるの?」

女騎士「結論から言うと、メカ女騎士はあの攻撃でも、ダメージを受けていない。ほぼ無傷だ。」

オーク「」

オークB「何を根拠にそんな?」

女騎士「何度も言うが、メカ女騎士は最新鋭兵器。国の、ひいては世界の技術の総結集だ。ありとあらゆる事態を想定し、
さまざまな相手に渡り合えるように開発されたものだ。」

オーク「それで魔獣はもちろん、魔王クラスも例外じゃないってことで?」

女騎士「そういうことだ。」

オークB「外見はピンピンしてるけど、実は中身がズタボロとか。」

女騎士「よくある話だが、メカ女騎士にその手のパターンは通用しない。」

オーク「中身……そうだ!!物理的にダメージを与えることができなくても、エネルギー切れに持ち込めないか?」

オークB「そうか。あいつ、雑草食って補給するくらいなんだから、エネルギーがなくなる時はあるんだもんな。」

オーク「そうすれば、無効化ぐらいはすることだって……!!」

オークC「補給するにしても、ビームぶっ放したりして地面が薙ぎ払われまくっててるから、草木の一本もないぞ。」

オーク「そうなれば……魔王様!!やつにダメージを与えられなくても、戦っていれば奴はエネルギー切れを起こします!!
そうすれば動かなくはなるはずです!!」

魔王「持久戦か……一気に消し去りたいところだが、動けなくしてからでも遅くはないだろう。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」

魔王「無駄に撃つだけでは寿命を縮めるだけだ。」

メカ女騎士「!」

魔王「距離を詰めてきた!!?」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」

魔王「我の弾幕戦法をまねるとは……多少の学ぶ心はあるということか。面白い。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」

魔王「だが、大ぶりな攻撃を無駄にしても、同じことだぞ?」

女騎士「こころなしか、メカ女騎士の攻撃の激しさが、だんだん弱くなっている気がする。」

オーク「お願いだ魔王様……もうあなただけが頼りだ……。」

魔王「どれ、少し合いの手を入れてやるか。」バッ!!

ズドォォォォン!!!

魔王「見よう見まねだが、貴様の技をまねてみた。」

オーク「すげぇ、魔王様がメカ女騎士の似たような波動砲を出したぞ!!」

オークB「魔王様は股間じゃなくて、手から出してるからその分かっこええ。」

オークC「手から出したんなら、それってタダのかめはm」

オーク「それ以上言うな。」

魔王「どうした?撃たなければ死ぬぞ?まあ撃っても死ぬがな。」

メカ女騎士「クッ、コロセ!」波動砲

魔王「ぬんっっ!!」波動砲

オーク「波動砲の撃ち合いだ!!!」

オークC「ますます少年漫画やね。」

メカ女騎士「!!!!!!!!」

オークB「だが、メカ女騎士の方の押しが弱くなってきている気がするぞ。」

女騎士「そろそろエネルギーが尽きかけているということだろう。」

オーク「がんばってくれ魔王様!!それさえ押し切れば奴はエネルギー切れです!!」

魔王「!!!!!!!!」

オークB「メカ女騎士の波動砲が確実に、だんだん弱くなって言っている……。」

オークC「これで復活逆転とか言うパターンはないだろうな。」

オーク「こんな時に縁起でもないこと言うなよ。」

メカ女騎士「……!!!!」

魔王「その力加減からして、そろそろ終わりが近いようだな。」

オーク「魔王様の押しが早くなった!」

魔王「この辺で、とどめとさせてもらうぞ……!!」

メカ女騎士「クッ……コロセ!」

魔王「望み通りにしてやる……ぶるわああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドド!!!!!!

オーク「……!?」

女騎士「どうだ……!?」

メカ女騎士「クッ……コロ……」

ヒューン……

オークB「落下していく!!」

オーク「ということは……」

魔王「……終わったか。」

オーク「やったああああああああああああああああ!!!!」

オークB「勝ったあああああああああああああああああ!!!!」

オークC「助かったあああああああああああああああああああ!!!!!」

オーク「魔王様ならやってくれる思いました!!」

オークB「いや君は強いレスラーだ。」

オークC「もうあんたが国王でいいよ。」

魔王「……妙な小細工を使う輩だったが、他愛のないものよ。」

オーク「……あれ?そういえば女騎士は?」

オークB「なんかメカ女騎士の落下地点の方に向かって行ったな。」

オーク「そういや、あれどうなったんだろう?本当に機能停止したかな?」

・・・

女騎士「……。」

オーク「どうだ?」

女騎士「機能停止している。あとは主電源を切ればいい。」

オーク「そのスイッチはどこに?」

女騎士「ここだ。腰の真ん中あたりに……あった。この蓋を開ければ。」

オーク「おお、ほんとに非常スイッチみたいな赤いボタンが出てきた。」

女騎士「これをオフにする……」

ON→OFF

女騎士「……これで、メカ女騎士は完全に止まった。」

オーク「……長かった。ようやく終わったんだな。」

女騎士「ああ、かなり焼け野原になったがな。」

魔王「戦いに犠牲はつきもの……とはいえ、今回ばかりは少し多すぎたな。」

女騎士「魔王……。」

魔王「ふん。そんな顔をせんでも、今すぐに取って食おうとしたりはせんよ。」

女騎士「そんな怖い顔してるかしら?私。」

魔王「こうまでなってしまった土地だ。今さら侵攻して征服したところで、こちらに利益はない。
まあ、侵攻するほどの戦力も残ってはおらんがな……はぁ。」

オーク「これから、どうします?」

魔王「復興……それ以外あるまい。」

女騎士「ボロボロなのはお互い様だ。協力し合って復興していくか?」

魔王「その必要はあるまい。我々種族と人間の間におけるわだかまりをはじめとして、面倒なことがごまんとあるだろう。
ここまで荒れ果てたとはいえ、まだ周辺にちらほらと人間や魔獣の生気を感じる。」

女騎士「つまり、互いに干渉せずに、各々で復興作業に励んでいくと。」

魔王「それが最善であろう。だが……」

女騎士「?」

魔王「どうしてもというのであれば、貴公らも手を貸すことが条件にだが……やってやらんこともない。」

オークB「ここでツンデレが入りますか。」

オークC「そういう魔王様もテンプレやな。」

魔王「なんか言ったか?」

オーク「い、いえ!何も!」

魔王「ほれ、みてみろ。噂をすれば向こうあたりに、人影の群れが見えるではないか。あれは人間の生き残りであろう。」

オーク「ほんとだ。なんかぽつぽつと見える。」

魔王「我が奴らの前にいたところで気まずいだけだ。そろそろ引き揚げさせてもらう。」

女騎士「……?」

オーク「どうした?」

女騎士「あそこにあるのって……人影なのか?」

オークB「人影じゃないの?」

女騎士「確かに人の姿をしているようだが、どうもあれからは生気を感じない。」

オーク「生気がない……じゃあゾンビの軍団か?」

オークC「いろんなところ壊滅しまくったもんなぁ。それでその死体でゾンビ大量発生か?」

女騎士「いや……ゾンビにしては、動きがびっしりと整っている……。なんだ?嫌な予感しかしない。」

オークC「人間でもゾンビでもなかったらなんだってんだよ?」

オークB「おーい。望遠鏡が落ちてた。これで見ようぜ。」

女騎士「どれどれ……こ、これは!!!」

オーク「な、なんだ!?一体どうした!?」

女騎士「こんなことが……すでにここまで来ていたとは……!!」

オークB「ちょっと貸して。一体何が……うそだろっ!?」

オーク「何があったんだよ!?」

オークC「へぇぇああああ!?」

オーク「俺も望遠鏡……こ、これは……!!」

女騎士「人間とかゾンビとか、そんな生易しいもんじゃない……」

オークB「こ、これ……やべぇんじゃねぇの?」










メカ女騎士1「クッ、コロセ。」
メカ女騎士2「クッ、コロセ。」
メカ女騎士3「クッ、コロセ。」
メカ女騎士4「クッ、コロセ。」
メカ女騎士5「クッ、コロセ。」
メカ女騎士6「クッ、コロセ。」
メカ女騎士7「クッ、コロセ。」
メカ女騎士8「クッ、コロセ。」









女騎士「メカ女騎士の……」

オーク「量産型だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!?」

女騎士「まさか……量産型が既にロールアウトしていたとは……!!」

オーク「か、軽く見積もって何十体かはいるぞ!?」

オークB「一体だけでもやばかったのに……」

オークC「あ、でも量産型なんだから、それなりにコストダウンして性能は低くなってるんじゃない?」

女騎士「確かにコストダウンはしている。」

オークC「ほら見ろ。」

女騎士「ただし性能は格段に上だ。」

オークC「」

オークB「どないすればそんなことになんねんな。」

メカ女騎士軍団「「「「クッ、コロセ。」」」」

オークB「一斉に飛びかかってきたっ!!!!」

オーク「そ、そうだ!!魔王様!!もう一度魔王様に助けてもらえば……!!」

魔王「何やら騒がしいと思って戻って見れば……。」

オーク「戻ってきてくれた!!」

魔王「勘違いするな。あんなものが大挙してこちらに来られても困るからな。」

オークC「今はそのツンデレがありがたい。」

魔王「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」波動砲上級魔法一斉発射

ドドドドドドドドドド!!!!

メカ女騎士軍団「「「「クッ、コロセ。」」」」

オーク「だめだ、あんましきいてない!!」

女騎士「言い忘れていた。この量産型には、先ほど機能停止させたメカ女騎士の戦闘データが送り込まれている。
量産型はすでにその対策プログラムと思考ルーチンが作成され、同じ手は食わないようになっている。」

メカ女騎士1「クッ、コロセ。」超高速突撃

魔王「ぶるおぅあっ!?」

女騎士「さらに、量産型は”瞬間移動”機能までも付いている。」

メカ女騎士2「クッ、コロセ。」超高速突撃

魔王「ぐはっ!!」

メカ女騎士3「クッ、コロセ。」超高速突撃
メカ女騎士4「クッ、コロセ。」超高速突撃
メカ女騎士5「クッ、コロセ。」超高速突撃
メカ女騎士6「クッ、コロセ。」超高速突撃

オーク「だ、だめだ……魔王様ですらフルボッコに……!!」

オークB「数には勝てなかったよ……。」

メカ女騎士1「クッ、コロセ。」

オークC「魔王を四つん這いにさせた!!」

オークB「なんだ、またか!?」

オーク「このパターンは……。」

メカ女騎士1「ショートレンジウェポン、スタンバイ。」パイルバンカースタンバイ

一同「やっぱそれですか。」

魔王「や、やめろ!!今日は無理なのにぃ!!」

メカ女騎士「ステンバーイ……イエッサー。」

オークB「おっほっほっほ~元気だ(^ω^) 」

ブスリ

魔王「アッ――――――――――――――――――――!!!!! 」

オークC「アイエエエ!?インガオホー!?」

メカ女騎士1「クッ、コロセ。」ミサイルマルチロック

オークB「歪みねぇな。」

メカ女騎士32「クッ、コロセ。」波動砲スタンバイ

オーク「ど、どうしよう……魔王様までやられてしまった……。」

メカ女騎士3「クッ、コロセ。」一斉掃射スタンバイ

女騎士「万策尽きたか。」

メカ女騎士4「クッ、コロセ。」アトミックバズーカスタンバイ




メカ女騎士軍団「「「「クッ、コロセ。」」」」



……BAD END?

オーク「!?」

オークB「どうした?」

オーク「ここどこ?」

オークB「どこも何も寄宿舎、寝床だぞ?もう起床時間だぞ。」

オーク「……メカ女騎士は?」

オークB「なんだそれ?うまいのか?」

オーク「……夢だったか。」

オークC「おーい。なんか女騎士から連絡が入ったぞ。」

オーク「連絡?」

オークC「なんか見せたいものがあるんだってよ。」



―王国城内―

オークB「俺たちを呼び出してまで、見せたいものって何だろうな?」

オークC「新兵器?それとも何かの見せしめ?」

オークB「何を見せしめんだよ。」

オーク「見せたいもの……。」

オークB「バカに静かだな。風邪か?」

オーク「いや、なんでもない。」

オーク(まさか……まさかな。)

女騎士「来たか。お前たち。」

オークB「俺たちを呼ぶほどなんだから、相当なものと見るな。」

オークC「とうとう自分から自分の裸を見せつけるようになったか?」

女騎士「まだそこまで精神はおかしくなっていない。」

オークB「で、一体何を見せてくれるんだ?」



女騎士「新兵器だ。」



オーク「びくぅっ!?」

オークB「新兵器か!王国は今度は何を作ったんだ?銃か?大砲か?船か?」

女騎士「残念だが、どれも当てはまらない。」

オークC「新手の拷問器具(性的な意味で)?」

女騎士「うん、もっと関係ない。」

オークB「一体なんでしょうなぁ。(小並感)」

女騎士「兵器開発省によると、今までのもののどれにもカテゴライズされない斬新な兵器だそうだ。
完全なロールアウトこそまだだが、うまくいけば今後の主力兵器になるやもしれない。」

オーク「……ここで質問よろしいかしら?」

女騎士「別にいいが、なんだ?」

オーク「ズバリ聞くけどその兵器って、”メカ女騎士”とかいうロボット兵器だったりとか?」

オークB「ロボット兵器?おいおい、何を言ってんだ。俺たちゃまだ中世の人間だぜ?」

オークC「できたとしても木人あたりが限界だろう。そんなもんだったらどこぞのカンフー道場にでも持ち込めばいいだろうに。」

オーク「それならいいけど……。」

女騎士「お前……よくわかったな!!何でそれを知ってんだ!?」

オーク「」

オークC「ロボット兵器とかマジですかい!?」

オークB「時代が進んだもんやの~。」

女騎士「飛行艇が飛んでるこのご時世なら、モンスターの技術や魔法も含めれば、ここまでできても問題ないよ。」

オーク「……プランは?」

女騎士「へ?」

オーク「量産プランはどうなってる?」

女騎士「りょ、量産?」

オーク「すごい奴で、主力になるかもしれないなら、大量生産することも考えられるだろう?もう範疇に入ってるのか?」

女騎士「大量生産って……あれをか!?そりゃさすがに無理だよ。うちの国の今の財力じゃ、せいぜい国家予算はたいて1体が限度だ。」

オーク「ホッ……。」

女騎士「なぜほっとする?大量生産できればそれはもう強いの一言だが。」

オーク(一体だけなら、もし夢のようになったとしても魔王様で何とかなるかもしれないな。)

女騎士「ここで話しこんでいても仕方がない。実物を見てもらうために呼んだんだからな。」

オークC「そーだそーだ。」

オークB「見せてもらおうか。新しい王国軍の兵器の性能とやらを。」

オーク(そうだ……あれ一体だけなら……。)



・・・



女騎士「さあ諸君、且目したまえ!これが我が王国軍最新鋭兵器……」

オークB「こ、これは……!!」

オークC「す、すげえスケール……!!」



女騎士「メカ女騎士……全長18mだ!!」



オーク「……何だよあのでかいの……!?」

オーク「こんなバカでかいもの作ってどうすんだ!!」

女騎士「何を怒っているのだ?」

オーク「俺らに近い等身大のものを作るんだったらまだわかるけど、こんなものが暴走してみろ。
一体だけでも町はひとたまりもないじゃないか!!」

女騎士「暴走?そりゃまたなんで?」

オーク「なんでって、こいつはちゃんと自立して動くんだろ!?ひとりでに動いて、どこぞで判断誤って……」

女騎士「……ちょっとまて。色々熱弁したいのはわかるが……。」

オーク「ロボットの思考パターンがおかしくなってとんでもないことになったら……。」

女騎士「おい、この女騎士がひとりでに動くものだと誰が言った?」

オーク「……へ?」



女騎士「このメカ女騎士は、誰かが乗り込んで操縦するものだ。つまり、搭乗者(パイロット)がいないと、
動くことはないぞ。」



オーク「なん……だと……!?」

そして、数か月の月日が流れた……。


オーク「各部チェック……異常なし。」

オーク(メカ女騎士は無事ロールアウト。運用に関しては開発陣の計画通りに無事進んだ。)

オーク「センサー360°展開。」

オーク(そしてこいつは今、実際(リアル)の戦場に立っている。)

女騎士(通信)「敵は騎兵隊と砲撃隊だけでは少し苦しい規模の部隊だ。こいつを出撃させて、状況を有利にしてくれ。」

オーク「こいつで突っ込んで敵を倒しちゃえばいいんでしょ!?やりますよ!推力系統、オールグリーン!」

女騎士「うまくやってくれ。健闘を祈る。」



オーク「オーク、メカ女騎士"1号機"……いきまーす!!!」



ギュウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!



オークB(通信)「2号機も発進だ。お前だけにイイかっこさせるかよ!!」

オークC(通信)「俺、この3号機で勝ったら結婚するんだ……。」

オーク(俺はこいつを駆って、力が渦巻くの海に飛び込み、切り開いていく……戦況を……逆境を……そして未来を!!)

オーク「そうだ……俺が……!!」



オーク「俺たちが!!!メカ女騎士だ!!」

























メカオークA「コレハ、イイ上玉ガ入ッタゼ。」

メカオークB「グヘヘ、カワイガッテヤルゼ。」

メカオークC「コロスマエニ、タノシマセテモラウゼ。」

オーク「……どうしてこうなった。」




メカ女騎士「クッ、コロセ!!」

オーク「結局それかよ!!!」


終われ。

宣伝いいのかなこれ?
ちなみに私、こういうのも書いてました。


春香「無敵のプロデューサー」
http://elephant.2chblog.jp/archives/52143705.html

武内P「特技は”オトコプター”です。」
http://elephant.2chblog.jp/archives/52146504.html

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