男「コールドスリープか……俺もやってみるか!」 (18)


母親『お願いします! 息子を助けて下さい!』

医者『ううむ……しかし、現代医学ではこの子を助けることはできんのじゃ』

母親『じゃあ、私の息子は死ぬしかないんですか……!?』

医者『いや……一つだけ方法がある!』

母親『なんですか!?』

医者『コールドスリープじゃ……』

医者『この子を遠い未来まで眠らせて、医学の進歩に賭けるのじゃ!』


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男「いやー……なかなかいい映画だった。借りてよかった」

男「それにしても、コールドスリープか……なかなか興味深い技術だよな」

男「超低温状態で眠ることで、老化せずに遠い未来まで行くことができるんだもん」

男「よし、俺もやってみるか!」


男「ジャーン!」

男「買っちゃったぞ! コールドスリープ装置!」

男「使い方は……どのぐらい眠るかをセットして、装置に入るだけ……簡単だな!」

男「どうしよっかな……100年でいいか。キリいいし」

男「それじゃ100年後まで、おやすみなさーい!」


――

――

――



男「ふあぁ……あーよく寝た」

男「俺は……そういやコールドスリープしてたんだったな。あまり実感ねーや」


男「外は……すっかり未来になってるな。さすが100年後」

男「知らない建物が建ってるし、通行人のファッションも俺とはだいぶ違うや……」

男「……」

男「あーっ!!!」

男(俺はなんてバカなことをしてしまったんだ……)

男(コールドスリープなんてするんじゃなかった……!)


店員「映画DVDのご返却ありがとうございまーす!」

店員「延滞料金一日300円×365日×100年で、1095万円になりまーす!」

店員「うるう年分はサービスしときますね!」

男「トホホ……」







おわり

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