【安価】提督「年月と共に」卯月「一番目ぴょん!」 (9)


初期

卯月「む、睦月型駆逐艦のうづきです!しれいかんの為にがんばります!」

卯月「うん!卯月はね、しれいかんが来るまでずっと待ってたの!えへへ、偉いでしょ!」

卯月「これからたくさん頑張る!だってうづきはその為に居るって教えてもらったの!」

卯月「誰に?せんせーがいつも教えてくれるの。うづきは睦月型駆逐艦になれるからうづきなんだって。むずかしいことはわからないけどせんせーはやくそくしてくれたの」

卯月「うづきがうづきでいればいつかきっと」

「お母さんが迎えに来てくれるって」

初戦闘後

卯月「……」ガクブル

卯月「しれいかん……うづき頑張った?がんばったよね?」ガクブル

卯月「おかあさんはいつくるの?うづき、てきたおしたよ?ねえ?いつくるの?」

卯月「なんで泣いてるのしれいかん?イタイよ…そんなにだきしめたらイタイ」

卯月「しれいかん、うづきはおかあさんに逢いたいよ」

ある時

卯月「ウサギは寂しいと死んじゃうの?さっきテレビでやってたよ?どうなの?」

卯月「死んじゃうんだ…ウサギは弱いね、しれいかん。だって寂しいだけで死んじゃうんだから」

卯月「むぅ、不謹慎じゃない!本当の事だもん!卯月はウサギみたいに死なないもん!」

卯月「寂しくても寂しくない!卯月にはしれいかんがいるもん!」




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新造艦派遣時

卯月「…しれーかん」

卯月「あのね、その……やっぱりなんでもない」

卯月「卯月は別に一人でいいもん…」

卯月「でもしれーかんが他の子にとられるなら」ゴニョゴニョ

卯月「子供じゃないもん!卯月は大人!艦娘なんだから!」

卯月「うぅ…なら子供で、あ、でもやっぱり子供でいい!」

「だって子供ならしれーかんはずっと卯月といてくれるもん」


卯月大破にて撤退

卯月「あ…司令官…ごめん…なさい。動けなくて…まだ、まだ戦えるのに…ごめん……なさい」

卯月「痛い…痛いよ。そんなに抱きしめなくても…卯月は…だいじょ……」

提督の変化

卯月「司令官、無茶しすぎだよ?弥生たちも心配してた。生き急いでるみたいだって。卯月も心配だよ」

卯月「聞いてるの?ねえ、司令…」

卯月「ご、ごめんなさい……うんうん、司令官はわるくない…本当に悪くない。だからそんな目をしないで」

卯月「もっともっと頑張って司令官が悩まなくていいように頑張る」

「だからそんな顔しないで」

悪化

卯月「……」

卯月「司令官が倒れたらどうしようもないのに…本当に司令官は駄目。卯月と初めて会った日からずっとそうだったけど卯月はね、何時までも護られてる存在じゃないんだよ?」

卯月「待ってて司令官。あの時とは違うけど卯月、頑張るからね。だから司令官…もしこの戦いが終わったら…」

「もう一回抱きしめてくれたら幸せかな」


**

海の中は思っていたよりも暖かい。

沈んでいく身体と共に大事な何かが浮き上がっていく。

(しれーかん)

溶けていく記憶の最後の一欠片は本当に大事な人の笑顔だった

不器用で無愛想で、がさつなその人が私の大切な人。歳を取り、精神を擦り減らしても私を想ってくれた優しい人。

その人の顔を私は忘れていく

大切だった誰かを私は忘れて

私は海に還っていく

私は海に…

「」

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