初期
卯月「む、睦月型駆逐艦のうづきです!しれいかんの為にがんばります!」
卯月「うん!卯月はね、しれいかんが来るまでずっと待ってたの!えへへ、偉いでしょ!」
卯月「これからたくさん頑張る!だってうづきはその為に居るって教えてもらったの!」
卯月「誰に?せんせーがいつも教えてくれるの。うづきは睦月型駆逐艦になれるからうづきなんだって。むずかしいことはわからないけどせんせーはやくそくしてくれたの」
卯月「うづきがうづきでいればいつかきっと」
「お母さんが迎えに来てくれるって」
初戦闘後
卯月「……」ガクブル
卯月「しれいかん……うづき頑張った?がんばったよね?」ガクブル
卯月「おかあさんはいつくるの?うづき、てきたおしたよ?ねえ?いつくるの?」
卯月「なんで泣いてるのしれいかん?イタイよ…そんなにだきしめたらイタイ」
卯月「しれいかん、うづきはおかあさんに逢いたいよ」
ある時
卯月「ウサギは寂しいと死んじゃうの?さっきテレビでやってたよ?どうなの?」
卯月「死んじゃうんだ…ウサギは弱いね、しれいかん。だって寂しいだけで死んじゃうんだから」
卯月「むぅ、不謹慎じゃない!本当の事だもん!卯月はウサギみたいに死なないもん!」
卯月「寂しくても寂しくない!卯月にはしれいかんがいるもん!」
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新造艦派遣時
卯月「…しれーかん」
卯月「あのね、その……やっぱりなんでもない」
卯月「卯月は別に一人でいいもん…」
卯月「でもしれーかんが他の子にとられるなら」ゴニョゴニョ
卯月「子供じゃないもん!卯月は大人!艦娘なんだから!」
卯月「うぅ…なら子供で、あ、でもやっぱり子供でいい!」
「だって子供ならしれーかんはずっと卯月といてくれるもん」
卯月大破にて撤退
卯月「あ…司令官…ごめん…なさい。動けなくて…まだ、まだ戦えるのに…ごめん……なさい」
卯月「痛い…痛いよ。そんなに抱きしめなくても…卯月は…だいじょ……」
提督の変化
卯月「司令官、無茶しすぎだよ?弥生たちも心配してた。生き急いでるみたいだって。卯月も心配だよ」
卯月「聞いてるの?ねえ、司令…」
卯月「ご、ごめんなさい……うんうん、司令官はわるくない…本当に悪くない。だからそんな目をしないで」
卯月「もっともっと頑張って司令官が悩まなくていいように頑張る」
「だからそんな顔しないで」
悪化
卯月「……」
卯月「司令官が倒れたらどうしようもないのに…本当に司令官は駄目。卯月と初めて会った日からずっとそうだったけど卯月はね、何時までも護られてる存在じゃないんだよ?」
卯月「待ってて司令官。あの時とは違うけど卯月、頑張るからね。だから司令官…もしこの戦いが終わったら…」
「もう一回抱きしめてくれたら幸せかな」
**
海の中は思っていたよりも暖かい。
沈んでいく身体と共に大事な何かが浮き上がっていく。
(しれーかん)
溶けていく記憶の最後の一欠片は本当に大事な人の笑顔だった
不器用で無愛想で、がさつなその人が私の大切な人。歳を取り、精神を擦り減らしても私を想ってくれた優しい人。
その人の顔を私は忘れていく
大切だった誰かを私は忘れて
私は海に還っていく
私は海に…
「」
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