深海提督「OK出たんでぇ、鎮守府に攻撃しま~す」 (36)


深海提督「深海運営から鎮守府に攻撃することを許されたぜー!」

深海提督「本当は2月18日からだけど、構うことはねぇ!去年の三月頃に独断で動いた部隊もいるしへーきへーき」

深海提督「というわけでいくぜ野郎どもー!敵は鎮守府にあり!!」

イ級「…!」

深海提督「すまん」

深海提督「いくぜ淑女どもー!全軍凸撃じゃー!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455021123


深海提督「…おかしい、ここまで接近しても艦載機の一機も飛んでこないなんて有りえん」

深海提督「ギリギリまで引き付けて一網打尽にする作戦かと疑って援軍を外海に待機させているが…」

ロ級「…」

深海提督「あぁ、流石に遅すぎる…まさか誰もいないのか?」

深海提督「うーむ…よし、とりあえずお前らは待機で、外海組は帰還してくれ」

深海提督「俺はちょっと中を探ってくるわ」


ハ級「…?」

深海提督「もし本当に誰もいないなら、ここを占拠して俺たちの陣地にしてしまえばいい」

深海提督「誰かいるのならいるで戦いを仕掛ければいいさ」

イ級「…!」

深海提督「何だ、心配してくれてんのか?お前らしくもないな、ハッハッハ!」ポンポンッ

深海/提督「なーに、ちょっと名前をこうして…」

提督「これで問題あるまい」

イ級「ピョン!?」


提督「ふーむ、やはり誰もいないのか?それにしては建物が小奇麗な気がするけど」

提督「こういう時は食堂や提督室に行くのが普通だろう…だが」

提督「俺はあえて風呂に行くぜ」

提督「どこでもいいなら得がある方に行く、当然だな」

提督「無限の彼方に、さぁいくぞぉぉぉおお!!」ダッ


提督「誰もいませんでしたあああああああああああああ」ガクッ

提督「しかしお湯は張ってあった、つまりここには誰かいるということだ」

提督「仕方ねぇ、気が進まねぇけど提督室に挨拶に行くか…はぁ」

提督「失礼しまーす」コンコンッガチャッ


吹雪「…え?」

提督「突然の訪問すまない、私は大本営より遣わされた者なのだが…提督殿はどちらに?」キリッ

吹雪「あ、えっ…し、司令官は…」

提督「…?」

吹雪「司令官は…ここには、いま…せん」

提督「やはり留守か、それでいつ頃戻られるのだ?」

吹雪「……」

提督「…」

提督(あぁ、そういうことか)


提督「質問を変えよう、提督殿を最後に見たのは、いつだ?」

吹雪「…!」

提督「正直に答えるように、嘘だということが後々判明すれば…君だけの問題ではすまないだろう」


吹雪「………」

吹雪「……」

吹雪「…」


「…今日で、2年前になります」


提督「…」

提督「そうか、ちなみに居なくなる前に事前に連絡は?」

吹雪「…ありません」

提督「それから一度でも何らかの連絡は?」

吹雪「……ありません」

提督「ふむ、なるほど」

提督「失踪だな」

吹雪「…」


吹雪「あ、あの…!ここは、この鎮守府は…どうなるんですか?」

吹雪「もしかして、今日ここに来られたのは…そのことを聞くためだったんですか?」

提督「…そうだな、この鎮守府が機能しているかどうかを確認しに来たという意味では、正解だ」

提督「ここには君しかしないのか?」

吹雪「…はい」

提督「では、ここの管理は君一人で…?」

吹雪「…掃除しているだけで、1日が過ぎてしまって」

吹雪「これじゃあ掃除が仕事みたいですね、艦娘…失格です」

提督「…」


提督「それを、たった一人で…2年間もここにいたのか?」

吹雪「………」

吹雪「最近、司令官の顔を思い出せないんです」

吹雪「昔はちゃんと覚えていたはずなのに…今は、もう…」

吹雪「全く、思い出せないんです………」

提督「…」


提督「なぁ、吹雪」

吹雪「………はい」

提督「君さえ良ければ、俺の部隊に入らないか?」

吹雪「…え」

提督「ここで後何年待ったって、おそらく君の提督は帰って来ないだろう」

提督「それより先に、この鎮守府が解体される可能性の方が高い」

提督「そうなったら、君の居場所はどこにもなくなる」

吹雪「…」


「君は十分頑張った」

「移籍しようと、誰も君を責めたりはしないさ」

「俺の部隊で君の能力を最大まで引き出してみないか?」

「君はこんなところでくすぶって良い存在じゃない」

「オレが、君を生まれ変わらせてやる」

「さぁ、選択肢しろ吹雪」


『君はどうしたい?』


深海提督「ただいまー」

イ級「…!」

深海提督「悪い悪い、ちょっと探索に手間取ってな」

ハ級「…?」

深海提督「あぁ、ここには俺たちの敵はいなかったよ」

深海提督「かと言って拠点にするほどの価値もない、善に満ちた場所だった」


深海提督「はーまったく骨折り損のくたびれ儲けだな」

ロ級「…」

深海提督「何か隠してるって?さーて、何のことやら…」

深海提督「それより、ちょっとまた行くところが出来たからしばらく本拠地を留守にするわ」

深海提督「駆逐棲姫には上手く言っといてくれ」


【後日】

深海提督「ヒャッハー!見つけたぜクソ提督さんよおおおおおお!!!」

P「ひいい何なんだアンタ」ガタガタ

深海提督「俺か?俺は通りすがりの深海提督だぁ、全く偽名を使うとは卑劣な術を使いやがって…」

深海提督「オラッ!そのスマホをYO☆KO☆SE☆」

提督「あぁ!!」

深海提督「あーん?デレステだとぉ…こんな無課金でも48曲以上遊べる神ゲーなんぞに現を抜かしおって…」

深海提督「万死に値する!!」グニッ

提督「俺のスマホがUの字に!!」


深海提督「さぁ早く鎮守府に戻るんだよあくしろ」

提督「はぁ!?い、今更戻れるわけ…」

深海提督「お前それ未だに鎮守府で待ち続けている女の子の前でも同じこと言えんの?」

提督「…」

深海提督「一度始めた以上、終わらせるのか続けるのか、どちらかちゃんと選べや」

深海提督「それが、提督の責任ってもんだろ」


「…」

<ギィ

「!」

「あ、あ…」

「…っ」

「おかえりなさい、司令官!!」


以上です、優しい世界


【優しくない世界】

>>12 改変


「お前は捨てられたんだよ」

吹雪「…違い、ます」

「いつまで待ったって帰ってくるはずがない」

吹雪「そんな、ことは…」

「それもこれも、全部お前が悪い」

吹雪「…!」

「お前がもっとしっかりしていれば、こんなことにはならなかったかもな」

吹雪「あ、あ…」

「お前じゃなければ、もっと上手くいったかもしれないのに」

吹雪「い、いや…やめてぇ」


『お前なんて、生まれてこなければ良かったんじゃないか?』

「あ」

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


深海提督「ハッピーバースデー」

深海提督「さぁ、愉快に楽しく…八つ当たりに行こうか」

深海提督「それが俺たち、深海サイドの役割だからな」


フブキ「…」

フブキ「…♪」ニコッ


うーん、やっぱり闇堕ちは難しいなぁ
依頼出してきます

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira100987.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 ℡0868-27-1823

【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月14日 (日) 21:48:23   ID: xqYfBKo4

唐突なゴンベッサに大草原

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom