常務「…………」

常務「……まさか鷺沢までもがあの奇怪な言語に汚染されてしまうとは、
いよいよもって美城も終わりかもしれないな……」

ありす「あっ……常務、おはようございます」

常務「ん……橘か。おはよう」

ありす「……何だか疲れた顔をしてますけど、何かあったんですか？」

常務「ああ、実は──……」

常務「──……という訳なんだが」

ありす「なるほど、それは穏やかじゃないですね」

常務「……元々、プロジェクトクローネは社内であの怪言語の感染が広がることを抑制し、
美城のブランドイメージを守る為に立ち上げたプロジェクトだ。
だが──」

ありす「私と奏さん、文香さん以外のメンバーは設立後早々に感染。それにやや遅れて奏さん。
そして文香さんもついさっき陥落してしまった……と」

常務「……最早、この事務所のアイドルでアレに感染していないのは君だけ……言わば最後の砦だ」

常務「美城の未来は、君の肩にかかっていると言っても過言ではないだろう」

ありす「そんな大袈裟な……とはいえ、この時代遅れで品のないスラングが流行している現状、
私にとってもあまり面白くはないですからね」

ありす「……いいでしょう。私に任せてください。
来週、マッスルキャッスルの生放送スペシャルで感染源であるシンデレラプロジェクトの皆さんと共演する事になりましたから、
そこでブロント語がいかにナンセンスで下品な言語であるかを衆愚に示してみせます」

ありす「そうすれば、これ以上の感染はきっと抑えられるでしょう」

常務「……すまないな。まだ子どもである君に、こんな重大な役割を押し付けてしまって」

ありす「気にしないでください。
私は貴方に拾ってもらった御恩がありますから……それを返すと思えば、こんなの安いものです」

常務「……私はただ、君という原石が磨かれることのないまま放置されているのが我慢できなかっただけだ。
別に君の為にやった訳ではない」

ありす「ふふ……例えそうだったとしても、私が貴方に抱いている感謝の気持ちは変わりません。
見ていて下さい、常務。私の一世一代の大仕事を──……」


…………
………

TV『たーまごっかなー　ケーキっかなー　こっこっこっこー……』

常務「……そろそろ、橘が出演する番組の放映時間だな」

常務「頼むぞ、橘。346プロダクションの……美城グループの未来を……！」


…………
………

ありす『んんｗｗｗｗｗｗｗ今時ボロント語とかありえませんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
こんな異教徒の言語を使ってしまう迷える子羊達は囲って導いてみせますｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

莉嘉『ウザいなおまえケンカ売ってるのか？　お前ムシキングでボコるわ・・』

みりあ『みりあにも一撃入れさせろー！』

愛梨『ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗなんでありすちゃん論者になってんのｗｗｗｗｗｗ
可愛くなさすぎｗｗｗｗｗｗ修正されるねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

瑞樹『・えちょ 生放送で何やってんだお前らｗｗｗｗｗｗ公共の電波に謎言語乗っけてんじゃねーよｗｗｗｗｗｗｗ』

瑞樹『ミスｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗター味っ子のパン包みハンバーグって一度でいいから食べてみたいよねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

仁奈『あわわ……こうなったら、エースの気持ちになるですよ……！』

＞装備を変更しました。

仁奈（E：エースヘルム）『君たち、落ち着きたまえ＾＾』

莉嘉『落ち着いた＾＾』

ありす『すごく落ち着きました＾＾』


ﾔｯﾊﾟﾘｵﾔﾂﾊﾁｸﾜﾃﾞｺﾞｻﾞﾙﾅｰ^^
ﾐｸﾊﾈｶﾏｼﾞｬﾅｲﾆｬｰ(><)


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