凛「犯人はお前だーっ!!」 海未「え…えぇ!?」 (25)

どうも、こんにちわです。

今さらの凛ちゃん誕生日ssです
いろいろありまして当日に書き上げられずにずるずると…10日。

それでもいいぜっ!って思って頂ける方は下へどうぞ

よろしくお願いします。

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「あっ!美味しそうなケーキ♪」


「……」キョロキョロ


「……い、いちご一つだけなら…」ジュル


「えいっ」モグモグ


「ん~~っ!おいしー♪」


「なにこれ…すっごく美味しいっ」

「はむっ」モグモグ


「はっ!つい手が…」


「うん。ダメ…分かってる…うん…」


「……でも、あともう一つだけ…」


「……」キョロキョロ


「はむっ」モグモグ

「はぁ~♪」


「ん?…デコレーションのバランスが…」


「どうしよう…と、とりあえずこっち側が少ないから、あっち側を食べれば…はむっ」


「あれ?あれれ?おかしいな…さらに悪化した気が……」


エーッ!ヒドイヨウミチャン!
ホノカチャン…
マッタクホノカハ…


「ーーっ!?」


「まずい!まずい!まずいっ!」


「えーいっ!はむはむはむっ」モゴモゴモゴ


「よしっこれであとは、もとあった場所に戻して…」


「逃げるっ!!」ダッ


ガチャ バタン

ガチャ


穂乃果「今日のパーティー、いーっぱい楽しんでもらわないとだよねっ」


ことり「うん!」


海未「そうですね、年に一度の特別な日ですから思いきり…」


海未「……」


穂乃果「だよねだよねー♪」


海未「……」


ことり「海未ちゃん?どうかしたの?」


海未「私たちここに、いちごのケーキを置いておきましたよね?」


ことり「うん!それでお部屋の飾り付けに必要なものを、取りに戻ったんだよねー」


海未「そう…ですよね……」

海未「ことり、少しこれを見てください…」スッ


ことり「真っ白いケーキに…何かが乗ってた跡……」


穂乃果「なになにー?どうしたの?……あぁっ!!」


穂乃果・ことり「いちごが無くなってる!?」


海未「一体誰がこんなことを…その反応からすると、穂乃果ではなさそうですし…」


穂乃果「海未ちゃんひどいよー!穂乃果のこと疑ってたの?」


海未「すいません…一応好きな食べ物が、いちごと言うことになっているので…つい」


穂乃果「うぐぅ…それはそうだけど…で、でも穂乃果じゃないよーっ」


ことり「穂乃果ちゃん…」

ガチャ


絵里「遅れちゃってごめんなさい、準備は進んでるかしら?」


希「あれ?どうしかしたん?」


穂乃果「そ、それが…」


絵里・希「……えぇ!いちごが!?」


絵里「あら…本当に無くなってるわ…」


希「まさか…穂乃果ちゃん……」


穂乃果「希ちゃんまで…みんなひどいよー!うえーん…ことりちゃーん」ダキ


ことり「穂乃果ちゃん…よしよし」


ことり「みんな、穂乃果ちゃんをいじめちゃいけませんっ」


希「うふふ…じょーだん♪」


絵里「…希って、たまに性格悪いわよね…」


希「そう?」ニヤ


海未「それよりも、これを何とかしないとですよ?」


絵里「そうね…」

ガチャ


にこ「長テーブル持ってきたわよー」


真姫「…ってにこちゃん、ほとんど運んできたの私じゃない…」ハァハァ


にこ「ふふーん♪じゃんけんの弱い自分を恨むことねっ」


にこ「それにぃ、にこにーぐらいになっちゃうとぉ…嫌でも運が付いてきちゃうのよね~☆」


真姫「…ところで、何かあったの?みんな様子が変だけど…」


にこ「ちょ、ちょっと無視!?」


絵里「ごめんにこ、今そのノリについていく余裕がないの…」


にこ「うぐ…」


海未「実はですね……」


にこ・真姫「いちごがなくなったぁ!?」

にこ「穂乃ーー」


穂乃果「っ!穂乃果じゃないもんっ!!」ダッ


ガチャッ
凛「ばーんっ!」穂乃果「あぅっ…!」


花陽「凛ちゃん、そんなに勢いよく開けたら危な……穂乃果ちゃん!?大丈夫!?」


穂乃果「な、何で穂乃果ばっかり……」フラフラ~ バタンキュー


ことり「穂乃果ちゃんっ!」

穂乃果「……」


花陽「完全に気を失……って寝てる!?」


穂乃果「zzz」


ことり「穂乃果ちゃん、今日を楽しみにしてたから…昨日の夜、ちゃんと寝れなかったんじゃないかなぁ」


花陽「穂乃果ちゃんらしいね…」


ことり「とりあえずあっちに運ぼうっ」


花陽「うん!」


ことり・花陽「よいしょ、よいしょ…」

凛「くんくん…なんだか…事件のにおいがするにゃー!」


海未「え?い、いえ…特に事件など起こっていませんよ?」


絵里「そ、そうね…何もないわよ?」


凛「くんくん…いや、におう!」


凛「どれどれ……ふむふむ……」


凛「ケーキの上にあったはずのモノが、無くなったってところかにゃ?」


にこ「凛のくせに妙に察しがいいわね…」ボソッ

凛「この事件…名探偵凛ちゃんがスパスパーっと解決しちゃうにゃーっ!!」


真姫「ハァ…完全に変なスイッチが入っちゃってるし…」


希「ところで探偵さん、解決する言うても何するつもりなん?」


凛「そ、それは……事情醤油?」


真姫「それを言うなら事情聴取でしょ?」


凛「それそれ!それじゃ……まず第一発見者は誰かにゃ?」


海未「私、ですね…」


凛「犯人はお前だーっ!!」ビシッ


海未「え…えぇ!?ちょ、ちょっと待ってくださいっ」

海未「私ではありません!それにアリバイもありますよ?」


凛「アリバイ?」


海未「そう、アリバイです」


海未「まず、ケーキをここに持ってきたのは私ですが、その時点では確かに上のモノはありました…穂乃果やことりも確認しているはずです」


海未 「そして、いろいろ取りに行く用があったので、教室へ向かいました…これも穂乃果たちと一緒にです」


海未「それで、帰ってきたら……」


凛「ケーキの上のいちごがなくっていた…ふむふむ…」

海未「そうなんです……ところで凛、なぜケーキの上のモノがいちごだと知っているのですか?」


凛「え?」


絵里「確かにそうね、私たち一度もいちごとは言ってないはずだけど…」ジトー


凛「それはっ…ほ、ほらこういう真っ白ーいケーキには、やっぱりいちごかなーって思ってー…」


真姫「確かに…分からなくもないけど…」ジトー


にこ「怪しいわ…」ジトー


希「こらこら、凛ちゃんが食べたって決まったわけやないんやし、そんな目で見たらあかんよ?」


凛「希ちゃん…!」

希「凛ちゃんは食べてないんよね?」


凛「…うん…食べてない…」


希「それなら良かった♪あのケーキの上に乗ってたいちごな、実は精巧に作られた食品サンプルだったんよー」


凛「えっ!?うそ…で、でもすごくおいしかったよ?」


希「……」ニヤニヤ


絵里「…凛…今なんて?」


凛「食品サンプルのはずなのに、すごく美味しかったって……あっ!」


海未「凛…」


にこ「あんたね…」


真姫「はぁ…」


凛「……ごめんなさい…」


花陽「あ、あんまり凛ちゃんを責めないであげてっ」


凛「かよちん…」

ことり「でも、いちご泥棒さんが凛ちゃんで良かったよねー」


凛「?それってどういう…」


花陽「凛ちゃん、このケーキはね…凛ちゃんのことをお祝いするためにみんなで作ったケーキなんだ♪」


凛「お祝い…もしかしてお誕生日の?」


海未「そうですよ、私と穂乃果とことりで生地をつくって…」


絵里「私と希でホイップクリームをつくって…」


真姫「素材の調達は私、もちろん凛が食べたいちごもね」


にこ「そして、花陽とこのにこが完璧なデコレーションを施したわ!」


凛「みんなー…!」

にこ「…でも、盗み食いしといてお咎めなしっていうのもねー」


希「そうやねー…じゃあ、このケーキをうちらも食べちゃうっていうのはどうやろ?」


絵里「いいじゃない!私も実は、食べてたかったのよね…このケーキ♪」


にこ「ま、それぐらいの権利は当然よねっ」


海未「そうですね、私も食べたいです!」


ことり「よぉし!ことりもたくさん食べちゃお♪」


真姫「それじゃあ…私も少し食べようかな」


六人「いっただきまーすっ!」


ワーコレオイシー
ハラショー!
ワイワイガヤガヤ


凛「………」ポカーン


花陽「早く行かないとケーキなくなっちゃうよ?あ、それと…凛ちゃん、お誕生日おめでとっ♪」


凛「かよちん…えへへ♪ありがとう♪」


凛「よーっし…凛もいーっぱい食べるにゃーっ!!」




穂乃果「……はっ!」


ことり「あ!穂乃果ちゃん、おはよー」


穂乃果「あれ!?いちごは?凛ちゃんのお誕生日パーティーは!?」


ことり「えー…とぉ……」メソラシ


穂乃果「……」チーン



end

最後までお付き合い下さりありがとうございました!

真姫ちゃんが用意したいちご…さぞ旨かろうな……

それでわ!

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