結衣「可愛いメイドさんがほしいな」 (23)
※ゆるゆりSSです
※原作と設定を変えています
結衣「庶民のことを知りたいって言って、親に無理いって一人暮らしさせてもらってるけど、こんな広い屋敷に一人暮らしってのもさみしいよなぁ」
結衣「幼馴染の京子も地元にいるし、なかなかこっちで友達もできないし…」
結衣「なんでだろう…てか庶民の話ぜんぜんわかんないし。お湯をいれたらラーメンができる?そんなバカなことあるわけないだろ」
結衣「なんか…みんなを見下してるとか、常識がないとか、そんなこと言われたし…」
結衣「ふぇ…ぐす…うぇええ」
結衣「ぐす…ぐすぐす…ひぃっく」
結衣「さみしい…さみしいよ…京子…京子ぉ…」
結衣「…よし」
結衣「美少女メイドさんを雇おう」キリッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447134159
結衣「よし、まずは親に電話っと」
結衣「あ、もしもし?お母様?あのさ、私メイドさんを雇いたいんだけど…」
結衣「え?いま紹介できるのは、57歳のベテランメイド?」
結衣「え?他にはいないって?メイド業界も人手不足で、本宅にも不足してるって?」
結衣「あ、うん。やっぱ気が変わった。いいや。じゃあね」
ガチャッ
結衣「いやいや、お母様なに言ってるんだよ。メイドさんといえばunder12だろ。それ以上はメイドを名乗る資格なし」
結衣「はーあ、さみしいなぁ…京子こっちに来ないかなぁ…。よし!久々に電話しよっと」携帯ぽちぽち
プルルルル
結衣「あ、京子?いま暇?久々に話さない?」
京子『結衣?ごっめーん!いま、後輩とデートしてるからさー。忙しくてね♪』
ちなつ『ちょっと京子先輩!デートじゃありません!嫌々京子先輩の買い物に付き合ってあげてるだけです!嫌々ですよ!』
ちなつ『てか、結衣先輩!?話します!私が話しますー!』
京子『ちょ、ちなつちゃ…!スマホ落としちゃうか…わ!』
ツー ツー ツー
結衣「…」
結衣「私がいないとこで…いちゃいちゃしやがって…」ぐすん
外
結衣「結局、学校以外はゲームと散歩の永遠ループか…」テクテク
結衣「さみしい…さみしいよ…」
結衣「人と会話してないから、頭の中でひとりごとばっか言ってるし、いざ話すとき変な声になるし…」
結衣「うぅ…」
結衣「…帰ったらボス倒しにいこっと」
結衣「ん?なんか段ボールが…」
段ボールの中のあかり「…」アッカリーン
結衣「…」
あかり「…」
結衣「…」
あかり「…」ニッコリ
結衣「…」
あかり「えへへ…」ニコニコ
結衣「…」
結衣「…ふへへ」
結衣(可愛いロリっ娘はっけーん)
結衣「どうしたの?お嬢ちゃん。こんなところで、段ボールなんかにはいってて☆」イケメンフェイス&イケボ
あかり「あかり、捨て犬なんです…」
結衣「…捨て犬?」
あかり「はい…。増えすぎちゃった子犬たちを、ご主人様はいろんなひとたちに配ったんですが、あかりだけ残っちゃって…」
あかり「だから、あかりだけ捨てられちゃったんです…」ジワッ
結衣「な、泣かないで!きっと飼い主さん現れるよ!うん!」
結衣(人間の女の子になに言ってるんだ私)
あかり「でも、ぐす、あかりが悪いんです…。あかりが、他の子たちと違って可愛くないし、役に立てないから…ご主人様は悪くないんです…」涙ポロポロ
結衣「そんなことないって!うん!」
あかり「だって、飼い主さんも、私が残ったら『あれ?こんな子いたっけ?』って言ったし、貰い手さんもみんな私のこと見もしなかったし…!」
あかり「あかり…嫌われちゃってるんです…ダメな子犬だから…うぇええ」ポロポロ
結衣「あかりちゃん…」イケメン
結衣「…」あかりの手を取る
あかり「わあ///」
結衣「私は、あかりちゃんのことすごく可愛いと思うよ。そのお団子、天使のような笑顔、とても素敵だ」
結衣(しかもロリだし)
あかり「そ、そんな///えへへ、ありがとうございます///」モジモジ
結衣「あかりちゃん、うちに来ない?」
あかり「ふぇ?」
あかり「…い、いいんですか!?」パアアア
あかり「あかりのこと、飼ってくれるんですか?」パアアアアアアア
結衣「いや私が変態みたいにいうなよ」
※変態です
屋敷
あかり「えと…このお洋服着てみましたけど…こんな可愛い服、似合わないですよ///」
結衣「似合ってるよ、あかり。すごく可愛い」
あかり「そ…そうかな…えへへ///」
結衣(さすが子犬系ロリっ娘。メイド服の着こなしもばっちりだ。邪道かもしれないが、ミニスカートのメイド服のロリっ娘ほどいいものはない)
結衣「あかり、ちょっとくるんってまわってみて」
あかり「はい!えい!」
クルン
パンツ「ちらっ♡」
結衣「ほう…白か…」
あかり「ご、御主人様!そういうのはダメですー!///」
結衣「あかりは今日から、ご主人様のメイドだ!」
あかり「メイド…?」
結衣「ああ。私の身の回りの世話や、家事をするんだ」
あかり「…ペットじゃないんですか?」
結衣「まあ、それはそれでいいけ…ごほん!ごほん!」
結衣「ダメだ。由緒正しき旧家である船見家に住む以上、なんらかの役目は与えられないとな」
あかり「あかり、頑張ります!」
あかり「拾ってくれた恩人のご主人様のため、ご主人様のためならなんでもします!」
結衣「なんでもする…ふへ、ふへへ…ごほん!ごほんごほん!」
結衣「頑張れよ」
あかり「はい!」ニコ☆
あかり「ご主人様!お部屋の掃除できました!」
結衣「お、ありがとう」
あかり「えへへ…ご褒美になでなでとか…///」
結衣「あ、じゃあ次は隣の部屋おねがい」
あかり「はい…」シュン
あかり「ご主人様!終わりました!」
結衣「じゃあ次隣の部屋ね」
あかり「は、はい!」
あかり「ご主人様!終わりま…」
結衣「次もさっきの隣」
あかり「おわ…」
結衣「次は向いの部屋」
あかり「お…」
結衣「あ、次は二階の部屋を順番によろしく」
あかり「」グテーン
結衣「あかり、今日はありがとう。はい、オレンジジュースだよ」
あかり「!」
あかり「クピクピ」
あかり「ゴクン」
あかり「生き返りました…」エヘヘ
結衣「よく頑張ったね」ナデナデ
あかり「!」
あかり「えへへへへー♪」
結衣「いい子いい子」ナデナデ
結衣(あかりの毛並み柔らかくてきもちいい///抱きしめてもふもふしたい///)
あかり「ご、ごはん!」
結衣「?」
あかり「今日のごはん!ごはんはなんですか!?ご主人様!」ワフーン
結衣「え?あかりが作るんでしょ?ほら、よろしくね、あかり」
あかり「…」
結衣「なに、これ…」
焦げた卵のかたまり(卵の殻いり)「…」
あかり「ごめんなさい…あかり、ご飯つくったことなくて…」
結衣「こうやって、卵を裏返して、ケチャップライスの上にのせて…」
ヒョイ
あかり「わー!すごいですご主人様!ケチャップライスを卵が包み込みました!」
結衣「まあ、四月からずっと一人暮らししてたしね」
あかり「すごい!おいしそう!」ワフワフ
結衣「もう一個つくるから待ってて」
あかり「いただきます!」
結衣「いただきます!」
あかり「おいひい!おいひいでふほふひんひゃわ!」アムアム
結衣「食べ終わってからしゃべろうな」
あかり「おいひい!ほふいいんはわはひょういのひぇんはいでふ!」
結衣「うん、人の話きこうな。なに言ってるかわかんないぞ」
あかり「ゴクン」
あかり「ご主人様は料理の天才です!なんでこんなにおいしいものを作れるんですか!?ご主人様はコックさんですか!?」キラキラ
結衣「いや…中学生だよ」
あかり「すごい!おいしい!あむあむ…」
結衣「…ふふっ」
結衣「ふは、あははははは!」
あかり「…ご主人様?」キョトン
結衣「素人のオムライスでこんなに喜ぶなんて、あかりは可愛いな」
あかり「ふぇ…///」
あかり「か、可愛いって…わ、わわわわわ/////」
あかり「…」プシュー
結衣「あかり!?どうしたあかり!?」
結衣「おやすみ、あかり」
あかり「はい!おやすみなさい!」
結衣「じゃあな」
あかり「あ、あの…」
結衣「ん?」
あかり「あかりの寝る部屋…ご主人様と別の部屋なんですか?」
結衣「え?うん。あかりも自分の部屋ほしいだろ?せっかくいっぱい部屋があるし」
あかり「そ、そうですよね…」
結衣「ん?」
あかり「な、なんでもないです!おやすみなさい!」ニコ
結衣「おやすみ」ニコ
あかり「////」
ベッドのなかで
あかり(どうしよう、あかり、ご主人様のこと好きになりそう…)
あかり(美人さんで、かっこよくて、クールだけど実は優しくて、料理が上手で…)
あかり(でも、あかりはメイド。ご主人様はご主人様。好きにならないように気を付けようっと)
スー スー スー…
結衣「おはよう、あかり」
あかり「おはようございます!」掃除サッサ
結衣「あ、掃除してくれてるんだね。ありがとう」
あかり「いえ!あかり、メイドですから!」
結衣「ふふ」ナデナデ
あかり「わあ///」
あかり(好きになっちゃうからやめてよぉ///)
結衣「あ、ご飯できた?」
あかり「それが…」
焦げた卵かけごはん、ケチャップ乗せ「…」
結衣「…ぱく」
あかり「ご、ご主人様!」アセアセ
結衣「うん…なんかチャーハンみたいで美味しいよ」ニコ
あかり「ほ、本当ですか?」
結衣「うん」ニッコリ
あかり(ご主人様…ご主人様…)
あかり(あかり、いっぱいお仕事頑張るから、もっとなでなでしてください…ぎゅってしてください…)
結衣「今日、学校帰りに料理の本買ってくるから。一緒に勉強しようね」
あかり「は、はい!」
結衣「あ、あかりは学校行かないの?」
あかり「…学校?」キョトン
あかり「…あかり、子犬ですよ?」
結衣(…戸籍に載ってないのかな?あかり)
結衣「ただいまー」
結衣「あかりー?」
結衣「いない…」
結衣「とりあえず自分の部屋いくか」
ガチャ
あかり「すー…すー…すー…」zzz
結衣「掃除の道具のなかで寝てる…」
結衣「…」なでなで
結衣「ふふ」なでなで
結衣「可愛いよ、あかり」なでなで
結衣「あかりが来てから、なんか私、元気が出てきた」
結衣「いつも一緒の幼馴染と離れて、すごく寂しかったけど、あかりの顔を見て、声を聴いたりしたらすごく楽しいし癒される」
結衣「ありがとな。可愛いメイドさん」なでなでなで…
あかり(きゃあああああ////)
あかり(頭なでなでされてすぐに起きちゃったけど、つい寝たふりしたら、こんなご主人様の言葉が聴けるなんてー!///)
あかり(役得!役得だよぉ!!)
あかり「…」プルプルプル
結衣「あかり、起きてるだろ」
あかり「ふひゃ///」
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