十時愛梨「トリックアンドテイク♪」 (52)
のんびりと書いていきます
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ガチャッ
P「あー、疲れた...」グデー...
P「ライブの後の打ち上げって毎回キツイなぁ...」
P「でもなんとか無事に成功してよかったー...」
P「結構飲まされたが...」
P「でも明日はようやく休みだしさっさと寝て...」
ピンポーン♪
P「んっ?」
ピンポーン♪ ピンポーン♪
P「誰だ、もう夜なのに...なんか怪しいな...」
P「チェーンロックかけてっと...よし」
ガチャッ
P「はい、どちらさまで...!?」
?「えへへへ♪トリックオア...」
バタン!
P「あ、ありのまま起こった事を話すぜ!」
P「お、俺は『ドアを開けたと思ったらカボチャに話しかけられた』」
P「な、なにを言ってるかわからねーと思うが俺もなんなのかよくわからなかった...」
P「だがカボチャを被った変な奴が話しかけてきて...」
ピンポーン♪ ピンポンピンポンピンポーン♪
P「またか...こういうのは無視するのが一番...」
?『Pさーん、開けてくださーい!』
P「なんか聞き覚えのある声が...」
ガチャッ
?「あっ、Pさん♪」
P「あの...どちらさまですか?」
?「えぇっ!Pさん私のこと忘れちゃったんですかぁ!?」
P「いや、そんなこと言われてもそんなカボチャの被り物を被ってたんじゃ誰かわからないって...」
?「あっ、そうでした!ん~...」
スポッ
P「...やっぱり愛梨だったのか」
愛梨「えへへ、こんばんは!」
P「こんばんはじゃないだろ、今何時だと思ってるんだ」
愛梨「ん~っと、10時ですね」
P「そういうことを聞いてるんじゃない、なんでこんな夜遅くに俺の部屋に来たのかってことを聞いてるんだ」
愛梨「もちろんハロウィンだからですよ♪」
P「はい?」
愛梨「トリックオアトリート、です♡」
P「...いや、理由になってないぞ」
愛梨「だってぇ...せっかくのハロウィンなのにPさんといられないなんて...さびしいですよ」
P「仕方ないだろ、仕事だったんだから」
愛梨「わかってます、でも昨日Pさんが...」
---昨日 事務所---
『さて、ご覧ください!今月はハロウィンということで今日も大勢の人々が仮装しながら楽しそうに道路を練り歩いています!』
『みなさんとても楽しそうにしていてすごく賑やかな集まり...』
P「......」カタカタ...
P「ハロウィンか...」
P「...楽しそうだなぁ」
ガチャッ!
愛梨「お疲れ様でーすっ♪」
P「よう愛梨、お疲れ様、リハーサルどうだった?」
愛梨「はい、大丈夫でした!本番もきっと上手くできると思います♪」
P「そうかそうか、そりゃよかった」
愛梨「あっ、ハロウィンのイベントですね、ここに来る途中で私も見かけました!」
P「まあ、今週はいろんなところでこういうのやってるみたいだからな」
愛梨「いいなぁ、私も出たいなぁ...それでいろんな可愛いコスプレとか...」
P「なにを言ってるんだ、お前は明日のハロウィンライブあるだろ」
愛梨「あっ、そうでしたね♪」
P「心配しなくてもライブでいろんな衣装着るから安心しろ」
愛梨「はい!でも...」
P「なんだよ?」
愛梨「...どうせなら、お仕事じゃない時に着たいなぁって」
P「プライベートでコスプレしたいってことか?それならちひろさんとかが詳しいけど...」
愛梨「あっ、違います!そうじゃなくて...」
P「なにが言いたいんだ?」
愛梨「うぅぅ~...もうー!」ダキッ!
P「こーら、離れなさい」
愛梨「むぅぅぅ!むぅぅぅ~!」ギュウウウウウ
P「やめろっての、駄々をこねるな」
愛梨「...いじわる」
P「いじわるってお前なぁ...」
愛梨「...お仕事なのはわかってますけど」
愛梨「でも、せっかくのハロウィンなんだからふたりっきりでゆっくりとか...」
P「無茶言うなよ、明日は忙しいんだからとても無理だ」
愛梨「ですよねぇ...」
P「そのうち埋め合わせはするよ、どこか連れて行ってやるから、なっ?」
愛梨「あっ、じゃあライブが終わったらパーティー...」
P「あー、多分それは無理だ、ライブ終わったらスタッフとの打ち上げが...」
愛梨「むぅぅ...じゃあ私も一緒に参加...」
P「ダメダメ、居酒屋でやるから未成年組は参加できないんだ」
愛梨「そんなぁ...」
P「気持ちは分かるけど我慢しろ、愛梨はいい子だろ?」ナデナデ
愛梨「はーい...」
P「よし、それじゃもう帰った方がいいぞ、明日はライブだしな」
愛梨「わかりました、それじゃ失礼しますね」
P「おう、早く寝ろよ?」
愛梨「はい...あっ、Pさん!」
P「なんだ?」
愛梨「えっと...Pさんの打ち上げって何時くらいから始まるんですか?」
P「うーん...昼からライブやって、その後片付けとかが終わった後だから、6時くらいからだと思う」
愛梨「6時...」
P「どうした?」
愛梨「いえ、なんでもないです!それじゃお疲れ様でした!」
バタン
愛梨「6時からかぁ...」
愛梨「よーし♪」
------
P「じゃあお前、俺の打ち上げが終わって帰ってくるのずっと待ってたのか?」
愛梨「いえ、ずっとじゃないです、いったん部屋に戻って色々と準備して、それからPさんが来るまでアパートの近くで...」
ムニッ
P「なんてことするんだこの大バカめ!」ムニムニ...
愛梨「いひゃい~!」
P「まったくとんでもないやつだ、待ってろ、今タクシー呼ぶから」
愛梨「えぇ!私とパーティーしてくれないんですかぁ?」
P「するわけないだろ、もう遅いんだから」
愛梨「お願いしますっ!私色々と準備してきましたからぁ!」
P「ダメだ、お前だって疲れてるんだから早く帰って休みなさい!」
愛梨「お願いしますー!」
P「ダメ!」
愛梨「おーねーがーいー!」
P「ダメだ!」
愛梨「......」
P「いい加減にしないと本気で...」
愛梨「グスッ...」
P「えっ?」
愛梨「グシュ...えぐっ...ふぇぇぇ...」
P「お、おい!なにも泣くことは...」
愛梨「うぇぇぇん...」
P「あ、愛梨!お前の気持ちもわかるけど...でもな?」
愛梨「グスッ...おねがい...しますぅ...なかに...いれてくださぃぃ...」
愛梨「なん...でも...えぐっ...しますからぁ...」
P「こ、こら!そういうことを簡単に言うのは...」
ガチャッ!
「おい、うるせーぞ!夜に玄関先でなにやってんだ!」
P「す、すみません!」
「ったく、女くらいおとなしくさせとけよな...」バタン!
愛梨「ヒック...グスッ...」
P「......」
P「はぁ...泣く子にゃ勝てん...」
P「まったく...」
愛梨「Pさぁん...」
P「...もう負けたよ」
愛梨「えっ...?」
P「ほら早くしろ、ずっと外で待ってたから寒かっただろ」
愛梨「じゃあ...」
P「...入っていいぞ」
愛梨「...はいっ!」
------
P「はいお待たせ、ココアだぞ」
愛梨「ありがとうございます、はぁ~...あったかい♪」
P「どのくらい待ってたんだ?」
愛梨「うーん...8時くらいからだと思います」
P「そんなに?じゃあお前この寒空の中で2時間も外にいたのか...」
愛梨「大丈夫です!私、秋田の出身ですから!」
P「そういう問題じゃないだろ、まったく...変なやつにでも襲われたらどうするつもりだったんだ」
愛梨「平気です、もしそうなったら走って逃げちゃいますから!」
P「よく言うよ、走るとすぐに転ぶくせに...」
愛梨「うっ...そう言われると...」
P「まあ、とにかく何もなくてよかった」
愛梨「えへへ、そうですね♪」
P「それと、ハロウィンライブお疲れ様、とってもよかったぞ」
愛梨「ありがとうございます!Pさんもお疲れ様でした♪」
P「ところで...」
愛梨「なんですか?」
P「さっき『準備してきた』って言ってただろ?なにを準備してきたんだ?」
愛梨「あっ、気になりますか?」
P「うん、気になるよ」
愛梨「えへへ、これです♪」
P「これは...」
愛梨「今日はハロウィンですから、かぼちゃを使ったハロウィンケーキを作ってきたんです♪」
P「へぇ、美味しそうだな」
愛梨「Pさんのために、心をこめて作ったんですよ♪」
P「俺のために?」
愛梨「昨日思ったんです、せっかくのハロウィンなのにPさんはずっと働きっぱなしで全然ハロウィンを楽しめてないんじゃないかって...」
P「それはしょうがないだろ、ハロウィンライブのために提出しなきゃならない物がいっぱいあったし、現場でもなんだかんだ指示を出さないといけないし...」
愛梨「それは...そうでしょうけど...」
愛梨「でも、だからってPさんがハロウィンを楽しんじゃいけないって理由にはならないと思いますっ!」
愛梨「私たちのために毎日夜遅くまで頑張ってお仕事して、いっぱい動き回って...」
愛梨「一番大変なPさんがハロウィンを楽しめないなんて、絶対に間違ってます!」
愛梨「Pさんがいっぱい頑張った分、私がPさんにハロウィンをいっぱい満喫させてあげたいんですっ♪」
P「愛梨...」
愛梨「あはは...って言ってもあともう少しで日付変わっちゃいますけど...」
スッ...
愛梨「きゃっ...」
P「......」ナデナデ
愛梨「あ、あの...Pさん?」
P「...いいよ」
愛梨「えっ?」
P「短い時間でもいいよ、愛梨といっしょならきっと楽しいだろうから」
愛梨「Pさん...♪」
P「ほら食べよう、愛梨の作ってくれた美味しそうなケーキだ、早く食べないとな」
愛梨「はいっ!いっぱい食べてください、あーん♡」
P「もぐもぐ...うん、美味い」
愛梨「えへへ、ママと電話で相談しながら作ったんですっ♪」
P「相談しながら?」
愛梨「そうですよ、昨日Pさんと別れてから実家に電話して、じっくり時間をかけて...」
P「...次の日ライブだから早く寝るようにって言ってなかったか?」
愛梨「あっ、そうでした...」
P「コラ!寝坊したらどうするつもりだったんだ!」
愛梨「ご、ゴメンなさーい!」
P「こいつめ...」ムニムニ...
愛梨「ふぇぇ~...やめひぇ~...ほっぺのびる~...」
P「ライブの前日にちゃんと休んで体調を整えないとダメだろ...」
愛梨「ふぁい...」
P「もうライブの前の日にケーキ作るのはダメだからな?最悪寝不足になって体調崩すかもしれないんだから...」
愛梨「ふぁい...」
P「そうなったらいいライブはできないし、もしかしたらケガするかもしれないだろ、そうなったらファンもそれに俺だってすごく悲しく...」
愛梨「わ、わかりまひたからほっぺふにふにふるのやめてくだひゃい~!」
P「あっ、悪い」
愛梨「うぅぅ...Pさんひどいですよぉ...なにかあるとすぐに私のほっぺ引っ張って...」
P「いやー、愛梨のほっぺはもちもちしてて引っ張りがいがあるからついついイタズラしたく...」
愛梨「ひどーい!」ギュウウウウウウ
P「おーっと、こらやめろって...」
愛梨「むぅぅ...」
チュッ
P「んっ...」
愛梨「今日は、私がイタズラするんです!」
P「愛梨のイタズラか...」
愛梨「そうです、しちゃいますよ♪」
P「おう、ドンと来い」
チュッ
愛梨「んっ...」
P「愛梨...」
愛梨「ちゅっ...ちゅううう...あふっ...♡」
P「んむっ...あ、愛梨ちょっと...」
愛梨「あんっ...どうしたんですか?」
P「いや...あのさ...キスはちょっと...」
愛梨「えっ、どうして...私とのキスは...いや?」
P「そうじゃない、ただ...」
愛梨「ただ?」
P「さっき飲み会でしこたま飲んでたから、多分酒臭いんだよ俺」
愛梨「くんくん...あっ、ホントだ、いつものPさんの匂いじゃないですね」
P「なっ?そんなやつにキスするのイヤだろ?」
愛梨「...ううん、そんなの全然気にしませんよ」
P「いや、だけど...んむっ」
愛梨「ちゅっ...ちゅっ...んんっ♡」
P「んっ...愛梨...」
愛梨「んんっ...ぷはっ!」
P「はぁ...はぁ...」
愛梨「えへへ、今日のPさんとのキスはお酒の味、かな?」
P「お前な...酔っぱらっても知らないぞ」
愛梨「多分大丈夫です♪ほら、まだイタズラし足りないです...んっ...♡」
P「ちゅっ...これイタズラか?」
愛梨「イタズラですよぉ、Pさんがイヤだって言ってるのに無理矢理キスしてるんですから♪」
P「うーん、イヤって言うか愛梨が嫌がるんじゃないかと思っただけで...別にイヤじゃないんだけど...」
愛梨「なんでもいいです、それよりもっとぉ...ちゅっ...♡」
P「まったく...んっ...」
愛梨「Pひゃん...ちゅっ...」
P「なんだ?」
愛梨「今日は...本当にありがとうございます...」
P「どうしたんだ?」
愛梨「急に押しかけて...すごく迷惑かけちゃったのに、こうしてお部屋に入れてくれて、キスさせてもらえて...」
P「...ああ、ビックリしたよ、おまけに泣き出すし」
愛梨「怒ってます?」
P「最初はな、でももう怒ってないよ、それに今日はハロウィンだ、大目に見てやるさ」
愛梨「Pさん...」
P「むしろ俺の方こそ少し申し訳ない気分だよ」
愛梨「どうして?」
P「愛梨からケーキを食べさせてもらって、いっぱいキスのイタズラをされて...もらってばっかりだ」
P「これじゃお菓子かイタズラかみたいな二択じゃなくて、両方俺に得しかないだろ」
愛梨「両方得?」
P「トリックオアトリートじゃなくて、トリックアンドテイクって感じだ」
愛梨「トリックアンドテイク...ふふっ、いいですねそれ♪」
チュッ
愛梨「Pさんにイタズラするのってどうしても気が引けますから、それなら遠慮なくキスできます♪」
P「そうか...」
愛梨「はいっ!あっ...」
P「どうかしたか?」
愛梨「そういえば忘れてました!せっかく用意したのに...ちょっと待っててください!ちょっと隣のお部屋借りますね!」
P「お、おい...」
------
P「なんだろう一体...」
愛梨「Pさーん♪」
P「おっ、やっと来たか...」
愛梨「あっ、ダメです!まだこっち向かないでください!」
P「ダメなのか」
愛梨「はい、あと目も閉じててくださいね」
P「目も?もったいぶるなぁ...」
愛梨「まだですよ、まだまだ...」
P「なんなんだ...?」
愛梨「はい、もういいですよ!」
P「んっ...?」
愛梨「えへへ、どうですか?」
P「愛梨、それは...」
愛梨「志保さんから借りたんです、吸血鬼ですよ♪」
P「あー、そういえば確かに志保の着てたやつだな」
愛梨「ハロウィンの仮装を準備しようとしたんですけど、ライブの後で時間なくて...」
愛梨「そうしたら志保さんが...」
志保『じゃあ私の貸すよ!確か私と愛梨ちゃん、体格同じくらいだし♪』
愛梨「って言ってくれて♪」
P「なるほど」
愛梨「あと...」
志保『頑張ってね!その衣装ならきっとプロデューサーさんメロメロだよ!』
愛梨「だそうですよ♡」
P「志保...知ってたのか...」
愛梨「それでどうですか?似合ってます?」
P「ああ、すごく似合ってるよ」
愛梨「ありがとうございます♪でも...なんだか...」
P「どうした?」
愛梨「ちょっとだけ...ちょっとだけですけど...衣装がキツイかなぁって...」
P「キツイ?」
愛梨「胸のあたりが少しキツキツで...私と志保さん、同じくらいのスタイルのはずなんですけど...」
P「あー...それは多分...俺のせいかも...」
愛梨「Pさんの?どういうことですか?」
P「いや、なんでもない、気にするな」
愛梨「はい♪それじゃ...」
P「んっ?」
愛梨「えいっ♡」ダキッ!
P「おわぁっ!」
愛梨「またイタズラですよ~♪」
P「んむっ...」
愛梨「ちゅっ...んっ...♡」
P「愛梨...ちょっと待て」
愛梨「なんですか?」
P「ほら、時計見ろ」
愛梨「時計?あっ、日付が...」
P「ああ、もうハロウィンじゃない」
愛梨「そうですね...」
P「そう、つまり...」
愛梨「きゃっ...」
P「俺からもイタズラしていいってことだ...」
愛梨「んっ...んんっ...♡」
P「覚悟しろよ、今まで好きなようにさせてた分、やりかえすぞ...」
愛梨「あんっ...わ、私だって...まだまだイタズラし足りないです...♡」
P「じゃあしてもいいぞ、イタズラ...」
愛梨「はい...」
愛梨「いっぱいしちゃいますよ...♡」
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こうして俺と愛梨は明け方くらいまでずーっとイタズラし合っていた
そのあとは疲れてたせいもあって昼くらいまでずっと一緒に眠って...
次の日はふたりでダラダラしてた
忙しくて一緒にいられなかった分、ずっと...
ただ、愛梨が志保から借りてきた衣装を盛大に汚してしまったせいで
俺が自腹で衣装を弁償するハメになるのだが、それは別の話...
おわり
駄文失礼しました~
とときんのSSR...いけません、いけませんよ!あれじゃ性的すぎます
ちなみにハロウィン当日は茨城へ大仏を見に行ってました
あと未央、沙理奈、そしてマキノォォォ!再登場おめでとう!
マキノは書きます 志保もそのうち書きます
ではまた~
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