八幡「やはり雪ノ下雪乃のボーリングは最大級に間違っている」 (34)

結衣「三人でボーリングとか、初めてだね!」モグモグ

雪乃「私はボーリング自体初めてなんだけど。比企谷君、どうやればいいのか、教えてくれる?」

八幡「ああ。まずはボールを選ぶんだ。向こうに幾つかボールがあるから、自分が持ちやすいボールを選んでくれ」

雪乃「そうね……。これがいいかしら」ムンズッ

結衣「ゆきのん、ボールを鷲掴みとかスゴいね!」モグモグ

八幡「何で由比ヶ浜はさっきからバナナを食ってるんだ?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445865344

雪乃「それで、このボールをどうすればいいの?」ブンブン

結衣「ゆきのん、ボールを鷲掴みで振り回すとかスゴいね!」モグモグ

八幡「ああ。そしたら、そのボールをこのレーンの奥に向かって投げるんだ。ピンが倒れた本数が自分の点数になる」

雪乃「このボールをレーンの奥に投げればいいのね?」ザッ

八幡「おい、野球の投球モーションで投げるのか」

結衣「ゆきのん、ボールに重さを感じさせないってスゴいね!」モグモグ

雪乃「それじゃ、第一投目、行くわよ」ザッ

結衣「ゆきのん、がんばれー!」ポイッ

八幡「おい、由比ヶ浜。食べたバナナの皮をポイ捨てするな。危ないだろ」

雪乃「せーの……あっ」ツルッ


雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」


八幡「しまった! 雪ノ下がバナナの皮で滑って転がっていったぞ!」

結衣「ゆきのーん!」

雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」

パッカーン!!


パンパカパーン♪


雪乃「がこっ! うぃーん!!」


八幡「まずい! 雪ノ下がそのまま奥に転がっていったぞ!」

結衣「スゴいよ、ゆきのん! ストライクだよ!」

ガコガコッ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

ガシャコン


コロコロ……

雪乃「ただいま」スタッ


八幡「お、おう……」

結衣「ゆきのん! レーン奥から転がり戻ってきて無事とか、スゴいね!」

結衣「じゃあ、次は私の番だね。がんばるよー!」ムンズッ

八幡「おい、由比ヶ浜! それはボールじゃなくて……!」

結衣「せーの!」ブンッ


雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」


八幡「しまった! 雪ノ下が凄い勢いで転がされていったぞ!」

結衣「ゆきのーん!」

雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」

パッカーン!!


パンパカパーン♪


雪乃「がこっ! うぃーん!!」


八幡「まずい! 雪ノ下がそのまま奥に転がっていったぞ!」

結衣「スゴいよ、ゆきのん! ストライクだよ!」

ガコガコッ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

ガシャコン

コロコロ……

雪乃「ただいま」スタッ


八幡「お、おう……」

結衣「ゆきのん! レーン奥から転がり戻ってきて無事とか、すごいね!」

八幡「点数表示が、何故か雪ノ下が二連続ストライクになってて、由比ヶ浜はガーターになってるぞ」

結衣「でも、次はヒッキーの番だから、今度こそ大丈夫だよね!」

八幡「ああ。俺は腕力がないからな。雪ノ下を掴んで放り投げる事は無理だ」

結衣「ところでさ、ヒッキー。このボール置き場にあるボタンって何だろ? とりあえず押してみるよ」ポチッ


ドカンッ!!


雪乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


八幡「しまった! 雪ノ下がテロリストの仕掛けた爆弾の爆発で飛んでいったぞ!」

結衣「ゆきのーん!」

雪乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」

パッカーン!!


パンパカパーン♪


雪乃「がこっ! うぃーん!!」


八幡「まずい! 雪ノ下がそのまま奥に転がっていったぞ!」

結衣「スゴいよ、ゆきのん! ストライクだよ!」

ガコガコッ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

ガシャコン

コロコロ……

雪乃「ただいま」スタッ


八幡「お、おう……」

結衣「ゆきのん! レーン奥から転がり戻ってきて無事とか、すごいね!」

八幡「これで雪ノ下は三連続ストライクか」

結衣「でも、私たちがガーターだよ、ヒッキー!」

雪乃「次は私の番ね」ムンズッ

八幡「雪ノ下の番が多すぎないか?」

結衣「不思議な不公平を感じるし!」ヌリヌリ

八幡「おい、由比ヶ浜。勝手に床にワックスを塗ると、滑りやすくなって怒られるぞ」

雪乃「それでは、行くわよ」タタタッ

雪乃「あ」ツルッ


雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」


八幡「しまった! 雪ノ下が滑って転んで勢いよく転がっていったぞ!」

結衣「ゆきのーん!」

雪乃「ごろごろごろごろごろごろごろごろ!!」

パッカーン!!


パンパカパーン♪


雪乃「がこっ! うぃーん!!」


八幡「まずい! 雪ノ下がそのまま奥に転がっていったぞ!」

結衣「スゴいよ、ゆきのん! ストライクだよ!」

ガコガコッ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

ガシャコン


コロコロ……

雪乃「ただいま」スタッ


八幡「お、おう……」

結衣「ゆきのん! レーン奥から転がり戻ってきて無事とか、スゴいね!」

八幡「遂に雪ノ下が四連続ストライクだな」

結衣「ゆきのんばっかりズルイし! こうなったら、ゆきのんを使って私がガーターを出してやるし!」ムンズッ

八幡「おい、由比ヶ浜! まさか、お前、雪ノ下を投げる気じゃ……!」

結衣「せいっ!」ブンッ


雪乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


八幡「しまった! 雪ノ下がオーバースローで飛ばされていったぞ!」

結衣「ゆきのーん!」

雪乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」

ズガンッ!! バキンッ!!


雪乃「ぎゅいーーーーーーーーーーん!!」


八幡「大変だ! 雪ノ下が天井をぶち破ってそのまま大空に飛んでいったぞ!」

結衣「ゆきのーん! カムバーック!!」

― ニューヨーク 高層ビル ―


キャシー「凄いわね、ニューヨークの街が一望出来るなんて。こんな場所でお洒落にディナーが出来るだなんて、まるで夢みたいな気分よ」

ブライアン「だったら、自分の頬でもつねって確かめてみるかい? それとも俺が確かめさせてあげようか? 頬をつねる訳じゃなく、唇を塞いでだけどね。HAHAHAHA」

キャシー「ブライアンったら、冗談ばっかり。やめてよ、もう。ふふっ」

キャシー「それにしても、ブライアン。今日は一体どうしちゃったの? こんな高級そうな場所に私を誘うなんて」

ブライアン「ああ、その事か。だったら、キャシー。実は君にも、ある程度の察しはついてるんじゃないかい?」

キャシー「ついている、と言えば、ついているかもしれないわね。でも、それは到底私の口からは言えなさそうな事だもの。だから……」チラッ

ブライアン「キャシー……今日は少し真面目な話をしたいんだ。いいかい?」

キャシー「ええ、もちろんいいわ。でも……せめて食事が終わってからにして欲しいの。もしも私の予想通りの事だったら、ここであなたと一緒にこのまま食事なんて出来そうにないもの」

ブライアン「オーケー。わかったよ。話は食事の後に。ワインをすっかり飲み終えて、デザートを食べ終わってからにしよう」

キャシー「そうしてもらえると嬉しいわ。ありがとう、ブライアン」

キャシー「そういえば、あなたと初めて出会った夜も、こんなシチュエーションだったわね」

ブライアン「そうだな。あの時はこんな高そうなレストランじゃなく、しみったれたラムの匂いが充満している安くてボロっちいバーだったけどな」

キャシー「そして、あなたはお客じゃなくてその店のバーテンダーだった」

ブライアン「ああ。来る客、来る客、全員がコカインでもやっているかのような、キマッちまってる奴らばかりだったよ。お代を貰おうとすると、代わりにショットガンを突きつけてくる様な奴もザラにいたさ」

キャシー「あの頃の私もそうだったわね。すっかり酒と麻薬に溺れていたわ。まるで野良犬の様だった」

ブライアン「そう思っているのは君だけだよ、キャシー。バーに入ってきた君は美しくて、俺には君が天使のように見えた。これは嘘じゃない」

キャシー「そう言ってくれるのは、今も昔もあなただけよ、ブライアン。他の人は違うわ」

ブライアン「……なあ、キャシー。自分を卑下するのはいい加減やめにしないか。昔はともかく、今の君は真面目にスーパーマーケットで働いてるじゃないか。周りの評判だって……」

キャシー「でも、それは全部あなたが世話を焼いてくれたからだもの。私一人だったら絶対に無理だった。それに、今のあなたはバーテンダーではなく、有名プロレスラー……。私とあなたとの距離は遠ざかっていくばかりだわ」

ブライアン「キャシー……」

キャシー「私はね。あなたに助けられたから、今度は私があなたを助けたかったの」

ブライアン「そうだったのか……。君がそんな風に思ってるとは知らなかったよ」

キャシー「でも、あなたは私の助けなんか必要ないぐらい体も心も強かったし、それに隣には可愛いガールフレンドもいた」

ブライアン「いや、ステファニーと俺はそんな仲じゃ……。それに、キャシー、ちょっと待ってくれ。俺は、実は君の事が……!」


雪乃「ぎゅいーーーーーーーーーーん!!」


ブライアン「WHAT!?」

キャシー「な、何!? どうしたの、ブライアン!?」

ブライアン「オーノー……! クレイジー……!!」

キャシー「ブライアン!? どうしちゃったの、ブライアン!?」

その後、雪ノ下は戻って来る事がなかったので、雪ノ下の代わりに俺と由比ヶ浜が二人で投げて、俺たちの三人での初ボーリングは終わった

翌日、雪ノ下は普通に登校してきた

部室でも雪ノ下は由比ヶ浜と普通に話していたが、昨日のボーリングの話をしたら、由比ヶ浜は四階から放り投げられていた。多少は怒っていたらしい

やはり、由比ヶ浜結衣とボーリングをするのは最大級に間違っている





このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月27日 (火) 03:32:59   ID: HEGGj4G8

最近こう言う生ゴミみたいなの増えてきたよね…

2 :  SS好きの774さん   2015年10月27日 (火) 17:39:36   ID: T0pGK757

ボーリングではなく、ボウリングが正しい呼び方何ですが…
ボーリングとボウリング間違えるなよ
全く意味が違うし

3 :  SS好きの774さん   2015年10月27日 (火) 22:53:08   ID: mEF68Kj2

呼び方何ですが ではなく、呼び方なんですが が正しい使い方ですが…
何ですが と なんですが 間違えるなよ
全く意味が違うし

4 :  SS好きの774さん   2015年10月28日 (水) 00:58:05   ID: Ur1KekQf

こういうSSもっと増えてくれると捗る

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom