二宮飛鳥「しゅがーあすかって呼んでね!呼べ☆」 (14)

飛鳥「げほっ」

梨沙「ああっ、あまりの痛さに飛鳥がむせた!」

心「勝手に人の真似しといてその反応はどうなのかなぁ?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444705454

飛鳥「やはりこれはないね。ボクには合わなさすぎる」

梨沙「ハートさんにのみ許された、げ、げ……」

飛鳥「芸風?」

梨沙「そうそう、それそれ」

心「おい☆芸風ってなんだ☆」

心「だいたい、この濃ゆーい3人の間でキャラのシャッフルなんてするのが無茶だと思うぞ♪」

飛鳥「ボクもそう思うが、梨沙がどうしてもと言うから」

梨沙「だって可能性感じたんだし」

梨沙「アタシ達がもっとアイドルとして成長するためにも、いろんなキャラの練習しといて損はないでしょ?」

心「おー、梨沙ちゃんまじめー♪」

飛鳥「ボクはキミの気まぐれが生んだ遊戯だと思っていたよ」

梨沙「(ホントはただの思いつきで暇つぶしだけど黙ってよう)」

梨沙「じゃあ次ね。飛鳥がハートさんの真似をしたから……」

心「はぁとが梨沙ちゃんになりきろうかな♪」

心「こほん」


心「やーん♪パパ大好き! パパのためならえんやこら☆」

梨沙「星マーク外しなさいよ」

飛鳥「えんやこらって……」

心「プロデューサーはヘンタイだけど、梨沙、本当は結構好きかも……って、そんなわけないんだからねっ」

梨沙「ちょっと、勝手にアタシの心をだ、だい……」

飛鳥「代弁?」

梨沙「そうそう、それそれ。代弁しないでよね!」

梨沙「ていうか、アタシそんなツンデレみたいなこと言わないし!」

心「でもツインテールでツリ目といえば5割くらいツンデレだし」

梨沙「ボクはそういう風に杓子定規に見られるのが一番嫌いなんだ」

飛鳥「それはボクの真似かい」

梨沙「うまいでしょ」ドヤ

心「しょうがないな☆じゃあツンデレは取っ払って……」

心「プロデューサーのヘンタイ! そこが好き!」

梨沙「ただのヘンタイ好きになってるんだけど!?」

梨沙「ボクはリサ。的場梨沙」キリッ

梨沙「今日は寒いね。いよいよもって冬へのカウントダウンの始まりだろうか」キリッ

梨沙「でもボクは平気さ。キミと一緒にいれば、心まで冷え切ることはないからね」キリッ

心「わお♪似てる☆」

飛鳥「ボクはいちいちそんなキメ顔を披露しているだろうか」

ガチャリ


P「ただいま」

梨沙「あ、プロデューサー。おかえりー」

P「3人で集まって、何かしてたのか?」

心「ちょっとキャラの交換会をね♪」

飛鳥「結論として、他人のペルソナを被ることは難しいことがわかった」

P「へえ。ま、3人とも今の路線で突っ走ればいいと思うぞ。プロデューサーである俺のお墨付きだ」

梨沙「プロデューサーのかあ。信用できるかしら」

P「おいおい、ひどいな」ハハハ

夕暮れ時


飛鳥「じゃあ、また明日」

梨沙「風邪ひくんじゃないわよー」


バタン


P「梨沙め……俺が言おうとしたこと、先に言われちゃったな」

心「あの子もしっかりしてきてるってことだね☆」

P「ですかね。ところで、心さんはまだ帰らないんですか」

心「帰るけど、その前に……」ゴソゴソ

心「ほいこれ」

P「これは……マフラーですか?」

心「最近寒くなってきたし、プロデューサーにプレゼント♪」

心「手編みだけど出来は保証するぞ☆」

P「えっ……そんな、悪いですよ。手編みだなんて、こっちは何も用意してないのに」

心「サプライズプレゼントなのにお返し用意されてたらこっちが困るっつーの♪」

心「日頃の感謝ってヤツだから気にすんなって☆」

P「感謝、ですか?」

心「そ。はぁとのわがまま聞いてくれて、しゅがーはぁと路線でプロデュース頑張ってくれてるし……ホント、ありがと」

P「心さん……」

P「わかりました、ありがたくいただきます。代わりに、クリスマスプレゼントは奮発しますね」

心「期待してるぞ♪」

心「あとそのマフラー、長めにしといたから二人マフラーもしやすいぞ☆」

P「その気遣いは役に立つかどうかわからないなあ」

心「どうしても相手がいなかったら、はぁとが付きあってあげる♪」

飛鳥「風が冷たいね」

梨沙「外、思った以上に寒いわね……飛鳥、手袋持ってきてないの?」

飛鳥「残念ながら。ボクもキミのように用意周到であるべきだったよ」

梨沙「そっか……」

梨沙「あ、そうだ。じゃあこうすればいいわね」

飛鳥「ん?」

梨沙「ほら、片方貸してあげる」

飛鳥「でも、片方だけではキミが寒いだろう」

梨沙「心配無用よ。アタシが右手に手袋はめて、飛鳥は左手にはめて」

梨沙「で、余った手はこうして繋いじゃえば」ギュッ

飛鳥「あっ……」

梨沙「ね? 寒くないでしょ?」ニカッ

飛鳥「……ふふ、そうだね。これはいい案だ」

飛鳥「寒さを分かち合うことで、それ以上の温もりを得ることができる。数式では証明できない事象だね」

梨沙「あ、またキメ顔になってる」

飛鳥「……本当?」

梨沙「ウソ」

飛鳥「まったく……」

梨沙「でもやっぱり、飛鳥はそーいうセリフが一番似合うわね!」

飛鳥「そうかい? まあ、一応素直に受け取っておこうか」フフッ

梨沙「そうそう。帰りに本屋で漫画買おうと思ってるんだけど、飛鳥も来る?」

飛鳥「本屋か……最近行けてなかったし、付き合おう」

梨沙「よし、決まり!」

飛鳥「……あぁ、それと。キミもやはり、今のままの勝気な姿が一番合っている」

梨沙「とーぜんね♪」


そんな感じで仲良く一緒に帰りましたとさ

おしまい

終わりです。お付き合いいただきありがとうございました
みんな違ってみんないい。そんなお話でした

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom