雪乃「はい?もう一度言って貰えるかしら?」
八幡「雪ノ下と結婚。」
雪乃「そ、それはどういう意味かしら?。」
八幡「言葉の通りだよ。卒業後は雪ノ下と幸せな家庭を築きたいって事だよ。」
雪乃「百歩譲って、私と貴方が結婚するとして、貴方は就職も進学もしないの?。」
八幡「そりゃ俺は家で家庭を守るよ。でもそこは話し合いで決めるかな。」
雪乃「そうね、仮定の話だけれど、卒業後に結婚するとしても生活費が必要よ?そこはどうするつもりかしら?」
八幡「そうだな、俺の理想としては、申し訳ないけど互いの両親に世話してもらう事になるな。そして俺もお前も、バイトしながらでも大学に行く、これはベストな選択だろ?」
雪乃「確かにそうすればベストだけれど、結婚するとして互いの両親が認めると思うかしら?。」
八幡「少なくともウチの両親には土下座して説得したよ。あと陽乃さんにも今週の土曜日、ご両親に挨拶行くって伝えておいたよ。」
雪乃「話が飛躍しすぎじゃないから?。私は貴方と結婚する以前に、交際もしてないのだけれど…」
八幡「俺前に本物が欲しいって言ったよな?その時にその依頼を受けるって言ってくれたろ?俺の本物は人生のパートナーだと気付いた。」
雪乃「確かに道理としは合っているわね…」
八幡「改めて聞くぞ?俺の依頼受けてくれるか?。」
雪乃「そうね…いきなり結婚というのは正直無理だわ。だからまず同棲から始めるっていうのはどうかしら?」
八幡「そうだな…いきなり結婚して失敗して互いにバツイチになるのはだめだから、同棲から始めるか。」
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雪乃「そうね…結婚時の生活を想定して住むことになるであろう、私のマンションで同棲するっていうことでいいかしら?。」
八幡「それで構わない。じゃあ早速、今日から始めるか?」
雪乃「申し訳ないけれど、明日からにして貰えるかしら?。丁度明日は金曜だし、今日は貴方が住める様に整理整頓しておくわ。」
八幡「分かった。じゃあ俺は明日の夜、荷物まとめてお前の家に行くわ。」
雪乃「私も姉さんを通して両親に伝えておくわ。」
八幡「頼んだ。」
自宅
小町「お兄ちゃん、本当に明日から雪乃さんちで同棲するの?」
八幡「あぁ俺は本気だよ。雪ノ下と幸せな家庭築く練習みたいなものだからな。」
小町「それはお兄ちゃんは雪乃さんと結衣さんの二人のうち、雪乃さんを選んだって事でいいんだね?」
八幡「あぁ…その通りだよ。」
小町「そっか、じゃあお兄ちゃんと二人でこういう会話もしばらく出来ないんだね。」
八幡「何だ悲しんでるのか?」
小町「そんな訳ないでしょ?小町的にもお姉ちゃんが出来て嬉しいよ。それにゴミの引き取り先が見つかって。」
八幡「雪ノ下をゴミ収集車みたいに言うなよ。それ以前に俺はゴミじゃないからね?」
小町「冗談だよ、でも小町的にはこういう会話出来なくなるの少しだけ寂しいかも。なーんてね。じゃあ小町先に寝るね。」
八幡「おぅ、おやすみ。」
小町「明日の朝ごはんは豪華にするから早く起きてね!」
八幡「もう朝か、考えてみればここでこうやって朝を迎えるのも今が最後なのかもな。」
小町「お兄ちゃん!朝ごはん出来たよ!」
八幡「着替えたらすぐいく!」
八幡「こんな会話を小町としばらく出来ないのか、若干寂しいな。」
リビング
八幡「何で朝からハンバーグがあるんだ?それにフレンチトーストもあるし。」
小町「これは、小町からの前祝みたいなものだよ?」
八幡「そうか、じゃあ頂きます。」
小町「お兄ちゃん、雪乃さんとは付き合うことになったんだよね?」
八幡「いや交際はしないぞ?」
小町「ええええ、付き合わないで同棲だけして結婚するつもり?」
八幡「まぁそうだな。」
小町「せめて、好きだぐらいの一言はきちんと伝えて付き合ったほうがいいと思うよ?」
八幡「いやっ、雪ノ下には本物になろうって頼んで承諾してもらったからその必要はないぞ。」
小町「はぁ…これだからゴミィちゃんは…」
八幡「上手かったぞ。ご馳走様。」
小町「じゃあ小町片づけするから!先に行っていいよ!」
八幡「送ってかなくていいのか?」
小町「うん、これからお兄ちゃんに送ってもらえなくなるから一人で行くのに慣れないとね。」
八幡「そうか…じゃあ小町、俺がいない間、家の事頼んだぞ?」
小町「うん!任せて!お兄ちゃん!いってらっしゃい!」
八幡「あぁ…行ってくる。」
結衣「でさ~ゆきのん!今日さ駅前に新しいケーキ屋さん出来たから行かない?」
雪乃「ごめんなさい、今日から比企谷くんがうちで同棲する事になったから、今日はその準備があるのよ。」
結衣「ど、ど、ど同棲!?ヒッキーとゆきのんが!?」
雪乃「由比ヶ浜さん、いきなり大きな声を出さないで貰えるかしら?」
結衣「えっ、ヒッキーとゆきのんってもしかして付き合ってたりしてたの?」
雪乃「いえ、そういった関係ではないわね。」
結衣「じゃあ何で同棲なんてするの!?」
雪乃「そうね、簡単に言えば彼からプロポーズを受けたのよ、それで同棲で上手く行ったら結婚しようって話になったのよ。」
結衣「え!?それでゆきのんはOKしたの!?」
雪乃「したわよ。」
結衣「そんなに簡単に決めちゃっていいの!?一生の事なんだよ?」
雪乃「寧ろ私は嬉しかったわね。何しろ、これまでで一番好きになった人にプロポーズされたのだから。正直、夢かと疑いもしたわ。」
結衣「へ、へぇ…良かったね!二人ともお幸せにね!喧嘩とかしちゃダメだよ?あと離婚もダメだよ?」
雪乃「由比ヶ浜さん、私たちはまだ同棲を始めるというだけなのよ?気が早すぎるわよ?」
結衣「そんなことないよ!絶対に二人ならうまく行くと思うよ!絶対に結婚式には呼んでね!」
雪乃「親友を呼ばないわけがないでしょう?」
結衣「ゆきのん!」ダキッ
八幡「うっす!」
結衣「ヒッキー来るの遅いし!」
八幡「これだけ荷物があるから大変なんだよ。」
雪乃「比企谷くん、卑猥な本やビデオは持ってきてないわよね?」
八幡「持ってくるわけないだろう。」
結衣「ヒッキー!ゆきのんにHなことしちゃダメだからね?」
雪乃「そうよ、結婚するまでお預けよ?」
八幡「安心しろ、俺にそんな度胸はないし、その、雪ノ下に中途半端なことはしたくないからな。」
雪乃「そこまで真剣に考えてくれていたのね//」
八幡「本物が中途半端なわけないだろう?俺が中途半端にそういう事言うと思うか?」
雪乃「思わないわ、やっぱり私の目に狂いは無かったのね。」
八幡「そうか…でも本当に俺でいいのか?葉山だってお前の事好きだろうし…」
雪乃「私はもう貴方以外を愛せない疾患を患ってしまった様ね」
八幡「ちょっとそれは重いぞ?」
結衣「二人でイチャイチャしないでよ!何か私虚しいじゃん!」
雪乃「そろそろ時間ね、今日の部活はここまでね。」
八幡「じゃあ行こうぜ。雪ノ下。」
雪乃「そうね…行きましょう。由比ヶ浜さん、また月曜日会いましょう」
結衣「う、うん!二人ともお幸せにね!」
このSSまとめへのコメント
え? ( ゚д゚ )
終わり?
E?