俺ガイルとAngel Beatsのクロス
更新不定期
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392566994
八幡「っ!」
八幡「ここは……どこだ……?校舎……学校か?」
八幡「いや、でも俺の学校じゃ……」
「目が覚めた?」
八幡「はひっ!?」
???「ようこそ、死んでたまるか戦線へ」
八幡(誰だこの女……いや、そもそもこいつは俺に話しかけたのか?いやないないだって俺この人知らないもんそれに勘違いとかだったら超恥ずかしいしそもそも女子がすすんで俺に話しかけてくることなんてあるわけあれ?でも周りに人いねーなだとしたらまた罰ゲー)
???「ねぇ、聞いてる?」
八幡「……お、俺?」
???「アンタ以外に誰がいるのよ」
八幡「ア……スイマセン……」
???「随分陰気なやつね」
八幡(いやいや、知らない場所で知らない奴にいきなり話しかけられたら戸惑うだろ!)
???「まぁいいわ。あなた、入隊してくれないかしら?」
八幡「……は?」
???「ここにいるってことは、あなた、死んだのよ」
八幡「……は?」
???「ここは死んだあとの世界」
八幡「……」
八幡(あ~、なるほど。患ってらっしゃるわけですね。あるある)
???「あなた、名前は?」
八幡「あ……えっと……」
八幡(名前……?あれ……?俺……)
???「思い出せないの?」
八幡「……っ!」ズキ
――――――――――――――――――――――
『ヒッキー!』
――――――――――――――――――――――
八幡「いや……待て……」
――――――――――――――――――――――
『比企谷くん』
――――――――――――――――――――――
八幡「名前は……」ズキ
――――――――――――――――――――――
『八幡!』
――――――――――――――――――――――
八幡「確か……」
――――――――――――――――――――――
『我が戦友よ!』
――――――――――――――――――――――
八幡「……」
???「どうしたの?」
八幡「いや……」
八幡(最後のなんだよ……)
八幡「比企谷……八幡……」
???「記憶があいまいなようね。生きてた頃のこと、思い出せる?」
八幡(生きてた頃って……その設定に合わせて会話しなきゃいけないのか)
八幡「いや……ほとんど……」
八幡(でも記憶がないのはなんでだ?俺の名前を呼んでたのは誰だ……思い出せない……)
???「記憶がないパターンね。まぁ名前がわかるだけまだマシだわ。中には自分の名前すら思い出せない人もいる。まぁその記憶もいずれ戻るわよ」
八幡(何が何だかわからない……)
???「話を戻すわよ。あなた、私たちの戦線に入隊しなさい」
八幡(戦線って……いや、相手にしちゃダメだ)
八幡「あー……俺はちょっとアレなんでパスします」
???「はぁ?アレって何よ?」
八幡「いや、ほんとアレなんで。帰んなきゃなんで」
???「どこに帰るつもり?」
八幡「どこにってそりゃあ……あ……」
八幡(やべ……家もどこか忘れてるんだった……そもそもここがどこかもわからん)
???「わかったでしょ?あなたは入隊するしかないのよ。さもなくば……」
???「消えるわよ」
八幡「消える……?って……?」
???「あれを見なさい」
八幡「あれは……女子か……」
???「あれは私たちの戦線の敵、天使よ」
八幡「……」
八幡(あー……うん、天使ね、ありがちな設定。確定だわ)
八幡(つーかなんでこいつ銃持ってんの?こえーよ。あと怖い。まぁ偽物だろうけど)
八幡(こういう輩は端々の言葉に突っ込んだら余計に独自の設定を語り始めるからな。ソースは俺)
八幡(……ん?ソースは俺……?っ…!)ズキッ
???「大丈夫?中途半端な記憶喪失が災いしてるわね。しばらく頭痛に悩まされるわよ、あなた」
八幡(あー、くそ!とにかくこいつの妄想には付き合っていられない)ズキズキ
八幡「なぁ、病院どこだ?」
???「病院?そんなもん無いわよ」
八幡「あ?」
???「言ったでしょ。ここは死後の世界。誰も病まないもの」
八幡(だめだこいつ早く何とかしないと。だがその義務は俺にはない)フラッ
???「どこ行くのよ?」
八幡「あの子のとこだよ。少なくともアンタよりはまともそうだ」ズキッ
???「はぁっ!?どうして!?わけわかんないわ!どうしたらそんな思考に至るの!?バッカじゃない!?いっぺん死んだら?」
八幡「」
???「これは死ねないこの世界でよくつかわれるジョークなんだけど、どう?笑えるかしら?」
八幡「マジで付き合ってられん。年取って後悔する前に病気治しとけよ。まぁもう手遅れだろうけど。じゃあな」
ウアー!!カンユウニシッパイシター!!
八幡(なんなんだ?あいつは……)
ここまで
八幡「アノ……スイマセン……」
天使「!」
八幡「あの……銃で狙われてますよ。あんたが天使だとか言って。多分おもちゃでしょうけど」
八幡(銃向けられてるのを放っておくのも目覚め悪いし……ついでに病院の場所も……)ズキッ
天使「……」
八幡「あの……」
天使「私は……天使なんかじゃないわ」
八幡「デスヨネー」
天使「私は……生徒会長」
八幡(はぁ……やっぱり痛い子だったのか、あの女……)
八幡(それより……この冷めたような口調……どこかで……)ズキッ
八幡「あの……病院の場所教えてもらえないっすか?」
天使「……病院なんて無いわ」
八幡「……は?」
天使「誰も病まないもの。みんな……死んでるから」
八幡「……」
八幡(だめだこいつら早く何とかしないと……)
八幡「あの……俺頭痛くって……ここがどこかもわからず困ってるんすよ」
天使「本当のことよ。ここは死んだあとの世界。私も……あなたも死んだのよ」
八幡「……あぁ、そうっすか。そこまで言うならなんか証拠でも見せてくださいよ!」
天使「……ハンドソニック」ブゥン
八幡「へ?」
ズブゥ
八幡「がぁっ!」
八幡(なんだ!?さ、刺しやがった!こいつ……何考えて……)
八幡(体が……熱い……)
ポタッポタッ
………
……
…
八幡「っぁ!」
八幡「……」
キーンコーンカーンコーン
八幡「……ここは?」
――――――――――――――――――――――
天使『……ハンドソニック』ブゥン
八幡『へ?』
ズブゥ
――――――――――――――――――――――
八幡「うあっ!」ペタペタ
八幡「体……なんともない!?なんでっ!?夢っ!?でも、あんな激痛……ん?」
八幡(血……?血だらけの制服……俺が着てたやつだ)
八幡(くそっ!)ポイ
八幡(おいおい、どういうことだ?どこのラノベだよ。とにかくここはまずい……どこか……)
ガラッ
八幡「ん?」
???「お、目ぇ覚めたか」
八幡「あ……え……?」
八幡(なんだこいつ)
???「いやー、災難だったな。俺がここに来た時のこと思い出すよ。あいつら説明が適当すぎるからな」
八幡「あんた……誰だ……?」
音無「あぁ、悪い。俺は音無。下の名前はまだ思い出せないんだ。よろしく」スッ
八幡(なんだ、このさわやかイケメン。なんか既視感が……)ギュッ
音無「比企谷だったな。ゆりから話を聞いたときは笑いそうになったよ」
八幡「はぁ……」
八幡(ゆり……?あの女のことか?)
音無「あぁ、悪い。そういう意味じゃないんだ。俺がここに来た時もさ、全く同じパターンで天使に刺されたんだ。『死なないなら証明してみろ』って。それでついな」
八幡「音無……も刺されたのか」
音無「あぁ、そりゃあこんな非現実的な話すぐには信じられないだろ」
八幡(デスヨネー)
音無「まぁ、多少荒療治にはなったがこの世界で死ねないことは理解しただろう。そこから先、ここが死後の世界だということは、実は俺も半信半疑なんだ」
音無「ただ、戦線のメンバーの中には死んだときのことを詳細に話せる奴がいるから、『そうなのかもしれない』くらいには思ってる。ここから先を信じるには自分の記憶を取り戻すしかないだろう」
音無「そういう意味ではメンバーの中で俺が一番お前に立場が似ている。だから説明役を買って出た。あいつらの説明はおおざっぱで勧誘も強引だからな」
八幡「あの女も言ってたが……戦線ってのはなんなんだ?」
音無「説明したいがここじゃちょっとな。場所を変えようか」
ここまで
このSSまとめへのコメント
続きはよ
はよ!
えっ!
おわったの?
なにも始まってない‥‥