体育会系鎮守府 くれちん (9)
【2015年 夏イベント E-2クリア】
江風「白露型駆逐艦九番艦、改白露型の江風だよ。よろしくな!」
江風「あ、読み方、間違えなンなよ。ひひっ」
夕立「……」
秋月「……」
龍驤「……」
江風「な、なンだよ。みんな静まりかえってよ」
鳳翔「……浦風さん」
浦風「はっ!!」
鳳翔「後は、お願いね?」
浦風「了解です!! お疲れです姉御!!」
江風「……な、なンなンだよこのお通夜みたいな雰囲気は。せっかくあたしが出たってのにさ」
浦風「あぁぁ~~~??」
江風「怖っ! な、なにさ!」
浦風「おどりゃなめとんのかコラア!!」
江風「ひっ」
浦風「われのために、艦娘の先輩がどれだけ頑張って頂いたと思うとるんじゃ!!」
江風「あ……えっと……」
浦風「それにわりゃ、最初自己紹介んときなん言うた? もっぺん言うてみいや」
江風「え、ええ……?」
江風「改白露型の江風だよ。よろしく、って……」
浦風「……………………は?」
浦風「なんでいきなりタメ語使うとるんじゃわりゃ」
江風「す、すいません」
浦風「すいませんいう日本語はないんじゃ!! すみません、じゃろがコラ! ああん!?」
江風(や、やべー。なンなンだよこの人……)
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江風「あっ」
夕立「……」
江風「姉貴!! 夕立の姉貴じゃねえか!」
夕立「……」
浦風「おどりゃあああああああ!!!」ドンドン
江風「えええっ!? な、なンでいきなり撃たれンだよ!?」
浦風「……お前ごときのペーペー新人が、1-1の大先輩夕立さんと喋るなんてのう……」
浦風「100年早いんじゃボケ!!」
江風「い、いや、だって! あたしは改白露型とはいえ、白露型姉妹の一員だよ! だから姉貴とくらい!」
浦風「ほうか。姉妹やったら仲良しこよしでやってもええんか。ああ、そりゃええじゃろうのお。羨ましい姉妹愛じゃ」
夕立「ウラ、あと頼むっぽい」
浦風「うす!! お疲れっす!!」
江風「え……。お、おい! 夕立の姉貴!! 待ってくれよ!!」
浦風「じゃかあしゃああああああ!!!」ドンドンドン
江風「ひ、ひいいっ!!」
浦風「われにはうちがゆーーーっくり色々教えちゃるわ」
浦風「この鎮守府の上下関係というやつをのお」
江風「……」
あたしは____なンてところに配属さてちまったンだ……!!
【鎮守府 宿舎】
浦風「われの部屋はここじゃ。第十三部屋じゃの」
江風「……第十三部屋?」
浦風「ほうじゃ。この鎮守府の上下関係は配属順で決まる。われは130番目以降に配属されたの艦娘いうことじゃな」
江風「へー」
浦風「だから言葉に気をつけんかい! うちは十一部屋の艦娘じゃ!! 先輩じゃけえ敬語使わんかい!!」
江風「あっ。す、すみません」
浦風「ったく最近の新人どもは!! みながみな揃うて敬語も知らん!!」
江風「……」
浦風「ええか。初めにこの艦隊の規則を言うとくで。自分より番号の【若い部屋】の先輩の言うことは」
浦風「絶対、じゃ」
江風「……ごくン……」
浦風「パン買いにいけと言われたら買いにいかないけん。肩を揉め言われたら肩をもまないかん」
浦風「ほんで死ね言うたら死ななあかん。それは覚えとき」
江風「し、死ぬってそんな!」
浦風「ふっ。さすがにそれは冗談じゃけどのお……」
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