穂乃果「2人ともどうしたのいきなり」

雪穂「μ’sの皆さんにはこれから音ノ気じゃんけんに挑んでもらいます！」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

亜里沙「ルール説明を。これから街に出て皆さんと買い物をしていきます」

雪穂「しかしただの買い物ではありません。9人全員でじゃんけんして勝った人が全員分を奢っていくのです！」

花陽「負けた人が買うんじゃないの！？」

雪穂「ここで重要なのは、勝った人が支払うことで『音ノ気』を見せられるところです」

海未「男気ではなく？」

雪穂「音ノ気です。勝った人は嫌な顔せず堂々と買っていただきます。もし『いらないよ～』とか『こんなに払えないよ～』みたいな表情をしたら」

亜里沙「『音ノ気』がないとみなされ、罰ゲームとなります」

凛「何かむちゃくちゃなんだけど！？」

亜里沙「この模様はテレビで放送されますので、スクールアイドルの今後にも関わってきます！」

ことり「そ、そうかなぁ…？」

雪穂「早速街へ向かいましょう！！起立！」

真姫「えー…」

………

……

…

～穂むら～

雪穂「さあ、まずはですね、街の和菓子屋さんにやってきました」

穂乃果「いやウチだよね？」

亜里沙「ここで全員分のほむまんを購入していただきます！」

海未「確かにほむまんは好きですが…」

絵里「全員分買うのは財布へのダメージがでかいわね」

にこ「しかも全部自分が食べられるわけでもないし！ぬぁんなのよもうっ！」

亜里沙「μ’sの9人+私たち2人分の、合計11人分のほむまん1320円です！」

にこ「なんでやねーん！」

雪穂「にこ先輩何か？」

にこ「アンタたち2人分まで買う意味が分からないんだけどっ！」

希「もうウチらの仲間みたいなもんやし」

雪穂「おお！この包容力、『音ノ気』ですね！」

亜里沙「『音ノ気』です！」

にこ「」ｲﾗｯ

真姫「1320円なら何とかなるかしらね」

穂乃果（どうしよう今月もう100円しか残ってないや…）

ﾄﾞﾄﾞﾝ!

雪穂「おっと、太鼓の音がなりましたので『音ノ気タイム』です！」

凛「何それ？」

亜里沙「ここからしばらくは『音ノ気ない』発言をしてはいけません！したら罰ゲームです！」

花陽「ええー。音ノ気ないってどんなのなのぉ…？」

亜里沙「部室で説明させてもらった通りの発言や態度です！」

穂乃果「そんなこと言ったって～、ウチの商品なんか飽きるほど食べてるしもうあんこいらないし」

雪穂「あぁ～。お姉ちゃん罰ゲームです」

ことり「ええっ！？」

希「今のは何がアウトやったん？」

雪穂「『訪問先の商品にマイナスの印象をもたらした』点が音ノ気ない発言でした」

穂乃果「そ、そんなぁ」

雪穂「罰ゲームですね」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

真姫「な、何よアレ」

凛「たぶんお尻をどばーん！ってやられるんだにゃ…」

雪穂「はい、そこに手をついて背を向ける！」

穂乃果「酷いよ雪穂！」

雪穂「そりゃ」ｽﾞﾊﾞﾝ

穂乃果「いったーい！！！」

亜里沙「……と、このように弱気な発言はお尻バットの対象になります」

8人「……」

花陽「わ、わたしすごーくほむまんが食べたいな！」

絵里「ど、どうかしら？私がこの中で一番ほむまんに飢えていると思うのだけれど？」

海未「私は好きなものにほむまんを挙げているくらいですから？絵里のその発言は認められませんね！」

希「あー、ウチほむまんだけじゃ満足できへんから～、この3色団子も欲しいな～」

にこ「ちょっと！？」

亜里沙「むむっ」

にこ「あ、え、あーっと……。に、にこ甘いものだぁーいすきだからぁ、3色団子も11本頼みたくなっちゃうニコ～」

穂乃果「うう…。わ、私もたくさん買っておうちに貢献したい～」

亜里沙「親孝行発言は音ノ気ありますね！」ﾊﾗｯｼｮｰ

雪穂「ではそろそろ音ノ気じゃんけんに移りましょうか。穂むら戦は9人同時にじゃんけんして、最後まで勝ち上がった人がほむまんと3色団子を買っていただくことになります」

凛「あー凛すっごく勝ってみんなに奢ってあげたい気分だにゃ～」

真姫「ﾜ、ﾜﾀｼﾓ…」ﾎﾞｿｯ

ことり「か、勝ちたいな～」

亜里沙「皆さん意気込み十分といった感じですねっ！では参りましょう！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

9人「ぽんっ」

絵里チョキ
希チョキ
にこグー
穂乃果グー
海未グー
ことりチョキ
凛チョキ
花陽グー
真姫チョキ

穂乃果「あぁっ」

亜里沙「むむっ」

穂乃果「か、勝ってよかった～」

絵里「負けちゃったわ～。残念ねえ～」ﾎｯ

ことり「買ってあげたかったけど…」

凛「ここは4人に後を託すにゃ～」ﾆﾔﾆﾔ

にこ「くぅっ…」

雪穂「それじゃあ勝ち上がった皆さんでもう一度じゃんけんです、お願いします！」

音ノ気じゃんけん　じゃんけん

4人「ぽんっ」

にこグー
穂乃果パー
海未グー
花陽グー

穂乃果「…」

穂乃果「いやああああああ！！！！」

雪穂「お姉ちゃん？」

穂乃果「……あああったあああ！いやったあああって言ったの！勝利の雄たけびだよ！」

海未「無理がありますね…」

にこ「んぁ～勝ちたかったのになぁ～。穂乃果の実家愛には完敗ねぇ～」ﾆﾔﾆﾔ

花陽「穂乃果ちゃんお金あるの？」

穂乃果「…残金100円です」ｸﾞｽﾝ

真姫「足りないじゃない！」

雪穂「おかあさーん」

ほのママ「あら」

雪穂「お姉ちゃんがほむまんと3色団子11個ずつ買うんだけどお金足りないんだって。どうしよう？」ﾎﾞｳﾖﾐ

ほのママ「そうねえ、それじゃあ来月分から前借りってことにしましょうかねえ」ﾎﾞｳﾖﾐ

穂乃果「」

絵里「ふふっ、ごちそうさま穂乃果♪」

希「面白いね！」

1回戦終了
絵里　0円
希　0円
にこ　0円
穂乃果　2420円
海未　0円
ことり　0円
凛　0円
花陽　0円
真姫　0円

ﾄﾞﾄﾞﾝ！

亜里沙「『音ノ気タイム』終了でーす」

にこ「あー余計な出費しなくて済んで良かったー」

真姫「にこちゃんその発言は…」

希「フラグやね」

凛「凛もお小遣いピンチだからこのまま行きたいにゃ～」

絵里「勝ち続け…、いえ、負け続ければそこそこおいしいものね」

花陽「2回戦はどこかなぁ…」

ことり「あんまり高いお店は無理だよね…」

CMのあと！
アイドルショップで小泉大暴走！？

花陽「はぁぁぁぁ、これもあれもそれも全部買っちゃいましょう！！！」ｷﾗｷﾗｷﾗ

海未「ちょ、ちょっと花陽！？」

雪穂「さあ2回戦はこちらです」

真姫「いつものスクールアイドルショップよね」

雪穂「ここでA-RISEのメダルチャームを3×9人分買っていただきます」

にこ「うっ…。ちゃっかり新作だし…。これは普通に欲しい」

希「何か色々と増えてるみたいやね。こっちのうちわとかも見たことないやつや」

花陽「ほわぁぁぁぁ！いいなぁぁぁぁ！」

ことり「わ。さすが花陽ちゃん」

花陽「さすがA-RISE！展開速度も一流ですっ！」

ﾄﾞﾄﾞﾝ!

亜里沙「音ノ気タイムです！」

海未「し、資料として買って、今後に活かすこともできますし悪くないと思いますよ！」

凛「凛A-RISEファンだから買っていきたーい！！」

花陽「…んぶ…」

穂乃果「？」

花陽「全部の種類買っていきましょう！！」

海未「ちょっと花陽！？」

花陽「海未ちゃんも言っていた通り後学のためにもなるし、何より質が高い！日用品が多いけど普段使いするのがもったいないくらい、飾っておきたいくらいの逸品ばかりっ！」

絵里「い、いやメダルチャームだけでも十分参考に…」

雪穂「さあ花陽先輩の音ノ気もありまして、A-RISEの新作グッズ、メダルチャームとうちわ、ブロマイド、タオルを11人分買っていただきます！」

ことり「また11人分なんだねぇ…」ｱﾊﾊ…

亜里沙「ではじゃんけんお願いします！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

9人「ぽんっ」

絵里パー
希チョキ
にこパー
穂乃果パー
海未チョキ
ことりパー
凛パー
花陽パー
真姫チョキ

雪穂「おおっかなり減ってしまいました！」

花陽「ううぅ、普通に欲しかったよぉ…勝ちたかったよぉ…」

穂乃果「いやいや、必ずグッズは誰かからもらえるから！」

花陽「でも…音ノ気見せなきゃ…」

凛「あ、忘れてたにゃ」

海未「3人ですか…」

希「ここは勝ってA-RISEグッズを手に入れたいね。真姫ちゃんは？」

真姫「わ、私は別に…」

亜里沙「むむ」

真姫「ほ、ほ欲しいわよすっごく」

にこ「ﾌﾌｯ」

雪穂「それじゃ再戦、お願いしまーす！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

3人「ぽんっ」

希チョキ
海未チョキ
真姫チョキ

3人「おおふ」

穂乃果「ハラハラするね…」ｺﾞｸﾘ

ことり「ね…」

あいこで

3人「ぽんっ」

希チョキ
海未グー
真姫チョキ

海未「」

ことり（あ、トランプで負けたときの顔）

花陽「海未ちゃんありがとうございますっ！！！」

海未「よ、良いのですよ…」ﾆｯｺﾘ

希「危なかったなあ～」

真姫「楽しんでるでしょ！」

雪穂「それじゃあ海未さん、合わせて12000円のお支払い、よろしくお願いします！」

海未「まぁμ’sのためにはなりますから…」

絵里「大人ね海未は…」

2回戦終了
絵里　0円
希　0円
にこ　0円
穂乃果　2420円
海未　12000円
ことり　0円
凛　0円
花陽　0円
真姫　0円

ﾄﾞﾄﾞﾝ!

にこ「ここにきて一気に跳ね上がったわね」

穂乃果「海未ちゃん大丈夫…？」

海未「そんなに使い込む性格ではないので…」

花陽「ごめんね海未ちゃん…」

海未「花陽のアイドルへの情熱は知っていますから、わざとじゃないと分かっているので大丈夫ですよ」

凛「何か悟ってる感じもあるね…」

亜里沙「さぁ、最終戦です！舞台はこちらです！」

穂乃果「おぉ、ことりちゃんの働いてたメイドカフェだ」

アルバイトさん「いらっしゃいませご主人様！」ﾍﾟｺﾘ

真姫「ここでは何を買うのよ？」

雪穂「このお店自慢のカップルジュースを5組分買っていただきます！」

にこ「にこたちに出したアレ？」

絵里「ストローもハートになっていたわよね」

雪穂「そうですね。1つ600円ですので、かける5して3000円です」

凛「っていうか、誰か1人飲めないじゃーん！！どうするの！？」

亜里沙「オムライスがありますよ！」

花陽「買わなくて済むという選択肢はないんだね…」

ことり「何か疎外感がすごそう…」

ﾄﾞﾄﾞﾝ!

亜里沙「音ノ気タイムです！」

希「今度こそ勝ちたいな～」

にこ「心配しなくてもにこが勝って奢ってあげるわよ」ﾌﾌﾝ

絵里「随分慣れたわね2人とも…。でも私もオムライス食べたいの！」

花陽「3年生すごいなあ…。私も頑張ります！」

凛「最終戦だし、そろそろいいとこ見せたいにゃ！ね、海未ちゃん？」

海未「うっ、ま、まあそうですね、いい結果が出せるよう全力を尽くします…」

ことり「海未ちゃん…」

雪穂「あっ、そういえば最後のじゃんけんはチーム戦ですよ」

穂乃果「チーム戦！？」

亜里沙「適当に振り分けた4人と5人で、どちらかのチーム全員を負かした時、先頭にいた人がお買い上げとなります！」

真姫「何それ！」

穂乃果「色々と理不尽だしいまさらルール説明されても」

雪穂「文句は『音ノ気』ないよね亜里沙？」

亜里沙「そうかもしれません！」

ｼｰﾝ…

雪穂「メンバー分けはこのようになりました！」
　A　　　　　　　　　B
海未　　　　　　　　絵里
凛　　　　　　　　　真姫
穂乃果　　　　　　　ことり
希　　　　　　　　　にこ
　　　　　　　　　　花陽


凛「なるほど。この順番通り戦うんだね」

雪穂「いいえ？」

海未「え？」

雪穂「順番は指定しませんので、早い者勝ちで並んでください！」

9人「……」

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾁｮｯﾄｵｻﾅｲﾉｱｯﾖｺﾊｲﾘ

……

…

亜里沙「一応対戦順が決まりましたね」

　A　　　　　　B
1凛　　　　　　絵里
2穂乃果　　　　ことり
3希　　　　　　真姫
4海未　　　　　にこ
5　　　　　　　花陽

花陽「最後になっちゃった…」

絵里「任せなさい？私が全勝して後ろまで回さないから！」ﾄﾞﾝｯ

穂乃果「おお…敵ながらあっぱれ…」

希「でも先輩なのにトップバッター取っちゃうっていうのは…大人げないというか…」

絵里「！？」

にこ「ずるーい」

絵里「け、結果的にこうなってしまっただけよ、ね？」

真姫「エリーが勝ち続けてくれるなら文句ないわよ」

海未「こちらのトップバッターも強いですから。ね？凛？」

凛「誰相手でも勝ってみせるよ！」

雪穂「それじゃあ、最終戦、スタート！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

凛絵里「ぽんっ」

凛パー
絵里グー

絵里「…えへへ。後は頑張ってことり」

ことり「ええーっ！？」

凛「ことりちゃん相手でも容赦なし！いくよー！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

凛ことり「ぽんっ」

凛グー
ことりパー

凛「ありゃ」

ことり「うぅっ」

穂乃果「むむむ…」

ことり「…ﾎﾉｶﾁｬｧﾝ…」

穂乃果「…ことりちゃん相手でも、勝つよっ！」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

穂乃果ことり「ぽんっ」

穂乃果チョキ
ことりグー

ことり「か、勝った」

穂乃果「あ、あれー？負けちゃったよー」

希「弔い合戦やん？」

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

希ことり「ぽんっ」

希チョキ
ことりチョキ

あいこで

希ことり「ぽんっ」

希パー
ことりチョキ

ことり「やーん！私強いよぉー！」

海未「変なうれしい悲鳴もあったものですね…。その気持ち分かりますよ、ことり」

海未「ですが、私も強いのです！」ｸﾞｯ

音ノ気じゃんけん、じゃんけん

ことり海未「ぽんっ」

海未グー
ことりパー

真姫「あっ」

にこ「あら」

ことり「勝っちゃった」

雪穂「……最終戦はー、ことり先輩の勝利です！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ことり「…ｱﾊﾊ」

海未「すみませんことり…」

ﾄﾞﾄﾞﾝ!

アルバイトさん「お待たせいたしました～」ｺﾄﾝ

ことり「まさかお客さん側になる日が来るなんて…」

穂乃果「自分のとこの商品自分で買うってすごく変でしょ？」

ことり「そうだねぇ…」

凛「でもジュースおいしいにゃ！ありがとうことりちゃん！」

花陽「本当にありがとう…」

ことり「いいのいいの…」

全試合終了
絵里　0円
希　0円
にこ　0円
穂乃果　2420円
海未　12000円
ことり　5200円
凛　0円
花陽　0円
真姫　0円

………

……

…

～学院前～

雪穂「さて、全試合終了しましたけれども。2年生にしかごちそうになってないという！」

亜里沙「生徒会にいると『音ノ気』が磨かれるのかな？」

海未「誤解を生むようなことは言わないでください亜里沙！」

亜里沙「？」

絵里「かつて希と私が持っていた『音ノ気』はこうして継がれていくわけね」

希「感慨深いね」

穂乃果「初めて聞いたよ！？」

亜里沙「それでは2年生の皆さんにお礼を言って終わりにしましょう！」

8人「ごちそうさまでした！」ﾍﾟｺﾘ

穂乃果海未ことり「ど、どういたしまして…」