男「お前にとって俺は」(78)
朝 通学路
幼馴染(以下、幼)「おっはー男! 今日もいい天気だね!」
男「…………」
幼「男ってば! もしもし、聞こえてる?」
男「…………」
幼「ねえってば。……無視しないでよ」
男「…………」
幼「もういい! 男なんて知らない!」
「私先に行くから!」
朝 教室
幼「おはよー皆!」
クラス「シーン」
幼「女さん、友ちゃん!おはよー!」
友「女さん聞いてる?」
女「聞いてるよ~凄かったよね?」
友「そうそう、でさぁ」
幼「ねぇ、何の話してるの?」
女「でもあれは無いと思った」
友「私も、あれはやり過ぎだよね」
ドア「ガラガラ」
クラス「ビック!」
男「…………」トコトコ
男友「よ、よう、男」
男「おう、おはよう」
友「おはよう男君」
女「ハロハロ男」
男「友も女もおはよう」
男友「なあ男、今日帰りにさあ」
男「悪い、今日は駄目だ」
男友「そ、そうか。じゃあいいよ」
男「悪いな」
男友「気にすんなよ、友達だろ?」
幼「ねえ何で無視するの?」
昼休み 中庭
幼「ねえ男、いい加減にしてよ」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「私もそろそろ怒るよ!」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「ほんっとに怒っちゃうよ!」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「もう! ホントのホントに怒ちゃうんだからぁぁあ」タタタタ
やっべミスった
本当はこっちな
昼休み 教室
幼「男!一緒にご飯食べよ!」ッバ
男「…………」
男友「男、飯食おうぜ」
男「悪い食欲ねえんだ」
男友「……そうか」
男「ちょっとトイレいってくる」ガタッ
幼「ねえ何で無視するの?」
昼休み 中庭
幼「ねえ男、いい加減にしてよ」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「私もそろそろ怒るよ!」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「ほんっとに怒っちゃうよ!」テトテト
男「…………」トボトボ
幼「もう! ホントのホントに怒ちゃうんだからぁぁあ」タタタタ
放課後 教室
幼「あれ? 男どこにいったんだろ?」
「友ちゃん男見てない?」
友「…………」
幼「友ちゃんってば」
友「女さん帰ろっか」
女「ごめん、今日ちょっと予定が」
友「そう」
男友「じゃあ友、俺と一緒に帰ろうぜ」
友「……そうね、いいわよ」
男友「え!」
友「何よ」
男友「いやだっていつもだったら『ふざけた事言わないで、この蛆虫』みたいなこと言ってくんじゃん!」机バン!
友「帰るわ」クル
男友「ちょっと待って!女さんじゃあね!」ダダダダ
女「じゃあね」
幼「ねえ何で無視するの?」
放課後 帰り道
幼「はあ、何でみんな無視するんだろう」
「私、なんかしちゃったのかなぁ」
「うーん、男のスーパーカップ(抹茶)食べちゃったからかな~」
「でもあれは元はといえば男が私のうまか棒勝手に食べたのが原因だし」
「友ちゃんはこの間借りた本まだ返してないなぁ」
「それで怒っちゃったのかな~」
「でも何かあれ難しいんだよね」
「ドラクエみたいな感じかなぁって思ったのに
いきなり経済どうのこうのって話になるし」
幼「女さんは」
「女さんにはいつも睨まれてるな」
「何でだろ?」
「話は合うし私は女さん好きなのに」
「男といるとよく睨まれてる気がする」
「何でだろ?」
幼「男友くんは」
「どうでもいいっか」
「あれは友ちゃんの管轄だし」
「クラスのみんなも無視するし」
「あれ?ちょっと待って」
「よく考えると私結構嫌われるようなことしてない?」
「あちゃー明日あったらみんなに謝らないと」
家の前
ドア「シーン」
幼「ただいま!」
「お母さん~?」
「あれ?おかしいな、いつもならこの時間家にいるのに」
「買い物かな?」
「あ! シャーペンの芯切れたんだった」
「買いに行かないと!」タタタタ
コンビニ
幼「自動ドアが開かない」
「う~、ドアにまで無視されるなんて」
「ん?あれは」
女「それでね」
幼「女さんと」
男「へー」
幼「男だ!」タタタタ
なんだか切なくなるな
幸せになってほしいものだが…
「男、聞いてよ! 今ねえ私」
女「男」
男「何?」
女「ちょっと着いてきてくれない?」
男「え?」
女「ちょっとだから」グイグイ
男「え?」
「え?」
「ちょっと!こけるから!引っ張らないで」
悪い
なにぶん初めてで
どうすれば読みやすいかな?
男「~」
男「~?」
女「~!」
みたいな感じでちゃんと名前つけて一行はなしてながったらしくしない
かな
ok
名前つけて、一行開けて、長ったらしくしないな
了解!
夕日の見える公園
幼「ここは」
男「ここは」
女「何?」
幼「よく、男と来たなあって」
男「いや、幼とよく来たなあって」
女「……そう」
女「そうよね。わかってた」
女「結局、貴方の頭の中は」
男「女?」
女「男」
男「ん?」
女「知ってた? 私と男はここで始めてあったの」
男「へぇーそうだったけ」
女「そうだったの」
男「それにしてもよく覚えてんな~」
女「覚えてるよ、当たり前」
女「私はあの時から、
男のことが好きなんだから」
男「……そっか」
女「……で?」
男「で?」
女「返事は?ってこと」
男「ああそう言う事か」
男「女」
男「その気持ちはすげー嬉しい」
男「だけど俺は」
女「やっぱり、やめて!」
男「っ!」ビク
女「いい加減にしなさい!」
男「へ?」
女「いい加減にしなさいよ、いつまで幼のこと気にしてるのよ!」
女「もういいじゃない!」
男「やめろ」
女「だって!だって!幼はもう」
男「やめてくれ」
女「幼は死んだも「やめろって言ってんだろ!」っつ!」
男「頼むよ」
女「はあ、私はもう帰る。貴方は?」
男「……もう少しここに居るよ」
女「そう、じゃあまた明日」
男「ああ、じゃあな」
男「…………」
幼「……思い出した」
wktk
いつも気になってたんだけどwktk って何の略なの?
四ヶ月前
男「幼、遅いなあ」
男「まあ、いきなり誘ったんだから我慢するか」
幼「おーとーこ!」
男「おっと、やっと来たか」
幼「男!」ブンブン
男「幼~!」
信号「青」
男「よかった着てくれたんだな」テトテト
トラック「プップープップー!!」
男「え?」
トラック「プップープップー!!」
男「うお!」ドン
男「え?」
トラック「キーキッキー!!」
男「うぅ痛てぇ何にが起きたんだよ」
幼「」ぐったり
男「嘘だろ、おい」
幼「」シーン
男「幼、幼!」
モブ「おい、女の子が跳ねられたぞ!」
通行人「救急車!救急車!呼ばないと」
他人「おい坊主大丈夫か!」
男「……う」
モブ「おい?」
男「うおぉぉぉ!おぉ嘘だ!嘘だ!!幼、幼!!!」
他人「おい!落ち着け!誰か押さえつけるの手伝ってくれ」
男「幼!幼!!幼!!!」
現在
幼「男がトラックに轢かれそうになって」
幼「それで私、男を突き飛ばして、そのまま」
幼「死んじゃったんだ」
幼「なんだぁ、私、無視されてたんじゃなかったんだ!」
幼「いや~よかったよかった」
幼「…………」
>>38
ワクワクテカテカ
男「…………」
男「何でだよ」手摺バン!
幼「男」
男「何でなんだよ!」
男「何で俺を庇ったりしたんだよ!」
男「代わりにお前があんな事になったら、俺、俺」
幼「男」
男「好きだ!!」
幼「」ビクッ
男「好きなんだよ!幼!」
男「お前の事が俺はどうしようもなく好きなんだよ!!」
男「お前が居なきゃ俺駄目なんだよ!!」
男「他の女なんて駄目なんだ!!」
男「だって、だって!!」
男「俺にとってお前は」
男「お節介な幼馴染で」
男「誰よりも大切な奴で」
男「この世で一番、ホントに一番」
男「好きな女なんだよ」
幼「…………」
男「ホント、馬鹿だよな俺って」
男「失いそうになって初めて気がつくとか」
男「なあ幼」
男「お前にとって俺は」
男「なんだったんだ?」
幼「……男」
幼「わ、私も男のことっ」ジワー
幼「えっ?何これ?」シュワシュワ
幼「……体が、消えてく」シュワシュワ
幼「まって!まだ私、男に伝えたい事があるの!」シュワシュワ
幼「だからお願いもう少しだけでいいの!」シュワシュワ
幼「お願いだから!まだ、私消えたくない!」シュワシュワ
幼「おとこぉ!」シュン
男「幼?」
病院
男「はっはっはっは」ダダダダ
男「幼!!」
ドア「バタン」
幼母「」ビクッ!
幼母「なんだ、男君か」
幼母「どうしたの、そんなに慌てて」
男「はあはあ、おばさん、幼は!!」
幼母「幼はって」
幼母「別に代わり無いわよ? さっき来たときとおんなじ」
男「そう、ですか」
幼母「少しお手洗い行って来るから、その間幼のこと見ていてくれるかしら?」
男「もちろんです」
幼母「じゃあよろしくね」スウ
男「…………」
幼母「男君」
男「はい」
幼母「何度も言うようだけど、君のせいじゃないのよ?」
幼母「悪いのは信号無視して突っこんできたトラックなんだから」
男「でも」
幼母「でもじゃない。幼もきっとそう思ってるわ」
病室
男「幼」
幼「」ピ、ピ、ピ、ピ
男「俺さお前に呼ばれた気がするんだよ」
男「よく二人で行った公園でさ」
男「そういえば今年もそろそろ桜が咲くなあ」
男「また、二人で見に行こうぜ」
幼「」ピ、ピ、ピ、ピ
幼「」ピ、ピ、ピ、ピ
男「なあ幼」
幼「」ピ、ピ、ピ、ピ
男「俺さお前の事」
幼「……って……」ピ、ピ、ピ、ピ
男「すぅって?あれ?」
幼「……って、男は……」
男「幼?幼!」
幼「……私にとって男は」
「この世の中で一番好きな人だよ」ニコッ
続きってか、後日談みたいなのいる?
えっと、
初めっから最後まで勢いで書いたから
至らない点が多々あったと思います
深夜vipで幼馴染が、
どうも最近不幸な目にあってばっかりだなあ
最後には幸せになって欲しいなあと思って書きました
一応予定としてはあと、
男と女の出会い
空白の四ヶ月
幼馴染とお花見
を書こうと思ってるのですが
どうでしょう?
それより先に
何で幼馴染みが戻れたのか、が聞きたい
いやさ
実のところ幼馴染以外、
誰も幼が死んだって言ってないことと
お母さんが家にいなかった
男が放課後直ぐに居なくなったのが一応
幼が死んでないってことの伏線のつもりだったんだけど
オッケー
今度はきちんと推敲してから書き込む
書き溜めて推敲する
落ちてなかったら
明日にわ始めるわ
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