阿良々木家の兄と小さい方の妹がお風呂に入って色々しちゃうだけの話しです。R-18注意
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「こうやって弄られるのはどうだ月火ちゃん?」
「うん……気持ちいいよお兄ちゃん……」
僕の膝の上に座っている裸の月火からじっとりうっとりとした返事。
何をしているかと言えばなんてことない僕の手が月火の柔らかい所を触っている状況なだけだ。
肩越しに顔を寄せると月火のほうから目を瞑り唇を寄せてくる。
甘ったらしくて、ねっとりとしていて、いやらしく淫らな恋人同士みたいな僕ら。
始まりはお風呂場にて僕の不用意な言動と行動が生み出したものだった。
「狭いからもう少し向こうに寄れよ」
「何言ってんのよ、もうぎゅーぎゅーなんだから。お兄ちゃんこそいつも道を歩いてるみたいに端っこ行ってよ」
「僕はそんな日陰者みたいな人生を生きていない!」
そんな風に僕らが言い合っていたのは浴室のこと。
風呂場の浴槽の中でいつものようにいつものごとく、ひしめきあっているだけだった。
湯船で向かい合う様に座っていると足を組み替えたりする度にごっつんごっつん当たっちゃうのだ。
ちなみに僕こと阿良々木暦と、妹である阿良々木月火がいつものごとくと言うくらい
一緒に入浴し続けているのが何故かと言うと、妹たってのお願いがあったからだ。
「はぁ~? 都合のいい事考えないでくれるお兄ちゃん?
お兄ちゃんが妹の身体をどうしても洗いたいって頼むからでしょ。頼みまくってるからでしょ」
「頼んでねえよ! お前が髪が長すぎて洗うの面倒くさいなんて言うからだろうが!
あと心の中の地の文を勝手に読むんじゃない!」
妹に突っ込んでも生意気な口は変わらない。
黙らせようにも油が潤沢に湧き出てくる減らず口は滑りがよすぎて止まらないのだ。
「へー私はただ面倒って言っただけなんだけどー、お兄ちゃんがだったら僕が洗うって
言うから洗わせてあげてるだけなんだから。だから」
「お前が怒って泣いてわめいて凶器持って脅さなきゃ言わないよ! お前はお姫様なのか!?」
「私はもう姫カットじゃないからねーお姫様だったのは昔の話だよ」
「お前って髪型で地位が変わるような奴なの? 初耳なんだけど」
「まあ今はお兄ちゃんという使用人しかいない没落大名だけどね。ほらそろそろ髪洗ってよ。のぼせちゃうよ」
「……どうやらお前とは、今後の僕らの関係を話し合う必要があるようだな」
「お兄ちゃんにそう言われる関係になるのは遠慮したいっていうか……気持ち悪いっていうか……その……ごめん」
「お前の数少ない謝罪の言葉はお前が本当に悪い時にだけ使うんだ。申し訳無さそうな顔をするんじゃない!」
僕はそう怒鳴りながらも仕方なしに湯船から立ち上がり、一応タオルで下を隠す。
月火も申し訳なさそうな顔がしゅっと変わってから、身体を特に隠さないまま続いた。
恥じらいも何もない妹だ。
纏めていた髪を下ろして椅子へと座ると、柳の下の女幽霊のごとき大量の髪が広がる。
もう髪というより布とか絨毯のよう。
いつもやっているとは言え、これを洗わないといけないというのはなんとも面倒なもんだ。
しかし不思議な事に、僕は月火の髪を洗ってやるのが嫌いではないようだった。
「シャワーでしっかり濡らし、馴染ませるために軽く揉んで、たっぷりのシャンプーを手にとってから、トドメにあわあわー」
「あわあわー。段々こなれてきたねお兄ちゃん。妹の髪を洗う事に関してはもうプロ級だよー」
「そんなわけのわからないプロフェッショナルは御免被るけれど、褒め言葉は受け取っておこう」
コツは量が多いからといって、大まかに洗わないようにすることだ。
細かく頭頂から毛先へと時間をかけて少しずつ少しずつ洗ってやる。
細部に神は宿る。大雑把よりも細かいぐらいがちょうどいい。
途中シャンプーが足りないので更に追加してまた洗う。
根本を持ち上げるだけでも水とシャンプーを含んで無駄に重くて大変だったりする。
でも洗ってやると成果があるのがよくわかる。
髪には流れがあるから逆らわないようにすれば、元々の髪質がいいのか指がすーっと入っていてとっても滑らか。
月火がよく言っているよう、この髪質を維持するためにキューティクルとかに気を使ってるんだろうな。
こんだけ綺麗にしてるんなら毎日毎日洗う必要ないんじゃねーかって思うけど、そうはいかないのが女の子なんだろう。
……もっとも年頃の女の子が兄に洗わせるのはどうかとも思うけれど。
「気持ちいいー……美容院の寝れる椅子がほしいー……」
「どこまで洗わせる気だよ。そんなん設置できるのはアニメ版の風呂場だけだ。
生憎原作版は一般家庭のごくごく普通な風呂場だよ。
というかお前の髪の量だと美容院さんで洗髪できるのか?」
想像するに美容院の洗髪する所が、蛇口から髪が出てきた怪談みたいにいっぱいになりそうな絵面だ。
排水口に詰まったりしないか心配になるだろうが。
……まあそれは置いといて妹が気持ちがいいのなら文句はない。
人は誰だって人の役に立ちたい願望があったりするとは言うが、誰かに迷惑かけ通しの僕が
誰かの役に立てるシーンはそれほど多くはない。
助けたいと思っていたら実際は迷惑をかけていたなんて事もあるくらいに。
比べれば妹の洗髪など朝飯前といったところだ。
実際朝から付き合わされた事もあるし。
「よし髪は終わり」
「すっきりー。ご苦労であった。ありまくった」
「はいはい。お疲れお疲れ。次は身体を洗うぞ」
「はーい」
ちなみに軽く済ませたみたいになっているけど、実際は髪が多すぎてとっても時間がかかったりしてる。
シャンプーを水で流すだけでも一苦労で、ただすすいだだけじゃ終わらない。
しっかりシャンプーを落としてリンスまでかけてやるとまだまだ時間がかかる。
とりあえず巻き巻きで済ませてから、僕はボディソープをまたまたたっぷりと手に取って直接月火の身体へと泡を塗りたくり始めた。
まずは両肩、細い撫肩で肩幅が僕の半分ぐらいしかない感じだ。
そのまま猫背気味の小さな面積の背中をなぞり、スベスベの肌へと手の平全体で石鹸をまぶしていく。
腰もくびれててスレンダーで、なんというか抵抗がないっていうかスムーズに動かしやすい。
「さながら土偶といったところか……」
「おい、妹の身体を洗う時の言葉じゃないぞ。もっと相応しい感想があるでしょうが」
「なに陶芸師の気分になっているだけだ。月火ちゃんの身体が美術品のようだなって」
「ならばよし!」
うーむ。火憐ほどでははないが月火も褒めるとわりと素直というか馬鹿っぽい。
僕そんなに妹を褒めていないのかなぁ。
「んにゅ……って、もー力入れすぎじゃない?」
「いやいや、かなり優しくしてるぞ」
それはともかくとして、お尻を軽く洗うと月火が変な声をあげる。
全体としてはそんな大きくないんだけど、腰が細いせいかわりとボリュームを感じてぷよぷよしてる。
やたら柔らかくて、触り心地がいい。
「……ちょっとぉお尻だけやけに執拗じゃない?」
「いやいや、ここは凝りやすい所だからマッサージしてるだけだ」
両手で下から持ち上げるように揉みほぐして、芯まで刺激を浸透させているだけ。
そこに他意などあろうはずもない。
「それにお兄ちゃん近寄り過ぎじゃない?」
「そりゃあ洗うためにはしょうがないだろ」
バーベル上げを想像してほしい。
手だけ斜め下に伸ばしても力が入るはずもなく、力をしっかり伝えるためには真下から真上に持ち上げないといけない。
泡で滑りやすいスベスベお肌を洗うにもコツがいる。
つまりはお尻をマッサージするために、月火の背中と髪を抱きしめれるぐらい近寄る必要があるんだ。
髪へと僕の身体を押し付けたいだとか、お尻を強く揉みたいなどの理由があるはずもない。
洗いながら僕はすんすんと鼻を鳴らす。
近づいていると身体が暖まって汗をかいているせいか甘酸っぱいような香りが月火から漂ってるな。
生意気に女の子っぽい、いい匂いがしやがる。
「ぅうんっ……どことなくいやらしい触り方じゃなかった? 鼻息荒かったし」
「おいおい何をわけのわからない事を言っているんだ。兄が妹の身体をいやらしく触るわけないだろう」
そうして揉みほぐし終えると、なにやら鼻にかかったような声で小癪な発言をしてきた。
やれやれだ。
自意識過剰なのは中二だから仕方がないにしても、言うに事欠いていやらしいだなんて全く笑わせるもんだ。
兄にとって妹のお尻など、柔らかくてふんわりとしてて若干触り心地がよいだけの単なる肉の固まりにしか過ぎない。
そこの所を小っちゃいほうの妹はまだわかっていないらしい。
いやまてよ。つまり逆に考えて……
「ははぁっさては月火ちゃん。お前のほうがお兄ちゃんに触られていやらしい気分になったって事だな」
「なにをぉ!? そんな訳ないでしょうが! そんな訳あったりするわけないでしょうが!」
グルンっと髪が振り回された。
月火は真っ赤な顔で振り向いて勢いのまま髪がぶつかってきたのだ。
お前は歌舞伎役者か。
僕は素早く伏せて髪の束をかわす。
巻き込まれるのはある意味本望なのだが、水をたっぷり含んだそれは最早凶器に近い。
鞭みたいになってるじゃねーか。
「はっはー無理するんじゃない。僕のスーパーテクニックが月火ちゃんの未成熟な身体を
熱く火照らせてしまったんだろう?」
「はぁっ!? きっもちわるい事言わないでくれる!? お兄ちゃんに触られてもなんにも感じないから!
むしろ不感症になるよ! 干渉されて不感症だよ! それに未成熟じゃない!」
「そうやってムキになるのが逆に怪しいぜ。大体頭洗ってた時は気持ちよさそうにしてたじゃないか。
なんだ? お前って頭だけが性感帯なのか? それはそれでいやらしいよな」
「くぅぅっ……ぎぎぎぎ…………」
おぉ、珍しく月火が黙った。
ギリギリギリって歯ぎしりがめちゃめちゃ聞こえてるのがちょっと怖い。
ふふんっ所詮は中学生、裸を見せたりBLの話はできても自分に関するエロい話題にはついていけないってことだな。
兄が言う事でもする事でもないという真っ当な意見はこのさい置いておく。
「うぅぅうー! お兄ちゃんこそ! こ~~~んなにっ、可愛い妹の身体に触っておいて
いやらしい気持ちになってるに決まってるじゃない! っていうかお兄ちゃんだったらなりなさいよ!」
「妹の発言としてはぶっ飛びすぎだろ。どこに行くつもりなんだよ。どこまで行っちゃうんだよ」
がーと叫ぶ鼻息荒く月火を見ながら僕は腕組みをして返事をする。
「えーとだな」
「おう!」
「その、月火ちゃんは可愛いほうだと思うし?」
「何故疑問形をつける。可愛いでしょうが! 町内で自慢できるでしょうが!」
「なんか微妙な範囲だな……身体もまあ、スレンダーながら柔らかくてそこそこいい身体してる?」
「身長と胸は少し足りないけど発展性抜群だよ! 男ならほっとかないよ!」
普段から自慢げに見せてくる月火だけあって、変に自負があるらしい。
「だけどなぁ致命的なぐらい恥じらいに欠けるんだよ」
「恥じらい……!?」
けれどもこの単語は想像もしていなかったらしく、ムンクの叫びもかくやというポーズで固まる。
長すぎる髪の毛と相まって幽霊っぽい。
「よく裸になるし都条例のポーズもそうなんだけどさ、あけすけすぎて色気も無い」
「色気まで……!?」
ガーンと漫画っぽい描き文字付きでショックを受ける。
うーん、ここまで表現豊かだと面白い。
「男ってそういうのに弱いっていうか、そそられるんだよ。その点月火ちゃんはまたまだだな」
「……中学生の妹に恥じらいと色気を求めるなんて……これはもう通報事案だよ!」
「お前が言うな。いつもいつも通報されてもおかしくない格好で家の中うろついてるくせに」
「その挑戦受け取った! よりにもよってお兄ちゃんなんかに色気で馬鹿にされるなんて
ファイアシスターズの名折れ! いや、阿良々木月火としての存在意義が問われちゃう!」
「お前の存在って僕のいやらしい気持ちと色気でどうこうなるものなのか?」
そうは言ってもあまり聞いていない様子。
珍しく瞳に闘志が燃えていて表情が火憐にちょっと似ている。
「うるさし! ホントにいやらしい気持ちにならないか試してみなさいよ!」
「ぐっ」
どーんと僕の胸に飛び込むというか頭突きをしてくる月火。
そのままぎゅーっと抱きしめてくる。
あるにはある胸がくっついてきて、僕の身体に沿って形がぷよんと変わった。
一応抱きしめ返すと、すっぽり胸の中に収まる感じで抱き心地も悪くはない。
僕と身長が十センチぐらい違っていて細いんだよなーこいつ。そこは女の子っぽいな。
「……そんなん言われてもなぁ。なんつーの? もうお前の身体洗いまくりでぶっちゃけ飽きが来てるっていうかさ」
「ぬぅ、じゃあこれでどうだっ」
「むぐ」
立ち上がった月火が僕の頭を胸に抱き、俗にいうぱふぱふを仕掛けてきた。
石鹸がついている胸が滑らかに僕の顔に纏わり付いてきて、小さいくせにやたらと柔らかい感触。
ソープの匂いに混じって、先ほど嗅いだばかりの月火の匂いが鼻腔に広がってくる。
石鹸のせいもあるがスベスベツヤツヤで瑞々しさったらこれ以上はないものではあるだろう。
しかしだ。
「うりうり、これでも妹のおっぱいでいやらしくならないっていうの?」
「むぐむぐ……ふんっ」
「ひゃんっ!?」
素早く顔を上げるとふにょんとした感触があって甲高い悲鳴をあげる。
間近で月火の顔を見ながら言葉を続ける。
「なかなか気持ちいいクッションだが僕をいやらしくさせるには物足りないね。
これならお前の髪を洗ってるほうが興奮するよ」
「すでに私の髪はお兄ちゃんの性の捌け口にされていたというの!?」
「髪を切ったり食べたりする異常者みたいに言うな失礼な。どちらかと言えばって話だ。
大体お前恥じらいとか色気とかどうしたんだよ。真逆の行いじゃねーか」
「うぅぅん……脱いでもダメだから……生皮でも剥いじゃう?」
「猟奇的過ぎるわ! そんなんで興奮する兄はいねえよ!」
「髪の毛で興奮しちゃう兄のくせに」
「巻きつければ或いは……まあいいや。しょうがねえヒントを出してやるよ」
「何々何!? どうしたらお兄ちゃんを妹の身体でいやらしい気分にさせれるの!?」
これはいけない。月火が興奮し過ぎてておかしくなってる。
もしかしたら通常営業かもしれないが、兄への質問としてはこれ以上なく間違った発言だ。
「そうだな……いやらしい気分になったらエロい事をしたくなるだろう?」
「うんうん」
「逆に考えてだ。エロい事をしてたらいやらしい気分にもなり得るって事だ」
「うん? うーん……?」
「だから妹の身体でエロい事をしてみればいいんだよ」
そして続いた僕の答えも完全に間違っていた。
というか恥じらいと色気はどこへ行ってしまったのか、月火はもちろん僕だってわからない。
「なにをー!? 私の身体でお兄ちゃんに触られてる所はないのに、これ以上エロい事をしないといけないの!?」
「人聞きの悪い事を言うな。身体を洗っているだけだろうが」
「お兄ちゃんがすでにいやらしい気分になっていて、妹の身体に欲情してる可能性が否定できない!」
「浴場だけにな。まあお前がそう思うならそうなんだろうな。
なら話しは終わり終わり。僕の可愛い妹は兄をいやらしい気分にさせる事ができました。めでたしめでたしだ」
うーむ。わりとノリで言っているだけなのだが、色気とか言及されたのがよほどショックだったのか月火は納得していないよう。
半目で睨みつつも鼻息を荒くしている。
「ぐぬぬぬ……舐めるなー! こんなんで芋引く私じゃないんだからね!」
「ほお、具体的にどうするつもりだ」
「どっこいしょー!」
「うぉっ!? むぐっ……」
と、月火は突然お湯をぶっかけてきた後、ズギューンとか効果音がつきそうな勢いでキスをしてきた。
どうやら今のお湯はサプライズ兼石鹸の洗い流しだったらしい。
僕の唇より小さくてしっとりとしている唇の感触が伝わってきて、紛れもないキスの感触がある。
ただ勢いもそうだがこんなんで色気とかエロとかあるはずも感じるはずもない。
「んっ……んんぅ……はぁっ……ちゅぅっ……ふ、うんっ…………」
吐息が僕の口の中まで入ってくるぐらい近く息継ぎして、少し離れてからまた口付けてくる。
これが単なるキスだけならば、軽い兄妹のじゃれ合いでエロいというには物足りない所だが
そこは流石の月火。僕の妹だった。
「へっへっへっ……ほらもう大きくな―――ってないじゃない!? お兄ちゃんその年でインポなの!?」
「女子が汚い言葉を吐くな! 妹とキスしたぐらいで大きくなるわけないだろ」
月火がキスをしながら、僕のあそこに触れやがったのだ。
ノリがいいにしても若干の心配はあるが、僕に通じるかというと話は別だ。
「えー大きくしてよーここはエロくなるとこだよー。こういう風にしたら気持ちいいんでしょー?」
「ぶらぶら揺らすな。そこは軽く握って上下に動かす感じだ」
「んーと……こう?」
「そうそういい感じ。そこは泡もつけると効果的だぞ」
指示をするとわりと普通に月火は手を動かし始め、石鹸の泡を使い僕のモノを上下に擦り始める。
兄である僕が言うのもなんだが躊躇がなくて、わりと気持ちがいい。
細い指が泡をくっつけつつ敏感な所を刺激するのは妹と言えど効果がある。
だがこれぐらいではたいしたものではない。
少しだけ動揺したが動かざること山の如しだ。
「あ、ちょっとピクってなった。おもしろーい♪」
「遊ぶな。性器は内臓で常に動くようになってるんだよ」
……まあ多少はしょうがない。
適当に動かしてるのが少しツボに入っただけ。
うまくもない手コキぐらいなんてこともない。ないったらないのだ。
「うわーお兄ちゃんのってこんななるんだー……さっきより硬くて大きくなってきてる……
そろそろいやらしい気分なんじゃないの?」
「まだまだだ。生理現象で勝手にそんななるんだよ」
できるだけフラットを保ちながら答える。
いや、そのつもりなのだが、月火の真剣さと比例するようにうまくいかない。
妹と抱き合えるくらい密着されながらヌルヌルの石鹸塗れで手コキされているだけというのに、身体は反応しているよう。
これではスーパーテクニックなどと笑ってはいられない。
「……こうかな?」
「……ぅっ」
「くっくっく口では否定していても身体は正直じゃねえかお兄ちゃんよお」
どころか妹のテクニックで呻いてしまう。
何気に慣れてきたのか月火の手が少し動きを変えて、握って扱くだけではなく反対の手の平で尿道付近を擦り始めたのだ。
先ほどよりも刺激が強く、半立ちどころかほぼ完全体になってしまう。
そこには妹の手コキであえなく勃起してしまう僕がいた。
「……一応聞くけど、こういう経験があるんじゃないだろうな?」
「んーどっかなー? 彼氏にしてあげてるかもしれないよー?」
「ざけんな。中学生女子がしていいわけないだろ」
「現在進行形でさせてるお兄ちゃんが言うことじゃないよねー。
で、どうなのよ? 気持ちいいんでしょ? いやらしいお兄ちゃんは妹の手で感じちゃった?」
チェシャ猫みたいなニタニタした微笑み。
この野郎、質問に質問で返しやがって。
僕は気持ちよさを怒りに変えつつ返事をする。
「はっ、これはいかにも勃起したように見えるが見かけだけだ。
まだ血しか集まっていない。本当の勃起は中で骨が伸びてすっげぇ硬くなるんだ」
「マジ!? 男って骨が伸びたり縮んだりするの!? 成長期きちゃってる!?」
「そうだ。だけどこんなんじゃ成長期にならないし、いやらしい気分にもなっていない」
「そっかー……でも私は結構いやらしい気分かも」
「え」
適当にだまくらかした後(何故信じる)、続く月火の言葉に僕は動揺を隠せなかった。
「お兄ちゃんってすぐ表情に出やすいから、我慢してるのわかるんだよねー。
んでお兄ちゃんが気持ちいいのがなんか嬉しいかなって。これっていやらしい気分だよね」
「えーと……」
見上げてくる月火の瞳がわずかに潤んでいるように見えた。
微笑しながら僕をじっと見つめていて。
そこにはほんの少しの色気のようなものが垣間見えた。見えてしまった。
いやいやいや、月火は可愛い妹であれどそんなものを感じるはずもないわけで。わけで。
「だからー……お兄ちゃんもいやらしい気分だったら私の方も触ってほしいなーなんて。なんて」
にじり寄るように見上げてくる熱のある視線と媚びが混じった誘惑。
何故か目線を下げてしまい身体を見ると、まだ洗ってもいない胸の真ん中の所がツンと尖っていた。
まるで僕のを手コキをしているうちに月火がエロい意味で興奮しているみたいに。
なんてことだ。
僕の妹は兄に触られてもいやらしい気分にはならないが、兄を触っているといやらしい気分になるらしい。
「…………こくっ」
あれれー、なんかおかしいぞ。
月火を見てるとちょっとだけドキッとして唾を飲んじゃったぞ。
妹がエロい顔しながらエロく気持ちいい手コキをしているだけというのに。
胸の奥がきゅんってきて、腹の奥のほうからむくむくと膨れ上がるような何かを感じる。
「ごくんっ……」
僕はまた唾を飲み込んだ。
やばい。兄妹のじゃれ合いでしかなかった空気の色が変わった気がする。
湿気でいっぱいの浴室で、香が焚かれたみたいに月火の匂いを濃厚に感じ渇きのような感覚を覚える。
少しだけ僕の頭の中がぼっとなってきて。
「あ……んんっ……やっぱりお兄ちゃんもいやらしいんだ……」
迂闊にも。これ以上ないほど迂闊な事に。
気づけば僕の手は勝手に月火のあそこへと伸びてしまっていた。
胸はともかくとして、今まで洗う時だって一応は触れていないようにしていた女の子の部分にだ。
誘蛾灯に誘われたか蛾のごとくふらふらと触りたくなってしまったのだ。
そこはお湯と違うヌルヌルがあって濡れていた。
「……いやらしいつーかさ、お前がエロい事するし女の子っぽくていい匂いがするからちょっと触ってみたくなっただけだ」
「そういうこと言うかなー。お兄ちゃんこそ腹筋八つに割れてて逞しすぎてフェロモンが出ちゃってるんだから」
素直なのかそうでないのかわからないやり取りだが、結局僕らのやりたい事は決まっていて止めれなかった。
止まるつもりがなかった。列車はすでに走ってしまっていてブレーキなぞついていないのだ。
取り外してしまいお湯と一緒に流れてしまっているのだ。
まるで恋人みたいに見つめ合いながら、お互いに大事な所を弄りはじめてしまう。
「くっ……なんで結構上手いんだよお前は」
月火の右手が上下して、反対の手が亀頭辺りを撫で擦るみたいに動かしてくる。
両手を使った手コキはさっきよりも気持ちがよく感じる。
最初はしゅっしゅっしゅっといった動きだったのが、石鹸と僕から出てる液とで
ねちゃりぬちゃりといった音も纏わせて刺激してくるのだ。
「お兄ちゃんだって、ん……ふふっ、洗う時よりもしつこい感じー……ふぁっ……」
僕はと言えば、毛が生えてもいない縦割れのすじみたいな所を指でなぞるだけだ。
中指を入るか入れないかぐらいの所で擦るようにする。
ただデリケートな所なので身体を洗うよりもゆっくりと、ともすればねちっこいとも取れるような風で弄った。
浅く入っている指がちゅくちゅくと締め付けてくるようで、月火が気持ちよさそうな吐息をこぼす。
「なあ本当に経験とかあったりしないんだろうな?」
「んぅ……まだ言ってんのー? もしかして嫉妬ー?」
「なわけねーだろが。少しだけほんのすこーしだけ気になるだけだ」
「やけにだけを強調するね。ふーん……お兄ちゃんは妹がエロくて上手いのが気になるだけなんだね」
なんだか月火がいやらしい目で見てくる。
エロい意味ではなく、しめた獲物がかかったぞって眼差しだ。
「お兄ちゃんが私にキスしたいっておねだりしたら答えてあげる」
「……なん……だと…………」
続く言葉に僕は戦慄する。
なんてことを提案しやがるこの妹は。
「だってーお兄ちゃんったら、前に突然キスしてきたり私がいいよって言ってもしてくれなかったりするんだもん。
さっきは私が突然キスしたんだから、次はお兄ちゃんがいいよって言う番でしょ。順番的に」
キスというのはそういう順番でするものなんだろうか?
A、BときてまたAに戻るのは三歩歩いて二歩下がるような足踏み感を覚えてしまう。
しかしこいつに理屈は通用しないし、経験の有無が気になるのも確かなわけで。
「ちっ、しゃーねーな。そんなに月火ちゃんがキスしたいなら言ってやるよ」
「そうじゃない。お兄ちゃんが妹とキスをしたくてしょうがないから言うの。言いなさいよ。言わないと捻り切る」
「爪を立てながら脅すのはやめろ!」
今度はギラッとした瞳。肉食獣が小動物に齧り付く直前のような目だ。
想像以上に月火は僕の口からおねだりが聞きたいらしい。
こうなっては。流石の僕もこうなっては。
幾ら傷が治ろうが男の弱点を文字通り掌中に握られたままでは、言うことを聞かざるをえなかった。
わかったわかったわかったよ。僕も男だ。
キスの経験ぐらい幼女や少女に妹相手になら幾らでもあるし、今更妹にキスのおねだりをするぐらいなんてこともない。
やってやろうじゃないか。
「えーと……月火ちゃんとキスしたくてしょうがない。キスしてくれ」
「もっと心を込めろ。こんな風に目を瞑ってキスしたくなる顔で色気と恥じらいを持ちながら言いなさい」
顔を上げ唇を突き出してくるいいよのポーズ。どんだけおねだりさせたいんだこの妹は。
もーめんどくせーな。えい。
「むぐっ!? んん……」
お手本を作っている月火に僕からキスをする。
別に可愛いなとか思っちゃってキスをしたわけじゃない。
前に実行できなかったシチュエーションであるキスで黙らせる行為を実行しただけだ。
逃げたりしないよう頭を左手で抑えつつ、ちゅっと長く唇を擦り合わせる。
痛いくらいに僕のを握ったりしてきたが、すぐに動きは止まり月火も堪能するように合わせてくれた。
「んっ!? ちゅぅっ、んれろぉ……ぴちゅっ……」
噛んだり暴れたりしない月火に僕は興が乗ってきて舌を入れる。
一瞬驚きの声をあげてはいたが、やはり月火も応えてくれた。
小さな歯と歯茎を舌でなぞりそのまま突き出すようにしてやれば、水音が頭の中で
響いてくるぐらい月火も舌を絡み合わせてくる。
その数秒だけで僕はぞくぞくっとした感覚に襲われた。
ただ唇をあわせるだけでは得られなかった舌と舌の粘膜接触は僕が思うよりずっと気持ちが良かった。
きっと月火もそうなんだろう。
キスをしながら触っているあそこが更に潤みを増していて、時折喘ぎが僕の口中にも漏れだしてくる。
僕のモノを握っていた手もほとんど動かずそれどころではない様子だ。
「……ん、ぷっ……はぁっ……?」
「さっきの言ってやるよ」
僕は月火の言う事を聞きたくなったので唇を離した。
目の前にはトロ顔で全然物足りないと言った様子の月火の可愛らしい顔。
今ではちょっとの恥じらいといっぱいの色気がある。
キスすることで妹を変えてしまったという達成感と征服欲が萠えて燃えているのを感じてしまう。
「凄く月火ちゃんとキスがしたい。月火ちゃんが欲しい」
「お、お兄ちゃんが本当に言ってくれるなんて……」
今度は大マジだった。何を言っているんだ僕はと自分で突っ込みたいぐらいだがそれぐらい参ってしまっていたのだ。
僕の妹がこんなに可愛いわけはないのだが、キスしたいくらいには可愛らしかった。
妹のキスなどと馬鹿にしていたのに、月火が望むならいいかなと思ってしまうぐらい浸かり沈み込んでいた。
これが泥沼ってやつだろうか。
月火がしていたみたいに、目を瞑って唇を少し開き出迎えるポーズを取る。
いいよってやつだ。
「やばーなにこれなにこれなにこれこれなにー凄い嬉しいーお兄ちゃんがイケメンに見えてきた」
「僕は最初からイケメンだ」
「うん。イケメンのお兄ちゃん好きー♪ んんぅっ……ちゅぅっ、れろぉ……」
月火からキスしてきて、今度は月火が僕の口の中へと舌を差し入れてくる。
小さめの舌が歯と歯茎に触れてきて、押し付けてくるように舌へと絡んだ。
積極的に舌を舐められて僕はぞくぞくとした感覚に襲われる。
やっぱり気持ちがいい。そして気持ちがいいだけじゃなかった。
甘い。月火の涎を舐めると甘くて美味しかったんだ。
「ふぁ、んちゅぅるぅ……おにいひゃ……ん、ぉん、んぅ……」
マジか。妹の涎って甘いものなのか。
絡ませ舐め合い溢れてくる涎を飲み込む。舌を唇に締めるように啜りとれば月火も気持ちよさそうに僕を呼ぶ。
やたらと艶めいた声を聞いて興奮で硬くなっている僕のがピクンピクンと跳ねて月火のお腹に触れるのが気持ちいい。
月火の中もめちゃめちゃ濡れていて、指を深めに入れてもわりと抵抗が少ない。
僕も月火もこれ以上ないくらい昂ってしまっている。
「月火ちゃん……僕のも続けてくれ……」
「ん……お兄ちゃんも気持ちよくなって……」
耐え切れずおねだりすると小さな手が僕のモノを握る。
ビクンと跳ねるそれはさっきされた時よりもずっと敏感だ。
扱き始める月火の手は余裕がないのか拙い動きになっているが気持ちよさは変わらない。
むしろ上ですらあるように感じる。
体温が混ざり合うほど抱きしめ深くキスで繋がって、必死にお互いを弄り合いながら
踏みっぱなしのアクセルが臨界点を突破していて。
「っくぁ……!」
「んぁ、んんんぅっ……!」
僕ら兄妹はお互いの手で絶頂を迎えていた。
頭が真っ白になりそうな気持ちよさの中、月火の手へと噴き出るような感覚。
不思議なくらい多く出ていて噴火の度に快感が連続爆発しているみたいだ。
同時に月火の中も変化していた。
浅い位置で指を包んでいたそこがきゅんきゅんって甘噛みするみたいに締め付けてきてる。
僕を抱きしめていた腕も手コキしていた手もぎゅっと強い。
しばらくそのままでいて、ようやくのように離れる。
ずっとキスしていたせいか、唾が糸みたくなっていて僕らの舌と唇から垂れた。
イッたばかりの月火は泣きそうなぐらい、というか泣いちゃってるようにしか見えない顔
なのに、なんというかいやらしくて今までで一番って言うくらいの可愛い顔をしている。
「気持ちよかったぞ月火ちゃん……」
「はぁっはぁっはぁっ……私も気持ちよかったぁ……」
またキスしたくなって何度か軽く唇をくっつけたり離したりすると月火がくすくすと微笑む。
「お兄ちゃんがいっぱいキスしてくるー。なんか可笑しいね。妹のキスぐらいなんともないんじゃなかったの?」
「シチュエーションが違うと盛り上がるんだよ。月火ちゃんの女子力が上がったんだ」
「そっかー私レベルアップしちゃったんだねーお兄ちゃんとエロい事をしちゃって」
上目遣いに見る視線と軽い台詞の中には気恥ずかしさが含まれていて、普段の月火とは
違う様子にまたもきゅんっと胸にくるものを感じる。
おいおい、僕の妹ってこんなに可愛くてエロかったのかよ。
なんで今まで風呂場でエロいことしてなかったんだろうな。
僕ってやつはこんな逸材を十四年間も放置してたとはなんとも勿体無い。
「それにしてもいっぱい出たねー。ほら」
月火の手には出したばかりの僕の精液が乗っかっている。
生臭い匂いをまき散らして、不思議なくらい多く出ているようだ。
小さめの手から溢れ落ちているほどありやがる。
「もう、お兄ちゃん妹の手に出しすぎ!」
「天丼にしても使いすぎだろ。否定できないけど」
常套句なのだが気持ちよかったし、賢者モード入ってていい返しが思いつかない。
「くっさー、でもなんか面白ーい。お兄ちゃんの精液ぬちゃぬちゃー」
月火が泥遊びでもするみたいに手で精液を遊ばせる。
うーん、これ微妙に恥ずかしいな。っていうか子供かよ。実際子供だけどさ。
「流すぞ」
「あっ……もーお兄ちゃん何すんのよ」
「僕が出したものだから処理する権利と義務がある」
「横暴だー私の労働成果でもあるのに」
「却下だ却下」
お湯で洗い流す。ついでに石鹸で月火の手も洗ってやった。
この手が僕をイカせてくれたんだなって思うと、なんとなく感慨深い。
っていうか労働ってなんだよ手コキが仕事なのかよ。問題発言ばかりの妹だなこいつは。
って…………まてよ。そういえば手コキが上手い理由を聞いてなかった。
「なあ話を戻すけどなんで手コキが上手いんだ?」
「あ、そうだったね。夢中になってて忘れてた。いやらしい気分って集中しちゃうんだね。
うんとね私が手コキってのができたのは、ただBL漫画の真似しただけだよ」
「BL!?」
「うん。エロい奴の」
なんということでしょう。
大切に育てていた妹は腐ってるほうの経験値でレベル上げをしていたらしい。
僕はしおしおとした気分に襲われつつも、同時にめらめらと燃えるものを感じた。
絶対的立場である兄と言えど、趣味は人それぞれあって許容すべきものだから否定するつもりはない。
けれど月火がそれで得た経験値には物申す所がある。
「月火ちゃん……」
「怖い顔してるー……BL嫌だった?」
「微妙な気持ちだけどそんなんじゃない。僕が教えるべき事があると感じただけだ」
正確に言えば僕が月火ちゃんに教え込みたいのだ。塗り替えてしまいたいのだ。
賢者モードなどとっくに終わっていて、愚かでも熱烈な僕がここにいるのだ。
「きゃぅっ……! わー……お兄ちゃん大胆ー……」
僕は月火を後ろ向きに抱きながら膝に乗せて風呂椅子に座った。
お父さんが小さな子供を膝に乗せているような姿勢だ。
ちなみにいっぱいの髪が僕の身体を覆っているのも、ちょっと興奮する。
「なあBL漫画ってこういうこともするのか?」
「ぅんっく、えーと、あったかも……」
土偶のような(褒め言葉)くびれた腰やお腹を撫でながら聞くと、洗っていた時より
感じやすくなっているのか、声には甘さがあった。
「じゃあおっぱい揉んだりは?」
「あぅっんんっ……! 摘んだ、りぃ……舐めたりしてたぁ……」
「男同士でもあるのかよ」
そのまま小ぶりのおっぱいを揉むと僕の上で月火は身じろぎして悶えた。
しっとりとして柔らかい肌は上等なシフォンケーキのようなふんわりとした触り心地。
そのくせプリンみたいな張りもある。
妹のおっぱいなど触り慣れてたつもりであったが今は素晴らしい感触だ。
中学生相応のサイズだからと言って舐めてはいられないし、できれば舐めたい。
お湯と汗が混じった肌へ指を滑らせれば簡単に形が変わって、元に戻ろうとする反動で弾けてしまいそうだ。
「ふぅぁっ……! あ、おにいちゃっ、んっ、それきもちぃ……」
硬くなっている乳首をきゅっと摘む。
小粒の葡萄みたいなそこは弄っただけで、膝の上の月火が首をさらけ出すくらい仰け反った。
気をよくして僕は両手を使って揉みほぐしつつ、乳首を指の間で擦らせる。
人差し指と中指の第二関節で挟み引っ張ったり潰したりしながら、ぷりぷりっとした
高反発枕みたいなおっぱいの感触をたっぷりと味わう。
「……いつもと違って、いやらしい触り方してる……お兄ちゃんも気持ちいい?」
「そりゃまあ……うーん、月火ちゃんのおっぱいってこんなエロかったけ……?」
「お兄ちゃんがエロくなってるからだよっ、私のおっぱいでエロくなってるんだからっ」
むぅ。意識していなかった。
単なる肉塊でしかなかったはずの妹の胸に僕はすっげぇ興奮してるだなんて。
言われてみれば、ただ単に揉むだけでやたら気持ちいいし、沈んだ指で押し返してくる感触も堪らない。
小さくてたいしたことない大きさの胸の、あくまで妹や八九寺で見た感じなのだが
成長途上の胸って何かツンと尖ってる感じがあって、噴火前の火山みたいな爆発しそうな力を感じるんだよ。
僕は大きなおっぱいが嫌いかと言えばそうでもなく、どちらかと言えば好きなのだが
こういう内に秘められたエネルギーを感じるおっぱいも嫌いじゃないぜ。好きな方と言っても言いだろう。
ましてや僕に触られては感じて喘いでいる月火の声を引きだすならば何度でも聞きたくなってくるし、何度でも触りたく鳴る。
全くいやらしいおっぱいをしている月火はしょうがないな。
………………やばいなーどんどん月火の事好きになっているみたい。
「なあなあ月火ちゃんベロチューしようぜ」
「うんベロチューしよう」
素直な月火の身体を左腕で横抱きにしてから、キスというよりは舌だけを擦り合わせるようにする。
音を響かせながらたっぷり絡ませ合うと気持ちがいいし、幸せな気分になってくる。
「んっ、ちゅろっれぉっ……ふしぎぃ……お兄ちゃんのベロ甘い……ちゅちゅぅ……」
月火も僕と同じ気持ちになっているみたいだ。
僕は返事の代わりに、快感でだらしなく開かれた唇を塞いだ。
甘い甘い月火の舌を貪るように吸いながら、右手でおっぱいを揉む。
わりと強めに揉んでもベロチューに浸りきってる月火は気持ちが良さそうだ。
吸い付くような肌艶のそこを玩具みたいに弄り乳首を潰したり引っ張ったりする。
めちゃくちゃ固くなってて、僕の興奮と比例するかのよう。
キスだって僕に負けないくらい舌を絡み合わせたり吸ったりして、きっと甘いだろう僕の涎を
こくこくと飲み込んでいつまでも欲しがり続けている。
「ちゅぉっ、ん、くちゅぅっ……お兄ちゃん、のキスも手も……気持ちいいよぉ……」
「BL漫画より凄いだろ?」
「うん……すっごい幸せでお兄ちゃんのほうがいい……大好きぃ……」
「よしよし僕も月火ちゃんが大好きだぜ」
勝った。
何故BL漫画に対抗してるのか自分でも謎だが、妹に教えるのは兄の役目って奴だろう。
別に嫉妬なんか感じているわけじゃない。
「ふぁっ、くすぐった……あっ、あんっぅ……ひゃっ! う、ううっくぅっ……ん!」
キスしたままの唇を下へ滑らせた。
さらけ出された喉元を舐めると甘酸っぱい妹の匂いと汗の味がする。
首筋に痕が残るぐらいちゅぅっと強く吸うと、どこもそこも敏感になっているのか
月火はぞくぞくと身体を震わせながら悶えている。
「あっ……! ん、ふぅんっ、んっくぅっ……!」
僕は先ほどぱふぱふされていたかのように顔を押し付けるようにして、尖った乳首を吸い上げた。
今度はしなるように月火が僕の腕の中で仰け反る。
強く頭を抱きしめてきて、同じぱふぱふでも段違いの反応をしてくる。
「はぁ、か、かってにこ、えが……でちゃ……あ、んんぅっ……んん!」
舌でころころと転がせば声を出すのが恥ずかしくなってきたのか、押し殺そうとする。
そのままストローみたいに強く吸えば我慢しきれずに、耳ごと溶かしちゃいそうな甘い悲鳴をあげる。
「もっと可愛い声聞かせてくれっ」
「く、ふぅんっ……もぉお兄ちゃん妹のおっぱい吸い過ぎ舐めすぎ調子に乗りすぎぃっ……!」
月火が気持ちよくなってるのが嬉しくて気持ちいいし、すっげぇ興奮する。
何をしたって感じてしまうんじゃないかってぐらい僕の腕の中で喘いでいる。
こうまでエロくなっていてはもう僕だって堪らない。
教え込むだけじゃなくて、月火の身体全部に僕を刻みつけたいのだ。
「あっ……お兄ちゃんっ……」
「いくぞ月火ちゃん」
月火の身体を反転させ膝上で抱いたまま正面を向き合う対面座位そのものの姿勢。
僕としばし見つめ合った後、月火の視線が下へと流れる。
そこには言うまでもないぐらい昂ぶりきったモノがあって。
「いいよ……きてお兄ちゃん私の処女あげ…………あぅっ、あああぁぁっ!」
言い切る前に月火の中へと僕は挿入した。
ぎゅっときつい感じがするそこは一瞬の抵抗があってすぐに奥まで入り込む。
暖かくて柔らかくてきつくてぐちゃぐちゃで。
なんだこれ、すげぇ気持ちいい。
良すぎて繋がってるとこから気持ちよさがぞくぞくっと頭のてっぺんまで届いてくるようだ。
「すっげぇいいぞ月火ちゃんの中!」
「はぁっ、んぅ、きつ……お、にいちゃんのいっぱいすぎぃ……うれしいよぉっ……」
ぎゅぅっと強く強く僕を抱きしめてくる月火の声は苦しそうで、でもそれ以上に幸せそう。
「ごめん、動くぞ」
「うん……ちょっとくるしいけどいいよ……」
優しくしてあげたい気持ちとめちゃめちゃにしてしまいたい気持ちの二律背反を感じつつも止めれない。
僕は月火の脚を抱きかかえながら上下に腰を振り始めた。
「くぅっ……ん、はぁっ……」
言うとおり少し苦しそうな月火の声。でも僕は止めれる気がしない。
きつきつの月火ちゃんのあそこの中へと、抱き上げながら何度も腰を揺らす。
気持ちがいい。女の子の中は止めきれないぐらい気持ちがいい。
締めつけるだけじゃなくて、暖かくて動かす度にぐちゃぐちゃと纏わりつく月火ちゃんの中が気持よくてしょうがない。
「ああ……もうホント遠慮して、ないんだから……お兄ちゃんいやらしすぎだよぉ……」
「うん。止めれない。凄い。月火ちゃんのあそこ気持ちよすぎる。僕が間違ってた。月火ちゃんはエロくていやらしいぞ」
「欲望溢れすぎ……嬉しくないってば、もぅ……」
嫌そうに言いつつも月火ちゃんはなんだか嬉しそうで喜んでいるよう。
ちょっとおっぱいを触れば悩ましげに切ない声をあげている。
わざわざ言葉にする必要もなく、僕の妹はいやらしいしエロくていやらしくて、僕のことが大好きなのだ。
「ひゃぅんっ……!」
僕は愛情と欲情が入り混じったものが抑えきれず、抱きしめたまま全身の力を使い月火ちゃんの中を突き上げる。
きゅっと締まってくるそこと僕のが擦れあい濁った水音が鳴る。
それも一回や二回じゃない。何度だって繰り返される。
風呂場は反響していやらしい水音を響かせる。
「ちょ、ちょっとぉ……響きすぎだよぉ……」
「だって月火ちゃんの中がぐっちゃぐっちゃに――」
「言わないでよ!」
月火ちゃんは顔を赤くして僕を睨む。
初めてのくせに濡れまくりのいやらしい妹はどうやら音が恥ずかしいらしい。
怒ってるなら拳か物でも飛んできたり頭突きの一つは来るものだが、月火ちゃんは僕の事が
大好きだからそんな事はしない。
安心してもっと恥ずかしがらせるだけだ。
「なんか変な事考えて……ん、ふぁっ……ん! んんっっ……!」
更にギアを上げて、両足を抱えるようにして腰を振る。
くちゅっ! くちゅっ! くちゅっ! と、繋がってる所から大きな水音が響く。
月火ちゃんは甲高い声で喘いで、僕の勢いのまま長い黒髪が目茶目茶に揺れる。
おっぱいも薄い癖に素敵に可愛らしく揺れていて、浮いた汗の珠が弾けて飛び散る。
顔を見れば大きな目をぎゅっと閉じて、恥ずかしく思う余裕もないくらいに感じている。
「月火ちゃん気持ちいいぞ! ずっとこうしていたい……!」
「私もお兄ちゃんといっぱいいっぱいこうしていたいよ……!」
気持ちは同じだった。ずん、ずん、ずん、と膣内をえぐる。
ぐんぐんと高まる気持ちが溢れだして快楽と共に月火ちゃんと溶けてしまいそうだ。
交じり合っている快感。
初めてな癖に僕を凄く気持ちよくしてくれるそこはあまりに気持ちがいい。
僕にもっと経験があれば百万の言の葉で語りたいが、繰り返す通りそんな余裕なんてない。
細くて軽い身体を何度も突き上げる事に夢中で、妹とセックスする事に夢中でそれだけに集中していく。
「あ、くぅっ……」
腹の奥がぎゅっと切ない響きに襲われた。
味わいたいのに。もう終点が近づいているのがわかる。
「月火ちゃん……べろちゅーしようぜ……」
「んんっ……おに、い……ちゃ……ぇんんっ……」
抑えきれない激情のまま、吸い付く。月火ちゃんも舌を絡み合わせてくれる。
月火ちゃんのあそこもきゅぅっと締まってくる。
もう持たない。
唇で、舌で、性器で、そして全身で繋がったまま、僕は月火ちゃんの中へと吐き出した。
「あ、ああ、あああっ……!!!」
目が眩みそうなぐらいの快感と共に射精。
二回目だけどそんなもの関係ないぐらいに出ているのがわかる。
複雑に蠢く月火ちゃんの中が僕のをぎゅっと締め付けては絞り出してくる。
握られているみたいなそれは月火ちゃんもイッているというのが伝わってきて更に快感を強めてくれる。
「ん、ん、むぅ……ん、れろちゅ、んむっ、んんぅ……」
月火ちゃんの唇を吸い舌を絡み合わせたまま、最後の最後まで僕は放ち続けた。
「……すげぇよかったぞ」
「……うん…………私も……」
それだけを囁いて僕らは動かない。動けなかった。
気持ち良さと疲れがじんわりと残っている。
絶頂の余韻に浸ったまま、僕らはずっと繋がり抱きしめあっていた。
うーむ、冷静になって思い返してみると
「やってしまったな」
「やっちゃったね。妹とエッチなんて言い訳できないね」
「言い訳どころか口にも出せねえし誰にも言えねえよ!」
「火憐ちゃんにもパパにもママにも言えるわけないよねー。兄弟で愛しちゃうなんて。禁断の愛って萌えるね!」
色々終わって一緒に湯船へ浸かってる僕らはべったりと寄り添ったままぼやいたり呟いたり怒鳴ったり喜んだりしていた。
月火は髪を中国風の珠二つに束ねてから僕の身体へと寄りかかっていて、とても嬉しそうにしてやがる。
いつもの僕なら色々と苦言を言っていたりもするのだが、どうやらこの状態がわりと心地いいらしく言う気が起きない。
どうしてしまったというんだ僕は。
「お兄ちゃんがいけないんだから。いたいけな妹を手篭めにしちゃってさ」
「お前がいやらしいからだろうが! 僕はお前から誘ってきたのを忘れてないぞ!」
前言撤回。妹に言われるといつもの常が出てしまう。
「そんなん言われてもさー、ちょっとお兄ちゃん私を抱きしめてみてみ」
「どんな反論だ」
そう言いつつも僕は月火を抱きしめてみる。
湯船の中では暑すぎるぐらいだが、小さめな癖に柔らかなぽよんぽよんの身体がやっぱり心地いい。
肉が付いてないくせにふにふにしてて筋肉とか全然ないみたいだ。
そのくせ押せば弾力はしっかりとあって、細い霜降り肉に赤みの旨味がぎっしりある感じがする。
食べたら美味しそうで、洗ったばかりの髪の毛からはうっすらとした汗の匂いがほんのりいい匂い。
また僕が洗ってあげないといけないな。
そんな事を考えていると、月火が僕まで嬉しくなってしまいそうな笑顔で肩越しに僕を見る。
「やっぱりねー。ノッちゃうとダメなんだよねー私。ぎゅってされただけで嬉しくなっちゃう。
お兄ちゃんがいけないんだよ。女の子はね、逞しい筋肉で抱きしめられると
抵抗できなくて、まーいっかなとか思っちゃうんだから」
「それはそれで勉強になるけど! お前から触って僕を誘惑してきたのは間違いないからな!」
何故か責任転嫁をし合う僕ら。
意味のない押し付け合いははここまで至ってもどうにも変わらないらしい。
それともいつも通りでいるのを確かめ合っているのか。
って、おい待てよ。
「筋肉がどうこう言うんなら僕より逞しくてイケメンが出てきたら月火ちゃんどうすんだよ。いないとは思うけどさ」
「我が兄ながらそのよくわからない自信が怖い…………一応答えるけどお兄ちゃんよりイケメンで逞しかったら惹かれちゃうかも」
「そんなん認めれるわけ無いだろ! 妹は僕の所有物なんだぞ!」
「うわー妹への傍若無人な態度はそういう心根からきてたんだね。
お兄ちゃんは妹のことをそんな風に思ってたんだ。妹をどれだけ好き勝手しちゃいたいのこの兄は」
月火は怒ってたり嫌がってたりはしないが呆れてる様子。
お前は知らないだろうけどな、世間の兄は妹の事を道具にしか思っていないもんなんだよ!
兄がエロく思っちゃってるかはどうか知らないが、僕に関しては月火がエロ過ぎるせいに違いない。
僕は悪くない。
「お兄ちゃんがそういう勘違いしちゃうのは別にいいけどねー。
なんだかんだ言って今のお兄ちゃんはイケメン細マッチョだし。
そだねーお兄ちゃんがそんなに妹独占権を主張したいんなら、髪洗ってくれるだけじゃなくて
抱きしめてくれたり、キスしてくれたりしてくれたらお兄ちゃん一筋になっちゃうかもしれないよ」
「はっ、お前がどこの馬の骨を想定しているかは知らないが、僕がお前を一番わかっている。
月火ちゃんが生まれた時から兄をしている僕がお前を全部知っている。
そんな僕がお前を満足させれないわけがないだろ! たっぷりと思い知らせてやるさ」
挑発に乗ってしまう。
売り言葉に買い言葉とは言うけれどなんだか間違っている気がする。
しかし一筋とまで言われるとそうしたくはなる。妹は兄に服従するものなのだ。
兄は妹を服従させれる時にさせておくものなのだ。
僕が早速ぎゅっと抱きしめるとすぐに月火が身を任せてくる。
「もーしょうがないなーお兄ちゃんは。まずはちゅーからね」
「おう」
それを受け止めながら、浮気などさせるものかと唇だけじゃなくて手も伸ばす。
月火がノッちゃうぐらい僕もノりやすい似たもの兄妹なのだとは心のどこかで気づいてはいたけれど、止めれそうにはなかった。
終了
アニメあったの去年の大晦日だしまだ読んでくれる人がいてくれたらいいんですが
読んでくれてる人がいてくれて本当によかった。乙ありがとうございます。
エロ描写的に3Pが苦手というのもあるんですが、火憐ちゃんとこっから絡むネタや続きが今のところ思いつかないので
アニメとか小説が出て何か書けたらいいですねー
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