ギルティギアで二郎と温泉のSSを書いた者です。
またまた調子に乗って書いてみました。
今回はシンとソル、カイ一家(+ラムエル姉妹)がみんなでバーベキューを楽しむお話。
時系列はXrdです。今回もネタ要素満載でお送りさせていただきます。
ディズィーさんはPVで出ちゃってたしPS4でフリープレイきてたし…ネタバレには…なりませんよねアークさん…?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436630596
~イリュリア荒野・夜~
パチ…パチ…
\ピピピピピ…/
シン「オヤジ!法力回線で誰かから連絡きてるぜ?」
ソル「放っておけ。どうせろくなモンじゃねえだろ。」
シン「えっ!?でもカイからだぞ!?」
ソル「じゃあ尚更だ。それかお前が出ろ。」(ゴロリ)
シン「チェッ!いっつも面倒なことは俺にやらせるんだもんなー!ハイハイ!出りゃいいんだろ!!」\ピッ!/
シン「もしもーし?」
カイ「ああ、シンですか。すみませんねこんな夜更けに。」
シン「ホントだぜ!ねみーし用なら早く済ませてくれよなっ!!」(フア~)
カイ「仕事を片付けていたらこんな時間になってしまいまして…と、言い訳はよくありませんね。」
カイ「今度、イリュリア川のあたりで母さんと久しぶりにバーベキューでもやろうと思うんですが…シンとソルも来ませんか?」
シン「バーベキュー?」
カイ「屋外で皆で肉を焼いて食べるんですよ。この前、温泉で皆でご飯を食べたとき、美味しかったでしょう?」
シン「そーだなっ!一人で食うより、みんなで食うメシの方がずっとうめえ!!」
カイ「ええ。ですから皆も一緒にどうかと思いまして。」
シン「おう!ぜってー行くぜ!!ラムやエルも誘っていいよな!?」
カイ「勿論ですとも。」(ニコッ)
シン「ってなワケでオヤジ!オヤジも行くよなっ!?」
ソル「……ああ、仕方ねえな…」
ラムレザル(以下ラム)「……バーベキュー……?」
シン「ああ!みんなで肉焼いて食うんだ!きっとスッゲーうめえぜ?」
エルフェルト(以下エル)「バ…バーベキューと言えば…!男女の仲が急激に進展する屋外イベントの一つ!!ありとあらゆる女子力を試される勝負の場…ッ!!」
シン「へっ?」
エル「お肉を焼いている彼の横で、食材を華麗に切ってみせる私…!それを見て彼はこう言うの、"君、料理上手いんだね"
謙遜しながら彼の焼いたお肉を取り分けて、"野菜も食べなきゃダメよ?"なんて言いながらみんなに隠れてコッソリ"あ~ん"ってしちゃったりして…!
そしたら彼が"口にソ-スがついてるよ"なんて言ってきて、照れちゃった私にそっとハンカチを差し出してきて!!後は二人のラブ・イン・スイートドリィームゥ~ッ!!……むふふふ~!!!」
ラム「……」(ハア…)
エル「ピクッ!」」(…ってハッ!!私としたことがッ!!バーベキューの落とし穴を忘れてたあ~~~!!)
エル(天から降り注ぐお肌のザ☆宿敵!紫外線の嵐…!!炭から出る煙で髪や服は灰だらけ…お肉に夢中になって殿方がドン引き…!!)
エル(下手をすると女子力急激ダウンッ!!ど、どうしよ~!!!)\ガーンッ!/
エル「…わ、私は~…」
ラム「…いいよ、行っても。」
エル「えっ!?」
ラム「どうせ行かないと言ったところで、貴方の前ではその言葉は意味を成さない。何故なら強制的に連行されるだけだから。」
シン「連行って…まあいいや!ラムも来てくれるんだなっ!嬉しいぜ!!」
ラム「…うれしい…?」
エル(ガタッ!!)「わ、私も行くよシン!!」
シン「おっ、エルならそう言ってくれると思ったぜ!へへっカイや母さんも喜ぶだろうな~!」
エル(…ラ、ラムだけに女子力をアップさせるわけにはいかない!!)\メラメラ…/
~イリュリア川・バーベキュー広場~
気弱そうな青年「おはようございます…ご利用料金はお一人様4ワールドドルです…こちらのリストバンドをおつけください。」(スッスッスッ…)
カイ「皆さん、今日は集まっていただいて本当にありがとうございます。」
シン「ったく!カイはいっつも…そーゆー固ってー挨拶とかはナシにしようぜ!」
カイ「すみませんね、いつもの癖でして……」
ソル「へえ…バーベキューをやるためにこんなスペースがあんのか。」
カイ「ええ。最近はイリュリアも庶民の屋外のレジャーが充実してきましたからね。もう少し上の方に行くとキャンプ場もありますよ。」
シン「遊びで野宿なんかすんのか?俺らなんかいっつもやってんじゃん?なっ!オヤジ!!」
ソル「それはそうだが…俺達賞金稼ぎの生活と一般人の生活がかなり違うってことは流石にわかってるよな……?」
カイ「昔ディズィーと…母さんと来たときは本当に林の中にある川辺なんかでやりましたが…楽しむ人が増えるとやはり、色々と上手くいかないものでしてね。」
ソル「…まあ察しはつくな…」
カイ「きちんと、場所を設けてルールを示した方が大勢の人が楽しむには都合がいいんですよ。」
ソル「…違えねえ…」
シン「?」
ディズィー「まあまあ、難しいお話は後にして、皆さん今日は楽しみましょう?ふふふ、シンが来るって言うから沢山準備してきたんですからね。」(ニコ)
シン「母さん!!…へへっ!母さんの手料理はマジ久しぶりだかんな!超楽しみだぜっ!!」
ラム「……」
エル(…あ、あれがシンのお母さん……!?)「ドキドキ」
ディズィー「ラムレザルさんも、エルフェルトさんも、沢山食べていってくださいね?」(フフッ)
エル「…は、はいっ!」(…シンのお母さん、優しそうな人でよかったあ~!)
カイ(コンロハコビッ)「よっと、それでは火を起こしましょうか。シン、ソル、手伝ってもらえますか?」
ソル「最近は何から何まで業者に全部頼むとこも多いみてぇだが…お前はそうでもないんだな」(ニヤ)
カイ「ええ。自分達で協力して調理するのがバーベキューの醍醐味ですからね。」(ニコッ)
ソル(…ま、そいつは建前でガキと嫁の前でいいとこ見せたいってとこだろうな…この坊ちゃんは……)
シン「火起こしならオヤジの得意分野だもんなっ!俺もオヤジにバッチリ教わってるし任せとけ!」
ディズィー「それでは、火の準備ができるまで、私達は食材の準備をしましょうね。」(ヨイショッ)
エル「はいっ!!」(日ごろから鍛えた花嫁修業の成果を今開放して…!女子力4倍拳全力アピール!!うふふ~!!)
ラム「…エル…また変なこと考えてる…」
カイ「ではまず着火剤を…(パキ)」
シン「あれ?オヤジの法力でバーッ!とイッパツでやらねえの?」
ソル「そうしてェのは山々なんだがな、こういうときぐらい法力なしでやってみるのもいい勉強だろうが。」
シン「俺、早く食いてえんだけどなー」
ソル「そう思うならお前も手伝うんだな。…ほら、新聞紙を丸めろ。」(クシャクシャ)
シン「チェッ、仕方ねえなっ!」(クシャクシャ)
カイ「ではこうして…丸めた新聞紙の周りに着火剤を置いて…さらに周りに太めの炭を…こんなものでしょうか。」
シン「おっ、それオヤジと前にやったぜっ!確かサンカッケイ?の屋根みてーに並べるとイイんだよなっ!!」
カイ「おや、シン。よく知っていましたね。こうすると、空気が入るので燃えやすくなるんですよ。」
ソル「どけ。点火ぐらいはしてやる。」\シュボッ!/
カイ「助かるよ、ソル。」
シン「んで、こうやってスキマに小せえ炭を入れて火山みてーにしていくんだよなっ!」(ツメツメ)
カイ「上手ですね、シン。私よりうまいじゃないですか。」
シン「ハッ!んなモン、サバイバルじゃ基本中の基本だぜっ!!」(フフン)
ソル「…いつも火が上手く起こせねえっつって結局俺の法力に頼ろうとするヤツがよく言うな…」
カイ(パタパタ)「後はこうしてうちわで扇ぎながら風を送っていれば…炭に火がまわっていくはずですね。」
シン「あれ?意外とあっけなく終わっちまったぞ?」
カイ「ではシン、新しい仕事をあげましょう。」
シン「え~っ!?」
カイ「そこにある、タープテントを張っておいてもらえますか?今日は日差しがきついですからね。私は火を見ていますから。」
シン「テント張りも毎日やってっし、余裕だっつーの!」
ソル「…だといいがな…」
ディズィー「では、ここに食材を入れてきていますから、どんどん出していって並べていってくださいね。」(大きな袋ノシッ)
エル「エルフェルト=ヴァレンタインッ!不適格の食材どもを虐殺します!!」(キラーンッ!)
エル「…って、あ、あれ?」(アセアセ)
ディズィー「…?どうかしましたか?」
エル「あの…食材って…これ、もう全部下ごしらえ終わっちゃってるんじゃ……」(お肉も野菜も、串に全部刺さっちゃってるよ~!これじゃ女子力を発揮できない!!)
ディズィー「ええ。昨日のうちに私とカイさんで、全部終わらせてきたんです。」
エル「ええ~っ!?」(し…しかもこれ全部ッ!?なんという女子力ッ!!)
ディズィー「確かに、みんなで食材を切ったり洗ったりするのって、それだけでお話もはずんでいいと思うんです。」
ディズィー「でもね、その食材を川で洗ったり…使った包丁やまな板を洗ったりすると…川には優しくありませんよね?」
エル「…あっ」
ディズィー「野菜を切った後にも、どうしてもゴミが出てしまいます。」
ディズィー「出すゴミはできるだけ少なく…後片付けのことも考えて、お家でできることはお家でやってくる…それがみんなに優しいバーベキューだって、カイさんが教えてくれました。」
エル(うう…そこまで頭が回らなかった…女子として恥ずかしい…)\カアア/
ラム「…肉を焼くだけでも、そこまで考慮する必要が……バーベキュー…要考察対象と認定する…」
ディズィー「うふふ、でもこれだけ沢山あるんですもの、袋から出すだけでも一苦労ですよ?」(袋テンコモリッ!)
エル「ぜ、全力でお手伝いさせていただきます!!」\私、ファイトッ!/
ソル「…で?」
ソル「…一人でテントを張るのもままならねえってか?お前は…」(ハア…)
シン「う、うっせーな!このテント、いっつもオヤジと使ってるやつよりこう…フクザツじゃねーかよ!!」(パーツグチャ~)
ソル「まあそもそも俺達の場合はテントっつっても、雨風よけにボロ布を適当に使ってるだけだしな…」
シン「だろ?」
ソル「チッ…仕方ねえな…手を貸してやるからさっさと立て。ほらよ、ロープを持ってろ。」
シン「サンキューな!オヤジ!恩に着るぜ!!」(ニカアッ)
カイ「さてと…まんべんなく炭に火が行き渡ったようですし…そろそろよさそうですね」(フウ)
ディズィー「カイさん、お肉はいつでも焼けますよ。」(トングフリフリ)
カイ「ありがとうございます。…肉が焼けるのも時間がかかりますし…先に焼き始めましょうか。」
ディズィー「ええ。ではラムレザルさんにエルフェルトさん、調理のお手伝いお願いしてもいいですか?」(ニコニコ)
エル「よーし!今度こそ私の女子力を存分に発揮してみせますっ!!」
ラム「…これをそこに乗せればいいの…?」\パチ…パチ…/
ソル「よし…風向きはこっちか…ならこっちの向きに布を貼るとするか…」
シン「おっ、そうすりゃ布がバタバタしねえのなっ!」
ソル「布が風向きと垂直になるようにすりゃあいいんだ。…こいつは前に教えたハズだが?」
シン「うっ…た、確かにそうだったかもしれねえ…」
ソル「…ポールを立てたらロープを張る。しっかり引っ張れよ。」(グイッ!)
シン「任せろ!!」\フンッ!/(グイーッ!!)
ソル「馬鹿野郎!!加減を考えやがれ!!ロープが千切れるだろうが!!」(ゲンコツッ!!)
シン「いってえ!!…しっかり引っ張れって言ったじゃねーか!」
ソル「まあいい。これぐらい張っておけばヘタれることもねえだろ。」
ソル「あとはコイツをペグ止めすればいい。」(カンッカンッ)
シン「よし!こいつを地面にブッ刺せばいいんだなっ!」(カンカン!)
ソル「角度は屋根の中央に向けてやれよ。そいつができりゃ、上出来だ。」
\パチパチ…/
エル「ではお肉部隊っ!早速投下しますっ!!」
ディズィー「あっ!待ってください!!」
カイ「まずは、野菜や味付けが薄いものから焼きましょう。その方が味が混ざらなくて美味しいですよ。」
ラム「……肉を食らうときは野菜を先に摂取すべし…肉を食すときの基本。」
エル「ううっ…ラ、ラムぅ~!知ってるなら先に言ってよ!!」(ムスッ)
シン「ふう…これでいっか?」
ソル「まあ、お前にしちゃまあまあってところだな…俺が手を出しちまったしな…」(フッ)
シン「何だよオヤジ!俺だってやり方さえわかればできるっつーの!!」
シン(クンクン…)「!!って!!エル達もう先に始めちまってんじゃん!!」
ソル「慌てるな。まだ野菜を焼き始めたってところだろ…」
シン「こうしちゃいられねえ!!俺の肉ーーーッ!!」(ダッーシュ!!)
ソル「…全く、本当に仕方のねえやつだな…アイツは…」(ハア~ッ)
シン「カイ!!酷えぜ!俺とオヤジを置いて先に食い始めるなんて!!」
カイ「心配しなくても、まだ焼き始めたばかりですよ。そもそも野菜も焼けてませんし…」
ディズィー「ふふふ、父さんから聞いていたけれど、本当にシンってば食いしん坊なのね。」(ウフフ)
シン「う…うっせーな!俺は成長期だから、腹減って仕方ねえんだよ!!」(カアア)
ラム「……貴方はそういうところを差し置いても食い意地が張っている……少しは控えめになった方が他者と共存するにも都合がいいと思う……」
シン「な、なんだよラムまで!!」(ムッスリ)
ソル「何だ、まだ焼けてねェみてえだな。」
カイ「ああ、ソル。すまないな。お疲れ様。」(スッ)
ソル「ま、お前のところのガキだしな…手間がかかるのは当然だ。」(水ゴクゴク)
ディズィー「本当に、いつもシンがお世話になっています。ソルさんも沢山食べていってくださいね?」
ソル「…フッ…元よりそのつもりだ…そうでなけりゃ来ねえ。」
\ジュワ~ッ!/
ソル「…そろそろ焼けてきたか…」
シン「マジか!?」(ヒョイパクッ)「うっ…うっめえ~!!」(ムシャムシャ)
カイ「ええ、普通はバーベキューの野菜といえばパサパサするものですが…これはいい具合ですね。」(シャキシャキ)
ディズィー「オリーブオイルをまぶしてあるので、水分が飛ばないようになってるんです。」(フフッ)
エル「さ…さすがシンのお母様…!底知れない女子力…!!」(ハムハム)
ラム「…野菜だけじゃ、まだどうとも言えない…」(ツンッ)
ディズィー「それでは、皆さんお待ちかねのお肉を焼きましょう!」\ドンッ!/
シン「もう待ちきれないぜ!!」(キラキラッ!)
エル「じゃあ早速…ッ!」(お肉ハシで掴ミッ!)
ソル「馬鹿野郎ッ!!」\ファフニールッ!/
エル「ひゃいッ!!」
シン「何すんだオヤジ!!エルが怖がってんじゃねーかっ!!」
ソル「…全く、バレンタインってのは…食中毒にもならねえ頑丈な胃袋持ってやがんのか?」
エル「…えっ?」
カイ「お肉を焼くときは、食べる用のお箸ではなく、この焼く用のトングを使うんですよ。」(ヒョイ)
ソル「肉ってのは意外なところで食中毒を引き起こす……サルモネラにカンピロバクター…生の肉ってのはどれだけ気を使って清潔にしていても危険なんだ、わかったか?」
エル「ご、ごめんなさい…」(シュン)
シン「エル!そう落ち込むなって!!オヤジもエルのこと心配してくれたから言ってくれたんだぜっ?」
ソル「…フン…」
カイ「それでは焼きましょうか。みんなお腹が空いているでしょうし。」\ジュワ~ッ/
シン「おうっ!どんどん食おうぜっ!!」
~中流域別エリア~
\ジュワ~ッ!/
ザトー「どうかなミリア、私の用意してみた肉は。」
ミリア「貴方にしては上出来なんじゃない?…まあまあ、美味しいわよ…」(ヒョイパクッ)
ヴェノム「ミリアァァァ!貴様ぁぁぁ!!それはザトー様が育てていた肉だぞ!!!」
ザトー「いいんだヴェノム。お前も早く食べるといい。せっかく眩しくいい光の肉が焦げてしまう。」(モニュ…モニュ…)
ヴェノム「ザトー様ぁぁぁ!!!有難く頂戴いたします!!!」(カンゲキーッ)
エディ「サー遠慮スンナ!片ッ端焼カラ焼イテヤルカラドンドン食エ!!」
スレイヤー「こうして屋外で食事をとるのもなかなか悪くないものだ…秘蔵のワインを開けよう。さ、君達も飲みたまえ。」
\ジュワワ~ッ!/
シン「…なっ?もういいんじゃねえの?」(ソワソワ)
ソル「ダメだ。ひっくり返すのはもう少し待て。」(ギロッ)
シン「んだよ…そんなにマジにならなくていいだろ?」
ソル「ちまちまひっくり返してたら表面が上手く焼けずに肉の旨みが逃げちまう…そんなこともわからねえのか?」(フンッ)
シン「チェッ、オヤジのヤツ急に真面目になってやがんの。」
カイ(…もしかしてソルのやつ、バーベキュー奉行というやつなのか…?)
\ジュワジュワジュワ…!/
ソル(…頃合か…肉の表面の油がいい具合に落ちて滴りそうになってやがる…!今だ!!)\クライヤガレーッ!/(ヴォルカニックバイパー超・弱小加減)
\ババババッ!/
カイ「な、なんということだ…!網の上の肉を一度に全てひっくり返しただと…!?」
エル「しかも全て焼き色が均一…ッ!こ、これは思わぬ伏兵ですッ!!」
ラム「……何の?」(エッ)
ディズィー(ソルさん…ソルさんにこんな隠れた力があったなんて…!)
シン「さっすがオヤジ!!肉を焼くことに関してはマジ一級品だぜ!!」
ソル「…他愛もねえ…」(フッ)
ディズィー「さ!皆さん!焼けたみたいですし、いただきましょう!!」
シン「待ってました!!いっただきまーす!!!」(ハムッ!)
エル(な…何!?このお肉の柔らかさは…!)
エル(そしてジュワっと広がる肉汁エキス…!なによりもジューシィなタレ!!)
エル(これが赤身のお肉だっていうの!?何よりもこの肉の甘み!そう…例えるならこれはお肉とタレの初恋ブライダルエクスプレスッ!!)
エル「こ、これが圧倒的女子力の差…ッ!!」(ガクッ)
ラム「…甘じょっぱい…けど、更に何か違う上の味覚が存在している…」(モグモグ)
シン「うっっめえ!!さすが母さんだなっ!!」(ガツガツ)
ディズィー「うふふ、ジェリーフィッシュ快賊団にいたころ、リープおばさんに教わったものなのよ?フルーツを使った特製ダレに一晩漬け込んでおくの。たいしたお肉じゃなくても美味しくなるのよ。」
カイ「ディズィーは本当に成長しましたね。最初はガンマレイで肉を焼こうとしてコンロごと消し炭にしてしまったりしていたというのに。」(ハハハ)
ディズィー「も、もう、カイさんったら…!」(カアア)
エル「ふ、夫婦の馴れ初めアツアツ純愛ダイナマイッ!!むっほー!!!」(鼻血ブシューッ!)
ラム「エル、うるさい。」(パクッ)
ソル(こいつらが結婚前にバーベキューに誘ってきやがったときに行かなくてよかったぜ…)(ムシャムシャ)
ソル「ところで…俺達以外には誰も来ないのか?」
カイ「そうですね…レオ達には一応連絡を入れているので来る筈なのですが…」
レオ「おぉ~い!カイ!!この俺様が手ずら飲み物をもってきてやったぞ!!有難く思え!!」(ユッサユッサ)
???「ここがバーベキュー広場とやらか、なかなか賑やかなところだな。」
ソル「…お前ら…!」
ガブリエル「久しぶりだな。ソル=バッドガイ。」
ポチョムキン(以下ポチョ)「今日は大統領のお供で来た…つまらないものではあるが…手土産もある。」\ドンッ!/
ガブリエル「ツエップの管理生産農場で作られた、こだわりの最高級牛肉だ。味は保証する。」
カイ「ありがとうございます。まさか、本当に来てくださるとは思いませんでした、大統領閣下。」(スッ)
ガブリエル「よせ、ここはそう固くなる場ではあるまい?バーベキューとやらは私も初めてでな、楽しみにしていたのだ。無礼講にしようではないか。」
シン「そーだぜカイ!せっかく集まったんだしみんなで仲良く肉を食おうぜ!!」(ガツガツムシャムシャ)
~下流域エリア~
エイプリル「あーっ!メイ!!それあたしのカルビ!!」
メイ「へっへ~ん!先に取った方の勝ちだもんね~っだ!」(パクッ!)
エイプリル「この薄情ものーっ!!あたしの肉返せーっ!!」(ブンブン)
ジョニー「くぉ~らぁ~っ!久々のブァァ~ベキュゥゥゥ~だってえのにぃ~!喧嘩するなよぉぉ~うっ二人ともぉぉ~っ!!」
リープさん「まだまだお肉は沢山あるから、喧嘩しないの!あと、ちゃんと野菜も食べなきゃダメよ~」\ジュワワ~/
ジェイーフィッシュ一同\ハーイ!/
レオ「上等の酒を持ってきてやった…こんな場でも外交は外交だからな。イリュリアに恥じない俺御用達の名産のワインだ。」\ドンッ!/
カイ「気が利くな、お前は。昔からそういうところは頼りにしているよ。」
レオ「フン!俺にかかればこのようなことは造作のない!!…ってお前が飲むんじゃない!!」
ソル「…そうケチケチすんなよ、無礼講なんだろう?飲もうぜ?」(ニヤ)
ガブリエル「変らんな、お前は。それでは早速、いただこうではないか。」(フッ)
ディズィー「シンはまだ子供ですから、このオレンジジュースにしましょうね?」
シン「ええーっ!?子供扱いしないでくれよ!!俺もワインってやつ飲みてえ!!」
ディズィー「いけません!言うことを聞かない子は、お肉抜きです!!」(プンプン)
シン「チェッ、…俺ってマジで母さんには逆らえないんだよな…」(オレンジジュースゴクゴク)
\ジュワジュワジュワ~ッ/
ディズィー「皆さん、どんどん焼いていきますから召し上がってくださいな。」
カイ「ディズィー、先ほどからずっとかかりっきりじゃありませんか。私が代わりますよ。…これ、取り分けておきました。貴女の分です。」
ディズィー「ありがとうございます、カイさん。カイさんもずっと焼いてますし…テントの下でおにぎり一緒に食べませんか?」(ニコニコハムハム)
カイ「ええ、いいですね。そうしましょうか。」(フウ…)
エル(もっほーっ!これぞ夫婦の絆ッ!愛の架け橋☆フォーリンエンゲージラブッ!)
エル「よ~し…私もシンにお肉をさりげなく取り分けてあげて女子力アップを…って、あれ?」
ラム「ぱくぱく」(ササッ)
シン「ラム!酷でーぞ!!それは俺が狙ってた肉だ!!」
ラム「…この世は弱肉強食…弱者に肉を欲する意味なんてないよ…」(ヒョイヒョイパクムシャッ)
エル「ああっ!私の狙っていたツェップ産極上カルビ肉まで…!!」\ガガアーンッ!/
ラム「エル、甘すぎ。」(ササッパクモグ)
ソル「てめえ…俺の獲物を…!しかも丁度いい焼き加減を見切ってやがるだと…!?」
ガブリエル「…これは…久々に腕が鳴るな…」(ポキポキ)
ラム(ヒュンッ…ヒュンッ)「もぐもぐ…これが、"おいしい"…やめられない…はぐはぐ」\ズワッ!/\ズワッ!/
ルシフェロ(…ああ~取らされてばっかじゃなくて俺っちも肉食いてえ~…)
シン「ああ!!俺の肉が!!」\カロリーゲージ切レッ…グウウ~ッ/
ソル「チッ…焼いた先から次々になくなっちまうだと…!?ふざけやがって…!!」(トングワナワナ)
ラム「…私はラムレザル=ヴァレンタイン…あなた達不適格の人形どもの焼いた肉は絶滅する…!」(ペロッ)
シン「くっ…ラ、ラムの好きにはさせねえっ!!」\ビークドライバーッ!/(バババババッ!!)
エル「…これは…!女子力を温存しては勝てないッ!!」\一撃必殺ジュンビッ!/
エル「アツアツお肉!射止めて見せますっ!!」(サササササッ!ガツガツ!!)
ソル「クソッ!…こいつら…!!」(トングポイーッ!)
ガブリエル「…お前達がそのつもりならば…私も本気を出させてもらう…!」(構え)
ポチョ「だ、大統領!?」
ガブリエル「ふんっ!!」\ドダダダダダダダダッ!!/
ソル「一瞬でコンロの上の肉がなくなった…だと…!?」(プルプル)
ガブリエル「…これより半径8m以内の肉は無差別に私が全て頂かせてもらう!」(モグモグ)
ソル「上等だぜ…そっちがそのつもりなら…俺にも考えがある…」(ゴゴゴゴゴ…)
シン「オ、オヤジ!?」
ソル「ドラゴン…インストォォォォールッ!!」(ボンッ!!)\レリゴーッ!/
ディズィー「カイさん、カイさんの握ってきたおにぎりも美味しいですね。」(ニコニコもぐもぐ)
カイ「そうですか、そう言ってもらえると私もうれしいですよ。」(何だか向こうが凄まじいことになっているな…)
レオ「くっ…!先ほどからこのレオ様ともあろう俺が肉を一切れも食えておらんではないか…!!」(ギリィ!)
ポチョ「……私もなんだがな……」\ショボーン/
シン「ふーっ!!食った食った!!」(ポンポンッ)
ソル(柄にもなくムキになっちまった…ウップ…気分が悪ィ…)
エル「…殿方が大勢いらっしゃる前ではしたないところを見せてしまいました!ああんもうお嫁に行けないっ!!」(ブンブンッ)
ラム「…この程度か…やはり不適格の人形だね…ゲフッ」(シーハー)
ガブリエル(フキフキ)「うむ、なかなか美味であった。」
カイ「」(あの量の肉が一瞬で…一体何があったというんだ…)
カイ(コンロカタヅケッ)「いやあ、色々ありましたが、たまにはこういう賑やかなのも悪くありませんね。」
ディズィー(ゴミカタヅケッ)「ふふふ、私もカイさんやシン…みなさんと楽しくお食事できて嬉しいです。下ごしらえがちょっと大変ですけど…私、またやりたいです!」(ニコッ)
カイ「ええ、是非またやりましょう。」(ニコッ)
レオ(ビン拾イッ)「…結局一切れもを肉食ってない…あいつらを【食い意地】の項目に追加してやる…ブツブツ」
ガブリエル「なかなか面白かったな、ポチョムキン。今度我が国のもてなしにもバーベキューとやらを加えてみよう。」(ゲフー)
ポチョ「承知であります、大統領…」(そのときは私も相伴にあずかれるよう鍛えなければ…)
シン(ゴミ袋ユサユサ)「こうやって、皆で集まってメシ食うっていいもんだよな!オヤジ!!今度は俺達がカイや母さんやみんなを招待してーよなっ!!」
ソル(ゴミ袋ユサユサ)「…そうだな…悪くはねえ…」(フッ)
エル「…クンクン…ラム、やっぱり…匂う?」
ラム「…うん。上質なタレの臭いと、炭の臭いが織り交ざって香ばしい。食欲が増幅させられる。」
エル「わあああ~ん!!ドレスクリーニングは高いのにいい~!!」
包帯娘「…後片付けは三文の得…全員分のゴミ袋確認…またのお越しをお待ちしています…」(リストバンド回収)
ソル(…そういや俺は何かを忘れている気がするんだが…?気のせいか…?)
~バックヤード~
あの男「バーベキューか…いいな…」\ジュワワ~ッ/
イノ「まさかアンタ…ここでやろうって言い出すんじゃないでしょうね?」
レイヴン(コンロカチャカチャッ)
ジャック・オー(肉スタンバイッ!炭イレイレッ)
イノ「…ったく…チ!どうせやんなら…外でヤッた方がいいんじゃねえの!?んなとこでヤッてもつまんねーし煙が篭って臭くなんだろうがっ!!」(ハアーッ!)
あの男・レイヴン・ジャック\パアアアアア/
~イリュリア川付近の森の中~
アクセル「う~ん…ダンナにバーベキューやるから来いって言われたから来てみたけど~ん…すっかり迷っちまって…ここがどこだかわんなくなっちまったあ~ん!」\オーマイガーッ!/
アクセル「ここって確か死神の幽霊が出るってウワサなんだよなあ~~~!?ああっ!俺様、大☆ピンチッ!!」
\ガサッ!/
黒い髪の死神「……貴様…!コノ森ヲ荒ラス不届キ者ノ人間ダナ…!?許サン…!私ガ成敗シテクレル!!」\グレイブディガーッ!!/
アクセル「なんでいっつも俺だけこうなるのおおお~~~ん!!!!」\サンマイメノ宿命クルクルキラーンッ!!/
おしまい。読んでくださった方、おつきあいいただきありがとうございます。
いつも野郎ばっかりなので今回は女性陣にも頑張ってもらいました。前回~今回のSSを合わせるとXXもロボカイとかクリフ、ジャスティス以外のプレイアブルは全員出せたかと思います。
夏というとバーベキューの季節ですが、本当は秋にやるのがいいらしいですね。(知らなかった)
次はテーマパークか海水浴あたりにでも行ってもらおうかな…ツェップで工場見学とかもアリですかね。
乙
テントの張り方とか下拵えは家でやっとけとかそうなのかーと関心させられました
あと上でも言われてたけどもし名前欄に文字入れてるなら未入力の状態にした方がいいかも
もしくはトリップにするか
>>64
ありがとうございます。文字入れといいますか、青文字にするコマンドは入れていますがトリップにした方がいいのであれば今後トリップつける方向にさせていただきます。すみません。
このSSまとめへのコメント
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