穂乃果「もしも○○だったら!」 (74)

ラブライブ!の小ネタ集です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434458990

①もしもあの時に否定しなかったら

※アニメ2話 グループ名募集の箱に入っていた紙を回収した時

海未「入っていた?」

ことり「本当?」

穂乃果「あったよー!!1枚!」

ガサゴソ..

『μ's』

穂乃果「ユー…………ズ?」

海未「多分、ミューズじゃないかと」

穂乃果「ああ!せっけん!?」

海未「ええ、おそらく」

ことり「石鹸みたいに清潔感のあるグループになってほしいんじゃないかな?」

穂乃果「わぁあ……」

ことり「いいと思う。私は好きだな」ニコリ

穂乃果「μ's……」

穂乃果「…………うんっ!今日から私たちは石鹸アイドルμ'sだ!!」

海未「そうと決まれば、勉強ですね」

穂乃果「へ?勉強?」

海未「ええ。グループ名に薬用石鹸の名前を使う以上、無知は許されません」

ことり「そうだね……成分もそうだけど、販売元の会社の創立に絡む事情とかは勉強しないと」

穂乃果「……そ、そんなことしなくても、歌って踊れればいいんじゃないかなぁ?」

海未「よくありません!」

穂乃果「ひぅ!」


海未「穂乃果は、お寿司屋さんの大将が何を握ってるのか自分でもわかってない状態でお客さんにお寿司を提供していたらどう思いますか?」

穂乃果「うーん……美味しければ別に……」

海未「そうですね。怖くて食べられませんよね」

穂乃果「え?あ、う、うん……」

海未「それと同じです」

穂乃果「私の意見がなかったことにされちゃった……」

ことり「穂乃果ちゃん、ファイトだよっ♪」

海未「それでは、時間がありませんから踊りながらミューズとアース製薬の歴史、そして資本金など諸々を勉強です」

ことり「あとは花王とかライオンとかのことも色々調べないと」

穂乃果「うう……大変そう……」

ことり「一緒に頑張ろう?穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃん……」

海未「……穂乃果、私もついていますから」

穂乃果「海未ちゃん………」

穂乃果「……うん、私頑張る……ちゃんと覚えるよっ!」

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん!」ニッコリ

穂乃果「よぉおーーし!石鹸アイドルμ's!ここからスタートだよっ!」






希「………………」

希「あかんやん」


②もしも色々と迂闊(うかつ)だったら

※絵里加入後

穂乃果「やったぁ!絵里さんも希先輩もメンバーになってくれたよ!」

ことり「これで9人の歌の女神……μ'sだね!」

海未「ええ」

にこ「つまりメンバーが揃ったってことね。となれば……」

凛「となれば……なんにゃー?」

花陽「ホームページですっ!」

凛「にゃ?」

真姫「そうね。動画をアップするのも大事だけど、ホームページにメンバーの自己紹介とかがあった方がよりいいもの…………って、昨日帰る時に考えておくよう言ったわよね?」

凛「そうだったかにゃ?」

真姫「そうよ」

希「別にそれほど難しいことやないから、今考えれば大丈夫やよ。それじゃ各々の自己紹介文を載せるということで」

凛「了解にゃー!」


作成中・・・

穂乃果(好きな食べ物はいちご、嫌いなものはピーマン……っと)

海未(嫌いなもの……これは正直に書いた方がいいんですよね)

ことり(好きな食べ物……ううん、それより好きな人の方がいいかなぁ♪)

作成中・・・

花陽(アイドルとしてのキャラと自分との差があんまり出ないようにして……うーん、難しい)

凛(思い付いたことを書けばいいにゃ)

真姫(一言メッセージ……事前に送っておいたテキストファイルをコピペして貼り付ければいいわよね)

作成中・・・

希(ここで個性は大事やけど……みんな個性的やから普通に書けばええよね)

にこ(注目を浴びるような自己紹介文を見せてあげる!)

絵里(嘘はよくないわよね。正直に……)

完成。


花陽「あとはこのボタンをクリックすればアップされます。一応みんなで最終確認をしましょう」

穂乃果「えー?書くのにいっぱい時間かかったから大丈夫だよー」

花陽「え、でも……」

凛「かよちんは心配性だにゃー」

真姫「後で確認して間違ってたらその時に取り消せばいいじゃない」

花陽「……うん、わかった。じゃあ押すね」カチッ

海未「これでホームページに私たちのプロフィールが載るわけですね」

ことり「うふふ、なんかすごいね?」

穂乃果「うううう……なんかワクワクしてきた!みんなっ!遊びに行こう!」

凛「やったぁ!かよちん、行こう!」

花陽「え?確認…………ま、いいか」

希「そういえばこの前新しくできたお店があるんよ」

絵里「いいわね。行きましょ」

にこ「しょうがないわねー、付き合ってあげるわよ」


翌日の部室

花陽「た、大変ですっ!」

穂乃果「ほえ?」

花陽「私たちのプロフィールが原因で大問題が起こってるんですっ!」

絵里「それは穏やかじゃないわね」

希「なんでなん?」

花陽「と、とりあえず見てください」カチッ..

◇小泉花陽◇

凛「かよちんのプロフィール?」

真姫「身長、誕生日……」

穂乃果「?普通、だよね」

◇東條希◇

絵里「あ、次は希ね」

にこ「…………うん、ちゃんとなってる。ちょっと、これのどこが問題なのよ?」

花陽「いえ、私と希先輩のは大丈夫なんですけど……」カチ


◇高坂穂乃果◇

穂乃果「あ、私だ」

海未「……これも問題がなさそうですが」

花陽「ここです」

◇好きな食べ物:いちご◇

◇嫌いな食べ物:マンピー◇

穂乃果「?」

真姫「マンッ……///」

海未「は、破廉恥です……///」

絵里「ハラショー……///」

穂乃果「……ああー、ピーマンを間違えて打っちゃったんだね」

ことり「よくあるよね?」ニッコリ

穂乃果「えへへ、しっぱいしっぱい。でもなんでマンピーだと問題なの?マンピーってなぁに?」

にこ「ま、まぁ……それは置いといて。誤字はしょうがないわよね」

希「でもこれだけで大問題なん?うちらの知名度的にそれほど話題になるとは思えないんやけど」

花陽「まだあります」


◇園田海未◇

海未「私ですか?」

穂乃果「あー!海未ちゃんが問題起こしたー!わー!」

海未「……なんでちょっと嬉しそうなんですか」

穂乃果「え?い、いやぁ、いつもしっかりしてる感じだから……」

花陽「これは問題と言うよりはちょっとした違和感なんですけど……『嫌いなもの』の項目が……」

海未「?弓道の時などに精神集中を妨げるものとして挙げたのでそれほどおかしな点はないはずですが……」

◇嫌いなもの:己を惑わす邪念、そして社会全体に悪影響を与える存在や犯罪者◇

花陽「あ、アイドルの自己紹介文としては……その……異質というか……」

海未「はぁ」

にこ「……ストレス溜まってるんじゃないの?誰かのお守りで」チラ

穂乃果「?えへへ」ニコリ

海未「ではもっと簡潔に『邪悪』の方が?」

凛「な、なんか怖いにゃー」

真姫「……項目を嫌いな食べ物にした方がいいんじゃない?」

海未「…………わかりました」


ことり「海未ちゃんのこれが大問題なの?」

花陽「いえ、まだまだあります」カチ

にこ「まだまだあるわけ?」

◇矢澤にこ◇

絵里「にこが問題?」

にこ「ちょ、ちょおっと!私はちゃんとアイドルらしく仕上げたわよ!文句あるわけ!?」ガタン!

にこ「にこはアイドルのなんたるかを誰よりも知ってる!それを否定するなら…」

花陽「あ、いえ、間違えました。にこ先輩もちゃんとなってました。私と希先輩とにこ先輩は問題なかったです」

にこ「…………あー…………そ、そう……」

花陽「ごめんなさい」

にこ「…………う、ううん、にここそ、怒鳴って悪かったわよ」

花陽「…………本当にごめんなさい」

にこ「い、いいって」

にこ「………………」

花陽「………………」

にこ(なんなのよこの感じ!にこがオーバーリアクションしたみたいになってるじゃない!)


花陽「それで、続きです」カチ

◇星空凛◇

凛「えっ?凛?」

絵里「好きなもの、嫌いなものまでは至って普通ね。となると一言メッセージかしら?」

凛(何書いたか覚えてないにゃ)

真姫「なになに……『今日は体育の授業があったにゃ。着替えの時にかよちんのパンツがおにぎり柄で可愛かったにゃ。あとトイレットペーパーの切れ端が挟まってたからこっそりとってあげたにゃ』」

凛「あ……」

花陽「…………」

にこ「地獄ね」

ことり「これはちょっと……」

希「はなよちゃんの怒りが炎上してもおかしくないやんね」

凛「ご、ごめんねかよちん。書くことなくて思い付いたことそのまま載せちゃったにゃ」

花陽「…………凛ちゃんに悪気はないのはわかってるから」

穂乃果「……ほ、他には!?」

花陽「…………」カチカチ

◇西木野真姫◇

真姫「私は完璧なはずよ。すでにチェック済みのテキストをコピペしたから誤字脱字もありえないわ」

花陽「……でも一言メッセージのところが……」

真姫「?ええと………………ヴェエエエエエエエエエ!?」

◇一言メッセージ:今日もにこ先輩は可愛かった。小さい手がキュートで、すっごくニギニギしたかった。そばにいるだけでドキドキしちゃって……もう、どうしよう…◇


ことり「『でも毎日一緒にいられるのがすっごく幸せ。いつかこの想いが届くといいな…』まだまだずーっと続いてるね」

穂乃果「んー?ねえ真姫ちゃん、どうしてこれ書いたの?」

真姫「っ……っ……」パク..パク..パク..

真姫(まさか……プロフィール用のファイルと日記のファイルを間違えて送って、それをそのままコピペしちゃった……!?)

にこ「え、ええっと……なんていうか……」

真姫「ヴェエエエエエエエエエ!!!にこ先輩いつからそこに!?」

にこ「いやいや……最初からいるわよ。気付いてたでしょ」

希「さっき大声出したしなぁ?」

にこ「う、うるさいわね」

真姫「あぁあぁああぁあぁぁ……」

花陽「……これはいい意味で話題になってるみたいです。『にこまき万歳』とかなってます」

真姫「つ、次!次は!?早く!」

花陽「う、うん。次は……」

◇南ことり◇

ことり「私?」

◇大好きな人:穂乃果ちゃん・海未ちゃん◇

穂乃果「こ、ことりちゃん……///」

海未「て、照れますね……///」


真姫「これは……」

絵里「尊敬する人物とかではなく『好きな人』というのはなかなかね」

ことり「そうかなぁ?」

にこ「……そもそも項目も自由に決めさせたのが間違いな気がしてきたわ」

花陽「はい。食べ物固定にするべきでした」

希「……確かにこれは色々噂されそうやね。真姫ちゃんほどインパクトはないけど」

真姫「……………」チラ

にこ「…………」

真姫「っ……////」


絵里「……あくまで友情なのよね?」

ことり「え?」

絵里「大好きな、ということについて」

ことり「………………」

絵里「………………」

ことり「…………穂乃果ちゃん////」

凛「わー……なんか……怪しい雰囲気だにゃー」

絵里「……………………さて!」パン!

希「残るはえりちだけやね」

花陽「はい……」

絵里「私はきちんと書いたつもりよ?」

花陽「……では見てください。一番問題になってる一言メッセージを」

絵里「え?」

穂乃果・海未・ことり・凛・真姫・にこ・希「………………」

◇一言メッセージ:私にとってはスクールアイドル全部が素人にしか見えない。一番実力があるというA-RISEも素人にしか見えない◇

穂乃果・海未・ことり・凛・真姫・にこ・希「………………」

にこ「アホかーーーーーーーっ!!」

迂闊なμ's、窮地へ……


③もしも2期6話の方向性の迷走が止まらなかったら

舞台裏

穂乃果「……いよいよ本番だね」

海未「ええ。準備はできてますか?」

ことり「海未ちゃんは?解毒剤持った?マムシじゃなくてコブラだからね?」

海未「もちろんです。ことりこそ歯は大丈夫ですか?」

ことり「うん!ばっちり!跳ね返すね」

真姫「ことりがエアガンの弾を跳ね返したら次は私ね。ドライアイスを抱きしめるわ」

にこ「私は準備オーケーよ」

希「ピラニアの水槽での半身浴はにこっちの十八番やもんね」

にこ「もちろん!」

絵里「それを言うなら希のトランプ52枚全部使った人間ポンプも神業よ」

希「ノドがちくちくするけどね」

凛「かよちんの工具用品食べまくりの方がすごいにゃ!」

花陽「そ、そんなことないよ。凛ちゃんのラーメン食べながらアクロバットの方がすごいと思う」

凛「でもこぼしまくりにゃ」

花陽「それでもだよ」

絵里「……穂乃果」

穂乃果「なぁに?絵里ちゃん」

絵里「……私たち、これでよかったのかしら?」

穂乃果「え?」

絵里「方向性を模索して、いつからか『歌の女神であるμ'sがあえて音楽じゃないことをやるのがいい』という流れになって今に至るけれど……」

穂乃果「けれど?」

絵里「…………なんだか間違ってる気がして……」

穂乃果「それは……演目に食べる系が多いから?」

絵里「そうではないの。そもそも私たちが目指していたのはアイドルで…」

ビーーーッ!

穂乃果「あ、始まる!」

アナウンス『それではこれより、電撃ネットワークの妹分、μ'sのショーをご覧いただきます』

穂乃果「みんな!行こう!!私たちの舞台!デンジャラスなステージへ……―――」


④もしも希の関西弁に突っ込んだら

穂乃果「希ちゃん!」

希「んー?なんなん?」

穂乃果「出たー!!」

希「出た?何が?」

穂乃果「関西弁だよ関西弁!」

希「……?関西弁やけど……それが?」

穂乃果「関西弁が出たんだよ!今!希ちゃんの!」

希「…………ええと……」

海未「……私が説明します」

希「頼むわ」

穂乃果「え?私が今説明してるのに…」

ことり「穂乃果ちゃん。こっちで私とお菓子食べよう?」

穂乃果「わーい!お菓子だー!!」

希「……それで一体何の話なん?」

海未「私たちの会話の中で『希はμ'sで唯一方言を使う存在だ』という話になったのです。その流れから…」

穂乃果「関西弁の人はすっごく面白いはずだっていうことになったんだよっ!」

希「はぁ」


絵里「穂乃果は関西のお笑い芸人のイメージが強いみたいなのよ」

にこ「確かに関西の人はキャラが立ってる人が多い印象はあるわね」

穂乃果「でしょでしょ!?だから希ちゃんに面白いことをやってもらおうと思ったんだ!」

希「え゛!?」

花陽「今のアイドルにはトーク力も求められます。面白い子はバラエティ番組に引っ張りだこ。スクールアイドルはプロではないとはいえ、お笑いセンスは必要です!」

希「あ、あの……」

真姫「μ'sにもトーク担当というか、面白いことできる人が必要ってことね。今まではにこちゃんがやってくれてたけど、もしかしたら希が適役かもという話になったのよ」

にこ「ちょぉっと!私は王道アイドルよ!お笑い担当じゃないし!」

希「う、うちは関西弁をちょこっと使うだけで別にお笑いセンスがあるわけやなくて……」

凛「美人でスタイルよくて面白いなんて羨ましいにゃー!」

希(あかん……全然話を聞いてくれない。ここはえりちに助け舟を出してもらおう)

希「えりち……」

絵里「ええ、わかってるわ」

希「!ありがとう」

絵里「みんな!さっき私が言ったように、ようは実力が第一よ!」

希「ん?」


絵里「だから大喜利で勝負をしましょう!」

穂乃果「おーっ!」

希「ちょ、ちょちょちょちょ!えりち!?」

絵里「大丈夫。私は希の味方だから」ニコリ

希「敵やん!この状況を生み出した時点で!」

穂乃果「関西弁が再び出たー!!」

凛「やんやんにゃー!」

希「えりち、ほんまうち大喜利とかそんなん…」

絵里「机はそこのを使うわ。それとあそこの引き出しにペンとフリップを用意してあるわ。道具をここに運んだら早速始めるわよ」

真姫「さすが元生徒会長、仕事が早いわね」

希「面白いことなんて言えへんよ?だから…」

絵里「対戦相手は…」

凛「はーい!凛がやるにゃー!」

絵里「じゃあ凛、ここに立って。私たちは二人の正面に座りましょう」

海未「楽しみですね」

ことり「お菓子食べながら見ようね」

穂乃果「わーい!」


希「…………」

希(こうなったら……大喜利対決は不吉やから中止するべきやということにしよう。カードを見せてあたかも占ったかのように…)スッ

希「あっ!なんてことやー。今、カードがうちに告げ…」

絵里「あ、大喜利でカードは使わないから預かるわね」サッ

希「ちょ……っ!!」

絵里「じゃあ希、定位置に付いて」

希「う……」

絵里「……大丈夫。私は希が爆笑をとってくれると信じてる」ニコリ

希(その信頼感はなんなん?お笑いなんて全然わからんのに……でも空気的にもうやらな終わらない感じやん)

凛「希ちゃん!勝負だにゃー!」

希「…………わかった」

希(嫌やけど、何問かやれば終わるはずやな)

絵里「それじゃあお題ね。ええと…………海未、何かある?」

海未「え?では…………」

海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』で」

絵里「それではスタートよ!」

希「…………」

希(……ラブアロー……ラブアロー……ドン引き……ううーん……)


凛「…………」カキカキ

凛「はいっ!」

絵里「では凛」

海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

凛「『ラブアローにゃー!!』」

希(え?そんなん…)

穂乃果「あはははは!凛ちゃんおもしろーい!」

希(ええっ!?今のがウケるん!?勢いだけちゃうの!?)

絵里「凛らしい活発な答えね」

希(……ま、まぁええか。よく笑ってくれる方がやりやすいやんな)カキカキ

希「はい!」

絵里「希」


海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

希「ええと……『ラブアロー不法入国』」

穂乃果「………………」

希「海外公演で効果てきめんやね」

凛「………………」

希(あ、あれ?全然ウケてへん……確かにそんな面白くないかもしれへんけど、凛ちゃんのであれだけ笑ってたのに……)

絵里「他には?」

凛「……うーん……あ、はい」カキカキ

絵里「凛」

海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

凛「『かよちん、今日帰りどこのお店寄ってく?』」コトッ

花陽「え?」

希(お題とか関係なしに会話やん!)

花陽「牛丼大盛り食べたいかな?」

凛「…………」カキカキ

凛「『じゃあそこ寄っていくにゃー』」

希(いちいち書かんでええのに!)


絵里「本当に仲良しね」

海未「羨ましいです」フフ

希「…………」

絵里「……じゃあ希」

希「えっ!?うち、まだ手を挙げてな…」

絵里(希の気持ちはわかってる。大丈夫よ。チャンスをいっぱいあげるわ)ニコリ

希「っ……」カキカキ

海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

希「『ラブアローフランケンシュタイナー』」

絵里「…………」

希「……結局メンバーにフランケンシュタイナーかけるだけなんよ。ラブアローって言葉は『前略』みたいなもので…」

花陽「………………」

希「意識失うまで離さへんからね……すっごく怖い…」

絵里「……もう一度希」

希「ええっ!?」

絵里「……信じてるわ」

希「っ……」カキカキ


海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

希「…………『ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

絵里「…………」

希「これお題やなくて決め台詞の説明やったんやね」

ことり「…………」

穂乃果「…………」

凛「………………」

にこ「……………」

真姫「……………」

希「………………」

希(このメンバーがこんなに静かになることある?)

凛「…………」

凛(暇だにゃー)

絵里「……凛はある?」

凛「え?うん」

凛(何もないけど……適当に書けばいいにゃ)カキカキ

海未「『とある人気アイドルの決め台詞、ラブアロー○○で客がドン引き。この○○に入る言葉は何?』」

凛「『足がかゆい』」

穂乃果「あははははは!私もー!」

ことり「靴履いてるもんね」ニコニコ

希「な、なんなん……」


絵里「……このお題では希が持ってる最高のポテンシャルを引き出すのは無理そうね。他のお題を」

希「いや、うちはもうそろそろ…」

海未「『弓道部の先輩に1時間も説教された。一体何をした?』で」

絵里「じゃあ希」

希「ええっ!?なんで!」

海未「『弓道部の先輩に1時間も説教された。一体何をした?』」

希(ええと……ええと…………)カキカキ

希「……『そうやってなんでも人に聞くからやで?』」

穂乃果「でも……わからないことは聞かないと……」

ことり「成長できないよね……」

希「急に真面目やん!」

絵里「急に真面目……ということは希ね」

希「また私!?くっ……」

希(考えろ……考えるんや……)カキカキ

海未「『弓道部の先輩に1時間も説教された。一体何をした?』」

希「『半月板損傷した先輩に矢を放った』」

花陽「こ、こわいよう……」ガタガタ

海未「大丈夫。私が付いていますから」

希「や……これはあくまでお題の答えやから……」

絵里「『や』……お題の答え『や』から……弓道部だからね、さすがだわ」


希「あ、そんなつもりは……」

穂乃果「希ちゃん、頑張って!」

希「……っ……」カキカキ

海未「『弓道部の先輩に1時間も説教された。一体何をした?』」

希「『先輩のキャラ弁をお茶漬けにした』」

花陽「………………」

希「……頑張った部分が全部流れて『無』になるからね」

海未「……そんなのお説教されて当然です。自業自得」

穂乃果「頑張って作ってきた人を苦しめるなんて……ひどいよっ」

希「あ、ち、ちゃうよ。こういうのって突拍子もないことを言うもんなんかなぁって思ったから……」

凛「そんなこと言う希ちゃんには1時間お説教にゃ」

にこ「!なるほど……今この瞬間こそがお題の答えなわけね。凛、やるじゃないの」

凛「?何がにゃ?」

希(いや、凛ちゃん後輩やし……ってそれはええ。もうお題の答えは置いといて、どうすればこの状況から抜け出せるんかを考えよ)ウーン

絵里「……希、大丈夫よ」

希「……えりち?」

絵里「希が爆笑をとるまで私は希にお題を提供し続ける。サバイバル戦よ!」

希「そんなんいらんよ!?」

そして……ウケようと思ってもウケないので

希「私は東條希だよ。関東命のスクールアイドル!」

希は関西弁をやめた。


⑤もしも海未の代わりにことりが穂乃果にお説教したら


生徒会室

海未「何度言えばわかるのですか!」

穂乃果「ごめんなさーい!」

ガチャ

ことり「ただいまー……何かあったの?」

穂乃果「あ、ことりちゃーん!助けてー!」ダキッ

海未「……穂乃果が床にお菓子をこぼしたのです」

ことり「床に?わぁ……」

ことり(どでかくないベビースターラーメンが大量に……しかも麦チョコが3袋分くらいばら撒かれてる……それに加えてじゃがりこも散らばってて、しかも踏んじゃったのかな?粉々だ……)

海未「こんな生徒会室がありますか?」

穂乃果「で、でも……お菓子美味しいよ?」

海未「だったらなおさら床に落とさず食べてください!」ギロリ!

穂乃果「ひぅ!海未ちゃん怖い……」

海未「こ、怖い?そもそも穂乃果がお菓子をちゃんと食べてればこんなことに……って、それ以前に生徒会室でお菓子なんて食べること自体……」

ことり「海未ちゃん、落ち着いて。ね?」


海未「…………ことりがそう言うなら……わかりました」

ことり「ありがとう♪」

穂乃果「さっすがことりちゃん!頼れるぅ!」

海未「っ!」ギロリ

穂乃果「!まだ怖かった!一時退避!」タタッ!

海未「あ、穂乃果!」

穂乃果「トイレ行ってきまーす!」

ガチャバタン

海未「……………」

ことり「…………」

海未「はぁ………」

ことり「大変だね、海未ちゃん」

海未「ことりは甘すぎますよ。たまにはきちんと言ってきかせないと穂乃果のためになりません」

ことり「うーん……」チラ

ことり(……改めて床を見ると……すごい汚い……さすがにこれは穂乃果ちゃんが悪いよね)


海未「……たまにはことりが叱ってくれませんか?」

ことり「え?」

海未「穂乃果は私に怒られることに慣れてしまっていて、いまいち反省の色が見えません。ですがことりに叱られれば新鮮な気持ちで受け止めてくれると思うのです」

ことり「……確かに」

海未「穂乃果はこのまま成長したら、お菓子をポロポロ落とし続けても知らんぷり。さらにポテトチップスを触ってベタベタになった手をカーテンで拭くような子になってしまいます」

ことり「それは……困るよね。穂乃果ちゃんもカーテンの持ち主も」

海未「でしょう?なので、お願いします」

ことり「うん。でも……私にできるかなぁ」

海未「慣れてないですものね。でも大丈夫です。いつもの私みたいにしてくれればいいんですから」

ことり「そっかぁ……だけどあの般若みたいな表情になるのは難しそう……」

海未「…………私、そんなに怖い顔してましたか」ズーン

ことり「あっ!ご、ごめんね海未ちゃん!」

穂乃果「たっだいまー!」ガチャ!

海未「……戻ってきました。ではお願いします」

ことり「う、うん。わかった」

ことり(と、とにかくお説教だよね。すっごく怒って、怖くなればいいはず)


穂乃果「?なになに?何か楽しい話?」

ことり「…………穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん」

ことり「そこに座って」

穂乃果「え?うん、わかった。じゃあ椅子を持ってこようっと…」

ことり「だ、だめぇっ!」

穂乃果「どうして?」

ことり「ゆか、ゆ……床に座るんだよっ!お説教だから!」

穂乃果「…………お説教?」

海未「こ、ことり?」

ことり「その、悪い子には……冷たい床が……反省する材料なんだもん!」

穂乃果「わ、わかった……座るね。正座、でいいの?」

ことり「しょれ…それ以外ないよっ!!」

海未(慌てすぎです……慣れないことだから緊張しているのですね)

穂乃果「よい、しょ……」

ことり「………………」


穂乃果「………………」

ことり「………………」

穂乃果「………………あの、お説教しないの?」

ことり「え?あ、ごめんね!今からする!始める!」

穂乃果「そっか……じゃあ……お願いします」ペコリ

ことり「あっ、こちらこそお願いします」ペコリ

海未(ことり……)

穂乃果「その……お菓子のこと……だよね?」

ことり「そ、そうだよっ!あんなにいっぱいお菓子食べたら……健康に悪いんだよ!?」

穂乃果「はい……」

ことり「それにカロリーも高いし!どうせならことりが来てから半分こして食べればちょうどいいバランスなのに!」

穂乃果「あ……そうだね。うん、今度はことりちゃんが来てから食べることにするよ」

ことり「約束だよ?」


穂乃果「うん!」

ことり「やったぁ♪えへへ……」

海未「えへへじゃないです」

ことり「え?じゃあ……えへほ?」

海未「笑い方は個人の自由です。私が言いたいのは、お説教になっていないということです」

ことり「そんなぁ。あんなに緊張しながら頑張ったのに」

海未「それにお菓子を床にこぼしたことをスルーしてます。大事なお説教ポイントですよ?」

ことり「あ、そっか……そこをちゃんと叱らないとだったね……」

海未「そうですよ!食べる時はきちんとテーブルの上で完結させるのが大切です。衣服や床に落とすことで掃除も大変になりますし、手間がどんどん増えます」

ことり「うん」

海未「なのにそこを無視したまま他のことを言うのではせっかく穂乃果が話を聞いているのに意味がありません。怒る側がきちんとしていないと怒られる側も困惑します。そもそもことりは今まで穂乃果を怒る役割を私に一方的に任せ過ぎです!私自身嫌われ役を務めることに不満があるわけではありませんが、たまには…」クドクド

ことり「ごめんなさい…」

穂乃果「………………」

穂乃果「…………ことりちゃんが海未ちゃんにお説教されてる……珍しい」


⑥もしもにこがカリスマ性を発揮したら


にこ「みんなー!今日は来てくれてありがとー!」

ワアアアアア!

にこ「にっこにっこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてらぶにこっ!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアア!

穂乃果「ほっのほっのほー!穂むらのおまんじゅうすごく美味しい。1個からでもお求めできます!ほのほーだよっ!」

ワアアアアア!

海未「うっみうっみうー!登山大好き、破廉恥撃退、日本家屋に住んでます。園田うみうーです!」

ワアアアアア!

ことり「こっとこっとりー!衣装手作りチーズケーキ好き、南ことりー!ちゅんちゅん!」

ワアアアアア!


真姫「まっきまっきまー!にこちゃんにこちゃんにこちゃんにこちゃん、にこちゃーーーーーーーーーーん!」

ワアアアアア!

花陽「はっなよっはなー!アイドルおにぎり両方頬張る、はなはーじゃなくてはなよーですっ!」

ワアアアアア!

凛「りっんりっんりー!にゃにゃにゃにゃうにゃにゃにゃみゃごみゃごごろん!りんりーだにゃー!!」

ワアアアアア!

希「のっぞのっぞのー!今日の占いカウントダウン、1位は魚座のあなたです!のぞのーと覚えてほしいやん?」

ワアアアアア!

絵里「えっりちっかちー!連続ハラショー3回転半、ペリメニピロシキボルシチシチュー、ちかちーって呼んでね!」

ワアアアアア!


ツバサ「…………さすがμ's、大人気ね」

英玲奈「ああ。矢澤にこのカリスマ性はすさまじい。ファンのみならずメンバー全員が憧れている」

あんじゅ「完全にね。でも……」

ツバサ「いくら憧れているからといって全員が同じような自己紹介では、普通飽きるはず」

あんじゅ「完全にね。けれど…」

英玲奈「それを感じさせないくらい矢澤にこという存在は魅力的だ」

あんじゅ「完…………」

ツバサ「………………」

英玲奈「………………」

あんじゅ「…………っ全にね」

ツバサ「ええ」

英玲奈「ああ」

その後もにこはカリスマ性を発揮し、

理事長「りっじりっじりー!音ノ木坂は永久に不滅!定員増員改築工事、りじりー!」

カリスマ距離が広がり、

安倍晋三「そっりそっりそー!」

もっと広がり、

ライス元国防長官「らっいすっすすー!」

にこ、世界へ……――――


⑦もしもUTXが巨大ロボだったら


ツバサ「合体完了!UTXネオアライザー!みんな準備はいい!?」

英玲奈「フッ!クールに行こう」

あんじゅ「了解よ!胸のスクリーンはどうする?」

ツバサ「今の時間帯は……テレ東でも映しておいて!」

あんじゅ「はーい」ポチ..

ツバサ「じゃあ行くわよ……ワッチャドゥ!」

ゴゴゴゴゴ...

英玲奈「……目標地点は?」

あんじゅ「わかってるはずでしょ?」

英玲奈「フッ……フッ……そうだな……フッ」

ツバサ「……見えてきたわ」

廃校魔神「ハイコ!ハイコー!」

英玲奈「見えた!様々な学校を廃校にする魔神……今日こそ」

あんじゅ「寿命という名のライブハウスをフルハウスにしてあげないとね」


ツバサ「行くわよっ!英玲奈、ガラスを投げて!」

英玲奈「はあっ!!」ポイポイポポイ

ガシャーンガシャーン!

廃校魔神「ハイコーォ!」

英玲奈「……ダメだ……私の遠投力では全然届かない」

あんじゅ「やっぱり銃火器を積むべきじゃ……」

ツバサ「でも私たちは高校生……できるだけ校内にある物を工夫してやりくりするのが模範的だわ」

??「ツバサさん!」

ツバサ「この声は……穂乃果さん!?」

穂乃果「助けに来ました!」ガシャコン

あんじゅ「その機体は……」

穂乃果「超絶普通科・音ノ木ザッカーですっ!」

希「9人の力を合わせて動くロボなんよ」

英玲奈「助けてくれるのはありがたいが……敵は廃校魔神だ。年季の入った校舎で耐えられるのか?」

穂乃果「……わかりません。でも……」

海未「諦めない気持ちが、奇跡とかそれに付随する色々な状況や出来事、環境はたまた苦境、成長を促してくれそうな人との出会い、他にも挙げればきりがないものを呼ぶんです!」

ことり「穂乃果ちゃんらを信じてください!」


にこ「何かあったらにっこにっこにーで全部解決よ!」

凛「ネオアライザーの3人と力を合わせれば楽勝にゃー!」

花陽「そ、そうです!アライザーウィングさん、アライザーアンジュさん、統堂英玲奈さん……あなたたちがいるならきっと……勝てます」

真姫「ま、もしどうしても負けそうになったら私がなんとかするわ」

理事長「西木野さんがどうしてもなんとかできなかったら私がなんとかするわ」

ツバサ「……あなたたち……」

あんじゅ「どうやら心配する必要はないみたいね」

英玲奈「そうだな」


神社前

絵里「…………音ノ木ザッカー」

絵里「あなたたちに負けは許されないわよ?なんと言っても……このスワンチカを倒したのだから」

絵里(必ず生きて帰って来なさい……そして今度は私が勝つーチカ)


⑧もしも戦国時代だったら


穂乃果「うぐっ!」バタッ!

海未「ほ、穂乃果!!」

ことり「穂乃果ちゃん!!」

花陽「た、大変ですぅう!フミコ様ご謀反!!」

にこ「む、謀反ですって!?」

真姫「ナニソレ!イミワカンナイデゴザル!」

希「は、早く治療や!傷口塞ぐやん?」

凛「とと、と、とにかく包帯でぐるぐる巻きにするにゃ!」グルルルル!

穂乃果「もごご!」

絵里「ああっ!だめよ凛!口を塞いだら呼吸ができないわ!」

凛「ご、ごめんにゃさいにゃー!」

穂乃果「ううん、だいじょうぶ…………もう何をしても……意味ないから……あはは」

海未「そんな!縁起でもないこと言わないでください!」

穂乃果「……ううん、自分の体だもん……わかるよ」

ことり「穂乃果ちゃぁぁん……」グス


穂乃果「私……みんなが大好きだよ……」

にこ「穂乃果……」

真姫「穂乃果ぁ……」

凛「穂乃果ちゃん……」

??「…………」ザッ!

絵里「!と、殿!どうしてこちらに……まさか……穂乃果に言葉を」

??「……」コクリ

穂乃果「……え……殿が……私に……?」ムクリ

虎太郎「…………」

希「殿……お願いします」

虎太郎「…………」コクリ

穂乃果「…………」

虎太郎「たいぎだったー」

穂乃果「!!」

ことり「穂乃果ちゃん……っ!」

穂乃果「……有難き……お言葉…………っ……」ガクッ

海未「穂乃果ーーーーーーーっ!!」

ことり「穂乃果ちゃああああああん!」

亜里沙「穂乃果殿ーーーーっ!!」

穂乃果(私……今日も一日幸せだったよ…………おやすみ……)

穂乃果「………………ぐー……ぐー……」


⑨もしも絵里が作詞をやることになったら


絵里「わ、私が?」

海未「ええ。ここのところ少し行き詰ってしまいまして」

ことり「いっぱい書いてきたもんね……」

真姫「それで、たまには違う人に書いてもらおうってなったの。μ'sにとっても面白いし」

穂乃果「絵里ちゃんの詞かぁ……大人っぽくてスタイルのいい歌詞になるんだろうなぁ~」

花陽「す、スタイルのいい歌詞ってどういうの?」

凛「起承転結がボンキュッボンにゃー!」

にこ「ちょっとぉ!私聞いてないわよ!?なぁんでにこに依頼しないのよ!私がとぉ~ってもアイドルチックな詞を書いてあげるのに!」

希「にこっち、窓の外にある遠くの木をじっと見てみ。そのままずーっと見続けるんよ」

にこ「はぁぁ……心が落ち着いてきた~って、酔ってないわよ!大体それは乗り物酔いで、酔っぱらいとは別の……って、にこは酔っぱらってないわよ!」

凛「ノリツッコミして説明した自分にツッコミ……にこちゃんは忙しいにゃー」

絵里「でも私……作詞なんてやったことないし……そうだわ、希ならどう?」

希「うちはえりちの詞が見たいんよ」

絵里「そんな……じゃあにこは?」

にこ「しょうがな…」

海未「絵里、お願いします」ペコリ

にこ「早っ!せめて最後まで言わせて!」

ことり「断られるのは前提なんだね…」


翌日

絵里「……作詞……やるしかないみたいね」

真姫『曲調は静かな感じだから』

穂乃果『大人っぽい歌詞になりそう!』

絵里「大人っぽい歌詞……」

絵里「…………」カキカキ

『今晩もお皿にはフォアグラ ワインはグラスに テーブルクロスは真っ白だった』

絵里「…………ダメだわ、これじゃグルメアニメの主題歌じゃない。それにアイドルなのにワインはダメよね……」

絵里「もっと別の雰囲気で……」

『駅前のスロットで得たMONEY 夜のネオンが輝く街』

絵里「アイドルだって言ってるじゃない」

絵里「もう、私……自分で思ってる以上に作詞の才能がないのかしら……」


絵里「……いや、こんなに早く諦めたら海未に失礼よね。いつも苦労して作詞してくれているんだもの。そう簡単にできないのが普通よ」

『エステ、パスタ、岩盤浴 パック越しの夢に想いをのせる』

絵里「何言ってるの私……」

絵里(……でも大人って言われても……私はそんなに言われるほど大人じゃないし……)

絵里(いえ、そもそも無理に大人っぽくしようとするからダメなのよ。スロットとかってなっちゃうのよ)

絵里(私の中にある気持ち、ソウルを書くことが大事なんだわ!)

『ここで気持ちを落ち着ける そして足に力を入れてターン 重心をバランスよく保つ』

絵里「バレエのテクニックを歌にのせてどうするのよ……それを9人でバレエじゃないやつ踊ってどうするのよ」

絵里(確かに気持ちは入ってるけど……でも……)ウーン


一週間後

海未「歌詞はどうですか?できましたか?」

絵里「……これよ」

海未「ありがとうございます。どれどれ……」

絵里「…………」

海未「…………これ、白紙ですよ?」

絵里「……海未。私、思ったの」

海未「何をですか?」

絵里「人の想い、言葉……それって、軽々しく表に出すものじゃない、って」

海未「はぁ」

絵里「ましてや先輩だからいい詞が書けるとか、見た目通りのものを仕上げてくれるなんていう淡い期待はもってのほかよね」

海未「はぁ」

絵里「誰もが日々、ささやかな幸せを胸に精一杯生きてる……前を向いてね。だからそんな日常を愛しく思うの」

海未「はぁ」

絵里「小さな幸せや喜びの積み重ねが明日を創る……今日も、明日も、これからも……」

海未「はぁ」

絵里「だから私は……『ありがとう』という気持ちを体全体に感じながら…」

海未「いい歌詞を思い付かなかったんですね」

絵里「ごめんなさい」


⑩もしも真姫がにこに告白しようと頑張ったら


真姫「…………」ジィー

にこ「なぁに?にこの顔に何かついてる?」

真姫「別に?」

にこ「そう」

真姫「…………」チラ

にこ「…………」

真姫(今日こそ……にこちゃんとデートの約束をしてみせるわ)

真姫「ね、ねぇにこちゃん」

にこ「何よ」

真姫「今度の日曜なんだけど……」

にこ「うん」

真姫「……ひ、ひ、ひ暇?」

にこ「日曜……こころたちは出かけるから午後は暇だけど……それがどうしたの?」

真姫「へ、へぇ……午後から暇なんだ?」


にこ「……だからなんなのよ」

真姫「しょ、しょうがないから暇なにこちゃんに私が付き合ってあげようか?」

にこ「いや、別に大丈夫よ。やることないわけじゃないし」

真姫「!!ひ、暇って言ったじゃない!」

にこ「言ったけど……」

真姫「にこちゃんの嘘つき!泥棒の始まり!」

にこ「別に真姫ちゃんに付き合ってもらわなくても大丈夫って意味。部屋の掃除でもするわよ」

真姫「イミワカンナイ!ソウジシナイデ!」

にこ「??なんなのよ」

♪~

にこ「あ、電話……ごめん、話は後で」ガチャ バタン


真姫「むぅぅぅぅ……」

真姫(にこちゃんの意地悪!せっかく勇気出したのに!)

ガチャ

真姫「!にこちゃん!!」

凛「ふにゃぁっ!?」ビクン!

真姫「あ、凛……」

凛「び、ビックリしたにゃぁ……部屋に入って1秒で怒鳴られたにゃー……」

真姫「ご、ごめん。にこちゃんだと思ったから」

凛「本当ににこちゃんが絡むと真姫ちゃんはおっちょこちょいだにゃ」

真姫「べ、別ににこちゃんは関係ないわ」

凛「…………今のやりとりで関係なかったら驚きにゃ」

真姫「…………」

凛「…………デート、誘えなかったの?」

真姫「…………」コクリ

凛「うーん……」


真姫「……凛と花陽が付き合うきっかけってなんだったの?」

凛「え?凛たちは……凛がかよちんに好き好き言ってたらかよちんも凛を好きになってくれたにゃー」

真姫「ふ、ふぅん……」

凛「あ!真姫ちゃんもにこちゃんに好きっていっぱい言えばいいにゃ!」

真姫「だ、だめよ!そんなこと言ったら……にこちゃんのこと好きだってバレちゃうじゃない!」

凛「…………バラすのが目的のはずにゃー……」

花陽「あれ?二人とも立ったままでどうしたの?」

凛「かよちん!」ダキッ

花陽「わぷっ!?凛ちゃん、苦しいよぉ」

凛「かよちんかよちんかよちんかよちんかよち~~~~ん」

花陽「もう……凛ちゃんったら……///」ナデナデ

真姫「…………う、羨ましくなんてないわっ!」

凛「何も言ってないのに……」


花陽「?」

真姫「とっ、とにかく……他の子に色々話を聞いてみるわ。女の子同士でどうやれば付き合えるのか教えてもらうのよ!」

凛「ファイトにゃー」

花陽「頑張ってね。真姫ちゃんがにこちゃんと恋人になれるよう応援するね」

真姫「え?い、今……声に出てた?」

凛「うん」

真姫「な、な……そんなの……イミワ…」

花陽「イミワカンナイ!ッテナッチャッタノォ!?」

真姫「私のトラナイデ!」

凛「かよち~ん」


~穂乃果・ことりの場合~

穂乃果「わ、私たちは……///」

ことり「私がず~っと穂乃果ちゃんを好きだったから、思いきって告白したの♪」

真姫「なるほどね……」

穂乃果「それで……ことりちゃんの真剣な目を見てたら、ことりちゃんの気持ちがぐ~~っと心に突き刺さって……その時に、私もことりちゃんのこと……///」

真姫「ふむ……」


~絵里・希の場合~

絵里「私たちは別に……ねえ?」

希「そやなぁ。告白とかそんなん無しにいつの間にか付き合うてたかな」

真姫「!そんなワザがあるの!?」

絵里「ワザというか……空気がそんな感じになってたというか……」

真姫「??」

希「二人でいるのが当たり前って感じやね。一人になって急に寂しくなる。それでえりちの大切さを思い知ったんよ」

絵里「も、もう希……///」


~海未・雪穂の場合~

雪穂「私たちの場合は……」

海未「…………私は穂乃果が好きでした。そして穂乃果がことりと付き合うと知り、とても落ち込んだのです」

真姫「海未……」

海未「でも、そんな私を雪穂は励まし続けてくれて……」

雪穂「……失恋したことにつけ込むみたいでズルいかもしれないと思ったんですけど……悲しい顔してる海未さんを見てるのが辛くて……」

真姫「…………」

海未「そうやって雪穂と過ごしていく内に、雪穂の優しくて純粋な心に惹かれて……私から想いを告げました//」

雪穂「あの日は……人生で最高の日でした……///」


部室

真姫(女の子同士で付き合ってるみんなに話を聞いたけど……)

真姫(好き好き言うのは恥ずかしいし、思いきって告白するのも……怖いし……///)カァァ..

真姫(恋人同士が当たり前の空気とか……作り方ワカンナイ)ムムム

真姫(!だったら……にこちゃんが失恋した後に励ますのは!?)ハッ!

真姫(……でもにこちゃんが他の子に恋するのやだ……)シューン

真姫(あ!そうよ!私に恋をしてもらって、それで私がにこちゃんをフッて、失恋したにこちゃんを私が…………ってニドデマ!)ムァー!

にこ「何を百面相してるわけ?」

真姫「え?って……に、にこちゃん!」

にこ「……そんな大声出さなくても聞こえてるわよ。どうしたの?」

真姫「ど、どど、どうしたのって……どうしたの?」

にこ「……どういう意味?」

真姫「だ、だから……なんでそんなこと聞くのよ」

真姫(もしかしてまた口に出てたとか?)


にこ「え?いや普通にコロコロ表情変えてたら何事かと思うじゃない」

真姫「……そうね」

にこ「……で?何かあったの?」

真姫「え……と」

真姫(どうしよう……これはチャンス……かもしれない)

真姫(なんて言えば…………告白?な、なんて無理!)

真姫(それとも恋人みたいな空気……ってそれはやり方が……)

にこ「……何もないならいいけど」

真姫「!?」

にこ「…………ねぇ真姫ちゃん」

真姫「な、なに?」

にこ「……もし何か悩み事があったらいつでも相談しなさいよ?にこにできることがあったら協力するから」


真姫「!!!」

真姫(にこちゃん……っ!)キュン!

真姫(ダメ……にこちゃん……好き…………もうここで……告白する!)

真姫「に、にこちゃん!!わ、私……にこちゃんのことがす、すす、す~……す、好き!!だ、だカラ……わ、私と……」

にこ「ふんふふ~ん♪」(ヘッドホンで音楽を聴いている)

真姫「………………」

にこ「ららららー♪」

真姫「………………」

にこ「っふふ~ん♪」

真姫「ヴェエエエエエエエエエ!!!!!!」ガポッ!(ヘッドホンを奪う)

にこ「あっ!ちょっと!真姫ちゃん!?」

真姫「にこちゃんの……バカァァァァアァァ!!!」ダダダダダ

にこ「真姫ちゃん!?」


真姫「ァアアァ……あ」ピタッ

にこ「?」

真姫「…………」スルスルスル(ヘッドホンのコードをクルクル巻きながら戻ってくる)

にこ「………………」

真姫「…………」コトッ(ヘッドホンを机に置く)

にこ「……ありがとう。あのまま走ってたらコードに引っ張られて音楽プレーヤーが床に落ちてたわ」

真姫「…………うん」

にこ「…………」

真姫「…………すぅー……」

にこ「?」

真姫「にこちゃんのバカァァァァア!!」ダダダダ!

にこ「やり直すの!?」

真姫「…………」ガチャ...

にこ「?」

真姫「でも……」クルッ

にこ「??」

真姫「好っ…………~~~~~~っ///」

にこ「???」

真姫「バカァァァアァ!!!」バタン!!

にこ「…………一体なんなのよ」


翌日

真姫(昨日はハードな一日だったわ)

真姫(でも今日こそ……)

ガチャ

にこ「あ、真姫ちゃん一人?」

真姫「!え、ええ」

真姫(来たわ!あとは作戦通りいくわ!)

真姫(『μ'sのみんなが女の子と付き合ってるみたいだから、私たちも付き合おう?作戦!』群集心理を利用した高度なやつよ!)

にこ「…………」パラ(雑誌を読んでる)

真姫「……あのね」

にこ「んー?」

真姫「風の噂で聞いたんだけど、私たち以外のμ'sのメンバーはね、女の子同士で…………つ、つ……付き合ってるらしいわ」

にこ「!!」

真姫(い、言ったわ!後は『じゃあ私たちも付き合う?』ってにこちゃんが言うか、私がさりげーーーなく言えば……)ドキドキ

にこ「それ、本当!?」

真姫「え、ええ」

真姫(予想通り食いついたわね。後は…)


にこ「大問題じゃないの!」

真姫「え?」

にこ「いくらアマチュアとはいえ私たちはアイドルなのよ?それが交際してるってだけでも問題なのに……女の子同士なんて……ファンの子たちにバレたら大変よ……」ワナワナ

真姫「あ、あー……ええと……でも女の子同士は逆にアリじゃない?」

にこ「どこがよ!逆も正もないでしょ!?」

真姫「うっ……」

にこ「何とかしないと……にこが火消しに回って…」

真姫「マワラナイデ!ココニイテ!」

にこ「なんでよ!」

真姫「…………」

真姫(この反応は予想外だわ……せっかくみんなが内緒で付き合ってるのに、にこちゃんが動いたら全部バレて大騒ぎになっちゃうわ。ここで止めないと)

真姫「あ、安心して。誰も気付いてないと思うわよ」

にこ「風の噂で真姫ちゃんに届いた時点でかなり広がってるでしょ!」

真姫「え、ええーと……風の噂で私だけに届いたの」

にこ「どんな仕組みよ!」

真姫「……うっ。で、でも……」


にこ「…………もしかして……嘘?」

真姫「……………うん」

真姫(しょうがないわよね……嘘ってことにしないと……)

にこ「あんたねー。シャレにならない嘘つくんじゃないわよー。ビックリしたわもう」

真姫「ご、ごめん……」

にこ「でもなんでこんな嘘ついたわけ?」

真姫「!」

真姫(これは……ピンチの後のチャンス!ここでにこちゃんに告白すれば……!)

真姫「に、に、にこちゃん!」

にこ「な、なによ……」

真姫「……す、す……」

にこ「??」

真姫「す、す~~~っ……///」

真姫(言えない!恥ずかしい!!)


真姫「…………に、にこちゃん!!」

にこ「だ、だから何よ!」

真姫「い、いつか絶対!!」

真姫(にこちゃんに告白して、恋人同士に…)

真姫「なるんだからね!!」ダダッ!!

真姫(今はこれが精一杯……でもいつかきっと……)

にこ「……『いつか絶対なるんだからね』」

にこ「…………誰が?何に?」


⑪もしも①~⑩のようなラブライブ!じゃなかったら


みんなで叶える素敵な物語になる―――




おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom