モバP「水本ゆかりのクラシック入門」 (50)
P「おっ、ゆかり。ちょっと相談があるんだけどいいか?」
水本ゆかり「はい!ちなみにご用件は…?」
P「いやな、俺実は前からクラシック音楽に興味があったんだけど、何から始めればいいのやらさっぱりでな。クラシックに詳しいお前に色々教えてもらないかな、と思って」
ゆかり「私はもちろん構いませんが…何かきっかけでもあったんですか?」
P「もっとゆかりのことを知りたいと思ってな」
ゆかり「ふふ、お上手ですね。そうですねえ、色々アプローチの仕方はあるかと思いますが…」
P「とりあえず敷居の低そうな方法で一つ頼むよ」
ゆかり「それでしたら、まずは聞いたことのある曲から触れてみるのが一番かと思います」
P「聞いたことのある曲かあ…クラシックとは無縁の人生を歩んできたから一曲も知らないかもしれんぞ、俺は」
ゆかり「ふふ、ご謙遜なさらなくても大丈夫ですよ。知らず知らずにテレビでクラシック曲を聴いてたりもするものですし」
P「俺でも知ってそうな曲とかあるのか?」
ゆかり「そうですねえ…
グリーグの『朝』とかhttps://www.youtube.com/watch?v=SOUQczem8AE&feature=player_detailpage
ビゼーの『カルメン 前奏曲』https://www.youtube.com/watch?v=nXQRkP8p1gw&feature=player_detailpage#t=16
あたりはどうでしょうか?」
P「おお!知ってるぞ!」
ゆかり「ええ、この2曲ならおそらく誰でも一度は聞いたことのある曲でしょうしね。お役に立てて光栄です」
P「『朝』は小学校でBGMとして使われてるやつだな。『カルメン』って単語も聞いたことあるぞ」
ゆかり「2曲とも演奏時間は短めですし、クラシックに慣れていない方にもオススメですね」
P「クラシックって意外と身近なものなんだな!テンション上がってきたぞ!もっと詳しく聞いてもいいか?」
ゆかり「もちろんですよ、一緒にお勉強いたしましょう!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434187353
P「とりあえずはもう何曲か有名なやつをおしえてもらってもいいか?」
ゆかり「ええ。どうのような曲調のものがよろしいでしょうか?」
P「曲調?クラシックって全部お上品な感じなのかと思ってたんだけど…」
ゆかり「賑やかな曲もあればなかなか暑苦しい曲もありますよ。良かったらご紹介しましょうか?」
P「おう。頼むぜ」
ゆかり「エルガー『威風堂々』https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=m20LnRnSNDM#t=33
これなんかはどうでしょう?」
P「おお!聞いたことある!なんかラッパが格好いい曲だな」
ゆかり「そうですね、ラッパを初めとする金管楽器が賑やかな曲ですね。ちなみにラッパはクラシック音楽だと『トランペット』と呼びます」
P「あの小さめのラッパがトランペットか…じゃあ、あの腕を前後に動かしてる金属の楽器は?」
ゆかり「あれはトロンボーンですね。トランペット比べると音は低いですが、派手な音が鳴りますよ」
P「あと金属の楽器ってなると…あのカタツムリみたいな丸い楽器は?」
ゆかり「あれはホルンです。金属的な音も、優しい音も出せる万能な楽器ですよ」
P「最後はトロンボーンの横に座ってるデカい金属の楽器か…」
ゆかり「それはチューバですね。金管の中だと最低音なので、渋い味のある音が出ますよ」
P「ほうほう」
P「おうゆかり。『クラシックって何をもってクラシックっていうのかわからん』って質問が来てるぞ」
ゆかり「あら…これはぜひ答えないとですね」
P「wwiki見てもよくわからんのだが」
ゆかり「はりきってみましたが、私も厳格な定義はわからないんですよね…『ロック』が一言で言い表せないと同じかもしれません」
P「そうだなー…この前夏樹に『ロックの定義って何?』って聞いたら『ロックと思ったらロックなんじゃないか』って言われてたしな」
ゆかり「りーなちゃんには聞かないんですね…」
P「アイツに聞いてもわからんだろ。でもゆかりなりの定義は一応あるんだろ?」
ゆかり「そうですね…私はオーケストラ編成の曲は基本的にクラシックだと思ってます」
P「オーケストラ編成って何ぞ…」
ゆかり「すみません、説明不足でしたね。先ほど述べたラッパを初めとする金管楽器、フルートなどの木管楽器、バイオリンなどの弦楽器、あとは打楽器。この辺りが集まったバンドがオーケストラだと思ってください」
P「バンドって3、4人でやるイメージなんだが、これもバンドなんだな」
ゆかり「正確に言えばバンドとは違うらしいのですが、わかりやすくするためにバンドって言ってみました」
P「ふぅん…ちなみにオーケストラって何人ぐらいでやるの?」
ゆかり「曲にもよりますが、50~70人ぐらいが普通ですかね」
P「多っ!すげえな…」
ゆかり「大学の部活とかだと部員が100人単位になるので、部員同士で顔くらいしか知らない人もいると聞きますね…」
P「なんか大変そうだな…ふと思ったんだけど、オーケストラ以外はクラシックじゃないのか?」
ゆかり「いえ、ピアノ単体の曲とか、フルートとピアノの二重奏とか、他にも木管五重奏なんていうのもありますね」
P「へえー…クラシックって色々あるんだな」
ゆかり「『これロックっぽいな』と同じで『これクラシックっぽいな』と思ったらそれで問題無いかと。楽しむだけならジャンル分けにこだわる必要もないですしね」
P「ざっくりまとめたな…」
ゆかり「他にも何か質問があればお答えしますよ!」
P「音大卒とかではないから専門的なことは答えれないかもしれないけどカンベンな」
P「チューバが掛け持ちされる、ってのは本当なのか?」
ゆかり「うーん…私は聞いたことないですね。確かにチューバが参加しない曲はありますが、アマチュアの演奏会でも一曲はチューバが含まれる曲がありますし」
P「じゃあ100%掛け持ちはないのか?」
ゆかり「そうとも言い切れないですね。中学校の吹奏楽部とかだったらあり得るかもしれないです」
P「基本はチューバを専門で吹く人が多いってことか」
ゆかり「そうですね…トランペットを吹くのとチューバを吹くのでは、テニスをやるか卓球をやるかぐらいの違いがありますからね」
P「そんなに違うのか。そういや吹奏楽とオーケストラの違いって何なんだ?」
ゆかり「一番大きい違いは『バイオリンなどの弦楽器が編成に入ってるかどうか』ですね。他にもいくつか違いはありますが」
P「最近『響け!ユーフォニアム』って流行ってるけど、あれは吹奏楽なのか?」
ゆかり「そうですそうです!ちなみにユーフォニアムは吹奏楽には出るけどオーケストラには参加しない楽器ですね」
P「じゃあ吹奏楽とオーケストラ両方で使われる楽器とかあるのか?」
ゆかり「ええ。私の使うフルートなんかはそのたぐいですよ」
P「ううん…なんか頭がこんがらがってきたぞ」
ゆかり「まあクラシックを聞くだけなら楽器の名前わからなくても大丈夫ですよ!」
P「お前何気にざっくりしてるよなあ」
P「ショスなんとかって誰だ…」
ゆかり「ロシアの作曲家で、クラシック界では超有名な人ですね。逆に言えばクラシックをされていない方で知っているのは少数だと思いますが…」
P「で、このショスさんと黛さんはクラシックの作曲家に分類していいの?」
ゆかり「そうですね、お二人ともクラシックの作曲家です。ただ、お二人とも20世紀の作曲家なのでクラシック以外も作ってるみたいですね。ショスタコならジャズも作ってますし、黛さんは雅楽も作ってらっしゃるようですし」
P「『ショスタコ』って略すんだな…」
ゆかり「『タコ』とか『ショタコン』とも呼ばれますね」
P「ショスタコさんかわいそうだな…それと室内楽って何なんだ?」
ゆかり「オーケストラの縮小版ですね。弦楽器5人で演奏したりとか、ピアノとフルートの二重奏だったり…元々はお城の小さめの部屋で演奏していた形になるので、人数も少ないです」
P「オーケストラのアレンジってことか?」
ゆかり「いえ、正確に言うと室内楽→オーケストラの順番で生まれてきたのでより歴史が古いのは室内楽ですね」
P「室内楽の人数が増えていって今の何十人単位の編成になったのか」
ゆかり「そういう感じです!」
P「オーケストラとかでよくある指揮者はあの動きは何なんだ?」
ゆかり「役割的には映画監督と同じですね。『そこもっと大きな音で!』とか『バイオリンの動きに合わせて!』とかを声を出さずにやるわけです」
P「素人目から見ると指揮者って本当に必要なのかな、思ってしまうんだよなー」
ゆかり「指揮者の必要性に関しては、現代の軽音バンドと比べるとわかりやすいと思います」
P「ほう」
ゆかり「3人とか4人だと合図が取りやすいんですよね。さっき言った監督の指示とか方針みたいなのをお互いの間でなんとなく共有できたりとか。実際クラシックの曲でも8人までの編成なら指揮者不在で演奏してますしね」
P「うむ」
ゆかり「ただ、これを60人やろうとするとどうでしょう?誰が誰の指示に従っていいかわからなくて混乱すると思いませんか?」
P「確かになあ。じゃあ指揮者がリーダーで、演奏する側にはリーダーはいないってことか?」
ゆかり「一応演奏する側にもリーダーはいるんですけどね。バイオリンの一番前の席に座ってる人がリーダーで『コンサートマスター(男性)』とか『コンサートミスレトス(女性)』とか呼ばれます」
P「マスターか…なんか格好いいな。ってかじゃあやっぱり指揮者いらなくね?」
ゆかり「うーん…例えるなら、指揮者は『担任の先生』でコンサートマスターは『学級委員長』って感じですかね。生徒と違う立場からクラスを統率する人、生徒の代表としてクラスを統率する人。どっちも必要なんですよ」
P「お、そのたとえなら何か納得いくな。それで、指揮者の動きって他にどんな意味があるんだ?」
ゆかり「基本は『この速度で演奏しますよ』っていうのを示すのが指揮者の仕事ですね。『ここは清らかな小川の流れるイメージで』とか『悲しみを織り交ぜたセンチメンタルな音で』とか抽象的な指示も出しますよ」
P「じゃあ指揮者ってちょっと音楽の勉強したらなれるものなのか?」
ゆかり「いえいえ。どの楽器よりも役割は大変ですよ。同時に60人以上の人が出す音を聞き分ける必要があるわけですし、聖徳太子もドン引きです」
P「それは大変そうだな…」
ゆかり「なのでプロの指揮者になろうと思えば、人の何十倍の才能と何十倍の努力が必要になります」
P「なんかそう聞くと格好いいな」
ゆかり「ただ、便宜上厳しいことも言わないといけないので、学校の先生と同じで嫌われやすいポジションでもありますね…」
P「嫌な裏事情だ…」
P「ところでゆかり、俺にはやっぱり吹奏楽とオーケストラの違いがわからんのだが…」
ゆかり「あら、さっきの説明では不十分でしたか…先ほども申し上げた通り、吹奏楽にはバイオリンなどの弦楽器は含まれないんですよ」
P「バイオリンってどんな音なんだ?」
ゆかり「星花さんに聞かせてもらうのが一番だとは思いますが…
一応動画も貼っておきますねhttps://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Pmj7nCRYNs4」
P「おう、助かるぜ。ところで弦楽器ってどんなのがあるんだ?」
ゆかり「バイオリンの次に有名なのはチェロですかねえ。宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』とかもありますよね」
P「ほうほう」
ゆかり「一応ギターなんかも弦楽器に分類されるんですよ。もちろんオーケストラでは滅多に使われませんが…弦を弾いて奏でるものは基本的に弦楽器ですよ」
P「じゃあ吹奏楽で使う楽器はどんななんだ?」
ゆかり「吹奏楽で使うのは息を入れて音を出す楽器になりますね。大ざっぱに言えば『笛』と『ラッパ』に分類できるものです」
P「笛っていうと…ゆかりのフルートとかか」
ゆかり「そうです!あとはちょっとリコーダーに似てるクラリネットとかもありますよ」
P「ユーフォニアムは?」
ゆかり「ラッパの変形になりますね」
P「なるほど…わかったようなわからんような」
P「サッカーで使われるあの変わった形のラッパは何なんだ?」
ゆかり「ごめんなさい、私も正式な名称は知りません…演奏会で使われるものではないので」
P「応援用に特別に拵えてあるって感じなのかな」
ゆかり「おそらくそうなのではないかと…とりあえず普通のトランペットとはほぼ別物だと思っていただいて大丈夫かと」
P「『ワルキューレの騎行』を聞きながら運転すると事故を起こしやすいってのは?」
ゆかり「うーん…これは初耳ですね。曲自体に何かある、というよりは気分が昂ると事故を起こしやすいということなのではないかと」
P「あー…音楽に集中しすぎると危ないのはわかるかな」
ゆかり「まあそのあたりは実際に運転をされるPさんの方が詳しいかと…ちなみに『ワルキューレの騎行』はヒトラー政権下のドイツでよくBGMとして使われてたみたいですね」
P「やっぱ曰くつきなんじゃねえのか…?」
P「指揮者が変わったら演奏も違ったりするのか?」
ゆかり「かなり変わりますよ。同じ曲を別の指揮者で聞いたりすると、結構違いがわかりやすいです」
P「ちなみにゆかりは好きな指揮者とかいるのか?」
ゆかり「ええ。一番好きなのはムラヴィンスキーですかね」
P「どこの国の人かまずわかんねえ…」
ゆかり「ロシアの方ですよ。レーニングラードフィルハーモニーというオーケストラの常任指揮者を務めていた方です」
P「ちなみにどんな人だったんだ?」
ゆかり「超厳しい人だったみたいですねえ…演奏をしくじった奏者は『シベリア送り(極寒の刑務所送り)』になったとかならないとか」
P「怖すぎんだろ…というか指揮者ってそんな権力強いのか…」
ゆかり「王様みたいなものですしねえ…その分、彼の指揮するオーケストラは軍隊のような一体感と緊迫感があって面白い演奏を聞かせてくれますよ」
P「俺が演奏する側だったら嫌だなあ…他に好きな指揮者はいるのか?」
ゆかり「ショルティとかですかねえ」
P「またどこの国かわかんねえな…」
ゆかり「この人に関してはユダヤ系の方なので何人かって言われると難しいんですけどね。活躍したのはアメリカのシカゴです」
P「ショルティはどんな人だったんだ?」
ゆかり「これまた厳格な人だったみたいですね。ただ、演奏スタイルがかなり派手だったのでアメリカ人からの人気が高かったみたいです」
P「シカゴだもんなあ…っていうかゆかり、お前意外と派手な演奏好きなんだな」
ゆかり「あら、意外でしたか?フルート奏者の方は結構大胆な性格の人が多いものですよ」
P「へえ、おしとやかな人が多いのかと思ってたよ。楽器ごとに性格とかも出るんだな」
ゆかり「もちろん個人差はありますけどね。私の知っているフルート奏者のお姉さんも大酒飲みだったりします…」
P「なんかお前の将来が心配になってきた…」
ゆかり「うふふ」
P「なあゆかり、この『弦バス』ってのは何なんだ?」
ゆかり「コントラバスのことですね。弦楽器の中では最低音を担う重要な楽器ですよ」
P「うーん…イメージがわかないなあ」
ゆかり「言うなればバイオリンを人の身長より大きくした感じですかね」
P「うおおデカイな!ってことは駅とかでたまに見かけるやたらデカイ荷物を持ってる人は…」
ゆかり「コントラバス奏者かもしれませんねえ」
P「ところで、曲聞いててもバイオリンの音ばっかり聞こえて、コントラバスの音ってあんまり聞こえないんだけど…」
ゆかり「こればっかりは低音楽器の運命ですねえ…注意して聞けば低音も聞こえてくるはずですよ」
P「変な疑問だったら悪いんだが、あんまり聞こえないのに演奏してる意味ってあるのか?」
ゆかり「もちろん。卑近なたとえですが、ハンバーガーを想像してみてください」
P「ハンバーガー?」
ゆかり「コントラバスなどの低音楽器はあれのパンと同じなんですよ。みんなどうしてもお肉とか具に注目しちゃうんですけどね」
P「ってことはバイオリンなんかの目立つ楽器が肉ってことか。まあ、パンがないと料理として成り立ってねえもんな…キャベツとかチーズとか挟めなくなるし」
ゆかり「無くても食べれなくはないんですけどね。ただ、『なんだか食べた気にならない』ってやつですよ」
P「お前がそんなたとえを使ってきたのは驚くけどな…」
ゆかり「0時までに質問無かったら打ち切りますね!」
P「おう、いい子は寝る時間だしな」
ゆかり「ちなみに明日6/14は神戸大学交響楽団の演奏会が大阪のザ・シンフォニーホールで行われるので、皆さんぜひお越しくださいね!」
P「なぜ突然宣伝を!?」
P「吹奏楽とオーケストラって仲良いの?悪いの?」
ゆかり「どうなんでしょうね…ただ、私の知っている限り高校の時に吹奏楽やってて大学からオーケストラを始める人は多いみたいですね」
P「そっか、トランペットとかフルートは吹奏楽とオーケストラ両方できるもんな」
ゆかり「同時並行でやってる人は少ないみたいですねえ」
P「サティだってよ」
ゆかり「サティ…ピアノ曲を聞かれる方なのですかね?」
P「ECMジャズってのはわかるか?」
ゆかり「私も明るくないジャンルですね…ただ、小難しい曲よりは盛り上がりがわかりやすい曲の方がよさそうですね」
P「おっ、そんなのあるのか」
ゆかり「ありますよ!エルガー『コケイン』https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=LTHu5Zw1ZtI
エロール『ザンパ』https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=MoB6IVgh-Cc
ムソルグスキー『禿山の一夜』https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=wrAs-DebbH0
この辺りは現代音楽にも通じるところがあって聞きやすいと思います!」
P「ごめん、2人目の作曲家の名前もう一回言って」
ゆかり「エロール、ですか?」
P「…もう一回」
ゆかり「エロール」
P「…ふぅ」
P「日本の交響楽団ってどうなの?」
ゆかり「うーん…正直、評価は高くないみたいですね」
P「マジか…なんか萎えるな」
ゆかり「あっ、でも少数ながら世界で認められてる演奏家の方もいらっしゃいますよ!ベルリン・フィルという世界最高峰のオーケストラがあるのですが、樫本大進さんという日本人の方がコンサートマスターされてますし!」
P「おお!活躍してる人もいるんだな!」
ゆかり「残念ながら数は多くないですけどね…」
P「うーん、なんで日本はクラシックに弱いんだろ。やっぱ西洋生まれの楽器だからか?」
ゆかり「それもあるかもしれませんが、それ以上に日本はヨーロッパ諸国ほど芸術文化を重視していない国ですからねえ」
P「えっ、日本って文化を重視する国だと思ってたんだが…」
ゆかり「昔はそうだったのかもしれないのですが、最近は文化費が『ムダ』と削られることも多いですからね…」
P「あー、そう言えば最近選挙に負けたどっかの市長もかなり文化にかける費用を削ってたみたいだしな」
ゆかり「個人的な願いではありますが、文化にかける費用は削ってほしくないものですね」
P「ゆかりは好きな作曲家とかいるのか?」
ゆかり「いますよ!主にフルートが目立つ曲を書く人になっちゃいますけど…」
P「ちなみに誰なんだ?」
ゆかり「特に好きなのはシベリウスとかドヴォルザークとかですかね」
P(やべえ、全然わかんねえ)
ゆかり「二人ともクラシックの世界では超有名ですよ。それと、ドヴォルザークの交響曲第9番は耳にしたこともあるかと…
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=DlMPh3AtBZY」
P「おお!めっちゃ有名なやつじゃねえか!」
ゆかり「それと、ベートーヴェンですね」
P「ベートーヴェンってどうなの?」
ゆかり「うーん…私は割と好きですけどね。交響曲の4番とか8番とか」
P「人気はどうなんだ?」
ゆかり「後から出てきた作曲家と比べると派手さにはどうしても欠けますが、精神性や情景描写は近代の作曲家には出せないものがあると思いますね」
P「すまん、何を言ってるのか全然わからん」
ゆかり「とにかくベートーヴェンはすごいってことです」
P「ベートーヴェンはすごい」
ゆかり「では、今日の入門講座はここまでにしておきましょうか♪」
P「『今日の』って…これ続くの?」
ゆかり「SSのまとめサイトの反響次第ですかねえ。そこで質問が多かったら答えていきたいですし」
P「ゆかりお前、まとめサイトとか見るんだな…」
ゆかり「今時の子はみんな見てますよ、たぶん」
P「そういうものなのか…それと、もし第2回をやるなら俺も参加しなくちゃダメ?」
ゆかり「え?当然じゃないですか」
P「フルート奏者は我が強い…ボソッ」
ゆかり「何か仰いましたか?」
P「いえ何も」
ゆかり「ふふ♪ では、皆さんのご質問待ってまーす!」
第1回 完
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