女騎士「くっ、殺せ!」「そこまでだ」 (88)
上様が書ければあとはなんでもよかった
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女騎士「ここがこの辺一帯を荒らしまわっているオークの住処か…最近失敗ばかりで戦果が芳しくないし、このあたりで目立った活躍をしなければ!」
オーク「フシュー!フシュー!」ブンッ
女騎士「ぐっ!?こ、これがオーク…なんという馬鹿力だ…ッ!」
オーク「グフゥ!」ガッ
女騎士「しまっ…つ、剣が折れて…!ぐぅっ!!」ドサッ
オーク「グヘヘヘヘ」
女騎士「くそっ、剣が折れてはもはや…くっ、殺せ!」
オーク「メス、オカス…グヘヘヘヘ」ボロンッ
女騎士「なっ…!?き、貴様、なんの真似だ!?や、やめろっ、お前も魔物とは言え戦士なのだろう!?戦士として、騎士としての誇りはないのか!?」
オーク「ニンゲンノメスノアナ、チイサクテキモチイイ!ダカラオカス!」
女騎士「ひっ…!そ、そんなもの近づけるなっ!わ、私はは、初めてなんだ!そんな大きなものが入る訳がない!!」
オーク「グヘヘヘへ!」
「そこまでだ」
女騎士「!?」
オーク「何奴」バッ
テーテテー テテーテテー
徳田新之助「俺は天下の風来坊、徳田新之助」
オーク「なにぃ?えぇい素浪人風情が無礼な!ここを何処と心得る!我らがオーク族の玉座の間なるぞ!」
徳田新之助「うつけ者が!!余の顔を見忘れたか?」
オーク「余だと…?ハッ!!」
カーンッ! カーンッ!
オーク「う、上様!?ははぁ」
吉宗「オーク、その方、己の力を笠に着て周辺の村々を襲い金品を強奪し私腹を肥やしたばかりか、罪なき婦女子を拐かし苗床にするとは言語道断…そしてまた、誇りある騎士を無暗に辱めようとは、万死に値する!」
オーク「…っ」
吉宗「武士の情けだ…最後は潔く腹を切れ」
オーク「フフフッ…フハハハハ!上様がかような場所に御座すはずがない!!者共、出会え!出会えぇ!!」
ゾロゾロゾロゾロ
オーク「こやつは上様の名を騙る痴れ者じゃ!構わん、切って捨てい!!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
オーク「くっ…でりゃあああぁぁぁ!」
吉宗「ふんっ!」キィン
オーク「ぐっ…!」
吉宗「成敗ッ!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
オーク「ぐああああぁぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」スッ
女騎士「…」
女騎士「えっ?誰?」
つオークの首
国王「うむ、此度の働き見事である!女騎士、今よりそなたは王国二等兵士じゃ!」
女騎士「はっ!ありがたき幸せ」
女騎士「ここが最近、エルフの人身売買をしているとの噂があるゴブリンの住処か…」
女騎士「二等兵士になったのはいいが…やはり今までより訓練が厳しく、着いていくのがやっとだ。このままでは隊長に騎士失格の烙印を押されてしまう…それだけはなんとしても避けねば!」
女騎士「よし、人身売買組織を壊滅させ名誉挽回だ!この新しい剣で!」
ゴブリン「ヘッヘッヘッ」
女騎士「くそっ、ちょこまかと小賢しい!」
メイジゴブリン「ヒッヒッヒ」ボッ
女騎士「魔法!?熱ッ!?」
ゴブリン「スキアリ!」ブンッ
女騎士「あぁっ、剣がッ!!くっ、殺せ!」
ゴブリン「ヘッヘッヘッ、ブキガナケレバニンゲンノコムスメナドコワクハナイ」
メイジゴブリン「ニンゲンハウリモノニナラナイ、サッサトコロセ」
エルフの長老「いやいやその必要はないですよ。見ればその人間、中々の器量…売り物にはなりませんが、私が個人的に可愛がりましょう」
女騎士「なっ!?き、貴様はエルフではないか!な、なぜエルフ貴様がゴブリンと…ま、まさか、貴様がエルフ人身売買の手引きを!?」
エルフの長老「えぇ、我々エルフは他種属には警戒が厳しいですが、同族にはそれが皆無ですからね。私が国より器量の良い娘を誘いだし、それをゴブリン達に調教させ魔族に売りさばく…お陰様で大儲けですよ」
女騎士「貴様ぁ!同胞を裏切り食い物にするとは…この外道が!!」
エルフの長老「なんとでも言うといいですよ。しばらくすればあなたは私のモノになるのです…ゴブリンさん、いつも通り調教を頼みますよ」
ゴブリン「オウッ!ヘッヘッ、ヒサシブリノニンゲンダ」ボロンッ
女騎士「むぐぅ、く、臭い!そ、そんなものを顔に近づけるなぁ!」
メイジゴブリン「マテマテ、テハジメニサイインマホウヲ」
「その方等の悪事も、ここまでだ」
ゴブリン「何奴」バッ
テーテテー テテーテテー
徳田新之助「エルフの長老、その方、長老と言う要職に在りながらそれなるゴブリン一味と結託し、罪なきエルフたちを辱めたばかりか、あまつさえそれを魔族に売り飛ばし暴利を貪るとは許しがたき所業」
ゴブリン「無礼な!貴様素浪人の分際で口が過ぎるぞ!」
エルフの長老「…」
徳田新之助「長老…その方、以前一度、女王と共に江戸城にて余に謁見したことがあったであろう?」
エルフの長老「なに…?」
カーンッ! カーンッ!
エルフの長老「う、上様!?上様じゃ!」
ゴブリン・メイジ「上様!?」
一同「ははぁ」
吉宗「長老、並びにゴブリン一味、エルフ族を食い物にするその方等の罪断じて許し難い…潔く腹を切れ!」
エルフの長老「フフフ…腹を切る?ご冗談を。上様がいなくなれば今よりも商売がやりやすくなります…ゴブリン!」
ゴブリン「ハッ!者共、出会えー!!」
ゾロゾロゾロゾロ
ゴブリン「こやつは上様の名を騙る不届きもの。構わん、斬って捨てい!!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
ゴブリン一般兵「!」バタッ
吉宗「!」カーンッ!
エルフの長老「お、おのれ…」
メイジゴブリン「こ、こうなれば死の呪文で」
御庭番「!」シュッ
シュゥゥゥゥ ザクッ!
メイジゴブリン「何っ!?」
御庭番「!」ザシュッ
メイジゴブリン「ぐあああぁぁぁ!!」
ゴブリン「ッ!ぬんっ!!」
吉宗「!」キンッ
ゴブリン「ぐあっ!?」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
ゴブリン・長老「ぐあああああぁぁぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」スッ
女騎士「…」
女騎士「上様…いやだから上様って誰?」
つゴブリンの首・エルフの長老の首
国王「女騎士よ、此度の働きも見事である!エルフの女王もいたく感謝されておった!そなたのおかげで我ら人間とエルフとの友好はより深きものとなった…礼を申すぞ」
女騎士「勿体なきお言葉」
国王「この度の功績により、そなたは今より王国上級兵じゃ!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」
女騎士「ここが最近、人攫いをしていると噂のオーガの住処か」
女騎士「上級兵士になったのはいいが、周りは女の私がトントン拍子に出世するのが気に入らないらしく嫌がらせが酷い。軍隊というのも陰湿だな」
女騎士「訓練も一層厳しいし、また手柄を上げて見返してやらなければ…実力で!」
女騎士「今までの経験から雑魚がいくらいようと負けないが、ボス級の奴には正面切って戦っては勝ち目が薄い…ここは騎士道に反するが、密かに近づき隠密裏に…」
「ぁ…ん…」
女騎士「ここが最深部か…ん?なにやら声が…ここにオーガのボスが…なぁっ!?」コソッ
オーガ「グフッ!グフフフッ!」
幼女「あっ…あっ…んぅ…」
商人「いかがですかなオーガ様、今回の獲物は」
オーガ「グフフ!ニンゲンノコドモハヨクシマル!サイコウダ!」
商人「それはなによりで」
幼女「あっ…ひぅっ!んぅぅ…も、もうやぁ…」
オーガ「グゥ!マタデル!」
幼女「ひぐううぅぅ!!ぁ…ぁぅ…」ビクンビクン
オーガ「フゥ…マダマダイケルゼェ」
幼女「あ…や、やぁ…えぅ…お、おうちかえして…」
商人「いやいや、お盛んな事で。では御代はいつも通り牢番に渡しておきますので、子供以外は貰っていきますよ」
用心棒「いやはや、オーガが子供にしか興味がないとは驚いたが、おかげで楽に奴隷が手に入るな」
商人「全くですよ」
女騎士「こ、この恥知らず共がああああぁぁぁぁ!!!」
商人「なっ、何だお前は!?」
オーガ「グフゥ?」
女騎士「オーガが人攫いをしているという噂は本当だったようだが…まさかそれを利用していたのは人間の商人だと!?何という事だ!!」
商人「そ、その鎧は王国騎士!?ま、まさかもう王国の手がここまで!?」
用心棒「いや、どうやらその心配はなさそうだ…貴様、一人で乗り込んできたな?」
オーガ「グフフフ、タトエオウコクグンガキテイヨウトモ、ワレワレオーガゾクノテキデハナイ」
「ほう、では試してみるか?」
オーガ「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッ
女騎士「あれ、まだ私くっ殺してないぞ?」
大岡越前「南町奉行、大岡越前守である!神妙に縛につけ!」
役人「御用だ!」つ[御用]
商人「ひぃ、お、お奉行様!?も、もうお終いだ!!」
徳田新之助「…」
オーガ「越前!貴様、ここを何処と心得ておる!?ここは我がオーガ族首領の屋敷であるぞ!!町方が踏み入って良い場所ではないわ!!」
大岡越前「うつけ者!この方のお顔を見忘れたか!!」
徳田新之助「…」
オーガ「なんだと…?」
カーンッ! カーンッ!
オーガ「上様…?う、上様じゃ!」
商人「上様!?」
一同「ははぁ!」
大岡越前「その方たちの罪は明白、大人しく縄を受けよ」
オーガ「えぇい、誰が越前の指図など受けようか!今こそ貴様を亡き者にし、再び南町奉行職に返り咲いてくれるわ!!者共、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
オーガ「我が屋敷に押し入る曲者だ!斬り捨てい!」
商人「せ、先生、頼みますよ!」
用心棒「任せろ」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
用心棒「でりゃあああぁぁぁ!」
大岡越前「ふんっ!」
用心棒「ガハッ!?」
商人「ひぃぃぃ!」ダッ
役人「逃がすか!」ゴッ
商人「グッ…!」
大岡越前「良くやった。その方ら厳しく詮議の上、きっと断罪に処するゆえ覚悟しておれ」
商人・用心棒「ひぃぃぃぃ」
オーガ「お、おのれ…そもそも上様が越前なぞを重用し、俺を罷免したのが悪いのだ!上様、覚悟ッ!!」
吉宗「愚か者が!」キンッ
オーガ「ぐっ!!」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
オーガ「ぐああああぁぁぁぁ」バタッ
吉宗「…」スッ
女騎士「あいつ…最期まで幼女に挿れたままだったな」
女騎士「というか私、今回は本当に何もしてない」
つオーガの首
国王「女騎士よ、此度も見事な働きじゃ!オーガの被害は最近の大きな悩みの種の一つじゃった…しかし、そなたのおかげで周辺の民に再び平和が戻ったのじゃ、よくやってくれた!」
女騎士「ありがたきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたは今より王国一等兵士じゃ!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」
女騎士「ここが今ドワーフ族と戦争をし、戦争にかこつけて周辺の人々を襲うトロールの住処か」
女騎士「しかし前回の私は、幼女とオーガのまぐわいを覗いただけで本当に何もしていなかった…くっ殺すら言えなかった」
女騎士「騎士として、敵陣に入ったからには一太刀なりとも剣を交えなければ…やはりこそこそと動くと言うのは私の性には合わん!正面突破だ!!」ダッ
トロール「ウボアァァ!!」
女騎士「ガハッ!?」ドサッ
トロール「ウボォォォォ」
女騎士「い、一撃で剣どころまでか鎧まで粉々に…くっ、殺sぐあっ!?」
トロール「グヒャヒャヒャ」
女騎士「は、放せ!も、持ち上げるな馬鹿!!」ジタバタ
トロール「ベロン」
女騎士「ひぃぃ!な、舐めるな気持ち悪い!うっ、く、臭い!!」
トロール「ブヒャヒャヒャヒャ!」ニュルニュル
女騎士「やっ、やめっ!そ、そんな所まで、くっ…いやぁ!!」
トロール「ベロンベロン」
女騎士「くっ、一思いに殺せぇ!」
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
トロール「!?」パッ
女騎士「いたっ!」ドサッ
ファファファー ファファファファッ
トロール「何奴だ」
徳田新之助「トロール、余の顔を見忘れたか?」
トロール「なに、余だと…?はっ!」
カーンッ! カーンッ!
トロール「上様!ははぁ!」
吉宗「トロール、その方、いたずらにドワーフ族との戦争を長引かせ天下を騒がせたばかりか、暴徒と化した兵士の略奪や凌辱行為を正さないとは、貴様それでもトロール族の長か」
トロール「ぐぬぬ…」
吉宗「この上は全ての責任を取り、余の前で潔くいたせ!」
トロール「フハハハ!たった一人で敵陣に乗り込むとは天晴れ武者魂と、そう褒めてやりたいが…本心は己を知らぬうつけ将軍じゃ!者共、出会え出会え!」
ゾロゾロゾロゾロ
トロール「曲者じゃ、斬り捨てい!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
トロール一般兵「グハッ!!」ドサッ
吉宗「!」カーンッ!
トロール「おのれぇぇぇ!!」ブンッ
吉宗「!」スパッ
トロール「馬鹿なっ!わしの棍棒が!?」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
トロール「うぎゃあああぁぁぁ!!」ドサッ
吉宗「…」スッ
女騎士「…」
女騎士「…臭い、早く帰ろう」
つトロールの首
国王「女騎士よ、此度も見事な働きぶりであった!ドワーフの王も長きに渡る戦争を終わらせられたこと、いたく感謝しておったぞ!これで周辺の民達も安心して暮らせることじゃろう…すべてはそなたのおかげじゃ」
女騎士「もったいなきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍小隊長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」
女騎士「ここが最近、アンデットたちが出ると噂の廃洋館か…」
女騎士「最近有名になって、御前試合に出るのを断れなくなってきた…結果、陛下の目の前での負け続きで私の評価が危ない」
女騎士「陛下の覚えを回復するためにも、再び結果を残さなくては!」
女騎士「くっ、殺せ!」
ゾンビ「ヴァー…ヴァー…」
女騎士「おい聞いているのか!?縄目の恥辱を味わうくらいなら死んだ方がマシだと言っているのだ!」
ゾンビ「オ、マエ…ツヨ…イ……ゾンビ、ナカマ、ニスル…ジュンビ、シテル……」
女騎士「なっ!?わ、私をゾンビにだと!?ふざけるな!!ゾンビになるくらいなら今ここで舌を噛み切って自害する!」
ゾンビ「ム、ダ……シン、デモ…ナカ…マデキル…ツヨサ、オチル…ケド……」
女騎士「そ、そんな…」
ゾンビ「ヴァー…ヴァー…」
女騎士(くそっ、何とかしてこの牢屋から逃げ出さないと、本当にゾンビに…ん?)
御庭番「!」ザシュッ
ゾンビ「ッ!?な、なんだ貴様ッ、どこかrグハッ!!」バタッ
女騎士「えっ?あっ、あなたはあの上様と一緒にいる御付きの強い人!」
御庭番「しっ!今鍵を開けますから…さっ、こちらが出口です!」カチャ
女騎士「す、凄い…あっ、いや、私は逃げないぞ!」
御庭番「?」
ネクロマンサー「ククク、これで準備は出来た…今回は中々の素体だからなぁ、強い上級アンデットが出来るだろうなぁ…クックックック」
スケルトン「ゴシュジンサマノヤボウニ、マタイッポチカヅキマスネ」
ネクロマンサー「クックック、この廃洋館の噂を聞きつけた馬鹿な冒険者を返り討ちにし、アンデットにして仲間にする…そうして出来た不死身のアンデット軍団によって天下を我が物にする…ククク、アーッハッハッハッ!!天下はもうじき我がものだ!!」
女騎士「うわぁ…予想以上にヤバい奴だ」
「死者の誇り穢す不届き者共、年貢を納める時が来たぞ」
スケルトン「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
スケルトン「お前はいつぞやの浪人者!」
徳田新之助「ネクロマンサー、その方、罪なき冒険者、更には安らかに眠る死者の墓までをも暴きアンデットにしたばかりか、それを使役し天下を狙うとは…天をも恐れぬ不届きもの」
ネクロマンサー「えぇい、言わせておけば浪人の分際で無礼な!名を名乗れ!!」
爺「無礼なのはその方じゃ!」
ネクロマンサー「なにぃ?」
爺「控えぃ、ネクロマンサー!この方は畏れ多くも8代将軍徳川吉宗公なるぞ!!」
ネクロマンサー「なっ!?」
カーンッ! カーンッ!
爺「上様の御前であるぞ、頭が高いわ!」
ネクロマンサー・スケルトン「は、ははぁ!」
吉宗「ネクロマンサー…死者を冒涜し、いたずらに天下に仇名そうとするその所業…吉宗断じて許さぬぞ」
ネクロマンサー「クックック、何が8代将軍ぞ!元より上様にも死んでもらう予定…今ここでお命頂戴し、上様も我がアンデット軍団の一員にしてくれましょうぞ!者共、出会え!出会えー!」
爺「血迷うたかネクロマンサー!?」
ゾロゾロゾロゾロ
ネクロマンサー「こやつを殺せば褒美は思う侭ぞ!皆のも斬れ、斬って捨てい!!」
吉宗「愚か者めが…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
ゾンビ一般兵「うがぁぁぁ…」バタッ
吉宗「!」カーンッ!
ネクロマンサー「ば、馬鹿な、何故ゾンビたちが蘇らない!?」
爺「愚か者め!これが上様の威光と知れ!」
スケルトン「おのれぇ!!」ブンッ
吉宗「!」キンッ
吉宗「成敗!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ボキッ
ネクロマンサー・スケルトン「ぐあああぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」スッ
爺「いやはや、これにて一件落着。しかし今回の一件にはこの爺も寿命が縮む思いでしたぞ」
女騎士「…」
女騎士「上様凄い」
つネクロマンサーの首
国王「女騎士よ、此度もあっぱれな働きぶりじゃ!そなたがいなければ、今頃は世界はネクロマンサー率いるアンデット軍団に滅ぼされていたやもしれぬ…感謝してもしきれぬぞ」
女騎士「ありがたきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍師団長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「は、はっ!」
女騎士「ここがこのあたり一帯の海を荒らし、漁船や商船を襲う魔物がいると噂の洞窟か」
女騎士「しかしどうしよう、実質負けっぱなしで事実の報告しかしていなのに、一兵卒から師団の指揮官にまで大出世してしまった…」
女騎士「国民や兵士たちからは尊敬の眼差しで見られるが…正直心が痛い」
女騎士「よしっ、今度こそ、今度こそは私の実力で手柄を上げてみせるぞ!」
女騎士「くっ、殺せ!」
半漁人「――――」
クラーケン「――――」ウネウネ
マーマン「――――」
女騎士「やばい、こいつらが何を言ってるのかが全く理解できない…うわっ!?」
クラーケン「――――」ニュルニュル
女騎士「は、放せ!う、うわっ、ヌルヌルする!この触手ヌルヌルする!気持ちわrえっ?いやっ、よ、鎧がとけてる!!」
クラーケン「――――」ニュルニュル
女騎士「やめっ、ちょっ、服も!服までとけてる!!いやっ、魔物に裸を見られるなんて嫌だ!!くっ、殺せー!!」
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
クラーケン「!?」パッ
女騎士「いたい!!」ドサッ
半漁人「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「俺は天下の風来坊、徳田新之助」
クラーケン「えぇい、ここを何処と心得る?海の王者、クラーケン様の屋敷なるぞ」
徳田新之助「愚か者が!余の顔を見忘れたか?」
クラーケン「余だと…ハッ!」
カーンッ! カーンッ!
クラーケン「う、上様!?上様じゃ!」
一同「ははぁ!」
吉宗「クラーケン、並びに半漁人にマーマン、その方ら海の秩序を守る要職にありながら、その権力を笠に着て商船や漁船を襲い私腹を肥し、世情を脅かしたるは重罪…その罪、断じて許しがたい」
クラーケン「くっ…」
吉宗「この期に及んでは、潔く法の裁きに服すがよい」
クラーケン「えぇい黙れ!例え上様とて、我が屋敷内で死ねばただの徳田新之助!お手向かい致しますぞ!」
半漁人「者共、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
クラーケン「こやつを生きて屋敷内から出すでないぞ!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
半漁人「!」バタッ
吉宗「!」カーンッ!
クラーケン「ぐっ…」
マーマン「おい、止まれ!動けばこいつの命はないぞ!」
吉宗「なに?」
女騎士「しまった!」
クラーケン「ハッハッハッ!上様もここまでのようですな!」スッ
御庭番「!」バッ
シュゥゥゥゥン ザクッ
マーマン「なにっ!?グフッ!!」パッ
女騎士「た、助かった…」
吉宗「ふんっ!」
クラーケン「ガハッ…!」ヨロッ
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
クラーケン・マーマン「ぐあああぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」
女騎士「…」
女騎士「私、ついに邪魔しかしてないな」
つクラーケンの握り
国王「女騎士よ、此度も見事な働きぶりであった!これで多くの民が、安心して航海を行えることであろう」
女騎士「もったいなきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍団長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」
女騎士「ここが最近、女王が病弱なことから、跡継ぎ争いで黒い噂の絶えないダークエルフの城か」
女騎士「結局前回も私自身は何の成果もあげられなかった…それどころか途中人質になって足を引っ張っていた」
女騎士「それなのにまた出世、巷は私を英雄視…このままではいつか、私も上様に成敗されてしまうのではないだろうか…」
女騎士「いっそ部下を連れてくればいいのか…?いや、それで負けたらもう取り返しがつかないな」
女騎士「いやしかし!今回は陛下直々の勅命による偵察任務!必ず成功させてみせる!」
ダークエルフ姫騎士「くっ、殺せ!」
女騎士「あっ、それ私のセリフ!」
ダークエルフ家老「フンッ、まさか我が城に人間の密偵が忍び込むとは」
ダークエルフ側室「しかし密偵の癖に鎧姿で忍び込むとは、馬鹿な者よ」
女騎士「おのれ…貴様らの悪事は全て分かっているぞ!現女王の食事に少しづつ毒を盛り病死に見せかけ、さらには正室の娘である姫騎士様を殺害しようとしている事!そして跡継ぎには、あろうことか貴様らの娘を据え、ダークエルフの国を乗っ取ろうと企んでいる事だ!!」
ダークエルフ側室「そこまで知られていては生かしては置けぬな」
ダークエルフ家老「まぁまて、見ればこの女も中々の美形な上、処女の匂いがする。姫様共々、殺す前に楽しまなくては損だ」
女騎士・姫騎士「!?」
ダークエルフ側室「まったく、姫様はともかく人間までとは…相変わらず物好きなお方ですね」
ダークエルフ姫騎士「お、おのれダークエルフ家老!どこまで堕ちたのだ貴様!!」
ダークエルフ家老「なにをおっしゃいます姫様?我らはダークエルフ。元より堕ちた存在ですぞ?」スッ
姫騎士「ひっ、近づくな下郎が!手討にいたすぞ!!」
ダークエルフ家老「ハッハッハ、両手両足を縛られた状態で何をおっしゃいますか」
「では代わりに、俺が天誅を下してやろう」
ダークエルフ家老「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「ダークエルフ国、ダークエルフ家老…余の顔を見忘れたか?」
ダークエルフ家老「なに、余だと?ハッ!!」
カーンッ! カーンッ!
ダークエルフ家老「う、上様!」
ダークエルフ側室「上様!?」
ダークエルフ姫騎士「新之助が、上様…?」
吉宗「ダークエルフ家老、その方、家老の重職に要職に在りながら主君を謀殺せんとし、更には邪魔となる姫をも殺害しお家の乗っ取りを企むとは上をも恐れぬ所業」
姫騎士「…ん?」
御庭番「…」ザクッ ザクッ
女騎士「毎回毎回助けてくれてありがとうございます…」
吉宗「事ここに至っては潔く罪に服すがよい!」
ダークエルフ家老「えぇい、かくなる上は上様を亡き者にし、ダークエルフの国が幕府相手に天下に一旗揚げてくれるわ!者共、出会え、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
ダークエルフ家老「こやつは城内に忍び込んだ賊ぞ!構わん、斬って捨てい!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
ダークエルフ一般兵「グハッ!!」ドサッ
吉宗「!」カーンッ!
ダークエルフ家老「くっ…こうなれば仕方ない!城ごと消えてなくなれ…くらえ!ダークエルフ秘技、暗黒魔法!」
姫騎士「い、いけない!う、上様、あぶない!」
吉宗「!」カーンッ!
ダークエルフ家老「なっ…ま、魔法が打ち消されただと…?」
女騎士「でた、上様の威光」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
ダークエルフ家老「ガッ…」バタッ
吉宗「…」スッ
姫騎士「ふぅ…あ、あれ?そう言えばダークエルフ側室は…」
「あぐっ…」
吉宗「むっ」バッ
姫騎士「だ、ダークエルフ側室…その方…」
ダークエルフ側室「ぐっ…う、上様…姫、様……ど、どうか…私の命に、免じて…むすめのいのちだけは…どうか……ぅ…」
吉宗「権力に溺れなければ、良き母で有ったろうに…哀れな女よ。しかしその願い、しかと聞き届けたぞ」
女騎士「…」
女騎士「私は隠密の方が向いているのかもしれない…次は上様の御付きの人の服を真似よう」
国王「女騎士よ、此度の働きまこと天晴れであった!そなたのおかげでダークエルフの女王も快方に向かい、ダークエルフの国は平穏を取り戻したぞ!ダークエルフの姫もそなたに感謝しているとのことじゃ」
女騎士「勿体なきお言葉!」
国王「この度の功績により、そなたを王国軍将軍に任ずる!我が王国軍を頼むぞ!」
女騎士「は…はっ!」
女騎士「ここが周辺諸国を荒らすドラゴンの城か」
女騎士「……どうしよう…気がついたら王国軍の将軍にまでなってしまった」
女騎士「私、何もしてないのに…ぜんぶ上様と御付きの人がやったことなのに…」
女騎士「最初はちょっと出世が出来れば良いと思っただけだったのに…」
女騎士「し、しかし!ここにいるドラゴンを倒せばすべてが帳消しだ!私の実力を思い知るがいい!!」
女騎士「くっ、殺せ!」
ドラゴン「グフフフ、人間の小娘が単身、よくぞここまで来れたものだ。それは褒めて遣わそう」
女騎士「えっ?わ、私、凄いのか?」
ドラゴン「この我に些かなりとも傷を付けたのだ。誇りに思うがよい」
女騎士「おぉ…!」
ドラゴン「しかし悲しい事だ。なまじ強いばかりに我に挑もうと思うとは…どれ、久しぶりの人間の牝だ、たっぷりと可愛がってくれよう」シュゥゥゥゥ
女騎士「に、人間になった!?」
ドラゴン「我にかかれば変態など造作もない事…フッフッフッ、しかし、ここはサイズダウンしておらぬぞ?」ボロンッ
女騎士「ひぃ!き、気持ち悪いものを出すな!」
ドラゴン「安心しろ。すぐにこれ無しでは生きていけない体になる」
女騎士「なぜ毎回この様な目にあうのだ!?私は誇りある騎士だ!一思いに殺せぇ!!」
ドラゴン「フッフッフッフッ」
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
ドラゴン「ッ!?何奴」バッ
テーテテー テテーテテー
徳田新之助「ドラゴン、その余りある力を使い無暗に殺戮行為を行い、天下万民を恐怖に貶めるたること…鬼にも悪魔にも劣る卑劣で許しがたき所業」
ドラゴン「なにぃ?おのれ言わせておけばこのドラゴン帝国が総領事に向かって何という悪口雑言!その分には捨て置かぬぞ!」
徳田新之助「ドラゴンよ、余の顔を見忘れたか?」
ドラゴン「なに…?」
カーンッ! カーンッ!
ドラゴン「う、上様!?い、いや、上様がなんだと言うのだ!我らドラゴン族は、孤高で気高き種族!人間如きにとやかく言われる筋合いはない!そもそも、上様の方こそ我が屋敷に無断で入り込むとは無礼な!!」
「それは私が許可したのだ、ドラゴンよ」
ドラゴン「なっ…さ、宰相殿…」サーッ
ドラゴン宰相「そなたの非道な悪行の数々、既に上様から聞き及び全て皇帝陛下に言上してある。そなたはもはやドラゴン帝国総領事はおろか、ドラゴン帝国の民でもないわ!」
ドラゴン「そ、そんな…」
ドラゴン宰相「上様、この者の処遇、全てあなた様にお任せいたします」
吉宗「うむ…ではドラゴンよ。その方も誇りあるドラゴンならば、最後くらいは潔くいたせ」
ドラゴン「ぐぬぬぬ…言わせておけばいい気になりおって!!我を舐めるな!出会えー」ギュンッ
ゾロゾロゾロゾロ
ドラゴン宰相「なっ、手向かい致す気か!?」
御庭番「宰相殿、こちらへ」
ドラゴン宰相「お、おぉ…」
ドラゴン「こうなればここで貴様らを皆殺しに、その足でドラゴン帝国に飛び皇帝を殺し革命を起こしてくれるわ!!」
吉宗「どこまでも腐った下郎め…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
ドラゴン一般兵「グヒャッ!」ドサッ
吉宗「!」カーン!
ドラゴン「フンッ、流石は新陰流免許皆伝の上様…一般兵では手も足も出ぬか。しかし上様とて所詮は人間!我が火炎の前には無力であろう!」
吉宗「では試してみるがいい」
ドラゴン「生意気な…!灰になるがよい!」スゥゥゥゥ
御庭番「!」シュッ
シュゥゥゥゥ ザクッ!
ドラゴン「グアッ!?め、目がッ!!??」
吉宗「罪なき人々の恨み、思い知るがよい!」
ドラゴン「グォォォォォ!!わ、我の羽があああぁぁぁ」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
ドラゴン「グオオオオォォォォ…!!」
吉宗「…」スッ
ドラゴン宰相「上様、この度はとんだご迷惑をおかけしてしまいました…皇帝陛下に代わり、お礼申しあげます」
女騎士「…」
女騎士「そう言えばそろそろ私、頑張れば上様に会える地位になってきたんじゃないのか?」
つドラゴンの首
国王「女騎士よ、此度の働きまこと天晴れであった!ドラゴンの悪行の数々には、全ての種族が困り果てていた問題であった…それを単身乗り込み首を取ってくるとは、流石は我が王国軍将軍じゃ!」
女騎士「ありがたきお言葉!」
国王「この度の功績により、そなたを王国軍元帥に任ずる!より一層の活躍を期待しているぞ」
女騎士「身命にかえましても!」
女騎士「ここが魔族と協力し、革命を宣う連中共がいると噂の屋敷か…」
女騎士「ついに階級上のトップ、王国軍元帥にまで上り詰めてしまった…報告と首の確保しかしてないのに」
女騎士「しかしまた功績を上げたら、次に私はなにになるのだろうか…」
女騎士「ぐぬぬ、中々入り組んだアジトだ…まぁ、その分隠れながら探索しやすいが…ん?」コソッ
悪魔「準備は着々と進んでおりまする」
魔王「クックック、この調子で下等魔族を煽りご政道を揺るがすことで、将軍吉宗の権威を失墜させ我らが宗春公を将軍に据えると言う思惑…何としても成功させなければ」
尾張藩家老「しかし魔王殿、最近なにかと女騎士とか言う奴の邪魔が入っているようですが…それは大丈夫なのですか?」
魔王「フンッ、例え邪魔が少々の入ろうとも問題はない。下等魔族は腐るほどいるのだ、どんどん煽っていけばいいだけのこと」
魔神「宗春公も、吉宗の失脚を今か今とお待ちですからな」
尾張藩家老「それを聞いて安心しました。やはり魔王殿に協力を頼んで正解でした」
女騎士「…」
女騎士(まずいまずいまずい!こ、今回は本当に洒落にならない!だって魔王だ!魔王がいるぞ!?これ絶対2時間スペシャルだ!!最初に企みを知った奴は、くっ殺いう間もなく問答無用で殺されるやつに違いない!!)
女騎士(な、なんとか逃げ…い、いや、逃げたら多分、なんやかんやで死亡率100%だ!ここは一抹の可能性を信じて!)
女騎士「その悪巧み、ここで潰えたものと知れ」
魔王「ぬっ?何奴」
女騎士「私は天下の王国軍元帥、女騎士!」
尾張藩家老「お、王国軍の女騎士だと!ではお前が我らの邪魔をしている、あの女騎士か!」
魔王「ほう、お前が。女の身で敵地に単身乗り込むとは見上げた根性…だが、飛んで火にいる夏の虫とはまさにこのことだ」
女騎士「でりゃああああぁぁぁぁ」ブンッ
魔王「クックック、いい余興だ。少し遊んでやろう」
女騎士「はぁ…はぁ…くっ、つ、強い…」
魔王「フハハハ!中々に楽しかったぞ!貴様、人間にしては相当強いようだな。まぁ、所詮は人間にしては、だが」
女騎士「くっ、殺せ!」
魔王「言われなくとも」
尾張藩江戸家老「いや、待ってくだされ魔王殿。見ればその女よく見れば中々の器量…吉宗の首と一緒にその女を差し出せば、宗春公もより喜ばれることでしょう」
魔王「そうか?では、殺すのはやめにするか…そうだ丁度いい。悪魔よ、お前がこの女を従順な奴隷に仕立て上げろ」
悪魔「ハッ!人間の女の調教など造作もない事…すぐに堕としてみせましょう」
女騎士「くっ、結局こうなるか!しかしこの流れならば…」
悪魔「さて、どれくらい正気を保てるかな?」
女騎士「くっ、殺せ!」
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
悪魔「ッ!?」
魔王「何奴」
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「俺は天下の風来坊、徳田新之助」
魔王「徳田新之助…?ハッ!」
カーンッ! カーンッ!
魔王「う、上様!!」
尾張藩家老「上様!?」
一同「ははぁ!」
吉宗「女騎士よ、魔王相手によく臆さずにここまで戦ったな。その気高き騎士っぷり、天晴れであるぞ」
女騎士「は、はっ!」
吉宗「さて…尾張藩家老石河出羽守、並びに魔王、悪魔、魔神。その方ら互いに結託し魔物を陽動し、数々の事件を引き起こし天下を揺るがしたこと断じて許しがたい」
尾張藩家老「…っ」
吉宗「更にはそうしてご政道を乱した隙を狙い、余の失脚までを企むとは…天下を弄ばんとする大罪人よ。この吉宗、直々に成敗してくれる」
魔王「クックックッ…アーッハッハッハッ!!お前達、いつまでひれ伏しているのだ!今こそ好機ぞ!将軍吉宗を討ち果たし、宗春公の天下を成すのだ!」
尾張藩家老「者共、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
尾張藩家老「曲者だ!切り捨てい!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
魔神「でりゃあああぁぁぁ!」
御庭番「!」ザシュッ
魔神「カハッ…!」バタッ
吉宗「!」ガッ
尾張藩士「ぐっ…!」バタッ
吉宗「!」カーン!
魔王「おのれ吉宗!覚悟!」
吉宗「貴様の行った非道、吉宗断じて許さぬ!」チャキッ
魔王「ほざけ!」ブンッ
吉宗「ッ!はぁ!」キィンッ
魔王「ぐっ…!?ならば魔法で!」
吉宗「!」カーン!
魔王「ば、馬鹿な!?我の魔法が一瞬で…!?」
吉宗「!」ザシュッ
魔王「がはっ…む、無念…」ドサッ
吉宗「!」カーン!
悪魔「ま、魔王様が…討たれた…!」
尾張藩江戸家老「か、かくなる上は…はあああぁぁぁ」
吉宗「!」キンッ
尾張藩江戸家老「っ!」ヨロッ
吉宗「成敗ッ!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
悪魔「ぎゃあああぁぁぁ!!」
尾張藩江戸家老「くっ…う、上様…この度の一件、全て私の…独断で行ったこと…!わ、我が殿、宗春公は一切…預かり知りませぬ……ぐぅっ…!」
吉宗「…」スッ
女騎士「…」
女騎士「い、生き残れた」
つ魔王の首
国王「女騎士よ、此度もあっぱれな働きぶりじゃ!しかしまさか魔王までをも討ち取ってくるとは…これで世界に平和が訪れた!!すべては女騎士、そなたのおかげじゃ」
女騎士「ありがたきお言葉!」
国王「この度の功績により、そなたにわしの後を継ぎこの国の王になってもらいと思うのだが…どうじゃ?」
女騎士「え…えぇ!?そ、そんな、私なんかが王になるなんて…!」
国王「わしの養女となり、正式に王位についてもらいと思っておる。わしには子供がおらぬからな…そなたは魔王を打倒した勇者じゃ、誰も文句は言いまい。頼む女騎士、引き受けてくれまいか」
女騎士「わ、わかりました…そこまで仰られるのであれば、陛下の養女となり王位を継がせていただきます」
国王「おぉ!受けてくれるか!よぅし、今宵は宴じゃ!」
女騎士改め姫騎士「ここが新しく私の部屋になるのか…」
姫騎士「しかし、まさか国王になってしまうだなんて…ほんの少し前までは王宮をクビ寸前だったのに…人生、何が起きるか分からないな」
姫騎士「はぁ、宴で疲れたし、今日は早く寝よう」ガチャッ
姫騎士「もがっ!?んー!んぅー!」
姫騎士「んっ…あぇ…わたし…っ!?」
「おぉ、目が覚めたか姫騎士よ」
姫騎士「そ、その声は陛下!?こ、これはいったいどういう事ですか!?め、目が見えない上に体が動かない!」
国王「ほっほっほっ、魔王を倒したほどの者じゃ、真正面からでは兵士が束になっても到底勝ち目がないじゃろうからな。少々眠ってもらって、縛って目隠しをさせてもらったのじゃ」
姫騎士「な、なにを言って…?」
国王「そなたのことは初めての謁見の時から、ずっと手に入れたいと思っておったのじゃ。美しく凛々しいのその顔、そして鎧の上からでもわかるこの豊満な胸に尻…」ムニッ
姫騎士「ひぃ!さ、触るな!!」
国王「全てがわしのモノになればどんなに良い事か…そしてその夢が今叶うのじゃ!」
姫騎士「き、貴様!騙したのか!!」
国王「騙してなどおらぬよ?そなたを養女にし、この国を譲ると言うのは本当じゃ…しかし、それはわしのモノになったらの話じゃがな!」
姫騎士「し、痴れ者!養女とは言え、娘に手を出そうとするとは…この人でなしが!!」
国王「ほっほっほっ、何とでも言うがよい。安心せい、すぐにわしなしでは生きられぬようになる」ビリィ
姫騎士「ひっ!!ぱ、パンツが…」
国王「ふむふむ、綺麗なピンク色じゃな」
姫騎士「み、見るなぁ…」
国王「ほっほっ、もう我慢できん!早速一発挿れるとするか」ボロンッ
姫騎士「ひっ、な、なんだ…?なにか固くて熱いものが…やっ、ま、まさか!!」ジタバタ
国王「暴れても無駄じゃ!その縄はトロールでも引きちぎれない程に魔法で強化されているのじゃからな」
姫騎士「い、いやだ!貴様に犯されるくらいならば死を選ぶ!殺せ!!」
国王「もう遅いわ!」
「それはどうかな?」
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
国王「ッ!?な、何奴」
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「一国の主ともあろう者が、嫌がる婦女子を拘束し無理矢理に凌辱せしめんとするとは…恥を知れ!」
国王「き、貴様、ここを何処と心得る!ここはわしの養女である姫騎士の寝所であるぞ!そこに無断で立ち入るとは…死罪は免れぬぞ!」
徳田新之助「痴れ者が!余の顔を見忘れたか?」
国王「余だと…?ハッ!」
カーンッ! カーンッ!
国王「う、上様!ははぁ!」
吉宗「その方の所業、一国の主として甚だ逸脱した行為…よってその方の国王の任を解く」
国王「そ、そんな、上様!それは、それはあまりにもひどい仕打ちにございまする!私は先々代家宣公、先代家継公よりこの国の国主として幕府に仕えてきたのですぞ!?」
吉宗「黙れ!だからこそ罷免で済ませているのが分からぬか!余が知らぬとでも思っているのか?その方が近年、幕閣の者と結託し年貢を着服し私腹を肥やしている事を!」
国王「ぐっ…!」
吉宗「本来ならば切腹申し付ける所を、長年の幕府への功績に免じて罪を減じているのだ…潔く命に従うがよい!」
御庭番「…」シュルシュルシュル
姫騎士「あっ、た、助かりました」
国王「お、おのれ、かくなるうえは上様には死んでもらい、尾張様を担ぎ上げ国王の座を守るのみ!!者共、出会え、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
国王「こやつは姫騎士の部屋に押し入った不届きものぞ!斬り捨てい!」
吉宗「愚か者が…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン
王国一般兵「がはっ!」バタッ
吉宗「!」カーン!
国王「ひっ、も、もし訳ありませぬ上様!ど、どうかお命だけは!!」
吉宗「余に刃を向けた以上、それはならぬ!」
国王「そ、そこを曲げて何とか…お頼み申しますッ!!」ブンッ
吉宗「うつけ者!」キンッ
国王「っ…!」ヨロッ
吉宗「成敗ッ!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
国王「ぐあぁッ!!」バタッ
吉宗「…」スッ
姫騎士「…」
「国王は病死と届けられ、その後を予定通り養女の姫騎士が継いだのであった」
大岡越前「上様、この度、新しく王国領を継いだ姫騎士殿が謁見に参っておりまする」
吉宗「うむ、通せ」
姫騎士「上様、この度王位を継ぎました姫騎士にございます」
吉宗「面を上げよ」
姫騎士「はっ…上様におかれましては、数々のご助力を賜り感謝の言葉もありませぬ」
吉宗「うむ、余はその方に期待をしている。王国の民の安寧、そしてますますの発展、頼んだぞ」
姫騎士「はっ!肝に銘じまする」ススス
爺「いやはやしかし、中々の器量でしたなぁ…王国領当主ともなれば家柄も文句はありませぬし…上様!ここはどうでしょう、上様も気に入っておられるおようですし、あの姫とお見合いをなさってみては?」
吉宗「なっ、ば、馬鹿を申すな爺!姫にはこれから、王国を治めると言う使命があるのだ」
爺「しかし上様!このままでは将軍家の御世継が…あっ、う、上様!お待ちくだされ!話はまだ途中ですぞ!」
「若く誇りある新国王、その誕生を嬉しく思うとともに、姫騎士のまっすぐとした治世に大きな期待を寄せる若い吉宗であった」
終わり
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