そして由比ヶ浜はやっはろーと叫ぶ
雪ノ下「由比ヶ浜さん遅いわね」
八幡「教室で三浦たちと喋ってたからな…もうしばらくしたら来るだろ」
雪ノ下「そう・・・」
八幡「ああ」
八幡(会話が途切れてしまった・・・いや別に会話をする必要はない。お互い本を読んでいればいい、いつものことだ)
八幡(だが普段と違うことをするのもいいだろう・・・・よし)
八幡「雪ノ下」
雪ノ下「なにかしら」
八幡「雪ノ下ってマクノシタに似てるよな」
雪ノ下「・・・姉さんに伝えとくわ」
八幡「ごめんなさいそれだけはやめてください」ドゲザ
雪ノ下「はぁ・・やめてくれるかしら貴方の薄い頭皮を見せられても私は慰めることはできないわよ」
八幡「まだふっさふさだから!!ほら、まだちゃんとあるから」
八幡(はげないよね?大丈夫だよね・・・男の宿命なだけに辛い)
そんなアホなやりとしをしていると廊下から物凄い足音が聞こえてきた
雪ノ下「誰か来たみたいね」
そして扉が開かれた・・・それは俺らの日常が壊された合図だった
由比ヶ浜「やっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
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雪ノ下「由比ヶ浜・・・さん?どうしてそんな大声で?」
八幡「」
由比ヶ浜の声は部屋中どころか近所迷惑として苦情が来る吹奏楽部の音よりでかかった
八幡「おい由比ヶ浜・・・どうした?元気なのはお前のいいところだが流石にそれは」
由比ヶ浜「やっはやっはやっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
2人「ひぃ!!」
八幡(いったい何?この子どうしちゃったの??)
雪ノ下を見てみると目を見開いて口を開けている…どうやら驚きのあまり停止したらしい
由比ヶ浜「やっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
??「はぁはぁよかった・・・ここにいた」
??「隼人足速すぎ・・・」
八幡「おい・・・これは一体どういうことだ?」
俺は部屋への来訪者二人・・・葉山と三浦に問いかけた
葉山「結衣・・・」
三浦「結衣、ほら病院行くよ・・あーしが連れてってあげるから」
雪ノ下「病院?・・・由比ヶ浜さんに何があったの?」
三浦「今それどころじゃないし、あーし急いでんの早く連れてかなきゃ」
八幡「葉山・・・一体何があった?」
葉山「・・・結衣と俺らが教室でしゃべってたのは知ってるだろ」
八幡(え?待って俺が見てたことなんで知ってんの?ひょっとして毎回ばれてんのか)
当たり前のように見てることを言われたので由比ヶ浜のことが思考から消えてしまったが、葉山はそのまま話を続けてくれたおかげで本題に戻れた
葉山「サッカー部が今日は無くてね・・・いつもより長く喋ってたんだ。いつもは俺らがサッカー部行くのと同時に結衣もここに向かってたけど」
八幡「今日は部活がなく話が終らなかったので由比ヶ浜も喋っていたということか」
葉山「ああ、結衣は部活の時間に遅刻しちゃったと言って走って教室を出てったンダ・・・そして・・・」
三浦「・・・結衣階段で足を滑らせて頭から思いっきり・・・だから早く病院に行かなきゃだけど」
葉山「結衣は何事もなかったかのように起き上って走り出したかと思ったら」
由比ヶ浜「やっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
八幡「叫びだしてここに向かってきたと
葉山「そうなる」
雪ノ下「これは流石に異常よ・・・平塚先生に連絡して病院に・・・」
夜勤あけ
眠い
おやすみ
そして由比ヶ浜の検査が行われた。一時面会はできなかったが面会できるようになってからは葉山達など仲の良いものがお見舞いに来た
葉山「結衣・・・ノートはとってあるから心配しなくていいよ。」
三浦「これ今月号の・・・病院暇でしょ?あーしまた遊びに来るから」
由比ヶ浜「うん!みんなありがとう」
海老名さんなどもお見舞いに来ては騒がし、にぎやかになり・・・由比ヶ浜も笑顔だった
しかし突如容体が悪化し
その結果由比ヶ浜は都内の病院に移動されることになった
由比ヶ浜「ひっぎー・・・ごべんね・・・ゆぎぼんも・・・いままれあいがと」
雪ノ下「気にしなくていいわ・・・ちゃんと戻ってくるのよ」
八幡「由比ヶ浜がいないと会話が持たないんだよ・・・早くく戻ってこないと困る」
由比ヶ浜「ひっぎぃそれはゆぎぼんに失礼だよ」
雪ノ下「本当にね」
八幡「あーそうじゃなくってだな。まぁ待ってるからな」
由比ヶ浜「・・・あおねひっぎー・・・わだし・・・ね」
八幡「なんだ?」
由比ヶ浜「・・・ひっぎぃのこと・・・す・・・やっはろろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
雪ノ下「きゃあ!!」
由比ヶ浜「やっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
八幡「くっ」
由比ヶ浜の脳はおかしくなっていた・・・最初はまともに話せていたが痛みを訴え始めてからは意識がなくなったり・・・睡眠時間が増えたりと
症状が悪化していった
そのうち起きている状態でも呂律が回らなくなったり突如叫び暴れ始めたりするようになった
その状態の時の記憶はないらしい
数日後由比ヶ浜は都内の病院に移された
八幡「・・・・」
八幡(なんで由比ヶ浜がこんな目に・・・)
雪ノ下「・・・」
八幡(雪ノ下・・・泣いているのか・・・)
雪ノ下「比企谷君・・貴方の腐った目で見られてると・・・・なんで貴方も泣いているのよ」
八幡(ああ俺も泣いているのか・・・そして雪ノ下も自分が泣いていることを認めるほどに・・・)
由比ヶ浜の容体は日に日に悪化していき、起きているときはほとんどが暴れている・・・そして俺たちのことを全く覚えていなかった
そして数日後
由比ヶ浜は目を覚まさなくなった
雪ノ下「・・・・」
八幡「・・・・」
奉仕部の活動はなくなったが俺らは毎日そこにいた
いつか彼女がまた笑顔でやってくるのではないか
そんなありえない事を願いながら
「やっはろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
終わり
このSSまとめへのコメント
狂気を感じる
怖すぎる。
ヒドイw