カイジ「ありかよッ・・・!こんなのッ・・・!」
カイジ「奪ってしまった・・!あの赤い人形が・・・全て・・・!」
千夜「・・・」
遥「シ・・・ネ・・」
千夜「カイジ君・・・命令よ、今すぐそいつを突き落としなさい・・・!」
カイジ「・・・は・・・!?」
カイジ「うっ・・・・!」
カイジ(突き落とせ・・だと・・・!?いくら化け物でも・・・!
元は人間なんだぞ・・・!そいつを俺が・・・殺せっていうのか・・・!?)
カイジ「うッ・・・!うッ・・・!」
ゆら・・・・ゆら・・・・
カイジ「それでも・・・それでも・・・」
カイジ「押さねえぞ俺はッ・・・!」
千夜「・・・カイジ君の・・・馬鹿・・・・」
どしゃり・・・どしゃり・・・
遥「もう・・・動けない」
遥「腕と足が・・・吹っ飛んだ。私はもうじき・・・死ぬ。」
カイジ「・・・」
カイジ「足・・・が・・・動かないッ・・・!」
カイジ「・・・・!?あのエレベーターは・・・」
カイジ「口を塞げ遥ああああああああああッ!」
遥「もう…無理だよ。」
遥「腕がないのに・・・どうやって・・・塞ぐんだよ・・。」
一言で---良かった。
一言さえ---言ってやれば、私達はこんなことに---なって無かったのでしょうね。
カイジ(千夜・・・せんぱ・・・)
カイジが最後に耳にしたのは、この言葉・・・だけだった。
・・・・
・・・・・
千夜「どうやら・・・まだこの世に未練があるみたいね。」
千夜「当分私は・・・死ねないの・・かしら・・・。」
カイジ「・・・」
カイジ「あれから・・・赤い指輪・・・どうなったんだ・・・?」
千夜「破壊・・されたわよ。もう・・・悲劇は起こらない。」
千夜「でも・・・なおさら、死ねなく・・・なってしまったわね。」
カイジ「・・・」
千夜「さあ・・カイジ君・・・」
千夜「今こそ、選ばなければいけないわよ・・・こよみさんか、私か、一夜か。」
カイジ「・・・う・・・」
千夜「選べない・・わよね。」
千夜「こよみさんが死に・・・、次に遥、と死んだ。」
千夜「私があの時死んでいれば・・・一夜に・・カイジ君と付き合わせることが・・・」
千夜「できたかも・・しれないわね。」
カイジ「うっ・・・うっ・・・」ボロ....ボロ...
千夜「こういう振られ方も・・・あるのね。」ツー....
千夜「勉強・・・したわ。」ボロ....ボロ...
kaiisis -千夜の章- 赤い本編 完
kaisis -こよみの章-
こよみにも、家族はいる。
一度、昔こよみの家にあがったことがあった。
玄関を開けると、すぐに両親が目に入ってくる。
でも、俺にはまるで・・・それはマネキンにしか見えなかった。
気味が---悪かった。
それから・・・自然にこよみの家族の事は、タブーとなった。
カイジ「zzz」
こよみ「カーイージー。起きてー!」バサバサッバリーン
こよみ「あっ!ごめん、配分間違えちゃった!!」
ズドドッ
カイジ「もっと優しい起こし方はしてくれねえのかよッ・・・!」
こよみ「あ、生きてたー!」
カイジ「3階だったら・・・死んでたな・・・」
カイジ「にしても・・・見事に窓割っちまったな・・・」
こよみ「ごめーんwww」
憂姫「朝から騒がしいよ、お兄ちゃん・・・。」
こよみ「朝食朝食~!」
こんがりと焼かれたパンを口に押し込まれ、鼻をつままれ、少しぬるくなったコーヒーを流される。
・・・俺の忙しい朝食は終わった。
まったく食べた気はしなかった。
憂姫「遅れ・・ちゃったね。はは・・・」汗
こよみと俺はモノレールに乗らない分、学校に就くのに10分。
だが、実際は学校に就く時間は30分もずれてしまのだ。
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