友「男の彼女候補を絞ろう!」(107)
学校の教室
友「お前さ、いい加減彼女作れ」
男「いきなりそんなこと言われても困るんだけど……」
友「いやいや、お前を好きな奴何人いると思ってんだ」
男「えーっと、五人は………いる、よな…………?」
友「殴っていい? このリア充」
男「断る」
友「ちなみに俺が知ってる限りではニ十五人はいます」
男「ご、ごばい……?」
友「それも美少女美女ばっかりですよ、このフラグ男」
男「知らないよ………」
友「何なのお前、どこのハーレム王族? って感じだ」
友「で、だ。いい加減誰かと付き合えよ」
男「い、いや、いきなりそんなこと言われても……」
友「お前何時か刺されるぞ、男女共に」
男「その前に彼女たちいつもケンカになるんだけど………ははは………はぁ」
友「まあ、それを無くすっていう意味も含んでるからな、これ」
男「無理だと思うけどなあ……」
友「まあ、お前がそう思うのも仕方ないな……」
男「ひどいよね……」
友「ああ……」
友「それでも付き合う努力しろよ、リア充」
男「そんな風に呼ばないでよ……」
「でもさあ、彼女作ったら、その子いじめられる気がして、さ……」
友「あー、まだあの時のこと気にしてんのか」
「でも、今の状況を良しとしてねえだろ、お前」
男「うん……でも…………」
友「はああああぁぁぁ……、お前は優し過ぎんだよ」
友「貰った食べ物どんなゲテモノでも食い切るよな、お前」
「食えないなら食えないって言え、馬鹿」
男「あはは………でも、自分のためにしてくれた事だから、さ」
友「それで体調崩したら意味ねえと思うがね、俺は」
男「あはははは………」
友「はぁ………まあお前はそういう奴か………」
「しゃーないな、お前のためにこの俺が一肌脱いでやろう」
男「何する気……?」
友「ちょっとした催し物を考えていてな、まあ俺の様な性格悪いやつに任せろ」
「お前は泥船に乗った気分でも味わっとけ」
男「今そんな気分だよ………」
どこか広い建物の中
友「さあ始まりました! 彼女選手権! 実況はわたくしこと友でお送りします!」
女子一同「「「「「はあ?」」」」」」
成金「一体何ですの?」
女「あの馬鹿がまた何かしでかす気でしょうね……」
不良女「つーか、男は? 俺、あいつに呼ばれたんだけど」
幼馴染「何ですって? あ・た・しが呼ばれたのよ」
お嬢様「あらあら」
根暗「……男出せ」
友「残念な事に男は来ません!」
「ふざけんな!」「帰らせてもらいます!」「まったくもう!」「あーあ、無駄足だったっ!」
友「ちなみに此処に集まっていただいた婦女子の皆様は男の事が好きな女性です」
女子一同「「「「「「!?」」」」」」
成金「な、何ですって!」
ギャル「つまり」
ol「此処にいる奴らが」
女子たち「「「「「わたしの敵!!」」」」」
内気「おろおろ」
お嬢様「あらあら」
友「はい、殺気立つな馬鹿娘どもー」
友「それで、男に一任されて彼女候補を選定することになりました友です」
女子一同「「「「「はあ?!」」」」」
幼馴染「何それ!」
委員長「意味不明です!」
姉「馬鹿じゃないの!」
友「ちなみに男はこういうバカな事大好きです(嘘)」
「こういうことが楽しめない女性はあいつの彼女に向いてないと思いますよ!」
女子たち「「「「「頑張ります!」」」」」
内気「えぇー……」
友「ではいきます。第一問、そこの女さんに質問です」
女「あたし!?」
友「『男が女生と楽しく話しているのをあなたは目撃しました。ではあなたならこの後どういう行動をしますか?』」
女「そんなもの決まってるでしょう」
女「 相 手 の 女 性 を ぶ ち 殺 す 」
友「不正解! ボッシュ―――ットッッ!!」
女「え? 誰この黒子。ちょ、放して! 何あの穴、ちょっと近付けないでッ!」
「いやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――…………」
友「はい、次次行きますよ!」
女友「ちょっと待って! 今の何?!」
友「強制退場ですが、何か問題でも?」
女友「おお、有りよ! 何であんなことになったのよ?!」
友「ああ、言ってませんでしたね。この問題、ふざけた答えだと強制退場+彼女の資格なしってなります!」
女子一同「「「!?」」」
お嬢様「あらあら」
妹「おうぼうすぎるよ!」
女子たち「「「そうよそうよ!!」」」
友「そうですか?」
「まあいいですよ男に全員彼女の資格なしって伝えますから! あ、今すぐがいいですか!? もうしょうがないなぁ!(嬉々として)」ケイタイトリダシ
女子たち「「「待って待って待って!!」」」
友「はい皆さん納得しましたね、ねっ!」
女子たち「「「くっ!」」」
友「では行きます。ではそこの妹さん、さきほどの質問の答えをどうぞ!」
妹「ふえぇ?! え、えーっと、…………あとでやむうち?」
友「二度目のボッシュートッッ!!」
妹「いやあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――…………」
複数女子「「「「「あれで駄目なんて………ッ!」」」」」
少数女子「「えっ?!」」
友「まともな女子すくねえな……」ボソ
友「さあ、どんどん落としていきましょう!」
時間経過でダイジェスト。
姉「何がいけなかったのおおおおぉぉぉぉぉ――――………」
女友「ちょっと! 完璧な答えだったでしょおおおおぉぉぉ――――………」
委員長「なんでなのよおおおおおおおぉぉぉぉ――――――………」
従姉「扱い酷いいいいいいいぃぃぃぃぃ―――――…………」
友「全く! 非常識な女が多すぎるな!」ワクワク
内気「楽しそうだー……」
友「お前ら本当に駄目だな!!」
複数女子「「「「くっ!」」」」
少数女子「「えー……」」
友「ここら辺で普通の答えがほしいので内気さん、どうぞ!」
内気「ほえェッ!? え、えーっと、普通に会話に加わればいいのでは……?」
友「大 正 解 ! ! 」
「やっとまともな答え来たよ!」
内気「あ、黒子さん、何でしょうか? え? コレを持てばいいですか?」
友「内気さんには第一次審査突破カードが送られます!」
根暗「つまり」
ギャル「一問でも正解すれば」
担任「突破できるということか!?」
ol「ならば、内気と一緒な答えを言えば」
女子たち「「「突破できる!」」」
友「第ニ問です!」
女子たち「「「?!」」」
友「馬鹿多いなぁ」ボソ
ダイジェスト
友「『男があなた以外の女性の事で悩んでいるらしいです、あなたならどうするか答えよ』!」
友「第三問、『男が親切で女性の荷物を持っています。でもちょっと、男には量が多そうです。どうしますか?』」
友「第四問、『老婆に親切で手を引いている男がいます。この後のあなたの行動は?』」
友「第五問、―――――――」
友「屑はダストシュ―――――――――トッ!!」
複数女子「「「いやあああああああああぁぁぁぁぁ―――――………!!」」」
少数女子「なんで間違えるの……?」
友「と言う訳で、何故か二十五人が五人になってしまった訳です! ひでえなッ!」(嬉々として
内気「私此処に居ていいのかな……」
お嬢様「あらあら、どうしましょう」
成金「まあ、当然ですわね!」
不良娘「残ったの少ないな……」
無口「…………ぶい」
友「俺的には成金さんと不良娘が残った事に驚きです」
成金「何でですの!?」
不良娘「殴るぞ、こら!」
友「いえ、落ちて行った人たちと同類かと思っていました」
不良娘「殴らせろ!」
成金「謝罪を要求しますわ!」
友「はい、失礼なことを言ってしまってすいません。心より謝罪します」アタマサゲ
不良娘「お、おう………」
成金「え……? ま、まあ許しますわ……」
友「あんな屑どもと一緒にして悪かったです、すいません」サゲタママ
不良娘「………頭上げろ」
成金「分かればいいのですわ、さっさと頭上げなさい!」
友「あ、良いんですね」(下種顔)
不良・成金「「しまった……ッ!」」
友「じゃあ、次に行きます」
「今回からはポイント制になります。ポイントがゼロになった瞬間男の彼女の資格はなくなります」
「といっても挽回できるので頑張りましょう」
女子たち「(本当なのだろうか………)」
友「与えられる十ポイントで、五つの試験を与えます」
成金「あら? ずいぶん優しい気がしますわね」
友「ちなみに、点数の減点はこっちが決めますから」(ゲスい笑顔)
不良娘「一回でも死亡の可能性があるのよ……ッ!」
お嬢様「あらあら~」
友「最初のお題は、これです」ババンッ!
≪お料理対決≫
内気「お料理……?」
無口「………対決?」
友「まず、料理を作ってもらいます」
「そして、それを男に食べて貰います!」
女子たち「「!?」」
友「彼に順位を付けて貰います」
成金「あ……う…………」(白い顔)
友「あらあら~」
無口「………ん」
不良「料理か」
内気「ど、どうしよう……」
友「そして!」
女子たち「「え?」」
友「それの自分の順位を予想してもらいます!」
女子たち「「なっ!」」
友「その差で点数の上下を決めます!」
女子たち「「!!」」
無口「……つまり」
成金「この勝負は」
お嬢様「自分の腕が~」
不良娘「どれだけの物かを」
成金「いかに認識しているかの」
女子たち「「勝負!」」
友「ちなみに一位には+ポイントが与えられます」
女子たち「「!?」」
友「では皆さん、移動しますよー」
移動中
友「此処です」
成金「大きなキッチンですわね」
不良娘「というか、此処は一体何処なんだ?」
友「とっぷしーくれっと、です!」
不良娘「うぜえええええええええぇぇぇ!」
成金「ぶん殴りたくなりますね、あの面」
お嬢様「あらあら~」
内気「お嬢様さんは『あらあら』多いなぁ」
無口「…………同意」
友「では作ってもらいます!」
成金「ま、まあ頑張りますわよ」ガクガクガク
内気「成金さん。大丈夫?!」
不良「しかたねえしな」
無口「……………頑張る!」サムズアップ
お嬢様「では頑張りましょうか」
内気「あらあらじゃないっ!?」
料理中
友「実況の友です。さて、始まりました料理対決が始まりました」
「では、成金さんから行ってましょう」
「おっと? 成金さん、手が止まってる。困ってる様子です!」(嬉々として
「これは今まで料理作った事ないなッ――――!」
成金「煩いですわよ!」
友「あら~、怒られてしまいました」
「では気をと直して、次に不良娘さん」
「予想以上に滑らかに料理しております。ジャガイモを包丁で剥き終えました!」
「動きから家で家事手伝いをしている模様です」
「意外と家庭的なんですね!」
不良娘「意外とって何だ、こらッ!」
友「おお、怖い怖い」
「次に、無口さん」
「ちょっと不器用気味に料理をしております」
「現在米を洗おうとしております」
「おっと何か手にとりました」
「手に取ったのは……洗剤!」
「この場面ではあり得ない洗剤です!」
無口「………ん?」アタマカシゲ
友「分かってない!?」
成金「え……?」
友「こっちも洗おうとしてますよ!」
「おい、お前ら男に恨みでもあるのか!?」
無口「……………冗談」
成金「そ、そんな気はないですが………」
友「さて、男は生き残れるのか!」
成金「そんなに酷いですかっ?!」
無口「(コクコク)」
友「酷いに決まってるだろ」
二人「(||||ズーン||||)」
友「後で胃薬用意しておこう……」
「では次に行きます、お嬢様は軽快にキャベツをみじん切り! さらに油を温めております!」
「うまいですね、きっと花嫁修業でもさせられたんでしょう」
「文句ないので次に行きます」
お嬢様「あら~?」
友「で、内気さんです」
「おっと、内気さん料理はせずに周りを見ています。どうしたのでしょうか?」
内気「うーん」
友「何を悩んでいるのでしょう?」
内気「よしっ!」
友「ようやく動き出しました! さて、どんなの物を作るか楽しみです!」
成金「 」ヒボウボウ
友「おおーっと、不味いぞ、これー!」
「スタッフー! スタッフー!」
ワーワーキャーキャー、ドンガラガッシャン、ザバーンッ!
「…………………ふぅ、何とか鎮火しました」
成金「(||||ズーン||||)」
友「良い感じに落ち込んでます!」
「成金さん、この程度かー!?」
成金「あ、諦めてたまりますか!!」
友「再度、挑戦する成金さん、持ち前の根性で頑張って頂きたいです」
時間経過
友「料理も中盤戦に突入」
「まず、成金さんは………何を作っているのでしょう? 魔女の鍋? 良く分かりません!」
「次の不良娘さんは、カレーを作っています。うまそうな夕食の匂いがたまりません!」
「無口さんはチャーハンを作っております。最初は大丈夫か? と思いましたが、なかなかの手さばきです!」
「お嬢様はトンカツのご様子です。一緒のお味噌汁とご飯が進みますよ!」
「内気さんはそーめんです、生姜とネギと一緒にお召し上がりください! ですね!」
不良娘「うわっ!」
友「おっと、足に何か取られて転倒しそうだー! このままでは、顔から熱された寸胴に突っ込んでしまうぞーー!」
黒子(シュバッ!)
友「黒子さん、ナイスです!」
「全く良い仕事しますね!」
不良娘「た、たすかった……あ、ありがとう」
友「珍しい、不良娘さんの謝罪シーンだー!」
不良娘「うるせえぇ!」
内気「あの黒子何者なんだろう……」
???「…………チッ」
???「(コソコソ)」
友「さて、いろいろハプニングを在りつつ、進んで行きました料理もしゅーりょー!」
「成金さん以外の物は美味しそうです!」
成金「悪かったですわねッ!?」(涙目)
友「涙目おいしいです!」
成金「くっ……!」
内気「うわー………」
お嬢様「あらあら~」
友「冗談はさておき」
女子一同「「冗談???」」
友「はいそこうるさいよー」
「それで、料理はすぐ近くに監……もとい、いる男の元へ運ばれます」
成金「今のカンって何ですの?!」
無口「………男、無事………?」
友「大丈夫、たた手を足を結んでるだけだから」
内気「それ、無事じゃないよ……」
不良娘「おいこら」
友「はい黒子さんたち運んでってー」
女子たち「「話聞け!」」
友「では、男が実食中に自分の点数をこのボードに書いていってください」
不良娘「無視かよ!」ウケトリ
お嬢様「あらあら」ウケトリ
成金「まったくあなたは話を聞きませんわね!」ウケトリ
無口「………ん」ウケトリ
内気「あ、はい…………あれ? 何で私……」ウケトリ
友「ちなみに順位は俺のケータイにやってきますので」
「では皆さん、シンキングタイーム」
全員「うーん」
考え中。時間経過
友「はい皆さん書けましたね!」ピリリリリ
友「おっとちょうど電話もなったぞー!」
女子一同「「!」」
友「まずは予想から! 皆さんの予想結果はこうなっております!」
成金 五位
不良娘 二位
お嬢様 一位
無口 一位
内気 五位
友「自信満々の成金さんどーした!」
成金「あ、味見しましたもの……………」
友「……… ま じ で ?」
成金「悪いですの!?」
友「いえ、まさか味見しているとは、ぶっちゃけあなたの評価が上がっております」
成金「え? そ、そうですか……?」
友「あれを味見しようという気概俺にはありませんから。」
成金「そうですか、ふーん……」ウレシソウ
友「次行きます」
友「で、内気さん。何故にそんな自己評価が低いのか」
内気「え? だって………」
友「絶対、成金さんには勝ってる気がするんだけどねー」
成金「どーせ、五位ですわよ………||||」
内気「で、でも………」
友「うーむ、ぶっちゃけかなり高いと思うですがねー」
友「まあ、良いでしょう、次不良娘さん」
「意外に謙虚ですね!」
不良娘「意外言うな!」
「まあ、お嬢様の奴には勝てそうになかったから……」
友「成程ー」
「で、無口さん」
無口「……む」
友「見かけによらず自信満々ですねっ」
無口「(えへん!)」
友「そして、最後の取りのお嬢様」
「なかなかの自信満々ぶりです」
お嬢様「あら~、男様のお嫁さんになるのですから、これぐらい当たり前でないといけないですよー」
女子たち「「な?!」」
友「勝利宣言キタッ―――! 自信に充ち溢れております」
「そんなこと言われたら、鼻へし折ってやりたくなるじゃないですか!」
女子一同「「「おい」」」
見てる人いないかもしれにけどちょっと離れる
正午ぐらいに戻ってくる予定
戻ってきた。あ、見てくれる人いるんだ、どうもです
友「流石に、理由もなくそんなことしませんがね!」
不良娘「本当に大丈夫かよ……」
無口「不安……」
友「では! 始めましょう! 結果発表です!」
成金「五位……||||」
不良娘「じらすなよ……」ソワソワ
お嬢様「うふふ」
無口「………」ドキドキ
内気「いいのかな………私……」
友「第五位! 無口さんのチャーハン!」
女子たち「「「!」」」
無口「う、そ………」
「な、何で……ッ!」
友「理由を読み上げます。『見た目が綺麗な分だまされた感があった。甘すぎ………』でそうです!」
「どうやら、塩と砂糖間違えたようですね」
無口「そ、そんなわけ……味見した………のに」
内気「む、無口さん………」
友「黒子さーん、無口さんのチャーハン食べさせてやって!」
黒子「(シュタッ!)」ドウゾ
内気「あれ……?」
無口「そ、そんなわけ……………」パク
「ッ!」
「あ、甘い………」
友「というわけで残念でした!」
「ねえ今どんな気持ち? ねえ今どんな気持ち?!」
無口「ぅうぅぅ………」半ベソ
壁「 」ドゴンッ!
全員「「「!」」」
不良娘「………止めろ」
友「壁は犠牲になったのだ」
友「あー、あー、壁壊しちゃって、不良娘さん」
お嬢様「あらあら」
内気「無口さん、これで涙拭いて」ハンカチ
友「不良娘さん、どうしたんですか? 弁償物ですよ?」
不良娘「知るか、黙れ」
友「いえいえ黙りませんよ」
不良娘「お前……!」ギリッ!
友「だって、結果発表しないといけませんしね」(嘲笑
成金「あなた最低ですわね、見損ないました」
友「あれ? 良いんですか? そんなこと言って、点数下げる権利ありますよ俺」クククッ
成金「そんなもの関係ないです!」
友「ふーん、そんなこと言っていいのかなー。ま、いいか」
「それにしても、俺に対して見損なわれるだけの信頼が合ったのは意外でしたよ~?」
成金「………ッ!」キッ!
友「では続きを発表します、第四位 成金さんの暗黒鍋」
「理由は『すごい味……』だそうです」
「良かったですね、成金さん。五位回避ですよ」
成金「良くなんか、ないですわッ」
友「そうですよね、予想外れてしまいましたから」(嘲笑
成金「ッ! そういう事ではありませんッッッ!!!」
友「おお、怖ッ」
「でもどうでもいいです。では次行きます」
成金「あなたはッ!」
「はい黙ってー。第三位、不良娘さんのカレーライス」
不良娘「………」スゴイメ
友「いやん、そんなに睨んじゃい・や・よ♪」
友「不良娘さんと成金さんがおっかない目で見てくる……」
二人「………」ギロリッ
友「そんなこと気にせず、どんどん来ましょう」
「二位 お嬢様さんのトンカツ定食」
お嬢様「……あら?」
友「で、一位 内気さんのそうめん!」
内気「ふえっ?!」
友「では、点数の上下を言いましょう!」
お嬢様「待ってください、納得いきません」
「どうして私の料理の何処がダメなのか答えてください」
友「理由は『濃い味付けばかりでちょっと食傷気味……』だそうです」
お嬢様「なっ」
友「周りに目を向けずに自分の事ばかり考えているからこうなるんですよ、お嬢様さん♪」
お嬢様「くっ……!」
内気「やっぱり………そうなのかな………」
友「では、点数の結果です」
女子一同「…………」
友「無口さん」
無口「……ッ」
友「+-0」
無口「え」
成金「え」
不良「え」
お嬢様「え」
内気「ああ、やっぱり…………」
無口「ど、どうして……」
友「次に行きます」スルー
「成金さん、+2ポイント」
成金「は、い?」
友「不良さん +2ポイント」
不良娘「えっ」
友「内気さん +5ポイント」
内気「はい」
友「お嬢さん」
「『-』10ポイント」
友「というわけで、お嬢様さん失格」
お嬢様「な、納得いきません!」
「何で私が十ポイントも削られるんですか!?」
「それに不良さんや成金さんが何故上がっているんですか!?」
友「ああ、予想のやつは嘘だから」
女子たち「「「な!!」」」
友「正確には周りの事をどれだけ考えられるかで決めましたから」
内気「……そっか、やっぱりそうなんだ」
友「まず、内気さん」
内気「は、はいっ」
友「周りの見て何を作るかを考えましたね。そして周りが重いものばかりなので自分は軽いものにしました」
「無口さんに気遣ったのも良かったです。」
「さらに途中で男が食べてない事に気づいたのでさらに上がりました」
女子たち「「へ……?」」
友「なので、五ポイントです」
内気「はいっ」
成金「ま、待ちなさい! 男が食べてないというのは何ですの!」
友「ああ、嘘吐いてすいません。デマです」
成金「なッ……!」
不良娘「な、何で気づいたんだ……?」
内気「え? わ、私……?」
無口「(コクコク)」
内気「いや、だって……無口さんのチャーハンが残ってたから……」
不良娘「へ……?」
無口「………どういう事?」
友「はあああぁぁぁ………全くお前ら、本当に男の事好きなの?」
成金「当たり前です!」
不良娘「決まってるだろ!」
無口「(コクコクコク)」
友「じゃあ、何で解からないんだ」
不良娘「な、何がだよ………」
友「あのお人好しの男が――――貰った食べ物を残す訳ないだろうが」
女子たち「「あ……」」
友「まあ、そういう訳、あいつは誰からだろうと貰った食べ物は食い切るよ、成金さんが作ったあの暗黒鍋でも、な」
成金「あぅ…… ///」
友「まあ、その見逃しは仕方ないな、としておくわ」
「で、成金さんと不良さんは無口さんの為に怒ったからプラスポイントです」
「無口さんはまともな料理を台無しにされたので、評価不可って事にした」
「そして――――」
成金「待ちなさい」
友「ん? 何?」
成金「今あなた、台無しに『された』と言いませんでした?」
友「そうだ、台無しにされたんだ」
「悪意ある誰かさんに、ね」
お嬢様「……………」
友「で、分かってるよな、自分が何故こんな扱いを受けてるか、をさ」
「なぁ、お嬢様」
お嬢様「……何の事でしょう」
友「お? しらばっくれる? くれちゃうの? ゲスなぁ、お前」
内気「楽しそうだー………」
友「じゃあ、言ってくぞ。お前は無口さんの料理に砂糖を打ち込んだ」
無口「ッ……」
友「あまつさえ不良娘を麺棒で転ばせようとした」
不良娘「なッ……!」
友「だから、お前は此処で――――失格だ」
お嬢様「…………」
お嬢様「証拠は……?」
友「あン?」
お嬢様「私がそれをしたという証拠はあるのですか?」
友「俺が見ていたというのは?」
お嬢様「今まで嘘を吐いていた人間の言葉を信じろと」
友「ふーん、そう来るか」ニヤニヤ
お嬢様「ッ……、それを証明できないない限りその評価は不当です」
女子たち「「「………」」」
友「うん、そうだな」
お嬢様「認めるんですか?」
友「さあ、まあこれ見てから考えてよ」
「黒子例の物を」
黒子「(シュバッ!)」
内気「プロ、ジェクター………?」
友「お嬢様、あんた言ったよね、証拠を出せって」
お嬢様「ま、まさか」
友「そうだ、あんたの行動全部録画済みだ」
「正確には全員分のだけどな」
不良娘「俺たちのも、か?」
友「うん、転びそうになった不良娘さんのパンチラもばっちりだぜ☆」
不良娘「今すぐ消せえぇッ!」
友「うんうん、後でね」
友「で、だ」
「今ここで流してもいいかな~? なぁお嬢様よぉ」
お嬢様「くっ……!」
友「身の潔白をしますために上映べきだよなぁ、お・嬢・様」
お嬢様「……………」
成金「あなた何時から」
友「最初から、だ」
友「まず、馬鹿で危険な奴を前回の試験で全員落とした」
「そして、今回は賢い危険な奴を落とそうとした」
「だからこそ、男に食わせるという嘘をつき、嫉妬を煽るようにしたんだ」
成金「そ、そんな事がしていたなんて……」
友「自分以外の女性が作った物を男が食べるのが気に食わないんだよなぁ、あんた」
「だからこそ邪魔してくると思ったぜ、クククッ!」
お嬢様「…………ッ」
友「そして、無口さんの妨害をあえて見逃す事にした」
「それで他の連中の反応を見る事が出来ると思ったからだ」
「そしたら、無口さんのために怒る奴、慰める奴がいた」
「その中で一切動かない人間が居た」
「そう、お前だよ―――――お嬢様」
「だからお前は――――失格だ」
お嬢様「……………ない」
友「ん?」
お嬢様「私以外にあの人にふさわしい女性はいないッッッ!!!」
女子たち「「!!」」
お嬢様「こんな豚ども、なんかふさわしくない! あの人には、私だけ私だけ私だけ居ればいいの!」
「いらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないっ!」
友「そうだ」
女子たち「「なっ」」
友「お前なんかいらない」
お嬢様「な、何ですってッッッ!!!」
友「何耳遠いのか? 」
「なら良く聞いてけよ」
「俺はこう言ったんだよ」
「お前は―――――男の人生にはいらない」
「そう言ったんだよ」
お嬢様「な、なっ、なッ、なァッ!?」
友「良いかよく聞け」
「俺はお前のような屑を選別する為にこの場に居るんだよ」
お嬢様「……ッ!」
友「お前の様に自分のために他人を傷つける事を厭わない人間は、あいつには合わない」
「だから――――」
「―――――お前にあいつの彼女の資格なんかない」
お嬢様「………………ッ!」
「……………す」
友「ん? 何だって?」
お嬢様「殺すッッッッッ!!!!!」ホウチョウ
不良「危ない!」
友「黒子ッ!」
黒子「(シュバッ!)」
一本背負いッ!
お嬢様「あガッ!」
内気「だ、大丈夫ッ!?」
友「ああ、見て通り大丈夫」
黒子「」カンセツワザ
お嬢様「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロ―――――」
無口「………ヒィッ!」
不良娘「う………」
成金「なんて……」
友「黒子、そのままお帰り願え」
黒子「」(御意
お嬢様「死ね死ね死ね死ね死ねえええええええええええぇぇぇぇぇぇァぁぁあああああああああアアアアアアアアアァァァァァァァァッッッ!!!!!」
友「ふぅ、全く男は厄介な奴ばかりに好かれる奴だな。厭になるね、全く」
「おい、お前ら何時まで呆けてんだ」
不良娘「あ、ああ………」
成金「え、ええ……」
無口「……………」
友「おいおい、男の彼女になるっていうのはああいう奴と対等に相手しまいといけないんだぞ?」
成金「えッ……」
不良娘「ま、マジで?」
無口「………」ボウゼン
友「ああ、そういえば、お前ら合格」
女子たち「「え?」」
友「だから、お前ら男の彼女の資格あり、俺、友が保障する」
成金「で、でもまだ四つあるのでしょう?」
友「用意はしたけど、面倒になった。そしていらなくなった」
「だから、此処で終わり、だ」
女子たち「「…………」」
内気「………」
友「………………此処からは俺の独り言だ」
女子一同「「?」」
友「男は前一度だけ、付き合った女性が居る」
女子たち「「!!」」
内気「……」
友「男とその女性はとても嬉しそうで、とても楽しそうだった」
「でも、それは少ししか続かなかった」
「あいつモテるだろ?」
女子一同「「(コクン)」」
友「あいつを好きな女子たちに嫉妬された」
「そして――――」
「――――徹底的にいじめられた」
女子一同「「ッ!」」
友「ある者は彼女のカバンを切り刻んだ」
「ある者は彼女の机に心ない暴言を残した」
「ある者は彼女に直接的な暴力を加えた」
「ある者は彼女に性的な暴行を加えようと目論みんだ」
「沢山の女性が、彼女を寄ってたかって苛め抜いた」
「そして――――彼女は駄目になった」
女子一同「…………」
友「あいつは泣きながら別れを切り出したよ」
「好きなのに、好き合ってるのに、それでも別れたよ」
「それで終わり彼らの恋は終わり。嫉妬に駆られた愚かな女子どもによって彼らの恋は息の根を止められた」
「とそういう事があった、そういう昔話だ」
女子一同「………」
友「…………、………俺はな、男が幸せであってほしい」
「そして男の彼女が幸せであってほしい」
「二人が幸せであってほしかった」
「それだけだっただけど、な」
「人生うまくいかねえな、全く」
友「今の話を聞いて、去るならそれでもいい」
「でも、男の幸せの邪魔だけはしないでくれ」
「あいつはいっぱい泣いて、いっぱい後悔して、いっぱい辛い思いして、落ち込み続けてたんだ」
「そして、それからようやく前を向けるようになれたんだ」
「だから、お願いします」
「あいつの幸せになれるようにしてくれ」
「頼む」
成金「あなた………」
無口「………」
不良「………」
内気「…………うん………やっぱり私は………」(ボソ
成金「………うん、よし」
「おーっほほほほほほほっ! 何を当然の事を言っているのですか!」
「この私がっ、あの方を幸せにするに決まっているではないですか!」
不良娘「……何言ってんだ、俺に決まってるだろ」ニヤリ
無口「…………違う…………私」
友「あ、あは、あはははははははははははははははははははははははははっ!」
「はぁー……、笑ったわー」
成金「笑わないで下されるっ!?」
友「お前ら馬鹿だなぁっ!」
女子たち「「お前に言われたくない」」
友「だな」
内気(友さん、良い笑顔だなぁ)
「やっぱり、試練もうひとつだけするわ」
成金「あなた………」ゲンナリ
不良娘「いきなり前言撤回かよ」
無口「……………嘘吐き」
友「何だ知らなかったのか? 俺は元から嘘吐きだ」ニヤリ
友「で、最後の試練だ」
「――――男を惚れさせてみろ」
成金「それは……」
不良娘「………」
無口「………」
友「それがあいつの彼女になる条件だ」
「でも、もしも手を貸してほしい時は言ってもいいぞ、少しなら手伝ってやるから」
「後は自分たちで頑張れ、お前ら」ニヤリ
女子たち「「当然!」」
内気「………よし、頑張ろう!」
一日経過
男「それで何したのさ?」
友「主に害虫駆除を」
男「嘘吐け、妹とか姉とかが僕を見てすっごくビビるんだけど」
友「それは知らないなぁ」クスクス
男「知ってる癖にいけしゃあしゃあと」
友「お前が心配することは何もないって」
男「本当なのかなぁ」
友「それで、お前が彼女にしたら良いと思う人間を絞り込んでランキング形式にしてみた」
男「………何やってんの?」
友「で、一位は内気さん」
男「え? 内気さん? 彼女が?」
友「俺一番のお勧めな」
男「いやでも、内気さんはないなぁ」
友「何でだよ」ジロリ
男「えーっと、言えないなぁ」
友「何それ、見た目が気に食わないとかいうならぶっ飛ばすからな」
男「いや、違うんだけど……友って意外と鈍感だよね」
友「…………うん、ぶち殺す」
男「ええっ!? そんなに気に食わなかった?!」
友「お前だけには絶対に言われたくない!」
放課後
友「全くあの馬鹿は、ぶつぶつ」ゲタバコアケ
「ん…………? 何だこれ?」
「手紙………?」
「ふむふむ」
「裏庭か」
友「裏庭にー、呼ばれて、飛び出て、じゃじゃじゃじゃーん!」
「さて、アホな事してないでさっさと行こう」
「着いた、後は待つだけ」
「罰ゲームだったりしてー! あはははは」
「マジで何の用だろう」
???「あ、あの!」
友「ん? 誰?」フリムキ
「……内気さん?」
内気「は、はい」
友「どうした、内気さん? 俺に何の用?」
内気「/// あ、あの、ですね ///」カァアア
友(どうしたのだろうか、顔が赤いんだが?)
内気「はあぁ、ふうぅ……… ///」
友(あれ? 何か雰囲気がおかしい気がする)
内気「と、友さん! ///」
友「は、はい!」
友(一体何の用だろう?)
内気「好きですっ! ///」
「付き合ってくださいっ! ///」
友「 」
「……え? どういうこと……?」
内気「そのままの意味、です ///」
「い、いやいや! 君、男の事が好きなんでしょう?!」
内気「やっぱり勘違いしてた……」
内気「わ、私が好きなのはっ! ///」カァアア
「友さんです ///」
友(どういう事なの?)
(よく目が合うから近くにいる男を見てると思っていたのに、まさか見ているのが俺だった?)
(え? うそん? そんなことありうるの?)
(男はモテモテで俺はモテないで有名なのに)
(夢か、これ夢なのか、これ)
友「…………」ギョウシ
内気「ぁぅ ///」
友(夢じゃないっぽいなぁ……)
友「えーっと、本当に俺の事好きなの?」
内気「はい ///」
友「俺だよ? 友だよ」
「偏屈で、嘘吐きで、へそ曲がり野郎だよ?」
内気「それもあなたかもしれません」
「でも、それだけがあなたじゃないです」
「目的を成すための行動力とか」
「友人をとても大切にしている所とか」
「誰から何を言われてもブレない芯を持ってるとか」
「そんなところもいっぱいありますよ」ニッコリ
友「ぁ……ぅ…… ///」カァアア
友(顔が熱ぃ ///)
(そ、そんな事言われたの初めてだ)
(え? 俺どうしたらいいんだ?)
(えーっと、答えないと)
(…………………分かんねぇ)
(何て答えればいいんだ?!)
(分かんねえ! うきゃーーー!)
友「え、えーっとだな………」
内気「は、はい ///」
友(うっ……)
友「俺は……行き成り過ぎて分かりません」
「もっと考える時間をくれますか……?」
内気「うん ///」
「な、なるべく早くにお願いね ///」
「それじゃあ! ///」ピュンウウウゥゥッ!
友「…………………」
「あ、うん」
「俺告白されたんだ……」
数日後
内気「えへへ ///」ダキツキ
「ん?」
「あれ?」
「おかしい」
「男に彼女作ってやろうと思っていたのに」
友「何で俺に彼女出来てんの?」
了
ということで終わりです。
お見苦しいものを見ていただきありがとうございました。
最近ssを読み漁っていて、なんとなく思いついたので書いてみたらすらすら書けたので、驚いています。
初投稿なので、いたらない点が多いような気がするのですがどうでしょうか?
批判や感想をしていただけると嬉しいです。
次回作かぁ、何書こうかな? うーん。
スマイルプリキュアのウルフルン×なおの話がちょっと頭に浮かんでたりするんだが需要ないだろうなぁ、と。
ウルフルンとなおさんが大食い大会に出る話って、アリですかね?
ところでこれ→(n‘∀‘)η④
ってどういう意味?
乙。
強いて言うなら……理由付けが弱いっていうのかな。友がどうしてそこまでして男のために動くのかがわからない。
やってることがやってることだから、理由が弱いと正直好感を持てないかな。
ああ、成程、お答えいただきありがとうございます。
>>98
理由かぁ、成程。そういうの書き切れなかったのか。
感想ありがとうござます。
それを糧に次に生かそうかと思います。
乙。
終わり方は良いと思うが、その後の男の彼女は誰になったのが気になる。
だから、アフターストーリー書けたら書いてください。
>>101
アフターストーリーか、ぶちゃけるとやりたい事やりきったって感じで、思いつかないなぁ。
うーむ、ぶっちゃけ男の設定とかあんまり決めてないしな。
主人公である友の事を書きたかったストーリーだしなぁ、これ。
少し考えてみるけど、あんまり期待しないでくださいね。
このSSまとめへのコメント
ラストの展開ワロタwww
すごい好き