律「そんで？澪の何が救われるって？」

澪「どうして私の苗字は秋山なんだろうな」

律「おーい」

澪「どうして出席番号はあ行から始まるんだろうな・・・」

律「あー。なるほど」

澪「そして、どうしてこのクラスに相澤さんは居ないんだっ」

律「出席番号1番、秋山」

澪「はい・・・」ぐすん

律「そんなに出席番号1番嫌なのか？」

澪「律はなったことないからわからないんだっ！このプレッシャーが！！」

律「そりゃそうだけど。だからって存在しない相澤さんに助けを求められてもなー」

澪「秋山にとってもはや救世主は相澤さんだけなんだ」
澪「うん、私は相澤さんを尊敬どころか崇拝していると言ってもいいな」

律「そこまでか。相澤さん・・・！」

澪「あと青木さんとか赤間さんみたいな赤系青系の苗字も尊敬しているぞ！」

律「色でまとめて呼ばれても尊敬が伝わってこねーよ」

澪「秋口さん！そんなすべりこんで来てまで私を助けてくれるだなんてっ！」

律「重症だなおい」

澪「なのにどうしてこのクラスには秋山しか居ないんだ・・・」ずーん

律「選択科目の都合とかじぇねーかな？」

澪「秋山、秋山、アイアム秋山・・・」ぶつぶつ

律「ぶつぶつ言い出しちゃったよ」
律「ああ、そうだ。そういやこのクラスはさわちゃんが集めたクラスなんだろ？じゃさわちゃんが犯人じゃん」

澪「おのれ山中」

律「山中っ」

澪「あ行の苦しみもわからないや行の仕業だったのか！」

律「あ行の苦しみ・・・」

律「いやー、でも山中だって最後の方の苗字で大変な事もあるんじゃないのか？」

澪「いいや！山中ならまだ最後に渡辺さんが控えているから最後尾じゃないはずだ！」

律「クラスに渡辺さん居る前提じゃねーか」

澪「どっちにしろ真ん中確定のた行にはわからないだろうけどなっ！」

律「おっと飛び火した。田井中さんちに飛び火したよ」

律「そんなに嫌なら今からでも別のクラスに・・・

澪「それは絶対嫌だっ！みんなと同じクラスがいい！！」

律「わーったわーった。て言うか無理だしな、クラス変えとか」

澪「小学校の頃はさ」

律「ん？おお」

澪「背の順で並んだりしただろ？」

律「そうだなー。低学年は背の順だった」

澪「私は背が小さくて、1番前だった」

律「あー・・・」

澪「そして背が伸びた今、どうしてあいうえお順になるんだ！」

律「どっちにしろそうなる運命だったんだな」

澪「ようやく1番前じゃなくなるって、喜んだのもつかの間に」ぐすん

律「前～ならえ！」

澪「はい」バッ(腰に手を当てる)

律「休め！」

澪「・・・。」シュバッ

律「ご愁傷」

澪「うるさいっ」