ガチャ

ちはみき「ゑ？」

はるピヨ「あっ」

￣￣￣￣￣
美希「説明求むなの。切実かつ早急に説明を求めるの。」

春香「あ、いや、えっとね、言ってなかったんだけどね、その」

小鳥「あの、私達実はね、」

千早「私たちですら言うのを躊躇う一言に小鳥さんが全くリアクションしないなんて…春香、貴女…」

春香「ちょ」

小鳥「おいコラ」

美希「そうなの！いつもはそーいう意味で言ってなくても6月とか指輪とか年齢とかその手のワードに面倒臭いぐらい敏感に反応するあの小鳥が、あんなドストレートな言葉に反応しないはずないの！！春香が何かしたに決まってるの！！」

千早「春香、正直に言いなさい。まだ間に合うわ」

小鳥「グサッ」

春香「いや私なにもしてないってば！あとおばさんわざわざグサッ言わんで良い」

小鳥「」グッサァ

春香「だからって顔作れ言ってない！シワ増えるよ？！」

小鳥「グハッ」ブシャアア

春香「あっやべ」

千早「春香止めなさい！小鳥さんのライフはもうとっくに０なのよ！！ハッ…春香もしかして貴女、私達が帰ってくるまでこうやってずっと小鳥さんを…！！」

春香「いや今のは私悪かったけどそうじゃな、」

美希「キャアアアア！！こ、小鳥が春香に殺されちゃったの！！この人でなし！！」

千早「早く救急車を！それと警察を！」

春香「いい加減話を聞けえええええええええってかおばさんもリアクションしてないでさっさと起きなさい！！」

小鳥「」チーン

…………

やっべミスった
上のやつかぶり無視してくだされ


千早「…小鳥さんが」

美希「春香の叔母さん？」

春香「うん、そうだよ…はぁ疲れた…」

小鳥「いやぁ…久しぶりに心に刺さったなぁ春香ちゃんのツッコミ…」

春香「叔母さんが悪いんでしょ…事務所で全力ボケはしないって約束だったじゃない…」

小鳥「ボケてないわよ…あの渾身のグサッは本心そのものだからこそ生まれたんだから…」

春香「生まれてる時点でギャグじゃねーかいい加減にしろ」

はるピヨ「どうもありがとうございました」

ちはみき「おお～」パチパチ

春香「えへへ、ありがと…じゃなくて！事務所でボケるなって何回言えばいいの？！私バラドルは嫌だって言ってるでしょ！！」

小鳥「じゃあ私のボケに反応しなきゃいいじゃない」

春香「うっ…」のヮの;

美希「えっ…小鳥が珍しく正論なの…」

春香「だ、だってそれはおばちゃんが私に執拗に刷り込むから定着しちゃったんじゃん！！私悪くない！！」

小鳥「あら楽しくなくなったの？ならやめる？これ私は良いわy」

春香「いやどす」

小鳥「でしょ？」

春香「ハッ…私どうして…」

小鳥「いつから春香ちゃんは私に刷り込まれていると錯覚していた…？」

春香「なん…だと…」

小鳥「鏡　花　水　月」

春香「ぐわあああああ」




千早「…ねえ美希。私思うんだけど」

美希「多分同じこと思ってるの。でも聞くの」

千早「…これ、いつまで続くのかしら」

美希「…多分しばらく終わらないの…と言うよりミキ、なんだか開けちゃいけない扉を開けちゃったような気しかしないの…」

千早「…奇遇ね、私もだわ…」








美希「(…いや最初から同じこと思ってるって言ったやんなの…千早さんも下手すると春香と小鳥と同類なの……えっヤダもしかしてこの空間でマトモなのミキしかいないの……うわああああん助けてはにいいいいいいい……)」

千早「(うわあ…美希がなんか今まで見たこともないぐらいすっごい顔してるわ……そうよね、辛いわよね…尊敬してる春香の本性がまさかあんなだったなんて…いやしかしこのチームプレーと以心伝心には見習うところがあるわね。さすがは親族と言ったところか…いやそれ以上のなにかが…………)」

(20分後…)

春香「えーと。と言うわけで、小鳥さんは私の叔母さんだったのでした！」

小鳥「イェーイドンドンぱふぱふー！…なんてね。ごめんなさいね？急にカミングアウトしたりして…いつかは言わなきゃな、って思ってはいたんだけど、どうしても踏ん切りがつかなくて…」

美希「うん。言い淀んでた理由はこのやたら長かった30分でよぉ～く分かったの。てゆうかむしろここまで濃ゆい個性をよくも今まで隠せてたなってもはや感心する域なの」

春香「うーん…小鳥さ…あーもういいんだったおばさんはこのままで行けば良いじゃない、って言うんだけどね…？」

小鳥「小鳥さんでも良いのよ？まあ、さっきも春香ちゃん口走ってたけどバラドルになっちゃうのが嫌だから隠してたいんだ、って前々から言ってたのよ。…でもバラドルが嫌って言ってる割にはバラエティー番組よく出てるし楽しそうなんだけどねぇ…」

春香「それでどうせ『バラエティー番組が仕事として合ってるんじゃないの？』とか言うんでしょ…？確かに私も合ってるとは思うけど…でも事務員とアイドルがコンビでバラエティー出て漫才ってなんか見た目凄い変じゃん……」

千早「うーん…そうねぇ。確かにバラドルが嫌だ、って気持ちはよく分かるわ…なんだか一生懸命やってることを馬鹿にされてるみたいな気がしてくるものね…まあ、今となっては何でも良いんですけれど(アイドルのためなら)」

美希「(ミキには括弧が見えてるからいいけど、これ普通の人が聞いてたらただの私はバラドル宣言なの…それに話の論点多分そこじゃないの…良いこと言ってる風にしてもバカ丸出しなの…)」

小鳥「そうでもないわよ。ほら、トーク番組で〇〇Dとか〇〇番組Pとかがちらっと出てきて芸人さんと絡むーみたいな展開よく見るじゃない？」

春香「もう！私アイドルじゃん！芸人さんを例にしてる時点で変じゃん！！」

小鳥「あら。確かにそうねぇ」

春香「うううう～…だからおばちゃんのその私についてだけアバウトなところが嫌だって何度も…」

小鳥「人間大雑把な方が気楽だし長生きできるじゃない…それに春香ちゃん私に似てるとこあるから何となく分かるし」ﾆｯｺﾘ

春香「大雑把じゃ駄目な職場でしょお…それに似てないし…」

小鳥「似てるわよ！だって私お姉ちゃんそっくりだもん！」

春香「私パパ似！」

小鳥「嘘よぅ！」

美希「(あっこれまた長くなるの)」

小鳥「(大丈夫よ、大概にしとくわ)」ﾆｯｺﾘ

美希「(こいつ直接脳内に…なの？！)」

春香「だって私おばちゃんより売れてるもん！歌は…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮだけど総合的に売れてるもん！バラエティーバラエティーしてないもん！！」

小鳥「おん？」

美希「ちょっ春香」

小鳥「(ごめん美希ちゃん前言撤回だわこれは)」

美希「(いやあああああああもう無理なのおおお！もうミキの心の叫びで捌ける域を越しちゃってるの！！それに肝心の千早さんは…)」

千早「バラドルいくない。歌こそ至高(要約)」

美希「(完全に使い物になってねえの！！！なんかよく分かんないけど思い出したかのようにバラエティーにアレルギー反応示しよってるの！！てゆーかもしかしてあれなの？？そもそも最初に小鳥が春香の叔母だって事実を知った時点でもうおかしくなってたの？！千早さんのメンタル豆腐どころじゃねえの！！)」

小鳥「私だって正統派アイドルだったんじゃあああ」

春香「じゃあなんでバラドル勧めて来るのよおおお」

美希「(こいつらもこいつらなの…久々に隠さずにはっちゃけられるからって好き放題はっちゃけまくりやがってなの…！巻き込まれたミキの身にもなってなの！)」

美希「(んあああああもおおおおおおおカオスすぎてもう訳がわからないのー！！！なんなのなの！！なんなのなの！！)」


やべえ収拾が

ｶﾞﾁｬ

P「う～さぶさぶ…ただいま戻りましたよー…と…」

はるピヨ「」ｷﾞｬｱｷﾞｬｱ

千早「」ﾊﾞﾗﾄﾞﾙﾖｸﾅｲ

美希「あっ…」

P「……？」

P「…………！」ﾃｨﾝｯ

P「………………………。」ﾒｸﾊﾞｾｰ

美希「！」ｺｸｯ

P「」ｸﾙｯ

美希「」ｽﾃﾝﾊﾞｰｲ

P「」ﾀﾞｯ

美希「」ﾀﾞｯ




～屋上～

ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ！

P「…ふぅ。美希、大丈b」

美希「はにいいいいいいい！！」ｶﾞﾊﾞｧ

P「うおっ」ｶﾞｼ

美希「うわああああん…怖かったの…怖かったのおお……」

P「よしよし…キツかったな。あの状態の二人相手によく頑張ったよ…」

美希「うん…ミキね、すごいがんばったの…でもなんかもう、わけわかんないことになっちゃってどうしようもなくなっちゃったの……」

P「そうだよな、ワケわかんなくもなるよな…でも、もう大丈夫だからな。もう無理しないで大丈夫だから」ﾖｼﾖｼ

美希「ぐす……ほんと？もう大丈夫？」

P「おう」

美希「わかったの……でも、落ち着くまでもう少しこうしてるの……」ｷﾞｭ

P「ん」ﾖｼﾖｼ

(ちなみに聞いとくがこのスレ見てる人いるかい？

マジか(歓喜)
おk頑張って書くわ
なんか直してほしいとこあったら言ってね

しばらくして…


美希「ハニー、もうミキは大丈夫。だいぶ落ち着いたよ」

P「そうか。…ほっ…よかった、ちょっと心配したぞ」

美希「えへへ、ありがとなの♪…でもね？」

P「ん？」

美希「…今日ばかりはミキがしっかりしなきゃかなーって。そう思うの。だから、ハニーにもっと、もーっと甘えるのは、この一件が終わってからなの」

美希「そうでしょ？」

P「…。」

美希「…大丈夫だよ、ハニー。ミキ、ハニーと一緒なら、なんだって出来るの。ハニーが居てくれるなら、ミキ、怖くない」

P「美希…でもな」

美希「ヤ。そんなの、ミキ嬉しくないの。」

美希「例えそれがミキの為なんだとしても、ミキだけが守られて、ミキだけが傷つかないなんて、そんなのヤ。」

美希「それに…ハニーだって分かってるでしょ？…ミキが、ハニーが辛そうで、申し訳なさそうな顔してるの、分かんないわけないの」

P「……言っとくが、美希が着いてきてくれて。美希が助けになってくれて。それで美希が傷ついたら、俺は何よりも悲しいんだぞ」

美希「ううん。それを言うならミキだって、ハニーが傷つくのが一番悲しいの」

美希「だから、美希はハニーを守るの。ハニーもミキを守るの。それで、二人で一緒に助けにいくの」

P「…全く。強情だよな、いつも」

美希「くすっ。そうなの。愛するハニーの為なら、ミキは誰よりも強情なの！」

P「はぁ……俺も押しに弱いなぁ…。……説明するぞ。あの二人がああなった原因と、その対処方について」

美希「はいなの！」

P「まず、今日のことについてだが。美希。…あの時間、本当は事務所に来る用事なかったろ？」

美希「うん。今日は収録後直帰だったけど、千早さんがおサイフを事務所に忘れた、って言うから着いてきたの」

美希「…そっか。本当はあの時間って、最初から小鳥と春香の為だけに隔離された時間だったんだ…」

P「その通り。あの時間は、音無さんと春香のお互いにはっちゃけたい欲を発散するために、俺と律子とでスケジュールを調節して設けられた時間だ。」

美希「やっぱり律子も知ってたんだ…」

P「竜宮をエンカウントさせないためにな」

美希「…確かに、巻き込まれたら一番不味そうな面子が揃ってるの」

P「それもそうだな。まあ、だからこそこの時間は内密に、自然な形で大体月2回程取ることにしていた」

P「無論、春香と音無さんにも分からないようにな」

美希「あくまでも偶然を装うことで、自然に発散させる…春香と小鳥に余計なストレスを与えず、爆発させないために、だよね」

P「そう。二人が安定して、皆の前で振る舞えるように」

美希「…となると、この件を知ってるのは、ハニーと、律子と、多分社長と…」

P「それと雪歩だ」

美希「えっ？どうして…」

P「…実は、前にもこうなったことがあったんだよ」