モバP「常駐型渋谷凛」 (53)

モバPはPで表記統一

凛は出ません

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―午後9時―

ちひろ「ふぅ…今日はこれで終わりにしましょう…」

ちひろ「プロデューサーさんはまだ帰らないんですか?」

P「自分はまだやることがあるんで残ってますよ」

ちひろ「そうですか、それじゃあ戸締りお願いしますね」

P「はい、わかりました。お疲れ様です、ちひろさん」

ちひろ「お疲れ様でーす」

ちひろ「うぅ~相変わらず寒いですね、マフラーマフラーっと…」

ちひろ「あれ?ない?」ガサゴソ

ちひろ「事務所に忘れちゃったのかな?」

ちひろ「うーん、面倒ですけど取りに戻りますか」

ちひろ「そうだ、残ってるプロデューサーさんにコーヒーの差し入れで持っていきましょうか」

ちひろ「こっそりいってお驚かしちゃいましょうかね」

カチャ

ちひろ(こっそりと…近づいて…)

ちひろ「プロデューサーさ」


P「さーて、ちひろさんも帰ったし、仕事もひと段落ついたしいよいよあの作業に入るかな」

ちひろ「!?」

ちひろ(ま、まず隠れなきゃ…)

P「まずは凛の画像だな」

ちひろ(プロデューサーさん、凛ちゃんの画像を使っていったい何を…)

P「今日やっと宣伝用と騙して写真を撮れたからな」

P「まずは加工だな」

P「このままだと大きすぎるし、腹から下はいらないかな」

P「背景は白で統一してっと…」カチカチ

P「よしっまずはこんなもんでいいだろ」

P「さて画像も用意できたしVisualSudio開いてっと…」

P「フォームのサイズは…写真に合わせて280x360くらいでいいか、後で調整すりゃいいし」

P「他には~ああ、セリフ用の吹き出し画像が必要かな」

P「ネットから拾ったやつをぱぱっと加工して…」カチカチ

P「よし、これでオッケー」

P「あとは時間表示用の時計画像もいるか」

P「ま、これもネットから拾ったやつでいいか。どうせ個人用だし」

P「適当に加工っと」カチカチ

P「んでフォームにパネルを、凛の画像と吹き出しようの2つでいいか、配置して」

P「そこにテキストボックスとボタン配置して」

P「背景にさっきの画像をセットしてっと」

P「よし!第一段階終了!」

1 http://i.imgur.com/jLFMpkm.png

P「まずは画面周りからいくかー」

P「常駐型アプリだしツールバーいらないよな」カタカタ

P「あと、開始位置はやっぱり画面の右下かな」

P「スクリーンのサイズ取得して…このフォームのサイズ分引いた位置を指定っと」カタカタ

P「あと透過処理かー」

P「透過処理ってどうやんのかな、グーグル先生!」カタカタ

P「へーパネルのBackColorをTransparentにすればいいのか」

P「一旦ビルドして確認と」

2 http://i.imgur.com/mJ8RIBS.png

P「透過処理もツールバーも消せてる、が…」

P「ずれてるな…うーん…あータスクバーのこと考えてなかった」

P「タスクバーの分だけ位置調整して」

P「あと常に最前面に表示するようにするかー」カタカタ

P「次は…時間表示機能やるかー」

P「時計ボタンクリックしたときのイベント処理をーっと」

P「DateTimeのプロパティ使えばオッケーだな」

P「年月日に時分と曜日を凛が話しているような感じにして」

P「これでとりあえずビルドしてみるか」カチ

3 http://i.imgur.com/Ak7olLa.png

P「よしよし、ちゃんとイケテルな」

P「それじゃあ、お次はお楽しみの…」

P「タッチ機能だあああああ!!」

P「タッチ機能はパネルのマウスダウンイベントでいいな」

P「クリックしたときの座標によって反応を変えよう!」

P「頭を触った時と、顔を触った時と…やっぱり『πタッチ』した時の反応だな」カタカタ

P「頭を触った時は…笑顔の写真がいいな、実際笑顔になってたし」

P「顔を触った時…顔なんか触ったことないからなぁ…」

P「照れた顔でいいか」

P「そんでπタッチした時は困り+照れ顔だな、これしかない!」

P「画像はリソースファイルとして組み込むかー」

P「あとは触った時のセリフだな」

P「テキストファイルにセリフ書いてファイル参照するようにしよう」

P「そうすれば後でセリフ追加できるようになるしな」カタカタ

P「………」カタカタ

P「………………」カタカタ

P「………………………」カタカタ

P「それにしても触った時の反応を自分で考えてテキストにおこす作業のなんと空しいことか…」

P「特にπタッチした時の反応なんて書いてるだけで恥ずかしくなるな…」

P「よし、できた!」

P「ビルドして確認ー」

4 http://i.imgur.com/TVJ4xlw.png

5 http://i.imgur.com/w3oPDBZ.png

P「おおいけていけてる!」

P「そして…ゴクリ」

6 http://i.imgur.com/8CWVwZl.png

P「うっひょー!自分で書いたテキストとはいえこれはクる!」

P「たまらねえな、これは…」

P「けど、これだけだと味気ないな…」

P「タイマーイベントでも入れて時間でセリフと画像が変わるようにするか」

P「何秒ごとにしようか…100秒でいいか」

P「ビルドしてー」

~100秒後~

P「おお、変わった変わった」

P「よっし、これで『常駐型アプリケーション渋谷凛』完成だぁぁぁ!」

P「ふっふっふ、よいぞ、これはよいぞおお」

P「あとはこいつを…」

ちひろ「あとは、なんですか?プロデューサーさん?」

P「………………え?ちひろさん?」

ちひろ「はい!モバプロのアシスタント千川ちひろですよ」

P「ナンデココニ…」

ちひろ「マフラー忘れたんで取りに帰ってたんですが」

ちひろ「まさかプロデューサーさんがこんなことをしていたなんて…」

P「あば、あばばばばばばばばばば」

ちひろ「凛ちゃん、どう思うだろうな~自分の写真がこんなことに使われていて…」

P「うぐっ!」

ちひろ「きっと嫌いになっちゃうんじゃないかな~(そんなことないでしょうけど)」

P「ちっ、ちひろさん、お願いします!俺がこれを作ったことを凛には黙ってくれませんか!?」

ちひろ「どうしましょう~?」

P「俺にできることなら何でもしますから!」

ちひろ「へぇ~『何 で も』?」

ちひろ「それじゃあ…」

………
……

【あのアイドル渋谷凛の常駐アプリが遂に発売!】
【タッチした場所によって反応が!?】
【売れ行きによっては第2弾・第3弾の可能性も?】

ちひろ「いや~いい売れ行きですね~」

ちひろ「単価300円ですけど元手はタダですし」

P「ソウデスネ」

ちひろ「さすがにπタッチ機能はオミットしましたけど」

ちひろ「ここまで売れるとは笑いが止まらないですね~」

P「ソウデスネ」

ちひろ「もう、まだ拗ねてるんですか」

P「だって、俺一人だけで楽しもうと思ってたものが全国民の物になってるんですもん」

ちひろ「私に見つかったのが運の尽きですよ」

ちひろ「それに臨時ボーナスも出るみたいですし、いいじゃないですか」

P「そう、ですね…うん、前向きに考えましょう」

ちひろ「そうだ、今度凛ちゃんをご飯にでも誘ってみたらどうですか?」

P「ああ、いいですね。お祝いとお詫びを込めて」

P「あっ、そろそろ凛の収録も終わる時間ですね、ちょっと迎えに行ってきます」

ちひろ「はい、いってらっしゃい」

ガチャ




ちひろ「ふふ…これ画像とセリフのテキストを変えれば他のアイドルでもいけるんですよね~」

ちひろ「それを変えただけでまた今回のような収入が入るんですから」

ちひろ「本当に笑いが止まらないですよ~」

ちひろ「ありがとうございます、プ・ロ・デュー・サー・さん」


おわり

以上で投下終了です

見てくださった方、ありがとうございました

>>35
拡張出来るくらいの知識有るなら>>1みたいに二時間くらいで作れるでしょ

SSにするの面倒だなと思って没にしてたネタですが
楽しんでいただけたようで良かったです

>>36
PG自体は既に作ってました
スクショごとに時間が違うのはアニメ見ながらSS書きながらやってたせいです
実際の作成期間は1週間程度です

あと大切なこと言うの忘れてました

凛の立ち絵は晴嵐改Pのものを使わせていただきました
ありがとうございます

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