これは気分転換に書くものなので短いです。
では、お付き合い頂ければ幸いです。
きっかけなんて些細なもの。
あの時あの場所で、
君が話しかけてくれたから。
君が私を救ってくれたから。
君の笑った顔が眩しくて、
私もこうなりたくて、
だから私は、
君が好きになったんだ。
女「ねえ、私と付き合って」
男「なんで?」
女「だって…私は君が好きだから」
男「君みたいな可愛い子に告白されるなんて光栄だね。でもお断りするよ」
女「どうして?」
男「僕は、君と同じだからさ」
女「??ならいいじゃない」
男「とにかく駄目だよ」
女「私、諦めないわよ」
女「私と付き合って」
男「昨日に続いて今日もかい?」
女「諦めないって言ったわよ」
男「そんな君がどうして」
女「色々あるのよ。色々ね」
男「もし失礼でなければ、聞いても?」
女「秘密は女を綺麗にするというから内緒よ」
男「残念」
女「ならそういう顔をして言ってくれるかしら?」
女「私と付き合ってくれるかしら?」
男「今日もか。君も飽きないね」
女「諦めは悪いほうなの」
男「初耳だよ」
女「よかったわね、私の新しい一面を知れて」
男「別に知りたくもなかったけどね。というか君、毎日毎日昼休みに屋上に来て…暇なのかい?」
女「屋上。好きなのよ。それにここはあなたとの思い出の場所でしょう?」
男「まあ、そうだね」
女「それに、暇じゃなかったらあんなことしないわ」
男「それもそうだね。ごめん」
女「あなたが謝ることじゃないでしょ。お付き合いしてくれる?」
男「お断り」
女「お付き合い」
男「それしか言わないの?っていうか、カーディガン着てるんだね」
女「寒いでしょ今日は。あなたは着ないのね」
男「寒がりじゃないしね。っていうか、タイツもか」
女「あら、タイツ好きなのかしら」
男「」
女「図星なのね。ふふっ。嬉しいわ、あなたの新しい一面が知れて」
男「忘れてね」
女「お付き合いして」
男「はあ。君も本当に飽きないね」
女「それはそうよ」
男「どうしてだい?」
女「あなたが好きだからに決まってるじゃない」
男「嬉しい言葉を恥ずかしげの欠片もなくありがとう」
女「好きよ」
男「僕は普通だよ」
女「残念ね」
男「本当に残念そうな顔しないで、罪悪感がするから」
女「ふふっ。ならよかったわ」
男「君の涙は信じない」
女「お付き合いして」
男「まず聞きたいんだけど。どうやって僕の家を知ったんだい?」
女「愛の力よ」
男「…。聞かない事にしたよ」
女「あら、賢明な判断ね」
男「何をしにきたの?」
女「最初に言ったでしょ?お付き合いして」
男「お断りする」
女「どうしてよ」
男「僕は、君と会う資格なんかない。本当は、あの時君を止める資格すらーー」
女「やめて。私の感謝を、私のこの気持ちを否定するのはあなたも許さないわ」
男「ごめん」
女「今日は帰るわ。また明日学校で」
女「あれからもう一週間ね」
男「そうだね。君もずいぶんと変わったよ」
女「そうかしら?」
男「うん」
女「それは、あなたのおかげよ」
男「ここは素直に受け取っておくよ」
女「私はね、嬉しかったの。誰も気にすら止めてくれない私の名前を覚えていてくれて、私を救ってくれて」
男「誰も気にすら止めないって。そんなことはないと思うよ」
女「あるのよ。私はこの学校にも、家にも居場所はない」
きっかけなんて些細なもの。
あの時あの場所で、
君の悲しそうな笑顔を見たから。
君の幸せそうな笑顔も見たから。
君の悲しそうな笑顔を見ていられなくて、
僕と同じ君を見捨ててなんていけなくて、
だから僕は、
君を笑顔にしたくて、
君を好きになったんだ。
男「僕はあの時。君がこの屋上から飛び降りようとした時、僕も自殺するつもりだったんだ」
女「そう。やっぱり」
男「え?」
女「あなたが悲しそうな笑顔で、頑張って笑うのが、すごい眩しかったもの」
男「そ、そっか」
女「どうしてなのかを聞いていいかしら?」
男「妹がね、自殺したんだ。しかも父さんの会社は潰れて、母さんと心中。だから自殺しようとした」
女「今住んでいるお家は?」
男「親戚の叔母さんに借りてるんだよ。だから僕も自殺しようとした。びっくりしたよ。まさか先客がいるとは思わなかったから」
女「でしょうね」
男「僕は、君が悲しそうな顔で笑ったあと、幸せそうな顔で笑ったのを見て…なんでだろうね、助けなきゃって思ったんだ」
女「嬉しいわ」
男「自分も自殺しようとしてるのに変な話しだよね」
女「いいのよ。私は救われたのだから」
男「僕はね。君と釣り合わないよ」
女「そんなことないわ。あなたは私にとって世界一よ」
男「悪い気はしないよ」
女「ねえ。あなたはあの時言った台詞覚えてるかしら?」
男「どんな台詞?」
女「もう、忘れたのね?」
男「何しろ必死だったからね」
女「仕方ないわね…」
ーーなにをしてるの?
ーー見てわからないかしら。飛び降りるのよ。
ーーどうして?
ーー疲れてしまったから、かしらね。
ーー悲しそうな顔で笑うんだね。
ーーなにか言ったかしら?
ーーどいてよ。そこは僕の特等席なんだ。
ーーふふっ、あなた、これから自殺する人に対してその言い方はないんじゃないかしら。
ーー…ねえ。君自殺なんてやめよう。
ーーどうして?
ーー意味なんてないよ。
ーーどういうことかしら。
ーー僕はね。もう手を伸ばすのを忘れたくないんだ。頑張ってと声をかけるだけなのは嫌なんだ。
ーーなにを言っているの?
ーー僕は君に手を伸ばすよ。女さん。
ーー……え?
ーー君が掴んでくれるまで、ずっと伸ばしてる。
ーーずっと私が掴まなかったら?
ーーそうしたら、僕が君の手を掴むよ。
ーー強引なのね。
ーー君は僕が助ける。
ーーなぜ?
>>13
× ー(長音)
○ ―(ダッシュ)
支援
ーー強いて言うなら、一目惚れ、かな?
男「僕は、そんなことを言ったんだね」
女「忘れてたのね」
男「すっかりね」
男「あー、なんか恥ずかしいや」
女「ねえ?」
ーーー私と付き合って?
ーーーお断り……しないよ。こちらこそよろしく。
>>15
ごめん、iphoneでのダッシュの出し方わかんなかったorz
えと、かなり短くssと呼べるかどうかすら怪しいですが、
終わりです。
駄文にお付き合い頂けた方がいらっしゃったらありがとうございました。
ちなみに、自分事で申し訳ないのですが、ほかにも書いてたりします。
妹「あの、お兄ちゃん?」
男「約束?」女「うん!」
男「約束、守ったぞ!」
の三つです。
こちらも是非お読み下さったら嬉しいです。
では失礼します。
乙乙乙
不足してようがしてなかろうがssがただのオナニーなことに変わりはないけどね
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