杏「P、杏のものとなれ!」 (45)

モバマスSSです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419300790

杏「P、杏のものとなれ!」
P「断る!」
杏「えっ、断るの?ロリコンなのに?」
P「真のロリコンはその程度で動揺はしない!」
杏「こずえを膝の上に乗せながら言われてもなー」
こずえ「ふぁ...」

P「よしよし飴でも食うか?」
杏「それ杏のじゃんあげちゃうの?」
P「俺の私物なんだが…」
杏「まあ確かにそうだけど、そうじゃないっていうか…」
P「じゃあ良いだろ。こずえうまいか?」
こずえ「おいしいよー」
P「よしよし可愛いなこずえは」
杏「昔杏の為だけに飴を用意するって言っていたのに」
P「そんな昔のこともう既に忘れたわ!」
杏「しっかり覚えているじゃん」
P「俺は今しか興味ないんだ。こずえを愛でていたい!」
こずえ「…ふわぁなかよしなのー?」

こずえ「われのものとなれー」

P「はっ!仰せのままに」

杏「ロリコンは誰かのものにならないんじゃないのー?」

P「お前は一つ勘違いをしている。確かに動揺しないとは言った。だが真のロリの言うことは絶対!何が起ころうともその声に従わなければならない!こーこーせーの似非ロリとは全く違うものなんだ!分かったか!」

杏「ふーん。別に良いけどね」


……
………

杏「ってことがあってさー。Pって酷くない?」

輝子「フ、フヒ...親友はそんなことしないぞ?」

小梅「...私もない」

幸子「フーフン、ボクはあります。きっと可愛い子を苛めたくなる小学生並みの行動でしょうね」

杏「そ、そうなのかな…?そうだよね…」

幸子「当然です。親しき仲にも礼儀ありなのにうっかりそれを忘れるんですから。ボクを含めて女の人の扱い方を知らないんですよ」

杏「あっ、一理あるかも」

幸子「この前Pさんと出かけた時、普段と違う髪形にしたのに全く気がつかなかったんですよ!」

輝子「そ、そうなのか?」

幸子「その後、『幸子は常にカワイイですから気づかなかった』って言ってボクの頭を撫でて誤魔化そうとしたんです。ボクじゃなかったら許していませんね!」

小梅「Pさんに……撫でられると…なんだかドキドキする…へへ」

杏「うんうん。なんだか分かるなー杏もなんだかんだ言ってPには弱いもん」

輝子「杏さんの貴重なノロケ…写真撮らなきゃ…」

幸子「Pさんはこんな美少女達に囲まれているのに脈なしなんて。全く」

小梅「…どうしてかな?」

杏「ホモだからかもねー」

輝子「フヒ…芸能界には結構いるらしいぞ…」

杏「Pがそうならみんなで優しく認めるしかないよ……」

P「おい。何で俺がホモみたいに言われなきゃならないんだ?」

杏「うわっロリコンでホモで鬼畜の前世で悪行を重ねたPだ。業が深そうな顔をしてる」

P「なんだそれ。業が深い顔じゃなくてせめて渋いって言え」

杏「それで?男子禁制の女子会やっているんだけど」

P「幸子を探していたんだ。そろそろ時間だから送らないとな」

幸子「そういえば今日の収録は何をするんですか?」

P「海の幸、山の幸特集だ。詳しくは車の中で話そう」

幸子「フフーン。ボクが普段からカワイイからですね」

P「…まあ無茶振りがあるんだけどな」

輝子「フヒヒ…親友悪い顔してる…」

杏「……そろそろ時間じゃない?行ったら」

P「おっ、そうだ。今度ドライブ行こう」

杏「ん、いいよ。杏の番組終わった後でね」

P「細かい話はまた今度な!」

幸子「無茶振りって何ですか!フギャー!」

杏「幸子を抱えて行っちゃったよ…」

輝子「フヒ、杏さんニヤニヤしている」

小梅「本当だ……」

杏「ちょっと小梅袖で叩かないで痛いって」


……
………


杏「あれ、プロデューサー今日送ってくれるんじゃなかったの?」

ちひろ「プロデューサーさんはみりあちゃんのロケに付き添いするって言ってたけど。電車で行ける?」

杏「そっか忙しいものねー。大丈夫だよ」

ちひろ「領収書は貰ってくださいね。後で精算しますので」


杏「今は忙しいんだ。忙しいだよね?プロデューサー…?」


……
………


P「杏ー?杏はいないのかー?」

ちひろ「あれっ?プロデューサーさんみりあちゃんのロケに行ったはずじゃ?」

P「それは来月の話ですよ。折角久しぶりに杏とドライブする予定だったのになぁ…」

ちひろ「杏ちゃんには悪いことしちゃいましたね。今日は電車で行きましたよ」

杏「はぁ、今日の収録は一発で決めて早く帰ろうと思ったんだけどな…ミスばっかだよ」

杏「このまま帰るのもなんだしどこかに寄っていこうかな」

紗南「あっ、杏さんだ!一緒にクレーンゲームしない?」

杏「ん、紗南か。景品が飴なら考えなくはない」

紗南「あるよ!杏さんが好きそうなの!」

P「えっと杏どこにいるんだ?収録終わったら迎えに行こうと思ってたのに…」

P「ん?あのゲームセンターに杏が入って行った。紗南も一緒か…」

P「邪魔するのも悪いし帰るか。お土産に飴買っていこうかな。ちょうど美味しい店が近くにあるらしいし。杏に丁度いいな」

杏「プロデューサーの馬鹿野郎!」

紗南「おっ凄いパーフェクトだ!普段は腕が疲れるからってシューティングゲームはやりたがらないのに」

杏「時と場合によるよ。Pとかいう馬鹿への怒りを発散させないと」

紗南「あはは。ちょっとすれ違い多いみたいだね…」

杏「ただいまー。お疲れ様です」

紗南「サナは事務所に戻ってきた!」

杏「はぁー疲れた疲れた。飴食べよ。ん?ウマー」

P「おう杏戻ってきたか…あめ…」

P(待てよ今杏は飴を舐めている。そんな時に飴を渡すのは失礼なことなんじゃないのか?)

杏「なに?」

P「……仕事、お疲れ様」

杏「それだけ?何かほかに言うことないの?」

P「あっ飴買ってきたんだ。食べるか?」

杏「今舐めているものさえ分からないの?」

P「ごめんな。最近どうも関わる機会が少なくなった気がして・・・」

杏「誰のせいだよ!今日は久しぶりに一緒に行けるから楽しみにしてたのに」


……
………

ちひろ「ものの見事なバッドコミュニケーションでしたね。今なら必ずパーフェクトコミュニケーションが取れる飴が・・・」

P「5ダースください」

ちひろ「ちょっと冗談ですよ。じゃあ私からのプレゼントで・・・」

P「何ですかこれ?」

ちひろ「旅行券です。杏ちゃんと二人で行ってください!」

P「杏。温泉に興味ないか?」

杏「次のロケの話?まあ仕事なら行くけど・・・」

P「そうじゃなくてプライベートでな」

杏「へえ、業界人であろう人がそんなこと言うの?」

P「長年連れ添った友人として誘っているんだよ」

杏「まっ、行かないとは言ってないけどねー…」

杏「ふーんこれが今夜の宿?まっ悪くないかな」

P「凛は関係ないだろ…」

杏「こんな宿でもないよりは…」

P「お隣さんからもって来ないで」

杏「ちひろさんがタダでくれたからそんなに期待してなかったけど、すごっくいい宿だね」

P「アイドルにお金を惜しまないからな」

杏「うわっ松の間だって!どうしたのちひろさん悪いものでも食べたのかな?もしかして給料天引きっ!?」

P「すごい。こんなに広いところ二人で使えるなんてな…飲み物はサービスなのか?」

杏「オレンジジュースウマー。サービスだってすごいね」

P「ここに一泊二日か…」

杏「それじゃあ温泉行こうか。流石に男女別々だよね…」

P「ふっ、真のロリコンは温泉にそんな感情を持ち合わせない!」

杏「小さい女の子がお父さんと一緒に入ることあるよね…」

P「なっ何?そんなので動揺しない!俺はPだ!」

杏「どうなんだろうねー?わからないなー」

杏「ふう。温泉はいいな。ちひろさん今まで悪魔とか鬼とか思ってごめんなさい。ちひろさんはやっぱり天使だ」

杏「プロデューサーと久しぶりにちゃんと話せたし、来てよかったな」

杏「そういえば本当に杏の体で興奮しないのかな?ロリコンなのにな…試してみるか…」

P「ふう。幼女の裸体を見れるとかやっぱり男湯は最高だぜ!」

P「いかんいかん。pがPになってしまう…」

P「杏のことちょっと最近避けてたよな」

P「仕方ねーし!別に嫌いな訳じゃねーし!あんなロリボディで合法とか世界は救いがあるだけだし!……杏のこと嫌いじゃないんだよな、俺」

P「いい湯だったな杏。肌がつるつるになった」

杏「杏の肌は元々つるつるのすべすべだけどね」

P「じゃあ温泉上がったしアレをやるか!」

杏「いいねさっすがプロデューサー!」

P「じゃあせーのでいうか」


P「卓球!」

杏「レトロゲーム!」


P「えっ」

杏「えっ」

P「卓球それは日本人の遺伝子に組み込まれた温泉上がりの競技。それが恋人同士であろうと友人同士であろうと仲を深めるという…」

杏「背が足りなくて出来ないんだけどなー」

P「じゃあ仕方ない。レトロゲームばっかのゲーセンに行こう」

杏「やっぱり話が分かる!敏腕プロデューサーだ!」

杏「プロデューサー何しているの?」

P「この競馬のゲームは始まってすぐ持ち上げると簡単に一位になれるんだ。子供の頃よくやったな」

杏「ふーん、現代っ子でニートな杏には知らない世界の話だね。そんなバグすぐに回収されて修正されちゃうよ」

P「それも良い事だろうな」

杏「このメダル使いきれないよ。どうする?」

P「んー一通り遊んだし、そろそろ夕飯の時間だし受付に返して部屋に戻ろうか」

杏「オーケー。夕飯は何が出るんだろうね?」

P「楽しそうだな。やっぱり海の幸じゃないのか。海が近いし」

杏「Pこそ楽しそうだね。うへへ夕飯」

P「なあ杏」

杏「ん?どしたの」

P「あわびの貝をそのまま焼いたの初めて食べた」

杏「すごい料理だったね。一生分の豪華な食事を食べたみたいだ」

P「これ本当にちひろさんが出してくれたのか」

杏「もう頭が上がらないね…」

P「ああ幸せだ…」

杏「そうだね」

杏「そういえばさ。この旅館の露天風呂は朝日を眺められるんだって」

P「ああ、屋上に露天風呂があるらしいな」

杏「一緒に行ってみない?」

P「いいな。そうしようか」

杏「じゃあ決まりプロデューサー起こしてね」

P「えっ俺が起こすの?」

杏「それ以外どうするのさ?」

杏「ちょっと散歩に行かない?腹ごなししないと眠れないよ」

P「それいいな。行こうか」

杏「行く途中に見かけた灯台まで行こうよ」

P「ロマンチックだな」

杏「悪い?」

P「素敵だと思うぞ。普段の杏とはまた違って」

杏「えっ、それどういう意味?」

P「そのまま」

P「寒いからちゃんと着てけよ」

杏「はいはい。分かったよ」

P「杏。手を繋いでいくか?迷子になるといけないし」

杏「真っ暗だし仕方ないね。はい」

P「やっぱり少し寒いな」

杏「寒いね」

P「海真っ暗だな」

杏「大きな穴みたいだね」

P「灯台は明るいな」

杏「明るいね」

P「足は疲れてないか」

杏「まだまだ歩けるよ」

P「なら良かった」

杏「寒いからもうちょっと近づいて」

P「ん。分かった」

杏「プロデューサー。灯台大きいね」

P「ああそうだな」

杏「プロデューサーもこんなに大きかったら迷わないのにね……」

P「きらりよりは背が低いけど俺だって低くはないぞ」

杏「うん。そうじゃないよ」

P「そうじゃないならどうなんだ?」

杏「もう少し近づいて。寒い」

P「ああすまないな」

杏「ふぁ…眠い」

P「大丈夫か?背中貸そうか?」

杏「良いよ。まだ隣を歩いていたいから…」

杏「ふう…部屋の中は暖かいし、布団は引いてあるし、ここは天国かな?」

P「旅館だな」

杏「じゃ電気消してー」

P「はい。うわ真っ暗だな」

杏「お互いの顔も良く見えないぐらい真っ暗だね」

P「こんなに広いと結構怖いな」

杏「ちょっと布団寄せるね」

P「おう…」

杏「プロデューサーって本当にロリコンなの?」

P「ああ真っ当なロリコンだ!」

杏「杏の体に興味ない?」

P「興味ないというと嘘になるな。布団離そうか?」

杏「杏はもう17歳だよ。法律的には結婚できるんだからね」

P「杏?」

杏「もう一度聞くけど興味ないの?」

P「これ以上からかわないでくれるか?」

杏「はあ、女の子からこんなに誘っているのに脈なしか。やっぱりホモなのかな?」

P「杏、いいのか?」

杏「良くなかったら同じ部屋で寝てねーし、布団近づけねーし」

P「杏の布団入るぞ」

杏「どーぞ」

P「暖かいんだな杏は…」

杏「ねえP」

P「ん。どうした?」

杏「手を繋ごうよ。迷子になるといけないし」

P「そうだな」

杏「おはよう」

P「おそよう」

杏「なんで起こしてくれなかったのさ!」

P「いや流石に昨日寝たの遅かったし、起こすのも悪いかと思ってな」

杏「ばかばーか。プロデューサーのせいだろ!」

P「いや俺だけが悪いわけじゃない」

杏「ところでプロデューサー。杏のものになってくれる?」

P「喜んで」

短いですが終わりです。
HTML依頼してきます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom