ジャン「持ち物検査」アルミン「やめろ!やめろぉ!」(20)

男子寮
コニー「大変だ大変だ大変だー!」
エレン「なんだよ、うるさいぞコニー」
コニー「大変なんだって!」
エレン「何が大変なのかわかるように言えよ」
コニー「検査!教官が検査するって言ってた!」
エレン「検査?何の検査だよ」
コニー「えーっと、なんだっけ、検査って言ったら・・・持ち物検査か?」
アルミン「も、持ち物検査だって!?」

ざわ・・・ざわ・・・
     ざわ・・・ざわ・・・

ジャン(持ち物検査という言葉に寮全体がざわついている、まあ、嬉しいことではないよな)
ダズ「アルミン、借りてた本、返すよ」
トーマス「オレも、まだ読んでないけど・・・」
サムエル「検査のときに持ってるわけにもいかないからな、ほら」
アルミン「エロ本は協力一致で隠し持つものだろう!?お前ら楽しむだけ楽しんどいてずるいよ!?」
マルコ「うわ、なにソレ」(アルミンの元に大量のエロ本が積み上げられている)
ダズ「アルミンのコレクションだよ」
トーマス「有償で貸し出してもらっているんだ」
サムエル「アルミン文庫ってやつだ、マルコは知らなかったのか?」

マルコ「その量は隠しようがないよね、少し捨てたらどうなの?」
ジャン「アルミン、お前は大事なものを捨てることのできる人間じゃなかったのかよ」
アルミン「だまれ馬面!これらのエロ本は大事なもんとかそんなレベルじゃない!僕の一部だ、人生だ、存在そのものだ!」プンスコ
ジャン「馬面って言われた・・・」ズーン
マルコ「エロ本ごときにそこまで必死にならなくても・・・」ドンビキ
アルミン「ごとき、とはなんだ!僕のこのコレクションに世話になった人間が兵団内にどれだけいると思っているんだ!無責任な発言はよせ!」フンガー
ダズ「アルミン文庫には確かに助けられているけど・・・」
トーマス「方向性が特殊すぎてそんなに実用向きでもないんだよな」
サムエル「まぁ、他に無いから使わせてもらってるけどな」
アルミン「だまれこの俗物どもが!僕は誰がどんなジャンルを何回使ったか、詳細なリストを作ってるんだぞ!性癖バラされたくないならだまって手伝え!」プリプリ

ジャン「オレとマルコはアルミン文庫を使ってないから手伝わなくていいよな、陵辱モノばっかり揃えやがって、もっとこう黒髪とか腹筋とか用意しろよ」
マルコ(黒髪で、腹筋もある・・・それってもしかして僕!?僕だよねっ!ジャン、僕とっても嬉しい!)
アルミン「ぐっ!言われて見ればジャンとマルコには貸した事が無い・・・、ジャンはともかくマルコはなんでっ・・・」
マルコ「僕にはジャンがいて、ジャンには僕がいるからっ」
アルミン「えっ」
ジャン「えっ」
マルコ「えっ」

アルミン「えっと・・・僕たちは仲間なんだから、手伝ってくれても良くないかな?」(マルコがなんか変なこと言った気がするけどスルーしよう)
ジャン「そうだな、オレ達は仲間に一人で戦わせろとは学んでないしな」(マルコからオレに関する衝撃的事実が語られた気がするけど気のせいか)
マルコ「仲間なら手伝わないといけないね、うっかりしてたよ」(変なことを口走ってしまった気がするけど、まぁいいか)
ダズトマサム(うわぁ)

ライナー「見つかって困る物は肌身離さず持っていればいいのにな」
ベルトルト「ライナーの見つかって困る物って?」(イヤな予感がする)
ライナー「お前のパンツとアルミンのパンツ」ドヤァ
ベルトルト「ライナーお前、くそ、またやったのか・・・いつの間に・・・」
ライナー「こうしてパンツの中に大事に仕舞って常に持ち歩いているからな」フフン
ベルトルト「いや・・・見せてくれなくてもいいから・・・」(ライナーは自分のパンツの中に入れたアルミンと僕のパンツを取り出して見せてくれた、やめろよセクハライナー)

マルコ「とりあえず箱に詰めて使われていない倉庫に隠しておこう」
ジャン「しかし・・・何箱あるんだ」
アルミン「みんな、助けてくれてありがとう」
ダズ「まぁ・・・お世話になったし」
トーマス「しょうがないよな」
サムエル「仲間を見捨てるなんてできないし」
フランツ「おやおやどうしたんだい、その荷物は?童貞の考えることはまったく理解できないなぁ」ハハハハ
一同「・・・」イラァッ
フランツ「みんなは童貞だった。連れていかれてボコられた。「キャーやめて!」ボディにいいやつがきまった。「ガッシ!ボカッ!」僕は死んだ。フランツ(笑)」

女子寮
ユミル(持ち物検査の噂を聞いて女子寮は大騒ぎだ、大量の薄い本を前にみんなおろおろしている、持ち主の大半はクリスタとミーナ、他の連中の物もあるがこの二人がダントツ過ぎる)
クリスタ「どうしよう・・・!なんとか隠さないと、私の大事なコレクション!」オロオロ
ミーナ「どーしょーどーよー、どうよう!動揺!」グルグル
アニ「ミーナ落ち着きな、気持ちはわかる、私の秘蔵のベルライベル本だって・・・」(ミーナは「どーしょー」とつぶやきながらぐるぐる同じところを回っている、反復行動だね)

ミカサ「これだけは命に代えても守らねばならない・・・!」プルプル
サシャ「ミカサ、それ・・・パンツですか?」(ミカサが薄汚れたパンツを前に震えています、尋常じゃないです)
ミカサ「そう、エレンの使用済み、洗っていない貴重な物・・・これを失うわけには!」ワナワナ
ユミル「サシャは隠したい物はねぇのか?」(ミカサが危険すぎる・・・話を逸らそう)
サシャ「盗んだ食べ物は基本的にすぐに食べて証拠隠滅していますから見られて困る物は無いですね、そういうユミルはどうなんです?」フフン
ユミル「私のユミクリ本は小説ばかりだからね、表紙を変えて誤魔化す」
サシャ「『たのしいさんすう』『くるしいすうがく』あからさま過ぎる気もしますが」
ユミル「中身までは見ないだろう、堂々と置くことで逆に目に付かなくさせる」

行間詰めると読みづらい

クリスタ「ユミルの本は小説だけど・・・」
ミーナ「私たちのは漫画だからねー、中を見られたら即終了だよ」
アニ「しかも、もろがっちゅんのコレマジで激ヤバばっかり」
ユミル「私に考えがある」
ミカサ「ユミル!あなたの狡賢さは私たちの希望!」
ユミル「木を隠すには森、本は図書室に置いておけばいい」

>>10
把握した

クリスタ「でも、この量の本全部を図書室には置けないよ」

ミカサ「パンツは!?図書室にパンツはさすがに有り得ない!」

ミーナ「履けばいいんじゃない?身に着けておけばバレないよ」

ミカサ「そんなことをしてはエレンの匂い100%で無くなってしまう!却下!」

サシャ「こたわりますね・・・ミカサは」

ユミル「残りの本とパンツは・・・そうだな、箱に詰めて使ってない倉庫に隠しとくか」

ミーナ「私のリヴァエレとパンツは一緒に入れないで欲しいな」

クリスタ「それなら私のエレリヴァ本だって」

サシャ「二人とも、時間も無いですし喧嘩はダメですよ」

アニ「両方とも平等に入れればいいんじゃないかい」

-倉庫-

ジャン(全ての箱を倉庫へ運び込んだ・・・腰がいてぇ)

ジャン「こんなことしなくても、持ち物検査自体をやめさせればいいんじゃねぇの?」

マルコ「アルミンはあんな状態だし、僕が教官に話してくるよ」

ジャン「マルコが行くならオレも行く」

-教官室-

キース「どうしたボット、それにキルシュタインまで・・・」

マルコ「持ち物検査をすると伺いました、考え直していただけないでしょうか、訓練兵といえども年頃の若者たちばかりです、プライバシーの保護は必要だと思います」

キース「持ち物検査?そんなことをする予定は無いが」

ジャン「スプリンガーが持ち物検査をするとふれ回っていましたが・・・」

キース「私は身体計測をするとは言ったが・・・スプリンガーの伝達ミスのようだな」

マルコ「そう・・・だったんですか・・・・・・みんなに伝えます」(人騒がせな・・・)

ジャン(コニーに伝達係なんてやらせてんじゃねぇよ、このハゲめ)

-男子寮-

ジャン(倉庫に運び入れた箱を回収してきたが・・・)

アルミン「なんじゃこりゃー!!なんじゃこりゃー!?」

エレン「あ!オレのパンツ!見ないと思ったらこんな所にあったのか!」

ジャン(箱の中にはアルミンの隠したはずのエロ本ではなく、薄いホモ漫画がみっしり詰まっていた、そしてなぜかエレンのパンツも入っていた)

マルコ(僕とジャンのカップリングの本はこっそりありがたくいただいておいた)

-女子寮-

ユミル(持ち物検査はデマだったみたいだ、箱を取ってきたが・・・)

ミカサ「私のっ、私の宝物がっ!無い!」

クリスタ「何これ!?陵辱物のエロ本ばっかり!」

ミーナ「持ち主の趣味を疑うね・・・私のコレクションはどこに行ったんだろう・・・」

アニ「持ち主は判明次第、対人格闘の技術向上に役立ってもらうよ」

ユミル(後日、レイス文庫と称して大量のBL本が訓練兵団の図書室に寄贈された。レイス家からの寄贈とのことで教官も処分できずにそのままになった。が、大量の蔵書の仕舞い場所に困ったクリスタの犯行だ。)

ベルトルト(身体計測の日にはパンツからパンツをはみ出させたライナーがいた。けど、みんな何かを察してつっこまなかった。何かつっこまれても困るから。)

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