友「そういえば女はなんで捕まったの？」

女「無実の罪で…」

友「ってことは誤認逮捕？」

女「うん」ｸﾞｽｯ

友「かわいそうに」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

友「どうしてそんなことになったの？」

女「わたしの美しい体をみんなに見せてあげようと思って、裸コートですれちがう人にオープンしてたら不審者と間違われたの」ｼｸｼｸ

友「不審者だからそれ！」

女「そんな…友ちゃんだけはわかってくれると思ってたのに」

友「私をどんな風に見とるんだおのれは」

友「でもそれだけでこの女性専用の特別刑務所に収容されちゃうんだね」

女「どうやら三年かけて日本全国でお披露目してたのがまずかったらしい」

友「うわぁ、超弩級の変態だこの子」

友「というか自ら青春無駄にしてるよね」

女「友ちゃんはなんでこんなとこにいるんだい？」

友「私は…大好きだった人をね…傷つけちゃったんだ」

女「わお、なんだか重い話になりそうだぞ」

友「好きで好きで仕方なかったの」

友「でも相手は振り向いてくれなかった」

女「こんな可愛い子に振り向かないなんて人としてどうかと思うね！」

友「ふふっ、ありがとう」

友「最終的には相手を監禁して無理矢理でも愛を受け入れてもらおうとしたの」

女「やっちまったな」

友「私にはそれしか思い浮かばなかったの」

友「相手を拘束して心も体も愛せばそのうちわかってくれると信じてた」

女「周りが見えなくなるくらい愛してたんだね」

友「それでもダメだった」

友「不振に思った相手の親に見つかっちゃった」

友「いけないことっていうのはわかってた」

友「でも自分の気持ちをどうしてもおさえられなかったの！どうしても手にいれたくなっちゃったの！」

女「・・・」

友「仕方ないじゃない！愛しちゃったんだから！」

女「友ちゃん…」ｷﾞｭｯ

友「あっ…」

女「友ちゃんはこんなに可愛くて魅力的なんだから、これからも素敵な出会いがたくさんあるって」

友「女…あったかい」

女「友ちゃんの魅力に気づかないような男のことは忘れて新しい恋を見つけようよ！」

友「相手女の子だけど」

女「えっ？」ﾊﾟｯ

友「えっ？」

女「と、友ちゃんもしかしてあまりのショックで男性恐怖症になったとか…」

友「私は最初から女の子しか愛さないよ？」

女「」

友「とっても可愛い子だったんだ」

友「…でも女の方が可愛いわね」

女「全然！わたしなんて鳩の糞と同レベルだよ！」ｱﾄｽﾞｻﾘ

友「私立ち直れそうな気がする」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

女「そのこころは？」ｱﾄｽﾞｻﾘ

友「だって新しい恋を見つけたんですもの」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

女「わたしおトイレ行ってくるね！」ﾀﾞｯ

友「待ちなさい」ｶﾞｼｯ

女「ひっ」

友「二人で青春を謳歌しましょう」ﾊｧﾊｧ

女「こんな友ちゃん愛せない」

友「私は全身全霊をかけて愛してあげるよ？」

女「わたし決めた！絶対に…」

女「脱獄する！」

おわり