ことり「ポッキーゲーム」 (19)
ことえりです。ポッキーの日にことりちゃんと絵里ちゃんがいちゃいちゃするお話。
書き溜めあり。辻褄が合わないところは脳内補完でお願いします。
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絵里の部屋
ことり「ここで問題です!今日はなんの日でしょうか!」
絵里「ええと、11月11日……なにかしら」
ことり「ことりが今日絵里ちゃんのお家に来た理由の一つでもあるよ」
絵里「うーん、わからないわ……」
ことり「正解は……ポッキーの日です!!」
絵里「ポッキーの日?」
ことり「うんっ」
絵里「それって具体的に何をする日なの?」
ことり「ポッキーを食べるんだよ♪」
絵里「それなら今日じゃなくても食べればいいじゃない」
ことり「……」
絵里「……」
ことり「今日食べるポッキーは特別なの!」
絵里「へー」
ことり「そんな投げやりな返事しかできない絵里ちゃんには、ポッキーはいらないかな?」
絵里「別にいらないしー?」
ことり「絵里ちゃんの大好きなチョコレートが、たーくさんコーティングされてるのになぁ」
絵里「……」ピクッ
ことり「ことりのポッキーを食べてくれないなんて……絵里ちゃん、ことりのこと嫌いになっちゃったのかな?」ウルウル
絵里「すみませんでした」ドゲザ
ことり「ふふっ、絵里ちゃん大好き・」
絵里「ことり、私と付き合い始めてから小悪魔に磨きがかかったわね……」
ことり「小悪魔?なんのこと?」キョトン
絵里「……何でもないわ」
ことり「絵里ちゃんは何味のポッキーが好き?何でもあるよ~」
絵里「んー……無難にミルクチョコレートかしら」
ことり「じゃあそれにしよっか♪」
絵里「? 別に無理に私の好みに合わせなくても……」
ことり「はい、あーんっ」
絵里「ちょ、ちょっと」
ことり「なぁに?」
絵里「どうしてことりがポッキーを咥えたまま迫ってくるのかしら」
ことり「ポッキーの日の醍醐味といえばポッキーゲームだもん」
絵里「……ハラショー」
ことり「じゃあ改めて……あ~ん」
絵里「ほ、ほら、私クォーターじゃない?だから日本の文化ってよくわからなくて」
ことり「……絵里ちゃん、嫌なの?」
絵里「い、嫌じゃないわよ!?ただ………恥ずかしいじゃない」カァァ
ことり(かわいい)
絵里「それに、ええと……」
ことり「ことりは絵里ちゃんとポッキーゲームしたいなぁ……」
絵里「うう……」
ことり「ことりね、絵里ちゃんが高校を卒業してから前みたいに毎日会えなくなっちゃって、寂しかったんだ……」
ことり「でも絵里ちゃんには絵里ちゃんの生活があるし、迷惑はかけたくなかったの……でも、我慢できなくなっちゃった。ごめんなさい、ことり、嫌な子だよね」
ことり「……今日は帰るね。わがまま言って本当にごめんなさい」
絵里「……待って、ことり」
ことり「……?」
絵里「しましょう……ポッキーゲーム」
ことり「ほんと……?」
絵里「ええ、私がしたいの」
ことり「絵里ちゃん……っ」ギュッ
ことり(計画通り)ニコッ
絵里「ことり……大好きよ」ギュッ
ことり「私も大好きだよ、絵里ちゃん……という訳で早速♪」サッ
絵里(あれ?切り替え早くない?)
ことり「絵里ちゃん、折っちゃだめだよ……?」
絵里「……善処するわ」パクッ
ポリ…ポリ…
絵里(ことりの顔が、どんどん近く……)
ポリポリポリポリポリポリポリポリ!!
絵里(って速っ!!)パキッ
ことり「あっ……折れちゃった」
絵里「ご、ごめんなさい。あまりの速さにびっくりして……」
ことり「いっぱいあるから気にしなくていいよ?」
絵里「え?まだやるの?」
ことり「うんっ、絵里ちゃんが勝てるまで♪」
絵里(永遠に終わらないんじゃないかしら)
ことり「二回戦だよっ、絵里ちゃん♪」
絵里「ことり、次はその……もう少しゆっくりやらない?」
ことり「ゆっくり?うん、わかった」
絵里「じゃあ……」パクッ
ポリ…ポリ…ポリ…ポリ…
絵里(こ、これはこれで恥ずかしい……//)
ことり(絵里ちゃん顔真っ赤になってる……可愛い)ポリポリ
絵里(近くで見て改めて思ったけど、ことりってほんとに可愛い顔してるわね……私にはもったいないくらいだわ)ポリポリ
ことり(絵里ちゃんは美人さんだなぁ……子どもっぽいことりとは大違い)ポリポリ
絵里(……もう少しでなくなりそうね)チラッ
ことり(もちろんここでやめたりなんてしないよね?)ニコッ
絵里(流石にしないわよ……)
ポリ……ポリッ…………
絵里「……っ」チュッ
ことり「ぁ……えりちゃぁん……っ」ギュッ
絵里「ちゅ……れろっ…」
ことり「んんっ…えりちゃ………はぁ…っ」
絵里(チョコレートの味と混ざって……甘い)チュッ
ことり(幸せすぎて溶けちゃうかも……)トロン
絵里「ぷはっ……ことり、大丈夫?」
ことり「うんっ……ありがとう//」
絵里「ど、どういたしまして?//」
ことり「これって……引き分けっていうことになるのかな?」
絵里「それでいいんじゃないかしら」フフッ
ことり「それにしても絵里ちゃん、上手になったね。最初はお互いの歯が当たって大変だったのに」クスクス
絵里「う……昔の話じゃない」
ことり「誰かと練習でもしたのかな?」
絵里「なっ……するわけないでしょ!」
ことり「ふふっ、冗談だよ♪絵里ちゃんはヘタレさんだもん」ナデナデ
絵里「……言い返せない」
ことり「そんなところも、ことりは大好きだよ?」チュッ
絵里「……ありがとう」ニコッ
ことり「……」
絵里「……」
ことり「……ねぇ、絵里ちゃん」
絵里「ん?」
ことり「あのね……」
絵里「……?」
ことり「………さっきの続き、したいな」
絵里「ことり……」
ことり「私たち、付き合ってからもう一年は経ったんだよ?デートだって何回もしたし、キスも……たくさんした」
ことり「お互いのこともたくさん知った。絵里ちゃんのかっこいいところだけじゃなくて、可愛いところ、かっこ悪いところだってたくさん見てきた」
ことり「ことりはね、絵里ちゃんのことが大好き。だから……大好きな絵里ちゃんに、ことりの全部を知ってほしいの」
ことり「お願い、絵里ちゃん」ジッ
絵里「……私はことりが知っている通り、そんなにかっこいい人間じゃないわ。その、ヘタレだし、暗いところが苦手だし、何より……臆病」
絵里「でも、ことりはそんな私を受け止めてくれた。だからことりが私の告白に頷いてくれたとき、絶対に傷つけないように大切にしようって、そう決めたの」
絵里「だけど、それがことりに負担をかけてしまっていた。大切にするなんて言って、結局は全部自己満足。ことりにここまで言わせてやっと気づくなんて……情けない限りね」
絵里「こういうことは私も初めてだから上手くできるかわからないけど……」
絵里「ことりの全部、私に教えてくれる?」
ことり「絵里ちゃん……きて」
絵里「……優しくするわ」ドサッ
ことり「絵里ちゃんのやりたいようにやってほしいな」
絵里「……ことりにいいって言ってもらえるように頑張る」チュッ
ことり「ん……っ」
亜里沙「お姉ちゃん、ただいまっ!」ガチャ
絵里「……」
ことり「……」
亜里沙「……」
絵里「お、おかえり、亜里沙……」
ことり「お邪魔してます……あはは」
亜里沙「亜里沙、こういうの前にテレビで見たことあります!えっと………プロレス!」
このあと滅茶苦茶ポッキー食べた
終わり
ことえりが好きだから書いたけど、想像以上に難しかった……
読んでくれた方、ありがとうございました。
ことえり増えろ!!!
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