幼「好きです! 付き合って下さい!」
男「うぇうぇ……うぇーい」
幼「告白されて嬉しいって? 私も嬉しい!」
男「うぇ、うぇい……」
幼「急に告白されて困るって? ……アプローチかけて来たつもりだったんだけどなー」
男「うぇ!? うぇい」
幼「謝らないでよ」
男「……うぇい」
幼「いつからって、出会った時からかな。一目ぼれだったんだ」
男「うぇうぇうぇい!?」
幼「5歳からって、好きになるのに年齢なんて関係ないよー」
男「うぇ……」
幼「落ち込まないで! ずっと言わなかった私のせいでもあるんだし!」
男「うぇい……」
幼「思えば、小さいころから男はかわいかったな」
男「うぇ」
幼「ほんと食べちゃいたいくらい可愛くてね」
男「うぇい」
幼「私、料理も練習して上手になったんだよ!」
男「!?」
幼「男が死んじゃった時は食べてあげるね!」
男「うぇ、うぇい」
幼「ねえ、良かったら私の部屋に来てくれないかな」
男「うぇい」イヤダ
幼「どうしてって? 私がどれだけ男の事好きか知ってほしいんだ」
男「うぇいうぇい」
幼「きっと男も喜ぶと思うなー」
男「うぇい?」
幼「部屋にはね、男の写真や男グッズがいっぱいあるんだよ! 素敵でしょ?」
男「」ドンビキ
幼「下着はもちろん、髪の毛や爪もびっしり壁に貼ってあるんだよ! きっと男も驚くと思うなー」
男「うぇいうぇいうぇい!」アタマオカシインジャナイカ!?
男「うぇい……」
幼「え、嬉しいって? ありがとう」ニギッ
男「うぇいうぇいうぇい!? うぇいうぇい!」チガウカラナ!? テヲニギルナッテ!
幼「ねえ知ってる? 私ね、男を始めてみた時、この人が運命の人だって思ったんだ」
男「!?」
幼「きっと前世から赤い糸で結ばれてたんだね、私たち」ダキッ
男「うぇうぇうぇ!」ヘルプミー
幼「男も私のこと好きなんだ! 嬉しい!」
男「うぇいうぇいうぇい!」ジタバタ
幼「ずっと、ずっと一緒だよ」
男「うぇーい!」イヤダアアアアア
………
……
…
女友「……人が告白してるとこ、初めて覗いたけどすごかったね」
友「ああ、うん。幼ちゃんがストーカーなのは知ってたけどあそこまでとは」
女友「それもビックリしたけど」
友「?」
女友「幼が男くんと以心伝心って感じなのが凄かった! 言ってること全部わかってて、本当に愛って感じだったよ」
友「そうかあ?」
女友「そうだよ! 愛ってすごいよね!」
友「……そうだねー」
男「!!」
友「あ、男がこっちに気づいたみたいだよ」
女友「あっ、ほんとだ。出歯亀してたのバレたらまずいし逃げる?」
友「いや、俺は面白そうだしここにいるよ」
女友「そう? じゃあ私は逃げるね。私のこと気づいてたら『お幸せにー』って伝えておいて」
友「OK! じゃあねー」
女友「じゃあね」
男「……」スタスタ
友「ねえねえ、告白された感想はどう?」
男「友……てめえ……」
男「見 て た ん な ら 助 け ろ よ!!!」
友「ひゃっひゃっひゃwwww」
男「なに笑ってんだ! お前のせいで大惨事だよ……」
友「あー、すまんすまん」
男「あの女、『うぇい』しか言えないのをいいことに、都合の良いように解釈しやがるし、おかげで最悪な方に行くし……」
友「ドンマイwww」
男「うがあああああああああああああああああ!!!」
男「ああ……。明日からあの女の彼氏もとい奴隷になるのか…。もうダメだあ、おしまいだあ」
友「今からでも『付き合えません』って言ってこれば?」
男「無理だよ! あの女の前じゃ日本語喋れなくなるの、お前も知ってるだろ?」
友「幼ちゃんは前世からの赤い糸って言ってたけど呪いだよなwww」
男「この呪いさえなければ! あの女と恋人にならずに済んだのに!」
友「本当に面白いよなwwお前www」
男「笑うなぁああ!」
男「というか、こんなことになったのお前のせいだぞ!」
友「ぷぎゃあああww」
男「このド畜生が! ぶっ殺してやる!」
友「やべえwww逃げろwwww」ダッシュ!
男「逃がすか!!! 待ちやがれえええええ」ダッシュ!
翌日。
純愛と信じて疑わない女友が、男と幼の交際を学校中に広めた。
おしまい
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ケンジャキかな?