美穂子「何か良い方法はないかしら?二人共」
華菜「うーん、確かにキャプテンの機械音痴っぷりはみんなに知れ渡ってますけど…」
未春「何も無理に治す必要はないんじゃないですか?」
美穂子「いいえ、どうしても治したいの。治して携帯かPCを使いたいのよ…」
華菜「変なところでキャプテンは頑固だからなぁ…どうしようか、みはるん」
未春「でも、これまで私たちのためにいつも尽くしてくれたキャプテンが」
未春「自分のことに関して我侭になってくれて、私たちに頼ってくれている」
未春「何とかしてあげたいよね…」
華菜「うーん、でも何も浮かんでこないし…>>3にでも聞いてみようか?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414422374
ともきー
華菜「龍門渕の沢村にでも聞いてみようか?」
未春「なるほど、日頃から機械に慣れ親しんでそうな沢村さんなら良い意見を聞けるかもしれないね」
華菜「それじゃ早速連絡を取ってみるし。キャプテン、龍門渕に一緒に行きますよ」
美穂子「沢村さん…私の機械音痴を直してくれる良い方法があれば良いのだけれど…」
華菜(結構深刻に考えてたのかな、キャプテン)ひそひそ
未春(家電くらいまでなら普通に扱えるのにね…)ひそひそ
―龍門渕―
智紀「成る程、事情は理解した」
智紀「何かやりたい事があって福路さんの機械音痴を治したい、と」
美穂子「何か良い方法はないかしら?」
智紀「何とも言えない。けど、まず大事なのは」
智紀「私にその『家電以上携帯未満』のラインが分からない事」
智紀「そこで福路さんにはこれから色んな機械に触れてもらう」
美穂子「だ、大丈夫かしら。不安だわ…」
智紀「心配ない。万一破損しても問題ない物を用意した」
美穂子「ところで、華菜と吉留さんは…」
智紀「多分今、歓迎を受けている」
衣「遠路遥遥ご苦労!よし、華菜と吉留とやら!麻雀を打つぞ!」
未春「う…龍門渕に来ると言うのでこの展開は予想してましたが…このオーラ…」
華菜「しっかりするんだしみはるん!衣とはどうせ来年以降も闘い合うんだし!」
智紀「まずは炊飯器」
美穂子「家電ね。でもこれなら普通に動作出来るけど…」
智紀「実際見てみないと分からない。やってみて」
美穂子「分かったわ。じゃあ、お米を用意して…」
智紀「ここにある」
美穂子「きちんと洗米してから炊かないと美味しいご飯が出来上がらないものね」
………
美穂子「はい!これで今日のお昼ご飯は完成!」
智紀「栗ご飯…美味しそう…」
衣「おお!栗がホカホカのご飯に包まれて、何とも美味しそうだ!」
智紀「あ、衣」
美穂子「華菜。吉留さん。…大丈夫?」
衣「お昼時の衣にその程度とは、底が見えるぞ、華菜!」
華菜「へ、へーきですし!例え今力の差がとてつもなくあっても、華菜ちゃんは諦めないし!」
衣「うむ。その意気こそ華菜だ。これを頂いたらまた打とう」
華菜「望むところだし!」
未春(私は来年も大将になるのだけは止めて貰おう…)
美穂子「何だか良く分からないけど、みんな仲良くしてね?」
美穂子「さて…せっかく作ったのだから、みんなで頂きましょうか」
智紀「ご馳走になった」
美穂子「いえいえ。お口に合ったかしら?」
智紀「それどころか今まで食べた栗ご飯の中で一番美味しかった。流石」
美穂子「そ、そうかしら?」
智紀「さて、栗ご飯を作ってる間に色んな家電に触ってるのは確認できた」
智紀「いよいよここからが本番」
美穂子「……」ゴクリ
智紀「次に福路さんに触ってもらうのは…」
智紀「携帯電話」
美穂子「出たわね…何だか二つ折りになっててどのボタンを押したら起動するのか良く分からない物体…!」
智紀「ここのボタンを長押しすると起動する」
美穂子「この電話マークがあるボタンね…」
智紀「やってみて」
美穂子「……」ドキドキ
美穂子「えいっ!」
ピシッ
美穂子「………」
智紀「………」
美穂子「…あの、沢村さん」
智紀「………」
美穂子「私がこのボタンを長押しした途端に、液晶が割れてしまったのだけれど」
智紀「…た、多分携帯のメーカーが福路さんとの相性が悪かったのだと思う」
美穂子「そ、そうなの…。携帯って奥が深いのね…」
智紀(何故起動しただけで液晶が割れる)
智紀「A社」
美穂子「えいっ」ピシッ
智紀「D社」
美穂子「たあっ」パリンッ
智紀「S社」
美穂子「とおっ」ペキッ
智紀「その他」
美穂子「てやっ」バキッ
………
智紀「………」
美穂子「ど、どうして携帯が起動しないのかしら…」
智紀「これは想定以上」
智紀「…一旦携帯は諦めて、PCを起動して貰う」
美穂子「出たわね、世界中と繋がってる癖に私とは繋がりを持たないポンコツの箱…!」
智紀(さっきの携帯の惨状から考えて、ブルースクリーンくらいは覚悟しないといけない)
智紀(でも大丈夫、これは近々処分するはずだったPC。壊れてもむしろOK)
智紀「ここのボタンを長押しすると起動する」
美穂子「き、緊張するわ…」
智紀「………」
美穂子「ていっ」
智紀「………」
美穂子「あら?画面が青く…」
智紀(やっぱり…)
ビーッ ビーッ
智紀「!?」
智紀(か、買い換えたばかりのマイパソコンまでブルースクリーン!?)
透華「ちょっと智紀!大変ですわ!」
透華「って、あら?風越の福路さん。いらしてたんですの?」
美穂子「お邪魔しております」
透華「本来なら手厚く歓迎したいところなのですが、今はそれどころではありませんの。申し訳ございませんね」
透華「で、智紀!出番ですわよ!」
智紀「要件は?私も復旧で手が忙しい」
透華「そう!復旧ですの!」
智紀「復旧?」
透華「お屋敷中のPCが一斉にブルースクリーンでみんな困ってますのよ!」
智紀「!?」
智紀(そうか…福路さんの能力は他家を上手く操る能力…)
智紀(さっき福路さんが触ったPCは、破損しても問題なしとは言ったが)
智紀(屋敷中のPCと繋がっていて、それを切るのを怠ってしまった…)
智紀(福路さんの能力は一台のPCでは飽き足らず、屋敷中のPC全体を巻き込んだ…!)
美穂子「?」
智紀「福路さん…すみませんが、私がお力になれるのはここまでのようです」
純「おーい智紀大変だ!」
一「ともきー!大変だよ!」
智紀「私はこれから手が離せません…他の伝手を当たってみる方が良いかと」
智紀「大してお力になれずすみません…」
美穂子「い、いえ…。お構いなく…」
智紀「福路さんの機械音痴…機械音痴と言うレベルに収まるか分からない代物を治したい、との事ですが…」
美穂子(そんなに私の機械音痴って酷いのかしら?)
智紀「>>16を頼ってみては如何でしょうか」
戒能良子
智紀「戒能プロを頼ってみては如何でしょうか」
美穂子「戒能プロ…ですか」
智紀「福路さんのその機械音痴は、どちらかと言うとオカルト系の代物だと思う」
智紀「それに通ずるものがある戒能プロなら、何か良い策が見つかるかもしれない」
一「ともきー!」
智紀「すみませんが、私はこれで…」
美穂子「え、ええ…。何か良く分からないけど、ごめんなさいね?私のせいよね、これ…」
智紀「福路さんが気にする事じゃないから大丈夫。機械音痴が治る事を祈ってる」
美穂子「え、ええ…。ありがとう」
華菜「ふぅ…ようやく衣から連対取ったし。キャプテン!ただいまだし!」
未春(私は絶対来年大将はやらない 私は絶対来年大将はやらない 私は絶対)
華菜「それでキャプテンの機械音痴はどうなったんですか?」
美穂子「それが実は…」
華菜「なるほど。流石の沢村もキャプテンの機械音痴には手も足も出なかったか…」
未春「でも、戒能プロの連絡先なんて私知らないよ?華菜ちゃん知ってるの?」
華菜「う、あたしも知らないし…」
美穂子「勿論私も知らないわ…」
未春「は、八方塞がりでは…?」
華菜「いいやまだ大丈夫だし!長野にはやたらコネが多く顔が広いあの人がいるから!」
未春「ああ、あの人ですね…」チラッ
美穂子「?」
華菜「あいつならきっと戒能プロの連絡先も知ってるはずだし」
未春「華菜ちゃん、年上にあいつとか言わない!」
美穂子「それで、結局どこに行くのかしら?」
華菜「それはですね…」
―清澄―
久「戒能プロの連絡先?ええ、知ってるわよ」
美穂子「ひ、久!?」
華菜「流石やたら交友関係が広いだけあるし」
未春「華菜ちゃん…」
久「教えてあげても良いけど、何で連絡先が知りたいのか教えてくれない?」
美穂子「う…それは…」
華菜「キャプテンの機械音痴を治そうとしてるからだし!」
久「機械音痴ぃ?家電使えるじゃない、美穂子」
未春「それ以上は使えないんですよ」
華菜「論より証拠!キャプテン!そこの清澄のPCに触って下さい!」
【A problem has been detected and windows has been shut down to prevent damage your computer.】
久「おおう…」
華菜「これが証拠だし」
美穂子「あうう…」
未春(これ、清澄のPCを壊す必要あった?)
久「ふむ、美穂子が機械音痴だと言うのはこれで良く分かったわ」
久「でも、機械音痴を治した先に何をやりたいのかはこれじゃ分からないわ」
美穂子「そ、それは…」
華菜「そういや治して最終的な目的は聞いてなかったし」
未春「キャプテンの機械音痴を治したいという思いだけで動いてましたからね…」
久「で、治して何するの?美穂子」
美穂子「そ、それはですね…」
久「あら、何か言いたくなさそう」
久「良し!じゃあ、治った時に何をやるのか知るためにも。私もこの旅?に付いて行くわ!」
美穂子「えええええ!?」
未春「珍しい反応だね」ひそひそ
華菜「竹井大好きのキャプテンならもっと喜ぶかと思ったし」ひそひそ
未春「華菜ちゃんを通して練習試合やらの調整で連絡を取り合う時にも凄い嬉しそうだもんね」ひそひそ
久「さて、そうと決まれば戒能プロに連絡を取りましょうか!」ピポパ
美穂子「ううぅ…」
久「よしきた!今大宮にいるらしいわ。長野から大宮なら、さくっと1時間!ちゃっちゃと行きましょう」
華菜・未春「おーっ!」
美穂子「おおーっ…」
―2時間後・清澄部室―
まこ「さーて今日も部活じゃ部活」ガチャ
まこ「早速昨日の半荘順位をまとめんとな」
まこ「ん?何かPCが青いのう。わしゃ青より緑が好きなんじゃが…」
まこ「って、何じゃこりゃああああああああああああああああ」
―大宮―
久「大宮に到着!」
華菜「新幹線で軽井沢駅から40分は近いし」
未春「埼玉にこんだけ近くアクセス出来ると、関東圏内なら結構練習試合組めそうだね」
美穂子「それで、戒能プロはどこにいらっしゃるのかしら?」
久「豆の木ってところにいるらしいわよ」
華菜「お、あれじゃないか?」
未春「でも戒能プロはいないけど…」
美穂子「あ、あれ…」
良子「…ノーウェイ。久々に大宮に来たら、豆の木の位置が変わってる」
久「戒能プロ。今日はどうもわざわざすみません」
良子「グッドアフタヌーンですー。オフだから気にしないで」
美穂子「は、初めまして。戒能プロ…」
良子「いえす。貴方が機械音痴を治したいとか言う福路さん?」
美穂子「は、はい!」
良子「ノーノー。緊張しないで。リラックス、リラックス」
良子「……ふむ」
華菜「え、もう何か分かったんですか?」
良子「確かにすっげーモンスターをお持ちのようで」
未春「す、凄い…。トッププロにもなると、出会っただけでもう何か分かっちゃうんですね…」
久「で、美穂子の機械音痴を治すために…そのすっげーモンスター対策は何をすれば良いのかしら」
良子「>>26」
魔物と卓を囲む
良子「魔物と卓を囲むのがベストですね」
美穂子「魔物…ですか?」
良子「魔物…即ちモンスター」
良子「福路さんからは機械嫌いのモンスターの気配がビンビン感じるので」
華菜(機械嫌いのモンスターって一体何だろう)
未春(華菜ちゃん!戒能プロは真面目なんだから茶化さない!)
良子「モンスターにはモンスターを。魔物には魔物を」
良子「an eye for an eye and a tooth for a tooth」
良子「上手くいけば福路さんに取り付いてるモンスターを更なる魔物が打ち倒してくれるかも」
久「うーん…魔物ねぇ…」
良子「あなたのところにもいるでしょう、モンスター」
久「ん、咲の事かしら?」
良子「いえす。それに龍門渕の天江選手。これに福路さんが同卓する」
良子「加えて私が似たようなのやれば魔物3体と卓を囲めるという寸法」
華菜「アドバイスは一見適当に感じるけど、何だか上手くまとまりそうな感があるし」
良子「そうと決まれば、長野にゴーアウト」
久「ええ!?今から?」
良子「オフコース。善は急げ」
華菜「あたしたち今長野から来たばっかりなんですけど…」
未春「と言うかこれなら戒能プロに長野に来てもらうだけで良かったのでは…」
良子「ノーノー。実際に会ってからじゃないと私は動かなかった」
美穂子「?」
良子「話を聞いた時、私は福路さんがどれだけ困ってるか分からなかったけど」
良子「実際に会ったら、福路さんはこのモンスターのおかげで大分困ってるのが一目で分かったからね」
美穂子「そ、そうなんです…。今日も多分私のせいで龍門渕の方々に迷惑を…」
良子「ノープロブレム。きっと何とかする」
良子「困った人を見たら助ける。日本人の常識」
華菜「か、カッコイイし!」
美穂子「戒能プロ…宜しくお願いします!」
久(うーん、でもやっぱり大宮くんだりまでする必要はなかったような…)
―再び清澄―
<あああああああああああああああああああああPCが全く治らあああああああああああああん
<ま、まこ部長落ち着いて…
咲「なるほど。美穂子さんの機械音痴を治すために」
衣「衣たちの力が必要ということだな」
良子「イエス。あなたたちモンスターの力がね」
咲「も、モンスターですか…」
咲(ちょっと傷ついちゃうな)しょぼん
衣「何にしてもトッププロと打てるとは至極愉快!なぁ咲?」
衣「連絡を受けて清澄に来た甲斐があるぞ!」
咲「あ。うん。そうだね衣ちゃん」
衣「ちゃんではなく」
良子「さ、ちゃちゃっとやっちゃいますか。ハリアップ」
美穂子「は、はい。お手柔らかにお願いしますね」
咲「宜しくお願いします」
衣「宜しく頼む」
良子「Come on!」
あ、やばい。咲ちゃんは美穂子さんって言わない。
>>29
×咲「美穂子さんの機械音痴~」
○咲「福路さんの機械音痴~」
遅れましたが咲ちゃん誕生日おめでとうございます。
久「さて…どうなると思う?」
華菜「どうなる、って…ここまでお膳立てしたんだし!上手く行くに決まってるし!」
未春「そうですよ。だいいちあの三人以上の魔物なんて到底いませんし」
久「でも、美穂子の機械音痴のモンスターがそれ以上の存在だったとしたら?」
華菜「そ、それは…」
久「一瞬でうちのPCをお釈迦にしたり、龍門渕ではLANを通じて屋敷内のPCを全滅させた」
久「もしかしたら、私たちが考えている以上に厄介な存在なのかもしれないわよ」
未春「だ、大丈夫です。竹井さんは考えすぎですよ!」
久「どうかしら…」
>>33のコンマ50以上で機械音痴克服成功
おまかせあれ!
―対局終了―
美穂子「ど、どうなったかしら…」
良子「ザッツイット。貴方の機械嫌いのモンスターは、無事退治出来たみたいですよ」
美穂子「ほ、本当ですか?」
良子「何なら、何かで試してみれば…」
久「ん。はい、美穂子」
美穂子「え、久。これって…」
久「私の携帯よ。起動させてみれば?」
美穂子「で、でも…もし治ってなければ…久の携帯が…」
久「何言ってるのよ。戒能プロがここまで言ってるんだし」
美穂子「それでも…」
久「あー分かった。じゃあ、私の携帯をもし美穂子が壊したら、明日携帯の買い物に付き合う。それで良いわね?」
華菜「それってキャプテンの機械音痴が治ってなければ更に大惨事に…」
未春「華菜ちゃんしっ!今良いところだから!」
華菜「もがもが」
久「ほら、バシっとやりなさい!バシっと!」
美穂子「うぅ…」
久「逃げ場なんてないわよー?」
咲「…」じーっ
衣「…」じーっ
良子「…」じーっ
華菜「…」じーっ
未春「…」じーっ
まこ「があああああああああああ」
美穂子「わ、分かりました…」
美穂子「えいっ」ピッ
美穂子「あ、あれ…起動した…!?」
華菜・未春「やったー!」
咲「ほ、本当に治るんですね…。戒能プロ、私の方向音痴も治してくれません?」
衣「衣の身長も矯正してくれるか?」
良子「そ、それはまた別の機会に…」
衣「あっ!戒能プロが逃げるぞ!追え咲!」
咲「うん!追うよ衣ちゃん!」
衣「ちゃんではなく!」
美穂子(あれ、久の携帯…新着メールと言うのが…)
久「ん、何か私の携帯に来てる?美穂子」
美穂子「え、ええ…。新着メールとかが…」
久「私の代わりに見ておいてくれない?どうせ大した用じゃないし」
美穂子「ええ、構いませんけど…」
「治ってたら、明日美穂子の携帯を買いに行きましょうね。一緒に」
美穂子「」ポロッ
久「!?」
華菜「おいこら!何うちのキャプテン泣かせてるんだし!」
未春「いくら竹井さんでも、これは許せませんよ!?」
美穂子「違うの…違うのよ、二人共…」
美穂子「これは…そう。嬉しくって…。機械音痴が治ったことが、嬉しくて、つい…よ」
華菜「むぅ…。キャプテンがそう言うなら…」
未春「それ以上は言及は出来ませんからね…」
美穂子「…さて、そろそろ良い時間ですし、私たちはこれでお暇しましょうか」
華菜「良い時間…って、げっ!華菜ちゃん妹たちの夕食作らなきゃいけない時間だし!」
未春「それなら私も手伝おうか?華菜ちゃん」
久「私も暇だから手伝ってあげるわ」
美穂子「ふふ。じゃあみんなで華菜の家に行きましょうか」
華菜「みんな…ありがとうだし!」
華菜「みはるんが久々に来てくれると、妹たちも喜ぶし!」
未春「華菜ちゃんの妹さんたちほんと可愛いよねー」
久「…で?」
美穂子「ん?」
久「機械音痴を治した美穂子は、一体何がしたかったのかしら?」
美穂子「…いや、その…あのね?…笑わないで聞いてね?」
美穂子「いつも久とは清澄の練習試合とかでたくさん迷惑をかけてるじゃない?」
美穂子「それで今度何か欲しいものがないかどうか聞こうと思ってたの」
久「……直接聞けばいいじゃない」
美穂子「だって、直接聞くと恥ずかしいし…。メールなら文面で伝わるから便利って聞いて…」
久「……ふーん」
久「あ、そろそろ携帯返してくれない?」
美穂子「あ、忘れてたわ。ごめんなさい」
久「部室を出る時に何か凄く真剣な顔で携帯とにらめっこしてたけど…」
久「まさか本当は治ってなくて、壊しちゃってたなんて事はないわよね?」
美穂子「だったら、携帯を起動させてみれば良いんじゃない?」
久「そりゃ言われなくてもするけど…」
久「…ん、新着メール?」
久「……………へえ」にやにや
美穂子「…………」
久「美穂子、顔が赤いわよ」
美穂子「き、気のせいです!」
久「ふ~ん。まぁ、気のせいにしておいてあげるわ」
美穂子「久のいじわる…」
『すごくたのしみです。ひさ、きょうはありがとう。そしてこれからもよろしくね』
後日、お世話になった人たちへ向けてキャプテンが平仮名オンリーのメールをたくさん送ったとか何とか。
カン!
キャプテンがただひたすら機械音痴可愛い安価スレになるはずが何故か部キャプになってしまった。
次こそ咲ちゃんがひたすら方向音痴可愛い安価スレにしたい。安価スレは難しい。
読んで頂いた方、また安価を拾ってくれた方、コンマを成功させてくれたクロチャー、ありがとうございました。
シャワー浴びて後ほどHTML化申請致します。
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